JP3161862B2 - 自動画質補償制御方法及び補償制御回路 - Google Patents

自動画質補償制御方法及び補償制御回路

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JP3161862B2 JP08100793A JP8100793A JP3161862B2 JP 3161862 B2 JP3161862 B2 JP 3161862B2 JP 08100793 A JP08100793 A JP 08100793A JP 8100793 A JP8100793 A JP 8100793A JP 3161862 B2 JP3161862 B2 JP 3161862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,レーザプリン
タ及びレーザファックス等の光学式センサの出力値を基
にして複写画像の濃度を初期状態に維持する自動画質補
償の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,レーザプリンタ及びレー
ザファックス等で光学式センサを用いて自動画質補償を
行う場合、発光素子または受光素子の汚れや劣化若しく
は温度変化等による出力絶対値変化が起っても、感光体
素地でのセンサ出力と、感光体上に作成した一定濃度の
トナーパッチでのセンサ出力との比率が常時一定である
ことを利用して、初期に適性画像としたときの上記比率
をメモリして、複写画像の画質補償時には、その比率と
なるよう画質形成条件を修正することによって自動制御
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光学式セン
サを使用して自動画質補償を制御する方法では、光学式
センサの電源を常時ONしているか画質補償モード時の
みONしているかであるが、常時光学式センサに通電し
ている場合この光学式センサの発光素子の劣化が問題と
なる。
【0004】例えば、発光素子にLEDを使用した場
合、長期間使用すると素子劣化により発光光量が大幅に
低下してしまう。そのため画質補償時のみ発光素子のL
EDに通電することになるが、消燈していたLEDを画
質補償時に点燈させるとき、LEDの自己発熱(内部発
熱)が問題となる。発光素子の自己発熱とは、点燈時に
内部の温度が上昇しはじめ光量が少しずつ低下する現象
であり、内部発熱による内部温度が一定となると発光量
が一定となるものである。そのため光学式センサへの通
電後の時間によって、内部温度が一定となるまではLE
Dの発光光量は減少し、同じ濃度のターゲットでも反射
光量が変化して結果としてセンサ出力レベルに誤差を生
じる問題点があった。
【0005】また、光学式センサの電源を常時ONする
場合でも、複写機等の本体の電源をONしたときに画質
補償モードに入る場合は、発光素子の自己発熱による出
力誤差ができる。
【0006】図5は、発光素子の自己発熱による発光量
低下を模式的に表したもので、横軸に時間(t),縦軸
に発光光量(受光量)(v)をとっている。通電スター
ト時t0 に光量aだけあった受光光量が時間t1 で光量
bに低下し、時間t2 を境に光量cで一定となる。基準
ターゲットが一定であれば、受光側の受光素子の受光量
も対応して同様な変化となってしまい、点A〜C間で基
準パッチの濃度検知をすれば読み取りタイミング毎に誤
差が発生する。また、安定領域の最初の点Cとなる時間
2 は発光素子毎で差があり、通電後の経過時間を長く
とって画質補償する制御方法であれば、発光素子のバラ
ツキ最大時間の待ち時間が必要となり、処理時間が長く
なる欠点があった。
【0007】また、図6は、基準ターゲットでの光学式
センサのセンサ出力低下を模式的に表したもので、横軸
に時間(t),縦軸にセンサ出力(v)をとっている。
センサ出力を時間t0,t1,…,t5 とサンプリング
し、それらの出力v0,v1,…,v5 を検出し、直前の
センサ出力値と比較して出力差が小さく安定してから自
動画質補償モードに入る方法でも、待つ場合よりは多少
処理時間が短くなるものの、まだまだ処理時間が長くな
るという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動画質補償制
御方法及び補償制御回路は、上記のような課題を解決す
るため、発光素子と受光素子からなる光学式センサを使
って、感光体素地と感光体上に形成されたトナーパッチ
とのそれぞれのセンサ出力を測定し、それらセンサ出力
の比率が初期状態を維持するように、画像形成条件を種
々変更して最適画像を得る自動画質補償制御において、
複数のトナーパッチを作成して1つの画像形成条件を決
定するために発光素子を通電し、該発光素子の発光量が
安定するまでに、それぞれのトナーパッチのセンサ出力
毎にトナーパッチのセンサ出力測定位置に近接した感光
体素地のセンサ出力を測定し、夫々のトナーパッチ毎に
比率を求め発光素子を消灯することを特徴とするもので
ある。
【0009】
【0010】上記光学式センサに通電を行い基準ターゲ
ットのトナーパッチのセンサ出力をサンプリングするこ
とにより通電後の発光素子の発光光量の低下特性を求
め、その低下特性を打ち消すための発光素子への通電電
流特性を求めて通電することを特徴とするものである。
【0011】更にまた、上記発光素子の光量低下特性を
打ち消す通電電流特性を測定する際、発光素子への通電
電流が通電可能に境界値を越えるとき受光素子側回路の
ゲインを変更し、再度発光素子への通電電流特性を求め
上記通電可能な境界値を越えないようにする、ゲイン切
換手段及び複数のゲインをもつ増幅回路部を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明を複写機,レーザプリンタ及びレーザフ
ァックス等の自動画質補償装置に実施することにより、
光学式センサの通電時の自己発熱による読み取り精度の
低下を防止し、かつ複写画像の画質補償の処理時間が長
くなるのを防止し、発光素子の劣化により発光光量が大
幅に低下する問題を回避できるものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明の自動画質補償制御方法及び制
御回路を複写機に実施した場合について説明する。
【0014】図1において、複写機本体1内の上部には
光学系2が配置されている。この光学系2は、ハロゲン
ランプ等からなるコピーランプ3と、複数枚のミラー4
〜7と、ズームレンズ8とを有している。また、符号9
は標準白板であり、低濃度パッチ作成時に使用する。
【0015】上記光学系2の下方には感光体21が回転
自在に支持されている。感光体21の周囲には、周知の
ように、帯電器22,現像部23,転写器24及び除電
器24等が配置されている。そして、複写に際しては、
感光体21の表面が帯電器22により所定電位に帯電さ
れた状態でミラーベースがA方向に移動され、原稿カバ
ー26により覆われた図示しない原稿が、コピーランプ
3にて先端から順次照射される。そして、原稿からの反
射光が光学系2を介して感光体21に露光されることに
より、感光体21上に静電潜像が形成される。
【0016】また、複写機本体1の上方に配置された自
動原稿供給装置27を使用して複写を行う場合、この自
動原稿供給装置27における原稿搬送路28内でドラム
29a,29b等により原稿が搬送されながら、原稿搬
送路28の2箇所に設けた図示しないスリットを介して
コピーランプ3により原稿が先端部から順次照射され、
上記と同様にして原稿からの反射光が感光体21に露光
される。
【0017】上記感光体21上に静電潜像が形成される
と、続いて、この静電潜像が現像部23から供給される
トナーにより現像されてトナー像が形成される。その
後、複数の給紙カセット等を備えた給紙部30から図示
しない用紙がレジストローラ31に送られ、この用紙は
必要に応じてレジストローラ31により一旦停止させら
れた後、所定のタイミングで感光体21に供給される。
【0018】そして、供給された用紙上に、転写器24
により上記トナー像が転写される。その後、用紙は感光
体21から剥離され、搬送装置32により定着部33に
搬送されて、ここで上記トナー像が用紙に定着された
後、片面複写であれば、そのまま排出トレー34に排出
される。一方、合成複写または両面複写の場合は、定着
部33から排出された用紙は用紙搬送路35に送られ、
合成複写であれば、そのまま中間トレー36に排出さ
れ、一方、両面複写であれば、反転部37により表裏が
反転させられた後に中間トレー36に排出される。
【0019】中間トレー36に所定枚数の用紙が蓄積さ
れれば、中間トレー36上の用紙が給紙ローラ38によ
り最上部のものから順次給紙されて感光体21に送ら
れ、引き続き複写が行われる。
【0020】図2に示すように、上記の複写機における
制御系は静電潜像形成手段の制御装置としての役割をも
有するマスターCPU40と、光学系2の制御等を行う
スレーブCPU41とを備えている。マスターCPU4
0はROM42に予め記憶されているプログラムに従っ
て各種キーやセンサ類からの信号を受信し、スレーブC
PU41にミラーベースのA方向への移動開始を指令す
る信号及びA方向への移動を終了したミラーベースを上
記ホームポジションへ復帰させる信号等を供給するよう
になっている。また、マスターCPU40はコピーラン
プ点灯回路43を介してコピーランプ3への電圧の供給
及び供給停止を制御すると共にコピーランプ3への印加
する実効電圧レベルの調整や帯電器22への高圧供給を
行う帯電ユニット50等の各種高圧ユニットの制御を行
う。
【0021】一方、スレーブCPU41はROM44に
予め記憶されているプログラムに従って、モータ18の
回転速度を検出するロータリーエンコーダ45からの信
号及びホームポジションセンサからの信号等を受信し、
ドライバ46を介してモータ18の回転速度を制御する
とともに、レジストローラ31に感光体21への用紙の
供給時期を指令する信号を供給する等の役割を果す。
【0022】自動画質補償のトナー濃度検出用光学式セ
ンサ54は、発光素子51、受光素子52からなり、発
光素子51からの光を感光体ドラム21上の基準トナー
パッチ59に照射し、更に反射光を受光素子52に入光
させることにより濃度検出を行う。上記発光素子51を
LED、受光素子52をフォトトランジスタとして以下
に説明する。基準トナーパッチ59とトナー濃度の関係
から帯電器22,現像部23,転写器24及び除電器2
5等の出力を可変し、画像形成条件を最適となるよう制
御する。
【0023】以上は、請求項1ないし請求項の実施例
での共通部分の構成の説明図である。
【0024】以下に、図3には請求項1ないし請求項
、図4には請求項での実施回路を示しており、概略
回路動作を説明する。
【0025】図3に示す基準トナーパッチと光学式セン
サの位置関係及び自動画質補償制御回路において、感光
体ドラム21上に基準トナーパッチ59を作成してお
り、先ずマスターCPU40から発光信号を出力する
と、ドライバー56を経てLED51に連続波高値また
はパルス幅変調で平均波高値等の順方向電流が流れ発光
し、基準トナーパッチ59で反射した光はフォトトラン
ジスタ54に入光して該フォトトランジスタ54に光電
流Icが流れ、プルダウン抵抗57両端に電圧が発生す
る。上記フォトトランジスタ54のエミッタの出力電圧
は、オペアンプ58にて電圧フォロワされ、マスターC
PU40のアナログ入力ポートに入力され、フォトトラ
ンジスタ54のセンサ出力を読み込む。上記マスターC
PU40はセンサ出力からコピーランプ点灯回路43や
帯電ユニット50の出力を可変して新たにトナーパッチ
を作り、所望のセンサ出力が得られるよう画像形成条件
を変え、通常コピー時の画質補償を行う。
【0026】図4は、上記図3に示す回路例に、受光素
子側回路部分にゲイン(増幅度)切換回路を付加した自
動画質補償制御回路となっている。この回路構成では、
上記オペアンプ58の後段アナログスイッチ70を介し
てゲインの異なるオペアンプ71及び72が並列接続さ
れ、このオペアンプ71,72の出力端がマスターCP
U40のA/D変換ポートANに接続される。従って、
基準トナーパッチ59に対する光電式センサ54への通
電後のセンサ出力をサンプリングして光量低下特性を求
め、通電電流特性を求める。光電式センサ54への通電
電流が通電可能な境界値を越える場合には、マスターC
PU40からの信号によりアナログスイッチ70の接続
を切換え増幅度を変えるものである。
【0027】次に、フローチャトに基づいて実施例の説
明を行う。
【0028】先ず、請求項1の構成の実施例について説
明すると、工場での組立て完了後に、図8の初期状態検
出ルーチンが実行されることによって、初期状態におけ
る低濃度側及び高濃度側におけるトナーパッチ検出値と
感光体素地検出値とが検出される。
【0029】即ち、初期状態検出ルーチンが実行される
と、所定の電圧及び電流でもって発光素子51への通電
が開始され、この通電量に対応した光量を有した光が発
光素子51から感光体21の最外周に位置する感光層に
照射される。この感光層に照射された光は、受光素子5
2方向に反射され、この反射光を受光した受光素子52
は、受光量に対応した電圧のセンサ出力値M1を出力す
る。そして、このセンサ出力値M1は、図3に示すよう
に、マスターCPU40のA/D変換ポートANに入力
され、図示しないA/D変換器によってアナログ値から
デジタル値の感光体素地検出値M1に変換された後、マ
スターCPU40を介して図示しないRAMの検出値記
憶領域に記憶される(ステップS1)。
【0030】次に、図1に示すように、コピーランプ3
やミラー4等が先端部画像領域外に移動され、所定のラ
ンプ電圧がコピーランプ3に印加される。コピーランプ
3は印加されたランプ電圧に対応した光りでもって標準
白板9方向へ光を出射し、この光は、標準白板9で反射
された後、ミラー4,5,6,7を介して感光体21を
露光し、感光体21に静電潜像が形成される。そして、
感光体21の静電潜像は、露光量に対応したトナー量の
トナーが現像部23を通過する際に付着することによっ
て、低濃度のトナーパッチとされる(S2)。尚、この
トナーパッチは、上記の感光体素地検出値M1の検出が
行われた感光体21のドラム表面における近接位置に作
成される。
【0031】低濃度のトナーパッチが作成されると、上
述の所定の通電量に対応した光量の光が発光素子51か
ら感光体21上のトナーパッチ59に照射される。トナ
ーパッチ59に照射された光は、受光素子52方向に反
射され、この反射光を受光した受光素子52は、受光量
に対応した電圧のセンサー出力値M2を出力する。そし
て、このセンサー出力値M2は、図3に示すように、マ
スターCPU40のA/D変換ボートANに入力され、
A/D変換器によってアナログ値からデジタル値のトナ
ーパッチ検出値M2に変換された後、マスターCPU4
0を介して図示しないRAMの検出値記憶領域に記憶さ
れる(S3)。
【0032】この後、コピーランプ3が消灯されたり、
あるいはランプ電圧が低下されることによって、感光体
21に高濃度のトナーパッチが作成される(S4)。そ
して、このトナーパッチのセンサー出力値M4が発光素
子51および受光素子52によって検出され、デジタル
値のトナーパッチ検出値M3に変換された後、図示しな
いRAMの検出値記憶領域に記憶される(S5)。
【0033】次に画質補償モードについて説明すると、
図9に示す画質補償制御の動作フローチャートにおい
て、先ず光電式センサ54に通電を行う(ステップS
7)。尚、従来ならば、この時点からLEDからなる発
光素子51の自己発熱の影響を考え、タイマーで待期す
るかサンプリングしてセンサー値をモニタする必要があ
った。さて次に、3つの低濃度トナーパッチを、コピー
ランプ3、標準白板9を使って作成する(S8)。次
に、ステップS8乃至S14において、パッチ毎に感光
体21の素地部とトナーパッチ部とのセンサー出力を読
込む。ここでは感光体素地→トナーパッチというように
読んでいるが、逆にトナーパッチ→感光体素地の順に読
んでもよい。即ち、図7で横軸に時間(t)、縦軸に発
光素子51の発光光量(v)を表した特性曲線で示すよ
うに、出力比を計算するための感光体素地とトナーパッ
チのそれぞれの時間間隔が短かければよいからである。
上記図9のフローチャートでは、時間tAで素地1、時
間tBでパッチ1、時間tCで素地2、時間tDでパッチ
2、時間tEで素地3、時間tFでパッチ3を読んでいる
ことになり、その時の発光光量は順次a,b,c,d,
e及びfとなる。このようにして、複数のトナーパッチ
を作成して1つの画像形成条件を決定するためにそれぞ
れのトナーパッチのセンサ出力毎にトナーパッチのセン
サ出力測定位置に近接した感光体素地のセンサ出力を測
定し、夫々のトナーパッチ毎に比率が求められる。
【0034】次に、各パッチと感光体素地とのセンサ出
力比をステップS15で計算する。そしてステップS1
6で光電式センサ54を消灯する。ステップS17で計
算したセンサー出力比が正常か否かを確かめ、例えばセ
ンサー出力比の値やこの出力比の大小(3パッチ間)等
を確認する。もしセンサー出力比が正常でなければ、ス
テップS20でトラブル表示やS21で画像形成条件を
初期値としてリターンとなる。次に、ステップS18で
パッチ解析、S19で画像形成条件設定となり、リター
ンとなる。
【0035】上記図9に示す画質補償制御の動作で得ら
れたセンサー出力比の関係とプロセス条件設定について
の例を、図10において説明する。
【0036】図10は、横軸にコピーランプ3のランプ
電圧(VCL)、縦軸にセンサー出力比(%)を表したパ
ッチ出力比特性図であり、この場合、低濃度パッチはコ
ピーランプ3の電圧を変えて標準白板9によって3つの
低濃度パッチを作成し、フィードバッグ先もコピーラン
プ電圧の場合の一例である。工場出荷時のセンサー出力
比が図8で決められたとすると、コピーランプ電圧Xに
おける点Pとなる。このときコピーランプ電圧を可変す
ると、例えば破線l1のように点Pを通る直線となる。
次に画質補償モードとなったとき、電圧(x−v),
x,(x+v)とコピーランプ電圧を可変して3つのパ
ッチを作成し、上記図9の動作フローで点S、Q、Tを
得る。同じ濃度のときのセンサー出力比は同じとなるの
で、得られた直線の実線l2をもとに、実線l2と初期
(工場出荷時)センサー出力比M2/M1の交点Rを求
める。よって結果として、コピーランプ電圧をΔv だ
け上げれば初期と同じ濃度となる。
【0037】尚、R1=p1/r1:パッチ1の出力
比,r1:パッチ手前の素地出力,p1:パッチ1の出
力 R2=p/r2:パッチ2の出力比,r2:パッチ2手
前の素地出力,p2:パッチ2の点 R3=p3/r3=パッチ3の出力比,r3:パッチ3
手前の素地出力,p3:パッチ3の出力 M2/M1:工場出荷時出力比(低濃度) を表す。
【0038】以上が低濃度パッチを複数見るときの実施
例であり、高濃度パッチの画質補償制御の動作フローも
図9と同様に考えられるので、ここでは省略する。
【0039】次に、請求項の構成の実施例について、
図14に示す測定モードの動作を説明する。それに先き
立ち、先ず測定原理を説明する。
【0040】図11は、横軸に時間(t),縦軸にセン
サ出力(v)との関係を示す特性曲線図であり、図12
は横軸に時間(t),縦軸にLEDへの通電電流(i)
との関係を示す特性曲線図である。
【0041】図7でも説明したように、光電式センサ5
4のセンサ出力は、通電直後より少しずつ出力値が減少
する。ここで発光素子であるLEDをPWM(パルス幅
変調)駆動するとすれば、PWM駆動のONデューティ
比と電流値,電流値と発光量,発光量とセンサ出力がそ
れぞれ比例するので、光量低下分を補うようなPWMデ
ューティ比を求めることが可能である。例えば、時間t
0 が時間t1 に変わったとき、センサ出力V0 が出力V
1 に低下したとき、通電電流を電流I1=I0×V0
1,I2=I0×V0/V2…IN=I0×V0/VN とす
れば変化が相殺できることになる。このようにして光電
式センサ54の出力変化をモニタすれば、光量変化が判
明し、電流値が計算できて、最終的にある時間毎のPW
Mデューティ比が求められる。
【0042】次に、図14に示す測定モードフローは、
光電式センサ54におけるセンサ出力のモニタ部分と、
電流・デューティ計算部分とからなっている。先ず、ス
テップS22で添字iを0で初期化し、光電式センサ5
4に通電する(S23)。ステップS24で特定時間タ
イマで待機して、S25でセンサ出力Viを検知し、i
の値に1を加え(S26)、S27でセンサ出力Viを
メモリする。結局、ステップS28でセンサ出力V0
N までメモリする。次にステップS29で添字jを初
期化して、S30にてセンサ出力Viを使用して電流I
jを計算する。ステップS31で電流IjよりPWMデ
ューティ比を計算し、デューティ比Djをメモリする。
ステップS33でjの値に1を加え、S34で最終的に
デューティ比D0 〜DN まで計算することになる。
【0043】
【0044】
【0045】次に、請求項の構成の実施例について説
明する。この実施例では、上記請求項での測定モード
を実施したとき、求められた通電電流Ijが発光素子5
1の所定の境界電流IMAX を越える場合には、図4で説
明したように、受光素子52のゲインを上げ、通電電流
Ijを小さくできるようにした上で再び通電電流Ijを
計算するというものである。上記発光素子51への通電
電流Ijの境界値IMAX とは、信頼性を考慮して流せる
最大電流のことであり、例えば発光素子51をLEDと
すると、製品仕様上の最大順方向電流にあるマージン
(例えば0.5)を掛け合わせ、温度等の周囲条件等に
よる影響を考慮して求められる。
【0046】図13(a)は、上記光電式センサ54に
おける、横軸に時間(t),縦軸にセンサ出力(v)の
関係を示す特性曲線図であり、特性曲線(A)は受光素
子側回路部分のゲインが大きい時のセンサ出力の関係、
特性曲線(B)は受光素子側回路部分のゲインが小さい
時のセンサ出力の関係をそれぞれ示している。
【0047】図13(b)は、上記光電式センサ54に
おける、横軸に時間(t),縦軸にLEDへの通電電流
(A)の関係を示す特性曲線図であり、特性曲線(C)
は受光素子側回路部分のゲインが小さい時の通電電流の
関係、特性曲線(D)は受光素子側回路部分のゲインが
大きい時の通電電流の関係をそれぞれ示している。
【0048】上記特性曲線(C)のように、LEDへの
フィードバック電流の最大値IFMAXを越して電流を増加
しないとセンサ出力の低下を軽減できないものが、図4
に示すゲイン切換回路のアナログスイッチ70の切換え
によりLEDへの通電電流が小さくて済むので、特性曲
線(D)のように上記最大値IFMAX まで上げなくて済
むことになる。
【0049】図1に示す測定モードフローにおいて、
ステップS50〜S62は図14に示すS22〜S34
と同処理なので説明は省略する。S63ではS8で計
算した最終の電流IN と境界電流値IMAX とを比較し、
もしIN≧IMAX であればS64へ移り、ゲインの切換
えを行う。具体的には、図4に示すアナログスイッチ
0の接続をマスターCPU40の信号で変更し、オペア
ンプ71,72の増幅回路を切り換える(S66)。も
し、既にゲイン切換え済みであば、これ以上ゲインの
切換えができないので、S65でトラブル表示を行う。
S66,S67の後、再びS50へ移り、センサ出力の
モニタ(S52〜S55)、発光素子51への通電電流
Ijの決定を行う。尚、S67のタイマー部では、発光
素子51の自己発熱状態を元に戻すためタイマーを待機
して発熱を放散し冷ますものである。
【0050】上記のようにして求められた発光素子への
通電電流Ij,デューティ比Djにより、以後画質補償
を行う。
【0051】
【発明の効果】本発明による自動画質補償制御方法及び
制御回路は、叙上のような構成であるから、請求項1の
構成においては、複数のトナーパッチによって画質補償
を行う場合に、発光素子を通電し、該発光素子の発光量
が安定するまでに、トナーパツチ毎にトナーパッチ出力
測定位置に近接した感光体素地のセンサ出力を測定し、
夫々のトナーパッチ毎に比率を求め発光素子を消灯す
ので、発光素子の自己発熱によるセンサ誤差を最小限の
ものとすることができ、また発光光量が安定するまで待
つ必要がなくなるので処理時間が短くなる。トナーパツ
チの3種類の比を求める場合、図7に示す時間tA,t
C,tE で感光体素地、時間tB,tD,t F でそれぞれ
のトナーパツチにおけるセンサ出力(発光光量)を検出
する。tA〜tB,tC〜tD,tE〜tF のそれぞれの時
間幅を短くすればする程、即ち感光体素地とトナーパツ
チ間距離を小さくすればする程、発光素子の光量変化が
小さくなり、センサ検知能力が向上する。しかも光量安
定領域(t=tG 以降)までに測定が終われば処理時間
も短くなるといった効果が生じるものである。さらに発
光素子劣化により発光光量が大幅に低下する問題を回避
できるという効果もある。
【0052】
【0053】
【0054】請求項の構成においては、発光素子の内
部発熱による光量低下は、各発光素子によってバラツキ
が生じセンサ変換時や各複写機毎で差が出てくるので、
個々に測定モードを備えているため、発光光量の所定精
度を上げ、ひいては画質補償制度の向上がなされるもの
である。
【0055】請求項の構成においては、上記請求項
での測定モードにて決定された発光素子への通電電流が
所定の境界値を越えた場合に受光素子側回路のゲイン
(センサ出力増幅度)を切り換え、境界値を越えないよ
うに再度発光素子への通電電流を求めるものであるから
信頼性が向上する。上記発光素子への通電電流の境界値
を越えた時にマシン(複写機)の動作をストップさせた
り、画質補償モードを行わずに一定の画像形成条件にし
たりする方法に比べ、マシン実働時間が増えるといった
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した複写機の正面断面図である。
【図2】本発明の自動画質補償制御回路のブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例による自動画質補償制御回路
図である。
【図4】本発明の他の実施例による自動画質補償制御回
路図である。
【図5】光学式センサにおける発光素子の発光光量
(v)−時間(t)の関係を示すグラフである。
【図6】光学式センサにおけるセンサ出力(v)−時間
(t)の関係を示すグラフである。
【図7】時間(t)の関係を示すグラフである。
【図8】初期状態検出ルーチンのフロチャートである。
【図9】画質補償制御ルーチンのフロ−チャートとであ
る。
【図10】光学式センサにおけるセンサ出力比(%)−
d時間(t)の関係を示すグラフである。
【図11】光学式センサにおけるセンサ出力(v)−時
間(t)の関係を示すグラフである。
【図12】LED通電電流(A)−時間(t)の関係を
示すグラフである。
【図13】受光側のゲインを切換えた際の光学式センサ
におけるセンサ出力(v)及びLED通電電流(A)−
時間(t)の関係を示すグラフである。
【図14】画質補償制御における測定モードルーチンの
フロチャートである。
【図15】画質補償制御における他の測定モードルーチ
ンのフロチャートである。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 光学系 3 コピーランプ 9 標準白板 21 感光体 22 帯電器 40 マスターCPU 51 発光素子 52 受光素子 55 トナーパッチ 70 アナログスイッチ 71,72 オペアンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−195256(JP,A) 特開 平2−156258(JP,A) 特開 昭59−121354(JP,A) 特開 平5−2339(JP,A) 特開 平1−169467(JP,A) 特開 昭54−143144(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と受光素子からなる光学式セン
    サを使って、感光体素地と感光体上に形成されたトナー
    パッチとのそれぞれのセンサ出力を測定し、それらセン
    サ出力の比率が初期状態を維持するように画像形成条件
    を種々変更して最適画像を得る自動画質補償制御におい
    て、複数のトナーパッチを作成して1つの画像形成条件
    を決定するために発光素子を通電し、該発光素子の発光
    量が安定するまでに、それぞれのトナーパッチのセンサ
    出力毎にトナーパッチのセンサ出力測定位置に近接した
    感光体素地のセンサ出力を測定し、夫々のトナーパッチ
    毎に比率を求め発光素子を消灯することを特徴とする自
    動画質補償制御方法。
  2. 【請求項2】 発光素子と受光素子からなる光学式セン
    サを使って、感光体素地と感光体上に形成されたトナー
    パッチとのそれぞれのセンサ出力を測定し、それらセン
    サ出力の比率が初期状態を維持するように画像形成条件
    を種々変更して最適画像を得る自動画質補償制御におい
    て、上記光学式センサに通電を行い、基準ターゲットの
    トナーパッチのセンサ出力をサンプリングすることによ
    り、通電後の発光素子の発光光量の低下特性を求め、そ
    の低下特性を打ち消すための発光素子への通電電流特性
    を求めて通電することを特徴とする自動画質補償制御方
    法。
  3. 【請求項3】 発光素子と受光素子からなる光学式セン
    サを使って、感光体素地と感光体上に形成されたトナー
    パッチとのそれぞれのセンサ出力を測定し、それらセン
    サ出力の比率が初期状態を維持するように画像形成条件
    を種々変更して最適画像を得る自動画質補償制御におい
    て、上記発光素子の光量低下特性を打ち消す通電電流特
    性を測定する際、発光素子への通電電流が通電可能な境
    界値を越えるとき受光素子側回路のゲインを変更し、再
    度発光素子への通電電流特性を求め、上記通電可能な境
    界値を越えないようにする、ゲイン切換手段及び複数の
    ゲインをもつ増幅回路部を具備することを特徴とする自
    動画質補償制御回路。
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