JP3161784B2 - インバータ装置のプリント基板構造 - Google Patents

インバータ装置のプリント基板構造

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JP3161784B2
JP3161784B2 JP30955691A JP30955691A JP3161784B2 JP 3161784 B2 JP3161784 B2 JP 3161784B2 JP 30955691 A JP30955691 A JP 30955691A JP 30955691 A JP30955691 A JP 30955691A JP 3161784 B2 JP3161784 B2 JP 3161784B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のインバータ装置
を1つのプリント基板上に実装する場合のプリント基板
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に放電灯点灯装置として用いられた
インバータ装置を示す。このインバータ装置では、直流
電源E1 の両端にスイッチング素子Q1 ,Q2 を直列接
続し、一方のトランジスタからなるスイッチング素子Q
1 の両端に、駆動トランスT1 、コンデンサC10及び放
電灯Laからなる負荷回路1を接続してある。ここで、
駆動トランスT1 の1次巻線L1 とコンデンサC10とで
共振回路が構成されている。
【0003】このインバータ装置では、他方のFETか
らなるスイッチング素子Q2 を制御回路2を用いてオ
ン,オフさせ、このスイッチング素子Q2 のオン時に駆
動トランスT1 の1次巻線L1 に蓄積されたエネルギで
スイッチング素子Q1 をいわゆる自励式でオン,オフさ
せることにより、スイッチング素子Q1 ,Q2 を交互に
オン,オフさせて放電灯Laに高周波電流を供給するよ
うにしてある。つまり、このインバータ装置はいわゆる
自励他制制御方式となっている。なお、詳細な動作説明
は後述する。
【0004】このインバータ装置の具体構成を図5に示
す。この図5における制御回路2は、スイッチング素子
2 の両端に接続された抵抗R6,R7 で、インバータ
回路部の動作状態を検出する。つまり、上記抵抗R6
7 で図4における検出部2cを構成してある。そし
て、単安定マルチバイブレータ(例えば、NEC製μP
D4538)3と、トランジスタQ4 ,Q5 とで、図4
におけるタイマ2a及びトリガ部2bを構成してある。
なお、上記制御回路2には制御電源E2 から電源を供給
してある。
【0005】上記制御回路2は、スイッチング素子Q2
の両端電圧が所定電圧以下に低下したときに、単安定マ
ルチバイブレータ3にトリガがかかり、このときトラン
ジスタQ4 をオンとすると共に、トランジスタQ5 をオ
フとして、図6(g)に示すようにスイッチング素子Q
2 にゲート電圧を印加する。なお、図6(e),(f)
に単安定マルチバイブレータ3の出力Q,Rを示す。
【0006】この状態は単安定マルチバイブレータ3に
外付けされた抵抗R9 及びコンデンサC4 の時定数で決
まる時間保持される。そして上記時間の経過後にトラン
ジスタQ4 をオフとすると共に、トランジスタQ5 をオ
ンとして、スイッチング素子Q2 へのゲート電圧の印加
を停止する。即ち、スイッチング素子Q2 の両端電圧か
らインバータ回路部の動作状態を検知し、その検知出力
をトリガとして一定期間、スイッチング素子Q2 にゲー
ト電圧を印加するのである。
【0007】なお、上記スイッチング素子Q2 のゲート
・ソース間には、接合容量が存在するので、図6(g)
に示すようにスイッチング素子Q2 が順方向バイアスさ
れてオンされたときには、同図(h)に示す大きなピー
ク値をもつパルス状の電流I G が流れる。ところで、こ
の種の自励他制式のインバータ装置の場合には、電源ス
イッチSWが閉じられて直流電源E1 が供給された時点
では、インバータ装置が発振動作しておらず、スイッチ
ング素子Q2 の両端電圧が所定電圧以上であるために、
上述した制御回路2によりスイッチング素子Q2 にゲー
ト電圧を印加する動作が働かない。そこで、インバータ
装置の発振動作を開始させるために起動回路4が必要で
ある。この起動回路4は、ダイアック等の2端子サイリ
スタQ3 、ダイオードD3 、コンデンサC2 及び抵抗R
5 で構成してある。
【0008】この起動回路4は、電源スイッチSWが閉
じられて直流電源E1 が供給されると、抵抗R5 を介し
てコンデンサC2 が充電され、このコンデンサC2 の両
端電圧が2端子サイリタQ3 のブレークオーバ電圧に達
すると、2端子サイリスタQ 3 がオンとなり、スイッチ
ング素子Q2 にゲート電圧を印加する。これにより、電
源投入時にスイッチング素子Q2 がオンとなり、抵抗R
6 ,R7 により検出電圧が所定電圧以下に低下して、以
降は制御回路2がスイッチング素子Q2 のオン,オフ制
御を行うことにより、インバータ装置が発振動作を継続
する。
【0009】なお、このようにしてインバータ装置に起
動をかけた後には、後述する動作によりインバータ装置
は発振動作を継続するので、起動回路4によりスイッチ
ング素子Q2 にゲート電圧を印加する必要はない。この
ため、上記起動回路4にはダイオードD3 を設け、スイ
ッチング素子Q2 がオンとなったときにダイオードD 3
を介してコンデンサC2 の充電電荷を放電することによ
り、インバータ装置の起動後に起動回路4が働かないよ
うにしてある。
【0010】以下、上記インバータ装置の主回路部の動
作を説明する。なお、以下の説明は負荷回路1が誘導性
である場合について説明する。いま、制御回路2により
スイッチング素子Q2 がオンされているとすると、この
とき直流電源E1 →コンデンサC0 →負荷回路1→スイ
ッチング素子Q2 の経路で電流が流れる。このときスイ
ッチング素子Q2には図6(a)に示す電流I Q2が流れ
る。このときに、駆動トランスT1 の2次巻線L2
は、図6(d)に示すスイッチング素子Q1 を逆バイア
スする電圧が印加され、これにより同図(b)に示すよ
うにスイッチング素子Q2 がオンである間、スイッチン
グ素子Q1 はオフ状態に維持される。なお、図6(b)
にはスイッチング素子Q1 のコレクタ・エミッタ間電圧
Q1を示し、同図(c)にはスイッチング素子Q2 のド
レイン・ソース間電圧VQ2を示す。
【0011】その後、制御回路2からのゲート電圧の印
加が停止されて、スイッチング素子Q2 がオフとなる
と、駆動トランスT1 の1次巻線L1 に蓄積されたエネ
ルギにより、スイッチング素子Q2 のオン時と同一方向
に流し続ける逆起電力が発生し、これにより駆動トラン
スT1 の1次巻線L1 →ダイオードD1 →コンデンサC
0 →負荷回路1という経路で電流が流れる。この際にダ
イオードD1 には図6(a)に示す電流ID1が流れる。
また、このとき駆動トランスT1 の2次巻線L2 には上
記逆起電力により図6(d)に示すスイッチング素子Q
1 を順バイアスする電圧が誘起される。
【0012】そして、駆動トランジスタT1 の1次巻線
1 に蓄積されたエネルギが消費されて、ダイオードD
1 を介して流れる電流がゼロとなると、スイッチング素
子Q 1 がオンとなる。この際には、上述した電流により
コンデンサC0 に充電された電荷を電源として、コンデ
ンサC0 →スイッチング素子Q1 →負荷回路1の経路
で、それまでとは逆方向の電流が負荷回路1に流れる。
このときに、スイッチング素子Q1 には駆動トランスT
1 の2次巻線L2 に誘起される電圧で正帰還がかかるこ
とにより、スイッチング素子Q1 のオン状態が深くな
り、コレクタ電流I Q1が急激に増加してベース電流のh
fe倍の飽和状態に達する。
【0013】その後に、コンデンサC0 の充電電荷が放
電されるにつれて、トランジスタQ 1 のベースに印加さ
れる駆動トランスT1 の2次巻線L2 に誘起される電圧
が低下し、ついにはスイッチング素子Q1 をオン状態に
保持できなくなり、スイッチング素子Q1 がオフとな
る。このときのスイッチング素子Q1 のオフにより、駆
動トランスT1 の1次巻線L1 に蓄積されたエネルギで
上記負荷回路1に流れる電流を維持する逆起電力が発生
し、これにより駆動トランスT1 の1次巻線L1 →負荷
回路1→コンデンサC0 →直流電源E1 →ダイオードD
2 の経路で電流が流れる。この際にダイオードD2 には
図6(a)に示す電流ID2が流れる。
【0014】このようにしてダイオードD2 がオンとな
ることにより、スイッチング素子Q 2 の両端電圧は所定
電圧以下に低下し、これにより制御回路2が動作し、ス
イッチング素子Q2 に図6(g)に示すようにゲート電
圧が印加される。但し、このときにはダイオードD2
オンであるので、スイッチング素子Q2 がオフとなって
いる。
【0015】そして、上記駆動トランスT1 の1次巻線
1 に蓄積されたエネルギが消費されて、ダイオードD
2 に流れる電流がゼロとなると、その時点でスイッチン
グ素子Q2 がオンとなり、直流電源E1 →コンデンサC
0 →負荷回路1→スイッチング素子Q2 の経路で電流が
流れる。以下、上述した動作を繰り返すことにより、イ
ンバータ装置は発振動作を継続する。
【0016】ところで、上記インバータ装置の場合には
1つの放電灯Laを点灯するものであったが、図7に示
すように、上述した構成のインバータ装置を複数用い
て、複数個の放電灯を点灯するものがある。ここで、こ
れらインバータ装置は同一の直流電源E1 から電源の供
給を受けて動作している。そして、装置の小形化及びコ
ストダウンを図るために、夫々のインバータ装置の制御
回路21 ,22 は一体に集積化し、さらに夫々のインバ
ータ装置を同一のプリント基板上に実装することが試み
られている。
【0017】ところが、夫々のインバータ装置は、スイ
ッチング素子Q21,Q22の両端電圧を個別に検出して発
振動作するため、つまりは互いに独立に動作するため、
たとえ夫々のインバータ装置K1 ,K2 の発振周波数を
同じであっても、夫々が互いに同じタイミングで発振動
作することにはならない。また、負荷が異なる場合に
は、意識的に夫々のインバータ装置の発振周波数を異な
らせて動作させる場合もある。
【0018】このような場合において、上述のように夫
々のインバータ装置を同一のプリント基板上に実装する
と、各インバータ装置の間の相互干渉により正常に動作
させることができなくなるという問題があった。例え
ば、夫々のインバータ装置を同一のプリント基板上に実
装したために、例えば図7中に示す一方のインバータ装
置のX11−B1 間、Y11−Q21のゲート間と、他方のイ
ンバータ装置のX12−B2 間、Y12−Q22のゲート間と
の配線パターンとが近接して形成され、このため夫々の
配線パターン間の静電誘導あるいは磁気的結合などによ
り一方のインバータ装置のスイッチング素子Q2 をオン
とするための信号が、他方のインバータ装置のスイッチ
ング素子Q2 をオンとする配線パターンに重畳されるこ
とが起こる。この場合には、図8(b)に示すようにス
イッチング素子Q2 のゲート・ソース間電圧VGSの電圧
波形が大きく乱れ、インバータ装置が異常発振を起こ
し、放電灯Laがちらつきなどの現象を生じる場合があ
り、この異常状態がひどい場合にはインバータ装置Kが
発振を停止することもある。
【0019】そこで、この点を改善するために、図9に
示すように、制御回路21 ,22 を一体に集積したIC
5を、例えばデュアルインラインパッケージ(DIP)
型あるいはそれに相当するパッケージ形状に形成し、夫
々のインバータ装置のスイッチング素子Q21,Q22の両
端電圧の入力端子及びスイッチング素子Q21,Q22のゲ
ート電圧を印加する出力端子とを、スイッチング素子Q
21,Q22毎に両側に配列される端子列に分けて設け、さ
らに夫々のインバータ装置の制御回路2を除く主回路部
1 ,K2 を夫々対応する入出力端子が設けられた側に
実装するようにしたものがある。
【0020】なお、図9においてはインバータ装置の制
御回路2を除く主回路部をK1 ,K 2 で示してあり、制
御回路21 ,22 からなる制御回路部をFで示し、さら
に交流電源を整流平滑して直流電源を作成する電源回路
部をGで示してある。このようにすれば、インバータ装
置K1 のX11−B1 間、Y11−Q21のゲート間と、イン
バータ装置K2 のX12−B2 間、Y12−Q22のゲート間
との配線パターンとが近接したり、あるいは交差したり
するということがなく、夫々のインバータ装置が互いに
干渉するということを少なくできる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法によってもインバータ装置の相互干渉を防止できな
い場合がある。例えば、照明装置の外形や放電灯などの
負荷の形状などによる制約で、図10(a),(b)に
示すように、プリント基板の形状あるいは寸法などに規
制がある場合、図9において説明したように理想の状態
で各回路部を配置することができないことがある。図1
0(a)はプリント基板6を細長い長方形に形成しなけ
ればならない場合を示し、同図(b)は円弧状に形成し
なければならない場合を示す。
【0022】このような場合には、例えば、インバータ
装置のY11−Q21のゲート間及びY 12−Q22のゲート間
を接続するパターン(図中a1 ,a2 で示す)と、X11
−B 1 間及びX12−B2 間を接続するパターン(図中b
1 ,b2 で示す)とを遠ざけることができない場合があ
り、上述した相互干渉による異常発振などが起こる。
【0023】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、複数のインバータ装置
の相互干渉による影響を極力少なくすることができるイ
ンバータ装置のプリント基板構造を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、複数のインバータ装置の制御回路を除
く主回路部と、これら各主回路部に接続された負荷の動
作状態を検出し、主回路部を夫々独立して制御する制御
回路を一体に形成した制御回路部と、上記各回路部に電
源を供給する電源回路部とを1つのプリント基板上にブ
ロック的に実装し、上記各回路部間を分離するように電
源パターンあるいはグランドパターンを形成したインバ
ータ装置のプリント基板構造であって、プリント基板上
における少なくとも2つの主回路部間にグランドパター
ンを複数形成するとともに、プリント基板上における前
記複数のグランドパターンの間に、制御回路部と前記各
主回路部を各別に接続する負荷状態検出用のパターンを
形成してある
【0025】
【0026】
【作用】本発明は、上述のように構成することにより、
少なくとも2つの主回路部が、電位が安定しインピーダ
ンスの低い複数のグランドパターンで分離されて、前記
2つの主回路部間における静電誘導あるいは磁気的結合
などを少なくし、独立して動作するインバータ装置間の
相互干渉による影響を極力少なくすることができるとと
もに、負荷状態検出用のパターンもグランドパターンで
前記少なくとも2つの主回路部から分離されて、負荷状
態検出用のパターンへの不要な信号の重畳も阻止するこ
とができ、その結果、インバータ装置が誤動作するのを
防止することができる
【0027】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。本実施例で
は、細長い長方形のプリント基板6上に2個のインバー
タ装置を構成する回路を実装した場合を示し、主回路部
1 ,K2 、制御回路F及び電源回路部Gは夫々ブロッ
ク的にプリント基板6上に配置してあり、夫々の回路部
1 ,K2 、Fの間には主回路部K1 ,K2 のグランド
ラインとなるパターンg1 ,g2 を形成して、各回路部
1 ,K2 、F間を電気的及び磁気的に分離してある。
つまり、各回路部K1 ,K2 、F間に電位が安定しイン
ピーダンスが低いグランドラインを設けることにより、
各回路部K1 ,K2 、F間における静電誘導あるいは磁
気的結合などを少なくして、複数のインバータ装置の相
互干渉による影響を極力少なくするようにしてある。な
お、負荷La1 ,La2 は夫々プリント基板6の一端側
に接続するようにしてあるので、これに対応して夫々の
主回路部K1 ,K2 の出力ラインを形成するパターンo
1 ,o2 は一端側に形成してある。
【0028】ところで、上述のようにグランドラインで
各回路部K1 ,K2 、F間を電気的及び磁気的に分離す
る場合において、単にグランドラインを配線するだけで
は良好な効果を期待することは難しい。つまり、グラン
ドラインも電流に着目すると、比較的に大きく変動して
いるので、グランドラインの電位はいかなる場所でも安
定であるとは言えない。従って、電位の不安定な場所の
グランドラインで分離しても、良好に静電誘導あるいは
磁気的結合などを少なくする効果が望めない。
【0029】そこで、本実施例の場合には電位が比較的
に安定な点である電源回路部Gの1点(例えば、平滑コ
ンデンサの負極側)P1 に主回路部K1 ,K2 のグラン
ドラインを接続し、パターンg1 ,g2 の電位を安定さ
せるようにしてある。なお、その他に電位が安定するポ
イント、例えば、大地に対してグランドされたものがあ
るような場合には、そのポイントに対して接続するよう
にしてもよい。
【0030】ところで、上記電源回路部Gの電源ライン
も比較的に電位が安定しインピーダンスも低いので、こ
の電源ラインを形成するパターンe1 ,e2 を用いて、
各回路部K1 ,K2 、F間を電気的及び磁気的に分離す
ることも可能である。この際にも、電位が比較的に安定
な点である電源回路部Gの1点(例えば、平滑コンデン
サの正極側)P2 に主回路部K1 ,K2 の電源ラインを
接続することが好ましい。
【0031】そして、本実施例の場合には電源回路部G
から供給される直流電圧を抵抗r1 ,r2 で分圧した電
圧を制御電源ラインを形成するパターンd1 を介して制
御回路部Fに供給してあり、この制御回路部Fのグラン
ドラインを形成するパターンg3 も上記電源回路部Gの
1 点に接続してある。ところで、上記制御回路部Fを
構成する各制御回路21 ,22 が負荷の動作状態を検出
し、異常時に発振を停止したり、負荷の動作状態を可変
したりする機能を備えている場合がある。なお、この際
の負荷の動作状態(例えば、負荷が放電灯である場合の
寿命末期におけるエミレス状態、あるいは放電灯の点灯
状態、または負荷を外した場合の無負荷状態など)は、
一般的には主回路部K1 ,K2 の出力の電圧変化や電流
変化などより検出される。そして、主回路部K1 ,K2
と制御回路部Fとの間は負荷動作検出ラインを形成する
パターンc1 ,c2 で接続される。
【0032】このように上記パターンc1 ,c2 を備え
る場合において、このパターンc1 ,c2 がインバータ
装置(自己が接続されるインバータ装置も含む)に近づ
くと、上述した静電誘導あるいは磁気的結合などによる
信号の重畳により、制御回路部Fが誤動作するという問
題を起こす。例えば、上記パターンc1 ,c2 がエミレ
ス状態などの異常検出用として用いられている場合に、
制御回路部Fが誤動作してインバータ装置の発振を停止
させるというような誤動作が生じる恐れがある。
【0033】そこで、本実施例では上記パターンc1
2 を、グランドラインを形成するパターンg1 ,g2
の間に通してある。このようにすれば、負荷状態検出ラ
インへの不要な信号の重畳も阻止することができる。と
ころで、さらに好ましくない状態として、例えば負荷L
1 ,La2 とがプリント基板6の一端側に接続される
場合には、インバータ装置の出力ライン(図中o1 ,o
2 で示す)が他方のインバータ装置の近傍を通ったり、
あるいは図10(b)に示すように、パターンa1 ,a
2 ,b1 ,b2 の近傍を通ることがある。このような場
合にも、夫々の配線パターン間の静電誘導あるいは磁気
的結合などにより上述した異常発振や発振停止という問
題が起こり、しかもこの場合にはインバータ装置の出力
のエネルギが大きいために、上記現象は顕著なものとな
る。
【0034】従って、これを防止するために、各主回路
部K1 ,K2 の出力ラインを形成するパターンo1 ,o
2 は他方のインバータ装置に極力近付かないように実装
する必要がある。また、図10(b)に示すように制御
回路部Fの制御電源ラインとなるパターンd1 がインバ
ータ装置の主回路部K1 ,K2 に近いと、静電誘導ある
いは磁気的結合などにより制御電源のリップル成分が大
きくなり、このためIC5が正常に動作しなくなる恐れ
もある。そこで、制御電源ラインとなるパターンd1
インバータ装置の主回路部K1 ,K2 から離すように形
成することが好ましい。
【0035】なお、図2は本発明を図1の場合と同様に
してプリント基板6が略円弧状の場合に適用した場合を
示し、本図の場合には大型部品を表記してある。図中の
FUはフューズ、LFはラインフィルタ、DI1 ,DI
2は商用電源の整流ダイオード、CN1 ,CN2 は平滑
コンデンサ、r1 は制御回路用のドロップ抵抗、T
1,TO2 は負荷を接続する接続部である。
【0036】ところで、上述の場合には2個のインバー
タ装置を1つのプリント基板に設ける場合について説明
したが、同様の方法により3個以上の場合にも本発明を
適用できる。例えば、3個のインバータ装置を1つのプ
リント基板6上に設けた場合を図3に示す。この場合に
も基本的には図1で説明した構成と何等変わりはない。
なお、第3のインバータ装置の主回路部K3 の負荷状態
検出ラインを形成するパターンc3 はプリント基板6の
最外部を通してあり、その内側に主回路部K3 のグラン
ドラインを形成するパターンg4 を設けてある。主回路
部K2 ,K3 との電気的及び磁気的分離は電源ラインを
形成するパターンe2 ,e3 で行っている。なおここ
で、電源ラインであるパターンe2 ,e3 は同電位であ
るので、一体にすることも考えられるが、ノイズ成分を
考慮した場合には分離形成することが好ましい。しか
も、このようにパターンe2 ,e3 は同電位であるの
で、主回路部K2 ,K3 をパターンe2 とグランドライ
ンを形成するパターンg4 で分離するよりも、絶縁距離
などの問題を生じず、配線効率が良くなる利点がある。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように、複数のインバー
タ装置の制御回路を除く主回路部と、これら各主回路部
に接続された負荷の動作状態を検出し、主回路部を夫々
独立して制御する制御回路を一体に形成した制御回路部
と、上記各回路部に電源を供給する電源回路部とを1つ
のプリント基板上にブロック的に実装し、上記各回路部
間を分離するように電源パターンあるいはグランドパタ
ーンを形成したインバータ装置のプリント基板構造であ
って、プリント基板上における少なくとも2つの主回路
部間にグランドパターンを複数形成するとともに、プリ
ント基板上における前記複数のグランドパターンの間
に、制御回路部と前記各主回路部を各別に接続する負荷
状態検出用のパターンを形成してあるので、少なくとも
2つの主回路部が、電位が安定しインピーダンスの低い
複数のグランドパターンで分離されて、前記2つの主回
路部間における静電誘導あるいは磁気的結合などを少な
くし、独立して動作するインバータ装置間の相互干渉に
よる影響を極力少なくすることができるとともに、負荷
状態検出用のパターンもグランドパターンで前記少なく
とも2つの主回路部から分離されて、負荷状態検出用の
パターンへの不要な信号の重畳も阻止することができ、
その結果、インバータ装置が誤動作するのを防止するこ
とができる
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の配線パターンの形成方法を
示す説明図である。
【図2】他の実施例の配線パターンの形成方法を示す説
明図である。
【図3】さらに他の実施例の配線パターンの形成方法を
示す説明図である。
【図4】同上が適用されるインバータ装置の概略構成を
示す回路図である。
【図5】同上のインバータ装置の具体回路図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】複数のインバータ装置を備える場合の回路図で
ある。
【図8】同上の問題点の説明図である。
【図9】従来のインバータ装置間の相互干渉による悪影
響を防止する方法の説明図である。
【図10】(a),(b)は同上の問題点の説明図であ
る。
【符号の説明】 K1 ,K2 主回路部 F 制御回路部 G 電源回路部 a1 〜a3 ,b1 〜b3 ,c1〜c3 ,g1 〜g4 パタ
ーン 6 プリント基板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H05B 41/24 H05K 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインバータ装置の制御回路を除く
    主回路部と、これら各主回路部に接続された負荷の動作
    状態を検出し、主回路部を夫々独立して制御する制御回
    路を一体に形成した制御回路部と、上記各回路部に電源
    を供給する電源回路部とを1つのプリント基板上にブロ
    ック的に実装し、上記各回路部間を分離するように電源
    パターンあるいはグランドパターンを形成したインバー
    タ装置のプリント基板構造であって、プリント基板上に
    おける少なくとも2つの主回路部間にグランドパターン
    を複数形成するとともに、プリント基板上における前記
    複数のグランドパターンの間に、制御回路部と前記各主
    回路部を各別に接続する負荷状態検出用のパターンを形
    成したことを特徴とするインバータ装置のプリント基板
    構造
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