JP3162750B2 - 線条体の線径測定方法 - Google Patents

線条体の線径測定方法

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政光 長嶋
雅男 黒須
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  • Metal Extraction Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、巻取リールに巻取ら
れた線条体の線径を簡便に測定する方法に関する。例え
ばスチールコード等の製品に用いられる金属製の線条体
は、所定の直径まで伸線加工して得られるが、この伸線
加工における厳密な線径管理は難しいため、線径のばら
つきは不可避に発生する。しかし製品の品質を保つため
には、線径のばらつきを所定の範囲に収めることが肝要
である。
【0002】
【従来の技術】一般に金属線を連続伸線するとダイスが
磨耗するため、ダイス穴の径が大きくなり伸線材の径も
大きくなる傾向にある。このダイスの磨耗は予測が困難
なため、金属線の径を所定範囲に収めるためには、伸線
加工後に金属線を巻取る巻取リール毎に線径を測定し管
理しなければならない。この測定にはマイクロメーター
を用いるが、マイクロメーターの測定精度は1〜10μm
程度で、またマイクロメーターの調整等の設定作業や測
定作業には熟練した技能を必要とするため、スチールコ
ード等の0.1 〜1.0mm の細い径の線条体に対しては、必
ずしも満足する測定結果は得られなかった。また巻取リ
ールに巻かれた後の線条体径を測定するため、常に線条
体の巻き終端が測定対象となり、従って線条体の軸方向
に径のばらつきのある場合は、正確な測定を望めない不
利がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来マイ
クロメーター等の測定機を用いて行ってきた線条体の線
径測定を、より正確かつ簡便に行い、さらに自動化によ
る省力化を達成し得る方法について提案することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、線条体を巻
取リールの巻取胴に、該リールの軸方向へ一定の巻ピッ
チで巻取り、巻取り後の線条体の巻径を測定し、この測
定値から線条体の線径を算出することを特徴とする線条
体の線径測定方法である。
【0005】さて図1に、この発明で用いる線条体の巻
径測定装置を示す。この装置は、線条体1を巻付けた巻
取リール2の両側から線条体1を挟むジグ3と、このジ
グ3を支える1対の平行アーム4と、線条体1を挟んだ
ときのアーム間隔を計測する、例えばレーザー式測長器
などの計測器5と、線条体1の巻取り終了時にジグ3を
巻取リール2に導く駆動装置6とからなる。この装置を
用いることによって、巻取リール2に線条体1を巻取っ
た後直ちに、巻取リール2における線条体1の巻径を測
定することができる。
【0006】
【作用】次に測定した線条体の巻径に基いて線径を算出
する要領について述べる。線径の算出は、実験式又は理
論式を用いて行うことができる。まず同一サイズの巻取
リールに同様の目標径の線条体を巻取る場合は、実験式
を用いるのが簡便である。すなわち予め線径をマイクロ
メータ等で測定済の線条体を、巻取リールに一定のピッ
チで所定長さにわたり巻取った後に、上記の測定装置に
よって線条体の巻径を測定する実験を、同一サイズの巻
取リールに対し、種々の線径及び種々の長さの線条体を
用いて行う。そして得られた線条体の巻径と予め測定し
た線径との関係から実験式を導き出す。その後は巻取工
程を経た巻取リールにおける線条体の巻径を測定し、そ
の測定値を上記の実験式に代入すれば、線条体の径を算
出することができる。ここで、巻取リールの巻取胴に線
条体を巻取るには、巻取胴に対して線条体をリールの軸
方向一端側へ弦巻状に巻付け、巻取胴の端部で線条体の
弦巻の向きを反転し、先に巻取った線条体と交差する向
きに線条体を重ねてリールの軸方向他端側へ弦巻状に巻
付けることを、幾度か繰り返すのが通例であるから、上
層の線条体と下層の線条体とは必ず交差しているため、
下層の線条体間に上層の線条体が完全に落ち込むことは
なく、一定の巻取りピッチの下では、巻取り長さに比例
して巻径が増加するのである。従って、上記したよう
に、得られた線条体の巻径と予め測定した線径との関係
から実験式を導き出せば、その後は巻径の測定によって
線径を算出することが可能になる。
【0007】またサイズの異なる巻取リールに対する巻
取りにおいては、理論式を用いることもできる。すなわ
ち図2に示すように、線径d及び全長Mの線状体1を、
直径h及び幅lの巻取胴2aをそなえる巻取リール2に、
巻ピッチp、巻径r、巻充填率ρ及び積層数Nで巻付け
た場合には、
【0008】
【数1】 の関係が成立する。ここで巻充填率ρは、図3に示すよ
うに線状体1を層状に重ねて巻付けた状態において、巻
取リールの径方向で隣接する線状体間の距離Dで線径d
を除した値で、具体的には先に巻かれた線状体層とその
上に巻かれた線状体層との間に隙間がなくかつ下層の線
状体間の隙間に落込むことなく巻取られた場合は1、隙
間がある場合は1未満及び隙間に落込む場合は1をこえ
る値となる。この巻充填率ρは、線径d及び巻ピッチp
のほか、巻取り時の張力等によって変化するため、実際
には各巻取り条件に応じて決定される。上記した式(1)
から、まず等号が成り立つ積層数Nを求める。一方巻径
rは、 h+(2−2/ρ+2N/ρ)・d ----- (2) と表すことができ、この式(2) から d=(r−h)/(2−2/ρ+2N/ρ)----- (3) が得られる。そして上記した式(1) から求めた積層数N
を、上記式(3) に代入すれば線径dを算出することがで
きる。
【0009】
【実施例】
実施例1 幅:86mm及び直径:74mmの巻取胴をそなえる巻取リール
に、線径を0.226 mmから0.002 mm単位で0.244 mmまで増
加した10種類の鋼線を巻取ピッチ0.5 mmで2700mの長さ
にわたって巻取った後に、図1に示した測定装置を用い
て、それぞれの鋼線の巻径を測定した。この測定結果と
線径との関係から、すなわち図4に示すところから次式
(4) を導いた。 d=0.003077×r−0.27185 ----- (4)
【0010】次に同サイズの巻取リールに、目標線径を
0.230 〜0.240 mmで伸線した10本の鋼線を巻取ピッチ0.
5 mmで2700mの長さにわたって巻取った後に、図1に示
した測定装置を用いて、各鋼線の巻径を測定した。そし
てこの測定結果を上記式(4)に代入して、それぞれの線
径を算出した。また巻取リールに巻取られた鋼線を巻取
リールから巻出して、全長の中間点の線径をマイクロメ
ータで測定した。算出した線径をその実測値とともに、
表1に示す。
【0011】
【0012】実施例2 上記した実施例1と同様の巻取リールに、線径が0.226
〜0.244 mmの範囲にある10種類の鋼線を巻取ピッチ0.5
mmで2700mの長さにわたって巻取り、その後巻径を測定
し、これら測定結果と上記した式(1) 及び(3) とから、
それぞれの線径を算出した。なお巻充填率ρは、1.07と
した。また巻取リールに巻取られた鋼線を巻取リールか
ら巻出して、全長の中間点の線径をマイクロメータで測
定した。算出した線径をその実測値とともに、表2に示
す。
【0013】
【0014】
【発明の効果】この発明の方法によれば、測定精度を低
下することなしに、線状体の線径を簡便に測定でき、従
来は人手に頼っていた線径測定を自動化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる巻径測定装置を示す模式図で
ある。
【図2】巻取リールへの線状体の巻付け状態を示す模式
図である。
【図3】線状体の重なり状態を示す模式図である。
【図4】線状体の巻径と線径との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 線条体 2 巻取リール 3 ジグ 4 平行アーム 5 計測器 6 駆動装置
フロントページの続き (72)発明者 黒須 雅男 栃木県黒磯市下中野800 ブリヂスト ン・ベカルト・スチール・コード株式会 社 栃木工場内 (56)参考文献 実公 昭47−18691(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条体を巻取リールの巻取胴に、該リー
    ルの軸方向へ一定の巻ピッチで巻取り、巻取り後の線条
    体の巻径を測定し、この測定値から線条体の線径を算出
    することを特徴とする線条体の線径測定方法。
JP23807991A 1991-09-18 1991-09-18 線条体の線径測定方法 Expired - Lifetime JP3162750B2 (ja)

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JPH0571946A JPH0571946A (ja) 1993-03-23
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