JP3158877U - 窓付き封筒 - Google Patents

Abstract

【課題】 開封後において窓の透明シートの取り外しが容易に行える、リサイクル使用に便利な窓付き封筒を提供する。
【解決手段】 方形の窓３の内面に沿って方形の透明シート５が貼られた窓付き封筒において、透明シート５はその貼り付けが粘着材９により、かつ、その角部７を残す状態に行われてなる窓付き封筒。
【選択図】図３

Description

この考案は、窓付き封筒の改良に関する。

最近においては、使用済みの封筒を再生紙としてリサイクル使用することが行われている。その際、窓付き封筒の場合には、使用後窓の内面に貼り付けられたセロファン等の合成樹脂製の透明シートを取り除く必要があり、その作業は人手を要するので非常に手間がかかり、この点が窓付き封筒のリサイクル使用の妨げとなっている。

そこで、その取り除きが容易に行われるように、封筒の窓部分をミシン目で囲うようにして切り離せるようにしたものがあるが、やはりその切り離しに手間がかかる。

この考案は、上記の事情に鑑みて行ったもので、窓の透明シートの取り外しが容易に行える、リサイクル使用に便利な窓付き封筒を提供することを目的とする。

この考案では、方形の窓の内面に沿って方形の透明シートが貼られた窓付き封筒において、透明シートはその貼り付けが粘着材により、かつ、その角部を残す状態に行われてなることを特徴とする窓付き封筒を提供する。

上記構成によれば、開封した状態において透明シートの粘着材が存在しない角部を指先で挟み持って引くことで透明シートが取り剥がされる。透明シートを大形としてその内側位置を粘着材により貼り付ける構成としその外周部分を持って透明シートを引き剥がすことが考えられるが、その場合には封筒使用に際して透明シートの外周部分がヒラヒラ状態となり封筒内へ書面等を入れる際にそのヒラヒラ部分が邪魔となり、かつ、そこに引っかかって透明シートを剥がしてしまうような恐れがある。また、透明シートの外周の一部に取り剥がし時に持つ部分を突出形成することも考えられるが、その場合には透明シートが方形とならないことで材料歩止まりが悪くなって製造コストが高くなる。その位置が角部とされることで、それら支障なく容易に透明シートの引き剥がしが可能となる。

透明シートの取り剥がしに際し、表示マークが付されることで粘着材が存在しない角部が容易に認識される。また、この窓付き封筒は開封型とされることで開封されて窓の内面側が露呈する状態おいて、角部を持っての透明シートの取り剥がしが容易になされる。

この考案によれば、開封後において窓の透明シートの取り外しが容易に行える、リサイクル使用に便利な窓付き封筒が得られる。

この考案の窓付き封筒の実施形態の正面図 この考案の窓付き封筒の実施形態の背面図 この考案の窓付き封筒製作に使用する基材シートの実施形態の展開図 この考案の窓付き封筒の開封説明図 この考案の窓付き封筒の透明シート部分の変形例を示す図 この考案の窓付き封筒の透明シート部分のさらなる変形例を示す図

図１はこの考案の窓付き封筒の実施形態の正面図、図２は同背面図、図３は封筒製作に使用する基材シートの実施形態の展開図でその内面側を示す。封筒１は封筒本体２の前面の一方側上部に送り先住所表示用の方形の窓３を備え、その内面にはセロハン等の方形の透明シート５が貼られている。封筒１は開封型で開封用切り離し部となるミシン目６を備えている。

上記透明シート５はその周囲部が粘着材９により封筒本体２の内面に窓３の周囲に沿って、その一つの角部７を残す状態に貼り付けられ、その部分には剥し用の表示マーク３０が付されている。

封筒１の製作は、基材シート１０の下側部１１が窓３を有し透明シート５が貼られた中央部１２上に折り畳まれるとともに、その上部に上側部１４が折り畳まれて下側部１１と上側部１４との縁部どうしが貼り合わされ、さらに底部１５が上側部１４と下側部１１上に折り畳まれて貼り付けられることで行われる。

封筒１の開封は、ミシン目６により形成される裏面側の指かけ部２０を始めに切り離して封筒本体２の裏側に位置する部分を一体に立ち上げ、窓３のある側Ａの窓３とミシン目６との間部分を持ってミシン目６を切り離していき、さらに、窓３のある側Ａを左側に引っ張るようにしてミシン目６を切り離していく。

これにより、窓３の有る側Ａは両側に分かれるミシン目６に沿って窓の無い側Ｂから、図４に示すように、切り離されて開封される。この開封された状態において内部の郵便物の取出しが可能となる。上記において、ミシン目６により指かけ部２０が設けられており、また、ミシン目６に湾曲部６ａが備えられていることで、切り離し作業が容易、かつ、スムーズになされる。

次に、窓３の有る側Ａの内面に貼られている透明シート５の剥し用の表示マーク３０が付された角部７を指先で挟み持って右側に引くことで透明シート５は取り剥がされる。各図において粘着材９を点々を付することで示しているが、実際には透明で目視確認が困難であるので、表示マーク３０があることで粘着材９が存在しない角部７が容易に認識される。

図５、図６のそれぞれは透明シート５部分の変形例を示し、図５に示すものでは角部７を大きく取れるように側縁３２、３３を太巾としており、図６に示すものでは、さらに、その角部７の内側に粘着材９ａを付して窓３の周囲に連続して粘着材９が位置するようにし、窓３の密封性を高めている。

１ 封筒
２ 封筒本体
３ 窓
５ 透明シート
６ ミシン目
７ 角部
９ 粘着材
３０ 表示マーク

Claims (3)

1. 方形の窓の内面に沿って方形の透明シートが貼られた窓付き封筒において、
   前記透明シートはその貼り付けが粘着材により、かつ、その角部を残す状態に行われてなることを特徴とする窓付き封筒。
2. 前記角部に表示マークが付されてなる請求項１記載の窓付き封筒。
3. 開封型である請求項１記載の窓付き封筒。

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