JP3156853U - 先端上りの建物用庇 - Google Patents

先端上りの建物用庇 Download PDF

Info

Publication number
JP3156853U
JP3156853U JP2009007860U JP2009007860U JP3156853U JP 3156853 U JP3156853 U JP 3156853U JP 2009007860 U JP2009007860 U JP 2009007860U JP 2009007860 U JP2009007860 U JP 2009007860U JP 3156853 U JP3156853 U JP 3156853U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
plate portion
attached
mounting member
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2009007860U
Other languages
English (en)
Inventor
清司 田中
清司 田中
Original Assignee
田中金属株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 田中金属株式会社 filed Critical 田中金属株式会社
Priority to JP2009007860U priority Critical patent/JP3156853U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156853U publication Critical patent/JP3156853U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Awnings And Sunshades (AREA)

Abstract

【課題】中空の短冊状に成形する庇パネル及び取付部材の構成に、大きな変更を加えることなく、先端上りの庇体を組み立て、その庇体上の雨水を、庇体の基端側に設けた横樋に集めて排出させるようにする建物用庇を提供する。【解決手段】取付部材Aの横板部11に、庇体を構成するよう幅方向に並列させて取り付ける中空の短冊状の庇パネルDには、上面側に、該庇パネルDの上壁面よりも下方に陥入する水路溝Uを、庇パネルDの長手方向に連続させて形設し、この庇パネルDを、先端上りの角度勾配を具備せしめた姿勢とし、かつ、庇パネルDの基端側の端面と取付部材Aの縦板部10の前面との間に、左右方向に連続する空間Yを形成するよう前方に偏位せしめて取付部材Aの横板部11に取り付ける。【選択図】図5

Description

本考案は、建物躯体の外壁面に取付部材をボルトにより取り付け、その取付部材に、アルミ材等の軽金属材で中空の短冊状に押出成形して形成した庇パネルを、巾方向に並列させて取り付けることで庇体に組み立て、建物の外面に張り出すように装設する形態の建物用庇に関する。
さらに具体的にいえば、建物躯体に取り付けた取付部材に対して巾方向に並列させて取り付ける庇パネルを、先端に向け上向きの勾配の状態姿勢に取り付けて構成する先端上りの建物用庇に関する。
建物躯体の外壁面に、取付部材をアンカーボルト等のボルトにより取り付け、この取付部材に、アルミ材等の軽金属で中空の短冊状の筒状体に押し出し成形して形成した庇パネルを、巾方向に並列させ取り付けることで、建物の外面から突出する庇体に組み立てて構成する建物用庇は、通常、先端に向けて下降する勾配をもつ先端下りの庇に構築されている。
図面について具体的にいえば、図1にあるように、背面側を建物躯体Bの外壁面bに沿う垂直な板面に形成した縦板部10と、上面側を2度程度の数度の勾配で先端下りとした棚板状の横板部11とで、側面視で略L字形をなす断面形状をもって左右方向に連続する形態の取付部材Aを形成しておいて、これを建物躯体Bの外壁面bにアンカーボルト等のボルトCの打ち込みにより取り付け、この取付部材Aの水平な棚板状の横板部11の上面に、図2にあるように、アルミ材等の金属材で中空の短冊状に成形した庇パネルDの基端側を載架し、その基端側に挿通した取付ボルトEの頭部20を、横板部11の下面側に形設しておくレール状の嵌合部13に嵌挿し、取付ボルトEの先端側にナット21を螺合して仮締めすることで、庇パネルDの基端部が横板部11の上面の取付座面12に沿い左右に自在にスライドするように、横板部11に庇パネルDを仮止めし、この作業を重ねることで、多数の庇パネルDを、巾方向に並列させて横板部11にスライド自在に仮止めする。次いで、並列させた庇パネルDを、隣接する庇パネル同志が密接するように寄せ付けて、各庇パネルDの左右の両側縁部に左右に振り分けて設けておいた雄型の係合部と雌型の係合部とを、一方の庇パネルDの雄型の係合部が他方の庇パネルDの雌型の係合部とが嵌り合って係合するように結合させ、同時に、この係合して結合した状態としたところで、仮締めしておいた取付ボルトEのナット21を締結することで、取付部材Aの横板部11に並列載架した多数の庇パネルDを一体的に連結・結合した状態として取付部材Aに組み付け支架せしめて、庇体Fに組み立てて、建物用庇を構成するようにし、取付部材Aの上面側には、露出してくるアンカーボルトCの頭部と取付ボルトEの締結ナット21を覆い隠す化粧カバーKを設けて化粧するようにしているものである。
そして、このように建物の外面に取り付ける建物用庇は、取付部材Aの横板部11の上面に組み付けられる庇パネルDが、その横板部11の上面の取付座面12の先端下りの勾配に規制されて、取り付けられることで、先端下りの庇として構成され、その庇体の先端側には、降雨に際し、庇体Fの上面に降下してくる雨水を集めて導くための雨樋Gが、組み付けられるようになる。
建物用庇には、庇パネルを並列させて組み立てる庇体Fを先端に向け昇り勾配の姿勢とした先端上りの庇が望まれる場合がある。庇体Fを先端上りの姿勢として取付部材Aに組み付けるだけであれば、取付部材Aの横板部11を、それの庇パネルDの基端部を当接して組み付ける取付座面が、先端に向け昇り勾配となるように、取付部材Aに設けておくことで達成し得る。
しかし、取付部材Aの横板部11を先端に向け上向き勾配に設けて、庇パネルDを上向き勾配に取り付け、庇体Fを先端上りに構成すると、降雨に際し、庇体Fの上面に降下して、その上面の基端側に流れる雨水が、化粧カバーKの前面に堰き止められて、庇体Fの上面の基端側に停滞し、それが庇体Fの左右の側縁から溢れ出すようになることで、庇体F上面の雨水の排出処理を厄介なものとする問題がでてくる。
庇体Fの上面の基端側に停滞して溜まるようになる雨水を、庇体Fの側縁から溢れ出るようになるのを抑止するには、庇体Fの基端側に流れてくる雨水を受け入れて左右に流す雨樋を設ければ良いわけであるが、その雨樋は、化粧カバーKの前面側で、庇体Fの上面よりも下位に配設しなければならず、そのように雨樋を設けるには、庇体Fを組み立てる庇パネルDの形状・構造を変更する改造が必要となる厄介な問題が生じてくる。
特開2009−097326号公報
本考案において解決しようとする課題は、中空の短冊状に成形する庇パネルD及び取付部材Aの構成に、大きな変更を加えることなく、取付部材Aの横板部11に、庇パネルDを先端に向け上向き勾配の姿勢で巾方向に並列させて取り付けることで、先端上りの庇体Fを組み立て、その庇体F上の雨水を、庇体Fの基端側に設けた横樋に集めて排出させるようにする手段を構成することにある。
本考案は、上述の課題を解決するための手段として、建物の外壁面にアンカーボルトで取り付けた取付部材に、中空の短冊状に成形した庇パネルを巾方向に並列させて取り付けることで建物外面に張り出す庇体に組み立てる建物用庇において、建物の外壁面に取り付けた取付部材Aに、並列させて取り付ける中空の短冊状の庇パネルDは、取付部材Aの横板部11に、先端上りの角度勾配を具備せしめた状態姿勢として取り付けるが、その庇パネルDは、図3にあるように、上面側に、該庇パネルDの上壁面よりも下方に陥入する水路溝Uを該庇パネルDの長手方向に連続させて形設しておき、かつ、その庇パネルDを、取付部材の横板部に取り付けるときに、庇パネルDの基端側の端面(後端面)と取付部材Aの縦板部10の前面との間に左右方向に連続する空間Yを形成するよう、縦板部10の前面に対し前方に偏位させて横板部11に取り付けて先端上りの庇体Fを組み立て、これにより、庇体F上の雨水を、庇パネルDの上面の水路溝Uにより基端側に流し、庇パネルDの後端面と縦板部10との間に形成した空間Yに集め、その空間Yを内樋として左右に導き外部に流出させる先端上りの建物用庇を構成する手段を提起するものである。
本考案手段によれば、先端上りの建物用庇が、建物躯体の外壁面に取り付けた取付部材に、中空の短冊状に成形した庇パネルを並列させて、取り付けることで構成する通常の建物用庇の形態を変更させることなく、庇体上の雨水を基端側の左右の端部に導けるように構成できるようになる。
また、庇パネルの後端面の後方に形成する空間に、別に形成しておく内樋を装置せしめるときは、空間に流れ込んでくる雨水を内樋に集めて、効率的に排出させるようになる。
また、下部カバーを装脱自在に組み付けておくときは、庇パネルの後端面後方に形成する空間を利用して構成する内樋の点検・清掃を容易にする。
また、取付部材に、角度変更部材を組み合わせて用いるときは、先端下りの建物用庇を構成する通常の取付部材をそのまま転用して、先端上りの建物用庇を構成し得るようになる。
従前の建物用庇の、建物躯体の外壁面に取り付けた状態における縦断側面図である。 同上建物用庇の、建物躯体の外壁面に取り付ける取付作業の途中における斜視図である。 本考案を実施せる先端上りの建物用庇の、建物躯体の外壁面に取り付けた状態における縦断側面図である。 同上建物用庇の庇パネルの縦断した正面図である。 同上建物用庇の別の実施例の、建物躯体の外壁面に取り付けた状態における縦断側面図である。 同上実施例の建物用庇の、取付部材及び角度変更部材及び化粧カバーならびに下部カバーの分解した状態における縦断側面図である。 同上実施例の建物用庇の、庇パネル及び中間連結材の縦断した正面図である。 同上の庇パネルを、中間連結材を介して連結して組み立てた庇体の縦断した正面図である。 同上の、取付部材と内樋と下部カバーとを分解した状態の斜視図である。 同上の、取付部材と内樋と下部カバーとを組み付けた状態の斜視図である。
次に、本考案の実施の態様を図面につき実施例について詳述する。
図3は、本考案手段を実施せる先端上りの建物用庇の、建物外面に取り付け施工した状態における縦断した側面図であり、図において、Aは取付部材、10は取付部材Aの縦板部、11は取付部材Aの横板部、Bは建物躯体、bはその建物Bの外壁面、Cは取付部材Aを建物躯体Bの外壁面bに取り付けているアンカーボルト、Dはアルミ材等で中空の短冊状に成形した庇パネル、Eは庇パネルDを取付部材Aの横板部11に取り付けている取付ボルト、Kは取付部材Aの上方に組み付けた化粧カバー、Pは庇パネルDを並列させて取付部材Aに取り付けることで組み立てられる庇体Fの先端側に組み付けた化粧枠を示す。
取付部材Aは、建物躯体Bの外壁面bに背面側を当接させてアンカーボルトCにより固着する縦板部10と、庇パネルDの基端側を支承せしめて取付ボルトEの締結により庇パネルDを取り付ける棚板状の横板部11とで、側面視において略L字形をなすように形成されている通常の形態のものであるが、それの横板部11は、水平面に対し2度程度の昇り勾配の角度をもって垂直方向の縦板部10から前方に突出するように設けてある。
この取付部材Aに取り付ける庇パネルDは、アルミ材等の金属材の押出成形により、中空の短冊状のパネルに形成した通常のものであるが、それの天井壁には、押出成形の際の成形により、図4に示すように、前面視においてV字状に陥没して長手方向に連続する水路溝Uが形設してある。
そして、この庇パネルDは、それの基端側の端面となる後端面30が、取付部材Aの縦板部10の前面から、40ミリ程度の距離をおいた位置を占めるように、前方に偏位させて取付部材Aの横板部11に載架して、取付ボルトEにより取り付けてあり、これにより、該庇パネルDと縦板部10との間に、縦板部10の前面に沿い左右に連続する空間Yを形成するようにしている。この空間Yは、取付部材Aの縦板部10及び横板部11を利用することで、水路溝Uにより庇パネルDの基端側に導かれてくる雨水を集めて左右に導く内樋として機能するようになる。
この実施例では、庇体F上の雨水が、庇体Fの先端上りの勾配により基端側に流動してきて、化粧カバーKの前面位置まできたとき、水路溝Uにより化粧カバーKの前端部の下方を流過するようになるから、その雨水は、庇パネルDの後端まで流動するようになる。そして、庇パネルDの後端から、後端面30の後方に形成してある空間Y内に流下し、この空間Yを内樋として左右に導かれて庇体Fの外部に排出される。この排出は、庇体Fの基端側の左右の側端部または、取付部材Aの横板部11の左右の端部に接続しておく縦樋Tにより行われる。
図5乃至図10は別の実施例を示す。この実施例は、取付部材Aの横板部11に、庇パネルDを支架せしめ、横板部11の下面側に庇パネルDを吊り下げ状態に取り付けるようにしている例であり、かつ、庇パネルDを先端に向け上向きの勾配を保持せしめた状態姿勢として取付部材Aに取り付け支持せしめるのに、庇パネルDを先端に向け下向き勾配に取り付けて先端下りの建物用庇を構成するための取付部材を用い、その取付部材に角度変更部材Mを組み合わせることで、上向き勾配に庇パネルDを取り付けるようにしている例である。
図5は、建物用庇を、建物躯体Bの外壁面bに取り付け施工した状態の縦断側面図であり、同図において、Aは、縦板部10と横板部11とからなる取付部材、Mは、取付部材Aの背面側に組み付けた角度変更部材、Bは建物躯体、bは建物躯体Bの外壁面、Cは取付部材Aを角度変更部材Mと共に建物躯体Bの外壁面bに取り付けているアンカーボルト、Dは庇パネル、Eは庇パネルDを取付部材Aの横板部11に取り付けている取付ボルト、Uは庇パネルDの上面側に形設した水路溝、Yは庇パネルDの後端面30と取付部材Aの縦板部10の前面との間に形成した空間、Zはその空間Y内に装置した内樋、Tは内樋Zの底面に設けた排水口に接続させた縦樋、Kは取付部材Aの上面側に装着した化粧カバー、Lは取付部材Aの下面側に装着した下部カバー、Pは組み立てた庇体Fの先端部に組み付けた化粧枠、Hは庇パネルDを並列させて組み立てられる庇体Fの先端側の上面と建物躯体Bの外壁面bとの間に渡架装設する吊りハンガーを示す。
取付部材Aは、建物躯体Bの外壁面bに取り付けるための縦板部10と庇パネルDを取り付けるための横板部11とを具備する通常の構成のものであるが、庇パネルDを吊り下げ状態に取り付け支架せしめるために、横板部11を縦板部10の上下の中間位置から棚板状に突出するように設けて、図6にあるよう、側面視において略T字状をなす形状に形成してある。
この取付部材Aの横板部11には、それの下面側に庇パネルDを当接させる取付座面12が形成してあり、その取付座面12の先端側に寄る部位には、庇パネルDを取り付ける取付ボルトEの頭部20を嵌合せしめて形着させるための嵌合部13が形設してある。
そして、この横板部11は、それの下面の取付座面12が、縦板部10の背面に沿う垂直線に対し、先端下りの勾配角度で、縦板部10から棚板状に突出するように形設してあり、これにより取付部材Aを、庇パネルDを並列させて取り付けて組み立てる庇体Fが先端下りの庇となるように構成している。
角度変更部材Mは、上述したように、庇パネルDを並列させて取り付けることで組み立てる庇体Fが先端下りの勾配を保持した状態姿勢とするように、横板部11の角度勾配を設定して形成してある取付部材Aを、それの横板部11の角度勾配が、先端上りの角度勾配となるように変更させる部材である。
この角度変更部材Mは、図6において右端側に示しているように、上下の巾寸法を取付部材Aの縦板部10の上下の巾寸法に対応させた縦板部4と、その縦板部4の上端部に、下向きの嵌合凹部状に形設した係止部40と、縦板部4の下端部位に前方に向け短く突出するよう形設した横板部41と、その横板部41の前端の上面側に、短く上向きに突出する係止突起42とからなり、縦板部4の上端に設けた係止部40を、取付部材Aの縦板部10の頂部に対し、上方から嵌め込むように係止し、縦板部4の下端側に設けた短い横板部41の前端の係止突起42を、取付部材Aの下端側に設けた取付台14の後面側に形成している係止溝15に嵌合させることで、図5に示しているように、取付部材Aに対し、それの縦板部10の背面側に、角度変更部材Mの縦板部4が並列・重合した状態姿勢となって一体的に結合して組み付けられ、取付部材Aを建物躯体Bの外壁面bに当接せしめて取り付けるときに、この角度変更部材Mの縦板部4が、取付部材Aの縦板部10に換わって建物躯体Bの外壁面bに当接し、アンカーボルトCによる取り付けで、取付部材Aの取り付けが、この角度変更部材Mを介して行われるようになる。
この角度変更部材Mは、取付部材Aの縦板部10の背面側に一体的に組み付けられたとき、該角度変更部材Mの縦板部4の下端部位に設けた係止突起42が、横板部41により縦板部4の上端の係止部40よりも前方に偏位していることで、組み付けた取付部材Aを、それの縦板部10が、係止突起42の前方偏位分だけ、後方に向け傾斜した状態姿勢に支持するようになる。そして、この傾斜した姿勢の縦板部10から突出する横板部11は、建物躯体Bの外壁面bに当接する角度変更部材Mの背面を基準として、上向き勾配となる角度αで縦板部10から突出する状態に変更される。
この実施例では、角度変更部材Mの縦板部4と、これに組み付けた取付部材Aの縦板部10との間に、4度の傾斜角度αが形成されるように、係止突起42の前方偏位置を設定してあり、これにより、2度の下向き勾配に設定してある取付部材Aの横板部11を、4度上向きに回動させるよう上方に振らせることで、2度の上向き勾配に変更させた状態としている。
そして、これにより、建物躯体Bの外壁面bに取り付けた取付部材Aの横板部11に、庇パネルDを並列させて取り付けることで組み立てられる庇体Fが、先端上りの庇体となるようにしている。
庇パネルDは、この例では、図7に示しているように、上面側を台形状に成形した角筒体5が、三連に並列して連結した形態のパネルに形成してあり、角筒体5と角筒体5との連結部位に形成される正面視においてV字状の凹部により水路溝Uを形成している。
また、この庇パネルDは、左右の両側端部に、雄型の嵌合突部dが、左右に対称する同形の形状として形成してある。そして、この嵌合突部dの外周側に嵌合する嵌合凹部eが左右の両側面に形成された形状の中間連結材Nを別に成形しておいて、この中間連結材Nを、並列させる庇パネルDと庇パネルDとの間に介装しておき、これら嵌合突部dと嵌合凹部eとを互いに嵌め合わせていくことで、図8に示しているように一体的に連結して広い庇体Fに組み立てられるようにしてある。
この庇パネルDの取付部材Aに対する実際の組み付け工程の作業は、庇パネルDの基端側に開設しておくボルト挿通穴に、取付ボルトEを上方から挿通し、それの座板つきの頭部20を、取付部材Aの横板部11に形設しておくレール状の嵌合部13に左右にスライド自在に嵌挿し、締結ナット21を仮締めすることで、庇パネルDを横板部11の下面側に吊り下げ状態として、左右のスライド移動が許容されるように仮止めし、この作業を重ねることで多数の庇パネルDを並列させて支架し、このとき、中間連結材Nを、庇パネルDと庇パネルDとの間に挿入し、この状態において、庇パネルDを巾方向に並列させた庇パネルDを、中間連結材Nを介して互いに連結させて庇体Fに組み立て、締結ナット21を本締めして締結することで、庇体Fを取付部材Aに取り付け固定するように作業する。
この庇パネルDの取付部材Aの横板部11に取付ボルトEによる取り付けは、ボルト挿通穴31を庇パネルDの基端側に寄せた部位に開設するか、横板部11に設ける嵌合部13を、前方に寄せた位置に設けておくことで、取り付ける庇パネルDの後端面30と取付部材Aの縦板部10の前面との間に、内樋を形成する程度の空間Yを形成するよう、庇パネルDを前方にずらせた状態として横板部11に取り付けてある。
そして、この取り付けた庇パネルDの後端面30の後方に形成される空間Yは、取付部材Aの下面側に組み付ける下部カバーLにより、庇パネルDの上面側に形設した水路溝Uにより導かれる雨水を集める内樋を形成するようになる。
取付ボルトEの締結ナット21を覆い隠すように取付部材Aの下面側に装設する下部カバーLは、空間Yを内樋に構成するように利用する場合には、その内樋の底壁として機能するようになることから、その内樋の点検・清掃を容易にするために、取付部材Aに対する組み付け装着を、ビス・係止部により行って、装脱が容易に行われるようにしている。
図5において、空間Yの内部に装置せしめている内樋Zは、前記空間Yの内面が、複雑な形状・構造になっていることから、これを整った内面にするために、アルミ材等の金属材で、図9に示しているように、取付部材Aの左右長さに対応する長さの内樋Zとして別に形成しておいて、この内樋Zを、取付部材Aに下部カバーLを取り付ける前に、取付部材Aの下面側に嵌め込んでおき、それの下方から下部カバーLを取り付けることで、図10にあるように取付部材Aに組み込むようしている内樋である。
この内樋Zの底壁の左右の端部には、図9において鎖線で示しているように排出口50が、下部カバーLに開設されている排出口60と接続連通するように開設してある。そして、図5において、二重鎖線の矢印で示している如く、庇パネルD上面の水路溝Uから空間Y内の内樋Zを経て内樋Zに流れ込む雨水が、下部カバーLの底面に接続した縦樋Tに排出されていくようにしてある。
A 取付部材
B 建物躯体
C ボルト
D 庇パネル
E 取付ボルト
F 庇体
G 雨樋
H 吊りハンガー
K 化粧カバー
L 下部カバー
M 角度変更部材
N 中間連結材
P 化粧枠
T 縦樋
U 水路溝
Y 空間
Z 内樋
b 外壁面
d 嵌合突部
e 嵌合凹部
10 縦板部
11 横板部
12 取付座面
13 嵌合部
14 取付台
15 係止溝
20 取付ボルトの頭部
21 ナット
30 後端面
31 ボルト挿通穴
4 縦板部
40 係止部
41 横板部
42 係止突起
5 角筒体
50 排出口
60 排出口

Claims (4)

  1. 建物躯体(B)の外壁面に取り付けた取付部材(A)の横板部(11)に、アルミ材等の金属材により短冊状の中空体に成形せる庇パネル(D)の基端側を、巾方向に並列させて取り付けて建物外面に張り出す庇に組み立て装設する建物用庇であって、取付部材(A)の横板部(11)に、庇体(F)を構成するよう幅方向に並列させて取り付ける中空の短冊状の庇パネル(D)には、上面側に、該庇パネル(D)の上壁面よりも下方に陥入する水路溝(U)を、庇パネル(D)の長手方向に連続させて形設し、この庇パネル(D)を、先端上りの角度勾配を具備せしめた姿勢とし、かつ、庇パネル(D)の基端側の端面と取付部材(A)の縦板部(10)の前面との間に、左右方向に連続する空間(Y)を形成するよう前方に偏位せしめて取付部材(A)の横板部(11)に取り付け、庇体(F)上の雨水を水路溝(U)により基端側に導き庇パネル(D)の後端面後方の空間(Y)を経て庇体(F)の外部に流出させるようにしたことを特徴とする先端上りの建物用庇。
  2. 庇パネル(D)の基端側の端面と取付部材(A)の縦方向の縦板部(10)の前面との間に形成せる空間(Y)に、別に形成した内樋(Z)を装備せしめることを特徴とする請求項1記載の先端上りの建物用庇。
  3. 庇パネル(D)の基端側を取り付ける取付部材(A)の下面側に、その取付部材(A)に取り付けた庇パネル(D)の後端面後方に形成せる空間の下方を囲う下部カバー(L)を、装脱自在に取り付けることを特徴とする請求項1記載の先端上りの建物用庇。
  4. 取付部材(A)の背面側に、その取付部材の横板部(11)に基端側を取り付ける庇パネル(D)が先端上りの姿勢となるよう取付部材(A)を傾斜状態に支持せしめる角度変更部材(M)を、取付座板状に形成して一体的に組み付け、取付部材(A)をこの角度変更部材(M)ごと建物の外壁面に取り付けて、庇パネル(D)に先端上りの勾配を具備せしめることを特徴とする請求項1記載の先端上りの建物用庇。
JP2009007860U 2009-11-04 2009-11-04 先端上りの建物用庇 Expired - Lifetime JP3156853U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007860U JP3156853U (ja) 2009-11-04 2009-11-04 先端上りの建物用庇

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009007860U JP3156853U (ja) 2009-11-04 2009-11-04 先端上りの建物用庇

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3156853U true JP3156853U (ja) 2010-01-21

Family

ID=54860601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009007860U Expired - Lifetime JP3156853U (ja) 2009-11-04 2009-11-04 先端上りの建物用庇

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156853U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208489A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Kyowa:Kk
JP2012077468A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kyowa Ltd

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208489A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Kyowa:Kk
JP2012077468A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Kyowa Ltd

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2535736C2 (ru) Сточный желоб для душа на уровне пола
JP3156853U (ja) 先端上りの建物用庇
JP2016089417A (ja) 組立建物
JP4916502B2 (ja) 建物用庇
JP3894931B2 (ja) 太陽電池パネルの取付架台
JP2010126957A (ja) 建物用庇
KR20180000877U (ko) 그레이팅용 착탈식 가고정장치
JP2010209578A (ja)
JP3157065U (ja) 建物用庇における勾配変更装置
KR20080060209A (ko) 외장용 루버 패널
JP5000753B2 (ja)
JP2008174995A (ja) 建物外壁の水切り材及び水切り材取付構造
JP2006316493A (ja) 樋装置
JP5261458B2 (ja)
KR101561809B1 (ko) 온실용 홈통 구조
JP2010174595A (ja) 建物の水切構造
JP4461822B2 (ja) バルコニー等の外部床の排水管の支持構造
JP6859042B2 (ja) バルコニー
RU21790U1 (ru) Устройство для крепления унитаза, биде к стене
JP2006249681A (ja) 壁付式屋外構造物
JP4243203B2 (ja) 階段の接続構造
JP2015068064A (ja) 庇板および庇
JP2006225907A (ja) 外装仕上材の取付構造
KR101040584B1 (ko) 외장용 루버 패널
JP7079588B2 (ja) デッキ昇降用階段及びデッキ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3156853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term