JP3156675B2 - 建築板の自動塗装装置 - Google Patents
建築板の自動塗装装置Info
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Description
た建築板の自動塗装装置,特に建築板の塗装と,塗装ノ
ズル部,塗料タンク及び塗料配管系の各洗浄とを自動的
に制御することができる,自動塗装装置に関する。
の表面にインクジェット塗装装置を用いて塗料の塗装が
行なわれる。上記インクジェット塗装装置は,図18,
図19に示すごとく,建築板99に対して塗料を噴射す
る塗装ノズル部93と,該塗装ノズル部93に塗料を供
給する塗装ヘッダー91とを有する。また,インクジェ
ット塗装装置は,上記塗装ノズル部93に設けた多数の
塗料噴射ノズル932の電磁弁931を開閉制御する塗
装制御手段90を有する。
より建築板99を搬送しながら,位置センサ901,9
02により建築板の到来を検出し,上記塗装ノズル部9
3における所定の電磁弁931を開き,塗料を噴射し塗
装する。また,エンコーダなど(図示略)により建築板
99が所定の位置を通過したことを検出したときには,
塗装ノズル部93の該当弁を閉止して塗装を終了する。
ヘッダー91には,塗料タンク980より塗料配管系9
84を介して,塗料98が供給される。上記塗料98の
供給は,塗料タンク980に対して,コンプレッサ98
1からの加圧空気をレギュレータ982を介して送入す
ることにより行なう。上記のごとく,従来のインクジェ
ット塗装装置では,塗装ノズル部93に配設した各塗料
噴射ノズル932の電磁弁931を1個づつ開閉制御し
て,建築板の所定位置へ確実な塗装を行なっている。
は,運転中にかなりの頻度で塗料噴射ノズル932が詰
まり,塗装不良を招くことがある。その原因としては,
インクジェット塗装装置に用いる塗料は粘度が低い。そ
のため,塗料粒子が凝集し易く,塗装ヘッダー91内で
沈降し易いこと,また沈降物が塗料噴射ノズル932ま
で運ばれて噴射ノズルの開口端を塞いでしまうこと,更
には開口部の外周に付着した塗料が乾燥硬化して徐々に
堆積することなどが挙げられる。
1中の,塗装残余の塗料を再び塗料タンクに戻すように
循環させる方法がある(特開平8−257480)。ま
た,塗料噴射ノズル932における開口部閉塞が発生し
た際には,スポンジ等の吸水体を塗料噴射ノズル先端に
当てて,乾燥硬化した塗料を拭き取るノズル洗浄方法が
ある(特開平8−299896)。
の形状,色調などが異なる小量多品種の建築板が要求さ
れる。そのため,色調,材料等の異なる塗料を塗装する
際には,上記インクジェット塗装装置における塗装ヘッ
ダー91,塗料噴射ノズル932は勿論のこと,塗料タ
ンク980,塗料配管系984も全て洗浄する必要があ
る。
料タンク980,塗料配管系984,塗装ヘッダー9
1,塗料噴射ノズル932内の残留塗料を排出し,次い
で塗料タンク内を有機溶剤等の洗浄液により洗浄し,そ
の汚れた洗浄液をそのまま塗料配管系984,塗装ヘッ
ダー91,塗料噴射ノズル932に順次送って,これら
の一連の塗料系路を洗浄していた。
ト塗装装置を用いた,従来の塗装方法,塗装ノズル部洗
浄方法,塗料タンク及び塗料配管系の洗浄方法は,いず
れもその必要が発生した都度に個々に行なっていた。そ
のため,上記のごとき,小量多品種の塗装に充分対応す
ることができず生産効率が低く,コスト高である。ま
た,従来法においては,建築板の搬送工程,上記各洗浄
工程,更には異常事態発生時における対応等の運転管理
は,半自動的なものである。
料噴射ノズルの詰りを防止すると共に,塗料タンクの洗
浄及び塗料配管系の洗浄を効率的に行なうことができ,
運転管理及び生産効率に優れた,建築板の自動塗装装置
を提供しようとするものである。
ェット塗装装置を用いて建築板に自動塗装を行なうと共
に,洗浄液を用いて上記インクジェット塗装装置の塗装
ノズル部,塗料タンク及び塗料配管系の洗浄を自動的に
行なう自動塗装装置であって,塗装に供される個々の建
築板の搬送を制御する搬送制御手段と,搬送されてくる
建築板に対して,上記インクジェット塗装装置の塗装ノ
ズル部より塗料を噴出させて,建築板に塗料を塗装する
制御を行なう塗装制御手段と,塗装を行なわない塗装休
止期間内に,上記塗装ノズル部,塗料タンク,及び塗料
配管系の少なくとも1つの洗浄を制御する洗浄制御手段
と,上記搬送制御手段,塗装制御手段及び洗浄制御手段
に対して,予め記憶した塗装洗浄計画に従って各制御動
作を実行していくよう指示すると共に,各制御動作を管
理する運転管理手段と,次順の建築板の到来を検知し,
ノズル洗浄の開始時期を規定する到来検出センサと建築
板が塗装開始直前位置に来たことを検知し,ノズル洗浄
の停止期間を規定する塗装スタンバイ検出センサとを具
備することを特徴とする建築板の自動塗装装置にある。
上記搬送制御手段と塗装制御手段と洗浄制御手段とを具
備し,これらの各制御手段が,塗装を遂行する上で必要
となる動作の制御を分担して実行すると共に,更にそれ
らの制御動作を予め記憶した塗装洗浄計画に従って指示
し,各制御を管理する運転管理手段を具備していること
及び次順の建築板の到来を検出しノズル洗浄の開始時期
を規定する到来検出センサと,建築板が塗装開始直前位
置に来たことを検知し,ノズル洗浄の停止期間を規定す
る塗装スタンバイ検出センサとを有することである。
装置は多数の噴射ノズルを設けた塗装ノズル部と,該塗
装ノズル部に連結した塗装ヘッダーとを有している。塗
装ヘッダーは塗料タンクに接続されている。上記塗料配
管系は,塗料タンクの出口から塗装ヘッダーを経て塗料
噴射ノズルに至る間の塗料系路である。上記塗装制御手
段は,上記インクジェット塗装装置における塗料噴射ノ
ズルの開閉弁を制御するものである。上記洗浄制御手段
は,上記塗装休止期間内に,塗装ノズル部,塗料タン
ク,塗料配管系の少なくとも1つを洗浄する制御を行な
うものである。運転管理手段は,上記搬送制御手段,塗
装制御手段,洗浄制御手段の制御を指示し,その動作を
管理するものである。
まず,塗装すべき建築板は搬送制御手段により制御され
て,コンベア等の搬送手段により,塗装位置まで搬送さ
れる。塗装位置への建築板の到来を位置センサにより検
出して,インクジェット塗装装置の塗装ノズル部より塗
料を噴出させて建築板に塗料の塗装を行なう。
築板に必要な塗装部分に塗料が塗装されるように,噴射
ノズルの開閉弁を開閉制御することにより行なう。塗装
は,建築板を搬送しながら行なう。
で塗装休止期間となる。そこで,この塗装休止期間内
に,必要に応じて塗装ノズル部の洗浄を行なう。この塗
装ノズル部洗浄は,例えば後述のごとく,洗浄液噴射ノ
ズルより,塗装ノズル部に洗浄液を噴射することにより
行なう。
変更する必要がある場合には,その変更時期である塗装
休止期間内において上記塗料タンク,及び塗料配管系即
ち塗料タンク出口から塗装ヘッダーを経て塗料噴射ノズ
ルに至る塗料系路の内部の前順の塗料を排出すると共
に,洗浄液を送ることによりこれらの内部を洗浄する。
予め定められ,記憶された塗装洗浄計画に基づいて,上
記運転管理手段による制御によって遂行される。塗装洗
浄計画としては,例えば実施形態例に示したものがあ
る。また,次順の建築板の到来を検知し,ノズル洗浄の
開始時期を規定する到来検出センサと建築板が塗装開始
直前位置に来たことを検知し,ノズル洗浄の停止期間を
規定する塗装スタンバイ検出センサとを設け,建築板の
塗装を確実,正確に行なうと共にノズル洗浄の開始,停
止期間を確実,正確に規定する(実施形態例参照)。
浄計画に基づいて,建築板の搬送,塗装,上記各種洗浄
を行なうことができる。そのため,塗装ノズル部におけ
る噴射ノズルの詰りを未然に防止できると共に塗料タン
ク,及び塗料配管系の洗浄を効率的に行なうことができ
る。また,そのため,生産効率良く,建築板の自動塗装
装置を運転することができる。
管理手段は,塗装ラインにおける異常事態を検知する工
程監視情報に基づき,上記搬送制御手段,塗装制御手
段,洗浄制御手段の制御動作を管理することが好まし
い。
態を直ちに検知して,搬送,塗装,洗浄等の各操作を適
切に停止することができ,不測の異常事態発生による時
間的,物的損失の拡大を防止することができる。
例えばコンベアの作動,停止などがある。また,異常事
態を検知する工程監視情報とは,建築板が搬送ラインを
はずれるとか,搬送ライン上に停滞するなどの異常を,
各種光学センサなどによって検出したり,搬送モーター
の電流値異常,乾燥機の温度異常などを各種検出センサ
によって検出した情報である。
は,例えば塗料噴射ノズル弁の開閉,塗装休止期間中の
塗料の循環などがある。また,洗浄制御手段における制
御としては,例えば洗浄液噴射ノズル弁の開閉,塗料タ
ンクの洗浄,塗料配管系の洗浄などがある。
ノズル部の洗浄は,上記塗装休止期間において,塗装ノ
ズル部の詰り予想に応じた周期で行なうよう構成したこ
とが好ましい。この場合には,粘度,材料など塗料の種
類に応じて,塗装休止期間内に塗装ノズル部の詰り予想
に応じた周期でもって洗浄を行なうことができ,常に塗
装ノズル部を正常状態に維持することができ,正確な塗
装を行なうことができる。
類を変更するに先立って,上記塗装ノズル部の洗浄と,
塗料タンクの洗浄と,塗料配管系の洗浄とはそれぞれ別
個に,かつ時間的に併行して行なうよう構成したことが
好ましい。この場合には,塗装ノズル部,塗料タンク,
塗料配管系の各洗浄を別個に併行して行なうので,各部
の洗浄が迅速,確実である。
休止期間は前順の建築板の塗装を終了した後,次順の建
築板の塗装を行なうまでの期間であるとすることができ
る。この場合には,,前順の建築板塗装と次順の建築板
塗装との間に,上記洗浄を行なうので,建築板の搬送に
一切支障を来たすことがない。
休止期間は前順まで用いた塗料と異なる種類の塗料を入
れ替える期間であるとすることができる。この場合に
は,塗料の入れ替え期間に上記洗浄を行なうことができ
る。
ノズル部の洗浄を行なうに当っては,該塗装ノズル部に
対向して洗浄液噴射ノズルを配設し,該洗浄液噴射ノズ
ルへ洗浄液を送出するバルブを開閉制御することにより
行なうよう構成したことが好ましい。この場合には,上
記洗浄液噴射ノズルにより塗装ノズル部の塗料噴射ノズ
ルを迅速,確実に洗浄することができる。
タンクの洗浄及び塗料配管系の洗浄を行なうに当って
は,塗料タンク内に洗浄液噴射ノズルを配設し,該洗浄
液噴射ノズルへ洗浄液を送出するバルブと,塗料配管系
へ洗浄液を送出するバルブとを開閉制御することにより
行なうよう構成したことが好ましい。
塗料タンク内に洗浄液を噴射し,塗料タンク内に溜まっ
た汚れた洗浄液は,排出する。また,塗料タンクの出口
からインクジェット塗装装置の塗装ヘッダー,塗装ノズ
ル部の間の塗料配管系の洗浄に関しては,塗料タンクの
出口に接続されている塗料パイプに洗浄液を送入し,該
塗料パイプ,上記塗装ヘッダー,塗料噴射ノズルを順次
洗浄液により洗浄していく。そして,これらの中に残存
付着していた塗料を洗浄,排出する。これにより,迅速
かつ確実に上記洗浄を行なうことができる。
は,窯業系建築板の他,あらゆる長尺状建築板の連続塗
装にも適用することができる。
つき,図1〜図17を用いて説明する。本例は,窯業系
建築板への塗料塗装に関する。
動塗装装置は,インクジェット塗装装置5を用いて建築
板99に自動塗装を行なうと共に,洗浄液を用いて上記
インクジェット塗装装置の塗装ノズル部52,塗料タン
ク57(塗料タンク58も同様)及び塗料パイプ50の
洗浄を自動的に行なう装置である。
とく,塗装に供される個々の建築板99の搬送を制御す
る搬送制御手段としての搬送系コントローラAと,搬送
されてくる建築板99に対して,上記インクジェット塗
装装置5の塗装ノズル部52より塗料を噴射させて,建
築板に塗料を塗布する制御と,塗装ノズル部52の洗浄
制御の指示を行なう塗装制御手段としての塗装実行系コ
ントローラBとを有する。
に,上記塗装ノズル部52の洗浄と,塗料タンク57の
洗浄と,該塗料タンク57(58も同様)と上記インク
ジェット塗装装置5の塗料噴射ノズル522との間の塗
料配管系500の洗浄の少なくとも1つの洗浄を制御す
る,洗浄制御手段としての洗浄系コントローラCとを有
する。
行系コントローラB,洗浄系コントローラCに対して,
予め記憶した塗装洗浄計画に従って各制御動作を実行し
ていくよう指示すると共に,各制御動作を管理する運転
管理手段としてのメインコントローラMとを具備してい
る。上記メインコントローラMは,また,塗装ラインに
おける異常事態を検知する工程監視機器Kから入力され
る工程監視情報に基づき,上記搬送系コントローラA,
塗装実行系コントローラB,洗浄系コントローラCにお
ける実行中の制御動作を管理する。
塗装装置5は,塗装ヘッダー51と塗装ノズル部52と
を有する。塗装ノズル部52は,並列された多数の塗料
噴射ノズル522と,その個々に対して設けられた噴射
制御弁520とを有する。また,インクジェット塗装装
置5の下部へは,コンベア23によって建築板99が搬
入される。コンベア23の下方には塗装ノズル部52の
塗料噴射ノズル522に向けて洗浄液を噴射する洗浄液
噴射ノズル49が配置されている(図2,図4)。
洗浄液加圧タンク48,塗料Aタンク57,その加圧タ
ンク571,塗料Bタンク58,その加圧タンク581
が配置され,これらの間は,同図に示すごとく,電磁弁
を介したパイプにより連結されている。
とは,種類の異なる塗料A及びBを入れる塗料タンクで
ある。また,上記加圧タンク571は,上記塗料Aタン
ク57内の塗料Aをこの中に送入して,加圧空気を用い
て,インクジェット塗装装置5の塗装ヘッダー51へ塗
料Aを供給するためのタンクである。加圧タンク581
も同様に塗料Bタンク58内の塗料Bが送入され,加圧
空気によって塗装ヘッダー51へ塗料を供給するための
タンクである。
弁を介して加圧空気が送入される。また,図2に示すご
とく,上記タンク群と塗装ヘッダー51との間には塗料
又は洗浄液を供給するための塗料パイプ50が介設され
ている。この塗料パイプ50は上記塗料配管系500の
一部を構成している。上記塗料パイプ50には,洗浄液
加圧タンク48が,電磁弁を介して接続されている。ま
た,洗浄液加圧タンク48と,上記インクジェット塗装
装置5の塗装ノズル部52の下方に設けた上記洗浄液噴
射ノズル49との間には,ノズル洗浄用バルブ495を
介して洗浄液送出用の洗浄液パイプ491が接続されて
いる。
ッダー51と塗料Aタンク57,塗料Bタンク58との
間には,余剰の塗料を戻すための戻しパイプ519が連
結されている。そして,上記インクジェット塗装装置5
による塗装,塗料タンク57,58の洗浄,上記塗料配
管系500の洗浄,戻しパイプ519の洗浄,塗料噴射
ノズル522の洗浄は上記所定の電磁弁を適宜開閉制御
することにより行なう。
塗装装置5は,建築板99を搬送するコンベア23の途
中に配置されている。そして,インクジェット塗装装置
5の直下には塗装の開始,停止期間を検出する塗装開始
停止期間検出センサW6,またそれよりも前方には,順
次の建築板99の到来を検知し,ノズルクリーニングの
開始時期を規定する到来検出センサW2,該建築板が塗
装開始直前位置に来たことを検知し,ノズルクリーニン
グの停止時期を規定する塗装スタンバイ検出センサW3
を配置する。
は,塗装中の建築板99の先端がインクジェット塗装装
置5直下の塗装位置を通過して,この塗装工程から搬出
されることを検知する搬出検知センサW4が設けてあ
る。これらの各検出センサは,図1に示すように,塗装
実行系コントローラB及び洗浄系コントローラCに接続
されている。
置にあることを検出するセンサW1と,最終的に加工工
程から搬出される位置にあることを検出するセンサW5
と上記検出センサW6は,搬送系コントローラAに接続
されている。
部52を洗浄するための洗浄液噴射ノズル49は,洗浄
ヘッダー490と塗装ノズル部52の塗料噴射ノズル5
22に対向配設した洗浄液噴射ノズル492とを有して
いる。
7は,内部上方に,洗浄液噴射ノズル56を環状に配置
した環状パイプ561を有している。該環状パイプ56
1は,上記洗浄液加圧タンク48に接続されている(図
2)。上記洗浄液噴射ノズル56,環状パイプ561
は,上記塗料Bタンク58,加圧タンク571,581
にも,それぞれ内部の洗浄のために,同様に設けてあ
る。
は,搬送及び塗装洗浄計画を,図6に示すごとく,塗装
順,建築板の種類(品名),塗装柄パターン,塗料番
号,塗装枚数,塗装スピード(m/分)などの加工内容
がメモリ11に記憶させてある。
操作パネル12の一例を示している。操作パネル12に
は,搬送制御,塗装制御などに関して運転中(緑色点
灯)又は異常発生(赤色点灯)を示す表示ランプ,また
各工程での異常発生(赤色点灯)を示す表示ランプ,塗
装中の品名,加工済枚数等の加工内容,状況を示す表示
盤,キーボード,その他各種操作押しボタンスイッチな
どが配置されている。
洗浄に関する各制御動作を示すタイムテーブルである。
即ち,図8,図9において,上記メインコントローラM
においては,自動運転開始ボタンがオンされるに従い,
初期設定を行なうと共に塗装洗浄計画書の読み込みを行
なう。また,搬送系コントローラA,塗装実行系コント
ローラB,洗浄系コントローラCにおいても,初期設定
を行なう。
て,上記メインコントローラMから各コントローラA,
B,Cへ制御を開始するよう指示が出される。各コント
ローラは,上記指示に基づいて,後述するフローチャー
トにも示すごとく,搬送モーターの始動,停止,塗装用
バルブの開閉,塗装ノズル部の洗浄(ノズル洗浄),配
管洗浄等の制御を行なう。また,メインコントローラM
では,加工中,ラインの監視を行なっており,異常事態
の発生を検知したときには,各コントローラに対して,
それぞれそれに対応した処置を行なうよう指示する。
用いて,本例の自動塗装装置の制御について説明する。
図10,図11A,Bは,メインコントローラMの制御
フローに関するもので,まずS(ステップ)1において
システム全体の電源がオンされた場合には,初期設定
(S2)を行ない,塗装(洗浄も含む)計画書を,メモ
リより読み出し,その内容をディスプレイ(図1,図
7)に表示する(S3)。
か否かを確認し(S4),オンされた場合には搬送系コ
ントローラAに加工(塗装)速度を伝えると共に搬送制
御の開始を指示する(S5)。また,塗装実行系コント
ローラBに加工内容を伝え,塗装制御の開始を指示(S
6),更に洗浄系コントローラCに洗浄制御の開始を指
示する(S7)。そして,工程(ライン)監視制御を開
始する(S8)。
ンがオンされたか否か)を判断し(S9),緊急停止す
る場合には,図11(A)のS17に進み,その必要が
なければS10に進み,各コントローラ及び他の工程監
視機器から異常事態発生の連絡の有無を判断する。異常
事態発生があった場合には,操作パネル上の該当する工
程の異常発生を示す表示ランプを点灯すると共に,各コ
ントローラA,B,Cに緊急対応処置を指示する(S1
1)。その後,運転再開をするか否かを判断し(S1
2),再開しない場合にはシステム電源を切って一連の
制御を終える(S13)。
絡がないときは,図11(A)のS14に進み,各コン
トローラA,B,Cからの運転状況の報告を待ち,その
内容をディスプレイに表示する(S15)。また,シス
テム運転中において,運転停止の必要がある場合(例え
ば,設備の修理を行なう場合など)には,それを受け付
けるべくキーボードからの入力指示を待ち(S16),
各コントローラに運転を停止するよう指示する(S1
7)。そして,自らの運転停止処理を行なう(S1
8)。
判断した場合には,図11(B)のS19に進み,点灯
中の異常表示ランプを消灯し,各コントローラA,B,
Cに運転再開を指示し(S20),上記S14(図11
(A))の処理へ移る。
ーラAの制御フローに関し,システム電源がオンされた
場合には(S21),初期設定を行ない(S22),次
いで,メインコントローラMからの搬送制御開始の指示
の有無を判断する(S23)。
を開始する(S24)。そして,S25において,検出
センサW1(図3)により最初の送り出し位置に建築板
が来ているか否かを判断し,来ているときには,搬送モ
ータ21を始動する(S26)。そして,搬送ラインの
監視を続ける中(S27),メインコントローラMから
の緊急対応処置の指示の有無を判断し(S28),指示
ありの場合にはS38(図13)に進み,緊急対応処理
を行なう。
は,図13のS29へ進み,異常発生の有無を判断し,
ありの場合は,メインコントローラMへその旨を連絡し
(S37),緊急対応処理を行なう(S38)。
は,建築板の先端が塗装停止位置,即ち塗装操作を終了
させる位置を通過したか否かを上記検出センサW6(図
3)により判断し(S30),通過した場合には,塗装
終了した建築板の枚数nをカウントし(S31),その
カウンタ値nをメインコントローラM,塗装実行系コン
トローラB,洗浄系コントローラCへ連絡する(S3
2)。
ンタ値nが予定した塗装予定枚数Nに達したか否かを判
断し,予定枚数Nに達した場合にはカウンタをクリヤ
する(S34)。また,メインコントローラMからのシ
ステムの運転停止の指示を待って(S35)システム運
転停止処理を行ない(S36)一連の制御を終える。上
記S33においてn=Nでない場合にはS31へ戻り,
カウントを継続する。また,S35において,運転停止
の指示がない場合には,上記S27の処理へ戻る。
トローラBの制御フローを示す。システム電源がオンさ
れた場合には(S41),初期設定を行ない(S4
2),メインコントローラMからの塗装制御開始の指示
の有無を判断する(S43)。指示があったときには,
塗装制御を開始し(S44),塗装供給系の準備運転制
御を行なう(S45)。
加圧空気バルブ,塗料供給ポンプP0,塗料ポンプP1
(P2)等のシーケース制御を行ない,塗料液圧を調整
し,更に噴射制御弁520の全開閉制御を行なって予備
噴射を行ない,インクジェット塗装装置5が塗装動作に
入れる状態となす。その後,S46において,上記検出
センサW6により,建築板の先端が塗装位置に達したか
否かを検出し,到達した場合には,塗装に関する所定の
バルブを開閉制御する(S47)。
Mからの緊急対応処置指示の有無を判断し,ありの場合
はS60(図15)に進み,緊急対応処理を行なう。一
方,なしの場合には,S49に進み異常発生ありか否か
判断し,ありの場合にはメインコントローラMへその旨
を連絡し(S59),更に上記S60へ進み,緊急対応
処理を行なう。
の場合には,搬出検出センサW4により,建築板先端が
搬出位置に達したか否かを検出し(S50),S51に
おいて塗装済回数をカウントし,S52において上記塗
装済回数mが,噴射ノズル洗浄間隔として予定した所定
塗装回数m’に達した場合には,洗浄系コントローラC
に対して塗装ノズル部の塗料噴射ノズルの洗浄,即ちノ
ズルクリーニングの開始を指示し(S53),カウンタ
をクリヤする。即ち,塗装済回数m’をカウントする
毎に,塗料噴射ノズルを洗浄するように設定してある。
ラAより上記建築板の枚数n=Nの連絡を待ち,連絡が
あった場合には,塗装関係の所定バルブ開閉制御を停止
する(S56)。また,メインコントローラMからのシ
ステム停止の指示を待って(S57),システム運転停
止の処理を行ない,一連の制御を終える。
ローラAよりn=Nの連絡がない場合には,上記S46
(図14)へ戻る。また,上記S57において,メイン
コントローラMからシステム運転停止指示がない場合に
は,上記S46の処理(図14)へ戻る。
ーラCの制御フローを示し,システム電源がオンされた
場合には(S71),初期設定を行なった(S72)
後,メインコントローラMからの洗浄制御開始の指示の
有無を判断し(S73),ありの場合には洗浄制御を開
始し(S74),配管洗浄系の準備運転制御(S75)
を行なう。この準備運転としては,図2に示す所要バル
ブの開閉制御を行ない,塗料供給ポンプP0を運転して
洗浄液加圧タンク48に洗浄液を所定レベルまで貯め,
加圧空気バルブを開いて加圧調整するという一連のシー
ケンス制御を行なう。
トローラBからの塗装ノズル部の洗浄(クリーニング)
の開始指示を待ち,指示があった場合には検出センサW
2により建築板先端が塗装ノズル部のノズルクリーニン
グ開始位置に達したか否かを検出し(S77),達した
場合には,配管洗浄用バルブ508及びノズル洗浄用バ
ルブ495を開き,塗装ノズル部の噴射ノズルを洗浄す
る。そして,S79において,検出センサW3により,
建築板先端がノズルクリーニング停止位置に達したこと
を検出した場合には,ノズル洗浄用バルブ495を閉止
する(S80)。
ング期間であり,上記m’回の塗装が終わった後,次な
る建築板の塗装動作に入るまでの塗装休止期間の間に行
なわれる操作である。また,図17に示すS81におい
て,搬送系コントローラAよりn=N,即ち所定枚数の
建築板の塗装終了の連絡があった場合には,塗料配管系
500における配管洗浄に必要な所定のバルブを開き
(S82),タイマーをスタートさせ(S83),次い
でS84において所定時間を計時したか否か,即ち塗料
配管系500の配管洗浄に要する時間が経過したか否か
を判断する。そして,所定の洗浄時間が経過したら配管
洗浄用所定バルブを閉止(S85)する。
応処置の指示の有無を判断し(S86),ありの場合に
は,緊急対応処理を行なう(S91)。指示がない場合
には,異常発生の有無を判断し(S87),ありの場合
にはメインコントローラMへ異常発生の旨連絡し(S9
0),S91の処理へ移る。
ントローラMからのシステム運転停止の指示を待って
(S88),システム運転停止処理を行ない(S8
9),一連の制御を終える。上記S81において連絡が
ない場合には上記S76へ(図16)へ戻る。また,S
88において指示がない場合には上記S76(図16)
へ戻る。
記のごとく,まず,塗装すべき建築板99は搬送系コン
トローラAにより制御されて,コンベア23(図3)に
より,塗装位置まで搬送される。そして,塗装位置を検
出センサW6により検出して,塗装実行系コントローラ
Bにより,インクジェット塗装装置5の塗装ノズル部5
2より塗料を噴出させて建築板99に対して塗料の塗装
を行なう。
該建築板99に必要な塗装部分に塗料が塗装されるよう
に,塗装噴射ノズル522の開閉弁を開閉制御すること
により行なう。塗装は,建築板を搬送しながら行なう。
置に到来するまで塗装休止期間となる。そこで,この塗
装休止期間内であって,所定の塗装回数m’を経たと
き,塗装ノズル部52の洗浄を行なう。この塗装ノズル
部洗浄は,洗浄液噴射ノズル49より,塗装ノズル部5
2に洗浄液を噴射することにより行なう。こうすること
により,塗装ノズル部52周辺部に付着した塗料が洗浄
除去される。
変更する必要がある場合には,その色替期間において上
記塗料タンク57,58,塗料パイプ50,塗装ヘッダ
ー51,塗装ノズル部52内に残留する前順の塗料を排
出し,次いで洗浄液を送ることによりこれらの内部を洗
浄する。また,上記の建築板99の搬送,塗装及び各洗
浄は,予め定められ,記憶された塗装洗浄計画に従い,
上記メインコントローラMによる制御によって管理され
る。
99の搬送,塗装,上記各種洗浄の各制御が,それぞれ
専用の上記コントローラA,B,Cによって行なわれ,
それぞれの作業が調和をもってスムーズに遂行される。
そのため,塗装ノズル部52における塗料噴射ノズル5
22の詰りを未然に防止できると共に塗料タンク57,
58から塗装ヘッダー51までの塗料パイプ50,塗装
ヘッダー51の洗浄を効率的に行なうことができ,結果
的に生産効率良く,建築板の自動塗装を遂行することが
できる。
程における異常事態の発生を検知すると共に,上記各コ
ントローラに異常事態を直ちに伝達して,搬送,塗装,
洗浄等の各操作を適切に停止するよう指示することがで
き,不測の異常事態の発生による時間的,物的損失の拡
大を防止することができる。
度,材料など塗料の種類に応じて,塗装休止期間内に,
塗装ノズル部52の詰り予想に応じた洗浄を行なうこと
ができる。そのため,常に塗装ノズル部52を正常状態
に維持することができ,正確な塗装を行なうことができ
る。
ンク57,58の洗浄,及び塗料配管系500の洗浄と
を別個に併行して行なうので,各部の洗浄が迅速,確実
である。また,塗装ノズル部の洗浄は,前順の建築板塗
装と次順の建築板塗装との間に行なうので,建築板の搬
送に一切支障を来たすことがない。
塗装ノズル部52の塗料噴射ノズル522を迅速,確実
に洗浄することができる。また,上記塗料A,Bタンク
57,58及び塗料パイプ50の洗浄は,塗料タンク内
に洗浄液噴射ノズル56を配設し(図5),該洗浄液噴
射ノズルへ洗浄液を送出するバルブを開閉制御すること
により行なう。
を噴射し,塗料タンク内に溜まった汚れた洗浄液を塗料
タンクより排出する。また,塗料パイプ50,インクジ
ェット塗装装置5の塗装ヘッダー51及び塗装ノズル部
52からなる塗料配管系500へは,新たな洗浄液を送
り,これらの中に残存付着していた塗料を洗浄,排出す
るように制御する。そのため,塗料タンク内の汚れた洗
浄液がそのまま塗装ノズル部52へ送られることによる
洗浄効率の低下が防止される。また,これらの洗浄は,
洗浄液噴射ノズル49による塗料噴射ノズル522の洗
浄と併行して行なうことができる。そのため,迅速かつ
確実に上記洗浄を行なうことができる。
を防止すると共に塗料タンクの洗浄及び塗料配管系の洗
浄を効率的に行なうことができ,運転管理及び生産効率
に優れた,建築板の自動塗装装置を提供することができ
る。
ブロック図。
ト塗装装置との説明図。
ジェット塗装装置との説明図。
射ノズルの斜視図。
液噴射ノズルの説明図。
して塗装及び塗装ノズル部洗浄のタイムテーブル。
して塗装及び配管洗浄のタイムテーブル。
のフローチャート。
のフローチャート。
ラBのフローチャート。
のフローチャート。
Claims (8)
- 【請求項1】 インクジェット塗装装置を用いて建築板
に自動塗装を行なうと共に,洗浄液を用いて上記インク
ジェット塗装装置の塗装ノズル部,塗料タンク及び塗料
配管系の洗浄を自動的に行なう自動塗装装置であって, 塗装に供される個々の建築板の搬送を制御する搬送制御
手段と, 搬送されてくる建築板に対して,上記インクジェット塗
装装置の塗装ノズル部より塗料を噴出させて,建築板に
塗料を塗装する制御を行なう塗装制御手段と, 塗装を行なわない塗装休止期間内に,上記塗装ノズル
部,塗料タンク,及び塗料配管系の少なくとも1つの洗
浄を制御する洗浄制御手段と, 上記搬送制御手段,塗装制御手段及び洗浄制御手段に対
して,予め記憶した塗装洗浄計画に従って各制御動作を
実行していくよう指示すると共に,各制御動作を管理す
る運転管理手段と, 次順の建築板の到来を検知し,ノズル洗浄の開始時期を
規定する到来検出センサと建築板が塗装開始直前位置に
来たことを検知し,ノズル洗浄の停止期間を規定する塗
装スタンバイ検出センサと を具備することを特徴とする
建築板の自動塗装装置。 - 【請求項2】 請求項1において,上記運転管理手段
は,塗装ラインにおける異常事態を検知する工程監視情
報に基づき,上記搬送制御手段,塗装制御手段,洗浄制
御手段の制御動作を管理することを特徴とする建築板の
自動塗装装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において,上記塗装ノズ
ル部の洗浄は,上記塗装休止期間において,塗装ノズル
部の詰り予想に応じた周期で行なうよう構成したことを
特徴とする建築板の自動塗装装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
塗料の種類を変更するに先立って,上記塗装ノズル部の
洗浄と,塗料タンクの洗浄と,塗料配管系の洗浄とはそ
れぞれ別個に,かつ時間的に併行して行なうよう構成し
たことを特徴とする建築板の自動塗装装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
上記塗装休止期間は,前順の建築板の塗装を終了した
後,次順の建築板の塗装を行なうまでの期間であること
を特徴とする建築板の自動塗装装置。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項において,
上記塗装休止期間は,前順まで用いた塗料と異なる種類
の塗料を入れ替える期間であることを特徴とする建築板
の自動塗装装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
上記塗装ノズル部の洗浄を行なうに当っては,該塗装ノ
ズル部に対向して洗浄液噴射ノズルを配設し,該洗浄液
噴射ノズルへ洗浄液を送出するバルブを開閉制御するこ
とにより行なうよう構成したことを特徴とする建築板の
自動塗装装置。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか一項において,
上記塗料タンクの洗浄及び塗料配管系の洗浄を行なうに
当っては,塗料タンク内に洗浄液噴射ノズルを配設し,
該洗浄液噴射ノズルへ洗浄液を送出するバルブと,塗料
配管系へ洗浄液を送出するバルブとを開閉制御すること
により行なうよう構成したことを特徴とする建築板の自
動塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24068998A JP3156675B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 建築板の自動塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24068998A JP3156675B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 建築板の自動塗装装置 |
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---|---|
JP2000070798A JP2000070798A (ja) | 2000-03-07 |
JP3156675B2 true JP3156675B2 (ja) | 2001-04-16 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3156675B2 (ja) |
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-
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- 1998-08-26 JP JP24068998A patent/JP3156675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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