JP3160651U - ホイールバランスウエイト - Google Patents

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光次 増田
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Abstract

【課題】ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に着脱する際に、ウエイト本体やクリップがホイール及びリムフランジ部外側面に損傷を与え難くし、ウエイト本体とクリップとの結合強度を高め、このウエイト本体のリムフランジ部に対する着脱時にウエイト本体が欠損するのを回避可能にするホイールバランスウエイトを提供する。【解決手段】ウエイト本体2と、このウエイト本体2をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップ3とからなり、該クリップ3は、ウエイト本体2のホイール側に位置して結合され、該クリップ3の結合片3aの下端がウエイト本体2の下端から所定距離離れた上方位置にオフセットされた構成である。【選択図】図1

Description

この考案は、自動車等のホイールバランスを取るために、ホイールのリムフランジ部に装着されるホイールバランスウエイトに関するものである。
自動車等のホイールは、アクスルシャフトを中心に円運動するが、ホイールバランスが狂っていると回転速度が高まるにつれて振動が発生する。そこでバランサーによる検査にてホイールの軽い部分を発見し、この部分に必要とする重量のホイールバランスウエイトを打ち込んで装着することにより、ホイールバランスを取っている。
従来、前記ホイールバランスウエイトは、体積のわりには重量(比重の大きい)のある鉛部材にて形成されている。例えば、従来のホイールバランスウエイトは、鉛部材の本体に、鉄やステンレス等の金属部材からなるクリップ部の一端が埋め込まれて形成されている。
そして、ホイールへの打ち込みに際しては、本体をリムフランジ部の断面R形状にくぼみ状となっている内周面に添えるとともに、クリップ部をリムフランジ部の外周面に添え、本体とクリップ部にてリムフランジ部の端部を挟み込むように位置させた状態で、ハンマー等にて打ち込んで装着している。
この場合、ホイールバランスウエイトの本体は、柔らかい鉛部材で形成されていることから、前記打ち込みにより本体がホイールのR径になじむように当該R径に沿って円弧状に変形して装着される。従って、前記打ち込みにあたってホイールを傷つけることがない。
このように、鉛部材のホイールバランスウエイトは、ホイールのR径となじむように円弧状に変形して装着され、これにより装着後は外れにくく、また、ホイールを傷つけることもないという特長を有している。
ところが、鉛部材には鉛害があることから、公害等の問題により、将来的にはその使用が規制されるおそれがあるほか、鉛部材は高価で、欠損しやすいという不都合がある。
一方、これに対して、一定の断面形状をもつ鉄線材を引き抜きにより製造し、さらに所定の曲率半径とした鉄線材を、所定の長さに切断して所定の重量に調整した重量調整済のウエイトと、一端側に形成されたホイールのリムフランジ部に係止される係止部と他端側に形成され該ウエイト本体の中央部に連結される連結部とをも持つ取り付け金具(クリップ)と、からなるホイールバランスウエイトが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このホイールバランスウエイトは、クリップの係止部をウエイト本体の外側面側にスポット溶接し、そのクリップの係止部から先端部にかけてウエイト本体の内周面方向に向って鉤状に湾曲させた形態となっている。なお、このホイールバランスウエイトは、前記のように、ウエイト材料として鉛でなく鉄線材を用いているため、鉛害など鉛材料に関する問題をクリアすることができる。
特許第3503007号公報
しかしながら、かかる従来のホイールバランスウエイトにあっては、ウエイト本体のホイールのリムフランジ部への取付けは、ウエイト本体の全長がホイールのリムフランジ部外側面に当接した状態で取付けられるため、走行時に車輪が道路の凹凸、石ころ、等により揺れ、振動を生ずると、ウエイト本体がホイールのリムフランジ部との間で摩擦を生じ、ホイールを傷付けるおそれがあり、また、ホイールバランスウエイトをホイールのリムフランジ部に係合する場合に、ウエイト本体がその円弧方向の全長に亘ってホイールのリムフランジ部外側面に当接した状態で位置調整がなされるため、この当接部の全長に亘って引き欠き傷が広い範囲に亘って付着することがあった。また、ウエイト本体とクリップとがスポット溶接により結合され、その溶接面が小さいために溶接強度が不足したり錆が発生したりすることで、溶接部でウエイト本体とクリップが分離(剥離)して脱落し、車両走行中に飛散する危険があった。
本考案は係る従来の問題点に着目してなされたものであり、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に着脱する際に、ウエイト本体やクリップがホイールのリムフランジ部外側面に損傷を与えにくくするとともに、ウエイト本体とクリップとの結合強度を高め、このウエイト本体のリムフランジ部に対する着脱時にウエイト本体が欠損するのを回避できるホイールバランスウエイトを得ることを目的とする。
前述した目的を達成するために、本考案に係るホイールバランスウエイトは、車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って設けられ、前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、該結合片の下端がウエイト本体の下端から所定距離離れた位置にオフセットされて位置していることを特徴とする。
この構成により、係合片をリムフランジ部に係合させるようにクリップを傾動操作することによって、ホイールバランスウエイトをリムフランジ部に装着する際に、クリップの下端がリムフランジ部外側面に直接接触してここに擦り傷をつけてしまうこととなるが、この下端がウエイト本体の下端から上方にオフセット(位置ずれ)しているため、前記の傾動操作角度を大きくとっても直ちにリムフランジ部外側面にクリップやウエイト本体の各下端の角部が接触しないので、リムフランジ部に対するクリップの着脱時にホイール及びリムフランジ部外側面に擦り傷などが付くことを有効に回避できる。また、ウエイト本体に対するクリップの取り付けは、ウエイト本体のホイール側の面であるため、クリップがウエイト本体とホイールとの間に介在することになり、ウエイト自体がホイール及びリムフランジ部外側面に直接干渉することを回避できる。従って、ウエイト本体の損傷や欠損も回避できる。
また、本考案に係るホイールバランスウエイトは、車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って配置され、前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、前記結合片が取り付けられる面側の前記ウエイト本体下端の角部が、このウエイト本体下端を除く部位の角部よりも大径の円弧面をなすことを特徴とする。
この構成により、係合片をリムフランジ部に係合させるようにクリップを傾動操作することによって、ホイールバランスウエイトをリムフランジ部外側面に装着する際に、ホイールのリムフランジ部外側面に対向する側のウエイト本体下端の角部が大きな曲率の円弧面にカットされているので、前記傾動操作によるクリップの操作角度を大きくとっても、ウエイト本体の角部がリムフランジ部外側面に直ちに接触することはなく、リムフランジ部に対するクリップの脱着時にリムフランジ部外側面に擦り傷が付くことを有効に回避できる。
また、本考案に係るホイールバランスウエイトは、車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部外側面に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って配置され、前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、クリップの前記結合片が取り付けられる面側に該結合片の厚み以上の深さを持つ凹部が形成され、この凹部に前記結合片が取り付けられていることを特徴とする。
この構成により、クリップをホイールのリムフランジ部に装着する際に、クリップがホイール及びリムフランジ部外側面に干渉することを回避でき、クリップのリムフランジ部への着脱の際にクリップ自体がホイール及びリムフランジ部外側面に接触して、これに損傷を与えることを確実に防止することができる。
本考案によれば、ウエイト本体に結合されたクリップをホイールのリムフランジ部に着脱する際に、ウエイト本体やクリップが前記ホイールに直接接触してこれに損傷を与えないようにし、さらにウエイト本体とクリップとの結合を確実にし、ホイールのリムフランジ部に対するクリップの着脱時にウエイト本体が欠損、損傷するのを回避できる。
以上、本考案について簡潔に説明した。更に、以下に説明される考案を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
本考案の一実施形態によるホイールバランスウエイトの斜視図である。 図1に示すホイールバランスウエイトの縦断面図である。 図1に示すホイールバランスウエイトをリムフランジ部に取り付けたホイールの斜視図である。 図3に示すホイールバランスウエイト取付部の構造を示す断面図である。 図3に示すホイールバランスウエイトのリムフランジ部への取付途中の状態を示す説明図である。 本考案の他の実施形態によるホイールバランスウエイトの斜視図である。 図6に示すホイールバランスウエイトの縦断面図である。 図6に示すホイールバランスウエイトの分解斜視図である。 図6に示すホイールバランスウエイトをリムフランジ部に取り付けた状態の斜視図である。 図9に示すホイールバランスウエイト取付部の構造を示す断面図である。
以下、本考案の一実施の形態にかかるホイールバランスウエイトを図について説明する。図1は、この一実施形態によるホイールバランスウエイトの斜視図、図2は、同じくこのホイールバランスウエイトの縦断面図である。図1および図2に示すホイールバランスウエイト1は、ウエイト本体2とクリップ(金具)3とから構成されている。これらのうち、ウエイト本体2は引き抜きや転造などによって一定の断面形状に作られた矩形の扁平ブロック体をなし、例えば鉄、ステンレス、銅、黄銅鋼、アルミニウムなどを材料として製造されている。
これらの扁平ブロック体は必要に応じて装着されるホイールのリム径に応じた曲率に曲げ加工されている。ウエイト本体2はもともと長尺体をなし、所定重量(5グラム、10グラム、15グラム、20グラムなど)を持つように所定長に分断されて、前述のように扁平ブロック状に形成されている。従って、この分断長さの選択によって、重量が異なる多種類のウエイト本体を多数かつ連続的に製造することができる。また、このウエイト本体2にはクリップ3の取付面側に突出する2個の突起4が一体に設けられている。この突起4としては、ウエイト本体2に突出加工を加えたもの、ピン軸のようなものを溶接したものなどを、採用することができる。そしてその突起4は、クリップ3の結合片3aに形成された取り付け孔5に挿通され、この取り付け孔5からリム側(ウエイト本体2側とは反対側)に突出した部分がカシメられて抜け止め用のカシメ部4aとされる。これによりウエイト本体2とクリップ3とが硬く結着している。
一方、クリップ3は、例えば厚さ1ミリの鉄板やステンレス板等を所定の長さおよび幅に切断し、得られた横長の板をプレス装置によって打ち抜き加工した後、側面から見て略クエッションマーク「?」状に曲げ加工して、多量生産したものである。このクリップ3は下半部が垂直方向に延びる結合片3aとされ、上半部は小円弧状に屈曲された係合片3bとされている。結合片3aはウエイト本体2の片面に接合可能で平らな面を持つ。また、係合片3bは後述のようにホイールのリムフランジ部の外周面に回り込むようなに係合される形態をなす。
また、クリップ3の結合片3aには、ウエイト本体2の突起4が挿入可能な取り付け孔5が設けられている。この取り付け孔5には前記突起4が挿入され、その端部を前述のようにカシメ4aによって、ウエイト本体2とクリップ3とが互いに抜けないように連結(結合)されている。従って、単位接触面どうしを接合させて行う従来のスポット溶接に比べて、結合強度が格段に高くなり、しかも耐久性に富む。
このようなウエイト本体2とクリップ3との結合構造においては、クリップ3の結合片3aの下端がウエイト本体2の下端よりも距離P、例えば1ミリ程度上方にオフセット(位置ずれ)させてある。このオフセットによってクリップ3の係合片3bをホイールのリムフランジ部に装着するときに、その装着位置合わせのためにクリップ3を傾動操作した際に、結合片3a下端やウエイト本体2下端の各角部が、図5に点線で示すオフセット無し(位置ずれ無し)の場合に比べて、接触し難くなる。この結果、この接触によって、結合片3aやウエイト本体2の下端がホイール8のリムフランジ部外側面に傷をつけることを回避できる。さらに、クリップ3の係合片3bの中央部には、リムフランジ部に嵌合された係合片3bを分離して取り外すのに利用する分離用係止孔7が穿設されている。また、ウエイト本体2に対するクリップ3の取り付けは、ウエイト本体2のホイール8側の面に対して行うことにより、つまりクリップ3がウエイト本体2とリムフランジ部外側面との間に介在されることにより、ウエイト本体2自体がホイール8及びリムフランジ部9外周面に直接干渉しなくなり、ウエイト本体2によるホイール及びリムフランジ部外側面への傷の付着を防止でき、一方、ウエイト本体2の損傷、結損を回避することもできる。
このようにして構成されたホイールバランスウエイトは、図3および図4に示すように、クリップ3の係合片3bの先端部をホイール8のリムフランジ部9に、これの外周面を回り込むように係合する。このとき、その係合片3bを木製ハンマー等を用いて軽く叩くことにより、係合片3bは自身が持つ弾発力により一旦開いた後リムフランジ部9にしっかり嵌合する。このとき、係合片3bの先端部が、図4に示すように、リムフランジ部9およびタイヤ10との狭い間隙に僅か入り込む。
このように、この実施形態では、クリップ3の結合片3a下端がウエイト本体2の下端よりも上位にオフセットされることで、図5に示すように、リムフランジ部9にクリップ3の係合片3bを係合する際に、これらの下端の角部がホイール及びリムフランジ部外側面に傷をつけることを可及的に防止することができる。特に、この実施形態では、突起4の先端カシメ部4aがホイール8に接触するため、このカシメ部4aは角部のないR形状となり、ホイール8との接触面を傷付けないようになっている。また、ウエイト本体2がホイール8及びリムフランジ部9の外側面に直接接触することがないので、ウエイト本体2とホイール8及びリムフランジ部9外側面とが相互に干渉せずに、これらの傷の付着や欠損を未然に回避できる。
図6は、本考案の他の実施形態によるホイールバランスウエイトを示す斜視図、図7は、同じくこのホイールバランスウエイトの縦断面図、図8は、同じくこのホイールバランスウエイトの分解斜視図である。図6〜図8に示すホイールバランスウエイト11は、ウエイト本体12とクリップ13とから構成されている。これらのうち、ウエイト本体12は引き抜きや転造などによって一定の断面形状に作られた長尺体をなし、例えば鉄、ステンレス、銅、黄銅鋼、アルミニウムなどを材料として製造されている。
これらの材料からなる長尺体は必要に応じて装着されるホイールのリム径に応じた曲率に曲げ加工されている。ウエイト本体12はもともと長尺体をなし、所定重量(5グラム、10グラム、15グラム、20グラムなど)を持つように所定長に分断されて、前述のように棒状に形成されている。従って、この分断長さの選択によって、重量が異なる多種類のウエイト本体12を多数かつ連続的に製造することができる。
また、ウエイト本体12においてクリップ13が取り付けられる側の下端の角部は、このウエイト本体12の他の角部に比べて大きな径でカットされた円弧面12aとなっている。さらに、ウエイト本体12においてクリップ13が取り付けられる側の中央部付近には矩形状の凹部21が形成されている。この凹部21はクリップ13の上下に貫通するように設けられて、後述の結合片13aが支持される領域であり、その凹部21の深さは結合片13aと後述のリベット16のカシメ部16bの各厚みを足した値より幾分大きめとなっている。
また、このウエイト本体12にはクリップ13の取付面側に突出する2個の突起14が一体に設けられている。この突起14としては、ウエイト本体12に突出加工を加えたもの、ピン軸のようなものを溶接したものなどを、採用することができる。そしてその突起14は、クリップ13の結合片3aに形成された取り付け孔15に挿通され、この取り付け孔15からリム側(ウエイト本体12側とは反対側)に突出した部分がカシメられて、抜け止め用のカシメ部14aとされる。これによりウエイト本体12とクリップ13とが硬く結着している。
一方、クリップ13は、例えば厚さ1ミリの鉄板やステンレス板等を所定の長さおよび幅に切断し、得られた横長の板をプレス装置によって打ち抜き加工した後、側面から見て略クエッションマーク「?」状に曲げ加工して、多量生産したものである。クリップ13はウエイト本体12の長さ(幅)よりも十分短く、下半部が垂直方向に延びる結合片13aとされ、上半部は小円弧状に屈曲された係合片13bとされている。結合片13aはウエイト本体12の片面に接合可能で平らな面を持つ。また、係合片13bは後述のようにホイールのリムフランジ部の外周面に回りこむように係合される形態をなす。
また、クリップ13の結合片13aには、ウエイト本体12の突起14に対応する位置に、この突起14に略等しい径の取り付け孔15が穿設されている。この取り付け孔15には突起14が挿通されて、ウエイト本体12側とは反対側に突出する端部がカシメられることによって、ウエイト本体12とクリップ13とが連結(結合)されている。従って、単位接触面どうしを接合させて行うスポット溶接に比べて、結合強度が格段に高く、しかも耐久性に富む。
このようなウエイト本体12とクリップ13との結合構造においては、クリップ13の結合片13aの下端がウエイト本体12の下端よりも、上方にオフセット(位置ずれ)させてある。このためクリップ13の係合片13bをホイール8のリムフランジ部9に装着する場合に、その装着位置合わせのためにクリップ13を傾動操作した際に、結合片13b下端の角部が、前述のようにオフセット無しの場合に比べて、ホイール及びリムフランジ部外側面に接触し難くなる。この結果、結合片13bやウエイト本体12の下端がホイール及びリムフランジ部外側面に傷を付けることを回避できる。
加えて、ウエイト本体12のうち、クリップ13が取り付けられる側の下端の角部が、大径のカット面つまり曲率が大きい円弧面12aとなっているので、クリップ13のリムフランジ部9への前記装着時にその円弧面12aがホイール8及びリムフランジ部外側面に当たり難くなる。従って、ホイール及びリムフランジ部外側面にその円弧面12aとの接触による傷の発生を、確実に抑えることができる。
また、ウエイト本体12に形成した、図8に示すような凹部21の深さは、結合片13aの厚みとカシメ部14の突出量とを加えた大きさ以上である。従って、クリップ13の縁部が角張った角部がホイール8及びリムフランジ部9外側面に干渉することを回避でき、これによりホイール及びリムフランジ部外側面に傷が着くことを防止できる。さらに、クリップ13の係合片13bの中部には、ホイール8のリムフランジ部9に嵌合された係合片13bをそのリムフランジ部9から分離するのに利用する分離用係止孔17が穿設されている。
このようにして構成されたホイールバランスウエイトは、図9および図10に示すように、クリップ13の係合片13bの先端部をホイール8のリムフランジ部9にこれの外周面を回り込むように係合する。このとき、その係合片13bを木製ハンマー等を用いて軽く叩くことにより、係合片13bは自身が持つ弾発力により一旦開いた後リムフランジ部9にしっかり嵌合する。このとき、係合片13bの先端部が、図10に示すように、リムフランジ部9およびタイヤ10との狭い間隙に僅か入り込む。
このようにクリップ13の結合片13a下端がウエイト本体12の下端よりも上位にオフセットされることで、図5に示すと同様に、リムフランジ部9にクリップ13の係合片13bを係合する際に、ウエイト本体12および結合片13aの下端の角部がホイール及びリムフランジ部外側面に傷を付けることを可及的に防止することができる。特に、この実施形態では、突起14のカシメ部14bおよび結合部13aが、ウエイト本体12の凹部21の深さ内に収まるため、リムフランジ部外側面にその突起14のカシメ14bや結合部13aが接触(干渉)することがなくなり、これによってホイール及びリムフランジ部の側面に傷が付着することを抑えることができる。
以上のように、図1に示すようなホイールバランスウエイト1では、クリップ3の結合片3aの下端をウエイト本体2の下端から所定距離離れた上方位置にオフセットさせたことで、ホイールバランスウエイト1をホイール8に装着するために、リムフランジ部9に対しクリップ3を着脱する際に、クリップ3やウエイト本体2の各下端角部が、リムフランジ部外側面に対し接触し難くして、このリムフランジ部外側面に擦り傷などが付くことを有効に回避できる。また、図6に示すようなホイールバランスウエイト11では、結合片13aが取り付けられる面側の前記ウエイト本体12下端の角部を、このウエイト本体12下端の角部を除く部位の角部よりも曲率が大きい円弧面とするようにしたので、リムフランジ部9に対するクリップ13の脱着時に、結合片13aが取り付けられる面側の前記ウエイト本体12下端の角部がリムフランジ部外側面に擦り傷を付けることを回避できる。
さらに、クリップ13の前記結合片13aが取り付けられる面側に結合片13aの厚み以上の深さを持つ凹部21が形成され、この凹部21に前記結合片が取り付けられるようにしたので、クリップ13をホイール8のリムフランジ部9に装着する際に、クリップ13がホイール8のリムフランジ部外側面に干渉することを回避でき、クリップ13のリムフランジ部9への着脱の際にクリップ13自体がリムフランジ部外側面に接触して、これに損傷を与えることを確実に防止することができる。
本考案のホイールバランスウエイトは、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に着脱する際に、ウエイト本体が前記ホイールの損傷を与える面を最小にするとともに、ウエイト本体とクリップとの連結を確実にし、このウエイト本体の前記着脱時にウエイト本体が欠損、損傷するのを回避できるという効果を有し、自動車等のホイールバランスを取るために、ホイールのリムフランジ部に装着されるホイールバランスウエイト等に有用である。
1、11 ホイールバランスウエイト
2、12 ウエイト本体
3、13 グリップ
4、14 突起
5、15 取り付け孔
7、17 分離用係止孔
8 ホイール
9 リムフランジ部
10 タイヤ
21 凹部

Claims (3)

  1. 車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、
    ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、
    前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って配置され、
    前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、
    該結合片の下端がウエイト本体の下端から所定距離離れた位置にオフセットされて位置していることを特徴とするホイールバランスウエイト。
  2. 車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、
    ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、
    前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って配置され、
    前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、
    前記結合片が取り付けられる面側の前記ウエイト本体下端の角部が、このウエイト本体下端を除く角部よりも大径の円弧面をなすことを特徴とするホイールバランスウエイト。
  3. 車輪のホイールバランスを取るためにホイールのリムフランジ部に取り付けられるホイールバランスウエイトであって、
    ウエイト本体と、該ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取り付けるためのクリップとからなり、
    前記ウエイト本体は、ウエイト素材の長尺体を所定重量単位で切断することによって、リムフランジ部の形状に沿って配置され、
    前記クリップは、一端に前記リムフランジ部の外周面に回り込んで係合する係合片を有するとともに、他端に前記ウエイト本体の一側面に当接されて結合される結合片とを有し、該結合片は、ウエイト本体をホイールのリムフランジ部に取付けたとき、ホイール側に位置するウエイト本体の側面に結合され、
    クリップの前記結合片が取り付けられる面側に該結合片の厚み以上の深さを持つ凹部が形成され、この凹部に前記結合片が取り付けられていることを特徴とするホイールバランスウエイト。
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