JP3160009B2 - 電動二輪車のメインスタンド装置 - Google Patents
電動二輪車のメインスタンド装置Info
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- JP3160009B2 JP3160009B2 JP16203291A JP16203291A JP3160009B2 JP 3160009 B2 JP3160009 B2 JP 3160009B2 JP 16203291 A JP16203291 A JP 16203291A JP 16203291 A JP16203291 A JP 16203291A JP 3160009 B2 JP3160009 B2 JP 3160009B2
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- Japan
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- main stand
- transmission device
- power transmission
- electric motor
- rear wheel
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動二輪車のメイン
スタンド装置に関する。
スタンド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記電動二輪車には、従来、特開平3‐
128789号公報でしめされるものがある。
128789号公報でしめされるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、その車体フレー
ムの前後方向の中途部の後方に位置して前後に長く延び
る動力ユニットが配設されると共にこの動力ユニットの
前部が上記車体フレームに枢支されている。上記動力ユ
ニットはその前部を構成して車体幅方向のほぼ中央に配
設される電動機と、この電動機側の車体幅方向における
両端部のうち、一端部から後方に延出する動力伝達装置
とを備えている。車体幅方向のほぼ中央に配設されかつ
上記動力伝達装置の延出端部の側方に配設される後輪が
上記動力伝達装置の延出部に支承されている。
ムの前後方向の中途部の後方に位置して前後に長く延び
る動力ユニットが配設されると共にこの動力ユニットの
前部が上記車体フレームに枢支されている。上記動力ユ
ニットはその前部を構成して車体幅方向のほぼ中央に配
設される電動機と、この電動機側の車体幅方向における
両端部のうち、一端部から後方に延出する動力伝達装置
とを備えている。車体幅方向のほぼ中央に配設されかつ
上記動力伝達装置の延出端部の側方に配設される後輪が
上記動力伝達装置の延出部に支承されている。
【0004】上記の場合、上記電動機の上記両端部のう
ち、他端部が上記後輪よりも外側方に突出させられてい
る。つまり、上記電動機に大きい容量を確保させる上
で、その車体幅方向の寸法が大きくされている。
ち、他端部が上記後輪よりも外側方に突出させられてい
る。つまり、上記電動機に大きい容量を確保させる上
で、その車体幅方向の寸法が大きくされている。
【0005】一方、上記動力ユニットの前部下方に配設
されて前後方向に延びその後部側が前下方に向って往、
復回動自在となるようその前端部が上記車体フレーム側
に枢支されるメインスタンドが設けられている。このメ
インスタンドは、その左右各側部を構成して後方に向う
に従い外側方に延出する側部部材と、これら各側部部材
の延出端部から車体外側方に向って延出しこのメインス
タンドの往回動で路面に接地可能とされる左右一対の接
地部とを備えている。また、これら両接地部のうち、一
方の接地部はその車体幅方向の長さを他方の接地部のそ
れよりも長くされて足掛け可能とされている。
されて前後方向に延びその後部側が前下方に向って往、
復回動自在となるようその前端部が上記車体フレーム側
に枢支されるメインスタンドが設けられている。このメ
インスタンドは、その左右各側部を構成して後方に向う
に従い外側方に延出する側部部材と、これら各側部部材
の延出端部から車体外側方に向って延出しこのメインス
タンドの往回動で路面に接地可能とされる左右一対の接
地部とを備えている。また、これら両接地部のうち、一
方の接地部はその車体幅方向の長さを他方の接地部のそ
れよりも長くされて足掛け可能とされている。
【0006】電動二輪車を路面上に駐車させるときに
は、まず、上記電動二輪車の外側方に位置したオペレー
タが、その両足を前後に配置し、そのうちの後足を上記
足掛け可能な接地部に掛け、この接地部を踏み込むこと
によって上記メインスタンドを往回動させ、上記両接地
部を路面に接地させる。次に、上記メインスタンド上に
車体を引き上げれば、このメインスタンドと前輪とによ
って、電動二輪車が路面 上に自立可能とされる。
は、まず、上記電動二輪車の外側方に位置したオペレー
タが、その両足を前後に配置し、そのうちの後足を上記
足掛け可能な接地部に掛け、この接地部を踏み込むこと
によって上記メインスタンドを往回動させ、上記両接地
部を路面に接地させる。次に、上記メインスタンド上に
車体を引き上げれば、このメインスタンドと前輪とによ
って、電動二輪車が路面 上に自立可能とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、後輪を基準として、車体幅方向で上記足掛け
可能な接地部と同じ側に上記動力伝達装置が配設されて
いる。
技術では、後輪を基準として、車体幅方向で上記足掛け
可能な接地部と同じ側に上記動力伝達装置が配設されて
いる。
【0008】このため、上記動力伝達装置の外側面に接
近して上記接地部が配設されることから、電動二輪車を
自立させようとする際、上記接地部に足を掛けてこれを
踏み込み、メインスタンドを往回動させようとすると
き、上記接地部を踏み込む足が動力伝達装置の外側面に
接触して、電動二輪車を自立させる際の円滑な操作が阻
害されるおそれがある。
近して上記接地部が配設されることから、電動二輪車を
自立させようとする際、上記接地部に足を掛けてこれを
踏み込み、メインスタンドを往回動させようとすると
き、上記接地部を踏み込む足が動力伝達装置の外側面に
接触して、電動二輪車を自立させる際の円滑な操作が阻
害されるおそれがある。
【0009】そこで、上記構成において、後輪を基準と
して、車体幅方向で上記足掛け可能な接地部とは反対側
に上記動力伝達装置を配設させて、車体幅方向で上記後
輪と接地部との間に空間を形成し、もって、上記接触を
回避させるようにすることが考えられる。しかし、単に
このようにしたとしても、上記電動機はその容量を大き
くさせる必要上、この電動機の両端部のうち、上記他端
部が上記後輪よりも外側方に突出させられているため、
上記電動機の他端部に、上記接地部を踏み込む足が接触
するおそれを生じる。
して、車体幅方向で上記足掛け可能な接地部とは反対側
に上記動力伝達装置を配設させて、車体幅方向で上記後
輪と接地部との間に空間を形成し、もって、上記接触を
回避させるようにすることが考えられる。しかし、単に
このようにしたとしても、上記電動機はその容量を大き
くさせる必要上、この電動機の両端部のうち、上記他端
部が上記後輪よりも外側方に突出させられているため、
上記電動機の他端部に、上記接地部を踏み込む足が接触
するおそれを生じる。
【0010】そこで、上記足掛け可能な接地部を上記電
動機の上記他端部よりも外側方に位置させて、上記接触
を回避させることが考えられる。しかし、このようにす
ると、上記接地部が車体の外側方に大きく突出して、電
動二輪車の取り回し操作時に邪魔になり、もって、円滑
な取り回し操作が阻害されるを生じる。
動機の上記他端部よりも外側方に位置させて、上記接触
を回避させることが考えられる。しかし、このようにす
ると、上記接地部が車体の外側方に大きく突出して、電
動二輪車の取り回し操作時に邪魔になり、もって、円滑
な取り回し操作が阻害されるを生じる。
【0011】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、電動二輪車を路面上に自立させる際
の操作が円滑にできるようにし、かつ、このようにした
場合でも、電動二輪車の取り回し操作が円滑にできるよ
うにすることを目的とする。
てなされたもので、電動二輪車を路面上に自立させる際
の操作が円滑にできるようにし、かつ、このようにした
場合でも、電動二輪車の取り回し操作が円滑にできるよ
うにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、前後に長く延びる動
力ユニット17の前部を車体フレーム2に枢支させ、上
記動力ユニット17が、その前部を構成して車体幅方向
のほぼ中央に配設される電動機20と、この電動機20
の車体幅方向における両端部のうち、一端部から後方に
延出する動力伝達装置21とを備え、車体幅方向のほぼ
中央にかつ上記動力伝達装置21の側方に後輪30を配
設してこの後輪30を上記動力伝達装置21に支承さ
せ、上記電動機20の上記両端部のうち、他端部を上記
後輪30よりも外側方に突出させ、
のこの発明の特徴とするところは、前後に長く延びる動
力ユニット17の前部を車体フレーム2に枢支させ、上
記動力ユニット17が、その前部を構成して車体幅方向
のほぼ中央に配設される電動機20と、この電動機20
の車体幅方向における両端部のうち、一端部から後方に
延出する動力伝達装置21とを備え、車体幅方向のほぼ
中央にかつ上記動力伝達装置21の側方に後輪30を配
設してこの後輪30を上記動力伝達装置21に支承さ
せ、上記電動機20の上記両端部のうち、他端部を上記
後輪30よりも外側方に突出させ、
【0013】上記動力ユニット17の前部下方に配設さ
れて前後方向に延び後部側が前下方に向って往、復回動
自在となるよう前端部が上記車体フレーム2側に枢支さ
れるメインスタンド42を設け、このメインスタンド4
2が、その左右各側部を構成して後方に向うに従い外側
方に延出する側部部材42bと、これら各側部部材42
bの延出端部から車体外側方に向って延出しこのメイン
スタンド42の往回動で路面31に接地可能とされる左
右一対の接地部43,44とを備え、これら両接地部4
3,44のうち、一方の接地部43をその車体幅方向の
長さを他方の接地部44のそれよりも長くして足掛け可
能とした電動二輪車1において、
れて前後方向に延び後部側が前下方に向って往、復回動
自在となるよう前端部が上記車体フレーム2側に枢支さ
れるメインスタンド42を設け、このメインスタンド4
2が、その左右各側部を構成して後方に向うに従い外側
方に延出する側部部材42bと、これら各側部部材42
bの延出端部から車体外側方に向って延出しこのメイン
スタンド42の往回動で路面31に接地可能とされる左
右一対の接地部43,44とを備え、これら両接地部4
3,44のうち、一方の接地部43をその車体幅方向の
長さを他方の接地部44のそれよりも長くして足掛け可
能とした電動二輪車1において、
【0014】1)上記後輪30を基準として、車体幅方
向で上記足掛け可能な接地部43とは反対側に上記動力
伝達装置21を配設し、
向で上記足掛け可能な接地部43とは反対側に上記動力
伝達装置21を配設し、
【0015】2)上記電動機20の上記両端部のうち、
他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部43
を位置させ、かつ、車体側面視で、上記電動機30をほ
ぼ円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点20
aの後下方に上記足掛け可能な接地部43を位置させた
点にある。
他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部43
を位置させ、かつ、車体側面視で、上記電動機30をほ
ぼ円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点20
aの後下方に上記足掛け可能な接地部43を位置させた
点にある。
【0016】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0017】後輪30を基準として、車体幅方向で上記
足掛け可能な接地部43とは反対側に動力伝達装置21
を配設してある。
足掛け可能な接地部43とは反対側に動力伝達装置21
を配設してある。
【0018】このため、車体幅方向で、上記メインスタ
ンド42における足掛け可能な接地部43と、上記後輪
30との間には、上記動力伝達装置21が存在しなくな
る分、広い空間が確保されることとなる。
ンド42における足掛け可能な接地部43と、上記後輪
30との間には、上記動力伝達装置21が存在しなくな
る分、広い空間が確保されることとなる。
【0019】よって、電動二輪車1を自立させようとす
る際、上記接地部43に足を掛けてこれを踏み込み、上
記メインスタンド42を往回動させようとするとき、上
記接地部43を踏み込む足が動力伝達装置21の外側面
に接触するということは、上記空間の存在により防止さ
れる。
る際、上記接地部43に足を掛けてこれを踏み込み、上
記メインスタンド42を往回動させようとするとき、上
記接地部43を踏み込む足が動力伝達装置21の外側面
に接触するということは、上記空間の存在により防止さ
れる。
【0020】また、2)上記電動機20の上記両端部の
うち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地
部43を位置させてある。
うち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地
部43を位置させてある。
【0021】このため、上記電動機20はその容量を大
きくさせる必要上、車体幅方向の寸法が大きくされるも
のであるが、上記電動機20の上記他端部に対し、上記
接地部43を踏み込む足が接触するということは防止さ
れる。
きくさせる必要上、車体幅方向の寸法が大きくされるも
のであるが、上記電動機20の上記他端部に対し、上記
接地部43を踏み込む足が接触するということは防止さ
れる。
【0022】しかも、車体側面視で、上記電動機30を
ほぼ円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点2
0aの後下方に上記足掛け可能な接地部43を位置させ
てある。
ほぼ円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点2
0aの後下方に上記足掛け可能な接地部43を位置させ
てある。
【0023】このため、車体側面視で、上記電動機20
を仮に矩形とした場合に比べて、上記ほぼ円形の電動機
20の円周面の後下方には広い空間が形成されることと
なる。
を仮に矩形とした場合に比べて、上記ほぼ円形の電動機
20の円周面の後下方には広い空間が形成されることと
なる。
【0024】ここで、上記接地部43を踏み込もうとし
て、この接地部43に足を掛ける場 合、車体の外側方で
前後に配置した両足のうち、後側の足のかかと側を前方
に、指側を後方にして土踏まずの部分で上記接地部43
を踏み込むことが多いが、この足の状態で、上記踏み込
みをすると、その指側の部分が上記電動機20の後下方
の上記空間を通過することが許容されて、上記接地部4
3を踏み込む足が、上記電動機20の他端部に接触する
ということがより確実に防止される。
て、この接地部43に足を掛ける場 合、車体の外側方で
前後に配置した両足のうち、後側の足のかかと側を前方
に、指側を後方にして土踏まずの部分で上記接地部43
を踏み込むことが多いが、この足の状態で、上記踏み込
みをすると、その指側の部分が上記電動機20の後下方
の上記空間を通過することが許容されて、上記接地部4
3を踏み込む足が、上記電動機20の他端部に接触する
ということがより確実に防止される。
【0025】しかも、上記電動機20の外周面は円弧状
の面であるため、仮に、この面に足が接触しても、この
足が受ける摩擦力は小さく抑えられ、上記踏み込みは円
滑になされる。
の面であるため、仮に、この面に足が接触しても、この
足が受ける摩擦力は小さく抑えられ、上記踏み込みは円
滑になされる。
【0026】そして、上記の場合、接地部43の円滑な
踏み込みの確保のために、上記電動機20の上記他端部
の後下方の空間が利用される分、上記電動機20の上記
他端部から上記接地部43を大きく外側方に離れて位置
させるということが抑制され、その分、上記接地部43
が車体の外側方に大きく突出するということが防止され
て、上記接地部43が電動二輪車1の取り回し時に邪魔
になるということが防止される。
踏み込みの確保のために、上記電動機20の上記他端部
の後下方の空間が利用される分、上記電動機20の上記
他端部から上記接地部43を大きく外側方に離れて位置
させるということが抑制され、その分、上記接地部43
が車体の外側方に大きく突出するということが防止され
て、上記接地部43が電動二輪車1の取り回し時に邪魔
になるということが防止される。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0028】図において、符号1はスクータ形の電動二
輪車で、図中矢印Frはその車体の前方を示している。
輪車で、図中矢印Frはその車体の前方を示している。
【0029】上記電動二輪車1の車体フレーム2は、ア
ンダーボーン形をなしており、この車体フレーム2は、
その前端に位置するヘッドパイプ3と、このヘッドパイ
プ3から後下方に向って延びる前部フレーム4と、上記
車体フレーム2の前後方向の中途部を構成して上記前部
フレーム4の後端から後方に向ってほぼ水平に延びる水
平部フレーム5と、上記車体フレーム2の後部を構成し
て上記水平部フレーム5の後端から一旦後上方に向って
延びた後、後方にほぼ水平に延びる後部フレーム6とで
構成され、これらは樹脂材により一体成形されている。
ンダーボーン形をなしており、この車体フレーム2は、
その前端に位置するヘッドパイプ3と、このヘッドパイ
プ3から後下方に向って延びる前部フレーム4と、上記
車体フレーム2の前後方向の中途部を構成して上記前部
フレーム4の後端から後方に向ってほぼ水平に延びる水
平部フレーム5と、上記車体フレーム2の後部を構成し
て上記水平部フレーム5の後端から一旦後上方に向って
延びた後、後方にほぼ水平に延びる後部フレーム6とで
構成され、これらは樹脂材により一体成形されている。
【0030】上記ヘッドパイプ3には操向軸8が操向自
在に支承され、この操向軸8の下端にステアリングナッ
クル9が取り付けられている。そして、このステアリン
グナックル9の下端には、互いに連結されたリンク10
と緩衝器11とを介して前輪12が支承されている。ま
た、上記操向軸8の上端にはハンドル13が取り付けら
れている。
在に支承され、この操向軸8の下端にステアリングナッ
クル9が取り付けられている。そして、このステアリン
グナックル9の下端には、互いに連結されたリンク10
と緩衝器11とを介して前輪12が支承されている。ま
た、上記操向軸8の上端にはハンドル13が取り付けら
れている。
【0031】上記水平部フレーム5の後方かつ後部フレ
ーム6の下方に位置して前後に長く延びる動力ユニット
17が配設されている。この動力ユニット17は、その
後部側が上下に揺動自在となるようその前部が枢支軸2
8により上記後部フレーム6に枢支されている。
ーム6の下方に位置して前後に長く延びる動力ユニット
17が配設されている。この動力ユニット17は、その
後部側が上下に揺動自在となるようその前部が枢支軸2
8により上記後部フレーム6に枢支されている。
【0032】上記動力ユニット17は、その前部を構成
して車体幅方向のほぼ中央に配設される交流の走行駆動
電動機20と、この電動機20の車体幅方向における両
端部のうち、一端部(右端部)から後方に延出する動力
伝達装置21とを備え、この動力伝達装置21の伝動ケ
ース22の前部左側面に上記電動機20のケーシング2
3が取り付けられている。
して車体幅方向のほぼ中央に配設される交流の走行駆動
電動機20と、この電動機20の車体幅方向における両
端部のうち、一端部(右端部)から後方に延出する動力
伝達装置21とを備え、この動力伝達装置21の伝動ケ
ース22の前部左側面に上記電動機20のケーシング2
3が取り付けられている。
【0033】上記の場合、後部フレーム6の前後方向で
の中途部下面には、板金製のブラケット25がねじ止め
されている。そして、このブラケット25に対し、前記
伝動ケース22の前部とケーシング23の各上面に突設
された支持片が枢支軸28により枢支され、この枢支軸
28回りに上記したように伝動ケース22の後部側が上
下揺動自在とされている。また、上記伝動ケース22の
後部は前記後部フレーム6の後部に緩衝器29により支
持されている。上記前輪12と後輪30は車体幅方向の
ほぼ中央に配設され、かつ、この後輪30は上記動力伝
達装置21の延出部である上記伝動ケース22の後部左
側方に配設されて、上記伝動ケース22の後部に支承さ
れている。また、上記電動機20の両端部のうち、他端
部(左端部)は上記後輪30よりも外側左方に突出させ
られている。
の中途部下面には、板金製のブラケット25がねじ止め
されている。そして、このブラケット25に対し、前記
伝動ケース22の前部とケーシング23の各上面に突設
された支持片が枢支軸28により枢支され、この枢支軸
28回りに上記したように伝動ケース22の後部側が上
下揺動自在とされている。また、上記伝動ケース22の
後部は前記後部フレーム6の後部に緩衝器29により支
持されている。上記前輪12と後輪30は車体幅方向の
ほぼ中央に配設され、かつ、この後輪30は上記動力伝
達装置21の延出部である上記伝動ケース22の後部左
側方に配設されて、上記伝動ケース22の後部に支承さ
れている。また、上記電動機20の両端部のうち、他端
部(左端部)は上記後輪30よりも外側左方に突出させ
られている。
【0034】そして、上記電動機20の動力が伝動ケー
ス22内に設けられたベルト伝動手段(図示せず)によ
り後輪30に伝えられ、電動二輪車1の走行が可能とさ
れている。この際、車体が路面31から受ける衝撃は上
記緩衝器11,29によって吸収される。32はリヤフ
ェンダで、これは後部フレーム6の下面に一体成形さ
れ、後輪30で跳ね上げられた泥等が電動機20に向う
ことを防止する。
ス22内に設けられたベルト伝動手段(図示せず)によ
り後輪30に伝えられ、電動二輪車1の走行が可能とさ
れている。この際、車体が路面31から受ける衝撃は上
記緩衝器11,29によって吸収される。32はリヤフ
ェンダで、これは後部フレーム6の下面に一体成形さ
れ、後輪30で跳ね上げられた泥等が電動機20に向う
ことを防止する。
【0035】上記後部フレーム6上には収納箱33が設
けられている。この収納箱33も樹脂材で上記後部フレ
ーム6に一体成形されて、部品点数の増加が抑えられて
いる。この収納箱33はその上部に開口34を有し、同
上収納箱33上にシート35が支持され、つまり、上記
車体フレーム2の後部を構成する上記後部フレーム6に
上記シート35が支持されている。このシート35の前
端は上記収納箱33の上部前端に枢支ピン36により枢
支され、この枢支ピン36回りにシート35の後部が上
下回動自在とされている。
けられている。この収納箱33も樹脂材で上記後部フレ
ーム6に一体成形されて、部品点数の増加が抑えられて
いる。この収納箱33はその上部に開口34を有し、同
上収納箱33上にシート35が支持され、つまり、上記
車体フレーム2の後部を構成する上記後部フレーム6に
上記シート35が支持されている。このシート35の前
端は上記収納箱33の上部前端に枢支ピン36により枢
支され、この枢支ピン36回りにシート35の後部が上
下回動自在とされている。
【0036】そして、このシート35を図示するように
下方回動させれば、ライダーが着座可能となり、一方、
上方回動させれば、上記開口34が開放されて、上記収
納箱33に対しヘルメットなど小物の出し入れが可能と
なる。また、上記したようにシート35を下方回動させ
たとき、このシート35によって、上記開口34が閉じ
られるようになっており、この状態で、上記シート35
を収納箱33側にロックできるロック手段37が設けら
れている。
下方回動させれば、ライダーが着座可能となり、一方、
上方回動させれば、上記開口34が開放されて、上記収
納箱33に対しヘルメットなど小物の出し入れが可能と
なる。また、上記したようにシート35を下方回動させ
たとき、このシート35によって、上記開口34が閉じ
られるようになっており、この状態で、上記シート35
を収納箱33側にロックできるロック手段37が設けら
れている。
【0037】前記車体フレーム2の前後方向の中途部を
構成する前記水平部フレーム5の上側には、シート35
に着座したライダーが足を載置可能とさせるための幅広
のフートレストフロア39が設けられている。このフー
トレストフロア39の下面側に沿って4つのバッテリ4
0が設けられ、これらバッテリ40は、前記電動機20
の電源となるものであって、前記水平部フレーム5に支
持されている。また、後部フレーム6の後端にはコント
ローラ38が取り付けられ、このコントローラ38は、
上記バッテリ40から上記電動機20に供給される電流
を調整して、この電動機20の回転速度などを制御す
る。
構成する前記水平部フレーム5の上側には、シート35
に着座したライダーが足を載置可能とさせるための幅広
のフートレストフロア39が設けられている。このフー
トレストフロア39の下面側に沿って4つのバッテリ4
0が設けられ、これらバッテリ40は、前記電動機20
の電源となるものであって、前記水平部フレーム5に支
持されている。また、後部フレーム6の後端にはコント
ローラ38が取り付けられ、このコントローラ38は、
上記バッテリ40から上記電動機20に供給される電流
を調整して、この電動機20の回転速度などを制御す
る。
【0038】上記動力ユニット17の前部下方に配設さ
れて前後方向に延びるメインスタンド42が設けられて
いる。このメインスタンド42は、その後部側が前下方
に向って往回動自在とされ(図2中二点鎖線)、かつ、
復回動自在となるよう(図2中実線)その前端部が上記
車体フレーム2側である後部フレーム6の前端下面に枢
支されている。
れて前後方向に延びるメインスタンド42が設けられて
いる。このメインスタンド42は、その後部側が前下方
に向って往回動自在とされ(図2中二点鎖線)、かつ、
復回動自在となるよう(図2中実線)その前端部が上記
車体フレーム2側である後部フレーム6の前端下面に枢
支されている。
【0039】上記メインスタンド42は一本の金属棒を
門形に折り曲げることにより形成されている。このメイ
ンスタンド42は、その左右方向での中間部を構成して
上記したように後部フレーム6側に枢支される基部部材
42aと、上記メインスタンド42の左右各側部を構成
して上記基部部材42aの各端部から後方に向うに従い
外側方に延出する側部部材42bと、これら各側部部材
42bの延出端部から車体外側方に向って延出しこのメ
インスタンド42の往回動で路面31に接地可能とされ
る接地部43,44とを備えている。これら両接地部4
3,44のうち、一方の左側部の接地部43はその車体
幅方向の長さが他方の右側部の接地部44よりも、足の
掛合が容易にできるよう長くされている。
門形に折り曲げることにより形成されている。このメイ
ンスタンド42は、その左右方向での中間部を構成して
上記したように後部フレーム6側に枢支される基部部材
42aと、上記メインスタンド42の左右各側部を構成
して上記基部部材42aの各端部から後方に向うに従い
外側方に延出する側部部材42bと、これら各側部部材
42bの延出端部から車体外側方に向って延出しこのメ
インスタンド42の往回動で路面31に接地可能とされ
る接地部43,44とを備えている。これら両接地部4
3,44のうち、一方の左側部の接地部43はその車体
幅方向の長さが他方の右側部の接地部44よりも、足の
掛合が容易にできるよう長くされている。
【0040】上記メインスタンド42はばねにより付勢
されていて、これにより、図2中実線図示の復回動した
収納姿勢と、同上図中仮想線図示の往回動した使用姿勢
のいずれかを選択的にとることができるようになってい
る。また、これら各姿勢において、それ以上に回動する
ことを阻止するストッパ(図示せず)が設けられてい
る。
されていて、これにより、図2中実線図示の復回動した
収納姿勢と、同上図中仮想線図示の往回動した使用姿勢
のいずれかを選択的にとることができるようになってい
る。また、これら各姿勢において、それ以上に回動する
ことを阻止するストッパ(図示せず)が設けられてい
る。
【0041】そして、上記メインスタンド42を復回動
した収納姿勢とさせれば、電動二輪車1の走行が可能と
なる。一方、往回動した使用姿勢にさせれば、後輪30
を浮き上がらせた状態で、上記メインスタンド42と前
輪12とにより、電動二輪車1を路面31上に自立状態
に保持させることができる。このように電動二輪車1を
自立させようとするときには、まず、電動二輪車1の左
側に位置したオペレータが足掛け可能な接地部43を踏
み込んで、メインスタンド42を往回動させ、上記両接
地部43,44を路面31に接地させる。そして、この
接地状態から、このメインスタンド42上に車体を引き
上げれば、メインスタンド42が車体に対し相対的に更
に往回動して、このメインスタンド42と前輪12とに
よって、電動二輪車1が路面31上に自立させられる。
した収納姿勢とさせれば、電動二輪車1の走行が可能と
なる。一方、往回動した使用姿勢にさせれば、後輪30
を浮き上がらせた状態で、上記メインスタンド42と前
輪12とにより、電動二輪車1を路面31上に自立状態
に保持させることができる。このように電動二輪車1を
自立させようとするときには、まず、電動二輪車1の左
側に位置したオペレータが足掛け可能な接地部43を踏
み込んで、メインスタンド42を往回動させ、上記両接
地部43,44を路面31に接地させる。そして、この
接地状態から、このメインスタンド42上に車体を引き
上げれば、メインスタンド42が車体に対し相対的に更
に往回動して、このメインスタンド42と前輪12とに
よって、電動二輪車1が路面31上に自立させられる。
【0042】上記の場合、メインスタンド42を収納姿
勢にさせたとき、平面視で両接地部43,44の間に前
記動力伝達装置21が位置するようになっている。
勢にさせたとき、平面視で両接地部43,44の間に前
記動力伝達装置21が位置するようになっている。
【0043】また、上記フートレストフロア39の左右
各外端部と、上記メインスタンド42の接地部43,4
4の各外端部とはそれぞれ車体幅方向で互いにほぼ同じ
ところに位置させられており、上記接地部43,44の
各外端部は車幅方向における車体の中央からほぼ等距離
に位置している。
各外端部と、上記メインスタンド42の接地部43,4
4の各外端部とはそれぞれ車体幅方向で互いにほぼ同じ
ところに位置させられており、上記接地部43,44の
各外端部は車幅方向における車体の中央からほぼ等距離
に位置している。
【0044】また、上記後輪30を基準として、車体幅
方向で上記足掛け可能な接地部43とは反対側に上記動
力伝達装置21が配設されている。
方向で上記足掛け可能な接地部43とは反対側に上記動
力伝達装置21が配設されている。
【0045】更に、上記電動機20の上記両端部のう
ち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部
43が位置させられ、かつ、車体側面視(図2)で、上
記電動機30をほぼ円形となるよう形成すると共に、そ
のほぼ中心点20aの後下方に上記足掛け可能な接地部
43が位置させられている。
ち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部
43が位置させられ、かつ、車体側面視(図2)で、上
記電動機30をほぼ円形となるよう形成すると共に、そ
のほぼ中心点20aの後下方に上記足掛け可能な接地部
43が位置させられている。
【0046】一方、前記ステアリングナックル9は前輪
12の右側に配設されており、前記電動機20はこれと
は逆に動力伝達装置21の左側に配設されている。この
ため、走行風46は上記ステアリングナックル9に邪魔
されずに、上記電動機20に達し、よって、電動機20
の空冷が効果的に行なわれる。
12の右側に配設されており、前記電動機20はこれと
は逆に動力伝達装置21の左側に配設されている。この
ため、走行風46は上記ステアリングナックル9に邪魔
されずに、上記電動機20に達し、よって、電動機20
の空冷が効果的に行なわれる。
【0047】また、上記前輪12はステアリングナック
ル9の左側に着脱自在に支承され、かつ、電動機20と
後輪30は動力伝達装置21の左側にそれぞれ着脱自在
に支承されている。このため、これら前輪12、電動機
20、および後輪30の着脱作業は全て車体の左側から
できて、作業上便利である。
ル9の左側に着脱自在に支承され、かつ、電動機20と
後輪30は動力伝達装置21の左側にそれぞれ着脱自在
に支承されている。このため、これら前輪12、電動機
20、および後輪30の着脱作業は全て車体の左側から
できて、作業上便利である。
【0048】なお、以上は図示の例によるが、メインス
タンド42は動力ユニット17を介して車体フレーム2
に枢支させてもよく、より具体的には、メインスタンド
42を動力ユニット17の前部下面に枢支させてもよ
い。
タンド42は動力ユニット17を介して車体フレーム2
に枢支させてもよく、より具体的には、メインスタンド
42を動力ユニット17の前部下面に枢支させてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、前後に長く延びる動
力ユニットの前部を車体フレームに枢支させ、上記動力
ユニットが、その前部を構成して車体幅方向のほぼ中央
に配設される電動機と、この電動機の車体幅方向におけ
る両端部のうち、一端部から後方に延出する動力伝達装
置とを備え、車体幅方向のほぼ中央にかつ上記動力伝達
装置の側方に後輪を配設してこの後輪を上記動力伝達装
置に支承させ、上記電動機の上記両端部のうち、他端部
を上記後輪よりも外側方に突出させ、
力ユニットの前部を車体フレームに枢支させ、上記動力
ユニットが、その前部を構成して車体幅方向のほぼ中央
に配設される電動機と、この電動機の車体幅方向におけ
る両端部のうち、一端部から後方に延出する動力伝達装
置とを備え、車体幅方向のほぼ中央にかつ上記動力伝達
装置の側方に後輪を配設してこの後輪を上記動力伝達装
置に支承させ、上記電動機の上記両端部のうち、他端部
を上記後輪よりも外側方に突出させ、
【0050】上記動力ユニットの前部下方に配設されて
前後方向に延び後部側が前下方に向って往、復回動自在
となるよう前端部が上記車体フレーム側に枢支されるメ
インスタンドを設け、このメインスタンドが、その左右
各側部を構成して後方に向うに従い外側方に延出する側
部部材と、これら各側部部材の延出端部から車体外側方
に向って延出しこのメインスタンドの往回動で路面に接
地可能とされる左右一対の接地部とを備え、これら両接
地部のうち、一方の接地部をその車体幅方向の長さを他
方の接地部のそれよりも長くして足掛け可能とした電動
二輪車において、
前後方向に延び後部側が前下方に向って往、復回動自在
となるよう前端部が上記車体フレーム側に枢支されるメ
インスタンドを設け、このメインスタンドが、その左右
各側部を構成して後方に向うに従い外側方に延出する側
部部材と、これら各側部部材の延出端部から車体外側方
に向って延出しこのメインスタンドの往回動で路面に接
地可能とされる左右一対の接地部とを備え、これら両接
地部のうち、一方の接地部をその車体幅方向の長さを他
方の接地部のそれよりも長くして足掛け可能とした電動
二輪車において、
【0051】1)上記後輪を基準として、車体幅方向で
上記足掛け可能な接地部とは反対側に上記動力伝達装置
を配設してある。
上記足掛け可能な接地部とは反対側に上記動力伝達装置
を配設してある。
【0052】このため、車体幅方向で、上記メインスタ
ンドにおける足掛け可能な接地部と、上記後輪との間に
は、上記動力伝達装置が存在しなくなる分、広い空間が
確保 されることとなる。
ンドにおける足掛け可能な接地部と、上記後輪との間に
は、上記動力伝達装置が存在しなくなる分、広い空間が
確保 されることとなる。
【0053】よって、電動二輪車を自立させようとする
際、上記接地部に足を掛けてこれを踏み込み、上記メイ
ンスタンドを往回動させようとするとき、上記接地部を
踏み込む足が動力伝達装置の外側面に接触するというこ
とは、上記空間の存在により防止され、このため、上記
電動二輪車を自立させる際の操作が円滑にできることと
なる。
際、上記接地部に足を掛けてこれを踏み込み、上記メイ
ンスタンドを往回動させようとするとき、上記接地部を
踏み込む足が動力伝達装置の外側面に接触するというこ
とは、上記空間の存在により防止され、このため、上記
電動二輪車を自立させる際の操作が円滑にできることと
なる。
【0054】また、2)上記電動機の上記両端部のう
ち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部
を位置させてある。
ち、他端部よりも車体外側方に上記足掛け可能な接地部
を位置させてある。
【0055】このため、上記電動機はその容量を大きく
させる必要上、車体幅方向の寸法が大きくされるもので
あるが、上記電動機の上記他端部に対し、上記接地部を
踏み込む足が接触するということは防止される。
させる必要上、車体幅方向の寸法が大きくされるもので
あるが、上記電動機の上記他端部に対し、上記接地部を
踏み込む足が接触するということは防止される。
【0056】よって、上記電動二輪車を自立させる際の
操作がより円滑にできることとなる。
操作がより円滑にできることとなる。
【0057】しかも、車体側面視で、上記電動機をほぼ
円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点の後下
方に上記足掛け可能な接地部を位置させてある。
円形となるよう形成すると共に、そのほぼ中心点の後下
方に上記足掛け可能な接地部を位置させてある。
【0058】このため、車体側面視で、上記電動機を仮
に矩形とした場合に比べて、上記ほぼ円形の電動機の円
周面の後下方には広い空間が形成されることとなる。
に矩形とした場合に比べて、上記ほぼ円形の電動機の円
周面の後下方には広い空間が形成されることとなる。
【0059】ここで、上記接地部を踏み込もうとして、
この接地部に足を掛ける場合、車体の外側方で前後に配
置した両足のうち、後側の足のかかと側を前方に、指側
を後方にして土踏まずの部分で上記接地部を踏み込むこ
とが多いが、この足の状態で、上記踏み込みをすると、
その指側の部分が上記電動機の後下方の上記空間を通過
することが許容されて、上記接地部を踏み込む足が、上
記電動機の他端部に接 触するということがより確実に防
止される。
この接地部に足を掛ける場合、車体の外側方で前後に配
置した両足のうち、後側の足のかかと側を前方に、指側
を後方にして土踏まずの部分で上記接地部を踏み込むこ
とが多いが、この足の状態で、上記踏み込みをすると、
その指側の部分が上記電動機の後下方の上記空間を通過
することが許容されて、上記接地部を踏み込む足が、上
記電動機の他端部に接 触するということがより確実に防
止される。
【0060】しかも、上記電動機の外周面は円弧状の面
であるため、仮に、この面に足が接触しても、この足が
受ける摩擦力は小さく抑えられ、上記踏み込みは円滑に
なされる。
であるため、仮に、この面に足が接触しても、この足が
受ける摩擦力は小さく抑えられ、上記踏み込みは円滑に
なされる。
【0061】よって、この点でも、上記電動二輪車を自
立させる際の操作が更に円滑にできることとなる。
立させる際の操作が更に円滑にできることとなる。
【0062】そして、上記の場合、接地部の円滑な踏み
込みの確保のために、上記電動機の上記他端部の後下方
の空間が利用される分、上記電動機の上記他端部から上
記接地部を大きく外側方に離れて位置させるということ
が抑制され、その分、上記接地部が車体の外側方に大き
く突出するということが防止されて、上記接地部が電動
二輪車の取り回し時に邪魔になるということが防止され
る。
込みの確保のために、上記電動機の上記他端部の後下方
の空間が利用される分、上記電動機の上記他端部から上
記接地部を大きく外側方に離れて位置させるということ
が抑制され、その分、上記接地部が車体の外側方に大き
く突出するということが防止されて、上記接地部が電動
二輪車の取り回し時に邪魔になるということが防止され
る。
【0063】よって、上記したように電動二輪車を自立
させる際の足掛け可能な接地部への操作が容易にできる
ものでありながら、上記接地部の外側方への突出を抑制
して、電動二輪車の取り回し操作も円滑にできることと
なる。
させる際の足掛け可能な接地部への操作が容易にできる
ものでありながら、上記接地部の外側方への突出を抑制
して、電動二輪車の取り回し操作も円滑にできることと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体平面図である。
【図2】全体側面図である。
1 電動二輪車 2 車体フレーム 17 動力ユニット 20 電動機 21 動力伝達装置20a 中心点 30 後輪31 路面 35 シート 42 メインスタンド 42a 基部部材 42b 側部部材 43 接地部 44 接地部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62H 1/02 B60K 1/04
Claims (1)
- 【請求項1】 前後に長く延びる動力ユニットの前部を
車体フレームに枢支させ、上記動力ユニットが、その前
部を構成して車体幅方向のほぼ中央に配設される電動機
と、この電動機の車体幅方向における両端部のうち、一
端部から後方に延出する動力伝達装置とを備え、車体幅
方向のほぼ中央にかつ上記動力伝達装置の側方に後輪を
配設してこの後輪を上記動力伝達装置に支承させ、上記
電動機の上記両端部のうち、他端部を上記後輪よりも外
側方に突出させ、 上記動力ユニットの前部下方に配設されて前後方向に延
び後部側が前下方に向って往、復回動自在となるよう前
端部が上記車体フレーム側に枢支されるメインスタンド
を設け、このメインスタンドが、その左右各側部を構成
して後方に向うに従い外側方に延出する側部部材と、こ
れら各側部部材の延出端部から車体外側方に向って延出
しこのメインスタンドの往回動で路面に接地可能とされ
る左右一対の接地部とを備え、これら両接地部のうち、
一方の接地部をその車体幅方向の長さを他方の接地部の
それよりも長くして足掛け可能とした電動二輪車におい
て、 1)上記後輪を基準として、車体幅方向で上記足掛け可
能な接地部とは反対側に上記動力伝達装置を配設し、 2)上記電動機の上記両端部のうち、他端部よりも車体
外側方に上記足掛け可能な接地部を位置させ、かつ、車
体側面視で、上記電動機をほぼ円形となるよう形成する
と共に、そのほぼ中心点の後下方に上記足掛け可能な接
地部を位置させ た電動二輪車のメインスタンド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16203291A JP3160009B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 電動二輪車のメインスタンド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16203291A JP3160009B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 電動二輪車のメインスタンド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04358977A JPH04358977A (ja) | 1992-12-11 |
JP3160009B2 true JP3160009B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=15746788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16203291A Expired - Fee Related JP3160009B2 (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | 電動二輪車のメインスタンド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3160009B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-05 JP JP16203291A patent/JP3160009B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04358977A (ja) | 1992-12-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |