JP3164280B2 - 光学活性なチアゾリジノン誘導体 - Google Patents
光学活性なチアゾリジノン誘導体Info
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- JP3164280B2 JP3164280B2 JP4281396A JP4281396A JP3164280B2 JP 3164280 B2 JP3164280 B2 JP 3164280B2 JP 4281396 A JP4281396 A JP 4281396A JP 4281396 A JP4281396 A JP 4281396A JP 3164280 B2 JP3164280 B2 JP 3164280B2
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- methyl
- nitroxyethyl
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すぐれた側副血管
拡張作用、抗狭心作用を有する光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体またはそれらを有効成分とする狭心症予防剤も
しくは治療剤あるいはチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体を有効成分とする潰瘍性疾患予防剤もしくは治療剤
に関する。
拡張作用、抗狭心作用を有する光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体またはそれらを有効成分とする狭心症予防剤も
しくは治療剤あるいはチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体を有効成分とする潰瘍性疾患予防剤もしくは治療剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、循環器疾患とくに狭心症の治療薬
として、ニトログリセリンが臨床的に最も頻用されてい
る。しかし、本剤には初回通過効果を受けやすく、その
作用持続時間が短いという欠点がある。また副作用とし
て、頭痛、めまい、血圧下降による頻脈が出現する。こ
れらの背景から、臨床上、初回通過効果を受けない、持
続性の狭心症治療剤が望まれていた。本発明者等は、上
記課題を解決する一つの手段として、チアもしくはオキ
サゾリジノン骨格を有する化合物、例えば、以下の式
として、ニトログリセリンが臨床的に最も頻用されてい
る。しかし、本剤には初回通過効果を受けやすく、その
作用持続時間が短いという欠点がある。また副作用とし
て、頭痛、めまい、血圧下降による頻脈が出現する。こ
れらの背景から、臨床上、初回通過効果を受けない、持
続性の狭心症治療剤が望まれていた。本発明者等は、上
記課題を解決する一つの手段として、チアもしくはオキ
サゾリジノン骨格を有する化合物、例えば、以下の式
【0003】
【化3】
【0004】(式中、Ra 、Rb 、Rc およびRd は、
水素原子等を示し、Aは、C2 −C6アルキレン基等を
示し、Yは、酸素原子または硫黄原子を示す。)を有す
る化合物Aを見出している(例えば、特開平5-213910号
公報)。しかしながら、これらの化合物の抗潰瘍作用は
全く知られていなかった。
水素原子等を示し、Aは、C2 −C6アルキレン基等を
示し、Yは、酸素原子または硫黄原子を示す。)を有す
る化合物Aを見出している(例えば、特開平5-213910号
公報)。しかしながら、これらの化合物の抗潰瘍作用は
全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、更に検
討を加え、光学活性なチアゾリジノン骨格を有する化合
物が、すぐれた側副血管拡張作用を有し、その作用が持
続的であり、また、副作用も少なく、狭心症予防剤もし
くは治療剤(特に、狭心症治療剤)として有用であるこ
とおよび化合物の安定性も優れていることを見出し、本
発明を完成するに至った。さらに、チアもしくはオキサ
ゾリジノン骨格を有する化合物の薬理作用を検討し、こ
れらの化合物が優れた抗潰瘍作用を有し、潰瘍性疾患予
防剤もしくは治療剤(特に、潰瘍性疾患治療剤)として
有用であることも見出した。本発明は、光学活性なチア
ゾリジノン誘導体またはそれらを有効成分とする狭心症
予防剤もしくは治療剤あるいはチアもしくはオキサゾリ
ジノン誘導体を有効成分とする潰瘍性疾患予防剤もしく
は治療剤を提供する。
討を加え、光学活性なチアゾリジノン骨格を有する化合
物が、すぐれた側副血管拡張作用を有し、その作用が持
続的であり、また、副作用も少なく、狭心症予防剤もし
くは治療剤(特に、狭心症治療剤)として有用であるこ
とおよび化合物の安定性も優れていることを見出し、本
発明を完成するに至った。さらに、チアもしくはオキサ
ゾリジノン骨格を有する化合物の薬理作用を検討し、こ
れらの化合物が優れた抗潰瘍作用を有し、潰瘍性疾患予
防剤もしくは治療剤(特に、潰瘍性疾患治療剤)として
有用であることも見出した。本発明は、光学活性なチア
ゾリジノン誘導体またはそれらを有効成分とする狭心症
予防剤もしくは治療剤あるいはチアもしくはオキサゾリ
ジノン誘導体を有効成分とする潰瘍性疾患予防剤もしく
は治療剤を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光学活性なチア
ゾリジノン誘導体は、一般式
ゾリジノン誘導体は、一般式
【0007】
【化4】
【0008】を有する。
【0009】上記式中、R1 は、水素原子、C1 −C4
アルキル基、フェニル基、置換されたフェニル基(該置
換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシま
たはハロゲンを示す。)、フェニル−C1 −C2 アルキ
ル基または置換されたフェニル−C1 −C2 アルキル基
(該フェニルの置換基は、C1 −C4 アルキル、C1−
C4 アルコキシまたはハロゲンを示す。)を示し、R2
は、C1 −C6 アルキル基を示し、nは、1または2を
示す。
アルキル基、フェニル基、置換されたフェニル基(該置
換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシま
たはハロゲンを示す。)、フェニル−C1 −C2 アルキ
ル基または置換されたフェニル−C1 −C2 アルキル基
(該フェニルの置換基は、C1 −C4 アルキル、C1−
C4 アルコキシまたはハロゲンを示す。)を示し、R2
は、C1 −C6 アルキル基を示し、nは、1または2を
示す。
【0010】また、本発明の潰瘍性疾患予防剤もしくは
治療剤の有効成分であるチアもしくはオキサゾリジノン
誘導体は、一般式
治療剤の有効成分であるチアもしくはオキサゾリジノン
誘導体は、一般式
【0011】
【化5】
【0012】を有する。
【0013】上記式中、Wは、硫黄または酸素原子を示
し、Xは、式−N(R3 )−を有する基を示すかあるい
はXは、硫黄または酸素原子を示し、Wは、式−N(R
3 )−を有する基を示し、R3 は、水素原子、C1 −C
6 アルキル基またはアリール−C1 −C4 アルキル基を
示し、R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原
子、C1 −C6 アルキル基、アリール−C1 −C4 アル
キル基、アリ−ル基、ベンゼン環と縮環してもよい、窒
素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択さ
れるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素
環基または置換され、ベンゼン環と縮環してもよい、窒
素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択さ
れるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素
環基 (該置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノ、モノ
ーC1 −C6 アルキルアミノまたはジーC1 −C6 アル
キルアミノを示す。) を示し、R6 は、水素原子、C1
−C6 アルキル基またはアリール−C1 −C4 アルキル
基を示し、Aは、C2 −C6 アルキレン基または置換さ
れたC2 −C6 アルキレン基 (該置換基は、カルボキ
シ、C1 −C6 アルコキシカルボニルまたはアリールオ
キシカルボニル基を示す。) を示し、上記アリールは、
C6 −C10アリールまたは置換されたC6 −C10アリー
ル (該置換基は、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アル
コキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノーC1 −
C6 アルキルアミノ、ジーC1 −C6 アルキルアミノま
たはニトロを示す。) を示す。
し、Xは、式−N(R3 )−を有する基を示すかあるい
はXは、硫黄または酸素原子を示し、Wは、式−N(R
3 )−を有する基を示し、R3 は、水素原子、C1 −C
6 アルキル基またはアリール−C1 −C4 アルキル基を
示し、R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原
子、C1 −C6 アルキル基、アリール−C1 −C4 アル
キル基、アリ−ル基、ベンゼン環と縮環してもよい、窒
素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択さ
れるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素
環基または置換され、ベンゼン環と縮環してもよい、窒
素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択さ
れるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素
環基 (該置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノ、モノ
ーC1 −C6 アルキルアミノまたはジーC1 −C6 アル
キルアミノを示す。) を示し、R6 は、水素原子、C1
−C6 アルキル基またはアリール−C1 −C4 アルキル
基を示し、Aは、C2 −C6 アルキレン基または置換さ
れたC2 −C6 アルキレン基 (該置換基は、カルボキ
シ、C1 −C6 アルコキシカルボニルまたはアリールオ
キシカルボニル基を示す。) を示し、上記アリールは、
C6 −C10アリールまたは置換されたC6 −C10アリー
ル (該置換基は、C1 −C6 アルキル、C1 −C6 アル
コキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、モノーC1 −
C6 アルキルアミノ、ジーC1 −C6 アルキルアミノま
たはニトロを示す。) を示す。
【0014】R1 等のC1 −C4 アルキル基またはR1
に含まれるC1 −C4 アルコキシ基のアルキル部分は、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル基であり
得、好適には、C1 −C3 アルキル基であり、更に好適
には、C1 −C2 アルキル基であり、特に好適にはメチ
ル基である。
に含まれるC1 −C4 アルコキシ基のアルキル部分は、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル基であり
得、好適には、C1 −C3 アルキル基であり、更に好適
には、C1 −C2 アルキル基であり、特に好適にはメチ
ル基である。
【0015】R1 に含まれるハロゲン原子は、例えば、
弗素、塩素、臭素、沃素原子であり得、好適には、弗素
原子または塩素原子である。
弗素、塩素、臭素、沃素原子であり得、好適には、弗素
原子または塩素原子である。
【0016】R1 のフェニル−C1 −C2 アルキル基
は、好適には、ベンジル基またはフェネチル基であり、
更に好適には、ベンジル基である。
は、好適には、ベンジル基またはフェネチル基であり、
更に好適には、ベンジル基である。
【0017】R2 のC1 −C6 アルキル基は、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基であり得、好適には、C1 −C4 アルキル基であ
り、さらに好適には、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチルまたはイソブチル基であり、さらによ
り好適には、メチル、プロピル、ブチルまたはイソブチ
ル基であり、特に好適には、メチル基である。
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル基であり得、好適には、C1 −C4 アルキル基であ
り、さらに好適には、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチルまたはイソブチル基であり、さらによ
り好適には、メチル、プロピル、ブチルまたはイソブチ
ル基であり、特に好適には、メチル基である。
【0018】R3 、R4 、R5 、R6 等のC1 −C6 ア
ルキル基またはR3 、A等に含まれるC1 −C6 アルコ
キシ基もしくはC1 −C6 アルキルアミノ基等のアルキ
ル部分は、前述したものであり、好適には、C1 −C4
アルキル基であり、更に好適には、C1 −C2 アルキル
基であり、特に好適にはメチル基である。
ルキル基またはR3 、A等に含まれるC1 −C6 アルコ
キシ基もしくはC1 −C6 アルキルアミノ基等のアルキ
ル部分は、前述したものであり、好適には、C1 −C4
アルキル基であり、更に好適には、C1 −C2 アルキル
基であり、特に好適にはメチル基である。
【0019】R3 、R4 、R5 およびR6 のアリール−
C1 −C4 アルキル基のアリール部分は後述するもので
あり、アルキル部分は前述したものであり、例えば、ベ
ンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、3−フェ
ニルプロピル、4−フェニルブチル、ジフェニルメチ
ル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル基であり
得、好適には、フェニル−(C1 −C4 アルキル)基で
あり、更に好適には、ベンジルまたはフェネチル基であ
り、特に好適には、ベンジル基である。
C1 −C4 アルキル基のアリール部分は後述するもので
あり、アルキル部分は前述したものであり、例えば、ベ
ンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、3−フェ
ニルプロピル、4−フェニルブチル、ジフェニルメチ
ル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル基であり
得、好適には、フェニル−(C1 −C4 アルキル)基で
あり、更に好適には、ベンジルまたはフェネチル基であ
り、特に好適には、ベンジル基である。
【0020】R4 およびR5 のアリ−ル基またはAに含
まれるアリールオキシカルボニル基のアリール部分は、
前述したものであり、好適には、フェニル基である。
まれるアリールオキシカルボニル基のアリール部分は、
前述したものであり、好適には、フェニル基である。
【0021】R4 およびR5 アリ−ル基の置換基のハロ
ゲンは、前述したものであり、好適には、弗素原子また
は塩素原子である。
ゲンは、前述したものであり、好適には、弗素原子また
は塩素原子である。
【0022】R4 およびR5 のベンゼン環縮環してもよ
い、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選択されるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳
香複素環基は、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、キナ
ゾリニルであり得、好適には、フリル、チエニル、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾ
リルまたはピリジルであり、更に好適には、フリル、チ
エニルまたはピリジル基であり、特に好適には、フリル
またはチェニル基である。
い、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選択されるヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳
香複素環基は、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチ
アゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリ
ダジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、キナ
ゾリニルであり得、好適には、フリル、チエニル、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾ
リルまたはピリジルであり、更に好適には、フリル、チ
エニルまたはピリジル基であり、特に好適には、フリル
またはチェニル基である。
【0023】AのC2 −C6 アルキレン基のアルキレン
部分は、例えば、エチレン、メチルエチレン、トリメチ
レン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ンであり得、好適には、C2 −C4 アルキレン基であ
り、特に好適には、エチレンまたはメチルエチレン基で
ある。
部分は、例えば、エチレン、メチルエチレン、トリメチ
レン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレ
ンであり得、好適には、C2 −C4 アルキレン基であ
り、特に好適には、エチレンまたはメチルエチレン基で
ある。
【0024】化合物(II)において、カルボキシ、フ
ェノール部分を含むものは、塩基と塩を形成することが
できる。そのような塩は、例えば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属との塩、バリウム、
カルシウムのようなアルカリ土類金属との塩、マグネシ
ウム、アルミニウムのようなその他の金属との塩、ジシ
クロヘキシルアミンのような有機アミンとの塩、リジ
ン、アルギニンのような塩基性アミノ酸との塩であり
得、好適には、アルカリ金属との塩である。また、アミ
ノ、アルキルアミノ部分を含むものは、酸と塩を形成す
ることができ、そのような塩は、例えば、塩酸、臭酸、
硫酸、リン酸、炭酸のような無機酸との塩、酢酸、フマ
ル酸、マレイン酸、修酸、マロン酸、コハク酸、クエン
酸、リンゴ酸、安息香酸のようなカルボン酸との塩、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸のようなスルホン酸との塩、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸のような酸性アミノ酸との
塩であり得、好適には、塩酸またはカルボン酸との塩で
ある。
ェノール部分を含むものは、塩基と塩を形成することが
できる。そのような塩は、例えば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属との塩、バリウム、
カルシウムのようなアルカリ土類金属との塩、マグネシ
ウム、アルミニウムのようなその他の金属との塩、ジシ
クロヘキシルアミンのような有機アミンとの塩、リジ
ン、アルギニンのような塩基性アミノ酸との塩であり
得、好適には、アルカリ金属との塩である。また、アミ
ノ、アルキルアミノ部分を含むものは、酸と塩を形成す
ることができ、そのような塩は、例えば、塩酸、臭酸、
硫酸、リン酸、炭酸のような無機酸との塩、酢酸、フマ
ル酸、マレイン酸、修酸、マロン酸、コハク酸、クエン
酸、リンゴ酸、安息香酸のようなカルボン酸との塩、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、トルエンスルホン酸のようなスルホン酸との塩、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸のような酸性アミノ酸との
塩であり得、好適には、塩酸またはカルボン酸との塩で
ある。
【0025】さらに、本発明は、化合物(I)の水和物
も包含し、化合物(II)の分子内に不斉炭素が存在す
る場合は、ラセミ体および光学活性体を包含し、化合物
(II)またはその塩の水和物も包含する。
も包含し、化合物(II)の分子内に不斉炭素が存在す
る場合は、ラセミ体および光学活性体を包含し、化合物
(II)またはその塩の水和物も包含する。
【0026】また、化合物(II)に包含される化合物
(I)も、優れた抗潰瘍作用を有する。
(I)も、優れた抗潰瘍作用を有する。
【0027】前記一般式(I)を有する化合物におい
て、好適には、 1)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニル
基、置換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メト
キシ、弗素または塩素である。)、ベンジル基置換され
たベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素ま
たは塩素である。)、フェネチル基または置換されたフ
ェネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素また
は塩素である。)である化合物、 2)R1 が水素原子、メチル基、4−メトキシフェニル
基またはベンジル基である化合物、 3)R1 が水素原子である化合物、 4)R2 がC1 −C4 アルキル基である化合物、 5)R2 が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基またはイソブチル基である化合物、 6)R2 が、メチル基、プロピル基、ブチル基またはイ
ソブチル基である化合物、 7)R2 がメチル基である化合物または 8)nが1である化合物をあげることができる。
て、好適には、 1)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニル
基、置換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メト
キシ、弗素または塩素である。)、ベンジル基置換され
たベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素ま
たは塩素である。)、フェネチル基または置換されたフ
ェネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素また
は塩素である。)である化合物、 2)R1 が水素原子、メチル基、4−メトキシフェニル
基またはベンジル基である化合物、 3)R1 が水素原子である化合物、 4)R2 がC1 −C4 アルキル基である化合物、 5)R2 が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基またはイソブチル基である化合物、 6)R2 が、メチル基、プロピル基、ブチル基またはイ
ソブチル基である化合物、 7)R2 がメチル基である化合物または 8)nが1である化合物をあげることができる。
【0028】また、1)−3)、4)−7)および8)
から成る群から任意に選択されるものを任意に組合せた
ものも好適であり、例えば、以下のものをあげることが
できる。 9)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニル
基、置換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メト
キシ、弗素または塩素である)、ベンジル基、置換され
たベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素ま
たは塩素である。)、フェネチル基または置換されたフ
ェネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素また
は塩素である。)であり、R2 がC1 −C4 アルキル基
であり、nが1である化合物、 10)R1 が水素原子、メチル基、4−メトキシフェニ
ル基またはベンジル基であり、R2 がメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基またはイソ
ブチル基であり、nが1である化合物、 11)R1 が水素原子であり、R2 がメチル基、プロピ
ル基、ブチル基またはイソブチル基であり、nが1であ
る化合物または 12)R1 が水素原子であり、R2 がメチル基である化
合物。
から成る群から任意に選択されるものを任意に組合せた
ものも好適であり、例えば、以下のものをあげることが
できる。 9)R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニル
基、置換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メト
キシ、弗素または塩素である)、ベンジル基、置換され
たベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素ま
たは塩素である。)、フェネチル基または置換されたフ
ェネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素また
は塩素である。)であり、R2 がC1 −C4 アルキル基
であり、nが1である化合物、 10)R1 が水素原子、メチル基、4−メトキシフェニ
ル基またはベンジル基であり、R2 がメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基またはイソ
ブチル基であり、nが1である化合物、 11)R1 が水素原子であり、R2 がメチル基、プロピ
ル基、ブチル基またはイソブチル基であり、nが1であ
る化合物または 12)R1 が水素原子であり、R2 がメチル基である化
合物。
【0029】また、前記一般式(II)を有する化合物
において、好適には、 13)R3 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 14)R3 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 15)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
か、あるいはXが硫黄原子であり、Wが式−NR3 −を
有する基(式中、R3 は水素原子である。)である化合
物、 16)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
化合物、 17)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、C1 −C4 アルキル基、フェニル−C1 −C4 アル
キル基、置換されたフェニル−C1 −C4 アルキル基
(該フェニルの置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
ある。)、ナフチルメチル基、フェニル基、置換された
フェニル基(該置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
ある。)、ナフチル基または無置換かもしくはC1 −C
4 アルキルで置換された、フリル、チエニル、ピリジ
ル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもし
くはイソチアゾリル基である化合物、 18)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基(該
置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロま
たはクロロである。)、フェネチル基、置換されたフェ
ネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロまたはクロロである。)、フェニル基、置
換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メトキシ、
ヒドロキシ、フルオロまたはクロロである。)、フリル
基、チエニル基またはピリジル基である化合物、 19)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、置換さ
れたベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシまたは
ヒドロキシである。)、フェニル基または置換されたフ
ェニル基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロ
キシである。)であり、R5 が水素原子である化合物、 20)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、フェニ
ル基またはメトキシフェニル基であり、R5 が水素原子
である化合物、 21)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基または4
−メトキシフェニル基であり、R5 が水素原子である化
合物、 22)R4 が水素原子であり、R5 が水素原子である化
合物、 23)R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 24)R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 25)R6 が水素原子である化合物、 26)AがC2 −C4 アルキレン基、カルボキシ−C2
−C4 アルキレン基またはC1 −C4 アルコキシカルボ
ニル−C2 −C4 アルキレン基である化合物、 27)AがC2 −C4 アルキレン基である化合物または 28)Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であ
る化合物をあげることができる。
において、好適には、 13)R3 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 14)R3 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 15)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
か、あるいはXが硫黄原子であり、Wが式−NR3 −を
有する基(式中、R3 は水素原子である。)である化合
物、 16)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
化合物、 17)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、C1 −C4 アルキル基、フェニル−C1 −C4 アル
キル基、置換されたフェニル−C1 −C4 アルキル基
(該フェニルの置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
ある。)、ナフチルメチル基、フェニル基、置換された
フェニル基(該置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −
C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロで
ある。)、ナフチル基または無置換かもしくはC1 −C
4 アルキルで置換された、フリル、チエニル、ピリジ
ル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルもし
くはイソチアゾリル基である化合物、 18)R4 およびR5 が同一または異なって、水素原
子、メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基(該
置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロま
たはクロロである。)、フェネチル基、置換されたフェ
ネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロまたはクロロである。)、フェニル基、置
換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メトキシ、
ヒドロキシ、フルオロまたはクロロである。)、フリル
基、チエニル基またはピリジル基である化合物、 19)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、置換さ
れたベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシまたは
ヒドロキシである。)、フェニル基または置換されたフ
ェニル基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロ
キシである。)であり、R5 が水素原子である化合物、 20)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、フェニ
ル基またはメトキシフェニル基であり、R5 が水素原子
である化合物、 21)R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基または4
−メトキシフェニル基であり、R5 が水素原子である化
合物、 22)R4 が水素原子であり、R5 が水素原子である化
合物、 23)R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基である化合物、 24)R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
る化合物、 25)R6 が水素原子である化合物、 26)AがC2 −C4 アルキレン基、カルボキシ−C2
−C4 アルキレン基またはC1 −C4 アルコキシカルボ
ニル−C2 −C4 アルキレン基である化合物、 27)AがC2 −C4 アルキレン基である化合物または 28)Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であ
る化合物をあげることができる。
【0030】また、13)−16)、17)−22)、
23)−25)および26)−28)から成る群から任
意に選択されるものを任意に組合せたものも好適であ
り、例えば、以下のものをあげることができる。 29)R3 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基であり、R4 およびR5 が同一
または異なって、水素原子、C1 −C4 アルキル基、フ
ェニル−C1 −C4 アルキル基、置換されたフェニル−
C1 −C4 アルキル基(該フェニルの置換基は、C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
ロゲンまたはニトロである。)、ナフチルメチル基、フ
ェニル基、置換されたフェニル基(該置換基は、C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
ロゲンまたはニトロである。)、ナフチル基または無置
換であるかもしくはC1 −C4 アルキルで置換された、
フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、イソオキサゾリルもしくはイソチアゾリル基であ
り、R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル
基またはフェネチル基であり、AがC2 −C4 アルキレ
ン基、カルボキシ−C2 −C4 アルキレン基またはC1
−C4 アルコキシカルボニル−C2 −C4 アルキレン基
である化合物、 30)R3 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基(該置換
基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロまたは
クロロである。)、フェネチル基、置換されたフェネチ
ル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フ
ルオロまたはクロロである。)、フェニル基、置換され
たフェニル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロまたはクロロである。)、フリル基、チ
エニル基またはピリジル基であり、R6 が水素原子、メ
チル基またはベンジル基であり、AがC2 −C4 アルキ
レン基である化合物、 31)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
か、あるいはXが硫黄原子であり、Wが式−NR3 −を
有する基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R
4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、置換されたベン
ジル基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロキ
シである。)、フェニル基または置換されたフェニル基
(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロキシであ
る。)であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 32)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)であ
り、R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、フェニル
基またはメトキシフェニル基であり、R5 が水素原子で
あり、R6 が水素原子であり、AがC2 −C4 アルキレ
ン基である化合物、 33)Wが硫黄原子であり、Xが式−NR3 −を有する
基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R4 が水
素原子、メチル基、ベンジル基または4−メトキシフェ
ニル基であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基で
ある化合物または 34)Wが硫黄原子であり、Xが式−NR3 −を有する
基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R4 が水
素原子であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基で
ある化合物。
23)−25)および26)−28)から成る群から任
意に選択されるものを任意に組合せたものも好適であ
り、例えば、以下のものをあげることができる。 29)R3 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジ
ル基またはフェネチル基であり、R4 およびR5 が同一
または異なって、水素原子、C1 −C4 アルキル基、フ
ェニル−C1 −C4 アルキル基、置換されたフェニル−
C1 −C4 アルキル基(該フェニルの置換基は、C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
ロゲンまたはニトロである。)、ナフチルメチル基、フ
ェニル基、置換されたフェニル基(該置換基は、C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
ロゲンまたはニトロである。)、ナフチル基または無置
換であるかもしくはC1 −C4 アルキルで置換された、
フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、イソオキサゾリルもしくはイソチアゾリル基であ
り、R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル
基またはフェネチル基であり、AがC2 −C4 アルキレ
ン基、カルボキシ−C2 −C4 アルキレン基またはC1
−C4 アルコキシカルボニル−C2 −C4 アルキレン基
である化合物、 30)R3 が水素原子、メチル基またはベンジル基であ
り、R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、
メチル基、ベンジル基、置換されたベンジル基(該置換
基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロまたは
クロロである。)、フェネチル基、置換されたフェネチ
ル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フ
ルオロまたはクロロである。)、フェニル基、置換され
たフェニル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロ
キシ、フルオロまたはクロロである。)、フリル基、チ
エニル基またはピリジル基であり、R6 が水素原子、メ
チル基またはベンジル基であり、AがC2 −C4 アルキ
レン基である化合物、 31)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)である
か、あるいはXが硫黄原子であり、Wが式−NR3 −を
有する基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R
4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、置換されたベン
ジル基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロキ
シである。)、フェニル基または置換されたフェニル基
(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロキシであ
る。)であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、AがC2 −C4 アルキレン基である化合物、 32)Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3
−を有する基(式中、R3 は水素原子である。)であ
り、R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、フェニル
基またはメトキシフェニル基であり、R5 が水素原子で
あり、R6 が水素原子であり、AがC2 −C4 アルキレ
ン基である化合物、 33)Wが硫黄原子であり、Xが式−NR3 −を有する
基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R4 が水
素原子、メチル基、ベンジル基または4−メトキシフェ
ニル基であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基で
ある化合物または 34)Wが硫黄原子であり、Xが式−NR3 −を有する
基(式中、R3 は水素原子である。)であり、R4 が水
素原子であり、R5 が水素原子であり、R6 が水素原子
であり、Aがエチレン基または1−メチルエチレン基で
ある化合物。
【0031】一般式(I)における好適な化合物は、表
1に具体的に例示することができる。
1に具体的に例示することができる。
【0032】
【化6】
【0033】
【表1】 ──────────────────────────────────── 化合物 R1 R2 n 番号No. ──────────────────────────────────── 1-1 H Me 1 1-2 Me Me 1 1-3 Et Me 1 1-4 Ph Me 1 1-5 4-Me-Ph Me 1 1-6 4-MeO-Ph Me 1 1-7 4-F-Ph Me 1 1-8 4-Cl-Ph Me 1 1-9 Bz Me 1 1-10 4-Me-Bz Me 1 1-11 4-MeO-Bz Me 1 1-12 4-F-Bz Me 1 1-13 4-Cl-Bz Me 1 1-14 CH2CH2Ph Me 1 1-15 H Et 1 1-16 Me Et 1 1-17 Ph Et 1 1-18 4-Me-Ph Et 1 1-19 4-MeO-Ph Et 1 1-20 4-F-Ph Et 1 1-21 4-Cl-Ph Et 1 1-22 Bz Et 1 1-23 4-Me-Bz Et 1 1-24 4-MeO-Bz Et 1 1-25 4-F-Bz Et 1 1-26 4-Cl-Bz Et 1 1-27 H Pr 1 1-28 Me Pr 1 1-29 Ph Pr 1 1-30 4-Me-Ph Pr 1 1-31 4-MeO-Ph Pr 1 1-32 4-F-Ph Pr 1 1-33 4-Cl-Ph Pr 1 1-34 Bz Pr 1 1-35 4-Me-Bz Pr 1 1-36 4-MeO-Bz Pr 1 1-37 4-F-Bz Pr 1 1-38 4-Cl-Bz Pr 1 1-39 H Me 2 1-40 Me Me 2 1-41 Ph Me 2 1-42 4-Me-Ph Me 2 1-43 4-MeO-Ph Me 2 1-44 4-F-Ph Me 2 1-45 4-Cl-Ph Me 2 1-46 Bz Me 2 1-47 4-Me-Bz Me 2 1-48 4-MeO-Bz Me 2 1-49 4-F-Bz Me 2 1-50 4-Cl-Bz Me 2 1-51 H Et 2 1-52 Me Et 2 1-53 Ph Et 2 1-54 4-Me-Ph Et 2 1-55 4-MeO-Ph Et 2 1-56 Bz Et 2 1-57 4-Me-Bz Et 2 1-58 4-MeO-Bz Et 2 1-59 H Pri 1 1-60 Me Pri 1 1-61 Ph Pri 1 1-62 4-Me-Ph Pri 1 1-63 4-MeO-Ph Pri 1 1-64 4-F-Ph Pri 1 1-65 4-Cl-Ph Pri 1 1-66 Bz Pri 1 1-67 4-Me-Bz Pri 1 1-68 4-MeO-Bz Pri 1 1-69 4-F-Bz Pri 1 1-70 4-Cl-Bz Pri 1 1-71 H Bu 1 1-72 Me Bu 1 1-73 Ph Bu 1 1-74 4-Me-Ph Bu 1 1-75 4-MeO-Ph Bu 1 1-76 4-F-Ph Bu 1 1-77 4-Cl-Ph Bu 1 1-78 Bz Bu 1 1-79 4-Me-Bz Bu 1 1-80 4-MeO-Bz Bu 1 1-81 4-F-Bz Bu 1 1-82 4-Cl-Bz Bu 1 1-83 H Bui 1 1-84 Me Bui 1 1-85 Ph Bui 1 1-86 4-Me-Ph Bui 1 1-87 4-MeO-Ph Bui 1 1-88 4-F-Ph Bui 1 1-89 4-Cl-Ph Bui 1 1-90 Bz Bui 1 1-91 4-Me-Bz Bui 1 1-92 4-MeO-Bz Bui 1 1-93 4-F-Bz Bui 1 1-94 4-Cl-Bz Bui 1 1-95 H Bus 1 1-96 Me Bus 1 1-97 Ph Bus 1 1-98 4-Me-Ph Bus 1 1-99 4-MeO-Ph Bus 1 1-100 Bz Bus 1 1-101 4-Me-Bz Bus 1 1-102 4-MeO-Bz Bus 1 1-103 H But 1 1-104 Me But 1 1-105 Ph But 1 1-106 4-Me-Ph But 1 1-107 4-MeO-Ph But 1 1-108 Bz But 1 1-109 4-Me-Bz But 1 1-110 4-MeO-Bz But 1 1-111 H Pn 1 1-112 Me Pn 1 1-113 Ph Pn 1 1-114 4-Me-Ph Pn 1 1-115 4-MeO-Ph Pn 1 1-116 Bz Pn 1 1-117 4-Me-Bz Pn 1 1-118 4-MeO-Bz Pn 1 1-119 H Hx 1 1-120 Me Hx 1 1-121 Ph Hx 1 1-122 4-Me-Ph Hx 1 1-123 4-MeO-Ph Hx 1 1-124 Bz Hx 1 1-125 4-Me-Bz Hx 1 1-126 4-MeO-Bz Hx 1 1-127 H Pr 2 1-128 Me Pr 2 1-129 Ph Pr 2 1-130 4-Me-Ph Pr 2 1-131 4-MeO-Ph Pr 2 1-132 Bz Pr 2 1-133 4-Me-Bz Pr 2 1-135 H Pri 2 1-136 Me Pri 2 1-137 Ph Pri 2 1-138 4-Me-Ph Pri 2 1-139 4-MeO-Ph Pri 2 1-140 Bz Pri 2 1-141 4-Me-Bz Pri 2 1-142 4-MeO-Bz Pri 2 1-143 H Bu 2 1-144 Me Bu 2 1-145 Ph Bu 2 1-146 4-Me-Ph Bu 2 1-147 4-MeO-Ph Bu 2 1-148 Bz Bu 2 1-149 4-Me-Bz Bu 2 1-150 4-MeO-Bz Bu 2 1-151 H Bui 2 1-152 Me Bui 2 1-153 Ph Bui 2 1-154 4-Me-Ph Bui 2 1-155 4-MeO-Ph Bui 2 1-156 Bz Bui 2 1-157 4-Me-Bz Bui 2 1-158 4-MeO-Bz Bui 2 ──────────────────────────────────── 上記表1において、略号は以下の基を示す。
【0034】 Bz ・・・・ベンジル Bu ・・・・ブチル Bui ・・・・イソブチル Bus ・・・・s−ブチル But ・・・・t−ブチル Et ・・・・エチル Hx ・・・・ヘキシル Me ・・・・メチル Ph ・・・・フェニル Pn ・・・・ペンチル Pr ・・・・プロピル Pri ・・・・イソプロピル。
【0035】又、上記表1において、好適には、化合物
番号No.1-1 、1-2 、1-3 、1-6 、1-7 、1-9 、1-1
0、1-11、1-12、1-13、1-14、1-15、1-27、1-28、1-2
9、1-30、1-31、3-32、1-33、1-34、1-36、1-39、1-4
0、1-43、1-59、1-60、1-71、1-72、1-73、1-74、1-7
5、1-78、1-80、1-83、1-84、1-85、1-87、1-90、1-9
2、1-95、1-103 、1-111 、1-112 、1-116、1-119 、1-
120 、1-123 、1-124 、1-127 、1-143 および1-151 の
化合物であり、さらに好適には、化合物番号No.1-1
、1-2 、1-3 、1-6 、1-9 、1-10、1-12、1-14、1-2
7、1-28、1-29、1-31、3-32、1-33、1-34、1-36、1-6
0、1-71、1-72、1-73、1-75、1-78、1-80、1-83、1-8
4、1-85、1-87、1-90、1-92、1-95、1-103 、1-111 、1
-112 、1-116 、1-119 、1-120 、1-123 、1-124 、1-1
27 、1-143 および1-151 の化合物であり、特に好適に
は、 化合物番号No.1-1 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-2 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2−
オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-6 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メトキ
シフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド、 化合物番号No.1-9 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-15:(4R)−N−[(1S)−1
−エチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-27:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチア
ゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-28:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-31:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メト
キシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−
カルボキサミド、 化合物番号No.1-34:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-71:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-72:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2−
オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-75:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メトキ
シフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド、 化合物番号No.1-78:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-83:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチ
アゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-84:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-87:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メ
トキシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル
−カルボキサミドおよび 化合物番号No.1-90:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル
−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド の化合物である。
番号No.1-1 、1-2 、1-3 、1-6 、1-7 、1-9 、1-1
0、1-11、1-12、1-13、1-14、1-15、1-27、1-28、1-2
9、1-30、1-31、3-32、1-33、1-34、1-36、1-39、1-4
0、1-43、1-59、1-60、1-71、1-72、1-73、1-74、1-7
5、1-78、1-80、1-83、1-84、1-85、1-87、1-90、1-9
2、1-95、1-103 、1-111 、1-112 、1-116、1-119 、1-
120 、1-123 、1-124 、1-127 、1-143 および1-151 の
化合物であり、さらに好適には、化合物番号No.1-1
、1-2 、1-3 、1-6 、1-9 、1-10、1-12、1-14、1-2
7、1-28、1-29、1-31、3-32、1-33、1-34、1-36、1-6
0、1-71、1-72、1-73、1-75、1-78、1-80、1-83、1-8
4、1-85、1-87、1-90、1-92、1-95、1-103 、1-111 、1
-112 、1-116 、1-119 、1-120 、1-123 、1-124 、1-1
27 、1-143 および1-151 の化合物であり、特に好適に
は、 化合物番号No.1-1 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-2 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2−
オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-6 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メトキ
シフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド、 化合物番号No.1-9 :(4R)−N−[(1S)−1
−メチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-15:(4R)−N−[(1S)−1
−エチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-27:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチア
ゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-28:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-31:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メト
キシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−
カルボキサミド、 化合物番号No.1-34:(4R)−N−[(1S)−1
−プロピル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-71:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾ
リジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-72:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−2−
オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-75:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メトキ
シフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド、 化合物番号No.1-78:(4R)−N−[(1S)−1
−ブチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル−2
−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-83:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−2−オキソチ
アゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-84:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−メチル−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 化合物番号No.1-87:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−(4−メ
トキシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イル
−カルボキサミドおよび 化合物番号No.1-90:(4R)−N−[(1S)−1
−イソブチル−2−ニトロキシエチル]−5−ベンジル
−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド の化合物である。
【0036】また、一般式(II)における好適な化合
物は、表2および表3に具体的に例示することができ
る。なお、表2および表3の化合物は、それぞれ、式
(II−1)および(II−2)の構造式を有する。
物は、表2および表3に具体的に例示することができ
る。なお、表2および表3の化合物は、それぞれ、式
(II−1)および(II−2)の構造式を有する。
【0037】
【化7】
【0038】
【表2】 ──────────────────────────────────── 化合物 R3 R4 R5 R6 A X1 番号 No. ──────────────────────────────────── 2-1 H H H H (CH2)2 S 2-2 Me H H H (CH2)2 S 2-3 Et H H H (CH2)2 S 2-4 PhCH2 H H H (CH2)2 S 2-5 H Me H H (CH2)2 S 2-6 H Et H H (CH2)2 S 2-7 H Ph H H (CH2)2 S 2-8 H 2-Thi H H (CH2)2 S 2-9 H 3-Thi H H (CH2)2 S 2-10 H 2-Fur H H (CH2)2 S 2-11 H 3-Fur H H (CH2)2 S 2-12 H 3-NO2-Ph H H (CH2)2 S 2-13 H 4-Cl-Ph H H (CH2)2 S 2-14 H 4-MeO-Ph H H (CH2)2 S 2-15 H 4-Thiz H H (CH2)2 S 2-16 H 3-Pyr H H (CH2)2 S 2-17 H Me Me H (CH2)2 S 2-18 Me Me Me H (CH2)2 S 2-19 Me Me Me Me (CH2)2 S 2-20 Et Ph H H (CH2)3 S 2-21 Et Et H Me (CH2)4 S 2-22 PhCH2 Me H Et (CH2)2 S 2-23 PhCH2 Ph H Pr (CH2)4 S 2-24 Bu H H H (CH2)2 S 2-25 H 1-Naph H H (CH2)2 S 2-26 H H H Me (CH2)2 S 2-27 H H H PhCH2 (CH2)2 S 2-28 H PhCH2 H H (CH2)2 S 2-29 PhCH2 H H H (CH2)3 S 2-30 H H H H CH(Me)CH2 S 2-31 H H H H CH2CH(Me) S 2-32 H H H H (CH2)5 S 2-33 H H H H (CH2)6 S 2-34 H H H H (CH2)2 O 2-35 Me H H H (CH2)2 O 2-36 Et H H H (CH2)2 O 2-37 PhCH2 H H H (CH2)2 O 2-38 H Me H H (CH2)2 O 2-39 H Et H H (CH2)2 O 2-40 H Ph H H (CH2)2 O 2-41 H 2-Thi H H (CH2)2 O 2-42 H 3-Thi H H (CH2)2 O 2-43 H 2-Fur H H (CH2)2 O 2-44 H 3-Fur H H (CH2)2 O 2-45 H 3-NO2-Ph H H (CH2)2 O 2-46 H 4-Cl-Ph H H (CH2)2 O 2-47 H 4-MeO-Ph H H (CH2)2 O 2-48 H 4-Thiz H H (CH2)2 O 2-49 H 3-Pyr H H (CH2)2 O 2-50 H Me Me H (CH2)2 O 2-51 Me Me Me H (CH2)2 O 2-52 Me Me Me Me (CH2)2 O 2-53 Et Ph H H (CH2)3 O 2-54 Et Et H Me (CH2)4 O 2-55 PhCH2 Me H Et (CH2)2 O 2-56 PhCH2 Ph H Pr (CH2)4 O 2-57 Bu H H H (CH2)2 O 2-58 H 1-Naph H H (CH2)2 O 2-59 H H H Me (CH2)2 O 2-60 H H H PhCH2 (CH2)2 O 2-61 H PhCH2 H H (CH2)2 O 2-62 H H H H (CH2)3 O 2-63 H H H H CH(Me)CH2 O 2-64 H H H H CH2CH(Me) O 2-65 H H H H (CH2)5 O 2-66 H H H H (CH2)6 O 2-67 H H H H (CH2)4 S 2-68 H H H H (CH2)3 S 2-69 H 4-Me-CH2Ph H H (CH2)2 S 2-70 H 4-MeO-CH2Ph H H (CH2)2 S 2-71 H 4-F-CH2Ph H H (CH2)2 S 2-72 H 4-Cl-CH2Ph H H (CH2)2 S 2-73 H 4-OH-CH2Ph H H (CH2)2 S 2-74 H 4-Me-Ph H H (CH2)2 S 2-75 H 4-F-Ph H H (CH2)2 S 2-76 H 4-OH-Ph H H (CH2)2 S 2-77 H 4-Me-CH2Ph H H (CH2)2 O 2-78 H 4-MeO-CH2Ph H H (CH2)2 O 2-79 H 4-F-CH2Ph H H (CH2)2 O 2-80 H 4-Cl-CH2Ph H H (CH2)2 O 2-81 H 4-OH-CH2Ph H H (CH2)2 O 2-82 H 4-Me-Ph H H (CH2)2 O 2-83 H 4-F-Ph H H (CH2)2 O 2-84 H 4-OH-Ph H H (CH2)2 O 2-85 H H H H (CH2)4 O 2-86 H Me H H CH(Me)CH2 S 2-87 H 3-Fur H H CH(Me)CH2 S 2-88 H 4-MeO-Ph H H CH(Me)CH2 S 2-89 H PhCH2 H H CH(Me)CH2 S 2-90 H Me H H CH(Me)CH2 O 2-91 H 3-Fur H H CH(Me)CH2 O 2-92 H 4-MeO-Ph H H CH(Me)CH2 O 2-93 H PhCH2 H H CH(Me)CH2 O ────────────────────────────────────
【0039】
【表3】 ──────────────────────────────────── 化合物 R3 R4 R5 R6 A X1 番号 No. ──────────────────────────────────── 3-1 H H H H (CH2)2 S 3-2 Me H H H (CH2)2 S 3-3 Et H H H (CH2)2 S 3-4 PhCH2 H H H (CH2)2 S 3-5 H Me H H (CH2)2 S 3-6 H Et H H (CH2)2 S 3-7 H Ph H H (CH2)2 S 3-8 H 2-Thi H H (CH2)2 S 3-9 H 3-Thi H H (CH2)2 S 3-10 H 2-Fur H H (CH2)2 S 3-11 H 3-Fur H H (CH2)2 S 3-12 H 3-NO2-Ph H H (CH2)2 S 3-13 H 4-Cl-Ph H H (CH2)2 S 3-14 H 4-MeO-Ph H H (CH2)2 S 3-15 H 4-Thiz H H (CH2)2 S 3-16 H 3-Pyr H H (CH2)2 S 3-17 H Me Me H (CH2)2 S 3-18 Me Me Me H (CH2)2 S 3-19 Me Me Me Me (CH2)2 S 3-20 Et Ph H H (CH2)3 S 3-21 Et Et H Me (CH2)4 S 3-22 PhCH2 Me H Et (CH2)2 S 3-23 PhCH2 Ph H Pr (CH2)4 S 3-24 Bu H H H (CH2)2 S 3-25 H 1-Naph H H (CH2)2 S 3-26 H H H Me (CH2)2 S 3-27 H H H PhCH2 (CH2)2 S 3-28 H PhCH2 H H (CH2)2 S 3-29 H H H H (CH2)3 S 3-30 H H H H CH(Me)CH2 S 3-31 H H H H CH2CH(Me) S 3-32 H H H H (CH2)5 S 3-33 H H H H (CH2)6 S 3-34 H H H H (CH2)2 O 3-35 Me H H H (CH2)2 O 3-36 Et H H H (CH2)2 O 3-37 PhCH2 H H H (CH2)2 O 3-38 H Me H H (CH2)2 O 3-39 H Et H H (CH2)2 O 3-40 H Ph H H (CH2)2 O 3-41 H 2-Thi H H (CH2)2 O 3-42 H 3-Thi H H (CH2)2 O 3-43 H 2-Fur H H (CH2)2 O 3-44 H 3-Fur H H (CH2)2 O 3-45 H 3-NO2-Ph H H (CH2)2 O 3-46 H 4-Cl-Ph H H (CH2)2 O 3-47 H 4-MeO-Ph H H (CH2)2 O 3-48 H 4-Thiz H H (CH2)2 O 3-49 H 3-Pyr H H (CH2)2 O 3-50 H Me Me H (CH2)2 O 3-51 Me Me Me H (CH2)2 O 3-52 Me Me Me Me (CH2)2 O 3-53 Et Ph H H (CH2)3 O 3-54 Et Et H Me (CH2)4 O 3-55 PhCH2 Me H Et (CH2)2 O 3-56 PhCH2 Ph H Pr (CH2)4 O 3-57 Bu H H H (CH2)2 O 3-58 H 1-Naph H H (CH2)2 O 3-59 H H H Me (CH2)2 O 3-60 H H H PhCH2 (CH2)2 O 3-61 H PhCH2 H H (CH2)2 O 3-62 H H H H (CH2)3 O 3-63 H H H H CH(Me)CH2 O 3-64 H H H H CH2CH(Me) O 3-65 H 4-Me-Ph H H (CH2)2 O 3-66 H 4-Me-Ph H H (CH2)2 S 3-67 H 4-Me-CH2Ph H H (CH2)2 S 3-68 H 4-MeO-CH2Ph H H (CH2)2 S 3-69 H 4-F-CH2Ph H H (CH2)2 S 3-70 H 4-Cl-CH2Ph H H (CH2)2 S 3-71 H 4-OH-CH2Ph H H (CH2)2 S 3-72 H 4-F-Ph H H (CH2)2 S 3-73 H 4-OH-Ph H H (CH2)2 S 3-74 H 4-Me-CH2Ph H H (CH2)2 O 3-75 H 4-MeO-CH2Ph H H (CH2)2 O 3-76 H 4-F-CH2Ph H H (CH2)2 O 3-77 H 4-Cl-CH2Ph H H (CH2)2 O 3-78 H 4-OH-CH2Ph H H (CH2)2 O 3-79 H 4-F-Ph H H (CH2)2 O 3-80 H 4-OH-Ph H H (CH2)2 O 3-81 H H H H (CH2)4 S 3-82 H H H H (CH2)4 O 3-83 H Me H H CH(Me)CH2 S 3-84 H 3-Fur H H CH(Me)CH2 S 3-85 H 4-MeO-Ph H H CH(Me)CH2 S 3-86 H PhCH2 H H CH(Me)CH2 S 3-87 H Me H H CH(Me)CH2 O 3-88 H 3-Fur H H CH(Me)CH2 O 3-89 H 4-MeO-Ph H H CH(Me)CH2 O 3-90 H PhCH2 H H CH(Me)CH2 O ──────────────────────────────────── 上記表2及び表3において、略号は以下の基を示す。
【0040】 Bu ・・・・ブチル Et ・・・・エチル Fur ・・・・フリル Me ・・・・メチル Naph ・・・・ナフチル Ph ・・・・フェニル Pr ・・・・プロピル Prd ・・・・ピリジル Thi ・・・・チェニル Thiz ・・・・チアゾリル。
【0041】また、上記表2及び表3において、好適に
は、化合物番号 No. 2-1、2-2 、2-5 、2-7 、2-8 、2-
9 、2-10、 2-11 、2-12、2-13、2-14、 2-16 、2-17、
2-25 、2-26、 2-28 、2-30、 2-31 、2-34、2-35、2-
38、 2-40 、2-41、 2-42 、2-43、 2-44 、 2-47 、2-
61、2-63、 2-67 、2-68、2-69、 2-70 、2-71、 2-72
、2-73、 2-74 、2-75、 2-76 、2-77、2-78、2-79、
2-80 、2-81、 2-82 、2-83、 2-84 、2-85、 2-86 、2
-87、2-88、2-89、 2-90 、2-91、 2-92 、2-93、 3-
1、 3-5、 3-7、 3-14 、3-30、3-34、3-38、3-40、 3-
47 、3-65、 3-66 、3-67、 3-68 、 3-69 、3-70、 3-
71 、3-72、3-73、3-83、 3-84 、3-85、 3-86 、3-8
7、 3-88 、3-89および3-90の化合物であり、さらに好
適には、化合物番号 No. 2-1、2-2 、2-5 、2-7 、2-8
、2-14、 2-25 、 2-28 、2-30、2-34、2-38、2-41、2
-44、2-47、2-61、2-63、2-69、 2-70 、 2-74 、2-7
8、2-86、2-88、2-89、 2-90 、2-91、 2-92 、2-93、
3-1、3-7 、3-14、3-30、3-66、3-67、3-68および3-85
の化合物であり、特に好適には、 化合物番号 No. 2-1:N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-5:N−(2−ニトロキシエチル)−
5−メチル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボ
キサミド、 化合物番号 No. 2-14 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソチアゾリ
ジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-28 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカ
ルボキサミド、 化合物番号 No. 2-30 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソチアゾリジン−4−イルカル
ボキサミド、 化合物番号 No. 2-34 :N−(2−ニトロキシエチル)
−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカルボキサミ
ド、 化合物番号 No. 2-44 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−(3−フリル)−2−オキソオキサゾリジン−4
−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-61 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−4−イル
カルボキサミド、 化合物番号 No. 2-63 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカ
ルボキサミド、 化合物番号 No. 2-86 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−メチル−2−オキソチアゾリジン−
4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-88 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-89 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン
−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-91 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−(3−フリル)−2−オキソオキサ
ゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-93 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−ベンジル−2−オキソオキサゾリジ
ン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-1:N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソチアゾリジン−5−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-14 :N−(2−ニトロキシエチル)
−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソチアゾリ
ジン−5−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-30 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソチアゾリジン−5−イルカル
ボキサミドおよび 化合物番号 No. 3-85 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソチアゾリジン−5−イルカルボキサミド の化合物である。
は、化合物番号 No. 2-1、2-2 、2-5 、2-7 、2-8 、2-
9 、2-10、 2-11 、2-12、2-13、2-14、 2-16 、2-17、
2-25 、2-26、 2-28 、2-30、 2-31 、2-34、2-35、2-
38、 2-40 、2-41、 2-42 、2-43、 2-44 、 2-47 、2-
61、2-63、 2-67 、2-68、2-69、 2-70 、2-71、 2-72
、2-73、 2-74 、2-75、 2-76 、2-77、2-78、2-79、
2-80 、2-81、 2-82 、2-83、 2-84 、2-85、 2-86 、2
-87、2-88、2-89、 2-90 、2-91、 2-92 、2-93、 3-
1、 3-5、 3-7、 3-14 、3-30、3-34、3-38、3-40、 3-
47 、3-65、 3-66 、3-67、 3-68 、 3-69 、3-70、 3-
71 、3-72、3-73、3-83、 3-84 、3-85、 3-86 、3-8
7、 3-88 、3-89および3-90の化合物であり、さらに好
適には、化合物番号 No. 2-1、2-2 、2-5 、2-7 、2-8
、2-14、 2-25 、 2-28 、2-30、2-34、2-38、2-41、2
-44、2-47、2-61、2-63、2-69、 2-70 、 2-74 、2-7
8、2-86、2-88、2-89、 2-90 、2-91、 2-92 、2-93、
3-1、3-7 、3-14、3-30、3-66、3-67、3-68および3-85
の化合物であり、特に好適には、 化合物番号 No. 2-1:N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-5:N−(2−ニトロキシエチル)−
5−メチル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボ
キサミド、 化合物番号 No. 2-14 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソチアゾリ
ジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-28 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカ
ルボキサミド、 化合物番号 No. 2-30 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソチアゾリジン−4−イルカル
ボキサミド、 化合物番号 No. 2-34 :N−(2−ニトロキシエチル)
−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカルボキサミ
ド、 化合物番号 No. 2-44 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−(3−フリル)−2−オキソオキサゾリジン−4
−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-61 :N−(2−ニトロキシエチル)
−5−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−4−イル
カルボキサミド、 化合物番号 No. 2-63 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカ
ルボキサミド、 化合物番号 No. 2-86 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−メチル−2−オキソチアゾリジン−
4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-88 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-89 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン
−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-91 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−(3−フリル)−2−オキソオキサ
ゾリジン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 2-93 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−5−ベンジル−2−オキソオキサゾリジ
ン−4−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-1:N−(2−ニトロキシエチル)−
2−オキソチアゾリジン−5−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-14 :N−(2−ニトロキシエチル)
−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソチアゾリ
ジン−5−イルカルボキサミド、 化合物番号 No. 3-30 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−2−オキソチアゾリジン−5−イルカル
ボキサミドおよび 化合物番号 No. 3-85 :N−(1−メチル−2−ニトロ
キシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソチアゾリジン−5−イルカルボキサミド の化合物である。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)を有する化
合物は、以下の方法に従って容易に製造される。
合物は、以下の方法に従って容易に製造される。
【0043】
【化8】
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】上記式中、R1 、R2 及びnは、前述した
ものと同意義を示し、R7 は、メルカプト基の保護基を
示し、R8 は、アミノ基の保護基を示す。
ものと同意義を示し、R7 は、メルカプト基の保護基を
示し、R8 は、アミノ基の保護基を示す。
【0047】メルカプト基の保護基は、有機合成化学の
分野で良く知られたものなら、特に限定されないが、好
適には、C1 −C4 アルキル基、フェニル基及びC1 −
C4アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置
換されたフェニル基からなる群から選択される置換基を
有するトリ置換シリル基、ベンジル基、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換された
ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、C1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換さ
れたベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル基又はt
−ブトキシカルボニル基であり、更に好適には、トリメ
チルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、フェニルジメチルシリル基、メトキシベン
ジル基、ジメトキシベンジル基、メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、ジメトキシベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブトキシカルボニル基であり、更により好適
には、t−ブチルジメチルシリル基、4−メトキシベン
ジル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基又は
t−ブトキシカルボニル基であり、特に好適には、t−
ブトキシカルボニル基である。
分野で良く知られたものなら、特に限定されないが、好
適には、C1 −C4 アルキル基、フェニル基及びC1 −
C4アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置
換されたフェニル基からなる群から選択される置換基を
有するトリ置換シリル基、ベンジル基、C1 −C4 アル
キル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換された
ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、C1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換さ
れたベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル基又はt
−ブトキシカルボニル基であり、更に好適には、トリメ
チルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチ
ルシリル基、フェニルジメチルシリル基、メトキシベン
ジル基、ジメトキシベンジル基、メトキシベンジルオキ
シカルボニル基、ジメトキシベンジルオキシカルボニル
基又はt−ブトキシカルボニル基であり、更により好適
には、t−ブチルジメチルシリル基、4−メトキシベン
ジル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基又は
t−ブトキシカルボニル基であり、特に好適には、t−
ブトキシカルボニル基である。
【0048】アミノ基の保護基は、有機合成化学の分野
で良く知られたものなら、特に限定されないが、好適に
は、C1 −C4 アルキル基、フェニル基及びC1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換さ
れたフェニル基からなる群から選択される置換基を有す
るトリ置換シリル基、ベンジル基、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換されたベ
ンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、C1 −C4 ア
ルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換され
たベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル基又はt−
ブトキシカルボニル基であり、更に好適には、トリメチ
ルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチル
シリル基、フェニルジメチルシリル基、メトキシベンジ
ル基、ジメトキシベンジル基、メトキシベンジルオキシ
カルボニル基、ジメトキシベンジルオキシカルボニル基
又はt−ブトキシカルボニル基であり、更により好適に
は、t−ブチルジメチルシリル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はt
−ブトキシカルボニル基であり、特に好適には、t−ブ
トキシカルボニル基である。
で良く知られたものなら、特に限定されないが、好適に
は、C1 −C4 アルキル基、フェニル基及びC1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換さ
れたフェニル基からなる群から選択される置換基を有す
るトリ置換シリル基、ベンジル基、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換されたベ
ンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、C1 −C4 ア
ルキル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンで置換され
たベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル基又はt−
ブトキシカルボニル基であり、更に好適には、トリメチ
ルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチル
シリル基、フェニルジメチルシリル基、メトキシベンジ
ル基、ジメトキシベンジル基、メトキシベンジルオキシ
カルボニル基、ジメトキシベンジルオキシカルボニル基
又はt−ブトキシカルボニル基であり、更により好適に
は、t−ブチルジメチルシリル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はt
−ブトキシカルボニル基であり、特に好適には、t−ブ
トキシカルボニル基である。
【0049】A法は、化合物(I)を製造する方法であ
る。第A1工程は、一般式(I)を有する化合物を製造
する工程で、不活性溶剤中、一般式(III)を有する化合
物またはその反応性誘導体(酸ハライド類、混合酸無水
物または活性エステル類)と一般式 (IV) を有する化合
物またはその酸付加塩(例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸
塩のような鉱酸塩)を反応させることによって達成さ
れ、例えば、酸ハライド法、混合酸無水物法、活性エス
テル法または縮合法によって行われる。
る。第A1工程は、一般式(I)を有する化合物を製造
する工程で、不活性溶剤中、一般式(III)を有する化合
物またはその反応性誘導体(酸ハライド類、混合酸無水
物または活性エステル類)と一般式 (IV) を有する化合
物またはその酸付加塩(例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸
塩のような鉱酸塩)を反応させることによって達成さ
れ、例えば、酸ハライド法、混合酸無水物法、活性エス
テル法または縮合法によって行われる。
【0050】酸ハライド法は、不活性溶剤中、化合物(I
II) をハロゲン化剤(例えば、チオニルクロリド、シュ
ウ酸クロリド、五塩化リン等)と反応させ、酸ハライド
を製造し、その酸ハライドと化合物(IV)またはその酸付
加塩を不活性溶剤中、塩基の存在下または非存在下、反
応させることにより達成される。使用される塩基は、例
えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジンのような有機アミン
類、重曹、重炭酸カリウムのようなアルカリ金属重炭酸
塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金
属炭酸塩であり得、好適には、有機アミンである。
II) をハロゲン化剤(例えば、チオニルクロリド、シュ
ウ酸クロリド、五塩化リン等)と反応させ、酸ハライド
を製造し、その酸ハライドと化合物(IV)またはその酸付
加塩を不活性溶剤中、塩基の存在下または非存在下、反
応させることにより達成される。使用される塩基は、例
えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジンのような有機アミン
類、重曹、重炭酸カリウムのようなアルカリ金属重炭酸
塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金
属炭酸塩であり得、好適には、有機アミンである。
【0051】使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水
素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、アセ
トンのようなケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミ
ド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類で
あり得、好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類、エ−テル類またはアミド類である。反応温度は、原
料化合物(III)、(IV) および溶媒の種類等により異な
るが、ハロゲン化剤と化合物(III)との反応および酸ハ
ライドと化合物(IV) との反応共、通常−20℃乃至1
50℃であり、好適には、ハロゲン化剤と化合物(III)
との反応は−10℃乃至50℃であり、酸ハライドと化
合物(IV) との反応は0℃乃至100℃である。反応時
間は、反応温度等により異なるが、両反応とも、通常1
5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時
間)である。
ければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化水
素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、アセ
トンのようなケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミドのようなアミ
ド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類で
あり得、好適には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素
類、エ−テル類またはアミド類である。反応温度は、原
料化合物(III)、(IV) および溶媒の種類等により異な
るが、ハロゲン化剤と化合物(III)との反応および酸ハ
ライドと化合物(IV) との反応共、通常−20℃乃至1
50℃であり、好適には、ハロゲン化剤と化合物(III)
との反応は−10℃乃至50℃であり、酸ハライドと化
合物(IV) との反応は0℃乃至100℃である。反応時
間は、反応温度等により異なるが、両反応とも、通常1
5分間乃至24時間(好適には、30分間乃至16時
間)である。
【0052】混合酸無水物法は、ハロゲノ炭酸C1 −C
6 アルキル、ジ−C1 −C6 アルキルシアノリン酸また
はジ−C6 −C10アリールホスホリルアジドと化合物
(III)を反応させ、混合酸無水物を製造し、その混合酸
無水物と化合物(IV)またはその酸付加塩を反応させるこ
とにより達成される。混合酸無水物を製造する反応は、
クロル炭酸メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソ
ブチル、クロル炭酸ヘキシルのようなハロゲノ炭酸C1
−C6 アルキル(好適には、クロル炭酸エチルまたはク
ロル炭酸イソブチル)、ジメチルシアノリン酸、ジエチ
ルシアノリン酸、ジヘキシルシアノリン酸のようなジ−
C1 −C6 アルキルシアノリン酸(好適には、ジエチル
シアノリン酸)またはジフェニルホスホリルアジド、ジ
(p−ニトロフェニル)ホスホリルアジド、ジナフチル
ホスホリルアジドのようなジ−C6 −C10アリールホス
ホリルアジド(好適には、ジフェニルホスホリルアジ
ド)と化合物(III)を反応させることにより行われ、好
適には、不活性溶剤中、塩基の存在下に行われる。
6 アルキル、ジ−C1 −C6 アルキルシアノリン酸また
はジ−C6 −C10アリールホスホリルアジドと化合物
(III)を反応させ、混合酸無水物を製造し、その混合酸
無水物と化合物(IV)またはその酸付加塩を反応させるこ
とにより達成される。混合酸無水物を製造する反応は、
クロル炭酸メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソ
ブチル、クロル炭酸ヘキシルのようなハロゲノ炭酸C1
−C6 アルキル(好適には、クロル炭酸エチルまたはク
ロル炭酸イソブチル)、ジメチルシアノリン酸、ジエチ
ルシアノリン酸、ジヘキシルシアノリン酸のようなジ−
C1 −C6 アルキルシアノリン酸(好適には、ジエチル
シアノリン酸)またはジフェニルホスホリルアジド、ジ
(p−ニトロフェニル)ホスホリルアジド、ジナフチル
ホスホリルアジドのようなジ−C6 −C10アリールホス
ホリルアジド(好適には、ジフェニルホスホリルアジ
ド)と化合物(III)を反応させることにより行われ、好
適には、不活性溶剤中、塩基の存在下に行われる。
【0053】使用される塩基および不活性溶剤は、上記
の酸ハライド法で使用されるものと同様である。反応温
度は、原料化合物(III)および溶媒の種類等により異な
るが、通常−20℃乃至50℃(好適には、0℃乃至3
0℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なる
が、通常15分間乃至24時間(好適には、30分間乃
至16時間)である。
の酸ハライド法で使用されるものと同様である。反応温
度は、原料化合物(III)および溶媒の種類等により異な
るが、通常−20℃乃至50℃(好適には、0℃乃至3
0℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なる
が、通常15分間乃至24時間(好適には、30分間乃
至16時間)である。
【0054】混合酸無水物と化合物(IV) またはその酸
付加塩との反応は、好適には、不活性溶剤中で、塩基の
存在下または非存在下で行われ、使用される塩基および
不活性溶剤は、上記の酸ハライド法で使用されるものと
同様である。反応温度は、原料化合物(IV) および溶媒
の種類等により異なるが、通常−20℃乃至100℃
(好適には、−10℃乃至50℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、通常15分間乃至24
時間(好適には、30分間乃至16時間)である。ま
た、本方法において、ジアルキルシアノリン酸またはジ
アリールホスホリルアジドを使用する場合には、塩基の
存在下、化合物(III)と化合物(IV) を直接反応させる
こともできる。
付加塩との反応は、好適には、不活性溶剤中で、塩基の
存在下または非存在下で行われ、使用される塩基および
不活性溶剤は、上記の酸ハライド法で使用されるものと
同様である。反応温度は、原料化合物(IV) および溶媒
の種類等により異なるが、通常−20℃乃至100℃
(好適には、−10℃乃至50℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、通常15分間乃至24
時間(好適には、30分間乃至16時間)である。ま
た、本方法において、ジアルキルシアノリン酸またはジ
アリールホスホリルアジドを使用する場合には、塩基の
存在下、化合物(III)と化合物(IV) を直接反応させる
こともできる。
【0055】活性エステル法は、縮合剤(例えば、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−
ル等)の存在下、化合物(III)を活性エステル化剤(例
えば、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾ−ルのようなN−ヒドロキシ化合物等)
と反応させ、活性エステルを製造し、この活性エステル
と化合物(III)またはその酸付加塩を反応させることに
より達成される。活性エステルを製造する反応は、好適
には、不活性溶剤中で行われ、使用される不活性溶剤
は、上記の酸ハライド法で使用されるものと同様であ
る。反応温度は、原料化合物(III)、(IV)および溶媒の
種類等により異なるが、活性エステル化反応では、通常
−20℃乃至50℃(好適には、−10℃乃至30℃)
であり、活性エステル化合物と化合物(IV) との反応で
は、−20℃乃至50℃(好適には、−10℃乃至30
℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なるが、
両反応とも、通常15分間乃至24時間(好適には、3
0分間乃至16時間)である。
クロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−
ル等)の存在下、化合物(III)を活性エステル化剤(例
えば、N−ヒドロキシサクシンイミド、N−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾ−ルのようなN−ヒドロキシ化合物等)
と反応させ、活性エステルを製造し、この活性エステル
と化合物(III)またはその酸付加塩を反応させることに
より達成される。活性エステルを製造する反応は、好適
には、不活性溶剤中で行われ、使用される不活性溶剤
は、上記の酸ハライド法で使用されるものと同様であ
る。反応温度は、原料化合物(III)、(IV)および溶媒の
種類等により異なるが、活性エステル化反応では、通常
−20℃乃至50℃(好適には、−10℃乃至30℃)
であり、活性エステル化合物と化合物(IV) との反応で
は、−20℃乃至50℃(好適には、−10℃乃至30
℃)であり、反応時間は、反応温度等により異なるが、
両反応とも、通常15分間乃至24時間(好適には、3
0分間乃至16時間)である。
【0056】縮合法は、縮合剤[例えば、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−ル、1−
(N、N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩等]の存在下、化合物(III) と化合物
(IV)またはその酸付加塩を直接反応させることにより行
われる。本反応は、前記の活性エステルを製造する反応
と同様に行われる。反応終了後、各反応の目的物は、常
法に従って反応混合物から採取される。例えば、適宜不
溶物をロ別した後、析出してくる結晶を瀘取することま
たは適宜不溶物をロ別し、適宜、中和し、溶剤を留去し
た後、水を加え、酢酸エチルのような水不混合性有機溶
媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去することによ
り得ることができ、必要ならば常法、例えば、再結晶、
カラムクロマトグラフィ−等でさらに精製することがで
きる。
シルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾ−ル、1−
(N、N−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩等]の存在下、化合物(III) と化合物
(IV)またはその酸付加塩を直接反応させることにより行
われる。本反応は、前記の活性エステルを製造する反応
と同様に行われる。反応終了後、各反応の目的物は、常
法に従って反応混合物から採取される。例えば、適宜不
溶物をロ別した後、析出してくる結晶を瀘取することま
たは適宜不溶物をロ別し、適宜、中和し、溶剤を留去し
た後、水を加え、酢酸エチルのような水不混合性有機溶
媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去することによ
り得ることができ、必要ならば常法、例えば、再結晶、
カラムクロマトグラフィ−等でさらに精製することがで
きる。
【0057】A法の原料化合物(III)は、公知か、公知
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、テトラヘドロン、第45巻、第7459
頁、1989年:Tetrahydron, 45, 7459(1989) 、ザ・ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第
79巻、第5203頁、1957年:J. Am. Chem. Soc., 79,5203
(1957)、ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ、第111 巻、第6354頁、1989年:J. Am. C
hem. Soc., 111, 6354(1989) 等]。
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、テトラヘドロン、第45巻、第7459
頁、1989年:Tetrahydron, 45, 7459(1989) 、ザ・ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第
79巻、第5203頁、1957年:J. Am. Chem. Soc., 79,5203
(1957)、ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ、第111 巻、第6354頁、1989年:J. Am. C
hem. Soc., 111, 6354(1989) 等]。
【0058】B法は、化合物(I) を別途に製造する方法
である。第B1工程は、一般式(VI)を有する化合物を製
造する工程で、不活性溶剤中、化合物(III) またはその
反応性誘導体と一般式(V) を有する化合物を反応させる
ことによって達成される。例えば、酸ハライド法、混合
酸無水物法、活性エステル法または縮合法を用いること
ができ、本工程は、第A1工程と同様に行われる。
である。第B1工程は、一般式(VI)を有する化合物を製
造する工程で、不活性溶剤中、化合物(III) またはその
反応性誘導体と一般式(V) を有する化合物を反応させる
ことによって達成される。例えば、酸ハライド法、混合
酸無水物法、活性エステル法または縮合法を用いること
ができ、本工程は、第A1工程と同様に行われる。
【0059】第B2工程は、一般式(I) を有する化合物
を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤剤中、一般
式(VI)を有する化合物をニトロ化剤と反応させることに
よって達成される。使用されるニトロ化剤は、例えば、
発煙硝酸、ニトロコリジウムテトラフロロホウ素、チオ
ニルクロライド硝酸、チオニル硝酸、ニトロニウムテト
ラフロロホウ素であり得、好適には、発煙硝酸、ニトロ
コリジウムテトラフロロホウ素またはチオニルクロライ
ド硝酸である。使用される不活性溶剤は、反応に関与し
なければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化
水素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四
塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、ア
セトンのようなケトン類、アセトニトリルのようなニト
リル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキ
サメチルホスホルアミドのようなアミド類、ジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類であり得、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類、エ−テル類またはニトリル
類であり、特に好適には、ニトリル類である。
を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤剤中、一般
式(VI)を有する化合物をニトロ化剤と反応させることに
よって達成される。使用されるニトロ化剤は、例えば、
発煙硝酸、ニトロコリジウムテトラフロロホウ素、チオ
ニルクロライド硝酸、チオニル硝酸、ニトロニウムテト
ラフロロホウ素であり得、好適には、発煙硝酸、ニトロ
コリジウムテトラフロロホウ素またはチオニルクロライ
ド硝酸である。使用される不活性溶剤は、反応に関与し
なければ、特に制限されず、例えば、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭化
水素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、四
塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、ア
セトンのようなケトン類、アセトニトリルのようなニト
リル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキ
サメチルホスホルアミドのようなアミド類、ジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類であり得、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類、エ−テル類またはニトリル
類であり、特に好適には、ニトリル類である。
【0060】反応温度は、原料化合物 (VI) およびニト
ロ化剤の種類等により異なるが、通常−20℃乃至50
℃であり、好適には、室温付近である。反応時間は、反
応温度等により異なるが、通常30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)である。また、不活
性溶剤中(例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような炭化水素類、ジクロル
メタン、1,2−ジクロルエタン、四塩化炭素のような
ハロゲン化炭化水素類またはエ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンのようなエ−テル類またはアセトニト
リルのようなニトリル類、好適には、ニトリル類、特に
好適には、アセトニトリル)、塩基(例えば、トリエチ
ルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジンのような有機アミン類、好適には、
トリエチルアミン)の存在下または非存在下、化合物
(V)をスルホニル化剤(例えば、メタンスルホニルク
ロリド、メタンスルホニルブロミド、エタンスルホニル
クロリド、ブタンスルホニルクロリドのようなC1 −C
4 アルカンスルホニルハライド、ベンゼンスルホニルク
ロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、p−トルエ
ンスルホニルブロミド、ナフチルスルホニルクロリドの
ようなC6 −C10アリールハライドまたは無水メタンス
ルホン酸、無水エタンスルホン酸、無水ブタンスルホン
酸のような無水C1 −C4 アルカンスルホン酸、好適に
は、メタンスルホニルクロリド、エタンスルホニルクロ
リド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスル
ホニルクロリドまたは無水メタンスルホン酸、特に好適
には、メタンスルホニルクロリド)と、−20℃乃至5
0℃(好適には、室温付近)で、30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)反応させ、次いで、
製造されるスルホニルオキシ化合物を、不活性溶剤中
(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類、好適には、トルエン)、テトラ(C1 −
C4 アルキル)アンモニウムナイトレート(例えば、テ
トラメチルアンモニウムナイトレート、テトラエチルア
ンモニウムナイトレートまたはテトラブチルアンモニウ
ムナイトレート、好適には、テトラブチルアンモニウム
ナイトレート)と、0℃乃至200℃(好適には、50
℃乃至150℃)で、30分間乃至24時間(好適に
は、1時間乃至10時間)反応させても、化合物(I) が
製造される。
ロ化剤の種類等により異なるが、通常−20℃乃至50
℃であり、好適には、室温付近である。反応時間は、反
応温度等により異なるが、通常30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)である。また、不活
性溶剤中(例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような炭化水素類、ジクロル
メタン、1,2−ジクロルエタン、四塩化炭素のような
ハロゲン化炭化水素類またはエ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンのようなエ−テル類またはアセトニト
リルのようなニトリル類、好適には、ニトリル類、特に
好適には、アセトニトリル)、塩基(例えば、トリエチ
ルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジンのような有機アミン類、好適には、
トリエチルアミン)の存在下または非存在下、化合物
(V)をスルホニル化剤(例えば、メタンスルホニルク
ロリド、メタンスルホニルブロミド、エタンスルホニル
クロリド、ブタンスルホニルクロリドのようなC1 −C
4 アルカンスルホニルハライド、ベンゼンスルホニルク
ロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、p−トルエ
ンスルホニルブロミド、ナフチルスルホニルクロリドの
ようなC6 −C10アリールハライドまたは無水メタンス
ルホン酸、無水エタンスルホン酸、無水ブタンスルホン
酸のような無水C1 −C4 アルカンスルホン酸、好適に
は、メタンスルホニルクロリド、エタンスルホニルクロ
リド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスル
ホニルクロリドまたは無水メタンスルホン酸、特に好適
には、メタンスルホニルクロリド)と、−20℃乃至5
0℃(好適には、室温付近)で、30分間乃至24時間
(好適には、1時間乃至10時間)反応させ、次いで、
製造されるスルホニルオキシ化合物を、不活性溶剤中
(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類、好適には、トルエン)、テトラ(C1 −
C4 アルキル)アンモニウムナイトレート(例えば、テ
トラメチルアンモニウムナイトレート、テトラエチルア
ンモニウムナイトレートまたはテトラブチルアンモニウ
ムナイトレート、好適には、テトラブチルアンモニウム
ナイトレート)と、0℃乃至200℃(好適には、50
℃乃至150℃)で、30分間乃至24時間(好適に
は、1時間乃至10時間)反応させても、化合物(I) が
製造される。
【0061】反応終了後、各反応の目的物は、常法に従
って反応混合物から採取される。例えば、析出してくる
結晶を瀘取すること、溶剤を留去することまたは適宜溶
剤を留去し、水を加え、酢酸エチルのような水不混合性
有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去するこ
とにより得ることができ、必要ならば常法、例えば、再
結晶、カラムクロマトグラフィ−等でさらに精製するこ
とができる。
って反応混合物から採取される。例えば、析出してくる
結晶を瀘取すること、溶剤を留去することまたは適宜溶
剤を留去し、水を加え、酢酸エチルのような水不混合性
有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽出溶媒を留去するこ
とにより得ることができ、必要ならば常法、例えば、再
結晶、カラムクロマトグラフィ−等でさらに精製するこ
とができる。
【0062】C法は、化合物(I) を別途に製造する方法
である。第C1工程は、一般式(VIII)を有する化合物を
製造する工程で、不活性溶剤中、一般式(VII) を有する
化合物またはその反応性誘導体と化合物(V) を反応させ
ることによって達成される。例えば、酸ハライド法、混
合酸無水物法、活性エステル法または縮合法を用いるこ
とができ、本工程は、前記A法第A1工程と同様に行わ
れる。
である。第C1工程は、一般式(VIII)を有する化合物を
製造する工程で、不活性溶剤中、一般式(VII) を有する
化合物またはその反応性誘導体と化合物(V) を反応させ
ることによって達成される。例えば、酸ハライド法、混
合酸無水物法、活性エステル法または縮合法を用いるこ
とができ、本工程は、前記A法第A1工程と同様に行わ
れる。
【0063】第C2工程は、一般式(IX)を有する化合物
を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤中、一般式
(VII) を有する化合物をニトロ化剤と反応させることに
よって達成され、本工程は、前記B法第B2工程と同様
に行われる。
を製造する工程で、無溶剤または不活性溶剤中、一般式
(VII) を有する化合物をニトロ化剤と反応させることに
よって達成され、本工程は、前記B法第B2工程と同様
に行われる。
【0064】第C3工程は、化合物(I) を製造する工程
で、化合物(IX)のメルカプト基の保護基及びアミノ基の
保護基を除去して、カルボニルジイミダゾール;ホスゲ
ン、トリホスゲンのようなホスゲン誘導体;クロロ炭酸
メチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチル、クロロ
炭酸プロピル、クロロ炭酸ブチルのようなハロゲノ炭酸
C1 −C4 アルキル;クロロ炭酸フェニル、ブロモ炭酸
フェニル、クロロ炭酸トリル、クロロ炭酸メトキシフェ
ニル、クロロ炭酸クロロフェニルのようなハロゲノ炭酸
フェニル誘導体等のカルボニル化合物(好適には、カル
ボニルジイミダゾール、ホスゲン、トリホスゲン、クロ
ロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチルま
たはクロロ炭酸フェニル、特に好適には、カルボニルジ
イミダゾール)と反応させることによって達成される。
で、化合物(IX)のメルカプト基の保護基及びアミノ基の
保護基を除去して、カルボニルジイミダゾール;ホスゲ
ン、トリホスゲンのようなホスゲン誘導体;クロロ炭酸
メチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチル、クロロ
炭酸プロピル、クロロ炭酸ブチルのようなハロゲノ炭酸
C1 −C4 アルキル;クロロ炭酸フェニル、ブロモ炭酸
フェニル、クロロ炭酸トリル、クロロ炭酸メトキシフェ
ニル、クロロ炭酸クロロフェニルのようなハロゲノ炭酸
フェニル誘導体等のカルボニル化合物(好適には、カル
ボニルジイミダゾール、ホスゲン、トリホスゲン、クロ
ロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチルま
たはクロロ炭酸フェニル、特に好適には、カルボニルジ
イミダゾール)と反応させることによって達成される。
【0065】メルカプト基の保護基及びアミノ基の保護
基を除去する反応は、有機合成化学の分野で良く知られ
た方法に従って行われ、例えば、不活性溶剤中、相当す
る化合物を酸と反応させることにより、メルカプト基の
保護基及びアミノ基の保護基が除去される。
基を除去する反応は、有機合成化学の分野で良く知られ
た方法に従って行われ、例えば、不活性溶剤中、相当す
る化合物を酸と反応させることにより、メルカプト基の
保護基及びアミノ基の保護基が除去される。
【0066】使用される酸は、例えば、塩酸、硝酸、硫
酸のような鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸のようなカル
ボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸のようなスルホン酸であり得、好適
には、塩酸、トリフルオロ酢酸又はp−トルエンスルホ
ン酸であり、特に好適には、塩酸である。使用される不
活性溶剤は、反応に関与しなければ、特に制限されず、
例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような炭化水素類、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、四塩化炭素のようなハロゲン
化炭化水素類、エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエ−テル類、アセトンのようなケトン類、
アセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類またはエ−テル類であり、特
に好適には、エ−テル類である。
酸のような鉱酸、酢酸、トリフルオロ酢酸のようなカル
ボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸のようなスルホン酸であり得、好適
には、塩酸、トリフルオロ酢酸又はp−トルエンスルホ
ン酸であり、特に好適には、塩酸である。使用される不
活性溶剤は、反応に関与しなければ、特に制限されず、
例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような炭化水素類、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、四塩化炭素のようなハロゲン
化炭化水素類、エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエ−テル類、アセトンのようなケトン類、
アセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類またはエ−テル類であり、特
に好適には、エ−テル類である。
【0067】反応温度は、原料化合物等により異なる
が、通常−20℃乃至50℃であり、好適には、室温付
近である。反応時間は、反応温度等により異なるが、通
常30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至10時
間)である。また、メルカプト基の保護基及び/又はア
ミノ基の保護基がトリ置換シリル基である場合には、酸
の代わりに、テトラアンモニウムフルオリド、フッ化カ
リウムのようなフルオロアニオンを発生する試薬と反応
させることによっても、該保護基が除去される。メルカ
プト基の保護基及びアミノ基の保護基は、順次除去され
てよいが、好適はに、同一条件で同時に除去される。
が、通常−20℃乃至50℃であり、好適には、室温付
近である。反応時間は、反応温度等により異なるが、通
常30分間乃至24時間(好適には、1時間乃至10時
間)である。また、メルカプト基の保護基及び/又はア
ミノ基の保護基がトリ置換シリル基である場合には、酸
の代わりに、テトラアンモニウムフルオリド、フッ化カ
リウムのようなフルオロアニオンを発生する試薬と反応
させることによっても、該保護基が除去される。メルカ
プト基の保護基及びアミノ基の保護基は、順次除去され
てよいが、好適はに、同一条件で同時に除去される。
【0068】メルカプト基の保護基及びアミノ基の保護
基が除去された化合物とカルボニル化合物との反応は、
好適には、不活性溶剤中で行われる。使用される不活性
溶剤は、反応に関与しなければ、特に制限されず、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような炭化水素類、ジクロルメタン、1,2
−ジクロルエタン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化
水素類、エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ようなエ−テル類、アセトンのようなケトン類、アセト
ニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類またはエ−テル類であり、特に好適に
は、ハロゲン化炭化水素類である。
基が除去された化合物とカルボニル化合物との反応は、
好適には、不活性溶剤中で行われる。使用される不活性
溶剤は、反応に関与しなければ、特に制限されず、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような炭化水素類、ジクロルメタン、1,2
−ジクロルエタン、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化
水素類、エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンの
ようなエ−テル類、アセトンのようなケトン類、アセト
ニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類またはエ−テル類であり、特に好適に
は、ハロゲン化炭化水素類である。
【0069】反応温度は、原料化合物等により異なる
が、通常−20℃乃至50℃であり、好適には、室温付
近である。反応時間は、反応温度等により異なるが、通
常10分間乃至10時間(好適には、20分間乃至5時
間)である。反応終了後、各反応の目的物は、常法に従
って反応混合物から採取される。例えば、溶媒を留去す
ることまたは適宜溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
のような水不混合性有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽
出溶媒を留去することにより得ることができ、必要なら
ば常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィ−等
でさらに精製することができる。
が、通常−20℃乃至50℃であり、好適には、室温付
近である。反応時間は、反応温度等により異なるが、通
常10分間乃至10時間(好適には、20分間乃至5時
間)である。反応終了後、各反応の目的物は、常法に従
って反応混合物から採取される。例えば、溶媒を留去す
ることまたは適宜溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
のような水不混合性有機溶媒で抽出し、乾燥した後、抽
出溶媒を留去することにより得ることができ、必要なら
ば常法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィ−等
でさらに精製することができる。
【0070】C法の原料化合物(VII)は、公知か、公知
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、ケミカル・アブストラクツ、第74
巻、第100379b 項、1971年:Chem. Absts., 74, 100379
b(1971) ]。
の方法またはそれに類似した方法にしたがって容易に製
造される[例えば、ケミカル・アブストラクツ、第74
巻、第100379b 項、1971年:Chem. Absts., 74, 100379
b(1971) ]。
【0071】また、一般式(I')を有する化合物も、優れ
た抗潰瘍作用を有し、化合物(IV)の代わりに一般式(I
V') を有する化合物又は化合物(V) の代わりに一般式
(V')を有する化合物を用いて、上記の方法と同様に製造
される。
た抗潰瘍作用を有し、化合物(IV)の代わりに一般式(I
V') を有する化合物又は化合物(V) の代わりに一般式
(V')を有する化合物を用いて、上記の方法と同様に製造
される。
【0072】
【化11】
【0073】上記式中、R1 、R2 及びnは前述したも
のと同意義を示す。
のと同意義を示す。
【0074】また、本発明の潰瘍性疾患予防剤または治
療剤の有効成分である一般式 (II)を有する化合物は、
公知化合物であるか、公知の方法に従って容易に製造さ
れる(例えば、特開平5-213910号公報等)。
療剤の有効成分である一般式 (II)を有する化合物は、
公知化合物であるか、公知の方法に従って容易に製造さ
れる(例えば、特開平5-213910号公報等)。
【0075】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
は、すぐれた側副血管拡張作用を有し、毒性も弱く、頭
痛、めまい、頻脈または消化器、肝臓、骨等への悪影響
等の副作用もなく、また、初回通過効果を受けないこと
から、狭心症予防剤または治療剤(好適には、治療剤)
として有用である。
は、すぐれた側副血管拡張作用を有し、毒性も弱く、頭
痛、めまい、頻脈または消化器、肝臓、骨等への悪影響
等の副作用もなく、また、初回通過効果を受けないこと
から、狭心症予防剤または治療剤(好適には、治療剤)
として有用である。
【0076】また、前記一般式(II)を有する化合物
またはその薬理上許容される塩は、すぐれた抗潰瘍作用
を有し、毒性も弱く、頭痛、めまい、頻脈または消化
器、肝臓、骨等への悪影響等の副作用もないので、潰瘍
性疾患予防剤または治療剤(好適には、治療剤)として
有用である。
またはその薬理上許容される塩は、すぐれた抗潰瘍作用
を有し、毒性も弱く、頭痛、めまい、頻脈または消化
器、肝臓、骨等への悪影響等の副作用もないので、潰瘍
性疾患予防剤または治療剤(好適には、治療剤)として
有用である。
【0077】さらに、化合物(I) は、保存安定性に優
れ、取扱も容易であるという特長を有する。
れ、取扱も容易であるという特長を有する。
【0078】本発明の化合物(I)を狭心症治療剤また
は予防剤として使用する場合または化合物(II)およ
びその薬理上許容される塩を潰瘍性疾患予防剤または治
療剤として使用する場合には、それ自体あるいは適宜の
薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等に
よる経口的又は注射剤等による非経口的に投与すること
ができる。
は予防剤として使用する場合または化合物(II)およ
びその薬理上許容される塩を潰瘍性疾患予防剤または治
療剤として使用する場合には、それ自体あるいは適宜の
薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等に
よる経口的又は注射剤等による非経口的に投与すること
ができる。
【0079】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴール等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスター
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロース誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチル
アルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チ
メロサール;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、希釈剤、注射剤用溶剤(例えば、水、エタノー
ル、グリセリン等)等の添加剤を用いて周知の方法で製
造される。その使用量は症状、年齢等により異なるが、
経口投与の場合には、1回当り1日下限1mg(好適に
は、5mg)、上限1000mg(好適には、300m
g)を、静脈内投与の場合には、1回当り1日下限0.1
mg(好適には、0.5 mg)、上限100mg(好適に
は、50mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症
状に応じて投与することが望ましい。以下に実施例、参
考例、試験例及び製剤例を示し、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるもの
ではない。
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴール等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスター
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロース誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチル
アルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チ
メロサール;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、希釈剤、注射剤用溶剤(例えば、水、エタノー
ル、グリセリン等)等の添加剤を用いて周知の方法で製
造される。その使用量は症状、年齢等により異なるが、
経口投与の場合には、1回当り1日下限1mg(好適に
は、5mg)、上限1000mg(好適には、300m
g)を、静脈内投与の場合には、1回当り1日下限0.1
mg(好適には、0.5 mg)、上限100mg(好適に
は、50mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症
状に応じて投与することが望ましい。以下に実施例、参
考例、試験例及び製剤例を示し、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるもの
ではない。
【0080】
実施例1 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) 2.06gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と2.00gの(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を60mlの無水テトラ
ヒドロフランに懸濁し、氷冷撹拌下、4.5mlのトリ
エチルアミンと3.00mlのジフェニルリン酸アジド
を加え、室温で5時間撹拌した。その後、減圧下で溶媒
を留去し、残査をシクロヘキサンー酢酸エチル(1:
4)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、3.00gの無色結晶を得た。これを酢
酸エチルで再結晶して、目的化合物を無色針状晶とし
て、0.964gを得た。 融点:122−123℃(分解)。 NMR スペクトル (CDCl3+DMSO-d6) δppm : 1.27(3H,
d,J=6.6Hz), 3.67(2H,d,J=6.6Hz), 4.10-4.57(4H,m),
7.57(1H,bs), 7.78(1H,br.s) 。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) 2.06gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と2.00gの(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を60mlの無水テトラ
ヒドロフランに懸濁し、氷冷撹拌下、4.5mlのトリ
エチルアミンと3.00mlのジフェニルリン酸アジド
を加え、室温で5時間撹拌した。その後、減圧下で溶媒
を留去し、残査をシクロヘキサンー酢酸エチル(1:
4)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、3.00gの無色結晶を得た。これを酢
酸エチルで再結晶して、目的化合物を無色針状晶とし
て、0.964gを得た。 融点:122−123℃(分解)。 NMR スペクトル (CDCl3+DMSO-d6) δppm : 1.27(3H,
d,J=6.6Hz), 3.67(2H,d,J=6.6Hz), 4.10-4.57(4H,m),
7.57(1H,bs), 7.78(1H,br.s) 。
【0081】実施例2 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) (2a)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ヒドロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 1.0gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−カ
ルボン酸と0.56gのL−アラニノールを20mlの
無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷撹拌下、2.8
mlのトリエチルアミンと1.8mlのジフェニルリン
酸アジドを加え、室温で3時間撹拌した。その後、溶媒
を減圧下留去し、得られた残査を酢酸エチルを展開溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
し、更に、ジクロルメタン−メタノール(95:5)を
溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離精製して、目的化合物を無色結晶として、0.92
g得た。 融点:160−162℃。 NMRスペクトル(DMSO-d6) δ ppm:1.04(3H,d,J=6.
7Hz), 3.20-3.40(3H,m), 3.63(1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2H
z), 3.70-3.88(1H,m), 4.16-4.22(1H,m), 4.73(1H,t,J=
5.6Hz), 7.83(1H,d,J=7.9Hz), 8.24(1H,bs) 。 (2b)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 478mgのニトロニウムテトラフロロホウ素(85%
含量)を10mlの無水アセトニトリルに溶解し、氷冷
撹拌下、0.43mlの2,4,6−コリジンを加え、
氷冷下、30分間撹拌した。500mgの(4R)−N
−[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシエチル]−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミドを
加え、室温で1時間45分撹拌した。その後、溶媒を減
圧下留去し、得られた残査をシクロヘキサン−酢酸エチ
ル(3:7)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで分離精製し、目的化合物を無色結晶とし
て、178mg得た。 融点:119−122℃(分解)。 化合物のNMRスペクトルは、実施例1の化合物のNM
Rスペクトルと一致した。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) (2a)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ヒドロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 1.0gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−カ
ルボン酸と0.56gのL−アラニノールを20mlの
無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷撹拌下、2.8
mlのトリエチルアミンと1.8mlのジフェニルリン
酸アジドを加え、室温で3時間撹拌した。その後、溶媒
を減圧下留去し、得られた残査を酢酸エチルを展開溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
し、更に、ジクロルメタン−メタノール(95:5)を
溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離精製して、目的化合物を無色結晶として、0.92
g得た。 融点:160−162℃。 NMRスペクトル(DMSO-d6) δ ppm:1.04(3H,d,J=6.
7Hz), 3.20-3.40(3H,m), 3.63(1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2H
z), 3.70-3.88(1H,m), 4.16-4.22(1H,m), 4.73(1H,t,J=
5.6Hz), 7.83(1H,d,J=7.9Hz), 8.24(1H,bs) 。 (2b)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 478mgのニトロニウムテトラフロロホウ素(85%
含量)を10mlの無水アセトニトリルに溶解し、氷冷
撹拌下、0.43mlの2,4,6−コリジンを加え、
氷冷下、30分間撹拌した。500mgの(4R)−N
−[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシエチル]−
2−オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミドを
加え、室温で1時間45分撹拌した。その後、溶媒を減
圧下留去し、得られた残査をシクロヘキサン−酢酸エチ
ル(3:7)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで分離精製し、目的化合物を無色結晶とし
て、178mg得た。 融点:119−122℃(分解)。 化合物のNMRスペクトルは、実施例1の化合物のNM
Rスペクトルと一致した。
【0082】実施例3 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) (3a)N−[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシ
エチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミ
ノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド 5.0gのN,S−ジ−t−ブトキシカルボニル−L−
システインと1.3gのL−アラニノールを100ml
の無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷撹拌下、4.
4mlのトリエチルアミンと4.0mlのジフェニルリ
ン酸アジドを加え、室温で4時間撹拌した。その後、溶
媒を減圧下留去し、残査をシクロヘキサン−酢酸エチル
(1:1)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、目的化合物を無色結晶とし
て、3.55g得た。 融点:70−72℃。 NMRスペクトル (CDCl3) δ ppm:1.19(3H,d,J=6.9H
z), 1.45(9H,s),1.51(9H,s), 2.65-2.90(1H,bs), 3.03-
3.30(2H,m), 3.42-3.58(1H,m), 3.63-3.78(1H,m), 3.95
-4.04(1H,m), 4.20-4.35(1H,m), 5.42-5.68(1H,bm), 6.
46(1H,d,J=7.8Hz)。 (3b) N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド 1.24gのニトロニウムテトラフロロホウ素(85%
含量)を25mlの無水アセトニトリルに溶解し、氷冷
撹拌下、1.12gの2,4,6−コリジンを加え、氷
冷下、30分間撹拌した。その後、2.5gのN−
[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシエチル]−
(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−t
−ブトキシカルボニルチオプロパンアミドを25mlの
無水アセトニトリルに溶解した溶液を加え、室温で3時
間撹拌した。その後、溶媒を減圧下留去し、得られた残
査をシクロヘキサン−酢酸エチル(4:1)を溶出溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
し、目的化合物を淡黄色結晶として、1.39g得た。 融点:123−124℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δ ppm:1.27(3H,d,J=6.8H
z), 1.45(9H,s),1.51(9H,s), 3.05-3.28(2H,m), 4.20-
4.55(4H,m), 5.42(1H,d,J=6.3Hz), 6.45-6.65(1H,bs)
。 (3c)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 1.0gのN−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド
を10mlの4規定塩酸/ジオキサン溶液に溶解し、室
温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残査にベン
ゼンを加え、減圧乾固した。得られた残査を10mlの
無水ジクロルメタンに懸濁し、0.46gのカルボジイ
ミダゾールを加え、室温で40分間撹拌した。反応液を
酢酸エチルを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、淡黄色結晶を0.45g得
た。この結晶を酢酸エチルから再結晶して、目的化合物
を無色結晶として、84mg得た。 融点:125−126℃(分解)。 この化合物のNMRスペクトルは、実施例1の化合物の
NMRスペクトルと一致した。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−1) (3a)N−[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシ
エチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミ
ノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド 5.0gのN,S−ジ−t−ブトキシカルボニル−L−
システインと1.3gのL−アラニノールを100ml
の無水テトラヒドロフランに溶解し、氷冷撹拌下、4.
4mlのトリエチルアミンと4.0mlのジフェニルリ
ン酸アジドを加え、室温で4時間撹拌した。その後、溶
媒を減圧下留去し、残査をシクロヘキサン−酢酸エチル
(1:1)を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、目的化合物を無色結晶とし
て、3.55g得た。 融点:70−72℃。 NMRスペクトル (CDCl3) δ ppm:1.19(3H,d,J=6.9H
z), 1.45(9H,s),1.51(9H,s), 2.65-2.90(1H,bs), 3.03-
3.30(2H,m), 3.42-3.58(1H,m), 3.63-3.78(1H,m), 3.95
-4.04(1H,m), 4.20-4.35(1H,m), 5.42-5.68(1H,bm), 6.
46(1H,d,J=7.8Hz)。 (3b) N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド 1.24gのニトロニウムテトラフロロホウ素(85%
含量)を25mlの無水アセトニトリルに溶解し、氷冷
撹拌下、1.12gの2,4,6−コリジンを加え、氷
冷下、30分間撹拌した。その後、2.5gのN−
[(1S)−1−メチル−2−ヒドロキシエチル]−
(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−t
−ブトキシカルボニルチオプロパンアミドを25mlの
無水アセトニトリルに溶解した溶液を加え、室温で3時
間撹拌した。その後、溶媒を減圧下留去し、得られた残
査をシクロヘキサン−酢酸エチル(4:1)を溶出溶媒
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
し、目的化合物を淡黄色結晶として、1.39g得た。 融点:123−124℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δ ppm:1.27(3H,d,J=6.8H
z), 1.45(9H,s),1.51(9H,s), 3.05-3.28(2H,m), 4.20-
4.55(4H,m), 5.42(1H,d,J=6.3Hz), 6.45-6.65(1H,bs)
。 (3c)(4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−
ニトロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イ
ル−カルボキサミド 1.0gのN−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−(2R)−2−t−ブトキシカルボニルア
ミノ−3−t−ブトキシカルボニルチオプロパンアミド
を10mlの4規定塩酸/ジオキサン溶液に溶解し、室
温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残査にベン
ゼンを加え、減圧乾固した。得られた残査を10mlの
無水ジクロルメタンに懸濁し、0.46gのカルボジイ
ミダゾールを加え、室温で40分間撹拌した。反応液を
酢酸エチルを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、淡黄色結晶を0.45g得
た。この結晶を酢酸エチルから再結晶して、目的化合物
を無色結晶として、84mg得た。 融点:125−126℃(分解)。 この化合物のNMRスペクトルは、実施例1の化合物の
NMRスペクトルと一致した。
【0083】実施例4 (4R)−N−[(1S)−1−エチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−15) 0.50gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と0.70gの(1S)−1−エチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を10mlの無水テトラ
ヒドロフランに懸濁し、氷冷撹拌下、1.40mlのト
リエチルアミンと0.62mlのジエチルシアノリン酸
を加え、室温で2時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去
し、残査をシクロヘキサン−酢酸エチル(1:2)を溶
出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離精製し、淡黄色油状物を得た。この油状物にイソプロ
ピルエーテルを加え、淡黄色粉末を得た。この粉末を1
0mlのアセトンに溶解し、更に、5mlの酢酸エチル
を加え、減圧下、アセトンを留去し、室温に放置して、
目的化合物を無色柱状晶として、0.24g得た。 融点:106−107℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.87(3H,tJ=7.
4Hz), 1.30-1.68(2H,m), 3.32(1H,dd,J=5.0Hz,J=11.2H
z), 3.68(1H,dd,J=8.5Hz,J=11.2Hz), 3.95-4.10 (1H,
m), 4.25-4.35(1H,m), 4.41(1H,dd,J=7.5Hz,J=11.2Hz),
4.60(1H,dd,J=4.3 Hz,J=11.2Hz), 8.09(1H,d,J=8.5H
z), 8.27(1H,bs) 。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−15) 0.50gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と0.70gの(1S)−1−エチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を10mlの無水テトラ
ヒドロフランに懸濁し、氷冷撹拌下、1.40mlのト
リエチルアミンと0.62mlのジエチルシアノリン酸
を加え、室温で2時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去
し、残査をシクロヘキサン−酢酸エチル(1:2)を溶
出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離精製し、淡黄色油状物を得た。この油状物にイソプロ
ピルエーテルを加え、淡黄色粉末を得た。この粉末を1
0mlのアセトンに溶解し、更に、5mlの酢酸エチル
を加え、減圧下、アセトンを留去し、室温に放置して、
目的化合物を無色柱状晶として、0.24g得た。 融点:106−107℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.87(3H,tJ=7.
4Hz), 1.30-1.68(2H,m), 3.32(1H,dd,J=5.0Hz,J=11.2H
z), 3.68(1H,dd,J=8.5Hz,J=11.2Hz), 3.95-4.10 (1H,
m), 4.25-4.35(1H,m), 4.41(1H,dd,J=7.5Hz,J=11.2Hz),
4.60(1H,dd,J=4.3 Hz,J=11.2Hz), 8.09(1H,d,J=8.5H
z), 8.27(1H,bs) 。
【0084】実施例5 (4R)−N−[(1S)−1−プロピル−2−ニトロ
キシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド(例示化合物番号1−27) 0.50gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と0.75gの(1S)−1−プロピル−2
−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4と
同様にして、目的化合物を無色結晶として、0.84g
得た。 融点:99−100℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.87(3H,t,J=
7.1Hz), 1.15-1.55(4H,m), 3.32(1H,dd,J=4.8Hz,J=11.2
Hz), 3.68 (1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2Hz), 4.03-4.18 (1H,
m), 4.23-4.33(1H,m), 4.39(1H,dd,J=7.5Hz,J=11.2Hz),
4.60(1H,dd,J=4.2 Hz,J=11.2Hz), 8.09(1H,d,J=8.5H
z), 8.27(1H,bs)。
キシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド(例示化合物番号1−27) 0.50gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と0.75gの(1S)−1−プロピル−2
−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4と
同様にして、目的化合物を無色結晶として、0.84g
得た。 融点:99−100℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.87(3H,t,J=
7.1Hz), 1.15-1.55(4H,m), 3.32(1H,dd,J=4.8Hz,J=11.2
Hz), 3.68 (1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2Hz), 4.03-4.18 (1H,
m), 4.23-4.33(1H,m), 4.39(1H,dd,J=7.5Hz,J=11.2Hz),
4.60(1H,dd,J=4.2 Hz,J=11.2Hz), 8.09(1H,d,J=8.5H
z), 8.27(1H,bs)。
【0085】実施例6 (4R)−N−[(1S)−1−ブチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−71) 441mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−ブチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、570mg得
た。 融点:110−112℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.91(3H,t,J=7.2
Hz), 1.20-1.43(4H,m), 1.45-1.75(2H,m), 3.61(1H,dd,
J=4.9Hz,J=11.2Hz), 3.83 (1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2Hz),
4.23-4.45(3H,m), 4.60(1H,dd,J=3.3Hz,J=11.2Hz), 6.6
5(1H,bs),6.81 (1H,d,J=8.6Hz) 。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド(例示化合物番号1−71) 441mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−ブチル−2−
ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、570mg得
た。 融点:110−112℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.91(3H,t,J=7.2
Hz), 1.20-1.43(4H,m), 1.45-1.75(2H,m), 3.61(1H,dd,
J=4.9Hz,J=11.2Hz), 3.83 (1H,dd,J=8.6Hz,J=11.2Hz),
4.23-4.45(3H,m), 4.60(1H,dd,J=3.3Hz,J=11.2Hz), 6.6
5(1H,bs),6.81 (1H,d,J=8.6Hz) 。
【0086】実施例7 (4R)−N−[(1S)−1−イソプロピル−2−ニ
トロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル
−カルボキサミド(例示化合物番号1−59) 333mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−イソプロピル
−2−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例
4と同様にして、目的化合物を無色結晶として、343
mg得た。 融点:89−91℃。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.96(3H,d,J=
7.3Hz), 1.00(3H,d,J=6.6Hz),1.83-2.02(1H,m), 3.64(1
H,dd,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 3.84 (1H,dd,J=8.6Hz, J=11.
2Hz), 4.05-4.20(1H,m), 4.35-4.52(2H,m), 4.65(1H,d
d,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 6.80(1H,bs), 6.86(1H,d,J=9.2H
z)。
トロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル
−カルボキサミド(例示化合物番号1−59) 333mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−イソプロピル
−2−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例
4と同様にして、目的化合物を無色結晶として、343
mg得た。 融点:89−91℃。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.96(3H,d,J=
7.3Hz), 1.00(3H,d,J=6.6Hz),1.83-2.02(1H,m), 3.64(1
H,dd,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 3.84 (1H,dd,J=8.6Hz, J=11.
2Hz), 4.05-4.20(1H,m), 4.35-4.52(2H,m), 4.65(1H,d
d,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 6.80(1H,bs), 6.86(1H,d,J=9.2H
z)。
【0087】実施例8 (4R)−N−[(1S)−1−イソブチル−2−ニト
ロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−
カルボキサミド(例示化合物番号1−83) 544mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−イソブチル−
2−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4
と同様にして、目的化合物を黄色油状物として、636
mg得た。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.93(3H,d,J=
6.6Hz), 0.95(3H,d,J=7.9Hz), 1.30-1.80(3H,m), 3.61
(1H,dd,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 3.82(1H,dd,J=8.6Hz, J=1
1.2Hz), 4.30-4.50(3H,m), 4.59(1H,dd,J=3.3Hz,J=11.2
Hz), 6.69(1H,bs), 6.85(1H,d,J=7.9Hz)。
ロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−
カルボキサミド(例示化合物番号1−83) 544mgの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸と500mgの(1S)−1−イソブチル−
2−ニトロキシエチルアミン塩酸塩を用いて、実施例4
と同様にして、目的化合物を黄色油状物として、636
mg得た。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.93(3H,d,J=
6.6Hz), 0.95(3H,d,J=7.9Hz), 1.30-1.80(3H,m), 3.61
(1H,dd,J=4.0Hz,J=11.2Hz), 3.82(1H,dd,J=8.6Hz, J=1
1.2Hz), 4.30-4.50(3H,m), 4.59(1H,dd,J=3.3Hz,J=11.2
Hz), 6.69(1H,bs), 6.85(1H,d,J=7.9Hz)。
【0088】参考例1 (4R)−N−[(1R)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド 5.64gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸を無水ベンゼン100mlに懸濁し、6.7
mlのシュウ酸クロライドと2ー3滴のジメチルホルム
アミドを加え、室温で3時間撹拌した。減圧下で溶媒を
留去し、更に、ベンゼンを加え共沸乾固して、淡黄色の
酸クロライドを得た。(1R)−1−メチル−2−ニト
ロキシエチルアミン塩酸塩5.00gを無水ジクロルメ
タン150mlに懸濁し、氷冷撹拌下、14mlのトリ
エチルアミンと先に得た酸クロライドの無水ジクロルメ
タン75ml溶液を滴下し、氷冷下、1時間撹拌した。
その後、減圧下、溶媒を留去し、残査をシクロヘキサン
ー酢酸エチル(1:4)を溶出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄色結晶を得た。
これを酢酸エチルで再結晶して、目的化合物を無色結晶
として、2.79g得た。 融点:101−102℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3+d6-DMSO) δppm : 1.27(3
H,d,J=6.9Hz), 3.55-3.75(2H,m), 4.23-4.58(4H,m), 7.
47(1H,d,J=7.1Hz), 7.61(1H,s) 。
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド 5.64gの(4R)−2−オキソチアゾリジン−4−
カルボン酸を無水ベンゼン100mlに懸濁し、6.7
mlのシュウ酸クロライドと2ー3滴のジメチルホルム
アミドを加え、室温で3時間撹拌した。減圧下で溶媒を
留去し、更に、ベンゼンを加え共沸乾固して、淡黄色の
酸クロライドを得た。(1R)−1−メチル−2−ニト
ロキシエチルアミン塩酸塩5.00gを無水ジクロルメ
タン150mlに懸濁し、氷冷撹拌下、14mlのトリ
エチルアミンと先に得た酸クロライドの無水ジクロルメ
タン75ml溶液を滴下し、氷冷下、1時間撹拌した。
その後、減圧下、溶媒を留去し、残査をシクロヘキサン
ー酢酸エチル(1:4)を溶出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄色結晶を得た。
これを酢酸エチルで再結晶して、目的化合物を無色結晶
として、2.79g得た。 融点:101−102℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3+d6-DMSO) δppm : 1.27(3
H,d,J=6.9Hz), 3.55-3.75(2H,m), 4.23-4.58(4H,m), 7.
47(1H,d,J=7.1Hz), 7.61(1H,s) 。
【0089】参考例2 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−メチ
ル−2−ニトロキシエチルアミン 17.9gのニトロニウムテトラフルロホウ素を無水ア
セトニトリル200mlに懸濁し、窒素気流下、17.
5mlの2,4,6−コリジンを−5℃乃至0℃で滴下
した。反応液を0℃で30分間撹拌した後、10.7g
のN−t−ブトキシカルボニル−L−アラニノールを加
え、室温で1時間20分撹拌した。その後、減圧下で溶
媒を留去し、残査に酢酸エチルを加えて、不溶物を瀘過
し、瀘液を減圧乾固した。得られた黄色油状物をシクロ
ヘキサン−酢酸エチル(9:1)を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的化合物
を無色油状物として、7.12gを得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.23(3H,d,J=7.3
Hz), 1.45(9H,s),3.90-4.15(1H,m), 4.27-4.75(3H,m)。
ル−2−ニトロキシエチルアミン 17.9gのニトロニウムテトラフルロホウ素を無水ア
セトニトリル200mlに懸濁し、窒素気流下、17.
5mlの2,4,6−コリジンを−5℃乃至0℃で滴下
した。反応液を0℃で30分間撹拌した後、10.7g
のN−t−ブトキシカルボニル−L−アラニノールを加
え、室温で1時間20分撹拌した。その後、減圧下で溶
媒を留去し、残査に酢酸エチルを加えて、不溶物を瀘過
し、瀘液を減圧乾固した。得られた黄色油状物をシクロ
ヘキサン−酢酸エチル(9:1)を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的化合物
を無色油状物として、7.12gを得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.23(3H,d,J=7.3
Hz), 1.45(9H,s),3.90-4.15(1H,m), 4.27-4.75(3H,m)。
【0090】参考例3 (1S)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミン塩
酸塩 4.52gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミンを80
mlの4規定塩酸ージオキサンに溶解し、室温で1時間
50分間放置した。160mlのエーテルを加え、結晶
を瀘取し、乾燥して、目的化合物を無色結晶として、
3.02gを得た。 融点:134−135℃。 NMRスペクトル (CDCl3+d6-DMSO) δppm : 1.47(3H,
d,J=6.6Hz), 3.55-3.70(1H,m), 4.65-4.80(2H,m) 。
酸塩 4.52gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミンを80
mlの4規定塩酸ージオキサンに溶解し、室温で1時間
50分間放置した。160mlのエーテルを加え、結晶
を瀘取し、乾燥して、目的化合物を無色結晶として、
3.02gを得た。 融点:134−135℃。 NMRスペクトル (CDCl3+d6-DMSO) δppm : 1.47(3H,
d,J=6.6Hz), 3.55-3.70(1H,m), 4.65-4.80(2H,m) 。
【0091】参考例4 (1R)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−メチ
ル−2−ニトロキシエチルアミン 13.09gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と
7.72gのN−t−ブトキシカルボニル−D−アラニ
ノールを用い、参考例2と同様に反応して、目的化合物
を無色油状物として、8.55gを得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.23(3H,d,J=7.3H
z), 1.45(9H,s) 3.95-4.15(1H,m) 4.28-4.75(3H,m)。
ル−2−ニトロキシエチルアミン 13.09gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と
7.72gのN−t−ブトキシカルボニル−D−アラニ
ノールを用い、参考例2と同様に反応して、目的化合物
を無色油状物として、8.55gを得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.23(3H,d,J=7.3H
z), 1.45(9H,s) 3.95-4.15(1H,m) 4.28-4.75(3H,m)。
【0092】参考例5 (1R)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミン塩
酸塩 8.55gの(1R)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミンと90
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、1.60gを
得た。 融点:133−135℃。 NMRスペクトル (CDCl3+DMSO-d6) δppm : 1.47(3
H,d,J=6.9Hz), 3.55-3.70 (1H,m), 4.65-4.78(2H,m)。
酸塩 8.55gの(1R)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−メチル−2−ニトロキシエチルアミンと90
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、1.60gを
得た。 融点:133−135℃。 NMRスペクトル (CDCl3+DMSO-d6) δppm : 1.47(3
H,d,J=6.9Hz), 3.55-3.70 (1H,m), 4.65-4.78(2H,m)。
【0093】参考例6 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−エチ
ル−2−ニトロキシエチルアミン 4.00gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と4.
03gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−エチル−2−ヒドロキシエチルアミン用いて、参考
例2と同様にして、目的化合物を淡黄色油状物として、
を3.19g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.98(3H,t,J=7.3
Hz), 1.40-1.70(2H,m), 1.45(9H,s), 3.70-3.95(1H,m),
4.20-4.70(3H,m)。
ル−2−ニトロキシエチルアミン 4.00gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と4.
03gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−エチル−2−ヒドロキシエチルアミン用いて、参考
例2と同様にして、目的化合物を淡黄色油状物として、
を3.19g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.98(3H,t,J=7.3
Hz), 1.40-1.70(2H,m), 1.45(9H,s), 3.70-3.95(1H,m),
4.20-4.70(3H,m)。
【0094】参考例7 (1S)−1−エチル−2−ニトロキシエチルアミン塩
酸塩 3.19gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−エチル−2−ニトロキシエチルアミンと50
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、2.10g得
た。 融点:121−123℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.96(3H,t,J=
7.2Hz), 1.50-1.80(2H,m), 3.35-3.50(1H,m), 4.66(1H,
dd,J=6.6Hz,J=11.9Hz), 4.81(1H,dd,J=4.0Hz,J=11.9H
z), 8.49(3H,bs)。
酸塩 3.19gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−エチル−2−ニトロキシエチルアミンと50
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、2.10g得
た。 融点:121−123℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.96(3H,t,J=
7.2Hz), 1.50-1.80(2H,m), 3.35-3.50(1H,m), 4.66(1H,
dd,J=6.6Hz,J=11.9Hz), 4.81(1H,dd,J=4.0Hz,J=11.9H
z), 8.49(3H,bs)。
【0095】参考例8 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−プロ
ピル−2−ニトロキシエチルアミン 8.60gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と7.
49gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−プロピル−2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、
参考例2と同様にして、目的化合物を無色結晶として、
を3.03g得た。 融点:57−58℃。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.95(3H,t,J=7.0
Hz), 1.25-1.70(4H,m), 1.45(9H,s), 3.80-4.05(1H,m),
4.20-4.70(3H,m)。
ピル−2−ニトロキシエチルアミン 8.60gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と7.
49gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−プロピル−2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、
参考例2と同様にして、目的化合物を無色結晶として、
を3.03g得た。 融点:57−58℃。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.95(3H,t,J=7.0
Hz), 1.25-1.70(4H,m), 1.45(9H,s), 3.80-4.05(1H,m),
4.20-4.70(3H,m)。
【0096】参考例9 (1S)−1−プロピル−2−ニトロキシエチルアミン
塩酸塩 4.00gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−プロピル−2−ニトロキシエチルアミンと4
0mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と
同様にして、目的化合物を無色結晶として、2.77g
得た。 融点:157−158℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.89(3H,t,J=
7.2Hz), 1.30-1.70(4H,m), 3.40-3.55(1H,m), 4.65(1H,
dd,J=6.8Hz,J=11.9Hz), 4.81(1H,dd,J=3.4Hz,J=11.9H
z), 8.51(3H,bs)。
塩酸塩 4.00gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−プロピル−2−ニトロキシエチルアミンと4
0mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と
同様にして、目的化合物を無色結晶として、2.77g
得た。 融点:157−158℃(分解)。 NMRスペクトル (d6-DMSO) δppm : 0.89(3H,t,J=
7.2Hz), 1.30-1.70(4H,m), 3.40-3.55(1H,m), 4.65(1H,
dd,J=6.8Hz,J=11.9Hz), 4.81(1H,dd,J=3.4Hz,J=11.9H
z), 8.51(3H,bs)。
【0097】参考例10 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−ブチ
ル−2−ニトロキシエチルアミン 1.87gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と2.
09gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−ブチル−2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、参
考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物として、
1.56g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.91(3H,t,J=7.3
Hz), 1.25-1.65(6H,m), 1.45(9H,s), 3.83-3.98(1H,m),
4.30-4.60(3H,m)。
ル−2−ニトロキシエチルアミン 1.87gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と2.
09gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−ブチル−2−ヒドロキシエチルアミンを用いて、参
考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物として、
1.56g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.91(3H,t,J=7.3
Hz), 1.25-1.65(6H,m), 1.45(9H,s), 3.83-3.98(1H,m),
4.30-4.60(3H,m)。
【0098】参考例11 (1S)−1−ブチル−2−ニトロキシエチルアミン塩
酸塩 1.56gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−ブチル−2−ニトロキシエチルアミンと15
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、702mg得
た。 融点:133−135℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.94(3H,t,J=7.3
Hz), 1.20-2.00(6H,m), 3.55-3.70(1H,m), 4.65-4.85(2
H,m)。
酸塩 1.56gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−ブチル−2−ニトロキシエチルアミンと15
mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3と同
様にして、目的化合物を無色結晶として、702mg得
た。 融点:133−135℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.94(3H,t,J=7.3
Hz), 1.20-2.00(6H,m), 3.55-3.70(1H,m), 4.65-4.85(2
H,m)。
【0099】参考例12 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−イソ
プロピル−2−ニトロキシエチルアミン 3.19gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と3.
31gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミンを用い
て、参考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物と
して、3.07g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.97(3H,d,J=5.9
Hz), 0.99(3H,d,J=6.6Hz), 1.45(9H,s), 3.65-3.80(1H,
m), 4.35-4.63(3H,m) 。
プロピル−2−ニトロキシエチルアミン 3.19gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と3.
31gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミンを用い
て、参考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物と
して、3.07g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.97(3H,d,J=5.9
Hz), 0.99(3H,d,J=6.6Hz), 1.45(9H,s), 3.65-3.80(1H,
m), 4.35-4.63(3H,m) 。
【0100】参考例13 (1S)−1−イソプロピル−2−ニトロキシエチルア
ミン塩酸塩 3.07gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−イソプロピル−2−ニトロキシエチルアミン
と30mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例
3と同様にして、目的化合物を無色結晶として、1.9
7g得た。 融点:174−175℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.14(3H,d,J=7.3
Hz), 1.17(3H,d,J=6.6Hz), 2.10-2.30(1H,m), 3.40-3.5
2(1H,m), 4.70-4.90(2H,m)。
ミン塩酸塩 3.07gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−イソプロピル−2−ニトロキシエチルアミン
と30mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例
3と同様にして、目的化合物を無色結晶として、1.9
7g得た。 融点:174−175℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 1.14(3H,d,J=7.3
Hz), 1.17(3H,d,J=6.6Hz), 2.10-2.30(1H,m), 3.40-3.5
2(1H,m), 4.70-4.90(2H,m)。
【0101】参考例14 (1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−1−イソ
ブチル−2−ニトロキシエチルアミン 3.91gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と4.
35gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−イソブチル−2−ヒドロキシエチルアミンを用い
て、参考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物と
して、3.84g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.93(3H,d,J=4.6
Hz), 0.95(3H,d,J=4.6Hz), 1.20-1.50(2H,m), 1.45(9H,
s), 1.60-1.80(1H,m), 3.90-4.10(1H,m), 4.25- 4.65(3
H,m)。
ブチル−2−ニトロキシエチルアミン 3.91gのニトロニウムテトラフルオロホウ素と4.
35gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニル)−
1−イソブチル−2−ヒドロキシエチルアミンを用い
て、参考例2と同様にして、目的化合物を黄色油状物と
して、3.84g得た。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.93(3H,d,J=4.6
Hz), 0.95(3H,d,J=4.6Hz), 1.20-1.50(2H,m), 1.45(9H,
s), 1.60-1.80(1H,m), 3.90-4.10(1H,m), 4.25- 4.65(3
H,m)。
【0102】参考例15 (1S)−1−イソブチル−2−ニトロキシエチルアミ
ン塩酸塩 3.84gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−イソブチル−2−ニトロキシエチルアミンと
40mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3
と同様にして、目的化合物を無色結晶として、2.32
g得た。 融点:174−175℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.93-1.10(6H,
m), 1.50-1.70(1H,m),1.72-2.00(2H,m), 3.65-3.82(1H,
m), 4.63-4.85(2H,m)。
ン塩酸塩 3.84gの(1S)−N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−1−イソブチル−2−ニトロキシエチルアミンと
40mlの4規定塩酸ージオキサンを用いて、参考例3
と同様にして、目的化合物を無色結晶として、2.32
g得た。 融点:174−175℃(分解)。 NMRスペクトル (CDCl3) δppm : 0.93-1.10(6H,
m), 1.50-1.70(1H,m),1.72-2.00(2H,m), 3.65-3.82(1H,
m), 4.63-4.85(2H,m)。
【0103】試験例1 静脈内投与による側副血管拡張作用 体重9−13Kgのビ−グル犬(雄)をペントバルビタ−
ル30mg/Kgの静注により麻酔し、人工呼吸下に実験を
行なった。左頚動脈圧を測定するために、左甲状腺動脈
の一枝にポリエチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テ
ル 2F )を逆行性に挿入した。この圧測定部位より上流
の左頚動脈を動脈クレメンで一分間閉塞し、閉塞直前の
圧(P)と末梢圧の低下(ΔP)を測定した。次に試験
薬を股静脈内に挿入したポリエチレンカニュ−レより投
与し、5、15、30、45および60分後に再度左頚
動脈を一分間閉塞し、この時の閉塞直前の圧(Pa )と
末梢圧の低下(ΔPa )を測定した。試験薬の側副血管
拡張作用(CollateralIndex=CI)は、次式により求
めた。 CI=100−(ΔPa /Pa )×100/(ΔP/
P) 本試験を用いた結果、実施例1、5、6および8の化合
物は、0.3mg/kg投与におけるCI(60)値が
10以上の優れた作用を示した。
ル30mg/Kgの静注により麻酔し、人工呼吸下に実験を
行なった。左頚動脈圧を測定するために、左甲状腺動脈
の一枝にポリエチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テ
ル 2F )を逆行性に挿入した。この圧測定部位より上流
の左頚動脈を動脈クレメンで一分間閉塞し、閉塞直前の
圧(P)と末梢圧の低下(ΔP)を測定した。次に試験
薬を股静脈内に挿入したポリエチレンカニュ−レより投
与し、5、15、30、45および60分後に再度左頚
動脈を一分間閉塞し、この時の閉塞直前の圧(Pa )と
末梢圧の低下(ΔPa )を測定した。試験薬の側副血管
拡張作用(CollateralIndex=CI)は、次式により求
めた。 CI=100−(ΔPa /Pa )×100/(ΔP/
P) 本試験を用いた結果、実施例1、5、6および8の化合
物は、0.3mg/kg投与におけるCI(60)値が
10以上の優れた作用を示した。
【0104】試験例2 門脈内投与による側副血管拡張作用 実験標本の作成法は試験例1の方法に準じたが、本試験
例では門脈内投与を行なうため腹部正中線に沿って開腹
し、腸間膜静脈の一枝を剥離切開した。この静脈にポリ
エチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テル 2F )を順
行性に挿入、門脈内に留置し、試験薬の投与を行なっ
た。試験薬の初回通過効果を調べるため、最初に試験薬
を静脈内(股静脈)投与し、60分までの側副血管拡張
作用を求めた。2−3時間後に同試験薬を門脈内投与
し、60分までの側副血管拡張作用を求め、その作用を
比較した。本試験により、実施例1の化合物は、優れた
側副血管拡張作用を示した。
例では門脈内投与を行なうため腹部正中線に沿って開腹
し、腸間膜静脈の一枝を剥離切開した。この静脈にポリ
エチレンカニュ−レ(アトム静脈カテ−テル 2F )を順
行性に挿入、門脈内に留置し、試験薬の投与を行なっ
た。試験薬の初回通過効果を調べるため、最初に試験薬
を静脈内(股静脈)投与し、60分までの側副血管拡張
作用を求めた。2−3時間後に同試験薬を門脈内投与
し、60分までの側副血管拡張作用を求め、その作用を
比較した。本試験により、実施例1の化合物は、優れた
側副血管拡張作用を示した。
【0105】試験例3 アスピリン潰瘍の抑制作用 試験動物として、体重200g-250g のドンリュー(Donryu)
系雄性ラットを1群当たり10匹用いた。ラットは、実
験の24時間前から絶食させ、水は自由に摂取させた。
試験化合物は、一定量を0.5%カルボキシメチルセルロー
ズ(CMC) 溶液に懸濁させて用いた。また、対象群とし
て、0.5%CMC 溶液を使用した。試験化合物をラットに経
口投与(0.1ml/100g 体重) し、1時間後にアスピリン溶
液(150mg/ml:0.5%CMC 溶液に懸濁) を経口投与(0.1ml/1
00g 体重) した。アスピリン溶液投与4時間後、炭酸ガ
スを用いて、ラットを殺し、その胃を摘出した。摘出し
た胃に1%ホルマリン水溶液10 mlを注入し、膨満させ、
ビーカー内の1%ホルマリン水溶液に約15-20 分間浸し
た。その後、胃大ワン部に沿って切開し、腺胃部の粘膜
上に誘起された潰瘍面積を画像解析処理装置[Luzex-F:
(株) ニレコ製] を用いて測定した。各ラットの潰瘍面
積から各群の潰瘍面積平均値を算出し、対象群と比較し
て、抑制率(%) を求めた。その結果を表4に示す。
系雄性ラットを1群当たり10匹用いた。ラットは、実
験の24時間前から絶食させ、水は自由に摂取させた。
試験化合物は、一定量を0.5%カルボキシメチルセルロー
ズ(CMC) 溶液に懸濁させて用いた。また、対象群とし
て、0.5%CMC 溶液を使用した。試験化合物をラットに経
口投与(0.1ml/100g 体重) し、1時間後にアスピリン溶
液(150mg/ml:0.5%CMC 溶液に懸濁) を経口投与(0.1ml/1
00g 体重) した。アスピリン溶液投与4時間後、炭酸ガ
スを用いて、ラットを殺し、その胃を摘出した。摘出し
た胃に1%ホルマリン水溶液10 mlを注入し、膨満させ、
ビーカー内の1%ホルマリン水溶液に約15-20 分間浸し
た。その後、胃大ワン部に沿って切開し、腺胃部の粘膜
上に誘起された潰瘍面積を画像解析処理装置[Luzex-F:
(株) ニレコ製] を用いて測定した。各ラットの潰瘍面
積から各群の潰瘍面積平均値を算出し、対象群と比較し
て、抑制率(%) を求めた。その結果を表4に示す。
【0106】
【表4】 ──────────────────────────── 化合物 投与量(mg/kg) 抑制率(%) ──────────────────────────── 実施例1の化合物 30 63.58*) 100 80.15**) 300 93.17**) ──────────────────────────── *) p<0.05 **) p<0.005 本試験により、実施例1の化合物は、すぐれた抗潰瘍作
用を示した。
用を示した。
【0107】試験例4 化合物の安定性 試験化合物約2mgを正確に秤り取り、褐色瓶に入れ、
暗所に、室温で(24−26℃)で、4週間放置し、試
験化合物の残存率(%) を高速液体クロマトグラフィー
(カラム:イナートシル(Inertsil) ODS-3、流出溶剤:
10mM(pH=7.0)リン酸バッファー/アセトニトリル=80/2
0))で測定した。その結果を表5に示す。
暗所に、室温で(24−26℃)で、4週間放置し、試
験化合物の残存率(%) を高速液体クロマトグラフィー
(カラム:イナートシル(Inertsil) ODS-3、流出溶剤:
10mM(pH=7.0)リン酸バッファー/アセトニトリル=80/2
0))で測定した。その結果を表5に示す。
【0108】
【表5】 ─────────────────────────── 化合物 残存率(%) ─────────────────────────── 実施例1の化合物 101.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物A*) 49.8 **) ─────────────────────────── *) 実施例1の化合物及びその(4R),(1R)-異性体の1:1混合物 **)実施例1の化合物/その(4R),(1R)-異性体=2/1 本試験により、実施例1の化合物は、実施例1の化合物
及びその(4R),(1R)-異性体の1:1混合物に比べ、すぐ
れた保存安定性を示した。また、実施例1の化合物は、
その(4R),(1R)-異性体に比べ、すぐれた保存安定性を示
した。
及びその(4R),(1R)-異性体の1:1混合物に比べ、すぐ
れた保存安定性を示した。また、実施例1の化合物は、
その(4R),(1R)-異性体に比べ、すぐれた保存安定性を示
した。
【0109】製剤例1 カプセル剤 実施例1の化合物 50.0 mg 乳糖 128.7 トウモロコシデンプン 70.0 ステアリン酸マグネシウム 1.3 250 mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通し
た後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプセルに
入れ、カプセル剤とする。
た後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプセルに
入れ、カプセル剤とする。
【0110】製剤例2 錠剤 実施例1の化合物 50.0 mg 乳糖 124.0 トウモロコシデンプン 25.0 ステアリン酸マグネシウム 1.0 200 mg 上記処方の粉末を混合し、打錠機により打錠して、1錠
200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣
を施すことができる。
200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣
を施すことができる。
【0111】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有する化合
物は、すぐれた側副血管拡張作用を有し、毒性も弱く、
頭痛、めまい、頻脈または消化器、肝臓、骨等への悪影
響等の副作用もなく、また、初回通過効果を受けないこ
とから、狭心症予防剤または治療剤(好適には、治療
剤)として有用である。また、前記一般式(II)を有
する化合物またはその薬理上許容される塩は、すぐれた
抗潰瘍作用を有し、毒性も弱く、頭痛、めまい、頻脈ま
たは消化器、肝臓、骨等への悪影響等の副作用もないの
で、潰瘍性疾患予防剤または治療剤(好適には、治療
剤)として有用である。
物は、すぐれた側副血管拡張作用を有し、毒性も弱く、
頭痛、めまい、頻脈または消化器、肝臓、骨等への悪影
響等の副作用もなく、また、初回通過効果を受けないこ
とから、狭心症予防剤または治療剤(好適には、治療
剤)として有用である。また、前記一般式(II)を有
する化合物またはその薬理上許容される塩は、すぐれた
抗潰瘍作用を有し、毒性も弱く、頭痛、めまい、頻脈ま
たは消化器、肝臓、骨等への悪影響等の副作用もないの
で、潰瘍性疾患予防剤または治療剤(好適には、治療
剤)として有用である。
【0112】さらに、化合物(I) は、保存安定性に優
れ、取扱も容易であるという特長を有する。
れ、取扱も容易であるという特長を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07M 7:00 (72)発明者 三宅 茂樹 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 寄兼 良輔 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 福田 紀男 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 田端 敬一 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 牧野 光子 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 277/00 - 277/593 A61K 31/245 - 31/428 A61P 1/00 - 1/04 A61P 9/00 - 9/10 CA(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (29)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は、水素原子、C1 −C4 アルキル基、フ
ェニル基、置換されたフェニル基(該置換基は、C1 −
C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシまたはハロゲンを
示す。)、フェニル−C1 −C2 アルキル基または置換
されたフェニル−C1 −C2 アルキル基(該フェニルの
置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ
またはハロゲンを示す。)を示し、 R2 は、C1 −C6 アルキル基を示し、 nは、1または2を示す。]を有する光学活性なチアゾ
リジノン誘導体。 - 【請求項2】請求項1の光学活性なチアゾリジノン誘導
体において、 R1 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、フェニル基、
置換されたフェニル基(該置換基は、メチル、メトキ
シ、弗素または塩素である。)、ベンジル基、置換され
たベンジル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素ま
たは塩素である。)、フェネチル基または置換されたフ
ェネチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、弗素また
は塩素である。)である化合物。 - 【請求項3】請求項1の光学活性なチアゾリジノン誘導
体において、 R1 が水素原子、メチル基、4−メトキシフェニル基ま
たはベンジル基である化合物。 - 【請求項4】請求項1の光学活性なチアゾリジノン誘導
体において、 R1 が水素原子である化合物。 - 【請求項5】請求項1乃至4の光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体において、 R2 がC1 −C4 アルキル基である化合物。 - 【請求項6】請求項1乃至4の光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体において、 R2 が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基またはイソブチル基である化合物。 - 【請求項7】請求項1乃至4の光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体において、 R2 が、メチル基、プロピル基、ブチル基またはイソブ
チル基である化合物。 - 【請求項8】請求項1乃至4の光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体において、 R2 がメチル基である化合物。 - 【請求項9】請求項1乃至8の光学活性なチアゾリジノ
ン誘導体において、 nが1である化合物。 - 【請求項10】請求項1の光学活性なチアゾリジノン誘
導体において、 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−メチル−2−オキソチアゾリジン−4
−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−オキ
ソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−メチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン−
4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−エチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−プロピル−2−ニトロ
キシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カ
ルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−プロピル−2−ニトロ
キシエチル]−5−メチル−2−オキソチアゾリジン−
4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−プロピル−2−ニトロ
キシエチル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−プロピル−2−ニトロ
キシエチル]−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン
−4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−ブチル−2−ニトロキ
シエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−カル
ボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−ブチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−メチル−2−オキソチアゾリジン−4
−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−ブチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−オキ
ソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−ブチル−2−ニトロキ
シエチル]−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジン−
4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−イソブチル−2−ニト
ロキシエチル]−2−オキソチアゾリジン−4−イル−
カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−イソブチル−2−ニト
ロキシエチル]−5−メチル−2−オキソチアゾリジン
−4−イル−カルボキサミド、 (4R)−N−[(1S)−1−イソブチル−2−ニト
ロキシエチル]−5−(4−メトキシフェニル)−2−
オキソチアゾリジン−4−イル−カルボキサミドおよび
(4R)−N−[(1S)−1−イソブチル−2−ニト
ロキシエチル]−5−ベンジル−2−オキソチアゾリジ
ン−4−イル−カルボキサミドからなる群から選択され
る化合物。 - 【請求項11】請求項1乃至10項の光学活性なチアゾ
リジノン誘導体を有効成分とする狭心症予防剤または治
療剤。 - 【請求項12】一般式 【化2】 [式中、Wは、硫黄または酸素原子を示し、Xは、式−
N(R3 )−を有する基を示すかあるいはXは、硫黄ま
たは酸素原子を示し、Wは、式−N(R3 )−を有する
基を示し、 R3 は、水素原子、C1 −C6 アルキル基またはアリー
ル−C1 −C4 アルキル基を示し、 R4 およびR5 は、同一または異なって、水素原子、C
1 −C6 アルキル基、アリール−C1 −C4 アルキル
基、アリ−ル基、ベンゼン環と縮環してもよい、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される
ヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素環基
または置換され、ベンゼン環と縮環してもよい、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される
ヘテロ原子1乃至3個を含有する5−6員芳香複素環基
(該置換基は、C1 −C6 アルキル、アミノ、モノーC
1 −C6 アルキルアミノまたはジーC1 −C6 アルキル
アミノを示す。) を示し、 R6 は、水素原子、C1 −C6 アルキル基またはアリー
ル−C1 −C4 アルキル基を示し、 Aは、C2 −C6 アルキレン基または置換されたC2 −
C6 アルキレン基 (該置換基は、カルボキシ、C1 −C
6 アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニ
ル基を示す。) を示し、 上記アリールは、C6 −C10アリールまたは置換された
C6 −C10アリール (該置換基は、C1 −C6 アルキ
ル、C1 −C6 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ア
ミノ、モノーC1 −C6 アルキルアミノ、ジーC1 −C
6 アルキルアミノまたはニトロを示す。) を示す。]を
有するチアもしくはオキサゾリジノン誘導体またはそれ
らの薬理上許容される塩を有効成分とする潰瘍性疾患予
防剤または治療剤。 - 【請求項13】請求項12の潰瘍性疾患の予防剤または
治療剤において、 有効成分が、 R3 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基ま
たはフェネチル基であるチアもしくはオキサゾリジノン
誘導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項14】請求項12の潰瘍性疾患の予防剤または
治療剤において、 有効成分が、 R3 が水素原子、メチル基またはベンジル基であるチア
もしくはオキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上
許容される塩。 - 【請求項15】請求項12の潰瘍性疾患の予防剤または
治療剤において、 有効成分が、 Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3 −を有
する基(式中、R3 は水素原子である。)であるか、あ
るいはXが硫黄原子であり、Wが式−NR3 −を有する
基(式中、R3 は水素原子である。)であるチアもしく
はオキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上許容さ
れる塩。 - 【請求項16】請求項12の潰瘍性疾患の予防剤または
治療剤において、 有効成分が、 Wが硫黄または酸素原子であり、Xが式−NR3 −を有
する基(式中、R3 は水素原子である。)であるチアも
しくはオキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上許
容される塩。 - 【請求項17】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、C1
−C4 アルキル基、フェニル−C1 −C4 アルキル基、
置換されたフェニル−C1 −C4 アルキル基(該フェニ
ルの置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコ
キシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロである。)、
ナフチルメチル基、フェニル基、置換されたフェニル基
(該置換基は、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコ
キシ、ヒドロキシ、ハロゲンまたはニトロである。)、
ナフチル基または無置換かもしくはC1 −C4 アルキル
で置換された、フリル、チエニル、ピリジル、オキサゾ
リル、チアゾリル、イソオキサゾリルもしくはイソチア
ゾリル基であるチアもしくはオキサゾリジノン誘導体ま
たはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項18】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 およびR5 が同一または異なって、水素原子、メチ
ル基、ベンジル基、置換されたベンジル基(該置換基
は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フルオロまたはク
ロロである。)、フェネチル基、置換されたフェネチル
基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、フル
オロまたはクロロである。)、フェニル基、置換された
フェニル基(該置換基は、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シ、フルオロまたはクロロである。)、フリル基、チエ
ニル基またはピリジル基であるチアもしくはオキサゾリ
ジノン誘導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項19】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、置換されたベ
ンジル基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロ
キシである。)、フェニル基または置換されたフェニル
基(該置換基は、メチル、メトキシまたはヒドロキシで
ある。)であり、 R5 が水素原子であるチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項20】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基、フェニル基ま
たはメトキシフェニル基であり、 R5 が水素原子であるチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項21】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 が水素原子、メチル基、ベンジル基または4−メト
キシフェニル基であり、 R5 が水素原子であるチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項22】請求項12乃至16の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R4 が水素原子であり、 R5 が水素原子であるチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項23】請求項12乃至22の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R6 が水素原子、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基ま
たはフェネチル基であるチアもしくはオキサゾリジノン
誘導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項24】請求項12乃至22の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R6 が水素原子、メチル基またはベンジル基であるチア
もしくはオキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上
許容される塩。 - 【請求項25】請求項12乃至22の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 R6 が水素原子であるチアもしくはオキサゾリジノン誘
導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項26】請求項12乃至25の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 AがC2 −C4 アルキレン基、カルボキシ−C2 −C4
アルキレン基またはC1 −C4 アルコキシカルボニル−
C2 −C4 アルキレン基であるチアもしくはオキサゾリ
ジノン誘導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項27】請求項12乃至25の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 AがC2 −C4 アルキレン基であるチアもしくはオキサ
ゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上許容される塩。 - 【請求項28】請求項12乃至25の潰瘍性疾患の予防
剤または治療剤において、 有効成分が、 Aがエチレン基または1−メチルエチレン基であるチア
もしくはオキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上
許容される塩。 - 【請求項29】請求項12の潰瘍性疾患の予防剤または
治療剤において、 有効成分が、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソチアゾリジ
ン−4−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−メチル−2−オキ
ソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−(4−メトキシフ
ェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボキ
サミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−2−オ
キソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソオキサゾリ
ジン−4−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−(3−フリル)−
2−オキソオキサゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−5−ベンジル−2−オ
キソオキサゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソオキサゾリジン−4−イルカルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−5−メチ
ル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボキサミ
ド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−5−(4
−メトキシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−4−
イルカルボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−5−ベン
ジル−2−オキソチアゾリジン−4−イルカルボキサミ
ド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−5−(3
−フリル)−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカル
ボキサミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−5−ベン
ジル−2−オキソオキサゾリジン−4−イルカルボキサ
ミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−2−オキソチアゾリジ
ン−5−イルカルボキサミド、 N−(2−ニトロキシエチル)−4−(4−メトキシフ
ェニル)−2−オキソチアゾリジン−5−イルカルボキ
サミド、 N−(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−2−オキ
ソチアゾリジン−5−イルカルボキサミドおよびN−
(1−メチル−2−ニトロキシエチル)−4−(4−メ
トキシフェニル)−2−オキソチアゾリジン−5−イル
カルボキサミドからなる群から選択されるチアもしくは
オキサゾリジノン誘導体またはそれらの薬理上許容され
る塩。
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