JP3164467U - Led電球 - Google Patents
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Abstract
【課題】LED電球の前面側のみならず後面側も明るく照射することができ、しかも放熱効果を高めることができるLED電球を提供する。【解決手段】LED1が取付けられたLED基板2と、前記LED基板2の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材3と、前記LED基板2と前記拡散部材3を載置したヒートシンク10とを備え、前記ヒートシンク10には光透過孔13を形成する構成とした。【選択図】図1
Description
本考案は、LEDを光源に使用したLED電球に係り、特にLED電球の後面側も照光できるLED電球の構造に関する。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLEDを光源に使用したLED電球が盛んに用いられるようになってきた。特に最近は、明るいLED電球が求められるようになってきており、そのため使用されるLEDも出力の大きなものが使用されるようになってきた。これに伴ってLEDの発熱が問題になってきており、熱に比較的弱いLEDに対して、いかに効率的に放熱するかが重要なポイントとなってきた。そのため、外側のケースに放熱性に優れた冷却フィン付きのヒ−トシンクを形成し、この放熱対策を施したLED電球が提案されるようになってきた。この種のLED電球として、特許文献1に示すような照明装置があった。
この照明装置は、LEDと、該LEDを駆動する駆動回路部と、該駆動回路部を収容する収容部とを有する照明装置において、前記放熱部は、一面に前記LEDが取付けられる放熱板と、該放熱板の他面に取付けられ、内側に前記収容部を有する固定筒と、該固定筒の外側に固定される放熱フィンと、を備えることを特徴とするものである。
しかしながら、一般にLEDは指向性が強く、LEDの前面側に強い光が照射されるが、後面にはほとんど照射されないので、白熱電球のように、光源付近全体が明るくならないという問題があった。そのため、特許文献1に示すような典型的なLED電球をダウンライトに使用した場合などは、後面となる天井の壁面が暗くなり、照明の観点からあまり好ましいものではなかった。
本考案は前述した従来の問題点鑑みなされたものであり、LED電球の前面側のみならず後面側も明るく照射することができ、しかも放熱効果を高めることができるLED電球を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1の考案にあっては、LEDが取付けられたLED基板と、前記LED基板の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材と、前記LED基板と前記拡散部材を載置したヒートシンクを備え、前記ヒートシンクには光透過孔が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の考案にあっては、LEDが取付けられたLED基板と、前記LED基板の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材と、前記LED基板と前記拡散部材を載置したヒートシンクと、前記ヒートシンクの前面側に取付けられたキャップと、前記ヒートシンクの内部に収容された電源基板と、前記ヒートシンクの後端側にスペーサを介して取付けられた口金と、を備え、前記ヒートシンクには光透過孔が形成されていることを特徴としている。
また、請求項3の考案にあっては、前記拡散部材は、天頂部がくり抜かれた略笠状に形成され、光透過性の材料から形成されていることを特徴としている。
また、請求項4の考案にあっては、前記ヒートシンクは、略筒状の胴体部の上端部に放熱プレートが形成され、前記胴体部の周囲に複数のフィンが形成され、前記フィンの先端部は鍔部と一体化され、前記フィンとフィンとの間に形成された上下方向の隙間は、光透過孔となることを特徴としている。
また、請求項5の考案にあっては、前記ヒートシンクの内部には、絶縁ケースを介して電源基板が収容されていることを特徴としている。
さらに、請求項6の考案にあっては、前記絶縁スペーサは、上半部に前記絶縁ケースに螺合するネジ山が形成され、下半部に前記口金に螺合するネジ山が形成されていることを特徴とするものである。
本考案によれば、ヒートシンクに光透過孔が形成され、LED基板の後面側に光透過性の拡散部材が取付けられたことにより、LEDから発光された光は拡散部材により拡散され、ヒートシンクの光透過孔より後方にも照射されるので、LED電球の前面だけでなく後面も明るくなるので、白色電球のように全体的に明るくすることが可能となり、ダウンライトなどの照明に好適な照明を提供できるものである。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図3は本考案に係るLED電球を示すもので、LED1が取付けられたLED基板2と、このLED基板2の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材3と、このLED基板2と拡散部材3を載置したヒートシンク10とが備えられており、このヒートシンク10にLEDの光を後面に照射するために光透過孔13が形成されたものである。そして、前面には、内側に反射材がコーティングされたキャップが取付けられている。
また、このヒートシンク10の内部には円筒状の絶縁ケース6が装着され、この絶縁ケース6の内部に電源基板5が収容されている。そして、金属製のヒートシンク10と金属製の口金8の間には、両者間を絶縁するため後述するプラスチック製のスペーサ7を介在させてある。
このLED電球に使用されているLED基板2は、白色光を発光する照明用のLED1を複数個(8個)使用しており、この白色LED1は照明用に作られた高輝度のLEDである。このLED基板2はLEDの放熱を考慮して熱伝導性に優れたアルミ基板を使用するものである。そのため、このLED基板2はヒートシンク10の放熱プレート14に載置され、ネジや接着で固定するものである。
また、このLED基板2の周囲には、後面に向かって略笠状に形成された拡散部材3が取付けられている。この拡散部材3は、ポリカーボネートなどの光透過性の樹脂材料に、光拡散材となる架橋スチレン系樹脂の粒子や架橋シリコーン系樹脂の粒子を混練し、天頂部をくり抜いた略笠状に形成したものである。この拡散部材3により、図4に示すように、LED1より前方に照射された光L0は、まずキャップ4にて一部が反射されて反射光L1となり、さらに、この反射光L1が拡散部材3により拡散されて拡散光L2,L3、L4となり、後述するヒートシンク10に形成された光透過孔13より後方に光が照射されるものである。
また、ヒートシンク10は、熱伝導性に優れたアルミ材などからダイカスト加工で一体形成されたもので、周囲には複数の冷却用のフィンが形成されている。即ち、図3に示すように、胴体部11の周囲に複数のフィン12、12,12・・・が形成されており、このフィン12とフィン12の間は上下方向に貫通する隙間が形成され、この隙間が複数の光透過孔13、13,13・・・となっている。そして、このヒートシンク10は、放熱性をさらに高めるため、全体に放熱性の塗料が塗布されている。また、胴体部11の上端部は円板状に形成され、LED基板2を載置して放熱する放熱プレート14になっており、この放熱プレート14にはLED基板2に配線するためのリード線孔14aが形成されている。そして、複数のフィン12の外側先端部は、拡散部材3とキャップ4を載置するための鍔部15と一体化されている。
このように構成されたヒートシンク10によって、図4に示すように、LED1より照射された光はキャップ4に当たり、キャップ4の拡散材によりその一部が反射され、この反射光が拡散部材3を通過して、LED電球の後面に到達するものである。これにより、LED電球の後面も適度に明るくすることが可能となる。この明るさのコントロールは、拡散部材3に混練する光拡散材の量や光透過孔13の大きさで適度に調節できるものである。
さらに、このヒ−トシンク10に上下方向の光透過孔13が形成されていることにより、この光透過孔13を通じて空気の対流が活発となり、LED1で発生した熱の熱交換が促進されるものである。そのため、LED1からの放熱効果も高まり、LEDの熱の劣化による照光の低下を防止できるものである。
また、このヒ−トシンク10の胴体部11には、絶縁ケース6を介して、電源基板5が収容される構造となっている。そのため、絶縁ケース6は電源基板5が収容できるような収容部が形成されている。この収容部は、電源基板7の入口となる下部は電源基板5の大きさよりも若干大きく形成されており、上端部付近は電源基板5が強嵌合となる寸法に形成されており、電源基板5が所定位置まで押し込まれた場合は、仮止めされる構造となっている。そして、絶縁ケース6の下部には、スペーサ7と螺合するネジが形成されている。
この絶縁ケース6の下端に螺着により固定されるスペーサ7は、合成樹脂材より肉厚の円筒形に形成されたもので、上半部には、外側に絶縁ケース6のネジ山に螺合するネジが形成されており、下半部には外側に口金8に螺合するネジ山が形成されている。このスペーサ7は、上部の内径が電源基板5の径より小さく形成されているので、絶縁ケース6に挿入した電源基板5が絶縁ケース6より抜け落ちるのを防止するものでありヒ−トシンク10と口金8との絶縁を行うものである。そして、口金8は、従来の白熱電灯のソケットにそのまま取付け可能にするため、規格化された口径で作製してある。
また、キャップ4は、衝撃に強いポリカーボネート樹脂に光拡散効果を持たせるために、架橋スチレン系樹脂の粒子や架橋シリコーン系樹脂の粒子を混練し、半球形に成形したものである。このキャップ4は、ヒ−トシンク10の鍔部に嵌め込んだ後に接着して固定するものである。このキャップ4は、光拡散効果により、LED1より照射された光はキャップ4の内面に当たり、図4に示すように、一部が反射されるものである。この反射量は混練する光拡散材の材質や量で調節できるものである。
以上のように構成されたLED電球は、LEDから発光された光は拡散部材により拡散され、ヒートシンクの光透過孔より後方にも照射されるので、LED電球の前面だけでなく後面も明るくなるので、白色電球のように白色電球のように全体的に明るくすることが可能となり、ダウンライトなどの照明に好適な照明を提供できるものである。さらに、光透過孔により、空気の対流も活発になり、放熱効果も高めることができるものである。
1はLED
2はLED基板
3は拡散部材
4はキャップ
5は電源基板
6は絶縁ケース
7はスペーサ
8は口金
10はヒートシンク
11は胴体部
12はフィン
13は光透孔
14は放熱プレート
15は鍔部
2はLED基板
3は拡散部材
4はキャップ
5は電源基板
6は絶縁ケース
7はスペーサ
8は口金
10はヒートシンク
11は胴体部
12はフィン
13は光透孔
14は放熱プレート
15は鍔部
Claims (6)
- LEDが取付けられたLED基板と、前記LED基板の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材と、前記LED基板と前記拡散部材を載置したヒートシンクと、を備え、
前記ヒートシンクには光透過孔が形成されていることを特徴とするLED電球。 - LEDが取付けられたLED基板と、前記LED基板の後面側に取付けられた光透過性の拡散部材と、前記LED基板と前記拡散部材を載置したヒートシンクと、前記ヒートシンクの前面側に取付けられたキャップと、前記ヒートシンクの内部に収容された電源基板と、前記ヒートシンクの後端側にスペーサを介して取付けられた口金と、を備え、
前記ヒートシンクには光透過孔が形成されていることを特徴とするLED電球。 - 前記拡散部材は、天頂部がくり抜かれた略笠状に形成され、光透過性の材料から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED電球。
- 前記ヒートシンクは、略筒状の胴体部の上端部に放熱プレートが形成され、前記胴体部の周囲に複数のフィンが形成され、前記フィンの先端部は鍔部と一体化され、前記フィンと前記フィンとの間に形成された上下方向の隙間は、光透過孔となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED電球。
- 前記ヒートシンクの内部には、絶縁ケースを介して電源基板が収容されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED電球。
- 前記絶縁スペーサは、上半部に前記絶縁ケースに螺合するネジ山が形成され、下半部に前記口金に螺合するネジ山が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のLED電球。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006252U JP3164467U (ja) | 2010-09-17 | 2010-09-17 | Led電球 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010006252U JP3164467U (ja) | 2010-09-17 | 2010-09-17 | Led電球 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013187115A Continuation JP5612183B2 (ja) | 2013-09-10 | 2013-09-10 | Led電球 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3164467U true JP3164467U (ja) | 2010-12-02 |
Family
ID=54875862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010006252U Ceased JP3164467U (ja) | 2010-09-17 | 2010-09-17 | Led電球 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164467U (ja) |
-
2010
- 2010-09-17 JP JP2010006252U patent/JP3164467U/ja not_active Ceased
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