JP3159253B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、段差部を平坦化する層間絶縁膜又は
パッシベーション膜等の平坦化膜を備えた半導体装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化・高速化に
伴い、多層配線で半導体素子間を接続することが行われ
ている。多層配線のチップの表面は凹凸状の段差部を有
するので、その段差部を平坦化するために層間絶縁膜又
はパッシベーション膜等の平坦化膜を被覆する必要があ
る。
【0003】通常、層間絶縁膜としては、リン含有シリ
ケートガラス(PSG)、ボロン・リン含有シリケート
ガラス(BPSG)等が使用される。不純物を一定以上
含有したこれらのシリケートガラスは軟化点が下降し、
高温炉で一定時間以上熱処理することにより、表面の段
差部をカバーするようにリフローするため、この現象を
利用したリフロー法が採用されている。
【0004】しかし、リフロー法は800〜900℃の
高温で行われるため、アルミ配線等耐熱性の低い配線層
を導電層として使用している場合にはリフロー法の採用
は困難である。
【0005】そこで、より低温での平坦化を実現するた
め、テトラエトキシオルソシラン(TEOS)とオゾン
(O)をプラズマ中で反応させたプラズマTEOSシ
リコン酸化膜を使用する方法が知られている。この方法
では比較的配線の間隔が狭いパターンに対して有効であ
るが、広い凹部が存在すると、その凹部の埋め込み性が
低下するため有効とはいえない。
【0006】また、プラズマTEOS酸化膜とポリシロ
キサン系スピンオングラス(SOG)を組み合わせるこ
とにより、広い凹部での平坦性をポリシロキサン系SO
Gの埋設性を利用して、平坦性を向上させる方法が提案
されている。しかし、プラズマTEOS酸化膜とポリシ
ロキサン系SOGとの組合せは、アルミ配線の段差部が
大きい場合、低粘性のポリシロキサン系SOGを一度塗
布しただけでは十分な埋設性を得ることは難しく、従っ
て、数度ポリシロキサン系SOGを塗布して膜厚を厚く
したり、下層のプラズマ酸化膜を厚くして埋設性を向上
させようとしている。この方法では層間膜の膜厚均一性
が悪化したり、また、プラズマ酸化膜を厚くすることに
より、狭い配線間隔を持つアルミ配線パターンではプラ
ズマ酸化膜の堆積が配線パターンの上部でオーバーハン
グし、ボイドが発生するという問題を生じる。さらに、
ポリシロキサン系SOGの重ね塗りは時間を要し、半導
体製造の生産性を低下させる。
【0007】そのため、狭い配線間隔でも十分に埋設で
き、また厚い配線に対しても同様の効果が得られるよう
に、ポリシラザン系SOGを使用する方法が提案されて
いる。ポリシラザン系SOG単層による平坦化では狭い
配線間隔でも十分に埋設でき、また厚い配線に対しても
同様の効果が得られる。
【0008】また、特開平8ー148559号公報で
は、表面に段差を有する基板表面上にポリシラザンを塗
布する工程と、ポリシラザンを非酸化性雰囲気中でキュ
アする工程とを含む半導体装置の製造方法が開示されて
いる。この従来の半導体装置の製造方法は又、ポリシラ
ザン塗布前にプラズマCVDによるTEOS膜を形成す
る点が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のポリシ
ラザン系SOGを用いた方法では、ポリシラザン系SO
Gをシリケートガラスに変化させるために、水蒸気雰囲
気中で加水分解重縮合反応を進行させる必要性があり、
水蒸気雰囲気での処理のため、HOのアルミ配線への
ダメージが大きく、また、加水分解重縮合反応によって
生成されたアンモニア(NH)によりアルミ配線がダ
メージを受けるおそれがある。このアルミ配線へのダメ
ージが大きくなると、腐食が発生するか、または、腐食
まで至らないものの、配線が欠損し、局所的に配線幅が
狭くなる場合がある。配線幅が狭くなるとその部分に流
れる電流密度が増加し、エレクトロマイグレーション現
象が発生しやすくなる。欠損が大きくなると断線に至る
場合もあり、信頼性上、大きな問題を招くおそれがあ
る。
【0010】また、特開平8ー148559号公報に
は、ポリシラザン塗布前にプラズマCVDによるTEO
S膜を形成する点が開示されているが、ポリシラザン系
SOG/ポリシロキサン系SOG/シリコン酸化膜の3
層構造を形成する点は開示されておらず、減圧熱処理工
程により、反応生成物であるアンモニア(NH)、ア
ルコール(ROH)を強制排出する点についても開示さ
れていない。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、良質で平坦性の優れた平坦化膜を備え
た半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、段差部を平坦化する平坦化膜を備えた半導体
装置の製造方法であって、前記平坦化膜は、前記段差部
上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸
化膜上にポリシロキサン系SOG(スピンオングラス)
を被覆し、前記ポリシロキサン系SOGを加熱処理し
て、溶媒成分を除去する工程と、前記ポリシロキサン系
SOG上にポリシラザン系SOGを被覆し、前記ポリシ
ラザン系SOGを減圧熱処理して、前記ポリシロキサン
系SOGの重縮合反応の結果生じたHOを用いて、前
記ポリシラザン系SOGの重縮合反応を起こさせ、シリ
コン酸化膜を形成するとともに、前記ポリシラザン系S
OGの重縮合反応の結果生じた不純物を除去する工程
と、により形成されることを特徴とするものである。
【0013】減圧熱処理する工程の後に、ポリシラザン
系SOG上にシリコン酸化膜を被覆する工程を有しても
よい。
【0014】上記シリコン酸化膜は、TEOS(テトラ
エトキシオルソシラン)を原料としたプラズマシリコン
酸化膜、SiHを原料としたプラズマシリコン酸化膜
又はSiHを原料とした低温熱酸化膜からなる群から
選択される物質であるのが好ましい。
【0015】減圧熱処理する工程は、350乃至550
℃の範囲内で行われるのが好ましい。
【0016】上記平坦化膜は、例えば、層間絶縁膜、パ
ッシベーション膜である。
【0017】本発明によれば、平坦化膜にポリシラザン
系SOGとポリシロキサン系SOGとを有するので、配
線層等の段差部の平坦性がより向上する。
【0018】また、従来個別に使用されていたポリシロ
キサン系SOGとポリシラザン系SOGを併せて使用す
ることにより、各々単体で使用していた際に得られなか
った平坦性の実現と、残留ガスが少ない良好な平坦化膜
を得ることができる。特に、ポリシラザン系SOGを単
体で使用する場合、水蒸気雰囲気で加熱処理を実施する
ため、アルミ配線が雰囲気中のHO、または反応生成
物であるNHにより腐食を誘発される危険性が多大に
あった。それに反して、本発明では減圧雰囲気中にて加
熱処理するために、反応生成物であるアンモニア(NH
)、アルコール(ROH)は減圧処理にて強制排出さ
れるため、アルミ配線が腐食されることはなく、また、
配線の欠損もみられないという効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面
図である。
【0020】まず、図1(A)に示すように、シリコン
基板1の拡散領域を囲むように、素子間を電気的に絶縁
分離するためのフィールド酸化膜2をLOCOS(loca
l oxidation of silicon)法によって形成する。
【0021】次いで、フィールド酸化膜2を形成する際
にマスクとして使用したシリコン窒化膜とその下部のシ
リコン酸化膜を除去した後、ゲート酸化膜としての極薄
膜のシリコン酸化膜を成長させる。その後、多結晶シリ
コン層をCVD法により拡散層を形成したシリコン基板
1上に堆積させる。
【0022】次いで、上記の積層構造を有するシリコン
基板1にフォトリソグラフィを用いてゲート配線パター
ン3をパターニングする。イオン注入によりMOSFE
Tのソース/ドレイン領域や抵抗領域等を形成する。こ
れらの素子を形成した後、TEOS、ジボラン(B
)、ホスフィン(PH)を原料としたBPSG膜4
をCVD法により基板表面全体を覆うように堆積させ
る。このBPSG膜4はリフローして平坦化させ、ゲー
ト配線パターン3と上部の配線パターンとの絶縁膜とし
て機能する。BPSG膜4上にシリコン1%、銅0.5
%を含むアルミ合金層を約700nm程度、スパッタ法
で形成する。その後、フォトリソグラフィにより、導電
層であるアルミ配線をパターニングし、エッチングによ
りアルミ配線パターン5を形成する。アルミ配線パター
ン5をパターニングした結果、ウェハ表面に約700n
mの凹凸状の段差部が形成される。
【0023】次いで、図1(B)に示すように、アルミ
配線パターン5上に、TEOSを原料として作製された
プラズマシリコン酸化膜6をCVD法により堆積する。
プラズマシリコン酸化膜6は、後述するポリシロキサン
系SOG7をキュアすることにより発生するHイオ
ン、或いはOHイオンのアルミ配線パターン5への悪
影響を防ぐために用いられる。また、TEOSを用いて
CVDで堆積した酸化膜6には自己平坦化機能があり、
後述するポリシロキサン系SOG7をスピンコートする
前にTEOSを用いたプラズマシリコン酸化膜6を形成
することにより、表面の凹部をある程度、埋設すること
ができる。
【0024】次いで、図1(C)に示すように、プラズ
マシリコン酸化膜6で埋設できなかったアルミ配線パタ
ーン5間の凹部を埋没させるように、ポリシロキサン系
SOG7をスピンコートする。このポリシロキサン系S
OG7は下記の化学式1の構造を有する。
【0025】
【化1】 ここで、nは50〜50000程度の整数である。この
ポリシロキサン系SOG7は、上記プラズマシリコン酸
化膜6で埋設できなかった凹部を埋設することができる
が、従来の方法では、このポリシロキサン系SOG7の
粘性が0.1cpと低いため、一度のスピンコートで埋
設できる凹部は限られており、数度回数を重ねて塗布す
るか、または下層のプラズマTEOSシリコン酸化膜を
十分に厚く堆積する必要があった。
【0026】そのポリシロキサン系SOG7は化学式1
を基本とする構造を有しているため、加熱処理をする
と、 [Si(OH)−O−Si(OH)−]n→[Si
O−O−SiO−]n+nHO という反応式で示される脱水重縮合反応を起こし、その
結果、下記の化学式2の構造を有するシリコン酸化膜を
形成することができる。
【0027】
【化2】 この反応が進行した結果、反応生成物としてHOが発
生する。
【0028】次いで、図1(D)に示すように、ポリシ
ロキサン系SOG7の上層に粘性の高いポリシラザン系
SOG8をスピンコートし、従来のポリシロキサン系S
OG7、または、ポリシラザン系SOG8単体で形成さ
れた層間膜より平坦性を上昇させることができる。ポリ
シラザン系SOG8は下記の化学式3の構造を有する。
【0029】
【化3】 ここで、nは50〜50000程度の整数である。ポリ
シラザン系SOG8は水蒸気雰囲気中で熱処理すること
により、 [SiH(OCH)−NH−SiH−]n+nH
→[SiO−O−SiO−]n+nNH+nCH
H+(その他) の反応式で示される加水分解重縮合反応が進行し、化学
式2の骨格を有するシリコン酸化膜を形成することがで
きる。しかしながら、この反応の結果、アンモニア(N
)、アルコール(ROH)、等不純物が発生する。
特に、NHは腐食性ガスであり、このガスが下層導電
層であるアルミ合金パターンと化学反応し、腐食が発生
するおそれがある。また、腐食まで至らないものの、配
線が欠損し、局所的に配線幅が狭くなる場合がある。配
線幅が狭くなるとその部分に流れる電流密度が増加し、
エレクトロマイグレーション現象が発生しやすくなる。
欠損が大きくなると断線に至る場合もある。
【0030】そこで、ポリシラザン系SOG8/ポリシ
ロキサン系SOG7/プラズマシリコン酸化膜6を形成
した後、350〜550℃の範囲で、減圧熱処理を行
う。減圧熱処理のため、ポリシラザン系SOG8が重縮
合反応を起こした結果生じるアンモニア(NH)、ア
ルコール(ROH)を強制排出することができる。
【0031】また、ポリシラザン系SOG8の加水分解
のためのHOはポリシロキサン系SOG7が加熱処理
により重縮合反応を起こした結果生じたHOにより供
給される。
【0032】従って、ポリシロキサン系SOG7の重縮
合反応の結果生じたHOはポリシラザン系SOG8の
加水分解重縮合反応に使用され、その反応の結果生じた
アンモニア(NH)、アルコール(ROH)は減圧処
理にて強制排出される。このため、層間膜中に残存する
残留ガスが少なく、平坦性の優れた絶縁層間膜を得るこ
とができ、上層のアルミ合金層のフォトリソグラフィに
よるパターニングの寸法精度が上昇するという効果がも
たらされる。
【0033】本発明によれば、ポリシラザン系SOG8
/ポリシロキサン系SOG7/プラズマシリコン酸化膜
6の3層構造を有する層間絶縁膜は、アルミ配線パター
ン5により形成された段差を十分に被覆し、良好な平坦
性を得ることができる。
【0034】また、減圧熱処理を施すことによりポリシ
ラザン系SOG8膜から発生する反応生成物であり、か
つ層間絶縁膜の膜質等に悪影響を及ぼすH2O、N
,ROH(アルコール;Rはアルキル基を示す。)
を強制的に排出し除去する。その結果、層間絶縁膜中に
残存する残留ガスが少なく、良質で平坦性の優れた層間
絶縁膜を得ることができる。
【0035】また、層間絶縁膜の平坦性が良好なため、
上層のアルミ合金パターンのフォトリソグラフィによる
パターニングの寸法精度が上昇するという効果がある。
【0036】さらに、不純物が非常に少ない層間絶縁膜
が得られるので、アルミ配線のエレクトロマイグレーシ
ョンを防止でき、半導体装置の信頼性が向上する。
【0037】上記実施の形態では、第1層のシリコン酸
化膜6はSiHを原料としたプラズマシリコン酸化
膜、またはSiHを原料とした低温熱酸化膜(LT
O:LowTemperature Oxide)であってもよい。
【0038】図2は、本発明の第2の実施の形態を説明
するための断面図である。図2に示すように、減圧熱処
理工程が終了した後に、層間絶縁膜の層膜をさらに厚く
するために、プラズマシリコン酸化膜、またはSiH
を原料としたプラズマシリコン酸化膜、あるいはSiH
を原料とした低温熱酸化膜(LTO)を堆積し、シリ
コン酸化膜9/ポリシラザン系SOG8/ポリシロキサ
ン系SOG7/プラズマシリコン酸化膜6の4層構造と
することも可能である。
【0039】第1及び第2の実施の形態では、本発明を
層間絶縁膜に適応したが、パッシベーション膜について
も適応することができる。図3は、本発明をパッシベー
ション膜構造について適応した第3の実施の形態を説明
するための断面図である。第3の実施の形態のパッシベ
ーション膜は、図3に示すように、ポリシラザン系SO
G8/ポリシロキサン系SOG7/プラズマシリコン酸
化膜6の層構造を有し、ポリシラザン系SOG8上にカ
バー膜10であるプラズマシリコン酸化膜、プラズマシ
リコン酸窒化膜又はプラズマシリコン窒化膜等が被覆さ
れる。
【0040】従って、第3の実施の形態のパッシベーシ
ョン膜ではウェハ表面が平坦化されているため、カバー
膜10が均一に堆積されることになる。従って、従来の
カバー膜のように局所的に膜厚が薄くなり、パッシベー
ション膜の効果が低減するというような不具合がなくな
る。また、均一にカバー膜10が堆積されていることか
ら、パッケージからの局所的な応力集中によるダメージ
を軽減することができる。
【0041】このパッシベーション膜では、シリコン酸
化膜6の代りに、SiHを原料としたプラズマシリコ
ン酸化膜、またはSiHを原料とした低温熱酸化膜
(LTO)としてもよい。
【0042】図4は、本発明をパッシベーション膜構造
について適応した第4の実施の形態を説明するための断
面図である。図4に示すように、減圧熱処理工程が終了
した後、パッシベーション膜の層膜をさらに厚くするた
めに、プラズマTEOSシリコン酸化膜、またはSiH
を原料としたプラズマシリコン酸化膜、あるいはSi
を原料とした低温熱酸化膜(LTO)を堆積し、シ
リコン酸化膜11/ポリシラザン系SOG8/ポリシロ
キサン系SOG7/プラズマシリコン酸化膜6の層構造
とすることも可能である。
【0043】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0044】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1
(A)に示すように、アルミ配線パターン5をパターニ
ングした結果、ウェハ表面に約700nmの凹凸状の段
差部が形成される。図1(B)に示すように、アルミ配
線パターン5を覆うようにTEOSを原料としてプラズ
マシリコン酸化膜6をCVD法にて堆積する。プラズマ
シリコン酸化膜6は続いて塗布するポリシロキサン系S
OG7の重縮合反応により生成するHOのアルミ配線
パターン5への腐食誘発を妨げる効果がある。
【0045】次いで、図1(C)に示すように、プラズ
マシリコン酸化膜6を堆積した後、ポリシロキサン系S
OG7をスピンコートにより2000nm塗布し、N
雰囲気、120℃、時間3分程度の熱処理をホットプレ
ートで行う。この熱処理によりポリシロキサン系SOG
7の溶媒成分(アルコール系)を除去し、ポリシロキサ
ンの濃度を高める。ここで塗布後の膜厚はウェハの場所
により異なり、厳密な値ではない。塗布膜厚は続いて塗
布するポリシラザン系SOG8の加水分解重縮合反応に
必要なHOを供給できる量であればよい。
【0046】次いで、図1(D)に示すように、上記の
プレキュアを実施したウェハ上に続いてポリシラザン系
SOG8を600nm程度スピンコートする。その際、
ポリシロキサン系SOG7と同様、N雰囲気、120
℃、時間3分程度の熱処理をホットプレートで行う。こ
れによって、ポリシラザン系SOG8に含まれている溶
媒成分を除去する。ポリシラザン系SOG8/ポリシロ
キサン系SOG7/プラズマシリコン酸化膜6の層構造
になった、ウェハを400℃程度の温度にて減圧処理を
行う。このような方法で作成した層間絶縁膜は図1
(D)に示すように平坦な表面を有する。
【0047】本実施例による方法によれば、減圧熱処理
という工程を採用しているので、不安定なポリシラザン
系SOG8を加水分解重縮合反応でシリコン酸化膜へ変
化させる反応で発生する反応生成物のアンモニア(NH
)、アルコール(ROH)等の不純物を強制的に除去
することができ、その結果、良質な層間絶縁膜等の平坦
化膜を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、平坦化膜がポリシラザ
ン系SOG/ポリシロキサン系SOG/シリコン酸化膜
の層構造を有するので、非常に良好な平坦性を有する層
間絶縁膜又パッシベーション膜等の平坦化膜を備えた半
導体装置を得ることができる。従って、導電配線層のフ
ォトリソグラフィによるパターニングの寸法精度が上昇
し、また、カバー膜を均一に堆積することができ、パッ
ケージからの局所的な応力集中というダメージを軽減す
ることができる。
【0049】また、減圧熱処理を施すことによりポリシ
ラザン系SOGから発生する反応生成物であり、かつ膜
質等に悪影響を及ぼすH2O、NH,ROH(アルコ
ール;Rはアルキル基を示す。)を強制的に排出除去す
るので、非常に良質な平坦化膜を備えた半導体装置を得
ることができる。従って、導電配線層のエレクトロマイ
グレーションを防止でき、半導体装置の信頼性が向上す
る。
【0050】さらに、ポリシロキサン系SOGの重ね塗
りや、SOGエッチバックにより平坦化する場合に比
べ、半導体製造時間が短縮され、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明するための断
面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を説明するための断
面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を説明するための断
面図である。
【符号の説明】
1:シリコン基板 2:フィールド酸化膜 3:ゲート配線パターン 4:BPSG膜 5:アルミ配線パターン 6:プラズマシリコン酸化膜(シリコン酸化膜) 7:ポリシロキサン系SOG 8:ポリシラザン系SOG 9:シリコン酸化膜 10:カバー膜 11:シリコン酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段差部を平坦化する平坦化膜を備えた半導
    体装置の製造方法であって、前記平坦化膜は、 前記段差部上にシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記シリコン酸化膜上にポリシロキサン系SOG(スピ
    ンオングラス)を被覆し、前記ポリシロキサン系SOG
    を加熱処理して、溶媒成分を除去する工程と、 前記ポリシロキサン系SOG上にポリシラザン系SOG
    を被覆し、前記ポリシラザン系SOGを減圧熱処理し
    て、前記ポリシロキサン系SOGの重縮合反応の結果生
    じたHOを用いて、前記ポリシラザン系SOGの重縮
    合反応を起こさせ、シリコン酸化膜を形成するととも
    に、前記ポリシラザン系SOGの重縮合反応の結果生じ
    た不純物を除去する工程と、 により形成されることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記減圧熱処理する工程の後に、前記ポリ
    シラザン系SOG上にシリコン酸化膜を被覆する工程を
    有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記シリコン酸化膜は、TEOS(テトラ
    エトキシオルソシラン)を原料としたプラズマシリコン
    酸化膜、SiHを原料としたプラズマシリコン酸化膜
    又はSiHを原料とした低温熱酸化膜からなる群から
    選択される物質であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記減圧熱処理する工程は、350乃至5
    50℃の範囲内で行われることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1つの項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記平坦化膜は、層間絶縁膜であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記平坦化膜は、パッシベーション膜であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項
    に記載の半導体装置の製造方法。
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