JP3158371B2 - ノイズリデューサ - Google Patents

ノイズリデューサ

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JP3158371B2
JP3158371B2 JP13156392A JP13156392A JP3158371B2 JP 3158371 B2 JP3158371 B2 JP 3158371B2 JP 13156392 A JP13156392 A JP 13156392A JP 13156392 A JP13156392 A JP 13156392A JP 3158371 B2 JP3158371 B2 JP 3158371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハイビジョン用
のアナログビデオテープレコーダに用いて好適なノイズ
リデューサに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダにおいては、磁気
ヘッドにより映像信号を磁気テープに対して記録または
再生するようにしている。ハイビジョン用のビデオテー
プレコーダにおいては、この磁気ヘッドとして、Aチャ
ンネル用のものとBチャンネル用のものが、それぞれ一
対ずつ設けられている。そして、この磁気ヘッドが2倍
速で回転されることにより、1フィールドの映像信号が
2セグメントのビデオトラックに記録され、1フレーム
の映像信号が4セグメントのビデオトラックに記録され
るようになされている。
【0003】この磁気ヘッドの特性がばらついていた
り、品質の悪い磁気テープを使用すると、磁気テープか
ら再生した画像が劣化する。これを改善するために、再
生系にノイズリデューサが挿入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このノイズリデュース
処理を行なうと、特に画像において残像が目立つように
なる。このため、画像の動きを検出し、静止画における
場合と動画における場合とにおいて、ノイズリデュース
量を変化させることが提案されている。
【0005】しかしながら従来の装置は、静止画と動画
を検出する精度が悪く、ノイズリデュース量を正しく制
御することが困難である課題があった。また、検出精度
を向上させようとすると、規模が大がかりとなり、装置
が大型化し、かつコスト高となる課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で正確にノイズリデュース量を
制御することができるようにし、もって低コスト化を図
るようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のノイズリデュー
サは、前後する1フィールドまたは1フレームの映像信
号の差分を検出する差分検出手段差分検出手段によ
り検出された差分を映像信号と合成する合成手段
分検出手段により検出された差分のうち、ランプ信号に
対応する成分と、輝度信号に対応する成分とを比較する
比較手段比較手段の比較結果に対応して、合成手段
を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のノイズリデューサにおいては、ラン
プ信号に対応する成分と、輝度信号に対応する成分との
比較結果に対応して、合成手段が制御される。従って、
簡単な構成で、ノイズリデュース量を静止画または動画
に対応して正確に制御することが可能となる。
【0009】
【実施例】図1と図2は、本発明のノイズリデューサが
適用されるハイビジョン用アナログビデオテープレコー
ダの記録系と再生系の構成を示すブロック図である。記
録系の構成を示す図1において、輝度信号(Y)はロー
パスフィルタ1により所定の帯域に制限された後、A/
D変換器2によりA/D変換される。A/D変換器2に
よりデジタル信号とされた輝度信号は、垂直ノンリニア
エンファシス回路3によりエンファシスされた後、TD
M回路10に供給される。
【0010】同様にして、色差信号(B−Y)は、ロー
パスフィルタ4、A/D変換器5、垂直ノンリニアエン
ファシス回路6を介してTDM回路10に供給されてい
る。さらに色差信号(R−Y)も、ローパスフィルタ
7、A/D変換器8、垂直ノンリニアエンファシス回路
9を介してTDM回路10に供給されている。
【0011】TDM回路10は、色差信号B−Y,R−
Yを時間軸圧縮し、輝度信号Yと時分割多重する。この
とき、色差信号はライン順次に多重される。そして、こ
のTDM回路10において、1H毎のデータがシャフリ
ングされ、Aチャンネル用の信号とBチャンネル用の信
号が生成される。
【0012】記録クロック発生回路26は、輝度信号Y
に含まれる同期信号に同期するクロック信号を生成し、
各部に出力する。
【0013】TDM回路10により生成されたAチャン
ネル用の信号は、水平ノンリニアエンファシス回路11
によりエンファシスされた後、D/A変換器12により
D/A変換される。D/A変換器12より出力されたア
ナログ信号は、ローパスフィルタ13により帯域制限さ
れた後、エンファシス回路14によりエンファシスされ
る。そして、さらにFM変調回路15によりFM変調さ
れた後、記録アンプ16により増幅されて、Aチャンネ
ル用の回転磁気ヘッドHaまたはHcに供給される。
【0014】このとき、発生回路25が出力する同期信
号やカラーバースト信号が、水平ノンリニアエンファシ
ス回路11より出力される信号に重畳されて、回転磁気
ヘッドHa,Hcに供給される。
【0015】同様にして、TDM回路10が出力するB
チャンネル用の信号は、水平ノンリニアエンファシス回
路18、D/A変換器19、ローパスフィルタ20、エ
ンファシス回路21、FM変調器22、記録アンプ23
を介して、Bチャンネル用のヘッドHbまたはHdに供
給される。
【0016】Aチャンネル用のヘッドHaとHcは、図
3に示すように、回転ドラム27に180度離間して取
付けられている。同様に、Bチャンネル用のヘッドHb
とHdも、180度離間して取付けられている。また、
ヘッドHaとHbは近接して配置され、同様にして、磁
気ヘッドHcとHdも近接して配置されている。回転ヘ
ッドHaとHbにより同時に1セグメントのAチャンネ
ルとBチャンネルの信号が記録される。また同様にし
て、回転ヘッドHcとHdにより1セグメントのAチャ
ンネルとBチャンネルの信号が同時に記録される。
【0017】図4は、回転ヘッドHa乃至Hdにより形
成されるトラックパターンを示している。同図に示すよ
うに、回転ヘッドHaとHbによりトラック17aと1
7bが形成される。そして回転ヘッドHcとHdにより
トラック17cと17dが形成される。この4本のトラ
ック(2セグメント)に1フィールド分の映像信号が記
録されることになる。従って、1フレーム分の映像信号
は、4つのセグメントに記録されることになる。
【0018】図5は、各セグメントにおける1ライン毎
の映像信号のシャフリングの状態を示している。同図に
示すように、各セグメントにはCW信号(CW)、セグ
メント同期信号(VL)およびランプ信号(R)が順次
3Hのプリアンブルの区間に記録される。そして、それ
に続く136Hの区間に、シャフリングされた輝度信号
と色差信号の重畳信号が1H毎に記録される。
【0019】次に、図2に示されている再生系について
説明する。Aチャンネル用の回転ヘッドHaまたはHc
より再生された信号は、ヘッドアンプ31により増幅さ
れた後、FM復調器32に入力され、FM復調される。
FM復調器32より出力された信号は、ディエンファシ
ス回路33においてディエンファシスされ、ローパスフ
ィルタ34において所定の帯域に制限される。ローパス
フィルタ34より出力された信号は、A/D変換器35
によりA/D変換された後、水平ノンリニアディエンフ
ァシス回路36によりディエンファシスされ、TDM回
路37のノイズリデューサ46に供給される。
【0020】また、再生クロック発生回路44は、ロー
パスフィルタ34より出力される信号から同期信号を分
離し、この同期信号に同期したクロックを生成し、各部
に出力している。
【0021】同様に、Bチャンネル用の磁気ヘッドHb
またはHdにより再生された信号が、ヘッドアンプ3
8、FM復調器39、ディエンファシス回路40、ロー
パスフィルタ41、A/D変換器42、水平ノンリニア
ディエンファシス回路43を介して、TDM回路37の
Bチャンネル用のノイズリデューサ47に供給されてい
る。また、ローパスフィルタ41の出力は、再生クロッ
ク発生回路45に供給され、再生クロックが発生され
る。
【0022】ノイズリデューサ46,47においては、
後述するようにしてノイズリデュース処理が行なわれる
とともに、時間軸補正処理が実行される。ノイズリデュ
ーサ46と47より出力された信号は、デコーダ48に
供給され、ここで、ディシャフリング、時間軸伸長など
の処理が施され、輝度信号Y、色差信号B−Yおよび色
差信号R−Yにそれぞれ分離される。
【0023】輝度信号Yは、垂直ノンリニアディエンフ
ァシス回路49によりディエンファシスされた後、D/
A変換器50によりD/A変換され、ローパスフィルタ
51により帯域制限された後、図示せぬ回路に出力され
る。同様にして、色差信号B−Yは、垂直ノンリニアデ
ィエンファシス回路52、D/A変換器53、ローパス
フィルタ54を介して図示せぬ回路に出力され、色差信
号R−Yは、垂直ノンリニアディエンファシス回路5
5、D/A変換器56およびローパスフィルタ57を介
して図示せぬ回路に出力される。
【0024】図6は、ノイズリデューサ46と47の構
成例を示している。ノイズリデューサ46においては、
水平ノンリニアディエンファシス回路36より入力され
た信号が減算器64に入力されるとともに、遅延回路6
1によりnクロック分だけ遅延された後、減算器62に
供給される。減算器62は、遅延回路61より供給され
た信号から、リミッタ66より供給された信号を減算
し、1フィールドメモリ63に供給している。メモリ6
3は、1フィールド分のクロック数から、遅延回路61
におけるnクロック分を減算したクロック分だけ信号を
遅延して出力する。即ち、遅延回路61とメモリ63に
よる合成遅延量が調度1フィールド分となるようになさ
れている。
【0025】尚、この実施例においては、1フィールド
を単位として処理するようにしたが、1フレームを単位
として処理するようにすることができることはもとより
である。
【0026】メモリ63より読み出されたデータは、減
算器64に供給されている。減算器64は、現在のフィ
ールドの信号からメモリ63より読み出された1フィー
ルド前の信号を減算し、その差分を遅延回路65により
nクロック分遅延した後、リミッタ66に出力してい
る。また、減算器64が出力する差分データは、積分器
67と68に供給されている。積分器67は、予め設定
した所定の基準信号に対応する差分データを積分する。
この基準信号としては、図5に示したCW信号、セグメ
ント同期信号、ランプ信号などを用いることができる。
あるいはまた、特別の基準信号を挿入するようにするこ
とも可能である。実施例においては、ランプ信号を基準
信号として用いている。
【0027】積分器68は、実質的に輝度信号に対応す
る差分データを積分する。データ補正回路69は、積分
器68の出力を積分器67に対応するデータとなるよう
に補正する。例えば積分器67における積分時間がt1
であり、積分器68における積分時間がt2であると
き、データ補正回路69は積分器68の出力にt1/t2
を乗算する。比較器70は、積分器67の出力とデータ
補正回路69の出力を比較し、比較結果に対応した信号
を加算器71に出力する。
【0028】以上がAチャンネル用の処理回路の構成で
あるが、以上の遅延回路61乃至比較器70の各回路に
対応して、Bチャンネル用の処理回路として遅延回路8
1乃至比較器90が設けられている。そして比較器90
の出力が加算器71に供給され、比較器70の出力と加
算されるようになされている。加算器71の出力が制御
信号生成器72に供給され、制御信号生成器72の出力
がリミッタ66と86にそれぞれ供給されている。
【0029】次に、その動作について説明する。入力さ
れた信号は、遅延回路61、減算器62、メモリ63の
経路を経ることにより、合計1フィールド分遅延される
ことになる。減算器64は、現在入力されているデータ
から、メモリ63より出力される1フィールド前のデー
タを減算する。映像信号は、フィールド毎の相関性が強
いため、この差分データは実質的に再生映像信号中に含
まれるノイズに比例した信号となる。この差分データが
遅延回路65によりnクロック分遅延された後、リミッ
タ66を介して減算器62に供給される。減算器62
は、遅延回路61より供給される映像信号から、リミッ
タ66より供給されるノイズ成分を減算し、ノイズ成分
を除去した映像信号をメモリ63に出力することにな
る。このようにして、メモリ63に書き込まれ、読み出
される信号からノイズ成分が除去されることになる。
【0030】一方、積分器67は、減算器64が出力す
る差分データのうち、ランプ信号成分に対応する差分デ
ータを積分する。このランプ信号は、図7に示すよう
に、1Hの信号のうち、バースト信号およびID信号に
続いて挿入されている。図5に示したように、このラン
プ信号は、1セグメントに1Hの期間においてのみ発生
する。積分器67は、この1Hの区間のうち、図7に同
期信号として示す信号が論理Hの区間、積分動作を実行
する。
【0031】一方、積分器68は、実質的に輝度信号が
挿入されている期間に対応するノイズ成分を積分する。
そして、この積分値はデータ補正回路69により、上述
したようにして、積分器67による積分時間に対応する
値に変換される。積分器67の出力とデータ補正回路6
9の出力は、再生されているのが静止画である場合にお
いては、殆んど等しくなる。これに対して、再生されて
いるのが動画である場合においては、両者の出力は大き
く異なるものとなる。比較器70は、積分器67とデー
タ補正回路69の出力がほぼ等しいとき、第1の信号を
発生し、積分器67の出力がデータ補正回路69の出力
より小さいとき、第2の信号を出力し、積分器67の出
力がデータ補正回路69の出力より相当に小さいとき、
第3の信号を出力する。
【0032】遅延回路81乃至比較器90よりなるBチ
ャンネルの回路においても同様の処理が行なわれ、比較
器90から第1の信号、第2の信号または第3の信号が
出力される。加算器71は、比較器70と比較器90の
出力を加算し、制御信号生成器72に出力する。制御信
号生成器72は、比較器70と90の出力が、いずれも
第1の信号であるとき、リミッタ66におけるリミット
量を大きく設定させる。また第2の信号のときは、リミ
ットレベルを中くらいのレベルに設定し、第3の信号の
ときは、リミットレベルを最も小さい値に設定する。
【0033】図8は、リミッタ66,86におけるリミ
ット特性を示している。制御信号生成器72は、加算器
71より供給される信号が小さいとき(静止画であると
き)、図8AおよびBに示すように、リミット特性が大
きくなるように制御する。これにより、遅延回路65ま
たは85より入力された信号のうち、多くの信号が減算
器62または82に出力される。即ち、ノイズリデュー
ス量が大きくなる。これに対して、加算器71より供給
される信号が大きいとき(動画であるとき)、リミット
レベルは小さくなるように制御される。これにより、減
算器62または82に供給されるノイズリデュース量が
減少されることになる。従って、静止画および動画に拘
らず、残像を目立たせることなく、S/Nを改善するこ
とが可能となる。
【0034】遅延回路65は、積分器67乃至制御信号
生成器72の信号処理による遅延時間に対応した遅延時
間を有し、遅延回路65より入力されるデータと制御信
号生成器72より入力されるデータのタイミングが合う
ようにしている。遅延回路61も、減算器62に入力さ
れる2つのデータのタイミングを調整するものである。
【0035】図9は、第2の実施例を示している。この
実施例においては、静止画と動画の識別をする回路が、
Aチャンネルにおいては積分器101乃至ホールド回路
107により構成され、Bチャンネルにおいては積分器
111乃至ホールド回路117により構成されている。
Aチャンネルにおいては、減算器64の出力が積分器1
01により積分された後、ホールド回路102に供給さ
れるようになされている。そして、ホールド回路102
の出力が、回路103のメモリ104と減算器105に
供給されるようになされている。減算器105は、ホー
ルド回路102の出力からメモリ104の出力を減算し
て、積分器106に出力する。積分器106の出力は、
ホールド回路107を介して加算器71に供給されてい
る。
【0036】Bチャンネルの積分器111乃至ホールド
回路117も、Aチャンネルにおける積分器101乃至
ホールド回路107と同様に構成されている。
【0037】さらにまた、この実施例においては、Aチ
ャンネルのメモリ104とBチャンネルのメモリ114
の出力が、加算器109に供給され、加算された後、制
御信号生成器110に出力されるようになされている。
そして、制御信号生成器72と110の出力のうち、一
方の出力がセレクタ108により選択され、リミッタ6
6,86に供給されるようになされている。その他の構
成は、図6における場合と同様である。
【0038】次に、図10および図11のタイミングチ
ャートを参照して、その動作について説明する。Aチャ
ンネルの減算器64より出力された差分データ(ノイズ
成分)は、積分器101に供給される。この積分器10
1は、同期信号(図10B)が論理Hである期間、この
ノイズ成分を積分する。図7を参照して上述したよう
に、この同期信号が論理Hである区間は、ランプ信号が
挿入されている区間に対応している。また積分器101
は、リセットパルス1(ARPLS1)(図10C)が
入力される毎に、その積分値をリセットする。図10に
示すように、この同期信号(図10B)とリセットパル
ス1(図10C)は、ヘッドHaまたはHcにより再生
される再生信号(図10A)の1H毎に発生される。
【0039】図5を参照して説明したように、ランプ信
号は1トラックのプリアンブルの1Hの区間にのみ挿入
されており、それに続く136Hの区間においては、通
常の輝度信号が挿入されている。従って、積分器101
は、各H毎の同期信号がHである区間における信号を積
分して出力することになる。ホールド回路102は、ホ
ールドパルス1(AHPLS1)(図10D)が入力さ
れる毎に積分器101の出力をホールドする。このホー
ルドパルス1も1H毎に生成されるため、ホールド回路
102は、積分器101が出力する積分値を1H毎に保
持し、メモリ104と減算器103に出力することにな
る。
【0040】メモリ104は、メモリパルス(AMPL
S)(図10E)が供給される毎にホールド回路102
の出力を記憶する。図10に示すように、このメモリパ
ルスは、1トラック(1セグメント)に1回、ランプ信
号発生の直後に発生される。即ち、ホールド回路102
がランプ信号に対応するノイズ成分を出力する毎に、こ
れがメモリ104に記憶される。そして、この記憶値
は、次のランプ信号に対応するノイズ成分が供給される
まで保持されることになる。従って、減算器105は、
ホールド回路102が出力する各H毎の輝度信号に対応
するノイズ成分から、メモリ104に記憶されたランプ
信号に対応するノイズ成分を減算する。
【0041】減算器105の出力は、積分器106に供
給される。積分器106は、減算器105より出力され
たデータを積分し、その積分出力をホールド回路107
に出力する。この積分器106とホールド回路107に
は、それぞれリセットパルス2(ARPLS2)(図1
0F)とホールドパルス2(AHPLS2)(図10
G)が供給され、積分器106は、リセットパルス2が
供給される毎に積分出力をリセットし、ホールド回路1
07は、ホールドパルス2が入力される毎に積分器10
6の出力をホールドする。図10に示すように、このリ
セットパルス2とホールドパルス2は、1フィールドに
1回出力される。従って、ホールド回路107は、輝度
信号に対応するノイズ成分とランプ信号に対応するノイ
ズ成分の差を1フィールドの期間にわたって積分したデ
ータを出力することになる。
【0042】Bチャンネルにおける積分器111乃至ホ
ールド回路117も、Aチャンネルにおける積分器10
1乃至ホールド回路107と同様に構成されているた
め、ホールド回路117はBチャンネルの輝度信号に対
応するノイズ成分から、ランプ信号に対応するノイズ成
分を1フィールド分積分したデータを出力する。尚、B
チャンネルの積分器111乃至ホールド回路117にお
ける動作のタイミングチャートは、図11に示すように
なっている。この図11は、図10と実質的に同一であ
るので、その説明は省略する。加算器71は、ホールド
回路107と117の出力を加算し、制御信号生成器7
2に出力する。制御信号生成器72は、例えば図12に
示すようなデータを出力する。即ち、加算器71より入
力されるデータがI1より大きいとき、0を出力し、そ
の大きさが小さくなるに従って、ステップ状にその出力
を1ずつ大きくし、所定値以下であるとき、7を出力す
る。従って、制御信号生成器72が出力するデータは、
3ビットのデータにより表すことができる。
【0043】一方、加算器109は、Aチャンネルのメ
モリ104とBチャンネルのメモリ114にそれぞれ記
憶されたランプ信号に対応するノイズ成分を加算し、制
御信号生成器110に出力する。加算器109の出力
は、S/Nに反比例している。制御信号生成器110
は、図13に示すような入出力特性を有している。即
ち、加算器109からの入力データがI2より大きいと
き、7を出力し、入力が小さくなるに従って、ステップ
状にその出力が1ずつ小さくなり、入力が所定値以下の
とき、0を出力する。
【0044】セレクタ108は、制御信号生成器72と
110の出力のうち、小さいレベルの方を選択し、これ
をリミッタ66と86に出力している。図8に示すよう
に、リミッタ66,86は、セレクタ108より供給さ
れる制御信号(0〜7)が大きいとき、リミットレベル
を大きくし(ノイズリデュース量を大きくし)、小さい
とき、リミットレベルを小さく(ノイズリデュース量を
小さく)する。
【0045】制御信号生成器72の出力は、映像信号の
動きに対応して、ノイズリデュース量を制御するもので
ある。これに対して、制御信号生成器110の出力は、
映像信号のS/Nに対応してノイズリデュース量を制御
するものである。ノイズリデュースによる弊害をできる
だけ小さくするため、セレクタ108によりノイズリデ
ュース量が少ない方を選択しているのである。
【0046】図14は、図9の積分器101(または1
11)の構成例を示している。この実施例においては、
減算器64の出力が絶対値回路131に入力され、その
絶対値が演算されるようになされている。即ち、絶対値
回路131は例えば図15に示すような入出力特性を有
している。絶対値回路131の出力は、加算器132に
入力され、遅延回路135の出力と加算される。そして
加算器132の出力は、リミッタ133に入力され、そ
のレベルがオーバーフローしないように、例えば図16
に示すような特性に従って所定のレベルにリミットされ
る。リミッタ133の出力は、リセット回路134に供
給される。そしてリセット回路134の出力が、遅延回
路135により1クロック分遅延されて加算器132に
供給されるようになされている。
【0047】即ち、同期信号が論理Hになったとき、絶
対値回路131がイネーブル状態とされ、その出力が加
算器132とリミッタ133を介してリセット回路13
4に供給される。リセット回路134はリセットパルス
1が入力されていないとき、リミッタ133からの入力
をそのまま出力する。リセット回路134より出力され
たデータが遅延回路135により1クロック遅延され
て、加算器132に出力される。加算器132は、絶対
値回路131より供給される次のクロックに同期したデ
ータと、遅延回路135より供給されたデータを加算す
る。
【0048】以上の動作が繰り返されることにより、同
期信号が論理Hである区間におけるデータが累積加算さ
れる。そして、このデータが積分器101の出力として
後段のホールド回路102に出力される。またリセット
回路134は、リセットパルス1が入力されると、リミ
ッタ133からのデータを0にリセットして出力する。
【0049】図17は、図9の積分器106(または1
16)の構成例を示している。この実施例においては、
減算器105より出力されたデータがホールド回路14
1を介して加算器142に供給され、ホールド回路14
5の出力と加算されるようになされている。そして加算
器142の出力がリミッタ143を介してリセット回路
144に供給されている。そして、リセット回路144
の出力がホールド回路145に供給されている。
【0050】ホールド回路141は、1H1回、ホール
ドパルス1が入力される毎に、減算器105からのデー
タをホールドする。このホールド回路141にホールド
されたデータは、加算器142、リミッタ143、リセ
ツト回路144を介してホールド回路145に入力され
る。このホールド回路145にもリセットパルス1が入
力され、ホールド回路145は、ホールドパルス1が入
力される毎に入力データをホールドする。ホールド回路
145によりホールドされたデータは加算器142に供
給され、ホールド回路141からのデータと加算され
る。以上の動作が繰り返されて、1フィールド分のデー
タが累積加算(積分)される。リセット回路144は、
1フィールド毎にリセットパルス2が入力されると、入
力データを0にリセットして出力し、リセットパルス2
が入力されていないとき、入力データをそのまま出力す
る。
【0051】図18は、リミッタ143の入出力特性を
示している。同図に示すように、リミッタ143は、加
算器142からのデータが0から所定の正の値に達する
までの間、入力データに対応するデータをそのまま出力
するが、所定の値以上となったとき、一定の値を出力す
る。また、入力が負である場合においては、ほぼ一定の
値を出力する。
【0052】図19は、第3の実施例を示している。こ
の実施例においては、図9の実施例におけるAチャンネ
ルの減算器105の出力が制御信号生成器151に供給
され、メモリ104の出力が制御信号生成器152に供
給されている。そして、制御信号生成器151と152
の出力の一方がセレクタ153により選択され、リミッ
タ66に供給されている。
【0053】Bチャンネルにおいても同様に、減算器1
15の出力が制御信号生成器161に供給され、メモリ
114の出力が制御信号生成器162に供給されてい
る。そして、セレクタ163により制御信号生成器16
1または162の出力の一方が選択され、リミッタ86
に供給されるようになされている。
【0054】Aチャンネルの積分器101乃至制御信号
生成器152により構成される回路154と、Bチャン
ネルの積分器111乃至制御信号生成器162により構
成される回路164の遅延時間は、図6、図9の実施例
における場合と同様に、遅延回路61,65,81,8
5と同様にnクロック分とされている。その他の構成
は、図9における場合と同様である。
【0055】この実施例においては、図9の実施例にお
ける積分器106、ホールド回路107が省略されてい
る。従って、制御信号生成器151は、1H毎に減算器
105が出力する輝度信号成分に対応するノイズ成分に
対応する制御信号を発生する。同様に、制御信号生成器
152は、メモリ104が出力するランプ信号に対応す
るノイズ成分に対応する制御信号を出力する。セレクタ
153は、制御信号生成器151と152が出力する信
号のうち、小さい方を選択して、リミッタ66に出力す
る。即ち、この実施例においては、映像信号の動き、あ
るいはS/N量に応じて1ライン毎にノイズリデュース
量が制御されることになる。
【0056】また、Bチャンネルの回路においても同様
の処理が行なわれるため、この実施例においては、各チ
ャンネル毎に独立にノイズリデュース量が制御されるこ
とになる。
【0057】
【発明の効果】以上の如く本発明のノイズリデューサに
よれば、ランプ信号に対応するノイズ成分と輝度信号に
対応するノイズ成分を比較し、その比較結果に対応して
ノイズリデュース量を制御するようにしたので、画像の
動きに対応して、簡単な構成で正確にノイズリデュース
量を調整することができる。その結果、低コストの装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズリデューサが適用されるハイビ
ジョン用のアナログビデオテープレコーダの記録系の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明のノイズリデューサが適用されるハイビ
ジョン用のアナログビデオテープレコーダの再生系の構
成を示すブロック図である。
【図3】図1および図2の回転磁気ヘッドHa乃至Hd
の配置状態を説明する図である。
【図4】図1のビデオテープレコーダにより形成される
トラックのパターンを説明する図である。
【図5】図4に示したトラックパターンに記録されてい
る信号パターンを説明する図である。
【図6】本発明のノイズリデューサの一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図7】ランプ信号を説明する波形図である。
【図8】図6におけるリミッタ66,86の特性を説明
する図である。
【図9】本発明のノイズリデューサの第2の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図10】図9のノイズリデューサ46の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図11】図9のノイズリデューサ47の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図12】図9の制御信号生成器72の特性を説明する
図である。
【図13】図9の制御信号生成器110の特性を説明す
る図である。
【図14】図9の積分器101の構成例を示すブロック
図である。
【図15】図14の絶対値回路131の入出力特性を説
明する図である。
【図16】図14のリミッタ133の入出力特性を説明
する図である。
【図17】図9の積分器106の構成例を示すブロック
図である。
【図18】図17のリミッタ143の入出力特性を説明
する図である。
【図19】本発明のノイズリデューサの第3の実施例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
46,47 ノイズリデューサ 61 遅延回路 63 メモリ 64 減算器 65 遅延回路 66 リミッタ 67,68 積分器 69 データ補正回路 70 比較器 72 制御信号生成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/14 - 5/217 H04N 9/79 - 9/898

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後する1フィールドまたは1フレーム
    の映像信号の差分を検出する差分検出手段と、 前記差分検出手段により検出された差分を前記映像信号
    と合成する合成手段と、 前記差分検出手段により検出された差分のうち、ランプ
    信号に対応する成分と、輝度信号に対応する成分とを比
    較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に対応して、前記合成手段を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とするノイズリデ
    ューサ。
  2. 【請求項2】 前記差分検出手段と合成手段は、少なく
    とも2チャンネル分設けられ、 前記制御手段は、少なくとも一方のチャンネルの比較結
    果に対応して、両方のチャンネルの前記合成手段を制御
    することを特徴とする請求項1に記載のノイズリデュー
    サ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、両方のチャンネルの比
    較結果に対応して、両方のチャンネルの前記合成手段を
    制御することを特徴とする請求項2に記載のノイズリデ
    ューサ。
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