JP3207383U - 根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵 - Google Patents

根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵 Download PDF

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Abstract

【課題】作業時間やコストを低減することの可能な根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵を提供する。【解決手段】根枷付き杭体は、杭体と、杭体の周面に固定された根枷とを備えている。根枷は、2つの根枷プレート21と、2つの根枷プレート21を杭体に固定するボルトおよびナットを有している。根枷プレート21は、杭体の周面に密着可能な形状の板材からなり、かつ、ボルトを挿通させるための1または複数の開口部21Dを有する胴体部21Aと、胴体部21Aの両脇にそれぞれ1つずつ設けられ、胴体部21Aに杭体の周面を密着させたときの杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部21Bとを備えている。【選択図】図6

Description

本考案は、根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵に関する。
公園や、歩道、その他各所で、法面などの傾斜地への人の立ち入りを制限するために、防護柵が設けられる。防護柵に用いられる杭体では、防護柵が容易に傾かないよう、下端が地中深くに埋め込まれる。防護柵が傾いたり倒壊するのをより強固に防止するために、コンクリートなどで形成された根枷ブロックが杭体の下端近くに設けられることがある。
実公昭63−012195号公報
根枷ブロックが設けられた杭体の設置については、例えば、根枷ブロックを地中に埋設して、杭体を立設する必要がある。根枷ブロックを地中に埋設するには、地面を掘削したり、根枷ブロックを、重機などを用いて、地中に設置したりする作業が必要となる(例えば特許文献1)。そのため、防護柵の設置には、多大な作業時間と、多大なコストがかかってしまう。従って、作業時間やコストを低減することの可能な根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵を提供することが望ましい。
本考案の一実施の形態の根枷プレートは、杭体の周面に密着可能な形状の板材からなり、かつ、ボルトを挿通させるための1または複数の開口部を有する胴体部と、胴体部の両脇にそれぞれ1つずつ設けられ、胴体部に杭体の周面を密着させたときの杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部とを備えている。
本考案の一実施の形態の根枷付き杭体は、杭体と、杭体の周面に密着した根枷とを備えている。根枷は、1または複数の根枷プレートと、1または複数の根枷プレートを杭体の周面に固定する1組または複数組のボルトおよびナットとを有する。根枷プレートは、上記の根枷プレートと同一の構成となっている。
本考案の一実施の形態の根枷付き防護柵は、複数の根枷付き杭体と、2つの根枷付き杭体同士を連結する複数の棒体とを備えている。各根枷付き杭体は、上記の根枷付き杭体と同一の構成となっている。
本考案の一実施の形態の根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵では、杭体の周面に密着可能な形状の板材からなる胴体部が杭体の周面に密着され、杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部が胴体部の両脇にそれぞれ1つずつ設けられている。これにより、杭体を、孔を設けていない地面に直接、打ち込む際に、根枷プレートの抵抗が非常に小さい。一方、各羽部は杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなるので、杭体を傾かせようとする力に対して、根枷プレートは大きな抵抗力を発揮する。
本考案の一実施の形態の根枷プレート、根枷付き杭体および根枷付き防護柵によれば、杭体を、孔を設けていない地面に直接、打ち込む際に、根枷プレートの抵抗が非常に小さくなるようにしたので、杭体を、孔を設けていない地面に直接、打ち込むことができる。これにより、例えば、地面に孔を設けて、その孔の中に根枷プレートを埋設したり、根枷プレートを、重機などを用いて、地中に設置したりする必要がない。従って、作業時間やコストを低減することができる。
本考案の第1の実施形態の根枷付き杭体の正面構成例を表す図である。 図1の根枷の上面構成例(下面構成例)を表す図である。 図1の根枷の正面構成例を表す図である。 図1の根枷の背面構成例を表す図である。 図1の根枷の側面構成例(右側面構成例・左側面構成例)を表す図である。 図2の根枷プレートの斜視構成例を表す図である。 図2の根枷の上面構成の一変形例を表す図である。 図7の根枷の側面構成例(31−1と正対する方向からの側面構成例)を表す図である。 図7の根枷の側面構成例(31−2と正対する方向からの側面構成例)を表す図である。 図7の根枷の側面構成例(31−3と正対する方向からの側面構成例)を表す図である。 図7の根枷の斜視構成例を表す図である。 図2の根枷の上面構成(下面構成例)の一変形例を表す図である。 本考案の第2の実施形態の根枷付き防護柵の正面構成例を表す図である。 図13の根枷付き防護柵の側面構成例を表す図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本考案の一具体例であって、本考案は以下の態様に限定されるものではない。また、本考案は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。
<第1の実施の形態>
[構成]
本考案の第1の実施の形態に係る根枷付き杭体1の構成について説明する。図1は、根枷付き杭体1の正面構成例を表したものである。根枷付き杭体1は、杭体10と、杭体10の周面に固定された根枷20とを備えている。
杭体10は、例えば、木材、樹脂、または、金属などによって形成されている。杭体10は、例えば、円柱形状、または、角柱形状となっている。杭体10の下端は、杭体10を地表面100に打ち込む際の抵抗を低くすることの可能な形状となっており、例えば、円錐形状、または、角錐形状となっている。杭体10は、後述の開口部21Dと対向する位置に貫通孔を有している。この貫通孔は、後述のボルト22を挿通するためのものである。
根枷20は、杭体10が地表面100に対して斜めに傾いたり、杭体10が倒壊したりするのを低減するためのものである。根枷20は、杭体10の下端部分が地中110に打ち込まれているとき、根枷20も地中110に打ち込まれるような位置に配置されている。杭体10の下端部分が地中110に打ち込まれている場合に、杭体10のうち、地表面100上に露出している部分の長さが1100mmとなっており、杭体10のうち、地表面100下にある部分の長さが700mmとなっているときには、根枷20は、例えば、根枷20の上端が地表面100から100mm程度、地中110にもぐった位置となるように配置されている。根枷20が上述したような位置に配置されていることにより、杭体10が地表面100に対して斜めに傾いたり、杭体10が倒壊したりするのを低減することができる。
図2は、根枷20の上面構成例(下面構成例)を表したものである。図3は、根枷20の正面構成例を表したものである。図4は、根枷20の背面構成例を表したものである。図5は、根枷20の側面構成例(右側面構成例・左側面構成例)を表したものである。図6は、根枷プレート21(後述)の斜視構成例を表したものである。根枷20は、2つの根枷プレート21と、2つの根枷プレート21を杭体10の周面に固定する1組または複数組のボルト22およびナット23とを有している。各根枷プレート21は、例えば、1枚の金属製の板材(例えば鉄板)に対して曲げ加工をすることにより形成されたものである。各根枷プレート21の厚さは、例えば、数mm程度となっている。このように各根枷プレート21が金属製の板材で構成されている場合には、各根枷プレート21を簡易に製造することができ、しかも、製造コストを低く抑えることができる。また、曲げ加工の仕方を調整するだけで、あらゆる太さや形状の杭体10に対応することができる。
各根枷プレート21は、ボルト22を挿通させるための1または複数の開口部21Dを有している。ボルト22は、開口部21Dおよび杭体10の貫通孔に挿通された状態で、ナット23によって固定される。ボルト22およびナット23の組数は、各根枷プレート21に設けられた開口部21Dの数と等しい。従って、例えば、図6に示したように、各根枷プレート21に設けられた開口部21Dの数が2つの場合には、ボルト22およびナット23の組数も2つである。なお、各根枷プレート21に設けられた開口部21Dの数が1つの場合には、ボルト22およびナット23の組数も1つである。また、各根枷プレート21に設けられた開口部21Dの数が3つの場合には、ボルト22およびナット23の組数も3つである。つまり、各根枷プレート21に設けられる開口部21Dの数や、ボルト22およびナット23の組数は、2つに限定されるものではなく、例えば、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。このように、各根枷プレート21がボルト22およびナット23によって杭体10に固定されていることにより、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込んだ際に、各根枷プレート21の位置がずれたり、各根枷プレート21が杭体10から脱落したりするのを防止することができる。
各根枷プレート21は、胴体部21Aと、胴体部21Aの両脇にそれぞれ1つずつ設けられた2つの羽部21Bとを有している。胴体部21Aは、杭体10の周面に密着可能な形状の板材からなる。杭体10が円柱形状となっている場合には、胴体部21Aは、杭体10の周面に密着可能な湾曲形状の板材からなる。杭体10が角柱形状となっている場合には、胴体部21Aは、杭体10の周面に密着可能な矩形状の板材からなる。胴体部21Aは、例えば、その湾曲形状によって、半円柱状の窪み部21Cを有している。胴体部21Aは、または、例えば、その矩形状によって、矩形状の窪み部21Cを有している。
杭体10が円柱形状となっている場合には、胴体部21A(窪み部21C)は、胴体部21A(窪み部21C)を扇の弧としたときの扇の中心角が略180度となるような形状となっている。扇の中心角が略180度となっている場合には、杭体10を間にして2枚の根枷プレート21同士を重ね合わせたときに、一方の根枷プレート21の羽部21Bと、他方の根枷プレート21の羽部21Bとを互いに密着させることができる。
杭体10が角柱形状となっている場合には、胴体部21A(窪み部21C)は、杭体10の断面における一辺の長さの半分の長さに相当する深さの窪みを有している。胴体部21A(窪み部21C)が、杭体10の断面における一辺の長さの半分の長さに相当する深さの窪みを有している場合には、杭体10を間にして2枚の根枷プレート21同士を重ね合わせたときに、一方の根枷プレート21の羽部21Bと、他方の根枷プレート21の羽部21Bとを互いに密着させることができる。
上述したように2つの羽部21Bを互いに密着させることにより、2つの羽部21Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部21Bの強度を高くすることができる。2つの羽部21Bが互いに密着している場合に、2つの羽部21B同士を溶接などにより接合してもよい。このようにした場合には、2つの羽部21Bの強度をより高くすることができる。
胴体部21Aは、ボルト22を挿通させるための1または複数の開口部21Dを有している。胴体部21Aが複数の開口部21Dを有している場合には、複数の開口部21Dは、胴体部21Aにおいて高さの互いに異なる位置に設けられていることが好ましい。このようにした場合には、各根枷プレート21を杭体10に強固に固定することができる。複数の開口部21Dは、杭体10の延在方向と平行な方向に一列に並んで配置されていることが好ましい。このようにした場合には、各根枷プレート21を杭体10に強固に固定することができるだけでなく、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際のボルト22およびナット23の抵抗を最小限に抑えることができる。
各羽部21Bは、杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなる。各羽部21Bが杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなっていることにより、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部21Bの抵抗を低く抑えることができる。各羽部21Bにおいて、胴体部21Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部がテーパー形状となっていることが好ましい。また、各羽部21Bにおいて、胴体部21Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部が逆テーパー形状となっていてもよい。各羽部21Bの下端がテーパー形状または逆テーパー形状となっている場合には、各羽部21Bの下端が杭体10の周面と直交する方向に延在する形状となっている場合と比べて、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部21Bの抵抗を低く抑えることができる。なお、各羽部21Bの下端がテーパー形状となっている場合には、各羽部21Bの下端に突起が存在しないことになるので、各羽部21Bの下端が逆テーパー形状となっている場合と比べて、安全性が高い。
[効果]
次に、根枷付き杭体1の効果について説明する。
従来では、根枷ブロックが設けられた杭体の設置については、例えば、根枷ブロックを地中に埋設して、杭体を立設する必要がある。根枷ブロックを地中に埋設するには、地面を掘削したり、根枷ブロックを、重機などを用いて、地中に設置したりする作業が必要となる。そのため、防護柵の設置には、多大な作業時間と、多大なコストがかかってしまう。
一方、根枷付き杭体1では、湾曲形状または矩形状の板材からなる胴体部21Aが杭体10の周面に密着され、杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部21Bが胴体部21Aの両脇にそれぞれ1つずつ設けられている。これにより、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込む際に、根枷プレート21の抵抗が非常に小さい。その一方で、2つの羽部21Bは杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなるので、杭体10を傾かせようとする力に対して、根枷プレート21は大きな抵抗力を発揮する。その結果、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込むことができるので、例えば、地面に孔を設けて、その孔の中に根枷プレート21を埋設したり、根枷プレート21を、重機などを用いて、地中に設置したりする必要がない。従って、作業時間やコストを低減することができる。
また、根枷付き杭体1において、胴体部21Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部がテーパー形状または逆テーパー形状となっている場合には、各羽部21Bの下端が杭体10の周面と直交する方向に延在する形状となっている場合と比べて、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部21Bの抵抗を低く抑えることができる。
また、根枷付き杭体1において、胴体部21A(窪み部21C)が、胴体部21A(窪み部21C)を扇の弧としたときの扇の中心角が略180度となるような形状となっている場合には、杭体10を間にして2枚の根枷プレート21同士を重ね合わせたときに、一方の根枷プレート21の羽部21Bと、他方の根枷プレート21の羽部21Bとを互いに密着させることができる。2つの羽部21Bを互いに密着させることにより、2つの羽部21Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部21Bの強度を高くすることができる。
また、根枷付き杭体1において、複数の開口部21Dが、胴体部21Aにおいて高さの互いに異なる位置に設けられている場合には、1つの開口部21Dしか設けられていない場合と比べて、ボルト22およびナット23を用いることにより、各根枷プレート21を杭体10に強固に固定することができる。その結果、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込んだ際に、各根枷プレート21の位置がずれたり、各根枷プレート21が杭体10から脱落したりするのを防止することができる。
また、根枷付き杭体1において、複数の根枷プレート21が、2つの羽部21B同士が互いに密着するように杭体10の周面に固定されている場合には、2つの羽部21Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部21Bの強度を高くすることができる。
<変形例>
上記実施の形態において、根枷20の代わりに根枷30が杭体10に固定されていてもよい。図7は、根枷30の上面構成の一例を表したものである。図8は、根枷30の側面構成例(後述の根枷プレート31−1と正対する方向からの側面構成例)を表したものである。図9は、根枷30の側面構成例(後述の根枷プレート31−2と正対する方向からの側面構成例)を表したものである。図10は、根枷30の側面構成例(後述の根枷プレート31−3と正対する方向からの側面構成例)を表したものである。図11は、根枷30の斜視構成例を表したものである。
根枷30は、根枷20と同様、杭体10が地表面100に対して斜めに傾いたり、杭体10が倒壊したりするのを低減するためのものである。根枷30は、根枷20と同様の位置に配置されている。根枷30は、3つの根枷プレート31と、3つの根枷プレート21を杭体10の周面に固定する複数組のボルト22およびナット23とを有している。各根枷プレート31は、例えば、1枚の金属製の板材(例えば鉄板)に対して曲げ加工をすることにより形成されたものである。各根枷プレート31の厚さは、例えば、数mm程度となっている。このように各根枷プレート31が金属製の板材で構成されている場合には、各根枷プレート31を簡易に製造することができ、しかも、製造コストを低く抑えることができる。また、曲げ加工の仕方を調整するだけで、あらゆる太さや形状の杭体10に対応することができる。
各根枷プレート31は、ボルト22を挿通させるための複数の開口部31Dを有している。ボルト22は、開口部31Dおよび杭体10の貫通孔に挿通された状態で、ナット23によって固定される。ボルト22およびナット23の組数は、各根枷プレート31に設けられた開口部31Dの数の合計の1/2と等しい。従って、例えば、図8〜図10に示したように、各根枷プレート31に設けられた開口部31Dの数が2つの場合には、ボルト22およびナット23の組数は3つである。このように、各根枷プレート31がボルト22およびナット23によって杭体10に固定されていることにより、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込んだ際に、各根枷プレート31の位置がずれたり、各根枷プレート31が杭体10から脱落したりするのを防止することができる。
各根枷プレート31は、胴体部31Aと、胴体部31Aの両脇にそれぞれ1つずつ設けられた2つの羽部31Bとを有している。胴体部31Aは、杭体10の周面に密着可能な湾曲形状の板材からなる。杭体10が円柱形状となっている場合には、胴体部31Aは、杭体10の周面に密着可能な湾曲形状の板材からなる。胴体部21Aは、例えば、その湾曲形状によって、断面形状が円弧の一部となっている窪み部21Cを有している。
杭体10が円柱形状となっている場合には、胴体部31A(窪み部31C)は、胴体部31A(窪み部31C)を扇の弧としたときの扇の中心角が略120度となるような形状となっている。扇の中心角が略120度となっている場合には、3枚の根枷プレート31を用いて、杭体10を間にして2枚の根枷プレート31同士を重ね合わせたときに、一方の根枷プレート31の羽部31Bと、他方の根枷プレート31の羽部31Bとを互いに密着させることができる。2つの羽部31Bを互いに密着させることにより、2つの羽部31Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部31Bの強度を高くすることができる。2つの羽部31Bが互いに密着している場合に、2つの羽部31B同士を溶接などにより接合してもよい。このようにした場合には、2つの羽部31Bの強度をより高くすることができる。
胴体部31Aは、ボルト22を挿通させるための複数の開口部31Dを有している。複数の開口部31Dは、胴体部31Aにおいて高さの互いに異なる位置に設けられるとともに、杭体10の延在方向と平行な方向と交差する方向(つまり斜め方向)に一列に並んで配置されている。これにより、3枚の根枷プレート31を用いて、杭体10を間にして2枚の根枷プレート31同士を重ね合わせた状態で、各根枷プレート31を杭体10に強固に固定することができる。
各羽部31Bは、杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなる。各羽部31Bが杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなっていることにより、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部31Bの抵抗を低く抑えることができる。各羽部31Bにおいて、胴体部31Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部がテーパー形状となっていることが好ましい。また、各羽部31Bにおいて、胴体部31Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部が逆テーパー形状となっていてもよい。各羽部31Bの下端がテーパー形状または逆テーパー形状となっている場合には、各羽部31Bの下端が杭体10の周面と直交する方向に延在する形状となっている場合と比べて、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部31Bの抵抗を低く抑えることができる。なお、各羽部31Bの下端がテーパー形状となっている場合には、各羽部31Bの下端に突起が存在しないことになるので、各羽部31Bの下端が逆テーパー形状となっている場合と比べて、安全性が高い。
[効果]
次に、本変形例にかかる根枷付き杭体1の効果について説明する。
本変形例にかかる根枷付き杭体1では、湾曲形状の板材からなる胴体部31Aが杭体10の周面に密着され、杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部31Bが胴体部31Aの両脇にそれぞれ1つずつ設けられている。これにより、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込む際に、根枷プレート31の抵抗が非常に小さい。その一方で、2つの羽部31Bは杭体10の延在方向と平行な平板状の板材からなるので、杭体10を傾かせようとする力に対して、根枷プレート31は大きな抵抗力を発揮する。その結果、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込むことができるので、例えば、地面に孔を設けて、その孔の中に根枷プレート31を埋設したり、根枷プレート31を、重機などを用いて、地中に設置したりする必要がない。従って、作業時間やコストを低減することができる。
また、本変形例にかかる根枷付き杭体1において、胴体部31Aに杭体10の周面を密着させたときの杭体10の下端寄りの端部がテーパー形状または逆テーパー形状となっている場合には、各羽部31Bの下端が杭体10の周面と直交する方向に延在する形状となっている場合と比べて、根枷付き杭体1を地表面100に打ち込む際の各羽部31Bの抵抗を低く抑えることができる。
また、本変形例にかかる根枷付き杭体1において、胴体部31A(窪み部31C)が、胴体部31A(窪み部31C)を扇の弧としたときの扇の中心角が略120度となるような形状となっている場合には、3枚の根枷プレート31を用いて、杭体10を間にして2枚の根枷プレート31同士を重ね合わせたときに、一方の根枷プレート31の羽部31Bと、他方の根枷プレート31の羽部31Bとを互いに密着させることができる。2つの羽部31Bを互いに密着させることにより、2つの羽部31Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部31Bの強度を高くすることができる。
また、本変形例にかかる根枷付き杭体1において、複数の開口部22が、胴体部31Aにおいて高さの互いに異なる位置に設けられるとともに、杭体10の延在方向と平行な方向と交差する方向に一列に並んで配置されている場合には、3枚の根枷プレート31を用いて、杭体10を間にして2枚の根枷プレート31同士を重ね合わせた状態で、各根枷プレート31を杭体10に強固に固定することができる。
また、本変形例にかかる根枷付き杭体1において、複数の根枷プレート31が、2つの羽部31B同士が互いに密着するように杭体10の周面に固定されている場合には、2つの羽部31Bによる抵抗を低く抑えつつ、2つの羽部21Bの強度を高くすることができる。
なお、上記第1の実施の形態において、根枷20が1枚の根枷プレート21と、1枚の根枷プレート21を杭体10の周面に固定する1組または複数組のボルト22およびナット23とによって構成されていてもよい。また、上記第1の実施の形態の変形例において、根枷30が1枚の根枷プレート31と、1枚の根枷プレート31を杭体10の周面に固定する1組または複数組のボルト22およびナット23とによって構成されていてもよい。
例えば、図12に示したように、上記第1の実施の形態において、根枷20の代わりに根枷40が杭体10に固定されていてもよい。根枷40は、1枚の根枷プレート21と、1枚の根枷プレート21を杭体10の周面に固定する1組または複数組のボルト22およびナット23とによって構成されている。
このようにした場合であっても、上記第1の実施の形態およびその変形例と同様、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込むことができるので、例えば、地面に孔を設けて、その孔の中に根枷プレート21(または根枷プレート31)を埋設したり、根枷プレート21(または根枷プレート31)を、重機などを用いて、地中に設置したりする必要がない。従って、作業時間やコストを低減することができる。
<第2の実施の形態>
[構成]
本考案の第2の実施の形態に係る根枷付き防護柵2の構成について説明する。図13は、根枷付き防護柵2の正面構成例を表したものである。図14は、根枷付き防護柵2の側面構成例を表したものである。根枷付き防護柵2は、公園や、歩道、その他各所で、法面などの傾斜面200への人の立ち入りを制限するために設けられたものである。根枷付き防護柵2は、複数の根枷付き杭体1と、2つの根枷付き杭体1同士を連結する複数の棒体50とを備えている。棒体50は、例えば、ボルトおよびナットによって根枷付き杭体1に固定されている。棒体50は、接地面100に対して略平行となるように配置されている。
根枷付き防護柵2では、複数の根枷付き杭体1が用いられている。これにより、上記第1の実施の形態およびその変形例と同様、杭体10を、孔を設けていない地面に直接、打ち込むことができるので、例えば、地面に孔を設けて、その孔の中に根枷プレート21(または根枷プレート31)を埋設したり、根枷プレート21(または根枷プレート31)を、重機などを用いて、地中に設置したりする必要がない。従って、作業時間やコストを低減することができる。
1…根枷付き杭体、2…根枷付き防護柵、10…杭体、20…根枷、21…根枷プレート、21A…胴体部、21B…羽部、21C…窪み部、21T…テーパー部、22…ボルト、23…ナット、30…根枷、31,31−1,31−2,31−3…根枷プレート、31A…胴体部、31B…羽部、31C…窪み部、31T…テーパー部、40…根枷、50…棒体、100…地表面、110…地中、200…傾斜面。

Claims (7)

  1. 杭体の周面に密着可能な形状の板材からなり、かつ、ボルトを挿通させるための1または複数の開口部を有する胴体部と、
    前記胴体部の両脇にそれぞれ1つずつ設けられ、前記胴体部に前記杭体の周面を密着させたときの前記杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部と
    を備えた
    根枷プレート。
  2. 各前記羽部において、前記胴体部に前記杭体の周面を密着させたときの前記杭体の下端寄りの端部がテーパー形状となっている
    請求項1に記載の根枷プレート。
  3. 前記胴体部は、当該胴体部を扇の弧としたときの前記扇の中心角が略180度または略120度となるような形状となっている
    請求項1または請求項2に記載の根枷プレート。
  4. 前記複数の開口部は、前記胴体部において高さの互いに異なる位置に設けられている
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の根枷プレート。
  5. 杭体と、
    前記杭体の周面に固定された根枷と
    を備え、
    前記根枷は、
    1または複数の根枷プレートと、
    前記1または複数の根枷プレートを前記杭体の周面に固定する1組または複数組のボルトおよびナットと
    を有し、
    前記根枷プレートは、
    前記杭体の周面に密着可能な形状の板材からなり、かつ、前記ボルトを挿通させるための1または複数の開口部を有する胴体部と、
    前記胴体部の両脇にそれぞれ1つずつ設けられ、前記杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部と
    を有する
    根枷付き杭体。
  6. 前記根枷は、前記複数の根枷プレートを有し、
    前記複数の根枷プレートは、2つの前記羽部同士が互いに密着するように前記杭体の周面に固定されている
    請求項5に記載の根枷付き杭体。
  7. 複数の根枷付き杭体と、
    2つの前記根枷付き杭体同士を連結する複数の棒体と
    を備え、
    各前記根枷付き杭体は、
    杭体と、
    前記杭体の周面に固定された根枷と
    を有し、
    前記根枷は、
    1または複数の根枷プレートと、
    前記1または複数の根枷プレートを前記杭体の周面に固定する1組または複数組のボルトおよびナットと
    を有し、
    前記根枷プレートは、
    前記杭体の周面に密着可能な形状の板材からなり、かつ、前記ボルトを挿通させるための1または複数の開口部を有する胴体部と、
    前記胴体部の両脇にそれぞれ1つずつ設けられ、前記杭体の延在方向と平行な平板状の板材からなる2つの羽部と
    を有する
    根枷付き防護柵。
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KR101886015B1 (ko) * 2018-03-09 2018-08-06 주식회사 대정이엔지 난간 지주 및 그 시공방법

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