JP3159268B2 - 車両用熱交換器 - Google Patents
車両用熱交換器Info
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- JP3159268B2 JP3159268B2 JP14042291A JP14042291A JP3159268B2 JP 3159268 B2 JP3159268 B2 JP 3159268B2 JP 14042291 A JP14042291 A JP 14042291A JP 14042291 A JP14042291 A JP 14042291A JP 3159268 B2 JP3159268 B2 JP 3159268B2
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- heat exchange
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用熱交換器に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカーエアコン用熱交換器として
は、吹出温度制御あるいは吹出温度分布制御を行うため
にヒータコアを分割したり、複数の水弁の切替、ダンパ
の切替等により制御するものが知られている。例えば、
実開昭57−6609号公報に示されるものは、ヒータ
コアの両端に設けられる2個のタンクのうちの1個のタ
ンクに一体に温水コックを設け、この温水コックの操作
により温水流路を開閉可能にしている。また実開昭55
−163209号公報に示されるものは、ヒータコアの
両端に設けられる各タンクからそれぞれ流出管が延びて
おり、この2個の流出管の合流部に三方弁を設け、三方
弁により流路を切替可能である。
は、吹出温度制御あるいは吹出温度分布制御を行うため
にヒータコアを分割したり、複数の水弁の切替、ダンパ
の切替等により制御するものが知られている。例えば、
実開昭57−6609号公報に示されるものは、ヒータ
コアの両端に設けられる2個のタンクのうちの1個のタ
ンクに一体に温水コックを設け、この温水コックの操作
により温水流路を開閉可能にしている。また実開昭55
−163209号公報に示されるものは、ヒータコアの
両端に設けられる各タンクからそれぞれ流出管が延びて
おり、この2個の流出管の合流部に三方弁を設け、三方
弁により流路を切替可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用熱交換器によると、実開昭57−66
09号公報のものは、タンクに一体に設けられる温水コ
ックの回路調節によって温水流量を切替えるのみでヒー
タコアを流通する温水の流路を切替えるものではないた
め、複雑な吹出温度制御や吹出温度分布制御を行うこと
は困難である。また、実開昭55−163209号公報
に示すものは、タンクから延びる1個の流入管と2個の
流出管を備える構成であるから、配管が複雑となり部品
点数が増大しまた配管や切替弁の取付けスペースが拡大
するという問題がある。
うな従来の車両用熱交換器によると、実開昭57−66
09号公報のものは、タンクに一体に設けられる温水コ
ックの回路調節によって温水流量を切替えるのみでヒー
タコアを流通する温水の流路を切替えるものではないた
め、複雑な吹出温度制御や吹出温度分布制御を行うこと
は困難である。また、実開昭55−163209号公報
に示すものは、タンクから延びる1個の流入管と2個の
流出管を備える構成であるから、配管が複雑となり部品
点数が増大しまた配管や切替弁の取付けスペースが拡大
するという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、機構が簡単で部品点数を低減しか
つヒータコア内に温水分配機能をもたせて吹出温度制御
および吹出温度分布制御を精密に制御可能にした省スペ
ース型の車両用熱交換器を提供することを目的とする。
めになされたもので、機構が簡単で部品点数を低減しか
つヒータコア内に温水分配機能をもたせて吹出温度制御
および吹出温度分布制御を精密に制御可能にした省スペ
ース型の車両用熱交換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による第1発明の車両用熱交換器は、熱交換前
の被熱交換流体を導入するための樹脂製の入口タンク
と、熱交換後の被熱交換流体を導出するための出口タン
クと、前記入口タンクと前記出口タンクに両端が各々挿
入され、内部を被熱交換流体が流れる複数本のチューブ
と、前記チューブ間の空気隙間に配置されるフィンと、
前記入口タンクと一体に形成され、前記入口タンクのタ
ンク内部の室を、前記複数本のチューブのうち一部のチ
ューブのみに連通する第1流路と残りのチューブのみに
連通する第2流路とに仕切る仕切板と、前記仕切板の上
流部に前記第1流路または第2流路に被熱交換流体の流
路を選択的に切替可能な流路切替手段とを備えたことを
特徴とする。
の本発明による第1発明の車両用熱交換器は、熱交換前
の被熱交換流体を導入するための樹脂製の入口タンク
と、熱交換後の被熱交換流体を導出するための出口タン
クと、前記入口タンクと前記出口タンクに両端が各々挿
入され、内部を被熱交換流体が流れる複数本のチューブ
と、前記チューブ間の空気隙間に配置されるフィンと、
前記入口タンクと一体に形成され、前記入口タンクのタ
ンク内部の室を、前記複数本のチューブのうち一部のチ
ューブのみに連通する第1流路と残りのチューブのみに
連通する第2流路とに仕切る仕切板と、前記仕切板の上
流部に前記第1流路または第2流路に被熱交換流体の流
路を選択的に切替可能な流路切替手段とを備えたことを
特徴とする。
【0006】本発明による第2発明の車両用熱交換器
は、前記第1発明の構成において、前記入口タンクのタ
ンク内部の室が2本の流路に分割されることを特徴とす
る。
は、前記第1発明の構成において、前記入口タンクのタ
ンク内部の室が2本の流路に分割されることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明の熱交換器によれば、上流側のタンク内
を仕切板によって分割し、このタンク内部の仕切板によ
る分岐部に流路切替手段を設ける構成にしたため、タン
クの外部において配管等の構成部品の付加なしに、チュ
ーブとフィンからなるヒータコア内に温水分配機能なら
びに温度分布制御機能がもたせられる。また、この仕切
板はタンク内にタンクと一体に形成されているため、仕
切板の形成が容易である。
を仕切板によって分割し、このタンク内部の仕切板によ
る分岐部に流路切替手段を設ける構成にしたため、タン
クの外部において配管等の構成部品の付加なしに、チュ
ーブとフィンからなるヒータコア内に温水分配機能なら
びに温度分布制御機能がもたせられる。また、この仕切
板はタンク内にタンクと一体に形成されているため、仕
切板の形成が容易である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明をカーエアコン用熱交換器に適用した第
1実施例を図1〜図6に示す。この実施例を適用したカ
ーエアコン用熱交換器を用いた空調装置は、図2に示す
ように、車室外の空気を取入れる空気取入口2または車
室内の空気を取入れる空気取入口3、4から取入れた空
気を送風ブロア6によりエバポレータ7に導く。空気取
入口3、4にはそれぞれの開度を調節するダンパ5a、
5bが回動自在に取付けられている。
明する。本発明をカーエアコン用熱交換器に適用した第
1実施例を図1〜図6に示す。この実施例を適用したカ
ーエアコン用熱交換器を用いた空調装置は、図2に示す
ように、車室外の空気を取入れる空気取入口2または車
室内の空気を取入れる空気取入口3、4から取入れた空
気を送風ブロア6によりエバポレータ7に導く。空気取
入口3、4にはそれぞれの開度を調節するダンパ5a、
5bが回動自在に取付けられている。
【0009】エバポレータ7の下流にはエアミックスダ
ンパ8が設けられ、このエアミックスダンパ8によって
仕切られる第1流路18と第2流路19のうちの片側の
第2流路19に熱交換器としてのヒータコア17が取付
けられる。エアミックスダンパ8とヒータコア7の下流
側に形成されるエアミックスチャンバ9は、デフロスタ
吹出口13、胸元吹出口12ならびに足元吹出口10、
11に連通している。各吹出口10、11、12、13
の入口側には該吹出口の開度を調節するダンパ14、1
5、16が回動自在に取付けられる。
ンパ8が設けられ、このエアミックスダンパ8によって
仕切られる第1流路18と第2流路19のうちの片側の
第2流路19に熱交換器としてのヒータコア17が取付
けられる。エアミックスダンパ8とヒータコア7の下流
側に形成されるエアミックスチャンバ9は、デフロスタ
吹出口13、胸元吹出口12ならびに足元吹出口10、
11に連通している。各吹出口10、11、12、13
の入口側には該吹出口の開度を調節するダンパ14、1
5、16が回動自在に取付けられる。
【0010】ヒータコア17は、その具体的な構造が図
1に示される。ヒータコア17は、上部タンク20と下
部タンク21とコア部22から構成され、上部タンク2
0および下部タンク21は樹脂からなり、コア部22は
アルミニウムまたは銅等で構成される。コア部22は、
上部タンク20の内部と下部タンク21の内部を連通す
る複数の平行に配設されるチューブ23と、これらの隣
接するチューブ23の間に接触されるコルゲートフィン
24とからなる。チューブ23の上端23aはシートメ
タル28の凸状案内部28aに挿入されて上部タンク2
0の内部に開口する。同様にチューブ23の他端23b
はシートメタル28の凸状案内部28aに挿入されて下
部タンク21の内部に開口される。上記および下部のシ
ートメタル28、28は、それぞれ上部タンクフランジ
部20a、下部タンクフランジ部21aにシール部材3
0、31を介して折曲げカシメ結合されている。
1に示される。ヒータコア17は、上部タンク20と下
部タンク21とコア部22から構成され、上部タンク2
0および下部タンク21は樹脂からなり、コア部22は
アルミニウムまたは銅等で構成される。コア部22は、
上部タンク20の内部と下部タンク21の内部を連通す
る複数の平行に配設されるチューブ23と、これらの隣
接するチューブ23の間に接触されるコルゲートフィン
24とからなる。チューブ23の上端23aはシートメ
タル28の凸状案内部28aに挿入されて上部タンク2
0の内部に開口する。同様にチューブ23の他端23b
はシートメタル28の凸状案内部28aに挿入されて下
部タンク21の内部に開口される。上記および下部のシ
ートメタル28、28は、それぞれ上部タンクフランジ
部20a、下部タンクフランジ部21aにシール部材3
0、31を介して折曲げカシメ結合されている。
【0011】上部タンク20を構成するカプセル32の
内部には、上流側で図1の上下に下流側で左右に温水を
区分して導入するための樹脂からなる導流壁33が設け
られる。導流壁33の一端33aは、シートメタル28
の平面部28bに接触し、導流壁33の他端33bはそ
の近傍に温水の流路および流量を制御するための流路切
替弁40が設けられる。
内部には、上流側で図1の上下に下流側で左右に温水を
区分して導入するための樹脂からなる導流壁33が設け
られる。導流壁33の一端33aは、シートメタル28
の平面部28bに接触し、導流壁33の他端33bはそ
の近傍に温水の流路および流量を制御するための流路切
替弁40が設けられる。
【0012】この流路切替弁40は、図3および図4に
拡大図が示されるように、上部タンク20に樹脂で一体
成形される弁ケース41の内部に弁体42がシャフト4
3に固定され、シャフト43が弁ケース41に回動自在
に設けられる。シャフト43の大径軸部44は軸穴41
aに回動自在に案内され、この軸部44がL字状の操作
レバー45に連結される。軸部44の外周にはシールリ
ング46が嵌合され、シールリング46を弁ケース41
に押圧するプレート47がケース内周壁41bに嵌合さ
れている。シャフト43の自由端43aは、弁ケース案
内孔41cに回動自在に案内されている。
拡大図が示されるように、上部タンク20に樹脂で一体
成形される弁ケース41の内部に弁体42がシャフト4
3に固定され、シャフト43が弁ケース41に回動自在
に設けられる。シャフト43の大径軸部44は軸穴41
aに回動自在に案内され、この軸部44がL字状の操作
レバー45に連結される。軸部44の外周にはシールリ
ング46が嵌合され、シールリング46を弁ケース41
に押圧するプレート47がケース内周壁41bに嵌合さ
れている。シャフト43の自由端43aは、弁ケース案
内孔41cに回動自在に案内されている。
【0013】入口パイプ25に流入される温水の流路
は、円柱状流路50、その下流側に流路面積が拡大され
る円錐状流路51、この円錐状流路51に接続される大
径円柱状流路52、断面半円形状上流路53、断面半円
形状下流路54からなる。操作レバー45は、図示しな
いワイヤ、モータ等の連動手段により連結され、この連
動手段は、車室内の図示しない温度コントロールパネル
上の切替レバー、切替ボタン等の切替手段に連結され
る。すなわち、乗員の操作により切替手段、連結手段お
よび操作レバー45が駆動されると、弁体42が図1、
図3および図4に示す中立位置、図5に示す下流路遮断
位置、図6に示す上流路遮蔽位置に選択的に切替えられ
る。
は、円柱状流路50、その下流側に流路面積が拡大され
る円錐状流路51、この円錐状流路51に接続される大
径円柱状流路52、断面半円形状上流路53、断面半円
形状下流路54からなる。操作レバー45は、図示しな
いワイヤ、モータ等の連動手段により連結され、この連
動手段は、車室内の図示しない温度コントロールパネル
上の切替レバー、切替ボタン等の切替手段に連結され
る。すなわち、乗員の操作により切替手段、連結手段お
よび操作レバー45が駆動されると、弁体42が図1、
図3および図4に示す中立位置、図5に示す下流路遮断
位置、図6に示す上流路遮蔽位置に選択的に切替えられ
る。
【0014】次に、流路切替弁40の切替状態に応じて
温水流路がどのように切替えられるかを図1、図5およ
び図6に基づいて説明する。流路切替弁40が中立位置
にあるとき、図1に示すように、入口パイプ25の円柱
状流路50を矢印方向に流れる温水は、弁体42の両側
で上下に分岐され、断面半円状上流路53または断面半
円状下流路54を経て導流壁33の上下を矢印方向に流
れ、上部タンク20の内部に連通する図1で左側のチュ
ーブ23と右側のチューブ23からそれぞれチューブ2
3内を下方に流れ、チューブ23の下端23bから下部
タンク21内に矢印方向に入り、出口パイプ26から矢
印方向に排出される。この場合、左右全部のチューブ2
3内を温水が流れるから、フィン24との熱交換面積す
なわち接触面積が相対的に大きいため熱交換効率が高レ
ベルにある。
温水流路がどのように切替えられるかを図1、図5およ
び図6に基づいて説明する。流路切替弁40が中立位置
にあるとき、図1に示すように、入口パイプ25の円柱
状流路50を矢印方向に流れる温水は、弁体42の両側
で上下に分岐され、断面半円状上流路53または断面半
円状下流路54を経て導流壁33の上下を矢印方向に流
れ、上部タンク20の内部に連通する図1で左側のチュ
ーブ23と右側のチューブ23からそれぞれチューブ2
3内を下方に流れ、チューブ23の下端23bから下部
タンク21内に矢印方向に入り、出口パイプ26から矢
印方向に排出される。この場合、左右全部のチューブ2
3内を温水が流れるから、フィン24との熱交換面積す
なわち接触面積が相対的に大きいため熱交換効率が高レ
ベルにある。
【0015】流路切替弁40が下流路閉位置にあると
き、図5に示すように、半円状下流路54が閉じられる
ため、入口パイプ25の流路50から入った温水は、半
円状上流路53を矢印方向に流れ、左側のチューブ23
に流入する。右側のチューブ23内には温水は流れな
い。この場合、左半分側の流路23の熱交換によって下
部タンク21内には熱交換効率が中レベルとなって出口
パイプ26から外部に排出される。
き、図5に示すように、半円状下流路54が閉じられる
ため、入口パイプ25の流路50から入った温水は、半
円状上流路53を矢印方向に流れ、左側のチューブ23
に流入する。右側のチューブ23内には温水は流れな
い。この場合、左半分側の流路23の熱交換によって下
部タンク21内には熱交換効率が中レベルとなって出口
パイプ26から外部に排出される。
【0016】流路切替弁40が上流路閉位置にあると
き、図6に示すように、半円状上流路53が閉じられる
ため、入口パイプ25の流路50から入った温水は、矢
印方向に上部タンク20の右側内部からチューブ23の
右側のチューブ23内を矢印方向に流れる。左側半分の
チューブ23内には温水は流れない。このため、右側チ
ューブ23の下23bから下部タンク21内に全開時よ
りも低レベルの熱交換率をもって出口パイプ26から排
出される。
き、図6に示すように、半円状上流路53が閉じられる
ため、入口パイプ25の流路50から入った温水は、矢
印方向に上部タンク20の右側内部からチューブ23の
右側のチューブ23内を矢印方向に流れる。左側半分の
チューブ23内には温水は流れない。このため、右側チ
ューブ23の下23bから下部タンク21内に全開時よ
りも低レベルの熱交換率をもって出口パイプ26から排
出される。
【0017】本実施例では、上部タンク20の入口部に
設けられた流路切替弁40の温水分配機能により容易に
温水の温度分布変化を作り出せる。また流路切替弁40
の開度位置に応じて温水の流量を調整できるから、温水
流量変化による温水温度分布をも作り出せる。このた
め、図1の左右のコルゲートフィン24において温度差
を左右で可変の構成であるから、図2に示すように、エ
アミックスダンパ8の開度位置と相俟ってエアミックス
チャンバ9内で気流の調整が可能となり、足元吹出口1
0、11ならびに胸元吹出口12さらにはデフロスタ吹
出口13から各ダンパ14、15、16の開度に応じて
吹出温度を個々に制御可能である。また、吹出口を運転
席と助手席あるいは前席と後席との吹出口の開口位置に
応じて吹出温度を個々に独立して制御し、各座席の乗員
の希望に応じた温度ならびに風量の調整が可能となる。
つまり、個々の吹出口に応じて個別に風量、温度分布を
精密に制御可能となる。
設けられた流路切替弁40の温水分配機能により容易に
温水の温度分布変化を作り出せる。また流路切替弁40
の開度位置に応じて温水の流量を調整できるから、温水
流量変化による温水温度分布をも作り出せる。このた
め、図1の左右のコルゲートフィン24において温度差
を左右で可変の構成であるから、図2に示すように、エ
アミックスダンパ8の開度位置と相俟ってエアミックス
チャンバ9内で気流の調整が可能となり、足元吹出口1
0、11ならびに胸元吹出口12さらにはデフロスタ吹
出口13から各ダンパ14、15、16の開度に応じて
吹出温度を個々に制御可能である。また、吹出口を運転
席と助手席あるいは前席と後席との吹出口の開口位置に
応じて吹出温度を個々に独立して制御し、各座席の乗員
の希望に応じた温度ならびに風量の調整が可能となる。
つまり、個々の吹出口に応じて個別に風量、温度分布を
精密に制御可能となる。
【0018】次に、本発明の第2実施例による流路切替
弁部の構成を図7〜図9に示す。第2実施例は、第1実
施例に示す流路切替弁40に代えて貫通穴62を有する
流路切替弁60を用いた例である。流路切替弁60は、
円柱体61からなり、その直径方向に貫通穴62が形成
される。円柱体61は、その軸方向一端側に操作レバー
45が固定される。円柱体61は、上部タンク20に一
体形成される弁ケース65に回動自在に収納され、弁ケ
ース65の上流側に入口パイプ66が一体形成される。
図7に示す円柱体61の位置は、仕切板33の上側流路
70および下側流路71の両流路に入口パイプ66の内
部の流路50を連通する中立状態にある。この状態から
操作レバー45を時計方向に回動すると、図8に示すよ
うに、矢印方向に貫通穴62を通って上側流路70が連
通され、図9に示すように、操作レバー45を反時計方
向に回動すると、貫通穴62を通って下側流路71に矢
印方向に連通される。
弁部の構成を図7〜図9に示す。第2実施例は、第1実
施例に示す流路切替弁40に代えて貫通穴62を有する
流路切替弁60を用いた例である。流路切替弁60は、
円柱体61からなり、その直径方向に貫通穴62が形成
される。円柱体61は、その軸方向一端側に操作レバー
45が固定される。円柱体61は、上部タンク20に一
体形成される弁ケース65に回動自在に収納され、弁ケ
ース65の上流側に入口パイプ66が一体形成される。
図7に示す円柱体61の位置は、仕切板33の上側流路
70および下側流路71の両流路に入口パイプ66の内
部の流路50を連通する中立状態にある。この状態から
操作レバー45を時計方向に回動すると、図8に示すよ
うに、矢印方向に貫通穴62を通って上側流路70が連
通され、図9に示すように、操作レバー45を反時計方
向に回動すると、貫通穴62を通って下側流路71に矢
印方向に連通される。
【0019】この第2実施例では、入口パイプ66が上
部タンク20と一体形成されるから、前記第1実施例に
比べ熱交換器の部品点数がさらに低減される。また、流
路切替弁60の構成部品については、円柱体61を用い
ているから、剛性が高められるとともに部品点数が低減
される。その他の構成部分については第1実施例と同様
であるので、実質的に同一の構成部分については同一符
号を付し、説明を省略する。
部タンク20と一体形成されるから、前記第1実施例に
比べ熱交換器の部品点数がさらに低減される。また、流
路切替弁60の構成部品については、円柱体61を用い
ているから、剛性が高められるとともに部品点数が低減
される。その他の構成部分については第1実施例と同様
であるので、実質的に同一の構成部分については同一符
号を付し、説明を省略する。
【0020】なお、前記実施例では、上から下流しの熱
交換器について説明したが、下から上流しの熱交換器、
または左右流しの熱交換器に本発明を適用することがで
きることはもちろんである。入口タンクの内部の室は3
本、4本以上の流路に分割し、各流路を切替手段により
任意に切替えるようにしてもよい。さらに、流路切替弁
に代わる流路切替手段を用いることもできる。
交換器について説明したが、下から上流しの熱交換器、
または左右流しの熱交換器に本発明を適用することがで
きることはもちろんである。入口タンクの内部の室は3
本、4本以上の流路に分割し、各流路を切替手段により
任意に切替えるようにしてもよい。さらに、流路切替弁
に代わる流路切替手段を用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用熱
交換器によれば、熱交換器の上部タンクの内部に仕切板
を設け、この仕切板の上流部にタンク内部の流路を切替
える流路切替弁を設ける構成としたため、上部タンクか
ら下部タンクに向かうチューブへの温水分配を切替制御
できるので、チューブ間のフィン隙間を通る空気の熱交
換制御、温度分配制御、温度分布制御を行うことができ
る。これにより、熱交換器を通過した空気流にその通過
位置に応じて温度分布制御が可能となり、各種吹出口か
らの空気流による暖房能力の大小および温度分布を可変
に制御できるという効果がある。
交換器によれば、熱交換器の上部タンクの内部に仕切板
を設け、この仕切板の上流部にタンク内部の流路を切替
える流路切替弁を設ける構成としたため、上部タンクか
ら下部タンクに向かうチューブへの温水分配を切替制御
できるので、チューブ間のフィン隙間を通る空気の熱交
換制御、温度分配制御、温度分布制御を行うことができ
る。これにより、熱交換器を通過した空気流にその通過
位置に応じて温度分布制御が可能となり、各種吹出口か
らの空気流による暖房能力の大小および温度分布を可変
に制御できるという効果がある。
【図1】本発明の第1実施例による熱交換器を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による熱交換器を適用した
空調装置を示す概略構成図である。
空調装置を示す概略構成図である。
【図3】図1に示す流路切替弁を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図4】図3に示す矢印A−A線断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による流路切替弁の作動状
態ならびに流路を示す部分概略断面図である。
態ならびに流路を示す部分概略断面図である。
【図6】本発明の第1実施例による流路切替弁の作動状
態ならびに流路を示すを示す部分概略断面図である。
態ならびに流路を示すを示す部分概略断面図である。
【図7】本発明の第2実施例による流路切替弁を示す断
面図である。
面図である。
【図8】本発明の第2実施例による流路切替弁の図7に
示す位置状態と異なる位置状態を示す断面図である。
示す位置状態と異なる位置状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例による流路切替弁の図7お
よび図8に示す位置状態とは異なる弁の位置状態を示す
断面図である。
よび図8に示す位置状態とは異なる弁の位置状態を示す
断面図である。
17 ヒータコア(熱交換器) 20 上部タンク(入口タンク) 21 下部タンク(出口タンク) 23 チューブ 24 コルゲートフィン(フィン) 28 シートメタル 28a 凸状案内部(案内孔) 33 仕切板 33a 一端 33b 他端 40 流路切替弁(流路切替手段) 53 半円状上流路(第1流路) 54 半円状下流路(第2流路)
Claims (2)
- 【請求項1】 熱交換前の被熱交換流体を導入するため
の樹脂製の入口タンクと、 熱交換後の被熱交換流体を導出するための出口タンク
と、 前記入口タンクと前記出口タンクに両端が各々挿入さ
れ、内部を被熱交換流体が流れる複数本のチューブと、 前記チューブ間の空気隙間に配置されるフィンと、前記入口タンクと一体に形成され、 前記入口タンクのタ
ンク内部の室を、前記複数本のチューブのうち一部のチ
ューブのみに連通する第1流路と残りのチューブのみに
連通する第2流路とに仕切る仕切板と、 前記仕切板の上流部に前記第1流路または第2流路に被
熱交換流体の流路を選択的に切替可能な流路切替手段と
を備えたことを特徴とする車両用熱交換器。 - 【請求項2】 前記入口タンクのタンクの内部の室が2
本の流路に分割されることを特徴とする請求項1に記載
の車両用熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14042291A JP3159268B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 車両用熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14042291A JP3159268B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 車両用熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04365616A JPH04365616A (ja) | 1992-12-17 |
JP3159268B2 true JP3159268B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=15268338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14042291A Expired - Fee Related JP3159268B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 車両用熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3159268B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3596099B2 (ja) * | 1995-07-10 | 2004-12-02 | 株式会社デンソー | 暖房装置 |
JP3911811B2 (ja) * | 1997-06-05 | 2007-05-09 | 株式会社デンソー | 温水式暖房装置 |
FR2852678B1 (fr) | 2003-03-21 | 2005-07-15 | Valeo Thermique Moteur Sa | Systeme de refroidissement a basse temperature d'un equipement, notamment d'un equipement de vehicule automobile, et echangeurs de chaleur associes |
JP4100257B2 (ja) * | 2003-05-29 | 2008-06-11 | 株式会社デンソー | 空調用熱交換器および車両用空調装置 |
DE10327120A1 (de) * | 2003-06-13 | 2004-12-30 | Behr Gmbh & Co. Kg | Bauanordnung für eine Klimaanlage |
DE102006020436A1 (de) * | 2006-05-03 | 2007-11-08 | Bayerische Motoren Werke Ag | Fahrzeug mit einer Heizeinrichtung |
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JP5674376B2 (ja) * | 2010-08-03 | 2015-02-25 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | エバポレータ |
-
1991
- 1991-06-12 JP JP14042291A patent/JP3159268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04365616A (ja) | 1992-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |