JP3164311B2 - 耐染料退色劣化性に優れた皮革様立毛シート状物及びその製造に適したポリウレタン組成物 - Google Patents

耐染料退色劣化性に優れた皮革様立毛シート状物及びその製造に適したポリウレタン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟で、耐加水分解
性、耐酸化分解性、染色性、耐染料退色劣化性、 その
中でも特に、ポリエーテル系ポリウレタンの酸化分解に
起因する金属錯塩染料の耐染料退色劣化性に優れ、発色
性を兼ね備えたポリアミド極細繊維立毛表面を有するシ
ート状物で、衣料、インテリア、靴、鞄等に広範囲に利
用できる皮革様立毛シート状物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアミド極細繊維基材にポリエ
ーテル系ポリウレタンエラストマーを主体とした重合体
の溶液を含浸し凝固させて、表面を起毛処理した基材を
染色することにより皮革様立毛シート状物とすることは
公知である。一般に、6−ナイロンなどのポリアミド系
繊維は、酸性染料、分散染料、金属錯塩染料等で美しく
染まるが、本発明のごとく0.2デニール以下の極細繊
維になると、表面反射光量の増大により、発色性が悪く
なり、高濃度染浴を用いて染色しても、酸性染料および
分散染料では濃色に着色するのが困難であり、堅牢性も
不足するため、通常は金属錯塩染料が使われる。
【0003】例えば、ポリテトラメチレングリコールを
ポリオールに用いたポリエーテル系ポリウレタンを含浸
し凝固させて、表面を起毛処理した基材を金属錯塩染料
を主体とした染料で染色することにより、耐加水分解性
の良好なスエード調人工皮革を得る技術が特公昭56−
9590号公報、特公昭60−43475号公報に記載
されている。また、ポリオキシエチレン鎖を有するポリ
ウレタンは、金属錯塩染料との親和性も高く、濃色かつ
高堅牢に着色し得るので、ポリオキシエチレングリコー
ルをポリオールとして、他のポリオールと並用したポリ
ウレタンを含浸し凝固させて、表面を起毛処理した基材
を金属錯塩染料を主体とした染料で染色することによ
り、発色性、堅牢度の良好なスエード調人工皮革を得る
技術が特公昭61−25834号公報、特開昭63−3
03187号公報、特開平1−192884号公報に記
載されている。
【0004】しかし、一般的にポリエーテル系ポリウレ
タンは、ポリエステル系ポリウレタンより耐熱性、耐光
性が劣っており、酸化劣化を受けやすいことが知られて
おり、高分子に光または熱が作用すると、高分子中の最
も結合エネルギーの小さい部分から水素がラジカルとし
て取れ、生成したラジカルが連鎖成長を起こし、高分子
の連鎖の切断、分子量、重合度の低下をもたらして劣化
が進行し、重金属によって劣化が促進されることも公知
である。従って、ポリウレタンと金属錯塩染料の共存系
では、ポリエーテル系ポリオールの比率が多くなると、
加熱処理などによりラジカルの生成が多くなり、ポリウ
レタンの分解が促進されると共に、この生成したラジカ
ルが、クローム、コバルト、ニッケルなどの金属錯体で
構成されている金属錯塩染料を分解し、退色する現象が
認められる。一方、熱・日光および大気中の燃焼ガスに
よる安定性を改善するため、ポリウレタンに各種の紫外
線吸収剤、ラジカル連鎖禁止剤、過酸化物分解剤、金属
不活性化剤などを単独または混合の形で配合する方法、
ポリウレタンに結合させる方法で改良が行われ、特公昭
63−58851号公報、特開昭61−231049号
公報、特開昭64−85211号公報、特開平1−17
4678号公報、特開平2−22360号公報など多数
提案されている。しかし、多くの安定剤はポリウレタン
との親和性が悪く、ポリウレタンに配合した安定剤が表
面に移行して脱落したり、シート状物を製造する工程、
例えばポリウレタン溶液の湿式凝固および溶剤洗浄工
程、染色および仕上げ処理工程などにおける化学的作用
あるいは物理的作用による安定剤の変質または脱落によ
って、安定剤の効果が減少したりあるいは安定剤の変質
に伴う変色など好ましくない状態をもたらすことがあ
る。更に、繊維シートを構成する繊維が比表面積の大き
い極細繊維では繊維の黄化、脆化性などとも相俟って、
染料の変退色性抑制には限界があった。
【0005】ポリウレタンの耐摩耗性や耐熱性等を改善
するために、鎖伸長剤としてビスフェノール化合物を主
鎖に共重合したポリウレタンが特開昭61−14822
2号公報に提案されている。しかし、このポリウレタン
は金属錯塩染料との共存系において染料退色劣化を防止
し得るものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、染色
性が良好で、耐熱性、洗濯堅牢性および耐染料退色劣化
性に優れた極細ポリアミド繊維とポリウレタン弾性重合
体とからなる金属錯塩染料で染色された皮革様シート状
物を提供することにある。更に、該皮革様シート状物の
製造に適した、ポリエーテル系ポリオールを含むポリウ
レタンと相容性がよく、混合使用することにより退色劣
化性を改善できドライクリーニングなどの処理によって
も劣化しないポリウレタン及びその組成物を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均分子量5
00ないし5000のポリエーテルポリオールを含むポ
リオール、有機ジイソシアネートおよび分子量が500
未満でかつ活性水素原子を2個有する低分子化合物から
なるポリウレタン(A)と分子量500ないし3000
のポリオールと有機ジイソシアネートからなり分子両末
端に有機ジイソシアネートを介してヒンダードフェノー
ルを結合せしめたポリウレタン化合物(B)とが(A)
/(B)=75/25〜95/5となるように混合した
ポリウレタン5〜30部と水と混ざりあう該ポリウレタ
ンの溶剤95〜70部からなるポリウレタン組成物であ
る。
【0008】また、本発明は、平均単繊度0.2デニー
ル以下の極細ポリアミド繊維とポリウレタン弾性重合体
とからなり、金属錯塩染料を主体とした染料で染色され
た皮革様立毛シート状物において、該ポリウレタンが平
均分子量500ないし5000のポリエーテルポリオー
ルを含むポリオール、有機ジイソシアネートおよび分子
量が500未満でかつ活性水素原子を2個有する低分子
化合物からなるポリウレタン(A)と分子量500ない
し3000のポリオールと有機ジイソシアネートからな
り分子両末端に有機ジイソシアネートを介してヒンダー
ドフェノールを結合せしめたポリウレタン化合物(B)
とが(A)/(B)=75/25〜95/5となるよう
に混合したポリウレタンであることを特徴とする耐染料
退色劣化性に優れた皮革様立毛シート状物である。
【0009】本発明のポリアミド極細繊維は平均繊度
0.2デニール以下、好ましくは0.005〜0.1デ
ニールの繊維であり、これは従来公知であるポリアミド
を含む2種以上のポリマー成分よりなるポリアミド極細
繊維発生型繊維から導くことができる。ここでいう本発
明のポリアミド極細繊維発生型繊維は、ポリアミドが、
例えば、6−ナイロン、66−ナイロン、610−ナイ
ロン、10−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロ
ンおよびこれらを主成分とする共重合ポリアミドなどか
ら選ばれた少なくとも1種類のポリアミドであり、一
方、極細繊維発生型繊維を構成する他のポリマーはポリ
アミドと溶解性を異にし、親和性の小さいポリマーであ
って、かつ紡糸条件下でポリアミドの溶融粘度より小さ
い溶融粘度であるか、あるいは表面張力が小さいポリマ
ーであり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レンプロピレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、スチレンアクリロニトリル共重合
体、スチレンエチレン共重合体、ポリエステルなどのポ
リマーから選ばれた少なくとも1種類のポリマーであ
る。また、末端アミノ基濃度を低下させた6−ナイロン
の場合には、紡糸条件下でポリアミドの溶融粘度より小
さい溶融粘度のポリウレタンも極細繊維発生型繊維を構
成する他のポリマーとして使用可能である。そして、ポ
リアミドと他のポリマーとからなる繊維は、所定の混
合比で混合して同一溶解系で溶解し、混合系を形成して
紡糸する方法、別々の溶解系で溶解し、紡糸頭部で接
合−分割を複数回数繰り返して混合系を形成して紡糸す
る方法、別々の溶解系で溶解し、紡糸口金部で繊維形
状を規定して紡糸する方法により、繊維中に占めるポリ
アミド成分が40〜80重量%であって、繊維中のポリ
アミド極細繊維成分が5本以上、好ましくは50〜80
0本の範囲にあるポリアミド極細繊維発生型繊維を得
る。極細繊維発生型繊維は必要により延伸、熱固定など
通常の繊維の処理工程を経て繊度2〜15デニール、ポ
リアミド極細繊維成分の平均繊度(計算値)0.2デニ
ール以下、好ましくは0.005〜0.1デニールの繊
維とする。
【0010】繊維はカードで開繊し、ウエバーを通して
ランダムウエブまたはクロスラップウエブを形成し、得
られた繊維ウエブは所望の重さ、厚さに積層する。次い
で、繊維ウエブは従来公知の方法でニードルパンチなど
の繊維の絡合処理を施して繊維絡合不織布とする。ニー
ドルパンチのパンチ数は通常200〜2500パンチ/
cm2の範囲の処理であり、繊維の絡合は十分に施されて
いることが伸縮性と充実感のうえで好ましい。
【0011】ここに得た繊維絡合不織布はポリアミド極
細繊維発生のための溶剤処理、分解剤処理、物理的処
理、機械的処理などの処理を施す前、あるいは処理を施
してポリアミド極細繊維またはその束状繊維とした後、
ポリウレタンを主体とした重合体の溶液または分散液を
含浸し、重合体を多孔質構造あるいは非多孔質構造に固
化する。そして、繊維構造体をポリアミド極細繊維また
はその束状繊維にしていないものにあってはポリアミド
極細繊維化処理を行う。それによってポリアミド極細繊
維および/またはその束状繊維を主体とした繊維の繊維
構造体とポリウレタンを主体とした重合体とで構成され
た皮革様シートの基材を得る。
【0012】次に、繊維絡合不織布に含有させる弾性重
合体は、分子量500ないし5000のポリエーテルポ
リオールを含むポリマージオールと分子量が500未満
でかつ活性水素原子を2個有する低分子化合物と有機ジ
イソシアネートからなるポリウレタン(A)と分子量5
00ないし3000のポリオールと有機ジイソシアネー
トからなり分子両末端に有機ジイソシアネートを介して
ヒンダードフェノールを結合せしめたポリウレタン化合
物(B)とが(A)/(B)=75/25〜95/5と
なるように混合したポリウレタンである。
【0013】ポリエーテルポリオールを主体とするポリ
マージオールとしては、例えば、ポリテトラメチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチ
レングリコールなどが挙げられるが、ポリテトラメチレ
ングリコールおよびポリオキシエチレングリコールが特
に好ましく、該ポリウレタン(A)を構成する全ポリオ
ール中に占める比率は35%以上、より好ましくは50
%以上である。35%以下では目的とする耐加水分解性
付与効果および染色性向上効果が少ない。ポリエーテル
ポリオールと混合する他のポリオールとしてはポリエス
テル系ポリオール、ポリラクトンポリオール、ポリカー
ボネートなどが目的に応じて使用される。また、分子量
が500未満でかつ活性水素原子を2個有する低分子化
合物としては、例えば、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、シクロヘキサンジオー
ル、キシリレングリコール、1,4−ビス(β−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼン、ネオペンチルグリコールなど
のジオール、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジアミン、イソ
ホロンジアミン、4,4´−ジアミノジフェニルメタン
などのジアミンが挙げられる。有機ジイソシアネートと
してはイソシアネート基を分子中に2個含有する公知の
脂肪族、脂環族、芳香族ジイソシアネート、特に4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレ
ンジイソシアネート、トルイレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネートなどが挙げられる。
【0014】ポリウレタン化合物(B)を構成する分子
量500ないし3000のポリオールとしては、耐加水
分解性が比較的良好で、耐熱劣化性の良好なポリオール
であるポリカプロラクトンジオール、ポリ(β−メチル
−δバレロラクトン)ジオールのようなポリラクトング
リコールまたはポリペンタメチレンカーボネートジオー
ル、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリノ
ナン−1,9/2−メチルオクタン−1,8−カーボネ
ートジオールなどのポリカーボネートグリコールなどが
挙げられる。また、分子量が500未満でかつ活性水素
原子を2個有する低分子化合物としては、上述の化合物
が挙げられるが、エチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベ
ンゼン、4,4´−ジアミノジフェニルメタンが特に好
ましい。また、有機ジイソシアネートとしては上述のジ
イソシアネートが挙げられるが、4,4´−ジフェニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
などが好ましい。また、ヒンダードフェノール化合物
(以下では単にフェノール系化合物と略記することがあ
る)としては、1分子内に2個のフェノール基を有する
化合物が好ましく、例えば一般式
【0015】
【化1】
【0016】(ここに、Rは水素原子、炭素数1〜3の
アルキル基またはフェニル基、R1,R2はそれぞれ炭素
数1〜5のアルキル基を示す)で表わされる化合物で、
例えば、 (I−1):4,4´−ブチリデン−ビス−(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、 (I−2):4,4´−エチリデン−ビス−(2−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、 (I−3):2,2´−メチレン−ビス−(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、 (I−4):2,2´−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、 (I−5):2,2´−メチレン−ビス−(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)、 (I−6):4,4´−メチレン−ビス−(2,6−ジ
−t−ブチルフェノール)、 (I−7):2,2´−ブチリデン−ビス−(4−t−
ブチル−6−メチルフェノール)、または一般式
【0017】
【化2】
【0018】(ここに、Rは水素原子、炭素数1〜3の
アルキル基またはフェニル基、R1,R2はそれぞれ炭素
数1〜5のアルキル基を示す)で表わされる化合物で、
例えば、 (II−1):2,2´−チオ−ビス−(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、 (II−2):4,4´−チオ−ビス−(3−t−ブチル
−5−メチルフェノール)、 (II−3):4,4´−チオ−ビス−(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、または一般式
【0019】
【化3】
【0020】(ここに、R1は炭素数1〜4のアルキル
基、R2はt−ブチル基、sec−ブチル基またはネオ
ペンチル基を示す)で表わされる化合物で、例えば、 (III−1):3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、 (III−2):3,9−ビス{2−[3−(3、5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、 (III−3):3,9−ビス{2−[3−(3−iso
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン、 (III−4):3,9−ビス{2−[3−(3−ネオペ
ンチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、 (III−5):3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブ
チル−5−エチル−4−ヒドキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、など
である。
【0021】これらフェノール系化合物はポリウレタン
化合物(B)の固型分1g当り0.05ないし1.00
ミリモル、好ましくは0.10ないし0.80ミリモル
結合させて使用するのが好ましい。0.05ミリモル未
満では酸化防止効果が少なく、大量添加しても、安定化
効果に支障はきたさないが、経済的な面またはポリウレ
タンとしての重合反応性、液の安定性などからみて1.
00ミリモル以下であることが望ましい。
【0022】ポリウレタン化合物(B)の合成は、常圧
下溶融したあるいはジメチルホルムアミドなどの有機溶
剤に溶解した状態のポリオール1.0モルに対して1.
8〜2.0モル相当、好ましくは1.9〜2.0モル相
当の有機ジイソシアネートを混合攪拌し、昇温して40
〜120℃の温度で30〜120分間反応を行い実質的
に両末端にイソシアネート基を有する中間生成物(第1
次プレポリマー)とし、ついで要すれば得られた第1次
プレポリマーに、第1次プレポリマーの残存イソシアネ
ート当量の半分以下に相当したモル量の分子量500未
満の鎖伸長剤を添加混合攪拌し、30℃の温度で30〜
60分間反応を行い、ついで得られた中間生成物(第2
次プレポリマー)に、第2次プレポリマーの残存イソシ
アネート当量に相当したモル量以上のフェノール系化合
物を添加混合攪拌し、30℃の温度で60〜180分間
反応させることで実施される。ここでフェノール系化合
物は、最終生成物において反応性ジイソシアネート基が
ゼロとになるのに相当する量が添加される。
【0023】本発明においては、以上の如くして得られ
るポリウレタン化合物(B)をポリウレタン(A)に対
して(A)/(B)=75/25〜95/5となるよう
に混合したポリウレタンエラストマーの有機溶剤溶液、
例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシドなどに混合し、必要に応じて顔料
などの着色剤、凝固調節剤、耐光安定剤などを配合し、
常法に従って不織布に含浸、湿式凝固せしめ、繊維の極
細化処理が必要なシート物についてはポリアミド極細繊
維化処理を行い、多孔質シート状物を得る。ポリウレタ
ン化合物(B)の割合が25%より大きくなると、酸化
防止などの安定化効果は上がるものの、ポリウレタンと
しての物性が低下し、風合い、耐皺性、表面強度面で劣
り、5%より小さくなると、酸化防止などの安定化効果
が劣るため本発明の目的には不適当となる。
【0024】さらに、このシート状物は、必要に応じて
シート状物を厚さ方向に所望の厚さにスライス分割した
のち、その少なくとも一面には起毛処理を施し、着色処
理し、柔軟化処理して表面を繊維立毛化させることによ
り皮革様立毛シート状物とする。また、繊維立毛シート
を染色する染料は1:1型金属錯塩染料または1:2型
金属錯塩染料のいずれでもよいが、好ましくは後者の染
料である。染色機は特に限定されたものを使用する必要
はなく、ウインス染色機、ジッガー染色機、液流染色
機、パッドスチーム染色機などが用いられる。染色方法
については、特に限定されるものではなく、常法に従っ
て実施される。染色した皮革様立毛シート状物は乾燥
後、ブラシ掛け、整毛処理、揉み処理、各種安定剤の付
与などの製品仕上げ処理を行い、柔軟な染色された製品
が得られる。
【0025】
【作用】本発明の方法で得られた金属錯塩染料で染色さ
れた皮革様立毛シート状物は、特定のヒンダードフェノ
ール基を結合せしめたポリウレタン化合物を含有したポ
リエーテル系ポリウレタン弾性体とポリアミド極細繊維
とから構成されており、天然皮革に類似した風合い特
性、外観を有し、湿式凝固時または溶剤抽出時などにヒ
ンダードフェノール基を有する化合物が系外へ脱落する
ことがなく、長期使用による変色、劣化が少ない特性を
発揮できる。また、ドライクリーニングや洗濯による脱
落がなく、特に衣料用途や靴用途、インテリア用途など
に適した染色性が良好で、耐熱性、洗濯堅牢性および耐
染料退色劣化性に優れた皮革様立毛シート状物が得られ
る。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で
説明する。なお、実施例中の部および%はことわりのな
い限り、重量に関するものである。
【0027】参考例−1(ポリウレタン(A)の製造
例) 平均分子量が各々2000のポリテトラメチレングリコ
ール(以下PTMGと略記する)、ポリブチレンアジペ
ート(以下PBAと略記する)、ポリオキシエチレング
リコール(以下PEGと略記する)の混合ジオール(混
合比、65:20:15)674部とエチレングリコー
ル(以下EGと略記する)26部および4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略記す
る)251部をジメチルホルムアミド(以下DMFと略
記する)1500部中で反応せしめ、イソシアネート基
残有のプレポリマーを得た。次に4,4´−ジアミノジ
フェニルメタン(以下MBAと略記する)49部で鎖伸
長せしめ、DMFで希釈し30℃における粘度325ポ
イズ、濃度25%のポリウレタンDMF溶液を得た(組
成液A−1)。
【0028】参考例−2(ポリウレタン(A)の製造
例) 平均分子量が各々2000のポリヘキサンカーボネート
(以下PHCと略記する)、PEGの混合ジオール(混
合比、60:40)674部とEG26部およびMDI
251部をDMF1500部中で反応せしめ、イソシア
ネート基残有のプレポリマーを得た。次にMBA49部
で鎖伸長せしめDMFで希釈し30℃における粘度35
2ポイズ、濃度25%のポリウレタンDMF溶液を得た
(組成液A−2)。
【0029】参考例−3(比較例のポリウレタンの製造
例) 平均分子量が各々2000のPBA、PEGの混合ジオ
ール(混合比、85:15)674部とEG26部およ
びMDI251部をDMF1500部中で反応せしめ、
イソシアネート基残有のプレポリマーを得た。次にMB
A49部で鎖伸長せしめ30℃における粘度328ポイ
ズ、濃度25%のポリウレタンDMF溶液を得た(組成
液A−3)。
【0030】参考例−4(ポリウレタン化合物(B)の
製造例) 平均分子量が2000のポリカプロラクトングリコール
(以下PCLと略記する)220部、MDI55部をD
MF413部中で50℃において60分間攪拌しつつ反
応させて、イソシアネート基残有の第1次プレポリマー
を得た。ついでこれを30℃まで冷却した後、残存イソ
シアネート基量を測定し、これとは別にMBA10.1
部(残存イソシアネート基に対して0.49モル当量)
をDMF252部に溶解調整した溶液を作成し、上記第
1次プレポリマー溶液へ添加し30℃で45分間反応さ
せイソシアネート基残有の第2次プレポリマーを得た。
さらに残存イソシアネート基量を測定し、ついで、これ
とは別に、4,4´−ブチリデン−ビス(3−メチル−
6−t−ブチルフェノール)[ヒンダードフェノール化
合物(I−1)]38.5部(残存イソシアネート基に
対して1.02モル当量)、トリエチルアミン1.5部
をDMF305部に溶解調整した溶液を作成し、上記第
2次プレポリマー溶液へ添加し30℃で3時間反応さ
せ、固型分25%のポリウレタン化合物のDMF溶液を
得た。最終生成物の残存イソシアネート基濃度を測定し
たが、反応性ジイソシアネート基はゼロであり、ポリウ
レタン化合物の固型分1g当りヒンダードフェノール化
合物が0.31ミリモル結合した化合物である(組成液
B−1)。
【0031】参考例−5(ポリウレタン化合物(B)の
製造例) 平均分子量が1000のPHC110部、MDI55部
をDMF248部中で50℃において60分間攪拌しつ
つ反応させて、イソシアネート基残有のプレポリマーを
得た。ついでこれを30℃まで冷却した後、残存イソシ
アネート基量を測定し、これとは別にヒンダードフェノ
ール化合物(I−1)40.7部(残存イソシアネート
基に対して1.02モル当量)、トリエチルアミン1.
5部をDMF369部に溶解調整した溶液を作成し、上
記プレポリマー溶液へ添加し30℃で3時間反応させ、
固型分25%のポリウレタン化合物のDMF溶液を得
た。最終生成物の残存イソシアネート基濃度を測定した
が、反応性ジイソシアネート基はゼロであり、ポリウレ
タン化合物の固型分1g当りヒンダードフェノール化合
物が0.51ミリモル結合した化合物である(組成液B
−2)。
【0032】参考例−6(ポリウレタン化合物(B)の
製造例) 実施例−1におけるヒンダードフェノール化合物(I−
1)に代えて、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン
[ヒンダードフェノール化合物(III−1)]を使用
し、他は参考例−1と同様にしてヒンダードフェノール
化合物が結合した化合物のDMF溶液を得た。最終生成
物の残存イソシアネート基濃度を測定したが、反応性ジ
イソシアネート基はゼロであり、ポリウレタン化合物の
固型分1g当りヒンダードフェノール化合物(III−
1)が0.28ミリモル結合した化合物である(組成液
B−3)。
【0033】実施例−1(含浸液の調製) 上記のポリウレタン組成液A−1〜3に、ポリウレタン
化合物組成液B−1〜3またはヒンダードフェノール化
合物I−1、III−1を、固形分でポリウレタン(A)
に対して表−1及び2に示す比率で混合し、更に凝固調
節剤としてアルコール変成シリコーンをポリウレタン
(A)に対して固型分で3%添加して、ポリウレタン
(A)の固型分濃度が13%(表1の含浸液)及び8%
(表2の含浸液)となるよう希釈して含浸液とした。
【0034】実施例−2〜5、比較例1〜5 島成分が6−ナイロン50部、海成分が高流動性のポリ
エチレン50部からなる、単糸繊度4.5デニール、5
1mmの極細繊維束繊維発生型多成分繊維(以下多成分繊
維という)のステープル繊維を用いて、カード、クロス
ラッパー、ニードルパンチの各工程を通し、見掛密度
0.160g/cm3、平均目付け600g/m2の繊維絡
合不織布を作成した。該不織布を加温して、海成分のポ
リエチレンを溶融熱固定して、見掛密度0.295g/
cm3の両面平滑化した繊維絡合不織布とした。先に調整
した含浸液を上記繊維絡合不織布に含浸し、表面の余分
の含浸液を除去した後、DMF30%水溶液の凝固浴中
で凝固し、水洗してポリウレタンを多孔質構造に凝固し
たシート状物を得た。このシート状物を熱トルエン中で
処理し、多成分繊維のポリエチレン成分を溶解除去し、
さらに洗浄し、カチオン系処理剤分散液で処理して乾燥
し、6−ナイロン極細繊維束繊維(顕微鏡観察で求めた
平均極細繊維375本/束、単繊維平均繊度0.006
デニール)の絡合不織布に多孔質ポリウレタンが含有し
た目付け約490g/m2の繊維質シートを得た。このシ
ート状物を厚さの中間で2分割し、分割面をサンドペー
パーでバフィングして厚みを0.56mmに厚み合わせを
行なった。さらに、凝固時の表面をエメリーバフ機で処
理して立毛面を形成し、ついで緑色系金属錯塩染料を用
いて染色仕上げを行ない、平均目付け195g/m2の立
毛シート状物を得た。
【0035】この立毛シート状物の耐加水分解性、耐熱
劣化性、耐染料退色劣化性などの評価結果を表1に示し
た。本発明に係わる立毛シート状物は柔軟な風合いと適
度の腰を有していた。なお、耐加水分解性、耐熱劣化性
はそれぞれ下記の方法で評価した。 ◎ 外観、強度保持率とも変化なし ○ 若干変退色あるが、強度保持率70%以上 △ 変退色大きいが、強度保持率70%以上 × 強度保持率70%未満 耐加水分解性:70℃、95%RHで3週間処理 耐熱劣化性:130℃で乾熱処理3週間 耐染料退色劣化性は100℃で40日間まで乾熱処理し
てシート物の染料退色開始日数で評価した(30日以上
であれば実用的には問題なし)。
【0036】
【表1】
【0037】*1:ポリウレタン(A)の固形分に対す
るポリウレタン化合物(B)の固形分またはヒンダード
フェノール化合物(I−1、III−1)の添加比率。
【0038】比較例−6、7 実施例−2において、含浸液をポリウレタン化合物
(B)の固形分がポリウレタン(A)の固形分の40%
となるように組成液B−1の混合量を増加させた(ポリ
ウレタン(A)とポリウレタン化合物(B)の固形分合
計18.2%)以外は同様にして立毛シート状物を得
た。得られた立毛シート状物は耐熱性や耐染料退色劣化
性には優れていたが、ポリウレタン含有率が高く風合い
の硬いものであった。一方、該含浸液を全ポリウレタン
固形分合計が14.5%となるように希釈した組成液を
含浸し仕上げた立毛シート状物は風合いは柔軟であった
が、耐皺性と表面強度に劣るものであった。
【0039】実施例−6〜8、比較例−8〜10 平均分子量が各々1500のPTMG、PCL、PEG
の混合ジオール(混合比、65:25:10)548
部、1,4−ブタンジオール95部およびMDI357
部を反応させて、イソシアネート基にもとづく窒素含有
率4.0%の熱可塑性ポリウレタンのペレットを得た。
該熱可塑性ポリウレタンと末端アミノ基濃度が1.5×
10-5eq/gの6−ナイロンを紡糸原料として、ポリウ
レタン流25部、6−ナイロン流75部となるように別
々のエクストルーダーから押し出したポリマー流を合
流、分割、統合させる方式で溶融紡糸して、島本数が5
0本(6−ナイロンが島成分)で繊度10デニールのポ
リウレタン系多成分繊維を得た。得られた多成分繊維を
80℃の熱水中で3倍に延伸し、熱固定して繊度3.5
デニールの繊維を得た。この繊維に油剤を付与した後、
機械捲縮を掛けて繊維長51mmに切断してステープル繊
維を得た。
【0040】次いで、得られたステープル繊維はカー
ド、ランダムウエバーを通し、クロスラップ法で積層し
て平均重量500g/m2の繊維ウエブとした後、繊維ウ
エブの両面から総パンチ密度980パンチ/cm2でニー
ドルパンチを行い繊維絡合不織布とし、ポリビニルアル
コール7.5%水溶液を含浸し、目標絞り率150%で
絞液し、乾燥して形態の安定な不織布とした後、参考例
−4で調製した表2の組成の含浸液を含浸率200%で
含浸し、温度約45℃の雰囲気で繊維中のポリウレタン
を溶解し、次いでDMF30%水溶液中に浸漬してポリ
ウレタンを凝固した後、温水洗浄を行ないポリビニルア
ルコールを除去した。得られた繊維質シートの1面側を
厚さ1.0mmにスライスし、凝固時の表面側を立毛処理
してスエード調シートに仕上げ、黄色系金属錯塩染料で
染色および揉み処理して製品とした。この立毛シート状
物およびパークレンを用いてドライクリーニング処理を
5回繰り返した後の、耐染料退色劣化性の評価結果を表
2に示した。本発明に係わる立毛シート状物は毛羽の脱
落が少ない腰のある柔軟な風合いで衣料用のスエード調
シートとして優れたものであった。
【0041】
【表2】
【0042】*1:ポリウレタン(A)の固形分に対す
るポリウレタン化合物(B)の固形分またはヒンダード
フェノール化合物(I−1、III−1)の添加比率。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の皮革様立毛
シート状物は、特定のヒンダードフェノール基を有する
化合物を結合させたポリウレタン化合物を併用すること
により、湿式凝固時、溶剤抽出処理時など加工工程での
ポリウレタンからのヒンダードフェノール基を有する化
合物の脱落がなく、衣料用途や靴用途、インテリア用途
などに利用した場合、ドライクリーニングや洗濯による
製品からの脱落も少ないため、長期的にポリエーテル系
ポリオールを含むポリウレタン弾性重合体の酸化分解を
抑制し、金属錯塩染料で染色された極細ポリアミド繊維
の染料の退色および劣化を防止し得るため、変色、退
色、劣化などが少ないなどの特性が発揮される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/04 - 75/12 C08G 18/65 D06N 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量500ないし5000のポリ
    エーテルポリオールを含むポリオール、有機ジイソシア
    ネートおよび分子量が500未満でかつ活性水素原子を
    2個有する低分子化合物からなるポリウレタン(A)と
    分子量500ないし3000のポリオールと有機ジイソ
    シアネートからなり分子両末端に有機ジイソシアネート
    を介してヒンダードフェノールを結合せしめたポリウレ
    タン化合物(B)とが(A)/(B)=75/25〜9
    5/5となるように混合したポリウレタン5〜30部と
    水と混ざりあう該ポリウレタンの溶剤95〜70部から
    なるポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 平均単繊度0.2デニール以下の極細ポ
    リアミド繊維とポリウレタン弾性重合体とからなり、金
    属錯塩染料を主体とした染料で染色された皮革様立毛シ
    ート状物において、該ポリウレタンが平均分子量500
    ないし5000のポリエーテルポリオールを含むポリオ
    ール、有機ジイソシアネートおよび分子量が500未満
    でかつ活性水素原子を2個有する低分子化合物からなる
    ポリウレタン(A)と分子量500ないし3000のポ
    リオールと有機ジイソシアネートからなり分子両末端に
    有機ジイソシアネートを介してヒンダードフェノールを
    結合せしめたポリウレタン化合物(B)とが(A)/
    (B)=75/25〜95/5となるように混合したポ
    リウレタンであることを特徴とする耐染料退色劣化性に
    優れた皮革様立毛シート状物。
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