JP2003001155A - 建築板の塗装方法及び塗装装置 - Google Patents

建築板の塗装方法及び塗装装置

Info

Publication number
JP2003001155A
JP2003001155A JP2001193246A JP2001193246A JP2003001155A JP 2003001155 A JP2003001155 A JP 2003001155A JP 2001193246 A JP2001193246 A JP 2001193246A JP 2001193246 A JP2001193246 A JP 2001193246A JP 2003001155 A JP2003001155 A JP 2003001155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
lower limit
coating
building board
spray nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001193246A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Yamamori
邦彦 山森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiha Corp filed Critical Nichiha Corp
Priority to JP2001193246A priority Critical patent/JP2003001155A/ja
Publication of JP2003001155A publication Critical patent/JP2003001155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築板に対して,充分な量の塗料を均一に塗
布することができ,かつ生産効率に優れた建築板の塗装
方法及び塗装装置を提供すること。 【解決手段】 塗料3をスプレーノズル11から建築板
に向かって噴射することにより,建築板を塗装する方
法。スプレーノズル11に供給される塗料3の流量を,
コリオリ流量計14により測定し,その測定値が,予め
設定された下限値を下回ったとき,異常信号を発信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,塗料をスプレーノズルから建築
板に向かって噴射して建築板を塗装する方法及びこれに
用いる塗装装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,建築板の意匠面等に塗装を行な
うに当り,塗料をスプレーノズルから建築板に向かって
噴射する方法がある。例えば,複数の建築板をコンベア
によって順次搬送し,上記スプレーノズルから塗料を噴
射することにより,複数の建築板を順次塗装する。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,ノズル詰まり
等の不具合により,上記ノズルから充分な量の塗料が噴
出されなくなる場合がある。特に,複数の建築板を連続
的に塗装する場合には,スプレーノズルの開閉を頻繁に
行なうため,ノズル詰まりが生じ易い。この場合,その
まま建築板の塗装を続けると,塗料の塗布量が減少し或
いは塗布されなくなったりする。即ち,上記建築板に充
分な量の塗料を均一に塗布することができなくなる。こ
れにより,上記建築板の意匠性,耐候性が低下し,ま
た,不具合が顕著な場合には,塗装後の建築板を廃棄し
なければならず,生産効率の低下を招くこととなる。
【0004】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,建築板に対して,充分な量の塗料を均一
に塗布することができ,かつ生産効率に優れた建築板の
塗装方法及び塗装装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】第1の発明は,塗料をスプレーノズ
ルから建築板に向かって噴射することにより,該建築板
を塗装する方法において,上記スプレーノズルに供給さ
れる上記塗料の流量を,コリオリ流量計により測定し,
その測定値が,予め設定された下限値を下回ったとき,
異常信号を発信することを特徴とする建築板の塗装方法
にある(請求項1)。
【0006】上記塗装方法においては,上記スプレーノ
ズルに供給される塗料の流量を測定する。そして,測定
値が上記下限値を下回ったとき,異常信号を発信する。
そこで,例えば,塗装を中止し,不具合を解消するため
の措置を行なうことができる。それ故,建築板に対し
て,充分な量の塗料を均一に塗布することができる。ま
た,上記塗料の塗布量不足による不良の建築板の製造を
防止することができ,生産効率を向上させることができ
る。
【0007】また,上記塗料の流量はコリオリ流量計に
より測定するため,塗料の流量を即座に測定することが
できる。それ故,ノズル詰まり等の不具合を素早く検出
することができる。また,建築板の塗装には比較的粘度
の高い塗料を用いる場合もあるが,かかる場合において
も,コリオリ流量計を用いることにより,正確に塗料の
流量を測定することができる。また,仮に塗料中に多少
の異物が混入していても,コリオリ流量計に悪影響を与
えることなく,正確に測定を行うことができる。
【0008】以上のごとく,本発明によれば,建築板に
対して,充分な量の塗料を均一に塗布することができ,
かつ生産効率に優れた建築板の塗装方法を提供すること
ができる。
【0009】第2の発明は,塗料を建築板に向かって噴
射するスプレーノズルを有する,建築板塗装用の塗装装
置において,該塗装装置は,上記塗料を貯留するための
塗料タンクと,該塗料タンクから上記スプレーノズルへ
上記塗料を供給するためのポンプと,該ポンプと上記ス
プレーノズルとの間に配設され該スプレーノズルへの上
記塗料の供給量を測定するためのコリオリ流量計と,該
コリオリ流量計による測定値を受信するシーケンサとを
有し,該シーケンサは,上記コリオリ流量計による測定
値が,上記シーケンサに予め入力された下限値を下回っ
たとき,異常信号を発信するよう構成されていることを
特徴とする建築板の塗装装置にある(請求項5)。
【0010】上記塗装装置は,ポンプとスプレーノズル
との間に上記コリオリ流量計を配設してなる。そして,
上記シーケンサは,コリオリ流量計による測定値が上記
下限値を下回ったとき,異常信号を発信する。これによ
り,上記スプレーノズルから充分に塗料が噴射されなく
なったときに,その不具合が検出され,塗装を中止した
り,不具合を解消するための措置を行なうことができ
る。それ故,建築板に対して,充分な量の塗料を均一に
塗布することができる。また,上記塗料の塗布量不足に
よる不良の建築板の作製を防止することができ,生産効
率を向上させることができる。
【0011】また,上記塗料の流量はコリオリ流量計に
より測定するため,塗料の流量を即座に測定することが
できる。それ故,ノズル詰まり等の不具合を素早く検出
することができる。また,建築板の塗装には比較的粘度
の高い塗料を用いる場合もあるが,かかる場合において
も,コリオリ流量計を用いることにより,正確に塗料の
流量を測定することができる。また,仮に塗料中に多少
の異物が混入していても,コリオリ流量計に悪影響を与
えることなく,正確に測定を行うことができる。
【0012】以上のごとく,本発明によれば,建築板に
対して,充分な量の塗料を均一に塗布することができ,
かつ生産効率に優れた建築板の塗装装置を提供すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記第1の発明(請求項1)にお
いて,上記建築板としては,例えば,窯業系建築板があ
る。また,上記塗料の塗布は,例えば,上記建築板の意
匠面,或いは裏側面に行うことができる。また,上記塗
料としては,例えば,アクリルウレタン塗料,アクリル
シリコン塗料,アクリルエマルジョン塗料,フッ素塗料
等を用いることができ,油性,水性を問わない。また,
上記下限値は,例えば,塗装する建築板の品種,塗料の
種類,その他,種々の条件によって,個別に設定するこ
とができる。
【0014】また,上記異常信号が発信されたときに
は,例えば塗布量の確認,ポンプ圧力の確認,塗料の粘
度調整等を行なったり,塗装装置を停止したりすること
ができる。また,塗装装置の停止後には,例えば,上記
スプレーノズルの清掃,ポンプのメンテナンス,,配管
清掃等を行った後,再起動させることができる。
【0015】また,上記異常信号は,警告ランプ,警告
ブザー等の警告手段を作動させる警告信号,及び上記建
築板の塗装を停止する停止信号の少なくとも一方である
ことが好ましい(請求項2)。この場合には,ノズル詰
まり等の不具合に容易に対応することができ,また,不
良の建築板の製造を防ぐことができる。即ち,上記異常
信号を上記警告信号とすることにより,上記警告手段を
介して作業者等が異常を認識し,容易に対応することが
できる。また,上記異常信号を上記停止信号とすること
により,不良の建築板の製造を防ぐことができる。
【0016】また,上記塗料の流量の下限値は複数設定
されており,そのうちの一つの下限値を上記測定値が下
回ったときは,上記警告信号を発信し,上記一つの下限
値よりも小さい他の一つの下限値を上記測定値が下回っ
たときは,上記停止信号を発信することが好ましい(請
求項3)。この場合には,建築板に対して,充分な量の
塗料を均一に塗布することができ,かつ生産効率を一層
向上させることができる。
【0017】即ち,例えば,上記スプレーノズルへの塗
料の供給量が減少しても製品として充分な塗布量が得ら
れる場合には,警告信号だけを発信し,作業者に認識さ
せる。そして,上記スプレーノズルへの塗料の供給量が
更に減少し,不良となるおそれのある塗布量になったと
き,塗装装置を停止させる。これにより,必要以上に塗
装を中止することなく,建築板への塗装を充分に,かつ
均一に行うことができる。そのため,建築板の生産効率
を一層向上させることができる。
【0018】上記塗料は,複数のスプレーノズルから噴
射され,上記コリオリ流量計は各スプレーノズルに対し
てそれぞれ配設してあることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記各スプレーノズルに対する塗料の供
給量をそれぞれ測定することができる。そのため,各ス
プレーノズルにおけるノズル詰まり等を確実に検出する
ことができ,各スプレーノズルから充分な量の塗料を噴
射することができる。また,この場合,各スプレーノズ
ルごとに,上記下限値を設定することもできる。
【0019】次に,上記第2の発明(請求項5)におい
て,上記異常信号は,警告ランプ,警告ブザー等の警告
手段を作動させる警告信号,及び上記塗装装置を停止さ
せる停止信号の少なくとも一方であることが好ましい
(請求項6)。この場合には,ノズル詰まり等の不具合
に容易に対応することができ,また,不良の建築板の製
造を防ぐことができる。
【0020】また,上記塗料の流量の下限値は複数設定
されており,そのうちの一つの下限値を上記測定値が下
回ったときは,上記警告信号を発信し,上記一つの下限
値よりも小さい他の一つの下限値を上記測定値が下回っ
たときは,上記停止信号を発信するよう構成されている
ことが好ましい(請求項7)。この場合には,建築板に
対して,充分な量の塗料を均一に塗布することができ,
かつ生産効率を一層向上させることができる。
【0021】また,上記スプレーノズルは複数個配設さ
れており,上記コリオリ流量計は各スプレーノズルに対
してそれぞれ配設してあることが好ましい(請求項
8)。この場合には,上記各スプレーノズルに対する塗
料の供給量をそれぞれ測定することができる。そのた
め,各スプレーノズルにおけるノズル詰まり等を確実に
検出することができ,各スプレーノズルから充分な量の
塗料を噴射することができる。また,この場合,各スプ
レーノズルごとに,上記下限値を設定することもでき
る。
【0022】
【実施例】本例の実施例にかかる建築板の塗装方法及び
塗装装置につき,図1〜図8を用いて説明する。本例の
建築板の塗装方法は,図2,図3に示すごとく,塗料3
をスプレーノズル11から建築板2に向かって噴射する
ことにより,該建築板2を塗装する方法である。上記ス
プレーノズル11に供給される上記塗料3の流量を,コ
リオリ流量計14により測定し,その測定値が,予め設
定された下限値を下回ったとき,異常信号を発信する。
【0023】上記建築板2は窯業系建築板であり,図
4,図5に示すごとく,凸部22とその間に設けられた
溝部23とからなる意匠面21を有する。そして,該建
築板2の意匠面21に,塗料3の塗布を行う。上記意匠
面21には,図5に示すごとく,下塗塗料層211,中
塗塗料層212,凸部塗料層213,凸部印刷層21
4,クリヤー塗料層215を順次形成する。そして,上
記下塗塗料層211,中塗塗料層212,クリヤー塗料
層215の形成について,本発明の塗装方法及び塗装装
置を用いる。
【0024】上記建築板2を塗装するに当っては,図
2,図3に示すごとく,多数の上記建築板2をコンベア
18により,所定の速度で順次搬送し,上方に配置した
上記スプレーノズル11から所定のタイミングで塗料3
を上記建築板2に向かって噴射する。このスプレーノズ
ル11の開閉制御は,後述するシーケンサ15によって
行なう。
【0025】また,上記塗料3としては,例えば,アク
リルウレタン塗料,アクリルシリコン塗料,アクリルエ
マルジョン塗料,フッ素塗料等を用いることができ,油
性,水性を問わない。また,上記下限値は,例えば,塗
装する建築板2の品種,塗料3の種類,その他種々の条
件によって,個別に設定することができる。
【0026】本例の塗装装置1は,図1に示すごとく,
上記スプレーノズル11と,塗料3を貯留するための塗
料タンク12と,該塗料タンク12から上記スプレーノ
ズル11へ上記塗料3を供給するためのポンプ13と,
該ポンプ13と上記スプレーノズル11との間に配設さ
れ該スプレーノズル11への上記塗料3の供給量を測定
するためのコリオリ流量計14と,該コリオリ流量計1
4による測定値を受信するシーケンサ15とを有する。
【0027】上記ポンプ13は,配管131によってヘ
ッダ17に接続されている。そして,該ヘッダ17に,
多数の上記スプレーノズル11が,上記コリオリ流量計
14を介して接続されている。
【0028】上記シーケンサ15は,上記コリオリ流量
計14による測定値が,上記シーケンサ15に予め入力
された下限値を下回ったとき,異常信号を発信する。該
異常信号としては,図1に示すごとく,第1警告ランプ
161を点灯させる第1警告信号41と,第2警告ラン
プ162を点灯させる第2警告信号42と,上記塗装装
置1を停止させる停止信号43とがある。
【0029】上記塗料3の流量の下限値は,第1下限値
B1,第2下限値B2,第3下限値B3の3個が設定さ
れている。そのうちの第1下限値B1を上記測定値が下
回ったときは,上記第1警告信号41を発信し,第1警
告ランプ161を点灯する。また,第1下限値B1より
も小さい第2下限値B2を上記測定値が下回ったとき
は,第2警告信号42を発信し,第2警告ランプ162
を点灯する。更に,第2下限値B2よりも小さい第3下
限値B3を上記測定値が下回ったときは,上記停止信号
43を発信し,インタロック手段163により塗装装置
1を停止させる。
【0030】上記第1下限値B1,第2下限値B2,第
3下限値B3は,それぞれ,上記塗料3の基準流量に対
して,例えば,80%,65%,35%となるように設
定されている。上記基準流量は,塗装する建築板2の品
種,塗料3の種類等により個別に決定される。
【0031】上記シーケンサ15には,タッチパネル1
51によって,塗装する建築板2の品種,基準流量,第
1下限値B1,第2下限値B2,第3下限値B3,及び
後述する判定時間等を入力する。複数種類の建築板2を
塗装する場合には,各種類の建築板2について,上記各
値を入力する。
【0032】上記シーケンサ15の制御内容につき,図
8を用いて説明する。まず,ステップS1において,ス
プレーノズル11に供給される塗料3の流量を測定す
る。この測定値をYとする。次に,ステップS2におい
て,スプレーノズル11の開閉を確認する。スプレーノ
ズル11が開放されている場合には,開放されてからT
秒(本例においては2秒)経過しているか否かを,ステ
ップS3において判断する。開放後T秒(2秒)経過し
ていた場合に,上記測定値Yと上記第1下限値B1とを
比較する(ステップS4)。ここで,Y≧B1である場
合には,スプレーノズル11が閉じるまで,YとB1と
の比較を続ける(ステップS5)。一方,Y<B1であ
る場合,第1警告信号41を発信する(ステップS
6)。
【0033】次に,ステップS7において,測定値Yと
第2下限値B2とを比較する。Y<B2の場合には,第
2警告信号42を発信する(ステップS7)。次に,ス
テップS9において,測定値Yと第3下限値B3とを比
較する。Y<B3の場合には,上記停止信号43を発信
する(ステップS10)。
【0034】また,図1〜図3に示すごとく,上記スプ
レーノズル11は複数個配設されており,上記コリオリ
流量計14は各スプレーノズル11に対してそれぞれ配
設してある。
【0035】上記コリオリ流量計14は,図6,図7に
示すごとく,測定する上記塗料3を通過させるための,
U字状に形成されたセンサチューブ141を有する。該
センサチューブ141は,その固有周波数で一定の振幅
で振動している(矢印A)。この振動するセンサチュー
ブ141に塗料3が流れると,該センサチューブは,
「コリオリの力」によって捩れる。即ち,図6に示す方
向に塗料3が流れると,図7に示すごとく,上記センサ
チューブ141における各部にはコリオリの力F1,F
2が働く。
【0036】これによって生じた捩れ角度θは,塗料3
の質量流量に比例する。そのため,捩れ角度θを測定す
ることにより,塗料3の流量を測定することができる。
このようにして,コリオリ流量計14により,各スプレ
ーノズル11に供給される塗料3の流量を測定する。
【0037】また,上記塗料3の流量の測定は,上記ス
プレーノズル11からの噴射開始2秒後から2秒間につ
いて行なう。噴射直後は,コリオリ流量計14の立上り
における誤差が比較的生じ易いためである。また,本例
においては,コリオリ流量計14による測定値が一時的
にでも上記各下限値を下回ったとき異常を検出する,レ
ベル値制御を行なう。なお,判定時間における最大流量
が上記各下限値を下回ったとき異常を検出する,ピーク
値制御を行うこともできる。
【0038】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記塗装方法においては,上記スプレーノズル11に供給
される塗料3の流量を測定する。そして,測定値が上記
下限値を下回ったとき,異常信号を発信する。そこで,
例えば塗装を中止し,不具合を解消するための措置を行
なうことができる。それ故,建築板2に対して,充分な
量の塗料3を均一に塗布することができる。また,上記
塗料3の塗布量不足による不良の建築板2の製造を防止
することができ,生産効率を向上させることができる。
【0039】また,上記塗料3の流量はコリオリ流量計
14により測定するため,塗料3の流量を即座に測定す
ることができる。それ故,ノズル詰まり等の不具合を素
早く検出することができる。また,建築板2の塗装には
比較的粘度の高い塗料を用いる場合もあるが,かかる場
合においても,コリオリ流量計14を用いることによ
り,正確に塗料3の流量を測定することができる。
【0040】また,上記コリオリ流量計14は,上記の
ごとくセンサチューブ141に塗料3を通すことにより
測定を行なうものである。そのため,仮に塗料3中に多
少の異物が混入していても,コリオリ流量計14に悪影
響を与えることなく,正確に測定を行うことができる。
【0041】また,上記異常信号としては,第1警告ラ
ンプ161を点灯させる第1警告信号41,第2警告ラ
ンプ162を点灯させる第2警告信号42,及び上記建
築板2の塗装を停止する停止信号43がある。これによ
り,ノズル詰まり等の不具合に容易に対応することがで
き,また,不良の建築板の製造を防ぐことができる。即
ち,上記第1警告ランプ161或いは第2警告ランプ1
62を介して作業者等が異常を認識し,容易に対応する
ことができる。また,上記停止信号43を発信して,塗
装装置1を停止させることにより,不良の建築板の製造
を防ぐことができる。
【0042】また,上記塗料の流量の下限値は3個設定
されており,それぞれの下限値を上記測定値が下回った
とき,上記のごとく,第1警告信号41,第2警告信号
42,或いは停止信号43を発信する。これにより,建
築板2に対して,充分な量の塗料3を均一に塗布するこ
とができ,かつ生産効率を一層向上させることができ
る。
【0043】即ち,上記スプレーノズル11への塗料3
の供給量が減少しても製品として充分な塗布量が得られ
る場合には,第1警告信号41或いは,第2警告信号4
2を発信し,作業者に異常を認識させる。このとき,作
業者は,塗布量の確認を行い,ポンプ13の圧力,塗料
2の粘度を調整するなどの措置をとることができる。ま
た,塗装装置1を停止させてもよい。
【0044】そして,上記スプレーノズル11への塗料
3の供給量が更に減少し,不良となるおそれのある塗布
量になったとき,即ち上記第3下限値B3を下回ったと
き,塗装装置1を停止させる。そして,その後,上記ス
プレーノズル11の清掃,ポンプ13のメンテナンス,
配管清掃等を行った後,再起動させることができる。こ
れにより,必要以上に塗装を中止することなく,建築板
2への塗装を充分に,かつ均一に行うことができる。そ
のため,建築板2の生産効率を一層向上させることがで
きる。
【0045】また,上記コリオリ流量計14は各スプレ
ーノズル11に対してそれぞれ配設してある。これによ
り,上記各スプレーノズル11に対する塗料3の供給量
をそれぞれ測定することができる。そのため,各スプレ
ーノズル11におけるノズル詰まりを確実に検出するこ
とができ,各スプレーノズル11から充分な量の塗料3
を噴射することができる。
【0046】以上のごとく,本例によれば,建築板に対
して,充分な量の塗料を均一に塗布することができ,か
つ生産効率に優れた建築板の塗装方法及び塗装装置を提
供することができる。なお,上記実施例においては,ス
プレーノズルが固定された塗装装置の例を示したが,例
えば,スプレーノズルが建築板の搬送方向に対して垂直
方向に動く,いわゆるレシプロタイプの塗装装置に,本
発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,建築板の塗装方法及び塗装装
置の説明図。
【図2】実施例における,建築板とスプレーノズルの上
面図。
【図3】実施例における,建築板とスプレーノズルの
(A)側面図,(B)正面図。
【図4】実施例における,建築板の斜視図。
【図5】実施例における,建築板の断面説明図。
【図6】実施例における,コリオリ流量計のセンサチュ
ーブの斜視図。
【図7】実施例における,コリオリ流量計のセンサチュ
ーブの捩れの説明図。
【図8】実施例における,建築板の塗装方法のフロー
図。
【符号の説明】
1...塗装装置, 11...スプレーノズル, 12...塗料タンク, 13...ポンプ, 14...コリオリ流量計, 15...シーケンサ, 2...建築板, 3...塗料,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 21/12 E04F 21/12 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料をスプレーノズルから建築板に向か
    って噴射することにより,該建築板を塗装する方法にお
    いて,上記スプレーノズルに供給される上記塗料の流量
    を,コリオリ流量計により測定し,その測定値が,予め
    設定された下限値を下回ったとき,異常信号を発信する
    ことを特徴とする建築板の塗装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記異常信号は,警
    告ランプ,警告ブザー等の警告手段を作動させる警告信
    号,及び上記建築板の塗装を停止する停止信号の少なく
    とも一方であることを特徴とする建築板の塗装方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記塗料の流量の下
    限値は複数設定されており,そのうちの一つの下限値を
    上記測定値が下回ったときは,上記警告信号を発信し,
    上記一つの下限値よりも小さい他の一つの下限値を上記
    測定値が下回ったときは,上記停止信号を発信すること
    を特徴とする建築板の塗装方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記塗料は,複数のスプレーノズルから噴射され,上記
    コリオリ流量計は各スプレーノズルに対してそれぞれ配
    設してあることを特徴とする建築板の塗装方法。
  5. 【請求項5】 塗料を建築板に向かって噴射するスプレ
    ーノズルを有する,建築板塗装用の塗装装置において,
    該塗装装置は,上記塗料を貯留するための塗料タンク
    と,該塗料タンクから上記スプレーノズルへ上記塗料を
    供給するためのポンプと,該ポンプと上記スプレーノズ
    ルとの間に配設され該スプレーノズルへの上記塗料の供
    給量を測定するためのコリオリ流量計と,該コリオリ流
    量計による測定値を受信するシーケンサとを有し,該シ
    ーケンサは,上記コリオリ流量計による測定値が,上記
    シーケンサに予め入力された下限値を下回ったとき,異
    常信号を発信するよう構成されていることを特徴とする
    建築板の塗装装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記異常信号は,警
    告ランプ,警告ブザー等の警告手段を作動させる警告信
    号,及び上記塗装装置を停止させる停止信号の少なくと
    も一方であることを特徴とする建築板の塗装装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記塗料の流量の下
    限値は複数設定されており,そのうちの一つの下限値を
    上記測定値が下回ったときは,上記警告信号を発信し,
    上記一つの下限値よりも小さい他の一つの下限値を上記
    測定値が下回ったときは,上記停止信号を発信するよう
    構成されていることを特徴とする建築板の塗装装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか一項において,
    上記スプレーノズルは複数個配設されており,上記コリ
    オリ流量計は各スプレーノズルに対してそれぞれ配設し
    てあることを特徴とする建築板の塗装装置。
JP2001193246A 2001-06-26 2001-06-26 建築板の塗装方法及び塗装装置 Pending JP2003001155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193246A JP2003001155A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 建築板の塗装方法及び塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001193246A JP2003001155A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 建築板の塗装方法及び塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003001155A true JP2003001155A (ja) 2003-01-07

Family

ID=19031571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001193246A Pending JP2003001155A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 建築板の塗装方法及び塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003001155A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272212A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Anest Iwata Corp 多ガン塗装における塗料流量制御システム
US8084098B2 (en) 2007-09-10 2011-12-27 Nichiha Corporation Coating method of building board
JP2013212280A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Unicharm Corp 適用装置及び適用方法
JPWO2021152794A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272212A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Anest Iwata Corp 多ガン塗装における塗料流量制御システム
US8084098B2 (en) 2007-09-10 2011-12-27 Nichiha Corporation Coating method of building board
JP2013212280A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Unicharm Corp 適用装置及び適用方法
JPWO2021152794A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05
JP7288986B2 (ja) 2020-01-30 2023-06-08 エービービー シュヴァイツ エージー 塗装装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6392235B2 (ja) 流量計を用いて吐出及び制御するディスペンサー並びに方法
EP2805777B1 (en) Coating method and device
US9694372B2 (en) Plural component coating application system with a compressed gas flushing system and spray tip flip mechanism
EP1905935A3 (en) Controlled dispensing of material
DE69937827D1 (de) Verfahren und vorrichtung zur abfüllung von flüssigkeiten und feststoffen
JPH07102338B2 (ja) ソルダ・フラックス塗布装置
KR20200141293A (ko) 스프레이 건의 위치와 움직임에 대한 도장조건 제어장치
JP2003001155A (ja) 建築板の塗装方法及び塗装装置
JP2004516925A (ja) 流体重量監視装置を備えている流体分配装置
US6117242A (en) Device for internal coating of pipes
JPH09103871A (ja) ウェーブはんだ付けマシン及びはんだウェーブ高さ調整方法
CN100478083C (zh) 单张涂膜形成装置及单张涂膜形成方法
JP4182457B2 (ja) 塗料供給装置
KR101820780B1 (ko) 선박 도장용 표준 도장시공기준 산출 방법 및 이를 적용한 도장기
CN111405945A (zh) 喷涂装置和用于调节该喷涂装置的方法
JPS59145804A (ja) 吹付装置および方法
JP5487773B2 (ja) 塗装装置の噴射量制御方法及び装置
JP2510266B2 (ja) ホ―ス内残存塗料の有効使用量測定方法
JPH1177544A (ja) ジェットホーニング装置
KR20030024687A (ko) 다성분 도료의 제조 및 분무 도포 방법
JP3156675B2 (ja) 建築板の自動塗装装置
JP2000037650A (ja) 塗装制御装置
JPH02252678A (ja) 施釉装置
KR200293411Y1 (ko) 알약 스프레이 코팅장치
JPH06175730A (ja) 流体吐出量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080704

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090224