JP3159269U - プレハブ式階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレハブ式階段が設けられる設置地面の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段を設置地面上に強固に固定することができるプレハブ式階段を提供する。【解決手段】傾斜した設置地面11上に互いに略平行に配置された複数の長尺部材16と、水平に配置された踏み板部6と、鉛直に配置され上辺部が前記踏み板部6の側辺部に一体的に連続又は接続された蹴上げ部8とを有すると共に、前記傾斜した設置地面11上に配置された長尺部材16上に階段状に並べて配置されたステップ部材4と、前記長尺部材16に固定された固定部材34と、下端部が前記設置地面11の土中に埋め込まれ、上端部が前記設置地面11から突き出して前記固定部材34に固定された、大きな剛性を有するアンカー杭32とを備えた。【選択図】図1

Description

本考案は、プレハブ式階段に関するものである。
プレハブ式階段は、例えば山間部における登山道や、工事現場等の傾斜のある設置地面に簡単に取付けることができる階段として使用されるものである。図7及び図8は、従来のプレハブ式階段2(例えば、特許文献1参照)を説明するために用いる図である。
図7及び図8に示すように、従来のプレハブ式階段2は、複数のステップ部材4が、釘や木ネジ等の連結部材12により互いに連結されて、階段状に構成されていた。そして、これらのステップ部材4同士の連結部が、釘や木ネジ等の固定部材14を打ち込んだり、ネジ込んだりすることにより、一対の長尺部材16上に強固に固定されていた。
さらに、この一対の長尺部材16のそれぞれが、アンカー杭22、頭付ボルト24、ナット26により、地盤が土砂等で形成された傾斜のある設置地面11上に強固に固定されていた。
図7に示すように、ステップ部材4は、図中上側に踏み面6aを有する踏み板部6と、踏み板部6の図中左端から図中下側に垂直に折れ曲がるように形成された蹴上げ部8と、踏み板部6の図中右端から図中上側に垂直に立ち上がるように形成された立上り板部10とが、一体的に形成されていた。また、ステップ部材4には、その素材として耐腐食性、耐候性に優れた再生プラスチックが使用されていた。
そして、所定のステップ部材4の踏み板部6の上側に配置された、互いに隣合う別のステップ部材4の、蹴上げ部8の下端面が、上記所定のステップ部材4の踏み板部6の踏み面6a上に突き当てられると共に、上記別のステップ部材4の蹴上げ部8の、前記設置地面11側(裏側)の面が、前記所定のステップ部材4の立上り板部10の、前記設置地面11とは反対側(表側)の面に当接されていた。
このとき、釘や木ネジ等の連結部材12が、上記別のステップ部材4の蹴上げ部8の、設置地面11とは反対側(表側)から、上記別のステップ部材4の蹴上げ部8と、前記所定のステップ部材4の立上り板部10とを厚さ方向に貫通するように打込まれたり、ネジ込まれることにより、互いに斜め方向に隣合うステップ部材4同士を互いに連結するようになっていた。
そして、ステップ部材4の踏み板部6の長尺部材16側寄りの端部に、その踏み面6a側から設置地面11側に向って、釘や木ネジ等の固定部材14が、斜め下方に打込まれたり、ネジ込まれたりして、踏み板部6を貫通して、その先端側が長尺部材16に突き刺さるか、或はネジ込まれることにより、ステップ部材4の各々が長尺部材16に固定されていた。
さらに、図7及び図8に示すように、最下段のステップ部材4が、設置地面11に沿う方向の土圧や、降雨時の水流の力等を受けて設置地面11の下流側に移動しないように、最下段のステップ部材4の蹴上げ部8の、設置地面11とは反対側(表側)の面が、角柱状の杭20の上端部側面に当接して支えられていた。
そして、上下二本の釘や木ネジ等の固定部材18が、杭20の上端部の、ステップ部材4との接触面とは反対側(外側)の面から打ち込まれたり、ネジ込まれたりして、杭20を貫通して、その先端側が最下段のステップ部材4の蹴上げ部8に突き刺さるか、ネジ込まれることにより、最下段のステップ部材4と杭20が互いに固定されていた。
そして、杭20は、その下端部が土中に深く突き刺さって埋め込まれることにより、設置地面11を上面に形成する地盤の土中に強固に固定されていた。
そして、長尺部材16は、二本の角柱状に形成され、その二本の長尺部材16が互いに平行に配置されて、それらのそれぞれにステップ部材4の両端部が固定されることにより、二本の長尺部材16はステップ部材4と共に枠構造を構成し、その二本の長尺部材16はその枠構造の二辺を構成するように配置されていた。また、この長尺部材16にも、その素材として再生プラスチックが使用されていた。
これらの長尺部材16は、設置地面11に打ち込まれたアンカー杭22の上端部に、頭付ボルト24とナット26によりネジ締結されて固定されていた。また、このアンカー杭22にも、その素材として再生プラスチックが使用されていた。
このため、従来のプレハブ式階段2においては、階段状に形成されたステップ部材4の踏み板部6の踏み面6aに順次足を乗せていくことにより、人が昇り降りすることができるようになっていた。
さらに、従来のプレハブ式階段2においては、ステップ部材4が長尺部材16を介して設置地面11の上に載置されることにより、設置地面11が凹凸のある傾斜面であっても、その傾斜面から凹凸を除去して平らに整地しなくとも、ステップ部材4を設置地面11上に確実に固定することができる。
また、ステップ部材4が長尺部材16を介して設置地面11の上に載置されることにより、互いに隣り合うステップ部材4が、設置地面11の凹凸により、互いに相対的な角度に回動してねじれたりすることもなくなるので、やはりステップ部材4を設置地面11上に、ステップ部材4が安定して確実に固定することができるようになっていた。
登録実用新案第3066483号公報
しかしながら、前記従来のプレハブ式階段2においては、再生プラスチック製のアンカー杭22を設置地面11の土中に打ち込むことにより、プレハブ式階段2を設置地面11上に固定させる構造となっているために、次のような問題があった。
すなわち、再生プラスチック製のアンカー杭22において、設置地面11の地盤が、それほど硬くない土砂等により形成されている場合には、アンカー杭22を設置地面11から土中に深く打ち込んで、プレハブ式階段2を設置地面11上に固定させることが可能となっていた。
しかしながら、設置地面11の地盤が著しく硬い土砂等で形成されている場合、例えば、土砂の硬さがコンクリートまではいかなくともそれに近い状態で固まっている場合や、土中に大きな石の塊が混在している場合、或は土中に大きくて丈夫な樹木の根が隙間無く張り巡らされている場合等には、再生プラスチック製のアンカー杭22では剛性が不足するため、そのアンカー杭22を設置地面11の地盤の土中に打ち込むことが困難になるという問題があった。
このように設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されている場合において、再生プラスチック製のアンカー杭22を設置地面11の土中に深く埋め込むためには、アンカー杭22を埋め込む場所の地盤を崩して、アンカー杭22の断面積より大きな面積の孔を掘り、その孔の中にアンカー杭22の下端部を挿し込んだ後で、地盤を崩すことにより生じた残土を埋め戻すことにより、アンカー杭22を埋め込んで固定するという一連の作業を行う必要があった。このため、そのような一連の作業を行うための労力と時間がかかるという問題があった。
また、上記一連の作業によるアンカー杭22の埋め込みによる固定によっては、従来のようにアンカー杭22を設置地面11から土中に打ち込む場合と異なり、上記掘った孔にアンカー杭22の下端部を挿し込んだ後に、地盤を崩すことにより柔らかくなった残土を埋め戻すだけであるため、アンカー杭22がぐらついてしまい、アンカー杭22を設置地面11の土中に強固に固定することができないという問題もあった。
そこで本考案は、上記問題点に鑑みて、プレハブ式階段が設けられる設置地面の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段を設置地面上に強固に固定することができるプレハブ式階段を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本考案によるプレハブ式階段は、
傾斜した設置地面上に互いに略平行に配置された複数の長尺部材と、
水平に配置された踏み板部と、鉛直に配置され上辺部が前記踏み板部の側辺部に一体的に連続又は接続された蹴上げ部とを有すると共に、前記傾斜した設置地面上に配置された長尺部材上に階段状に並べて配置されたステップ部材と、
前記長尺部材に固定された固定部材と、
下端部が前記設置地面の土中に埋め込まれ、上端部が前記設置地面から突き出して前記固定部材に固定された、大きな剛性を有するアンカー杭と
を備えたことを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記アンカー杭は、下端部に傾斜面を有することを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記アンカー杭は、外周に複数のリブや節を有する異形鉄筋であることを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記長尺部材と前記固定部材は、互いをネジ締結により固定されたことを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は開口部を有し、
前記アンカー杭の上端部が前記固定部材の開口部に挿入して互いに接続されたことを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は、円筒状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は、一枚の板状部材が折り曲げられることにより形成されていることを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は、直方体の一部を変形させて形成されていることを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は、金属製であることを特徴とするものである。
また、本考案によるプレハブ式階段は、
前記固定部材は、金属製又は合成樹脂製であることを特徴とするものである。
このような本考案のプレハブ式階段によれば、
傾斜した設置地面上に互いに略平行に配置された複数の長尺部材と、
水平に配置された踏み板部と、鉛直に配置され上辺部が前記踏み板部の側辺部に一体的に連続又は接続された蹴上げ部とを有すると共に、前記傾斜した設置地面上に配置された長尺部材上に階段状に並べて配置されたステップ部材と、
前記長尺部材に固定された固定部材と、
下端部が前記設置地面の土中に埋め込まれ、上端部が前記設置地面から突き出して前記固定部材に固定された、大きな剛性を有するアンカー杭とを備えたことにより、
プレハブ式階段が設けられる設置地面の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段を設置地面上に強固に固定することができる。
本考案の第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30の側面図である。 図1に示すプレハブ式階段30の図中上方から見た上面図である。 図1に示すプレハブ式階段30のアンカー杭32の側面図である。 図1に示すプレハブ式階段30の固定部材34を示す図であり、図4(a)はその上面図、図4(b)はその正面図である。 本考案の第2の実施の形態に係るプレハブ式階段に用いられる固定部材44を示す図であり、図5(a)はその上面図、図5(b)はその正面図である。 本考案の第3の実施の形態に係るプレハブ式階段に用いられる固定部材54を示す図であり、図6(a)はその上面図、図6(b)はその正面図である。 従来のプレハブ式階段2を示す側面図である。 図7に示すプレハブ式階段2の上面図である。
以下、本考案に係るプレハブ式階段の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図4は、本考案の第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30について説明するために参照する図である。これらの図に示すプレハブ式階段30は、前記従来のプレハブ式階段2と同様の部分には同じ符号を付して説明し、従来と同様の構成についての重複する説明は一部を除き省略するものとする。
本実施の形態に係るプレハブ式階段30においては、図1及び図2に示すように、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材34、頭付ボルト36、及びナット38により、設置地面11上に固定される。
そして、アンカー杭32は、その表面に溶融亜鉛メッキ処理が施された金属製の棒状の部材であり、その外周に、このアンカー杭32の素材として用いた異形鉄筋としての形状を有している。
すなわち、アンカー杭32の外周には、図3に示すように、アンカー杭32の長さ方向に沿って形成されたリブ32aと、このリブ32aと直交し、かつアンカー杭32の円周方向に半周分の長さ分だけ形成された複数の節(ふし)32bを有している。この複数の節32bは、アンカー杭32の長さ方向において、リブ32aの両側に互い違いに配置されている。
このような上記リブ32aと、複数の節32bは、アンカー杭32の周面において、それらが形成されていない場所の周面より半径外側に突出するように、それらの断面が突起状に形成されている。
このようにアンカー杭32には、その外周に突起状のリブ32aと節32bが形成されていることにより、設置地面11に打ち込まれた場合に、打ち込まれた周囲の土砂との付着力を増大させることができるために、設置地面11に強固に固定することができる。
また、このアンカー杭32は、その先端部(図中下端部)に、長さ方向(図中上下方向)に対して45度程度の角度を有する傾斜面32cが形成されている。このような傾斜面32cが形成されているために、アンカー杭32を設置地面11に打ち込むことを容易にすることができる。
アンカー杭32は、その下端部を設置地面11に接触させた状態で、ハンマー等の道具を用いて、そのアンカー杭32の上端面に下側に向って大きな力を加えることにより、アンカー杭32の下端部が土中に強く打ち込まれて、深く突き刺さることにより、設置地面11の土中に強固に固定される。
すなわち、アンカー杭32は、鋼製の異形鉄筋であるため、前記従来のプレハブ式階段2における再生プラスチック製のアンカー杭22に比べて、剛性が大きいために、例え設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されていても、ハンマー等の道具を用いてその上端面に、下側に向って大きな力を加える作業を行なうだけで、アンカー杭32を設置地面11から土中に打ち込むことができる。
このため、前記従来のプレハブ式階段2における再生プラスチック製のアンカー杭22において必要とされていた、設置地面11のアンカー杭22を埋め込む場所の地盤を崩して孔を掘り、その孔の中にアンカー杭22を埋め込んだ後に、地盤を崩すことにより生じた土砂をその孔の中に埋め戻すという一連の作業を行う必要がないために、設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭32の打ち込み作業を容易に行うことができる。
すなわち、本実施の形態においては、上記従来のプレハブ式階段2におけるような、地盤を崩したり埋め戻したりという一連の作業を行わずに、アンカー杭32をいきなり設置地面11の土中に打ち込むことができるため、アンカー杭32を打ち込む場所の周りの地盤は、硬い状態のまま維持されるために、アンカー杭32はぐらつくことなく、設置地面11の土中に強固に固定することができる。
図1,2に示す固定部材34は、金属製であり、図4(a)及び(b)に示すように、その軸線に沿って軸孔34aが形成された円筒状に形成されており、その長さの中央より図4(b)中上側の位置に、頭付ボルト36が緩く貫通するボルト孔34bが形成されている。
この固定部材34の軸孔34aは、アンカー杭32のリブ32aや節32bを含めた外径寸法より僅かに大きな寸法となるような内径寸法に形成されている。この軸孔34aに、図4(b)中下側方向から、アンカー杭32の上端部(図3中の上端部)が、この固定部材34のボルト孔34bに頭付ボルト36を挿し込むことを阻害しない程度の深さまで挿し込まれることにより、アンカー杭32と固定部材34は互いに嵌合する。
そして、固定部材34は、図2に示すように、長尺部材16の外側部に接触するように配置され、ボルト孔34bと、長尺部材16のボルト孔34bと対応する位置に頭付ボルト36のネジ部が緩く貫通するよう形成されたボルト孔を、頭付ボルト36のネジ部が挿通し、ナット38により締め付けられるようネジ締結することにより、固定部材34は長尺部材16に固定される。
このため、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材34、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に固定される。
このような本考案の第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30によれば、プレハブ式階段30が設けられる設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭32を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段30を設置地面11上に強固に固定することができる。
次に、図5は、本考案の第2の実施の形態に係るプレハブ式階段に用いられる固定部材44について説明するために参照する図である。前記第1の実施の形態と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、同様の構成についての重複する説明は一部を除き省略するものとする。
前記第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30においては、図1及び図2に示すように、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材34、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に固定されていたが、この第2の実施の形態に係るプレハブ式階段においては、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、上記固定部材34の代わりに固定部材44を用いて設置地面11上に固定されるようになっている。
すなわち、第2の実施の形態に係るプレハブ式階段における固定部材44は、図5(a)及び(b)に示すように、金属製の一枚の長い平板(板状部材)が折り曲げられて形成されているものであり、平らな平板部44aと、平板部44aから長さ方向に連続して弧を描くように270度程度折り曲げられた円弧部44bと、その円弧部44bの平板部44aと反対側の平板部44cが、平板部44aにぶつからないように90度程度折り曲げられて、平板部44aと間隔をおいて互いに対向するように構成されている。
この固定部材44の円弧部44bの内周面44dの内径寸法は、アンカー杭32の上端部が緩く挿通することができる程度の大きさに形成されており、互いに対向する平板部44aと平板部44cの間隔が小さくなるにつれて、徐々にその径が小さくなるようになっている。
また、固定部材44の平板部44a,44cには、頭付ボルト36のネジ部が緩く貫通するような寸法に設定された、ボルト孔44f,44eが、互いに対応する位置に形成されている。
この固定部材44の円弧部44bの内周面44dの内側に、図5(b)中の下側から上側に向って、アンカー杭32の上端部(図3中の上端部)が挿し込まれた状態で、平板部44aの、平板部44cと反対側の面が長尺部材16に接触して配置されるようになっている。
そして、平板部44cのボルト孔44eと、平板部44aのボルト孔44fと、長尺部材16のボルト孔44e,44fと対応する位置に頭付ボルト36のネジ部が緩く貫通するよう形成されたボルト孔に、頭付ボルト36のネジ部が挿通し、ナット38により締め付けられるようネジ締結することにより、長尺部材16に固定部材44が固定されるようになっている。
このとき、互いに対向する平板部44aと平板部44cの間隔が小さくなって互いに近付くので、円弧部44bの内周面44dの内径寸法も併せて小さくなるために、アンカー杭32の上端部が円弧部44bの内周面44dによりきつく締め付けられて、アンカー杭32と固定部材44は互いに強固に固定される。
このため、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材44、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に固定される。
このような本考案の第2の実施の形態に係るプレハブ式階段によっても、第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30と同様に、プレハブ式階段が設けられる設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭32を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段を設置地面11上に強固に固定することができる。
次に、図6は、本考案の第3の実施の形態に係るプレハブ式階段に用いられる固定部材54について説明するために参照する図である。前記第1の実施の形態と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、同様の構成についての重複する説明は一部を除き省略するものとする。
前記第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30においては、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材34、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に固定されていたが、この第3の実施の形態に係るプレハブ式階段においては、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、上記固定部材34の代わりに固定部材54を用いて設置地面11上に固定されるようになっている。
すなわち、第3の実施の形態に係るプレハブ式階段における固定部材54は、再生プラスチック製(合成樹脂製)であり、その上面を示す図6(a)に示すように、図中下側に位置する側面54aから図中上側に位置する反対側の側面54b側に深さDを有する段差面54cが形成されている、上面が略逆L字状に形成されている。
そして、段差面54cが形成されていない部分(図6(a)中左側の部分)の中央部に、図6(b)中上下方向に貫通する貫通孔54dが形成されている。また、図6(b)に示すように、段差面54cの中央部に頭付ボルト36のネジ部が緩く貫通するボルト孔54eが形成されている。
この固定部材54の貫通孔54dは、アンカー杭32のリブ32aや節32bを含めた外径寸法よりも僅かに小さな内径寸法に形成されている。この貫通孔54dに、図6(b)中の下方から上方に向って、アンカー杭32の上端部(図3中の上端部)が挿し込まれて、上記リブ32aや節32bが貫通孔54dの内周面にくい込んで嵌合することにより、アンカー杭32と固定部材54は互いに強固に固定されるようになっている。
そして、固定部材54は、その側面54bが長尺部材16に接触するように配置され、ボルト孔54eと、長尺部材16のボルト孔54eと対応する位置に頭付ボルト36のネジ部が緩く貫通するよう形成されたボルト孔を、頭付ボルト36のネジ部が挿通し、ナット38により締め付けられてネジ締結されることにより、長尺部材16と固定部材54は互いに強固に固定される。
このため、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16は、アンカー杭32、固定部材54、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に強固に固定されるようになっている。
このような本考案の第3の実施の形態に係るプレハブ式階段によっても、前記第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30と同様に、プレハブ式階段が設けられる設置地面11の地盤が硬い土砂等で形成されている場合であっても、アンカー杭32を容易かつ強固に土中に固定することができると共に、プレハブ式階段を設置地面11上に強固に固定することができる。
なお、前記第1から第3の実施の形態に係るプレハブ式階段においては、階段状に構成された複数のステップ部材4が固定された長尺部材16が、アンカー杭32、固定部材34,44,54、頭付ボルト36、ナット38により、設置地面11上に固定されていたが、設置地面11上に固定されるステップ部材4と長尺部材16は、前記実施の形態における形状に限定される必要はない。
また、前記第1の実施の形態に係るプレハブ式階段30においては、アンカー杭32は、リブや節や傾斜面を有するように形成されていたが、このような形状に限定される必要はない。
また、前記実施の形態におけるプレハブ式階段のステップ部材4が固定された長尺部材16を固定するために用いる固定部材は、前記第1から第3の実施の形態に係るプレハブ式階段において用いられた固定部材34,44,54の材質や形状に限定される必要はない。
2 プレハブ式階段
4 ステップ部材
6 踏み板部
6a 踏み面
8 蹴上げ部
10 立上がり板部
11 設置地面
12 連結部材
14 固定部材
16 長尺部材
18 固定部材
20 杭
22 アンカー杭
24 頭付ボルト
26 ナット
30 プレハブ式階段
32 アンカー杭
32a リブ
32b 節
32c 傾斜面
34 固定部材
34a 軸孔
34b ボルト孔
36 頭付ボルト
38 ナット
44 固定部材
44a 平板部
44b 円弧部
44c 平板部
44d 内周面
44e ボルト孔
44f ボルト孔
54 固定部材
54a 側面
54b 側面
54c 段差面
54d 貫通孔
54e ボルト孔

Claims (10)

  1. 傾斜した設置地面上に互いに略平行に配置された複数の長尺部材と、
    水平に配置された踏み板部と、鉛直に配置され上辺部が前記踏み板部の側辺部に一体的に連続又は接続された蹴上げ部とを有すると共に、前記傾斜した設置地面上に配置された長尺部材上に階段状に並べて配置されたステップ部材と、
    前記長尺部材に固定された固定部材と、
    下端部が前記設置地面の土中に埋め込まれ、上端部が前記設置地面から突き出して前記固定部材に固定された、大きな剛性を有するアンカー杭と
    を備えたことを特徴とするプレハブ式階段。
  2. 前記アンカー杭は、下端部に傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のプレハブ式階段。
  3. 前記アンカー杭は、外周に複数のリブや節を有する異形鉄筋であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレハブ式階段。
  4. 前記長尺部材と前記固定部材は、互いをネジ締結により固定されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプレハブ式階段。
  5. 前記固定部材は開口部を有し、
    前記アンカー杭の上端部が前記固定部材の開口部に挿入して互いに接続されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のプレハブ式階段。
  6. 前記固定部材は、円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプレハブ式階段。
  7. 前記固定部材は、一枚の板状部材が折り曲げられることにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプレハブ式階段。
  8. 前記固定部材は、直方体の一部を変形させて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプレハブ式階段。
  9. 前記固定部材は、金属製であることを特徴とする請求項6又は7に記載のプレハブ式階段。
  10. 前記固定部材は、金属製又は合成樹脂製であることを特徴とする請求項8に記載のプレハブ式階段。
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