JP3157702B2 - 可倒式ドアミラー - Google Patents
可倒式ドアミラーInfo
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Description
に関し、特にその回動限度の規定手段に関するものであ
る。
る際に側方への突出寸法をできる限り低減するために、
また衝突時のダメージを軽減するために、一般的にドア
ミラーは鉛直軸を中心にして円滑に回動可能になってい
る。と同時に、通常使用位置、格納位置、並びに前倒位
置の各位置に於いて、適度な節度感を伴って停止位置が
規定されるようになっている。
来、ドアに固定される金属製のベースの上面に垂直方向
に延在する固定軸を設け、ベース上面に於ける固定軸を
中心とする所定の円周上に、この円周を例えば3等分す
る位置に鋼球を埋設すると共に、ミラー本体を支持する
ブラケットのベースとの対向面に於ける上記円周と等し
い直径の円周を6等分する位置に、ベース上面からの鋼
球の突出部に係合可能なへこみを設け、かつベース上の
鋼球に押し付ける向きにブラケットをばね付勢したもの
が知られている。これによると、通常使用位置、格納位
置、並びに前倒位置の各位置に於いて、ブラケットのベ
ースとの対向面のへこみが鋼球に係合することで節度感
が生じて停止位置が規定され、ブラケットを鋼球に押し
付けるばね力に抗してブラケットを回動させると、へこ
みと鋼球との係合が外れて鋼球の上に乗り上がってブラ
ケット、即ちミラー本体が前倒或いは後倒することとな
る。
の上面に突設された突起と、この突起を受容可能なよう
にブラケットの下面に凹設された円周方向溝とからな
り、円周方向溝の各端に突起が突き当たることでブラケ
ット、即ちミラー本体の回動限度位置が機械的に規定さ
れるようにしたストッパ手段が設けられている。
が設けられる部分は、固定軸に対してミラー本体を支持
するためのブラケットに形成されており、この部分の肉
厚を薄くすると剛性の低下を招くので、この溝はできる
だけ浅くして肉厚を減少させないようにすることが望ま
しい。
されたものであり、その主な目的は、ミラー本体を支持
するブラケットの固定軸に対する枢着部の剛性を低下さ
せずに済むように構成された可倒式ドアミラーを提供す
ることにある。
に固定されるベース(3)に立設した固定軸(13)に
ブラケット(11)を介して回動自在に組み付けられた
ミラー本体(2)と、ベースの上面の固定軸を中心とす
る所定の円周上に埋設された鋼球(15)、及びブラケ
ットのベースとの対向面に鋼球の突出部に係合可能に設
けられたへこみ(16)からなる停止位置規定手段と、
ベースの上面に突設された突起(18)、及びブラケッ
トのベースとの対向面に所定角度範囲に亘って凹設され
た突起受容溝(17)からなり、突起受容溝の両端内面
に突起が当接することによってミラー本体の回動限度を
規定する回動限度規定手段とを有する可倒式ドアミラー
に於いて、前記突起受容溝を、停止位置規定手段による
ミラー本体の回動停止位置にて突起と整合する部分のみ
が他の部分よりも深くされているものとすることによっ
て達成される。
停止位置に対応する部分のみの深さを大きくするだけで
済むので、固定軸に対するブラケットの枢着部の肉厚を
過度に薄くせずに済む。
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
示している。このドアミラー1は、ミラー本体2と、ミ
ラー本体2を前後に回動自在に支持するためのベース部
3とからなり、ドア本体4の上縁と窓枠前部5との間の
三角形部分の内側に固設された取付け座(図示せず)に
対し、そのベース部3をもって固定されるようになって
いる。
鏡からなるミラー6と、ミラー6を受容するミラーバイ
ザ7とからなり、ミラーバイザ7内には、ミラー本体2
の全体を前後方向に回動駆動するための第1駆動ユニッ
ト8と、その中心をボールジョイント9で支持されたミ
ラー6の反射面の向きを上下・左右に傾動駆動するため
の一対の第2駆動ユニット10とが内蔵されている。な
お、ミラー6、第1駆動ユニット8、及び第2駆動ユニ
ット10は、合成樹脂材で形成されたブラケット11に
固定され、さらにミラーバイザ7とブラケット11と
は、ねじS等をもって互いに結合されている。
ース部3に固着された金属製の支持軸部材12に垂直に
立設された固定軸13の基端部に枢着されている。これ
により、ブラケット11と共にミラー本体2の全体が、
固定軸13を中心として所定の角度範囲を回動し得るよ
うになっている。
固定軸13を中心とする所定の円周上に於ける該円周を
3等分する位置に、断面形状が概ね半円形をなす窪み内
で転動可能なように、鋼球15が埋設されている。
向面には、上記鋼球15の埋設円直径と等しい直径の円
周を6等分する位置に、鋼球15の基部プレート上面か
らの突出部に係合可能なへこみ16が凹設されている。
またこのへこみ16が設けられた円周の外側には、概ね
180°の角度範囲に亘る矩形断面の周方向溝17が凹
設されている(図4参照)。
に突入する突起18が突設されている。この突起18が
周方向溝17の各端に当接することにより、ブラケット
11と基部プレート14、即ちミラー本体2とベース部
3との相対回動可能範囲を、概ね180°に規定してい
る。
から突出した部分には、ブラケット11と相対回転自在
なようにコグドプーリ19が枢着されている。このコグ
ドプーリ19に対し、第1駆動ユニット8の回転力がコ
グドベルト20を介して伝達される。
定軸13を中心とする所定の円周上に於ける該円周を6
等分する位置に、断面形状が概ね半円形をなす窪み内で
転動可能なように、第2の鋼球21が埋設されている。
を挟んで対向する位置に、クラッチプレート22が設け
られている。このクラッチプレート22は、固定軸13
の外周面に凹設された3条の軸線方向溝23に対し、軸
線方向移動可能かつ周方向変位不能なように係合してい
る。またクラッチプレート22のコグドプーリ19との
対向面には、上記第2の鋼球21と係合可能なへこみ2
4が等角度間隔で6個凹設されている。そしてクラッチ
プレート22は、固定軸13の遊端部に嵌着されたスト
ップリング25で抜け止めされた圧縮コイルばね26に
より、常時下向きに弾発付勢されている。
る。
て真横を向く位置にあり、ミラー6の反射面は後方を向
いている。この状態で、基部プレート14に埋設された
3つの鋼球15の各突出部にブラケット11のへこみ1
6が係合し、かつ圧縮コイルばね26によってブラケッ
ト11が鋼球15に押し付けられているので、ミラー本
体2は振動や風圧では動くことはない。
と、別途設けられた図示されていない制御回路の働きに
より、その時のミラー本体2が通常状態にあるのか、或
いは格納状態にあるのかに応じて定められた回転方向
へ、第1駆動ユニット8の電動機が駆動される。この駆
動トルクがコグドベルト20を介してコグドプーリ19
に伝達される。ここでブラケット11のへこみ16より
もクラッチプレート22のへこみ24の方が深いため、
コグドプーリ19とクラッチプレート22との結合力が
ブラケット11と基部プレート14との結合力に勝るの
で、コグドプーリ19とクラッチプレート22とが一体
状態を保とうとする。他方、クラッチプレート22は固
定軸13と一体であり、いわばドア本体4に固定された
状態である。そのため、第1駆動ユニット8の側がブラ
ケット11と共に固定軸回りを転動しようとする。する
と圧縮コイルばね26の弾発力に抗してブラケット11
が鋼球15上に乗り上がり、ブラケット11のへこみ1
6と基部プレート14側の鋼球15との係合が外れてミ
ラー本体2が回動する。
ラケット11のへこみ16と基部プレート14側の鋼球
15とが再び互いに整合すると、基部プレート14側の
鋼球15にブラケット11のへこみ16が係合して節度
感が生じる。と同時に、制御回路の働きによって第1駆
動ユニット8への駆動指令が消滅し、電動機が停止す
る。
部プレート14の突起18が当接してミラー本体2の機
械的な回動限度が規定されるが、この状態で何らかの事
情でなおも第1駆動ユニット8が駆動を続けると、コグ
ドプーリ19上の第2の鋼球21が圧縮コイルばね26
の弾発力に抗してクラッチプレート22を押し上げる。
これにより、クラッチプレート22のへこみ24と第2
の鋼球21との係合が外れるので、コグドプーリ19の
みが固定軸13並びにブラケット11と無関係に回転を
続行し得ることとなり、他の部分に過負荷を与えずに済
む。
体2に大きな力を加えた場合には、圧縮コイルばね26
の弾発力に抗して基部プレート14側の鋼球15上に共
通フレーム11が乗り上がるので、基部プレート14側
の鋼球15とブラケット11のへこみ16との係合が外
れ、ミラー本体2のみが回動する。
り、ブラケット11の下面に凹設された矩形断面の周方
向溝17の各端に、基部プレート14の上面の突起18
が突き当たることで機械的に規定される。そしてブラケ
ット11は、回動中は基部プレート14側の鋼球15上
に乗り上げ、へこみ16が鋼球15に整合すると下降す
る。即ち、ブラケット11は上下に僅かながら移動す
る。ここで周方向溝17の深さが一定であった場合に
は、溝底と突起18とのクリアランスも当然変化する。
は、ブラケット11の固定軸13に枢着された部分であ
り、特に本実施例のようにブラケット11を合成樹脂材
にて形成する場合、この部分の剛性はできるだけ高いこ
とが好ましい。しかしながら、周方向溝17を深くする
と肉厚が相対的に薄くなり、剛性の低下を招く。そこで
本発明に於いては、図5に示したように、周方向溝17
に於けるミラー部2の停止位置、つまり鋼球15にくぼ
み16が係合してブラケット11が下がる位置に対応す
る部分17aは深くする(肉厚が薄くなる)が、ミラー
本体2が回動する区間、つまりブラケット11が鋼球1
5に乗り上げる区間は、ブラケット11が上がる分だけ
周方向溝17を浅くして肉厚Tを大きくすることによ
り、同部分の剛性低下を最少限に抑えるものとした。
の回動限度を規定するためのストッパ用突起の受容溝の
深さを全角度に渡って大きくする必要は無く、特に通常
使用位置、格納位置、及び前倒位置の3位置でストッパ
用突起が整合する部分のみを深くすれば済むので、固定
軸に対するブラケットの枢着部の肉厚を過度に薄くせず
に済む。従って、本発明により、ブラケットの枢着部の
剛性を確保する上に大きな効果が得られる。
示す後面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 ドアに固定されるベースに立設した固定
軸にブラケットを介して回動自在に組み付けられたミラ
ー本体と、前記ベースの上面の前記固定軸を中心とする
所定の円周上に埋設された鋼球、及び前記ブラケットの
前記ベースとの対向面に前記鋼球の突出部に係合可能に
設けられたへこみからなる停止位置規定手段と、前記ベ
ースの上面に突設された突起、及び前記ブラケットの前
記ベースとの対向面に所定角度範囲に亘って凹設された
突起受容溝からなり、前記突起受容溝の両端内面に前記
突起が当接することによって前記ミラー本体の回動限度
を規定する回動限度規定手段とを有する可倒式ドアミラ
ーであって、 前記突起受容溝は、前記停止位置規定手段による前記ミ
ラー本体の回動停止位置にて前記突起と整合する部分の
みが他の部分よりも深くされていることを特徴とする可
倒式ドアミラー。
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (2)
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CN106515585B (zh) * | 2016-12-09 | 2023-02-07 | 重庆平步青云汽车配件有限公司 | 后视镜防撞测风装置 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP20536395A patent/JP3157702B2/ja not_active Expired - Fee Related
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