JP3158409B2 - ストッキング - Google Patents

ストッキング

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JP3158409B2
JP3158409B2 JP02736690A JP2736690A JP3158409B2 JP 3158409 B2 JP3158409 B2 JP 3158409B2 JP 02736690 A JP02736690 A JP 02736690A JP 2736690 A JP2736690 A JP 2736690A JP 3158409 B2 JP3158409 B2 JP 3158409B2
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covering yarn
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さつき 北畠
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、絹のような優雅な光沢のある外観品位に優
れまた、保温性、吸水拡散性が高く、べたつき感・ムレ
感のない肌触りに優れたストッキングに関する発明であ
る。
ここでいう、ストッキングとは、パンティストッキン
グ、オーバーニーハイソックス等を総称する。
(従来の技術) 従来、カバリングヤーン及び交編糸からなるストッキ
ングまたは、カバリングヤーン100%からなるストッキ
ングにおいて、そのカバリングヤーンの被覆糸及び/又
は交編糸にポリアミド系マルチフィラメント糸またはそ
の加工糸を使用した場合、光沢を与えるためには、糸断
面形状を異型化する方法、吸水性を高めるためには、糸
又は、製品加工糸に吸水加工を促す方法がある。
また、保温性を高めるためには、デニール数及びフィ
ラメント数を高めるなど、種々の方法があるが、糸の断
面形状の異型化は、光沢は付与できてもギラツキ感があ
ったり、また、異型化によって製品着用時の肌触りが硬
く悪くなる欠点がある。吸水加工は、繊維表面に吸水性
をもたせる方法であり、その性能の耐久性には乏しく、
また、吸水性を長期的に保持出来ても、拡散性能(乾燥
性)をともなわないため、製品着用時に、べたつき感、
ムレ感が発生する欠点がある。また、デニール感、フィ
ラメント数を上げることにより、保温性を高めても、透
明感が低下し、編地が厚ぼったくなり、外観品位を悪く
する欠点がある。
いずれの方法においても、各性能を充分に満足し、外
観品位と着用性能を兼ね備えることは困難であった。
その他、前記カバリングヤーンの被覆糸及び/又は交
編糸に、絹糸・綿糸などを使用したストッキングがある
が、絹糸を使用したストッキングでは、優雅な光沢をも
ち、外観品位に優れ、吸水性もあるが、拡散性能をとも
なわないためムレ感が生じる欠点があり、また取り扱い
性もむずかしく、コスト面でも高くなる欠点がある。
又、綿糸を使用したストッキングでは、吸水性は高い
が、これも拡散性能がともなわないため、ムレ感が生じ
る。また、短繊維であるため糸ムラがあり、細デニール
化も困難で、外観品位も悪くなる欠点がある。
このように、ポリアミド系合成繊維以外の、優れた外
観品位や機能性をもった天然繊維を用いた場合でも、外
観品位及び着用機能性を充分に満足し、兼ね備えたスト
ッキングは得られないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、絹のような優雅な光沢があり、また、保温
性、吸水拡散性が高く、ムレ感・べたつき感のない肌触
りにも優れた、外観品位及び製品の着用機能性を兼ね備
えたストッキングを得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、芯糸及び被覆糸からなるカバーリングヤー
ンと交編糸とからなるストッキングにおいて少なくとも
前記被覆糸が撚数100〜400T/Mの蛋白アクリロニトリル
グラフト共重合繊維糸であり、かつ、カバリングヤーン
と交編糸が1本交互に交編されていることを特徴とする
ストッキング、及び芯糸及び被覆糸からなるカバリング
ヤーンで編成されたストッキングにおいて、前記被覆糸
が撚数100〜400T/Mの蛋白アクリロニトリルグラフト共
重合繊維糸であることを特徴とするストッキングであ
る。
ここでいう、カバリングヤーンとは、芯糸に弾性繊維
糸を配したDCY(ダブルカバリングヤーン)、SCY(シン
グルカバリングヤーン)、ACY(エアーカバリングヤー
ン)など、あらゆるカバリングヤーンを示す。
また、前記カバリングヤーンに、蛋白アクリロニトリ
ルグラフト共重合体繊維を用いる場合、カバリングヤー
ンの被覆糸に、蛋白アクリロニトリルグラフト鏡重合体
繊維糸が、少なくとも1本配されておれば良い。
また、前記交編糸に、蛋白アクリロニトリルグラフト
共重合体繊維糸を用いた場合でも、蛋白アクリロニトリ
ルグラフト共重合体繊維糸が、少なくとも1本配されて
おれば良い。
次に、本発明を詳述する。
まず、本発明に使用する蛋白アクリロニトリルグラフ
ト共重合体繊維糸は、蛋白あるいは、その誘導体にアク
リロニトリルあるいはこれと他の共重合可能な不飽和化
合物とを、塩化亜鉛あるいはロダン塩を主成分とする溶
媒下で溶液重合して得られた蛋白−アクロニトリルグラ
フト重合体溶液を湿式紡糸し、得られた湿潤繊維を該グ
ラフト重合体中の蛋白含有率に応じて乾燥することによ
り得られる。得られた繊維は破断強度2〜5.5g/d、破断
伸度10〜45%、沸水収縮率2〜6%であれば良い。
また、前記蛋白アクリロニトリルグラフト共重合体繊
維糸は、トータルデニールが、10〜50デニールの範囲内
であること好ましい。これは、50デニールを超えると編
地の厚みが増し、外観が悪くなり、また、肌触りが硬く
なるなど、本発明の目的とする外観品位及び着用機能性
を兼ね備えたストッキングになることが困難となり、ま
た、10デニール未満であると、糸強力が低下し、糸加工
・編立等で糸切れ、フィラメント割れが発生し易く操業
性が不良となり、得られたストッキングも、欠点が多く
なるからである。
(作用) 本発明ストッキングは、絹のような優雅でやさしい光
沢を表現でき外観品位を高め、その上、着用した時の機
能性を高める効果がある。
前記、着用した時の機能性とは、快適な着用感を得る
ということであり、快適な着用感を得るためには、保温
性と、繊維が皮膚から水分を奪う吸水性と、それをすば
やく乾燥させる乾燥性が重要である。
本発明で使用する蛋白アクリロニトリルグラフト共重
合体繊維は保温性に優れ、ポリアミド系合成繊維や絹・
綿と比較して、水分を吸収拡散する性能に優えているた
め、本発明によるストッキングにおいては、発汗時にも
サラッとした着用感で、従来のストッキングにあった汗
による不快なムレ感・べたつき感を解消する効果があ
る。
また、カバリングヤーンの被覆糸及び/又は交編糸
に、蛋白アクリロニトリルグラフト共重合体繊維とポリ
アミド系マルチフィラメント糸またはその加工糸とを混
用することにより、蛋白アクリロニトリルグラフト共重
合体繊維糸のみを使用するものより、強力を高めること
ができ、ストッキングの要求品質である耐久性も満たす
ことが出来る。
また、蛋白アクリロニトリルグラフト共重合体繊維糸
を使用する際は、無撚状態ではなく撚を100〜400T/Mの
範囲で付与することにより、糸加工時の操業性及び編立
性を高めることが出来る。
(実施例) 以下実施例により、本発明を説明するが、本発明は実
施例に拘束されるものではない。
実施例 1. カバリングヤーンの芯糸として20dのポリウレタン弾
性糸を用いて弾性糸ドラフトを約3倍に設定し、これに
被覆糸として蛋白アクリロニトリルグラフト共重合体マ
ルチフィラメント糸15d/8fに384T/Mの撚をかけた糸を用
いて、下撚2400T/M、上撚1800T/Mでダブルカバードした
カバリングヤーンと、交編糸として、ナイロンマルチフ
ィラメント糸17d/3fとを針本数400本、口径4″のパン
スト編機で1コースごとに交編し、パンティストッキン
グを得た。
実施例 2. カバリングヤーンの芯糸として20dのポリウレタン弾
性糸を用いて弾性糸ドラフトを約3倍に設定し、これに
被覆糸として、蛋白アクリロニトリルグラフト共重合体
マルチフィラメント糸15d/8fに384T/Mの甘撚をかけた糸
を用いて、撚数1700T/Mでシングルカバリングしたカバ
リングヤーンと交編糸として、ナイロンマルチフィラメ
ント糸15d/3fとを実施例1と同様に交編してストッキン
グを得た。
比較例 1. カバリングヤーンの芯糸として20dのポリウレタン弾
性糸を用いて弾性糸ドラフトを約3倍に設定し、これに
被覆糸として、ナイロンマルチフィラメント糸10d/5fを
用いて、上撚2400T/M、上撚2100T/Mでダブルカバードし
たカバリングヤーンと、交編糸としてナイロンマルチフ
ィラメント糸15d/3を実施例1と同様に交編してストッ
キングを得た。
比較例 2. カバリングヤーンの芯糸として20dのポリウレタン弾
性糸を用いて弾性糸ドラフトを約3倍に設定し、これに
被覆糸として、ナイロンマルチフィラメント糸12d/5fを
用いて、撚数1700T/Mでシングルカバリングしたカバリ
ングヤーンと、交編糸として、ナイロンマルチフィラメ
ント糸12d/3fとを実施例1と同様に交編してストッキン
グを得た。
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2で得られ
たストッキングについて、外観品位および着用機能性に
ついて被験者20名の着用テストにより評価した結果を第
1表に示す。
(発明の効果) 本発明によれば絹様の光沢感を有し、保温性、吸水性
に優れムレ感のない着用感良好なストッキングを得るこ
とが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41B 11/00 D02G 3/38 D02G 3/32 D04B 1/16 D04B 1/26 D01F 6/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯糸及び被覆糸からなるカバリングヤーン
    と交編糸とからなるストッキングにおいて少なくとも前
    記被覆糸が撚数100〜400T/Mの蛋白アクリロニトリルグ
    ラフト共重合繊維糸であり、かつ、カバリングヤーンと
    交編糸が1本交互に交編されていることを特徴とするス
    トッキング。
  2. 【請求項2】芯糸及び被覆糸からなるカバリングヤーン
    で編成されたストッキングにおいて、前記被覆糸が撚数
    100〜400T/Mの蛋白アクリロニトリルグラフト共重合繊
    維糸であることを特徴とするストッキング。
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