JP3159533B2 - 舶用多段減速逆転機の油圧回路 - Google Patents

舶用多段減速逆転機の油圧回路

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JP3159533B2 JP21354692A JP21354692A JP3159533B2 JP 3159533 B2 JP3159533 B2 JP 3159533B2 JP 21354692 A JP21354692 A JP 21354692A JP 21354692 A JP21354692 A JP 21354692A JP 3159533 B2 JP3159533 B2 JP 3159533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、舶用多段減速逆転機
の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多段減速型の減速逆転機、例えば前進二
速を備えた舶用の減速逆転機においては、高速段におい
ては主として航走用に使用し、低速段では曳網等の作業
用として使用するようにしている。
【0003】他方、主としてディーゼル機関を主機関と
した船舶においては、機関低速時の回転変動により減速
逆転機の歯車のガラ音(歯打ち音)を生ずる欠点があ
る。このようなガラ音を防止する手段として、一般に、
機関の低速回転時に油圧クラッチへの作動油圧を低下さ
せ、この油圧クラッチの摩擦板をスリップさせることに
よって、上記のような回転変動を吸収することが行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、機関低速時において常に作動油圧を低下させてス
リップを生じさせると、曳網作業のような作業を行う場
合には、そのクラッチのスリップによって曳網を行うこ
とができないといった不都合を生ずる。
【0005】この発明は、このような従来の欠点を解消
して、曳網のような作業を行う場合にはスリップを生ず
ることなく、他方、航走時のような場合には機関低速時
に油圧クラッチをスリップさせることでガラ音を防止す
るようにした多段減速逆転機の油圧回路を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明では、各減速段に対応した油圧クラッチを
備え、その油圧クラッチの嵌脱によって、減速段の切換
えを行う、前進二速、後進一速を備えた多段式の減速逆
転機において、前進二速のうち高速側の段は通常航走用
とされ、低速側の段は曳網作業用とされるとともに、高
速側の段には、機関低速時に前記油圧クラッチへの作動
油圧を下げてクラッチのスリップを生じさせる油圧調整
機構が設けられ、低速側の段にはそのような油圧調整機
構が設けられておらず、この低速側の段では、機関回転
数がどの範囲にあってもそのようなスリップを生じさせ
ないこととしてあることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように、特定段即ち、航走に使用するよ
うな高速段においては、油圧調整機構を動作させて作動
油圧を低下させ、これによって、機関低速時の回転変動
を防止できる。他方、曳網作業のような場合には、スリ
ップを生じさせることなく確実に曳網等を行うことがで
きる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例を示す減速
逆転機の油圧回路図である。図において、(1)は作動
油ポンプであって、この作動油ポンプ(1)の吐出側通
路(2)の途中に前後進切換弁(3)が接続されて、前
進・後進及び中立の3位置に切換えるようになってい
る。この前後進切換弁(3)の吐出側には、後進位置に
おいて作動油を供給する後進作動油通路(4)と、前進
位置において作動油を供給する前進作動油通路(5)と
が接続されており、後進作動油通路(4)が、減速逆転
機の後進クラッチ(6)へ接続されている。他方、前進
作動油通路(5)は、前進一速・二速切換弁(7)の入
口ポートへ接続されるとともに、この前進一速・二速切
換弁(7)を前進一速側に切換えると、前進一速通路
(8)より前進一速クラッチ(9)へ作動油を供給し、
前進二速側へ切換えると、前進二速通路(10)より、前
進二速クラッチ(11)へ作動油を供給するようにしてい
る。
【0009】他方、前記吐出側通路(2)の途中より分
岐して各クラッチ(6)(9)(11)等へ潤滑油を供給
するための潤滑油通路(11)が分岐して接続されている
が、この潤滑油通路(11)の途中に、油圧調整弁(13)
が設けられている。この油圧調整弁(13)には、前進又
は後進時において、前記作動ポンプ(1)側からの圧油
を背圧として供給する背圧通路(12)が接続されて、こ
の油圧調整弁(13)により調圧された作動油が、前記各
クラッチ(6)(9)(11)へ供給され、この調圧調整
弁(13)よりリークされた油が潤滑油として供給される
ようになっている。
【0010】更に、前記前進一速・二速切換弁(7)の
前進一速への切換え時に作動油が供給される前進一速ク
ラッチ(9)への通路(8)より分岐して、この通路
(8)の圧油を前記潤滑油通路(11)側にリークさせる
ための調圧通路(15)が設けられており、この調圧通路
(15)中には、調圧弁(16)と、この調圧通路(15)を
開閉するための開閉弁(18)が設けられている。
【0011】即ち、前進時において、前進一速・二速切
換弁(7)が前進一速側に切換わっている場合におい
て、この開閉弁(18)が閉じられている場合には、この
調圧通路(15)側には作動油が流れず、そのとき、調圧
弁(16)は働かず、前進一速クラッチ(9)側には、前
記油圧調整弁(13)によって調圧された作動油圧が供給
される。他方、機関が低速回転の場合にこの開閉弁(1
8)を開くと、その調圧通路(15)側に油圧が流れるか
ら、前記調圧弁(16)によって調圧された作動油圧が、
前進一速クラッチ(9)側に供給されることになる。こ
の場合の調圧弁(16)の調圧圧力を、前記油圧調整弁
(13)の設定圧力よりも低くしておくことにより、機関
低速時には、低圧の作動油圧が前進一速クラッチ(9)
側に供給されるから、これによって、このクラッチ
(9)の摩擦板をスリップさせて、機関の回転変動を吸
収させ、ガラ音を防止することができる。
【0012】図2は、この発明の別の実施例を示し、こ
の実施例においては、前記作動油ポンプ(1)の吐出側
通路(2)の途中における潤滑油通路(11)よりも下流
側より分岐して、調圧通路(15)を設け、この調圧通路
(15)中に、その調圧通路(15)を開閉する電磁開閉弁
(21)と調圧弁(22)を設けたものである。
【0013】そして、図3で示すように、前後進切換弁
(3)の切換位置を感知する前後進位置センサー(23)
と、前進一速・二速切換弁(7)の切換位置を感知する
前進一速・二速位置センサー(24)、及び、機関回転数
を検出する回転センサー(25)からの出力信号を制御回
路(26)へ入力し、これらによって入力された検出結果
に基づき、前進一速で、かつ機関回転数が低い場合に
は、電磁開閉弁(21)へ制御信号を出力して、この電磁
開閉弁(21)を開いて調圧通路(15)側へ作動油を逃が
すことにより、調圧弁(22)によって設定された低圧の
作動油が、前進一速クラッチ(9)側へ供給するように
なっている。
【0014】図4は、この場合の制御の流れを示すフロ
ーチャートを示している。即ち、機関の回転数を検出
し、機関回転数NE がある特定の回転数NA よりも低回
転の場合には、前後進切換弁(3)の位置と前進一速・
二速切換弁(7)の位置を判定して、前進一速の場合に
のみ、電磁開閉弁(21)を開くものである。
【0015】図5は、この発明の更に別の実施例であっ
て、上記のような調圧通路(15)を設ける代わりに、作
動油ポンプ(1)の吐出側通路(2)の途中に、この吐
出側通路(2)の圧力を減圧することのできる減圧弁
(27)を設け、前記図2の実施例と同様にして、この減
圧弁(27)を前進一速でかつ低速回転時に作動させるこ
とによって、この吐出側通路(2)中の作動油圧を直接
に減圧して、前進一速クラッチ(9)側へ作動油圧を供
給するものである。この場合の制御装置のブロックダイ
ヤグラムを図5に示し、またフローチャートを図6に示
している。
【0016】図8は、上記のような装置によって調圧さ
れる作動油圧力を示したもので、この図で示すように、
前進二速及び後進時においては常時高い作動油圧が供給
されるが、前進一速で、かつ、機関回転数の低速時に、
それよりも低圧に調圧された作動油圧が、前進一速クラ
ッチ側に供給されることになる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、多段
式の減速逆転機において前進二速のうち高速側の段を通
常航走用に用いるものとし、低速側の段を曳網作業用に
用いるものとして、高速段においては、機関低速時に前
記油圧クラッチへの作動油圧を下げる油圧調整機構を設
けることにより、航走時の低速回転時においては、その
低い作動油圧によって油圧クラッチの摩擦板をスリップ
させ、機関の回転変動を吸収してガラ音を防止できると
いう効果がある。一方、曳網作業を行う場合は、航走時
の変速段とは異なる低速段を用いるようにして、この低
速段にはそのような調整機構を設けずに、機関が低速回
転であっても作動油圧が低圧に調圧されることがなく、
そのため、クラッチのスリップを生ずることがないの
で、確実に曳網作業等を行うことができるという効果が
ある。また、高速段の作動油回路中にかかる調圧弁機構
を設けて機関回転数に応じて調圧弁を動作させればよい
ので、構造も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す減速逆転機の油圧回路
図である。
【図2】この発明の別の実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図3】図2の実施例の制御装置を示すブロックダイヤ
グラムである。
【図4】同じく制御の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】この発明の別の実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図6】同じく図5の装置の制御機構を示すブロックダ
イヤグラムである。
【図7】同じくフローチャートである。
【図8】機関回転数と作動油圧の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
(9) 前進一速クラッチ (17) 調圧弁 (22) 調圧弁 (27) 減圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/28 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各減速段に対応した油圧クラッチを備
    え、その油圧クラッチの嵌脱によって減速段の切換えを
    行う、前進二速、後進一速を備えた多段式の減速逆転機
    において、前進二速のうち高速側の段は通常航走用とさ
    れ、低速側の段は曳網作業用とされるとともに、高速側
    の段には、機関低速時に前記油圧クラッチへの作動油圧
    を下げてクラッチのスリップを生じさせる油圧調整機構
    が設けられ、低速側の段にはそのような油圧調整機構が
    設けられておらず、この低速側の段では、機関回転数が
    どの範囲にあってもそのようなスリップを生じさせない
    こととしてあることを特徴とする舶用多段減速逆転機の
    油圧回路。
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