JP3161096U - 外壁タイル剥落防止用埋コン - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構築物の丸セパレータに取り付けた埋設コンに、下地材となるモルタルを塗り付けてタイルを安定した状態で剥落しにくい埋コンを提供する。【解決手段】モルタル素材で成る所定の大きさの埋コン本体2の片面に凹部3を設け、その凹部3内に、ナイロン等のエンジニアプラスチック素材で成る嵌合縁付き筒体6と支持棒8付きリング9と突部付き支柱とで成る丸枠状の係合フレーム4の上部を凹部3内に位置するとともに、その係合フレーム4の筒体6下部にネジ管を組み合わせた状態で、前記埋コン本体2に一体に埋設形成して成る構成の剥落防止用埋コン1とする。【選択図】図1
Description
本考案は、コンクリート構築物における外壁タイルの剥落防止を効果的に得られる外壁タイル剥落防止埋コンに関する。
従来、コンクリート構築物における外壁タイルの剥落を防止するための補助具として、モルタルの接着性を高めるために、コーン跡穴に埋設した表面に係止部を備えたモルタル接着補助具が提供されている。(例えば、特許文献1参照)
前記する特開2000−45480に開示される技術は、コンクリート構築物の外壁に塗るモルタルの接着性を高めるために、構築物壁面に残るコーン跡穴に埋設される埋栓部に、モルタルに係合するループ状またはフック状の係止部を備えたモルタル接着補助具の技術である。
しかしこのモルタル接着補助具は、コンクリートのコーン跡穴に埋設する埋栓部と前記するループ状の係止部を同一の樹脂素材により一体成形で成るものであるが、肝心のループ状またはフック状の係止部は数多く形成しているが、その係止部となるループの輪の径は約3〜4mm程度と極めて小さい上、フックにおいては先端に小さな点突部を設けたものであるので、モルタルを塗り付けても隅々まで均一に塗り込めにくいため、強い揺れや振動を受けた場合は剥落の恐れを招くモルタル接着補助具であった。
加えて、そのモルタルの上に、さらに外壁材のタイルを張り付けた場合はタイルの重量も加わるため、例えば、地震などのような強い揺れを受けた場合は下地材となるモルタルはもとよりタイルも剥がれ易く安定して強固に保持することができない。また補助具本体と数多くの係止部は樹脂等で一体形成する接着補助具であるのでコスト高となることは避けられないモルタル接着補助具であった。
本考案は従来の技術が持つモルタル接着補助具の欠点や不便を解消するために、請求項1においては、モルタル素材で成る所定の大きさの埋コン本体の片面に凹部を設け、その凹部内に、エンジニアプラスチック素材で成る筒体と支持棒付きリングと突部付き支柱とで成る係合フレームの上部を位置するとともに、その係合フレームの筒体下部にネジ管を組み合わせた状態で一体にして前記埋コン本体内に埋設形成して成る構成とすることで、外壁面に塗り付けるモルタルをしっかりと保持し、かつその上に取り付けるタイルも安定するものとする。
請求項2においては、前記する筒体の下部に嵌合縁を設けることで、ネジ管がズレたりしないで組み合わせられるものとする。
請求項3においては、前記するネジ管を金属素材にすることで、丸セパレータに強固に取り付けられるものとする。
本考案によるタイル剥落防止埋コンは、一方面には型枠のセパレータに取り付けられるネジ管を埋設しているので容易に丸セパレータに取り付けられる上、他方面の凹部内には、柔軟性を有するナイロン樹脂等のエンジニアプラスチックによる係合フレーム上部を位置した埋コンを形成するので、コンクリート構築物の外壁面に塗り付けたモルタルは凹部内の係合フレームを喰い込むように容易に塗布できるとともに、その上面に張り付けたタイルも安定した状態で取り付けられる剥落防止埋コンを提供する。
さらに前記する凹部内に位置した係合フレームは枠目が大きいのでモルタルをスピーディに塗り込め易く、かつ埋コン本体の外面と同一か少し下げた状態で本体からは突出していないので、外壁面とともにモルタルを塗る際でも素早く塗り込めて外壁面を均一にモルタルを塗り付けられる。
また、万一地震などにより外壁面に亀裂など起きても、モルタルに喰い込んでいるエンジニアプラスチック製の係合フレームが引き伸ばされて、モルタルやタイルの剥落を防止できる特徴的な作用を得るタイル剥落防止埋コンであり、構成的にも係合部材はシンプルでコストも安価に製造できる埋コンである。
本考案によるタイル剥落防止埋コンの実施形態を、図1に示す斜視図と図2に示す係合フレーム、図3に示す剥落防止埋コンのA−A線拡大断面図及び図4〜図7に示す使用状態参考図で説明する。
本考案におけるタイル剥落防止埋コン1を形成する埋コン本体2はモルタル素材とし、その大きさは高さ約30mmで径45mm程度の円柱状を成す片面の中ほどに、深さ約8mmで径35mmほどの凹部3を形成した内側及び内部に、ナイロン樹脂等のエンジニアプラスチック素材(以下、エンジニアプラスチックと称す)による係合フレーム4を半埋設し、かつ対向側に金属製のネジ管5を埋設したタイル剥落防止埋コン1とする。
以下、さらに詳述する。前記する埋コン本体2に埋設する係合フレーム4は、細くても丈夫でかつ適度な柔軟性を有するエンジニアプラスチック素材により、図2に示すように高さ約8mmで径12mmほどの筒体6下部に、一回り大きい嵌合縁7を有する前記筒体6の上端部から四方に延長する支持棒8,8を設けた端部に、径が約30mm程度のリング9を設けるとともに、そのリング9の四か所の連結部から下部に延長する支柱10,10端部に突部11を設けて成る係合フレーム4を一体形成して成るものである。
以上のような係合フレーム4を、前記モルタル素材による埋コン本体2の凹部3内に半埋設するとともに、その反対側には、型枠形成時の丸セパレータAに取り付けるための金属製のネジ管12を、前記係合フレーム4の筒体6下部の嵌合縁7に組み合わせた状態で埋コン本体2内に一体に埋設して、本考案によるタイル剥落防止埋コン1を構成する。尚、前記するネジ管は金属素材であるが強度があれば合成樹脂製でも差し支えないし、また埋コン本体2の外形は円柱状であるが、台形でも逆台形状でも構わないものとする。
本考案によるタイル剥落防止埋コン1は以上のような構成とするので、埋コン本体2はコンクリートに馴染むモルタル製とするとともに、その片面に設けた凹部3には、細くても丈夫でかつ柔軟性を有するナイロン樹脂等のエンジニアプラスチック素材による丸枠状の係合フレーム4であるとともに、そのリング9下部には、突部11付き支柱10を半埋設して、前記凹部3内に係合フレーム4の上部を位置させているので、例えば、強く引っ張られて伸びても埋コン本体2から分離することはない。
また係合フレーム4の筒体6下部の嵌合縁7には、丸セパレータAに螺合するネジ管12を組み合わせて一体に埋設しているので、型枠形成時の丸セパレータAに取り付けるのも容易な構成であり、例えば、極めて強い地震を受けてコンクリート外壁面やモルタルに亀裂が起った場合でも、図7に示すようにタイルBやモルタルF壁が万一剥がれても、係合フレーム4が引き伸ばされながらもタイルBを保持するので、剥離して落下するのを最小限にとどめられるタイル剥落防止埋コン1を形成する。
次に、以上のようなタイル剥落防止埋コン1を用いて構築物を施工する方法を、以下図4〜図7に示す取り付け使用状態参考図で説明する。まずコンクリート構築物を施工する際の型枠C形成時に用いる丸セパレータAに、図4に示すように本考案のタイル剥落防止埋コン1を取り付けて後、図4のように軸足Gや締め付け具Eを用いて固定して後にコンクリートDを打設し、硬化後は締め付け具Eや軸足Gや型枠Cを取り外した構築物の表面に、図5に示すように外壁面及とともにタイル剥落防止埋コン1の凹部3内までモルタルFを均一に塗って平滑にし、図6のように順次、タイルBを取り付けることで美しいタイル外装構築物を完成できる。
本考案におけるタイル剥落防止埋コン1の素材はモルタル素材が好ましいが、埋コン本体も含めて合成樹脂製でもよい。また係合フレーム4の形状は丸枠状であるが角枠状でも差し支えないし、柔軟性があればナイロン素材以外いずれのエンジニアプラスチックでも構わないなど、いずれも特に限定するものではない。
1 タイル剥落防止埋コン
2 埋コン本体
3 凹部
4 係合フレーム
5 ネジ管
6 筒体
7 嵌合縁
8 支持棒
9 リング
10 支柱
11 突部
12 ネジ管
A 丸セパレータ
B タイル
C 型枠
D コンクリート
E 締め付け具
F モルタル
G 軸足
2 埋コン本体
3 凹部
4 係合フレーム
5 ネジ管
6 筒体
7 嵌合縁
8 支持棒
9 リング
10 支柱
11 突部
12 ネジ管
A 丸セパレータ
B タイル
C 型枠
D コンクリート
E 締め付け具
F モルタル
G 軸足
Claims (3)
- モルタル素材で成る所定の大きさの埋コン本体の片面に凹部を設け、その凹部内に、エンジニアプラスチック素材による筒体と支持棒付きリングと突部付き支柱とで成る係合フレームの上部を位置するとともに、その係合フレームの筒体下部にネジ管を組み合わせた状態で前記埋コン本体内に一体に埋設形成して成る構成を特徴とする外壁タイル剥落防止用埋コン。
- 前記する筒体の下部に嵌合縁を設けた請求項1に記載する外壁タイル剥落防止用埋コン。
- 前記するネジ管が金属素材で成る請求項1又は請求項2に記載する外壁タイル剥落防止用埋コン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010003347U JP3161096U (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 外壁タイル剥落防止用埋コン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010003347U JP3161096U (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 外壁タイル剥落防止用埋コン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3161096U true JP3161096U (ja) | 2010-07-22 |
Family
ID=54864047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010003347U Expired - Fee Related JP3161096U (ja) | 2010-04-28 | 2010-04-28 | 外壁タイル剥落防止用埋コン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161096U (ja) |
-
2010
- 2010-04-28 JP JP2010003347U patent/JP3161096U/ja not_active Expired - Fee Related
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