JPH05268624A - ダビング防止装置とその方法 - Google Patents

ダビング防止装置とその方法

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JPH05268624A
JPH05268624A JP4091931A JP9193192A JPH05268624A JP H05268624 A JPH05268624 A JP H05268624A JP 4091931 A JP4091931 A JP 4091931A JP 9193192 A JP9193192 A JP 9193192A JP H05268624 A JPH05268624 A JP H05268624A
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JP
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signal
video signal
amplitude
dubbing
video
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JP4091931A
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Inventor
Masatoshi Takashima
昌利 高嶋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示される映像信号に影響を与えないで,違
法なダビングを有効に防止できるダビング防止装置とそ
の方法を提供する。 【構成】 ダビング防止信号付加装置3は映像信号が有
効に表示される部分の周囲に位置するオーバースキャン
領域の水平走査線の右側端部または垂直方向の下端部に
該当する位置に,過大な振幅,たとえば,振幅150%
のダビング防止信号DPを印加する。この過大振幅を持
つダビング防止信号DPは映像信号が挿入される部分に
位置しており帰線期間ではないから,色差線順位方式に
おいても除去されず,自動利得調整の対象となり,ダビ
ング時にその後の映像信号を振幅制限する。ダビングし
た有効な映像信号を再生すると振幅制限されて暗い画像
となり,この映像信号を再生しても意味のない映像信号
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号を記録し再生す
る装置に関するものであり,特に,違法に複写(コピー
またはダビング)することを防止する映像信号ダビング
防止装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,ビデオテープ記録・再生装置にお
いて,あるいは,映像信号を提供する際に,違法なダビ
ングを有効に防止するための種々のダビング防止方法が
試みられている。そのダビング防止方法の1つにマクロ
ビジョン社が提案するコピー防止方法(以下,マクロビ
ジョン方式と呼ぶ)が知られている(たとえば,特開昭
63−107281号公報,参照)。マクロビジョン方
式の概要について述べる。図14に示したように,ビデ
オ信号の帰線期間内に,破線で示した通常の振幅レベル
を越える実線で示した過大な振幅の信号を印加する。ビ
デオテープ記録・再生装置には自動利得調整(制御)回
路(AGC)が設けられているが,通常,記録時に破線
のレベルの振幅を基準としてその後に続く映像信号を自
動利得調整しているビデオテープ記録・再生装置内の自
動利得調整回路の利得調整を上記過大振幅信号に基づい
て行わせ,故意に自動利得調整を狂わせる。その結果,
過大振幅信号に続く映像信号の振幅が自動利得調整によ
って本来のレベルよりも低く振幅制限されて記録され
る。ダビングした映像信号を再生すると,その表示は暗
くなり見えにくい画像となるから,その画像を再生して
ダビングしても意味のないものになり,ダビング防止に
寄与する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したマクロビジョ
ン方式は,通常の映像信号の表示には影響を与えない帰
線(ブランキング)期間内に過大振幅信号を印加してい
る。そのため,マクロビジョン方式は上記過大振幅信号
がビデオテープ記録・再生装置内で除去されることなく
印加されたまま使用されることが前提となる。したがっ
て,印加された帰線期間の信号を除去して使用せず,入
力された映像信号のみを色差線順位方式で信号処理を行
う方式のビデオテープ記録・再生装置においては上記過
大振幅信号は使用されないからマクロビジョン方式は適
用できないという問題に遭遇している。
【0004】上述した色差線順位方式の映像信号処理の
具体例を図15を参照して詳細に述べる。図15(A)
はハイビジョン用映像信号として,1H毎に水平同期信
号H−SYNCに続けて時系列的に,輝度信号Y,第1
の色差信号PB,第2の色差信号PRがビデオテープ記
録装置に入力される映像信号の波形形態を示す。図15
(B)は,ビデオテープ記録装置内では水平同期信号H
−SYNC,その他,ブランキング期間内の信号を除去
し,時間軸圧縮・伸長(TCI)信号に変換し,色差線
順位に並べかえてAチャネル信号AchとBチャネル信
号Bchとに生成した信号形態を示す。図15(C)
は,上記色差線順位信号に水平同期信号H−SYNC,
バースト信号BURST,インデックス信号IDなどを
付加し,FM変調して磁気ヘッドを介してビデオテープ
に記録するA,Bチャネルの信号波形を示す。図15
(C)に示した水平同期信号H−SYNC,バースト信
号BURST,インデックス信号IDなどはビデオテー
プ記録装置内で付加される。図15(A)に示した段階
で,かりにマクロビジョン方式による過大振幅信号が帰
線(ブランキング)期間内に印加されていても,図15
(B)の信号に処理する段階で帰線期間内の信号は除去
されるから,ダビング防止を目的としたその過大振幅信
号の印加は意味のないものとなる。本発明は上述した色
差線順位方式の信号処理を行う映像信号記録装・再生装
置にも適用可能なダビング防止方式を提供すること目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,印加される映像信号
を色差線順位方式で信号処理を行ない自動利得制御手段
を有する映像信号処理装置に使用する映像信号を提供す
る装置において,映像信号が挿入される部分内で映像信
号が有効に表示される領域の周辺のオーバースキャン領
域に対応する映像信号挿入位置に,正規の映像信号の最
大振幅よりも過大な振幅の信号をダビング防止信号とし
て印加する装置を備えたことを特徴とするダビング防止
装置が提供される。
【0006】好適には,上記過大な振幅を有する信号を
印加する装置は,上記映像信号が挿入される部分として
水平走査線終端のオーバースキャン領域に対応する位置
に,上記過大振幅信号を印加する。また好適には,上記
過大な振幅を有する信号を印加する装置は,上記映像信
号が挿入される部分として垂直方向終端のオーバースキ
ャン領域に対応する位置に,上記過大振幅信号を印加す
る。より好適には,上記過大な振幅を有する信号を印加
する装置は,オーバースキャン領域の隅部に対応する位
置に,上記過大な振幅を有する信号を印加する。
【0007】また好適には,上記過大な振幅を有する信
号を印加する装置は,上記過大な振幅を有する信号を間
欠的に印加する。
【0008】本発明の第2の観点によれば,映像信号が
挿入される部分内の映像信号が有効に表示される領域の
周辺のオーバースキャン領域に対応する位置に,正規の
映像信号の最大振幅よりも過大な振幅の信号をダビング
防止信号として印加することを特徴とするダビング防止
方法が提供される。好適には,上記過大な振幅を有する
信号をオーバースキャン領域の隅部に対応する位置にの
み印加する。
【0009】
【作用】色差線順位方式で信号処理を行なう映像信号記
録装置,たとえば,ビデオテープ記録装置においては,
マクロビジョン方式による帰線期間(ブランキング期
間)に過大振幅信号を印加しても除去されて,ダビング
防止できない。たとえば,ハイビジョン用映像信号のフ
ォーマットとして,映像信号が有効に表示される領域,
その周辺にオーバースキャン領域が規定されており,さ
らにこのオーバースキャン領域の外部に予備領域が規定
されている。映像信号は通常,上記有効に表示される領
域に対応する位置に挿入されるが,映像信号のフォーマ
ットとしてはさらにオーバースキャン領域に対応する位
置に映像信号を挿入でき,さらに予備領域にも挿入でき
る。オーバースキャン領域または予備領域に挿入された
映像信号はTVモニタには表示されないが,自動利得調
整の対象になり,ブランキング信号ではないから,色差
線順位方式のビデオテープ記録装置において,除去され
ない。
【0010】つまり,オーバースキャン領域に過大振幅
の映像信号をいれると表示の対象とはならないが自動利
得制御の対象となり,記録時,その後の有効に表示され
る映像信号の振幅調整の基準となる。過大振幅を基準と
して有効に表示されるべき映像信号が利得調整される
と,振幅が圧縮されて記録され,その映像信号を再生す
ると,暗い画像となり,ダビングしても意味のない画像
となる。上記過大振幅信号が印加されたもとのビデオテ
ープを再生するときはその過大信号は表示の対象ではな
いから,再生において問題にならず,上記ダビング防止
信号が印加された映像信号を再びダビングすると,上記
振幅圧縮画像となる。
【0011】上記したオーバースキャン領域は垂直方向
両端部と水平方向両端部に存在する。好適には,スメア
現象を考慮して,垂直方向終端部(下端部)または水平
方向終端部(右側端部),あるいは,オーバースキャン
領域の隅部にのみ上記ダビング防止信号を印加すること
が望ましい。
【0012】過大な振幅を有する信号を間欠的に印加す
ると,ダビング防止信号による映像劣化が発生したり,
発生しなかったりするから,ダビング防止解除が複雑に
なる。好適には,上記ダビング防止信号の印加タイミン
グは,映像信号記録装置内の自動利得制御回路の時定数
とハンチングするタイミングで印加することが,ダビン
グ防止の観点から有効である。
【0013】本発明のダビング防止方法は上記ダビング
防止装置で上述した実施する動作を行う。
【0014】
【実施例】図1は本発明のダビング防止装置の概略構成
を示すブロック図である。以下,本発明の実施例とし
て,本発明のダビング防止装置で生成された映像信号を
記録したビデオテープをハイビジョン用ビデオテープ記
録・再生装置に適用する例について述べる。ダビング防
止装置は映像信号発生装置1,ダビング防止信号付加装
置3,映像信号記録媒体の1例としてのビデオテープ
5,および,ハイビジョン用映像信号記録・再生装置
(または映像信号処理装置)7を有する。
【0015】図2に映像信号発生装置1で発生される有
効表示領域部分の映像信号およびダビング防止信号付加
装置3において生成されオーバースキャン領域に対応す
る位置に印加されるダビング防止用過大振幅信号として
のハイビジョン用映像信号の波形図を示す。ただし,以
下の記述においては,特に,オーバースキャン領域に位
置する映像信号について言及する。図2において,水平
同期信号H−SYNCに続く,色差信号(第1の色差信
号PB /第2の色差信号PR )の後に正規の色差信号の
振幅よりも大きな振幅のパルス状のダビング防止信号D
P,輝度信号Yの後に正規の輝度信号の振幅よりも大き
な振幅のパルス状のダビング防止信号DPが付加されて
いる。ダビング防止信号付加装置3は映像信号発生装置
1からの映像信号に上記ダビング防止信号DPを付加す
る。通常,水平同期信号H−SYNCの後にバースト信
号BURST,インデックス信号IDなどが印加されて
いるが,図解の関係で,図2には示していない。
【0016】次の上記ダビング防止信号DPを印加する
タイミングについて述べる。図3はBTAで規定されて
いるハイビジョン信号の映像信号格納領域を示す。また
図4はハイビジョンTVモニタの表示画面を示す。映像
信号は図3の領域8B内をおおう範囲に格納されるが,
周辺の領域8Bに位置する映像信号は予備があり,表示
の対象外である。図3の斜線で示した領域8Aが実際に
映像信号が表示される範囲であるが,この領域8A内は
図4に図解したように,斜線で示したオーバースキャン
領域9Bとその中の有効表示領域9Aとからなり,オー
バースキャン領域9Bに位置する部分に映像信号が存在
しても実際には表示されない。つまり,たとえば,10
35ライン対応としても,実際にはその97.5〜95
%程度ライン数の映像信号が有効に表示され,数%程度
はオーバースキャン領域9Bとしてそこに映像信号が存
在しても表示されない。
【0017】なお,図3の映像表示可能領域8Aの横方
向(水平方向)は25.86μsの時間幅を有する有効
映像信号が表示され,縦方向は1035ラインまたは1
080ラインの水平ラインがある。表示対象外の予備領
域は,垂直方向に1125ラインがあり,横方向の時間
幅が29.63μsある。なお,図3における映像表示
可能領域8Aの外側の水平方向時間a,bはそれぞれa
=2.586μs,b=1.185μsである。図4の
予備領域8Bは図3の予備領域8Bに対応している。
【0018】図4における有効表示領域9Aはオーバー
スキャン領域9Bより,数%程度狭い。映像信号が仮
に,オーバースキャン領域9Bあるいは予備領域8Bの
位置に挿入されていても,有効表示領域9Aには表示さ
れないが,ブランキング期間ではないから映像信号記録
・再生装置7において除去されず,記録時に自動利得調
整の対象となる。オーバースキャン領域9Bまたは予備
領域8Bに位置する部分に,過大振幅を有するダビング
防止信号DPを印加すれば,有効表示領域9Aの表示内
容に影響を与えずに,映像信号記録装置において上記過
大振幅を基準として有効表示領域9A内の映像信号の振
幅を制限できる。
【0019】上記ダビング防止信号DPの印加位置につ
いて述べる。図5はハイビジョン用TVモニタ画面10
の有効映像表示領域10Aの周囲のオーバースキャン領
域10VU,10VL,10HL,10HRのうち,水
平方向右側(終端部)オーバースキャン領域10HRに
各ラインごと,通常の振幅の150%程度の過大振幅の
ダビング防止信号DPを印加した例を示す。水平方向右
側オーバースキャン領域10HRの時間幅H11は2
5.86μsx(1.25%〜2.5%)の範囲にあ
る。この時間幅H11内にダビング信号DPを挿入す
る。水平方向右側オーバースキャン領域10HRの外部
の予備領域10EX(図3の8Bに対応するもの)の水
平方向の時間幅H12は1.185μsである。水平方
向右側オーバースキャン領域10HRの時間幅H11は
上記のとおり,狭いので,図1に示したダビング防止信
号付加装置3は振幅が正規の100%よりも過大な振幅
をもつパルス状のダビング防止信号DPとして,有効に
表示される映像信号の後に,印加する。
【0020】上記の過大振幅,たとえば,150%の振
幅を持つダビング防止信号DPが映像信号記録・再生装
置7に入力された場合,その映像信号を記録しようとす
ると,映像信号記録・再生装置7内の自動利得制御回路
が上記過大振幅を基準として,その後に到来する有効に
表示されるべき映像信号を,たとえば,100/150
(2/3)程度の比率で振幅制限する。その結果,映像
信号記録・再生装置7でダビングされたビデオテープを
再生してTVモニタに表示すると,表示される映像信号
の振幅は非常に低くくなっており再生画像は暗く見えに
くいものとなる。上記過大振幅のダビング防止信号が印
加されたビデオテープ5を再生するときは,上記過大信
号は有効に表示される映像信号ではないので,振幅制限
の問題とはならない。つまり,上記過大振幅信号による
映像信号の振幅圧縮は違法にダビングするときだけ有効
に作用する。
【0021】上記ダビング信号DPはオーバースキャン
領域10VU,10HL,10HR,10VLのいずれ
に挿入してもよいはずであるが,もし,オーバースキャ
ン領域10VUまたは10HLに挿入すると,図6に示
すスメア現象の影響を受ける。たとえば,水平方向右側
オーバースキャン領域10HRの位置にダビング防止信
号DPを印加した場合,図9に回路例を示した記録装置
200Aにおけるエンファシス回路などのフィルタ処理
によって,ダビング防止信号DPの影響がダビング防止
信号DPのパルス幅だけでなくその後にも後を引くとい
う,図6に示したスメア現象が生ずる。このスメア現象
が発生すると,そのラインの有効映像表示領域10Aに
表示される映像信号の画像の品質が低下する。そこで,
オーバースキャン領域10HLにはダビング信号DPを
挿入することは好ましくない。このスメア現象はオーバ
ースキャン領域10VUにダビング信号DPを挿入した
場合も同様である。
【0022】ダビング防止信号付加装置3におけるダビ
ング防止信号DPをオーバースキャン領域に対応する位
置に印加するタイミングとしては,種々のタイミングが
考えられる。常時,ダビング防止信号を印加すると,T
Vモニタの画面が薄暗く見えにくくなった状態が継続す
る。所定の周期でダビング防止信号を印加すると,TV
モニタの画面が薄暗くなって見えにくくなったり,正常
に見えたりする。ダビング防止を効果ならしめるために
は,後者のように,間欠的にダビング防止信号を印加す
ることが望ましい。ダビング防止信号が印加されたり,
されなかったりすると,画面が暗くなったり明るくなっ
たりして見苦しくなり,さらに,ダビング防止信号の除
去が難しくなるからでる。上記間欠的なタイミングでの
ダビング防止信号の印加は,自動利得制御回路の時定数
との関係でハンチングを起こすようなタイミングが望ま
しい。
【0023】図7はハイビジョン用映像信号のフォーマ
ットである。図8はハイビジョン用映像信号のビデオテ
ープフォーマットの部分図である。図7において,垂直
基準位相から数えて,3HのプリアンプルPRE AM
BLEに続けて,予備領域8Bに対応する位置として,
第1フィールドについてライン17−20〜ライン37
−40,第2フィールドについてライン579−521
〜ライン599−602の予備の映像信号格納位置があ
る。図3のハイビジョン用TVモニタ画面10に表示さ
れるハイビジョン用映像信号としては,垂直基準移相か
ら数えて,第1フィールドが41ライン,第2フィール
ドが603ラインから始まるが,数%程度の余裕を見込
んであり,この余裕はオーバースキャン領域10VU,
10VL,10HL,10HRとして表示されない。プ
リアンプルPRE AMBLE内の記号XはX信号,C
Wはキャリア信号,VLはセグメント同期信号,Rはラ
ンプ信号が設定される部分である。映像信号のうち,実
際に図3に示した有効映像表示領域10Aに表示される
のは,第1フィールドについては45ライン,第2フィ
ールドについては607ライン以降となる。
【0024】このような過大振幅をもつダビング防止信
号DPが印加された映像信号が映像信号記録・再生装置
7に入力された場合の信号処理について述べる。図9
(A),(B)は映像信号記録・再生装置7の記録回路
200A,200Bを示している。記録装置200A
は,入力された輝度信号Y,第1の色差信号PB ,第2
の色差信号PR (これらを総称して映像信号と呼ぶ)の
低周波信号成分を通過させる3系統のローパスフィルタ
ブロック20,これらローパスフィルタの出力信号を自
動利得制御する3系統の自動利得調整回路(AGC)ブ
ロック21,利得制御されたアナログ映像信号をディジ
タル映像信号に変換するA/D変換回路ブロック21
A,ノンリニア・エンファシスおよび垂直方向エンファ
シスを行うノンリニア・エンファシス信号処理回路2
2,ノンリニア・エンファシス信号処理回路22からの
出力信号を時間軸圧縮伸長(TCI)信号処理し,色差
線順次処理のためのシャフリング処理を行う時分割マル
チプレキシング処理(TDM)エンコード信号処理回路
23を有している。自動利得調整回路ブロック21は破
線で示したように,A/D変換回路ブロック21Aの後
段に配置してもよい。
【0025】ノンリニア・エンファシス信号処理回路2
2は第1の色差信号PB および第2の色差信号PR に対
する2系統の垂直方向フィルタ回路ブロック22A,3
系統の垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロック
22B,および,3系統の水平方向ノンリニア・エンフ
ァシス回路ブロック22Cから構成され,その後段にT
DMエンコード信号処理回路23が配設される。記録装
置200AはさらにそれぞれAチャネル,Bチャネルの
2系統回路構成であるD/A変換回路ブロック26,エ
ンファシス回路ブロック28,FM変調回路ブロック2
9,増幅回路ブロック30,磁気ヘッド31A,31B
を有している。また信号加算回路24および同期信号・
バースト信号発生回路25が設けられており,TDMエ
ンコード信号処理回路23の2系統の信号に同期信号・
バースト信号発生回路25から発生される同期信号SY
NCおよびバースト信号BURSTが印加される。
【0026】図9(B)に示した構成は,水平方向ノン
リニア・エンファシス回路ブロック22CをTDMエン
コード信号処理回路23の後段に移したものである。こ
の配置変更で図8(A)に示した3系統の水平方向ノン
リニア・エンファシス回路22Cが2系統の水平方向ノ
ンリニア・エンファシス回路22C’になる。
【0027】図10の映像信号を参照して,図7に示し
た記録装置200Aまたは200Bの動作を述べる。図
10(A)に示す輝度信号Y,第1の色差信号PB ,第
2の色差信号PR がローパスフィルタ20に印加される
と,TDMエンコード信号処理回路23からは,図10
(B)に示すA,Bチャネル2系統の色差線順次信号が
出力される。TDMエンコード信号処理回路23からの
出力信号に,同期信号・バースト信号発生回路25から
出力された水平同期信号H−SYNC,バースト信号B
URSTが加えられる。必要に応じて,図示しないイン
デックス信号IDも印加される。その後,D/A変換回
路26,ローパスフィルタ27,エンファシス回路2
8,FM変調回路29を介して,上記水平同期信号H−
SYNCおよびバースト信号BURSTが加えられた図
10(C)に示す波形のビデオテープ記録信号が磁気ヘ
ッド31A,31Bからビデオテープ5に記録される。
【0028】図5に示したように,ダビング防止信号付
加装置3がベデスタルレベルを基準として150%のダ
ビング防止信号DPを挿入した場合,自動利得調整回路
ブロック21は次の水平走査線において,150%のレ
ベルをベデスタルレベルを基準としてあたかも100%
のレベル信号が入力されたと同様に判断して,その後の
映像信号を図10(C)の破線に示すように,振幅制限
する。この振幅制限され,色差線順位変更処理された映
像信号が磁気ヘッド31A,31Bを介してビデオテー
プ5に記録される。この振幅制限された映像信号を映像
信号記録・再生装置7内の再生装置あるいは他の映像信
号再生装置が再生した場合,非常に振幅の低い映像信号
が再生されるから,TVモニタに表示しても見にくい画
像となる。
【0029】図1に示したダビング防止信号付加装置3
において印加する過大振幅の大きさは自動利得調整回路
21の制御範囲との関連において100%以上の任意の
値にすることができ,たとえば,130〜150%の値
にする。
【0030】上記ダビング防止信号DPは図11に示す
ように,垂直方向下部オーバースキャン領域10VLに
印加してもよい。
【0031】図12は本発明の第3の例として,オーバ
ースキャン領域10VU,10VL,10HL,10H
Rの隅部の位置10D1〜10D4にダビング防止信号
DPを印加する例を示す。たとえば,オーバースキャン
隅部領域10D1にダビング防止信号DPを印加したと
き,図13に示すように,映像信号記録・再生装置7内
のフィルタ処理によってその周辺にスメア現象が発生す
るが,有効映像表示領域10Aには事実上影響がない。
【0032】ダビング防止信号DPの印加位置として
は,オーバースキャン隅部領域10D1〜10D4の全
てに印加してもよく,任意のいずれかの位置に印加して
もよい。またその印加タイミングは上述したように,間
欠的にすることが好適である。
【0033】本発明の実施に際しては上述した実施例に
限定されることなく種々の変形形態をとることができ
る。また本発明の実施に際しては,上述した実施例を適
宜組み合わせることができる。
【0034】上記実施例は特に,ハイビジョン用映像信
号の特質を利用した例について述べたが,本発明のダビ
ング防止装置とその方法はハイビジョン用映像信号に対
するダビング防止に限定されることなく,上記同様の映
像信号のフォーマットと表示位置との特質を利用可能な
映像信号形態について適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,ダ
ビング防止信号の解除が困難であり,ダビング防止して
も意味のない映像信号を記録することとなる,有効なダ
ビング防止装置とその方法を提供できる。また本発明の
ダビング防止装置とその方法は有効に表示されるべき映
像信号そのものには影響を与えていないから,本発明の
ダビング防止対策を講じても,表示される画像そのもの
には影響がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダビング防止装置の概略構成図であ
る。
【図2】図1におけるダビング防止装置によって生成さ
れるダビング防止信号を示す図である。
【図3】BTAで規定されているハイビジョン信号の有
効映像信号部分を説明するTVモニタ画面の平面図であ
る。
【図4】TVモニタの有効表示部分を説明するTVモニ
タ画面の平面図である。
【図5】本発明のダビング防止装置による第1実施例と
してのダビング防止信号が印加されるタイミング位置と
その表示画面との対応関係を示す図である。
【図6】スメア現象を示す波形図である。
【図7】本発明のダビング防止装置において適用される
ハイビジョン用ビデオ信号のフォーマットとその波形を
示す図である。
【図8】ハイビジョン用ビデオ信号のフォーマットを示
す図である。
【図9】本発明のダビング防止装置によるビデオテープ
からの映像信号を記録する映像信号記録装置の回路構成
図である。
【図10】図9に示す映像信号記録装置において本発明
の実施例のダビング防止信号が印加された映像信号の記
録動作処理を示す波形図である。
【図11】本発明のダビング防止装置による第2実施例
としてのダビング防止信号が印加されるタイミング位置
とその表示画面との対応関係を示す図である。
【図12】本発明のダビング防止装置による第3実施例
としてのダビング防止信号が印加されるタイミング位置
とその表示画面との対応関係を示す図である。
【図13】図12の画面における画像の広がりを示す図
である。
【図14】従来のダビング防止信号の波形を示す図であ
る。
【図15】本発明のダビング防止装置の適用対象とする
映像信号処理装置における記録処理を示す図である。
【符号の説明】
1・・映像信号発生装置, 3・・ダビング防止信号付加装置, 5・・ビデオテープ, 7・・映像信号処理装置(映像信号記録・再生装置), 10・・ハイビジョン用TVモニタ画面, 10C・・有効映像表示領域, 10VU・・垂直方向上部オーバースキャン領域, 10VL・・垂直方向下部オーバースキャン領域, 10HL・・水平方向左側オーバースキャン領域, 10HR・・水平方向右側オーバースキャン領域, 20・・ローパスフィルタブロック, 21・・自動利得調整回路ブロック, 21A・・A/D変換回路ブロック, 22・・ノンリニア・エンファシス信号処理回路, 22A・・垂直方向フィルタ回路ブロック, 22B・・垂直方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック, 22C・・水平方向ノンリニア・エンファシス回路ブロ
ック, 23・・TDMエンコード信号処理回路, 24・・信号加算回路, 25・・同期信号・バースト信号発生回路, 26・・D/A変換回路ブロック, 27・・ローパスフィルタブロック, 28・・エンファシス回路ブロック, 29・・FM変調回路ブロック, 31A,31B・・磁気ヘッド, 32A,32B・・FM復調回路, 33A,33B・・デエンファシス回路, 34A,34B・・A/D変換回路, 35A,35B・・PLL回路, 36・・TBC信号処理回路, 37・・TDMデコード信号処理回路, 38・・ノンリニア・デエンファシス回路, 39・・D/A変換回, 41・・プリアンプブロック, 200A,200B・・記録装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加される映像信号を色差線順位方式で信
    号処理を行ない,自動利得制御手段を有する映像信号処
    理装置に使用する映像信号を提供する装置において, 映像信号が挿入される部分内の映像信号が有効に表示さ
    れる領域の周辺のオーバースキャン領域に対応する映像
    信号挿入位置に,正規の映像信号の最大振幅よりも過大
    な振幅の信号をダビング防止信号として印加する装置を
    備えたことを特徴とするダビング防止装置。
  2. 【請求項2】上記過大な振幅を有する信号を印加する装
    置は,上記映像信号が挿入される部分として水平走査線
    終端部のオーバースキャン領域に対応する位置に,上記
    過大振幅信号を印加する請求項1記載のダビング防止装
    置。
  3. 【請求項3】上記過大な振幅を有する信号を印加する装
    置は,上記映像信号が挿入される部分として垂直方向終
    端部のオーバースキャン領域に対応する位置に,上記過
    大振幅信号を印加する請求項1記載のダビング防止装
    置。
  4. 【請求項4】上記過大な振幅を有する信号を印加する装
    置は,オーバースキャン領域の隅部に対応する位置に,
    上記過大な振幅を有する信号を印加する請求項1記載の
    ダビング防止装置。
  5. 【請求項5】上記過大な振幅を有する信号を印加する装
    置は,上記過大な振幅を有する信号を間欠的に印加する
    請求項1〜4のいずれかに記載のダビング防止装置。
  6. 【請求項6】映像信号が挿入される部分内の映像信号が
    有効に表示される領域の周辺のオーバースキャン領域に
    対応する位置に,正規の映像信号の最大振幅よりも過大
    な振幅の信号をダビング防止信号として印加することを
    特徴とするダビング防止方法。
  7. 【請求項7】上記過大な振幅を有する信号をオーバース
    キャン領域の隅部に対応する位置にのみ印加する請求項
    6記載のダビング防止方法。
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