JP3161828B2 - 粉末状食品 - Google Patents

粉末状食品

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JP3161828B2
JP3161828B2 JP22780592A JP22780592A JP3161828B2 JP 3161828 B2 JP3161828 B2 JP 3161828B2 JP 22780592 A JP22780592 A JP 22780592A JP 22780592 A JP22780592 A JP 22780592A JP 3161828 B2 JP3161828 B2 JP 3161828B2
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武三 青沼
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ゴールド興産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワサビの辛味や風味の成
分のように、常温で揮発しやすい成分を、さんごのよう
な多孔質の物質の空隙の中に閉じ込めて保存する方法に
関し、特に、その風味成分を含んだ粉末の表面を、多糖
類等の粉末を用いてコーティングし、香りや辛味成分の
保存を良好に行い得るようにする方法に関する。
【0002】
【従来の技術および解決を要する課題】ワサビ等に含ま
れる香味と辛味等の成分は、常温の環境のもとでは、非
常に短時間で揮発してしまい、容易に変質するという特
性を持っている。また、一般には、ワサビをすりおろし
たものをチューブに入れて、辛味や風味とを残した状態
で販売しているものもあるが、生のワサビに比較して、
風味等が劣化することは避けられないものである。
【0003】これに対して、ワサビの茎等を細かく刻ん
だものを冷凍乾燥させ、ふりかけとして販売しているも
のがあり、お茶漬けの素等として利用することが行われ
ている。しかし、乾燥させたワサビは、その乾燥が冷凍
乾燥の技術を利用した場合でも、その乾燥の工程で風味
や辛味等が失われやすいものであり、その乾燥物に若干
残っている風味や辛味の成分を賞味することで満足させ
ている。また、ワサビの根の部分は、刻んで乾燥させた
場合でも、風味が大きく損なわれるという問題があり、
生のものを利用する場合に比べて、消費者に不満が多く
残るという欠点がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述したように、ワサビを利
用した食品における問題を解消するもので、ワサビの辛
味や風味等の成分を、乾燥状態にして保存できるように
し、カルシウム成分や、調味料成分等を加味するととも
に、その表面を調味料や多糖類等でコーティングして、
長期間の保存を可能にし、食品として有効に利用できる
ようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉末状食品に
関する。本発明の請求項1の発明は、さんごの粉末に、
ワサビの抽出物を吸着させ、前記ワサビの抽出物を吸着
したさんごの粉末を低温で乾燥させて中間製品を製造
し、前記中間製品に多糖類の微粉末を加えて攪拌し、前
記中間製品の表面を多糖類によりコーティングすること
を特徴とする。請求項2の発明は、前記ワサビの抽出物
を吸着したさんごの粉末を低温で乾燥させて製造した中
間製品の表面を納豆を微粉末状に粉砕したものによりコ
ーティングすることを特徴とする。
【0006】前述したようにして、カルシウム成分に富
み、微小な空隙を有する材料を用い、その材料の空隙の
中にワサビの成分を入り込ませた状態で、低温乾燥等の
処理を施すことにより、ワサビの風味と辛味の成分を有
効に保存することができる。また、前記ワサビの成分を
含んだ状態で乾燥された材料に対して、多糖類や納豆の
粉末でコーティングすることにより、ワサビの成分の風
味等が損なわれることを防止して、長期間の保存を可能
にし、それを食品として利用する際に、複数の材料の味
と風味を賞味することができる。
【0007】
【実施例】本発明の辛味や風味成分を含む食品は、ワサ
ビの成分をさんごのようなポーラスな材料の粉末に含浸
させ、それを乾燥させたものの表面を、多糖類や他の調
味料成分等の粉末でコーティングして、外気と遮断し、
ワサビの辛味や風味等が劣化しない状態で保存し、食品
として利用できるようにしている。本発明の辛味や風味
成分を保存する食品を製造するに際しては、生のワサビ
をすりおろして液体成分を抽出し、その液体の中にさん
ごのようにカルシウム成分よりなり、ポーラスな材料の
微粉末を混入し、該さんごの孔の中にワサビの成分を含
浸させるようにする。
【0008】前述したようにして、さんごの成分の中に
ワサビのエキスを含浸させたものに対して、真空乾燥等
の手段を用いて乾燥させ、ワサビの成分を含んだ粉末状
の中間製品を製造する。そして、前述したようにして製
造した中間製品に、デンプンやキトサンオリゴ糖等の多
糖類の微粉末を加えて攪拌混合し、前記中間製品の表面
を多糖類によりコーティングする。したがって、ワサビ
のエキス成分を含んだ中間製品の表面は、多糖類によっ
て覆われた状態となるので、自然状態で保存した場合で
も、そのワサビの辛味や風味の成分が揮発したりするこ
とがなく、そのままの状態でワサビの成分を保存するこ
とができる。もちろん、前記製品は、自然状態でそのま
ま保管することはなく、一般の食品の場合と同様に、袋
の中に窒素や炭酸ガス等の気体を封入し、空気中の酸素
に接しない状態で保存することが必要なことは当然のこ
とである。
【0009】また、本発明においては、前記中間製品に
対して、別に製造しておいた納豆の粉末を混入し、それ
等を攪拌することにより、前記中間製品の表面を納豆の
粉末によりコーティングすることができる。前述したよ
うな状態で製造した製品は、自然状態で容易に揮発しや
すいワサビの成分を、さんごの空隙の内部に含ませた状
態で外気と遮断することにより、ワサビの成分を保存す
ることができる。また、前述したようにして製造された
中間製品は、大豆を細かく砕いて納豆を製造した後で、
その納豆の中に大量に混入され、それ等の材料をすりつ
ぶしながら良く攪拌する。そして、前記すりつぶしと攪
拌が行われた材料を、40℃程度に加熱しながら真空乾
燥させることにより、粉末状の製品を得ることができ
る。前記製造方法とは別に、本発明においては、納豆に
対してワサビの成分を含んだ粉末を混入し、攪拌とすり
つぶしとを行ったものに対して、冷凍乾燥手段により水
分を除去し、粉末状の製品を得ることができる。
【0010】前述したようにして製造された本発明の製
品は、御飯のふりかけとして利用することができるもの
で、納豆のにおいをワサビの成分により押さえることが
できる。また、本発明の製品をお茶漬けとして利用する
場合でも、ワサビの風味により納豆のにおい等が強くで
ないものとすることができる。そして、本発明の製品
は、カルシウム成分を多く含むものであるために、御飯
のふりかけやお茶漬けの素として利用されている他の製
品に混入して利用することもできる。
【0011】例えば、野菜成分を主成分とするものや、
海草を主成分として製造したふりかけやお茶漬けの素に
対して、本発明の製品を混入する場合には、納豆の風味
を強く出さずに、ワサビの味を含んだものを製造するこ
とができる。さらに、本発明の製品は、任意の製品に混
合して利用することができ、納豆の成分を有効に摂取さ
せることができ、納豆を好まない消費者に対しても、ワ
サビの風味を強く出すことにより、利用しやすい食品を
提供することが可能になる。
【0012】また、本発明においては、前記ワサビの成
分を含んだ粉末状の中間製品に対するコーティング材料
として、納豆を用いることに代えて、他の調味料として
用いられている成分、例えば、グルタミン酸、イノシン
酸、その他の調味料を用いることができる。さらに、前
記コーティング材料としては、こんぶの粉末や、椎茸か
ら抽出した液体成分を、他の調味料成分に混入して乾燥
したものや、塩、醤油、等の調味料を混入したものを用
いることもできる。そして、前記ワサビの成分を含んだ
粉末状の中間製品に対して、他の調味料成分をコーティ
ングして製造した粉末状の製品を、顆粒状に形成するこ
とや、粉末のままで、他のふりかけやお茶漬けの素に混
入して、食品として利用することが可能である。
【0013】なお、本発明においては、ワサビの成分を
含浸させるための基材として、さんごを利用することの
他に、他のポーラスな成分、例えば、ゼオライトや貝
殻、活性炭等のように、内部に微小な孔を多数有し、他
の成分を容易に吸着できるような材料を用いることがで
きる。そして、例えば、ゼオライトの微粉末を用いた場
合には、該ゼオライト成分は整腸剤として一般に利用さ
れているものであるから、ワサビの辛味や風味を利用で
きるとともに、摂取した人に対して整腸作用を有効に発
揮させることができる。また、活性炭のような材料を用
いる場合にも、炭の成分の整腸剤としての作用を発揮さ
せることができることになる。さらに、他のカルシウム
成分、例えば、貝殻の粉末等を用いる場合には、そのカ
ルシウム成分をさんごの場合と同様にして、有効に摂取
させることができ、ワサビの成分を多く含んだ食品添加
物として利用することができる。
【0014】また、本発明においては、ワサビのみでな
く、他の辛味や風味を賞味するカラシやその他の食品、
調味料成分等に対しても、前述したような方法を用いて
保存可能なものとすることができる。さらに、食品のみ
でなく、家畜や動物の飼料に添加する風味成分を、前記
方法により製造することができる。例えば、飼料に添加
する風味や薬剤効果を奏する成分を、さんごやゼオライ
ト等のようなポーラスな成分に含浸させた状態で乾燥さ
せ、その中間製品を多糖類や、その他の成分の粉末でコ
ーティングして、空気と遮断し、長期間の保存を行うこ
とができるようにすることが可能である。そして、前述
したようにして、薬剤等の表面を摂取しやすい味を持っ
た他の物質で覆うことにより、動物や家畜等が嫌うよう
な薬成分等でも、他の飼料に添加して容易に摂取させる
ことができる。さらに、家畜等に与える薬剤の場合に
は、基材としてさんごのようなものを使用せずに、ゼオ
ライトや活性炭のような物質を大量に摂取させることが
でき、その基材の比較的粒子の大きなものを使用して、
エキスの含有量を多くすること等も可能になる。
【0015】
【発明の効果】本発明の製品は、前述したようにして製
造するものであるから、カルシウム成分に富み、微小な
空隙を有する材料を用い、その材料の空隙の中にワサビ
の成分を入り込ませた状態で、低温乾燥等の処理を施す
ことにより、ワサビの風味と辛味の成分を有効に保存す
ることができる。また、前記ワサビの成分を含んだ状態
で乾燥された材料に対して、多糖類や納豆の粉末でコー
ティングすることにより、ワサビの成分の風味等が損な
われることを防止して、長期間の保存を可能にし、それ
を食品として利用する際に、複数の材料の風味を賞味す
ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さんごの粉末に、ワサビの抽出物を吸着
    させ、 前記ワサビの抽出物を吸着したさんごの粉末を低温で乾
    燥させて中間製品を製造し、 前記中間製品に多糖類の微粉末を加えて攪拌し、前記中
    間製品の表面を多糖類によりコーティングすることを特
    徴とする粉末状食品。
  2. 【請求項2】 さんごの粉末に、ワサビの抽出物を吸着
    させ、 前記ワサビの抽出物を吸着したさんごの粉末を低温で乾
    燥させて中間製品を製造し、 前記中間製品に納豆を微粉末状に粉砕したものを加えて
    攪拌し、前記中間製品の表面を納豆を微粉末状に粉砕し
    たものによりコーティングすることを特徴とする粉末状
    食品。
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