JP3158925B2

JP3158925B2 - 印刷用データの検索装置

Info

Publication number: JP3158925B2
Application number: JP33997094A
Authority: JP
Inventors: 祐美子谷野; 正幸奥平; 貴夫岩田; 利隆佐藤
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1994-12-28
Filing date: 1994-12-28
Publication date: 2001-04-23
Anticipated expiration: 2016-04-23
Also published as: JPH08185514A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文字データ、図形デー
タ、画像データ等の複数の印刷用データから、商品等の
印刷対象を印刷してカタログやチラシ等の印刷物を作成
するために用いられるものを検索するための装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、商品の機能説明用等の文字、寸
法表示用等の図形および外観表示用等の画像を掲載した
カタログやチラシ等の印刷物を作成する場合、商品毎に
複数の文字データ、複数の表組版データ、複数の図形デ
ータおよび複数の画像データをデジタルデータとして予
め準備し、また、画像の背景を種々変更する場合は、背
景画像に対応するマスク画像データを各画像データに対
応して予め準備し、印刷目的に応じて必要なデータを検
索して用いることが行なわれている。すなわち、カタロ
グを印刷するのであれば、カタログ用の文字データ、表
組版データ、図形データ、画像データ、マスク画像デー
タを検索し、チラシを印刷するのであれば、チラシ用の
文字データ、表組版データ、図形データ、画像データ、
マスク画像データを検索する。このような印刷用データ
の検索を行なうのは、同一商品であっても、カタログに
掲載する場合の文字、図形および画像と、ちらしに掲載
する場合の文字、図形および画像とは異なる場合がある
からである。

【０００３】そのような検索された印刷用データはコン
ピューターにより処理される。例えば、文字データであ
れば価格表記に円マークを入れる等の文字処理を行な
い、さらに、文字配列等のレイアウト情報を表組版デー
タに基づき組み込む組版処理を行なう。図形データであ
れば不必要な線や文字の削除等の図形処理を行なう。画
像データであれば色やコントラストの調整等を行ない、
さらに、マスク画像データに基づき背景を組み込む等の
画像処理を行なう。それら処理を行なった後に、各印刷
用データを統合するレイアウト処理を行ない、その統合
された印刷用データから印刷物作成用フィルム原版や刷
版を作成し、しかる後に印刷を行なって印刷物を作成す
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のデータベースシ
ステムにおいて、印刷用データから必要なものを検索す
る場合、各印刷用データ個々にキーワードを付し、その
キーワードに基づき検索を行なう必要があった。そのた
め、全ての検索条件に対応する非常に多くのキーワード
を付す必要があり、また、検索作業も煩雑で融通の利か
ないものであった。

【０００５】本発明は、上記課題を解決することのでき
る印刷用データの検索装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の印刷用
データから印刷対象の印刷用に用いられるものを検索す
る装置であって、各印刷用データを検索条件に対応付け
て記憶する手段と、検索条件を指定する手段と、指定さ
れた検索条件に対応する印刷用データを検索する手段
と、検索された印刷用データを表示する手段と、表示さ
れた印刷用データを指定する手段と、指定された印刷用
データを一時的に記憶する手段と、一時的に記憶された
印刷用データを出力する手段とを備え、印刷用データを
一時的に記憶した状態で、検索条件を指定し、指定され
た検索条件に対応する印刷用データを検索し、検索され
た印刷用データを表示し、表示された印刷用データを指
定し、指定された印刷用データを前記一時的に記憶した
印刷用データに累積して一時的に記憶することが可能な
ことを特徴とする。

【０００７】各印刷対象を検索条件に対応付けて記憶
し、印刷用データ同志を関連付けるリンク情報を印刷対
象に対応付けて記憶し、各印刷用データをリンク情報に
対応付けて記憶することで、各印刷用データを検索条件
に対応付けて記憶する手段と、印刷対象とリンク情報と
を指定する手段と、印刷対象とリンク情報とを表示する
手段と、指定された検索条件に対応する印刷対象を検索
して表示させ、表示されて指定された印刷対象に対応す
るリンク情報を検索して表示させ、表示されて指定され
たリンク情報に対応する印刷用データを検索する手段と
を備えるのが好ましい。

【０００８】少なくとも一つの印刷対象の印刷用データ
として、複数の文字データと複数の図形データと複数の
画像データとが準備され、少なくとも一つの印刷対象に
複数のリンク情報が対応付けられ、各リンク情報による
複数の印刷用データの関連付けは互いに異なるのが好ま
しい。

【０００９】

【発明の作用および効果】本発明によれば、ラフな検索
により選択された複数の印刷用データの内容そのものを
表示し、その中から必要なものを人間の判断で選択し、
選択したものを一時的に保存する作業を繰り返すこと
で、必要な印刷用データを簡単に得ることができる。す
なわち、全ての検索条件に対応する非常に多くのキーワ
ードを付す必要がなくなり、また、検索作業も簡単で融
通の利くものになる。

【００１０】

【実施例】図１に示す印刷用データの検索装置１は、デ
ジタルデータの処理用コンピュータ２を備え、そのコン
ピュータ２は、中央演算装置２ａと、主記憶装置２ｂ
と、バッファ記憶装置２ｃと、入出力インターフェイス
２ｄとを有する。そのコンピュータ２に、入出力インタ
ーフェイス２ｄを介しマウス３、キーボード４、表示装
置５、プリンタ６、フロッピーディスク装置７および光
磁気ディスク装置８が接続されている。

【００１１】図２は、その主記憶装置２ｂに記憶される
リレーショナルデータベースプログラムの構造説明用テ
ーブルを示し、検索条件をデータ項目として含む検索テ
ーブル１１と、印刷対象の識別コードである品番とリン
ク情報の識別コードであるリンクＩＤとをデータ項目と
して含む検索リンクテーブル１２と、リンクＩＤと印刷
用データの区分であるオブジェクト区分と印刷用データ
の識別コードであるオブジェクトＩＤとをデータ項目と
して含むリンクテーブル１３と、オブジェクトの一つで
ある画像データのＩＤと実ファイル名と入力ファイル名
とアイコン画像とをデータ項目として含む画像テーブル
１４と、オブジェクトの一つである図形データのＩＤと
実ファイル名と入力ファイル名とアイコン画像とをデー
タ項目として含む図形テーブル１５と、オブジェクトの
一つである文字データのＩＤと実ファイル名と入力ファ
イル名とアイコン画像とをデータ項目として含む文字テ
ーブル１６と、オブジェクトの一つである表組版データ
のＩＤと実ファイル名と入力ファイル名とアイコン画像
とをデータ項目として含む表組版テーブル１７と、オブ
ジェクトの一つであるマスク画像データのＩＤと対応す
る画像ＩＤと実ファイル名と入力ファイル名とアイコン
画像とをデータ項目として含むマスクテーブル１８とか
ら構成される。

【００１２】なお、上記検索条件は一例であり、図にお
ける大分類とは印刷用データが例えばインテリア商品に
関するものである場合、照明器具、椅子、机等の何れの
分類かを示し、小分類は照明器具であれば居間用、玄関
用、寝室用等の何れの分類かを示し、品番は印刷対象で
ある照明器具、椅子、机等の商品の識別コードである番
号を示し、価格は商品の価格を示し、サイズは例えば幅
×高さ×奥行きを示し、機能１、２、３は例えば照明で
あればリモコンスイッチ付きか否か等を示す。また、入
力ファイル名は、品番とオブジェクト区分すなわち画
像、図形、文字、表組版、マスク画像の何れなのかを含
む名称が付けられる。また、アイコン画像は、印刷用デ
ータの検索の際に表示装置５に表示される品番に付随す
る画像であり、表示された品番が何に関するものである
かを示すもので、例えば机の品番であれば机の形態を表
示することで検索ミスの防止を図る。

【００１３】図３、図４は、印刷対象として例示する２
つの商品Ａ、Ｂに対し予め準備される印刷用データの説
明用ブロック図である。図３に示すように、一つの商品
Ａに関し複数の文字データ^AＴ¹、^AＴ²、^AＴ³、複
数の表組版データ^AＣ¹、^AＣ²、^AＣ³、複数の図形
データ^AＦ¹、^AＦ²、^AＦ³、複数の画像データ^AＰ
¹、^A,BＰ²、^AＰ³が準備され、各画像データ毎に複
数のマスク画像データ^AＭ^1,1、^AＭ^1,2、
^A,BＭ^2,1、^A,BＭ^2,2、^AＭ^3,1、^AＭ^3,2が準備さ
れる。また、図４に示すように、別の一つの商品Ｂに関
し複数の文字データ^BＴ¹、^BＴ²、^BＴ³、複数の表
組版データ^BＣ¹、^BＣ²、^BＣ³、複数の図形データ
^BＦ¹、^BＦ²、^BＦ³、複数の画像データ^BＰ¹、
^A,BＰ²、^BＰ³が準備され、各画像データ毎に複数の
マスク画像データ^BＭ^1,1、^BＭ^1,2、^A,BＭ^2,1、
^A,BＭ^2,2、^BＭ^3,1、^BＭ^3,1が準備される。本実施
例では、一つの画像データ^A,BＰ²と、その画像データ
に対応するマスク画像データ^A,BＭ^2,1、^A,BＭ
^2,2を、２つの商品Ａ、Ｂにより共用している。例え
ば、一つの商品Ａが机であり、他の商品Ｂが椅子である
ような場合、その机と椅子とを組み合わせた画像データ
を共用する。なお、印刷対象の商品の数や、印刷用デー
タの数は特に限定されず、また、図形データ等の印刷用
データの一部が準備されない場合があってもよい。

【００１４】図５、図６は、印刷用データの連結関係を
示すリンク情報の説明図であり、図５に示すように、一
つの商品Ａに関し４つのリンク情報^AＲ¹、^AＲ²、^A
Ｒ³、^AＲ⁴を例示し、また、図６に示すように、別の
一つの商品Ｂに関し複数の４つのリンク情報^BＲ¹、^B
Ｒ²、^BＲ³、^BＲ⁴を例示する。

【００１５】その一つの商品Ａに関する一つのリンク情
報^AＲ¹は、その商品Ａを例えばインテリア商品の総合
カタログに掲載する場合に用いられる印刷用データ^AＴ
¹、^AＣ¹、^AＦ¹、^AＦ²、^AＰ¹、^A,BＰ²、^AＭ
^1,1、^AＭ^1,2にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、Ｆ、Ｐ、Ｍ
を介し関連付けるものである。他の一つのリンク情報^A
Ｒ²は、その商品Ａを例えば季刊カタログに掲載する場
合に用いられる印刷用データ^AＴ²、^AＣ²、^AＦ³、
^AＰ³、^AＭ^3,1にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、Ｆ、Ｐ、
Ｍを介し関連付けるものである。さらに他の一つのリン
ク情報^AＲ³は、その商品Ａを例えばちらしに掲載する
場合に用いられる印刷用データ^AＴ³、 ^AＣ³、
^AＦ³、^AＰ³、^AＭ^3,1にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、
Ｆ、Ｐ、Ｍを介し関連付けるものである。さらに別の他
の一つのリンク情報^AＲ⁴は、その商品Ａを、その商品
Ａに対し準備される全ての印刷用データ^AＴ¹、
^AＴ²、^AＴ³、^AＣ¹、^AＣ²、^AＣ³、^AＦ¹、^A
Ｆ²、^AＦ³、^AＰ¹、^A,BＰ²、^AＰ³、^AＭ^1,1、
^AＭ^1,2、^A,BＭ^2,1、^A,BＭ^2,2、^AＭ^3,1、^AＭ
^3,2にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、Ｆ、Ｐ、Ｍを介し関連
付ける。

【００１６】その別の一つの商品Ｂに関する一つのリン
ク情報^BＲ¹は、その商品Ｂを例えばインテリア商品の
総合カタログに掲載する場合に用いられる印刷用データ
^BＴ¹、^BＣ¹、^BＦ¹、^BＦ²、^BＰ¹、^A,BＰ²、
^BＭ^1,1、^BＭ^1,2にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、Ｆ、
Ｐ、Ｍを介し関連付けるものである。他の一つのリンク
情報^BＲ²は、その商品Ｂを例えば季刊カタログに掲載
する場合に用いられる印刷用データ^BＴ²、^BＣ²、^B
Ｆ³、^BＰ³、^BＭ^3,1にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、
Ｆ、Ｐ、Ｍを介し関連付けるものである。さらに他の一
つのリンク情報^BＲ³は、その商品Ｂを例えばちらしに
掲載する場合に用いられる印刷用データ^BＴ³、^BＣ³
にオブジェクト区分Ｔ、Ｃを介し関連付ける。さらに別
の他の一つのリンク情報^BＲ⁴は、その商品Ｂを、その
商品Ｂに対し準備される全ての印刷用データ^BＴ¹、^B
Ｔ²、^BＴ³、^BＣ¹、^BＣ²、^BＣ³、^BＦ¹、^BＦ
²、^BＦ³、^BＰ¹、^A,BＰ²、^BＰ³、^BＭ^1,1、^B
Ｍ^1,2、^A,BＭ^2,1、^A,BＭ^2,2、^BＭ^3,1、^BＭ^3,1
にオブジェクト区分Ｔ、Ｃ、Ｆ、Ｐ、Ｍを介し関連付け
る。

【００１７】各印刷用データは、コンピュータ２にキー
ボード４、フロッピーディスク装置７および光磁気ディ
スク装置８を介し入力され、主記憶装置２ｂにそれぞれ
ファイルとして記憶される。その際、品番を含む検索条
件と、入力ファイル名と、アイコン画像も併せて入力さ
れ、各印刷用データに関連付けて記憶される。各印刷用
データがコンピュータ２に入力されると、前記リレーシ
ョナルデータベースプログラムに基づき、演算装置２ａ
は各印刷用データのオブジェクトＩＤと実ファイル名と
を作成すると共に各印刷用データに関連付けて記憶す
る。これにより、各印刷用データは前記リレーショナル
データベースにオブジェクトとして登録される。その実
ファイル名は、入力ファイル名の重複回避の作業者負担
の軽減のため、そのリレーショナルデータベースプログ
ラムにより作成され、各ファイル毎に独特な名称とされ
る。

【００１８】また、印刷用データ（上記例では画像デー
タ^A,BＰ²とマスク画像データ^A,BＭ^2,1、
^A,BＭ^2,2）を共用する少なくとも二つの商品（上記実
施例では商品Ａと商品Ｂ）の品番は、その共用する印刷
用データに関連付けられて主記憶装置２ｂに記憶され
る。

【００１９】各リンク情報は、一つの商品それぞれに対
し準備される全ての印刷用データを関連付けるものを除
き（上記例では^AＲ⁴、^BＲ⁴を除き）、キーボード４
およびフロッピーディスク装置７により、オブジェクト
区分毎に、関連付ける印刷用データの入力ファイル名と
品番とを指定することでコンピュータ２に入力され、主
記憶装置２ｂにファイルとして記憶される。各リンク情
報がコンピュータ２に入力されると、前記リレーショナ
ルデータベースプログラムに基づき、演算装置２ａは各
リンク情報の識別コードであるリンクＩＤを作成すると
共に各リンク情報に関連付けて記憶する。これにより、
各リンク情報は前記リレーショナルデータベースにオブ
ジェクトとして登録される。

【００２０】各印刷用データが品番に関連付けられて主
記憶装置２ｂに記憶されると、前記リレーショナルデー
タベースプログラムに基づき、演算装置２ａは一つの商
品それぞれに対し準備される全ての印刷用データを関連
付けるリンク情報（上記例では^AＲ⁴、^BＲ⁴）を作成
し、また、各リンク情報の識別コードであるリンクＩＤ
を作成すると共に各リンク情報に関連付けて記憶する。
すなわち、人間系でのデータ入力を行なうことなく、各
リンク情報は前記リレーショナルデータベースにオブジ
ェクトとして登録され、リンク情報の入力作業に要する
労力を軽減できる。

【００２１】上記構成において、印刷用データを検索す
る手順を、図７のフローチャートを参照して説明する。
まず、検索条件が表示装置５に表示され、その検索条件
の一つをマウス３あるいはキーボード４により指定する
（ステップ１）。その指定された検索条件に合致する商
品の品番を演算装置２ａは検索し、検索結果を品番に対
応するアイコン画像と共に表示装置５に表示する（ステ
ップ２）。

【００２２】次に、表示された品番の一つをマウス３あ
るいはキーボード４により指定する（ステップ３）。そ
の指定された品番に関連付けて記憶されたリンクＩＤを
演算装置２ａは検索し、検索結果を表示装置５に表示す
る（ステップ４）。この際、そのリンクＩＤに対応する
リンク情報のタイプを併せて表示し、リンクＩＤの指定
の過誤を防止してもよい。例えば、リンク情報が１９９
５年版秋冬カタログに掲載する商品の印刷用データを関
連付けるものであれば、「１９９５年秋冬カタログ」の
文字を併せて表示し、リンク情報が１９９５年版総合カ
タログに掲載する商品のスペックの印刷用データを関連
付けるものであれば、「１９９５年総合カタログ商品ス
ペック」の文字を併せて表示する。

【００２３】次に、表示されたリンクＩＤの一つをマウ
ス３あるいはキーボード４により指定する（ステップ
５）。その指定されたリンクＩＤに対応するリンク情報
に関連付けて記憶された印刷用データを演算装置２ａは
検索し、検索結果を表示装置５に表示する（ステップ
６）。すなわち、図８に示すように、検索結果として文
字データ、図形データおよび画像データの内容そのもの
を表示し、また、検索条件も併せて表示する。この際、
その表示された印刷用データを他の商品が共用する場
合、その他の商品の品番も併せて表示し、他の商品につ
いても印刷用データを検索できるようにする。上記例で
は、商品Ａが検索され、画像データ^A,BＰ²が表示され
た場合、商品Ｂの品番を表示し、上記ステップ３〜６と
同様にして商品Ｂについても印刷用データを検索可能と
する。

【００２４】次に、表示された印刷用データから必要な
ものをマウス３あるいはキーボード４により指定する
（ステップ７）。なお、表示された印刷用データを全て
一括して指定できるようにしてもよいし、個々に指定で
きるようにしてもよい。指定された印刷用データを演算
装置２ａはバッファ記憶装置２ｃに記憶させる（ステッ
プ８）。図９に示すように、そのバッファ記憶装置２ｃ
に記憶された印刷用データを表示装置５に表示してもよ
い。なお、表組版データのファイルは文字データのファ
イルを指定することで対応するものが検索されて表示さ
れ、表示された中から指定することでバッファ記憶装置
２ｃに記憶され、マスク画像データのファイルは画像デ
ータのファイルを指定することで対応するものが検索さ
れて表示され、表示された中から指定することでバッフ
ァ記憶装置２ｃに記憶される。また、バッファ記憶装置
２ｃに一旦記憶された印刷用データを削除し、一時保存
を取り消すことが可能とされている。

【００２５】上記ステップ１〜８を、必要な印刷用デー
タを全てバッファ記憶装置２ｃに記憶するまで繰り返す
（ステップ９）。

【００２６】次に、バッファ記憶装置２ｃに記憶された
印刷用データのグループ分け情報をキーボード４あるい
はフロッピーディスク装置７によりコンピュータ２に入
力する（ステップ１０）。例えばカタログを作成する場
合、印刷用データの処理作業をカタログのページ毎に行
なう場合は、各印刷用データそれぞれが属するページを
指定し、また、印刷用データの処理作業を折り毎に行な
う場合は、各印刷用データそれぞれが属する折りを指定
する。そのグループ分け情報に基づき、演算装置２ａは
バッファ記憶装置２ｃに記憶された印刷用データのグル
ープ分けを行なう（ステップ１１）。この際、リンク情
報により一つの品番の下に関連付けられている複数の印
刷用データは１セットとみなされ、、グループ分け情報
の入力がなかったり入力ミスがあったとしても、自動的
に同一グループに属するようにグループ分けされる。ま
た、印刷用データを共用する商品同志の場合、各商品の
印刷用データは、グループ分け情報の入力がなかったり
入力ミスがあったとしても、リンク情報に基づき自動的
に同一グループに属するようにする。

【００２７】次に、出力命令をコンピュータ２に入力す
ると、演算装置２ａはバッファ記憶装置２ｃに記憶され
た印刷用データを出力する（ステップ１２）。本実施例
では、フロッピーディスク装置７を介しフロッピーディ
スクに文字データ、表組版データおよび図形データを出
力し、光磁気ディスク装置８を介し光磁気ディスクに画
像データおよびマスク画像データを出力する。

【００２８】その出力に際し、演算装置２ａはフロッピ
ーディスク装置７および光磁気ディスク装置８を介し、
その出力媒体であるフロッピーディスクおよび光磁気デ
ィスクに前記グループ分けに対応するディレクトリを作
成し、リンク情報により関連付けられる印刷用データは
同一ディレクトリ内に出力されるようにし、各ディレク
トリの中に前記グループに対応する印刷用データのファ
イルを保存する。また、その出力媒体に保存される印刷
用データのファイル名は、前記実ファイル名からリンク
情報による関連付けと印刷用データの共用関係による関
連付けとに対応した名前に変更される。

【００２９】例えば、品番がＡ０００１の商品に関し、
リンク情報により関連付けられる２つの画像データと、
各画像データに対応する２つのマスク画像データと、２
つの図形データと、１つの文字データと、その文字デー
タに対応する表組版データとが、カタログの第１１ペー
ジに対応するようグループ分けされ、また、品番がＢ０
００２の商品に関し、リンク情報により関連付けられる
１つの画像データと、その画像データに対応する１つの
マスク画像データと、１つの図形データと、１つの文字
データと、その文字データに対応する表組版データと
が、カタログの第１１ページに対応するようグループ分
けされ、１つの画像データと、その画像データに対応す
る１つのマスク画像データとが両商品に共用されるとす
る。この場合、その第１１ページに対応するディレクト
リに、各印刷用データそれぞれがファイルとして保存さ
れ、品番がＡ０００１の商品の一つの画像データのファ
イル名はＡ０００１．ＰＩＣとされ、両商品に共用され
る画像データのファイル名はＡ０００１‐Ｂ０００２．
ＰＩＣとされ、品番がＡ０００１の商品の一つの図形デ
ータのファイル名はＡ０００１‐０１．ＦＩＧとされ、
品番がＡ０００１の商品の他の一つの図形データのファ
イル名はＡ０００１‐０２．ＦＩＧとされ、品番がＡ０
００１の商品の文字データのファイル名はＡ０００１．
ＴＸＴとされ、品番がＢ０００２の商品の図形データの
ファイル名はＢ０００２．ＦＩＧとされ、品番がＢ００
０２の商品の文字データのファイル名はＢ０００２．Ｔ
ＸＴとされる。すなわち、リンク情報により関連付けら
れた商品Ａに関する印刷用データのファイル名は全てＡ
０００１を含み、別のリンク情報により関連付けられた
商品Ｂに関する印刷用データのファイル名は全てＢ００
０１を含む。また、商品Ａと商品Ｂとに共用される画像
データのファイル名は、商品Ａの品番のＡ０００１と商
品Ｂの品番のＢ０００２とを含むことで、共用関係を認
識できるものとされる。なお、出力媒体における表組版
データのファイルとマスク画像データのファイルとは、
それぞれ文字データのファイルと画像データのファイル
とに対応するため、ファイル名の変更は行なわれない。

【００３０】さらに、前記プリンタ６により、出力媒体
に出力される各印刷用データのリンク情報による関連を
記述したテキストファイルを出力する（ステップ１
３）。そのテキストファイルは、例えば図１０に示すも
のであり、各商品Ａ、Ｂの品番毎に区分けされた領域
に、出力媒体に出力される各印刷用データのファイル名
とオブジェクト区分とに対応するテキストが記載され、
さらに、ディレクトリに応じた番号（Ｃ０１１）とディ
レクトリの作成基準であるページとに対応するテキスト
が記載されている。

【００３１】上記構成によれば、印刷用データを関連付
けるリンク情報を、印刷用データと同様に検索の対象素
材として扱うことで、印刷用データを品番等の検索条件
を介して関連付けることができるだけでなく、相互にリ
ンク情報に基づき関連付けることができ、そのリンク情
報に基づいた印刷用データの管理や検索が可能になる。
すなわち、印刷用データをリンク情報に基づき統合的に
扱えるため管理が容易になり、リンク情報に基づくデー
タの検索が容易にでき、印刷物において文字と図形とに
対し画像が食い違うといった問題が発生するのを防止で
きる。

【００３２】また、少なくとも一つの印刷対象の印刷用
データに対し、複数の文字データと複数の図形データと
複数の画像データとが準備される場合に、一つの印刷対
象に対し互いに異なる複数のリンク情報を関連付け、そ
の関連に基づき必要な印刷用データを検索できる。すな
わち、各印刷対象に対し、文字データ、図形データ、画
像データ等それぞれが複数であっても、それらデータを
直接にリンク情報に基づき関連付けて扱える。これによ
り、種々のリンク情報に基づくデータの検索が容易に行
なえる。

【００３３】また、少なくとも二つの印刷対象が印刷用
データを共用する場合、それら印刷対象は印刷物上では
隣接して掲載されたり同一ページに掲載されたりするこ
とが多い。このような場合に、その共用関係にある印刷
対象を同時に検索でき、しかも、その共用される印刷用
データのファイル名が共用関係による関連付けに対応す
ることで、その共用関係にあることを容易に認識でき、
印刷物の作成業務の効率向上を図ることができる。

【００３４】また、各印刷対象を検索条件に対応付けて
記憶し、指定された検索条件に対応する印刷対象を検索
することで、検索項目として印刷対象の識別コード以外
の例えば価格や機能等を設定できる。

【００３５】また、検索用データの入力ファイル名をリ
ンク情報による関連付けに対応するファイル名に変更で
き、印刷用データのリンク情報による関連付けを記述し
たテキストファイルを出力するので、入力ファイル名の
重複を避ける労力をなくし、また、印刷用データの出力
ファイル名からリンク情報を確認できるため、入力ファ
イル名とリンク情報との対応付けを行なう労力もなくす
ことができる。

【００３６】また、検索された印刷用データのグループ
分けに応じ印刷用データの出力媒体上にディレクトリを
作成し、その検索された印刷用データを出力媒体上のデ
ィレクトリ内に前記グループ分けに応じ出力することが
できるので、印刷用データの処理を複数の作業者により
分担する場合に、個々の作業者に割当てられたページや
折り等のグループ分けに応じ印刷用データをリンク情報
に基づき効率良く提供することができ、作業効率を向上
できる。特に、複数の作業者により印刷物の作成作業を
分担し、それぞれＤＴＰを用いて割当てられたページや
折りの印刷用データの処理を行なう際に、各ＤＴＰのレ
イアウトプログラムと連動する小規模データベースに、
上記出力された印刷用データをディレクトリ単位で登録
する際に、従来であれば当該ディレクトリに対応する印
刷用データを検索し、リンク情報に応じ提供する作業が
必要であったのに対し、その作業が不要になる。さら
に、出力されるファイル名がリンク情報による関連付け
に対応し、出力されるテキストファイルにディレクトリ
単位で印刷用データのリンク情報に基づく関連が記述さ
れることで、その出力ファイル名とテキストファイルの
記述とに基づき正確に印刷用データを各作業者に割り当
てることができる。

【００３７】さらに、ラフな検索により選択された複数
の印刷用データの内容そのものを表示し、その中から必
要なものを人間の判断で選択し、選択したものを一時的
に保存する作業を繰り返すことで、必要な印刷用データ
を簡単に得ることができる。すなわち、全ての検索条件
に対応する非常に多くのキーワードを付す必要がなくな
り、また、検索作業も簡単で融通の利くものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のデータ検索装置の構成説明図

【図２】本発明の実施例のリレーショナルデータベース
プログラムの構造説明用テーブル

【図３】本発明の実施例の印刷用データの説明用ブロッ
ク図

【図４】本発明の実施例の印刷用データの説明用ブロッ
ク図

【図５】本発明の実施例のリンク情報の説明図

【図６】本発明の実施例のリンク情報の説明図

【図７】本発明の実施例のデータ検索装置の制御手順の
説明用フローチャート

【図８】本発明の実施例のデータ検索装置の表示画像の
一例を示す図

【図９】本発明の実施例のデータ検索装置の表示画像の
一例を示す図

【図１０】本発明の実施例のデータ検索装置から出力さ
れるテキストファイルの一例を示す図

【符号の説明】

２コンピュータ２ａ中央演算装置２ｂ主記憶装置２ｃバッファ記憶装置３マウス４キーボード５表示装置６プリンタ７フロッピーディスク装置８光磁気ディスク装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者佐藤利隆東京都台東区台東一丁目５番１号凸版印刷株式会社内 (56)参考文献特開平６−215096（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06T 1/00 G06T 11/60 - 11/80 G06F 17/30 G03F 1/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の印刷用データから印刷対象の印刷
用に用いられるものを検索する装置であって、各印刷用データを検索条件に対応付けて記憶する手段
と、検索条件を指定する手段と、指定された検索条件に対応する印刷用データを検索する
手段と、検索された印刷用データを表示する手段と、表示された印刷用データを指定する手段と、指定された印刷用データを一時的に記憶する手段と、一時的に記憶された印刷用データを出力する手段とを備
え、印刷用データを一時的に記憶した状態で、検索条件を指
定し、指定された検索条件に対応する印刷用データを検
索し、検索された印刷用データを表示し、表示された印
刷用データを指定し、指定された印刷用データを前記一
時的に記憶した印刷用データに累積して一時的に記憶す
ることが可能な印刷用データの検索装置。
【請求項２】各印刷対象を検索条件に対応付けて記憶
し、印刷用データ同志を関連付けるリンク情報を印刷対
象に対応付けて記憶し、各印刷用データをリンク情報に
対応付けて記憶することで、各印刷用データを検索条件
に対応付けて記憶する手段と、印刷対象とリンク情報とを指定する手段と、印刷対象とリンク情報とを表示する手段と、指定された検索条件に対応する印刷対象を検索して表示
させ、表示されて指定された印刷対象に対応するリンク
情報を検索して表示させ、表示されて指定されたリンク
情報に対応する印刷用データを検索する手段とを備える
ことを特徴とする請求項１に記載の印刷用データの検索
装置。
【請求項３】少なくとも一つの印刷対象の印刷用デー
タとして、複数の文字データと複数の図形データと複数
の画像データとが準備され、少なくとも一つの印刷対象
に複数のリンク情報が対応付けられ、各リンク情報によ
る複数の印刷用データの関連付けは互いに異なることを
特徴とする請求項２に記載の印刷用データの検索装置。