JP4182457B2 - 塗料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塗料供給装置に係り、特に複数種の塗料を混合させてる塗装ガンに供給するよう構成された塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば塗装用ロボットによりワーク表面を塗装する塗装工程では、ワークがコンベヤにより搬送されると、塗装用ロボットが予めティーチングされた塗装プログラムにしたがって所定の塗装作業を行う。即ち、塗装用ロボットは、ワークが作業エリアに到着すると、自動的に塗装作業を開始し、ワークが作業エリアを通過するまでに所定の塗装作業を終了させる。そして、所定の塗装作業が終了すると、塗装用ロボットは、アームを旋回させて塗装開始位置に戻す。
【0003】
このような塗装用ロボット装置では、被塗装面の塗膜が均一となるように塗装ガンから被塗装面に吹き付けられる塗料を一定量にして塗装ガンの移動速度を制御している。そして、塗装用ロボット装置においては、塗装品質を向上させるため、ロボットアームに流量計と塗料供給ポンプを搭載し、塗装ガンに供給される塗料の供給量が流量計により計測されると共に、流量計の計測値や塗料の粘度に応じて塗料供給ポンプを駆動制御している。
【0004】
また、流量計としては、流量に応じて回転するギヤ等の回転体を有する構成のものと、塗料が流れるセンサチューブを振動させて流量を計測するコリオリ式質量流量計とが用いられている。
特に塗料に他の添加剤を混合させるといった2種類の液を混合させる場合、塗料及び添加剤の流量を高精度に制御することが重要である。そのため、塗料の供給流量を正確に計測できる流量計を設ける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにギヤ等の回転体を有する流量計を用いた場合、ギヤの歯に塗料が付着するため、色替え時の洗浄工程に手間がかかりその分洗浄時間が長くなり、さらには脈動が発生して塗装ガンから噴霧される塗料の吐出量が変動して塗装品質が低下するといった問題がある。
【0006】
また、上記塗装用ロボット装置では、コリオリ式質量流量計をアームに搭載した場合、塗装動作中はアームが上下方向あるいは左右方向に回動して姿勢が変化するため、アーム上に搭載された流量計及び塗料供給ポンプが傾斜状態となったり、アームの動作方向への速度、加速度が流量計及び塗料供給ポンプに作用することになる。
【0007】
すなわち、塗装動作中は、アームの姿勢が一定でないため、流量計の計測精度が設置時(水平状態)と比較して計測値と実際の流量とが異なってしまい、その結果塗料供給ポンプの制御に誤差が生じて塗装ガンから噴霧される塗料の吐出量が一定でなくなるといった問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決した塗料供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、複数種の塗料とエアーとシンナーとが供給され、前記複数種の塗料又は前記エアー又は前記シンナーの何れか1つが選択されて吐出される第1のバルブユニットと、該第1のバルブユニットから吐出された第1の流体を送液する第1の送液ポンプと、該第1の送液ポンプから吐出された前記第1の流体の流路に超音波を発信して前記第1の流体の流量を計測する第1の超音波流量計と、が配設された塗料供給系路と、複数種の硬化剤とエアーとシンナーとが供給され、前記複数種の硬化剤又は前記エアー又は前記シンナーの何れか1つが選択されて吐出される第2のバルブユニットと、該第2のバルブユニットから吐出された第2の流体を送液する第2の送液ポンプと、が配設された硬化剤供給系路と、 前記塗料供給系路と前記硬化剤供給系路のそれぞれの下流側端部とエアーとシンナーとが接続された第3のバルブユニットと、前記第1の流体と前記第2の流体とを混合させるミキシングブロックと、前記ミキシングブロックから吐出された混合塗料の流路に超音波を発信して前記混合塗料の流量を計測する第2の超音波流量計と、前記第2の超音波流量計を通過した前記混合塗料を均一に混合させるスタティックミキサと、前記スタティックミキサから供給された前記混合塗料を噴霧する塗装ガンと、が配設された混合液供給系路と、からなる塗料供給装置であって、前記混合塗料が所定の混合比となるよう予め設定された前記第1の超音波流量計及び前記第2の超音波流量計のそれぞれの目標流量Vr0及びVr1を所定の時間毎に読み込み、前記複数種の塗料の1つが選択されていれば前記塗料供給装置が塗装中であると判断して、前記第1及び第2の超音波流量計により前記第1の流体の流量Vf1と前記混合塗料の流量Vf2とを計測し、前記Vf2から前記Vf1を減算して前記第2の流体の流量Vf0を算出し、前記Vf0と前記Vf1とがそれぞれの前記目標流量Vr0及びVr1となるよう、前記第1の送液ポンプのギヤを駆動するサーボモータと前記第2の送液ポンプのギヤを駆動するサーボモータとを制御し、前記エアーと前記シンナーとが交互に選択されていれば前記塗料供給装置が洗浄中であると判断して、前記第1及び第2の超音波流量計の圧電セラミックへの印加電圧を通常の計測時のn倍にすること、を特徴とする塗料供給装置とするものである。
【0009】
従って、本発明によれば、少なくとも色替えバルブユニットの吐出側系路に超音波を系路中に発信して流量を計測する流量計を設けたため、色替えバルブユニットで複数種の塗料又は液が混合された混合塗料の供給量を計測できると共に、超音波により塗装ガンに供給される混合塗料の混合を促進することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の塗料供給装置の一実施例を示す構成図である。
図1に示されるように、塗料供給装置11は、主剤である塗料を供給する塗料供給系路12と、硬化剤を供給する硬化剤供給系路13と、塗料供給系路12から供給された塗料と硬化剤供給系路13から供給された硬化剤とを混合して塗装ガン14に混合液を供給する混合液供給系路15とを有する。尚、塗装ガン14は、例えば塗装用ロボットのアーム先端あるいはレシプロケータの塗装ガン支持部(共に図示せず)等に支持されており、被塗装物に向けて塗料を噴霧する。
【0011】
塗料供給系路12には、第1のバルブユニット(CCV1)16と、第1のバルブユニット16から吐出された塗料を送液する第1の送液ポンプ17と、第1の送液ポンプ17から吐出された塗料の流量を計測する第1の超音波流量計18とが配設されている。
第1のバルブユニット16は、マニホールド16aに複数のバルブ19a〜19hが並列接続されている。尚、バルブ19a〜19hは、エアオペレートドバルブからなる。また、バルブ19aは、シンナ供給用バルブで、バルブ19bは、エア供給用バルブである。そして、バルブ19c〜19hは、塗料供給用バルブである。従って、塗装中はバルブ19c〜19hの何れか一つが選択的に開弁され、色替時にはバルブ19a又は19bが交互に開弁されて塗料供給系路12を洗浄する。
【0012】
第1の送液ポンプ17は、ギヤポンプ等からなり、予め設定された流量を吐出するようにサーボモータ20により駆動される。また、第1の超音波流量計18は、塗料が流れる流路に超音波を発信し、超音波が伝播する時間差に基づいて流量を計測している。尚、超音波流量計18は、周知のものであるので、詳細な説明は省略する。
【0013】
硬化剤供給系路13には、第2のバルブユニット(CCV2)21と、第2のバルブユニット21から吐出された硬化剤を送液する第2の送液ポンプ22とが配設されている。第2のバルブユニット21は、マニホールド21aに複数のバルブ23a〜23hが並列接続されている。尚、バルブ23a〜23hは、エアオペレートバルブからなる。また、バルブ23aは、シンナ供給用バルブで、バルブ23bは、エア供給用バルブである。そして、バルブ23c〜23hは、硬化剤供給用バルブである。従って、塗装時はバルブ23c〜23hの何れか一つが選択的に開弁され、色替時にはバルブ23a又は23bが交互に開弁されて硬化剤供給系路13を洗浄する。
【0014】
第2の送液ポンプ22は、ギヤポンプ等からなり、予め設定された流量を吐出するようにサーボモータ24により駆動される。また、塗料供給系路12及び硬化剤供給系路13の下流側端部は、第3のバルブユニット(CCV3)25に接続されており、この第3のバルブユニット25を介して混合液供給系路15に連通される。
【0015】
この混合液供給系路15には、上記第3のバルブユニット25と、塗料供給系路12から供給された塗料と硬化剤供給系路13から供給された硬化剤とを混合するためのミキシングブロック26と、ミキシングブロック26から吐出された混合塗料の流量を計測する第2の超音波流量計27と、第2の超音波流量計27を通過した混合塗料を均一の混合するスタティックミキサ28と、スタティックミキサ28から供給された塗料を噴霧する塗装ガン14とが配設されている。
【0016】
第3のバルブユニット25は、マニホールド25aに複数のバルブ30a〜30fが並列接続されている。尚、バルブ30a〜30fは、エアオペレートバルブからなる。また、バルブ30aはシンナ供給用バルブで、バルブ30bは、流量計用バルブである。そして、バルブ30cは、エア供給用バルブである。また、バルブ30dには、塗料供給系路12が接続され、バルブ30eには、硬化剤供給系路13が接続されている。従って、塗装時はバルブ30d及び30eが開弁されて2液混合が行われ、色替時にはバルブ30aと30cとが交互に開弁されてバルブユニット25より下流の混合液供給系路15を洗浄する。
【0017】
上記のように第3のバルブユニット25の塗料供給側(上流側)となる塗料供給系路12には第1の超音波流量計18が配置され、且つ第3のバルブユニット25の塗料吐出側(下流側)となる混合液供給系路15には第2の超音波流量計27が設置されている。そのため、従来のようにギヤ等の回転体を有する流量計を用いた場合のように、色替え時の洗浄時間が短縮できると共に、脈動により塗料の吐出量が変動することがなく、塗装品質を向上させることができる。
【0018】
また、上記塗装用ロボットにおいて、超音波流量計18,27をアームに搭載した場合、塗装動作中にアームが上下方向あるいは左右方向に回動して姿勢が変化しても、コリオリ式質量流量計のようにアームの動作方向への速度、加速度が流量計測に影響せず、且つ圧力損失が小さいのでバルブユニット25に供給される塗料及び塗装ガン14に供給される塗料と硬化剤との混合塗料の流量を正確に計測することができる。
【0019】
そして、送液ポンプ17のサーボモータ20及び送液ポンプ22のサーボモータ24は、超音波流量計18,27により計測された流量計測値が予め設定された設定値となるように制御されるため、超音波流量計18,27の計測値に基づいて塗料及び硬化剤が所定の混合比で塗装ガン14に安定的に供給され、塗装ガン14から噴霧される塗料の吐出量が安定して塗装品質の向上が図られている。
【0020】
さらに、超音波流量計18,27では、流量計測時に塗料や硬化剤に超音波を送信しているため、超音波の音圧により塗料と硬化剤との混合を促進してより均一に混合される。これにより、塗装ガン14から吐出される塗料の粘度が平均化されて塗装ムラが防止される。
また、超音波流量計18,27は、後述するように色替時の洗浄工程を行う際に印加電圧が高められるため、超音波の音圧によりバルブユニット25及び混合液供給系路15に供給された塗料の流動性が向上して洗浄効果を高めることができる。
【0021】
図2は塗料供給装置11を制御するシステム制御部31のブロック図である。図2に示されるように、システム制御部31は、演算装置であるCPU32と、A/D変換器33、D/A変換器34、I/Oインターフェース35から構成されている。CPU32では、超音波流量計18,27の流量出力と、目標流量から、送液ポンプ17,22の回転数を算出し、サーボモータ20,24ヘの速度指令としてD/A変換器34を介してモータドライバ36,37ヘ出力する。サーボモータ20,24は、モータドライバ36,37により制御された回転数で駆動され、減速機38,39を介して送液ポンプ17,22を駆動する。
【0022】
I/Oインターフェース35は、バルブユニット16,21,25の各電磁ソレノイドバルブSviへオン・オフ信号を出力し、バルブユニット16,21,25の各バルブ19a〜19h,23a〜23h,30a〜30fのオン・オフを制御する。
また、I/Oインターフェース35は、塗装ガン14へオン・オフ信号を出力し、塗装のオン・オフも制御する。また、D/A変換器34は、超音波流量計18,27とも接続されており、超音波送信器を形成する圧電セラミック(図示せず)の印加電圧を制御する。
【0023】
ここで、上記システム制御部31を用いて主剤としての塗料と、塗料に添加される硬化剤とを混合するときの手順につき図3を参照して説明する。
図3は送液ポンプ17,22を駆動するモータ20,24の制御量(モータ速度指令)を演算する演算処理のフローチャートである。尚、図3に示す演算処理は、例えば所定時間(10ms)毎に実行される。
【0024】
図3のS1において、まず、予め設定された所定の混合比となる目標流量をVr0(k)、Vr1(k)を読み込む。ここで、Vr0(k)は硬化剤の目標流量、Vr1(k)は主剤としての塗料の目標流量である。
次のS2では、塗装作業中であるかどうかを判断する。このS2で塗装中であれば、S3に進み、各超音波流量計18,27により計測された主剤(塗料)の流量Vf1(k)、2液混合後の総流量Vf2(k)を読み込む。
【0025】
次のS4では、塗料供給系路12から供給された塗料と硬化剤供給系路13から供給された硬化剤とが混合された混合液の総流量Vf2から主剤(塗料)の流量Vf1(k)を減算して硬化剤の流量Vf0(k)を算出する。
続いて、S5において、主剤、硬化剤の流量目標値、フィードバック値より、塗装ガン14へ送液される塗料及び硬化剤の混合液の供給装置の制御量(ここでは、送液ポンプ17,22のサーボモータ20,24ヘのモータ速度指令)Up0(k)、Up1(k)を算出する。尚、モータ速度指令の制御量Up0(k)、Up1(k)の算出手順は後述する。
【0026】
一方、上記S2において塗装中でなければ、S6に進み、シンナ洗浄中であるかどうかを判断する。このS6でシンナで洗浄中であれば、S7に進み、超音波流量計18,27の圧電セラミックヘの印加電圧を、通常の計測時のn倍とする。これにより、超音波の音圧が高まり、粘性を有する塗料が流れやすくなってバルブユニット25及び混合液供給系路15での洗浄効果をより高めることができる。
【0027】
そして、S8に進み、制御量は制御プログラムで指定された量とし、モータ速度指令Up0(k)、Upl(k)を出力する。これにより、送液ポンプ17,22のサーボモータ20,24は、超音波流量計18,27により計測された流量Vf1(k)、総流量Vf2(k)に基づいて算出されたモータ速度指令の制御量Up0(k)、Up1(k)によって駆動制御され、塗料及び硬化剤を目標流量Vr0(k)、Vr1(k)で塗装ガン14に安定供給する。そして、塗料及び硬化剤は、混合液供給系路15に配置されたミキシングブロック26、超音波流量計27、スタティックミキサ28を通過する過程で均一に混合されて塗装ガン14に供給される。
【0028】
また、上記S6において、シンナ洗浄中でなければ、そのまま今回の処理を終了する。
次に、目標流量と流量フィードバック値から上記制御量Up0(k)、Up1(k)を算出する手順を図4、図5を参照して説明する。
図4は制御量Up0(k)、Up1(k)を算出するフィードバック制御系を示すブロック図である。また、図5はシステム制御部31の制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0029】
システム制御部31は、前述したように、ギヤポンプからなる送液ポンプ17,22を用いて塗料を供給する塗料供給装置11の制御を行う。一般に、ギヤポンプの回転数と塗料流量は比例関係となる。そこで、本実施の形態では、図4のブロック図に示すようなフィードバック制御系を構成する。
ここで、図4において、Vrは目標流量、Vfは流量フイードバツク、FMは流量計、KG はギヤポンプの回転数と塗料流量の比例係数、KP は比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Upは送液ポンプ17,22の駆動を行うサーボモータ20,24ヘの速度指令値(制御量)である。
【0030】
またG(s)は送液ポンプ17,22及びサーボモータ20,24及び、ドライバ36,37、減速機38,39から構成される流体制御系の伝達関数である。
従って、システム制御部31では、目標流量Vrに応じた比例係数KG を生成し、流量計FMからフィードバックされた流量計測値Vfと目標流量Vrとの差に応じた比例ゲインKP 、積分ゲインKiを生成する。そして、送液ポンプ17,22を駆動するサーボモータ20,24ヘの速度指令値Upを次式(1)から算出する。
【0031】
Up=KG ×Vr+KP ×Err+I … (1)
但し、(1)式において、Errは流量偏差(Vr−Vf)、Iは積分による制御量である。
このように、送液ポンプ17,22を駆動するサーボモータ20,24の制御量Up0(k)、Up1(k)が算出されて塗料の流量Vf1(k)、2液混合後の総流量Vf2(k)が目標流量Vrと等しくなるようにサーボモータ20,24が制御される。
【0032】
次に、制御量Upの算出して目標流量Vrが塗装ガン14へ供給されるように送液ポンプ17,22を駆動する制御方法について説明する。
図5に示されるように、システム制御部31のCPU32は、まず、S11でフィードバック値を読み込み、続いてS12で目標値を読み込む。次のS13では、目標値と、フィードバック値の誤差を算出する。続いて、S14に進み、前述した図3の積分系である、累積誤差による制御量を算出する。積分系は、定常偏差を補償する効果があるが、この効果による作用が大きすぎると、過渡応答特性がにぶくなる。そこで、制限値を設ける。
【0033】
次のS15において、積分による制御量Iが上限値Imaxより大きいかどうかをチェックする。このS15で積分による制御量Iが上限値Imaxより大きい場合には、S16に進み、積分による制御量Iにlmaxを入力する。
しかし、上記S15において、制御量Iが上限値Imaxを超えない場合には、S17に進み、制御量Iが下限値Iminより小さくないかどうかをチェックする。
【0034】
ここで、上記S17において、制御量Iが下限値Iminより小さい場合には、S18に進み、積分制御量Iをminとする。また、上記S17において、制御量Iが上限、下限値の間にある場合には、S19に進み、制御量はそのままとする。
次に、送液ポンプ17,22を駆動するサーボモータ20,24ヘの速度指令値Upを前述した式(1)から算出する(S20)。
【0035】
次のS21では、この速度指令値Upが速度指令の制限値内に入るかどうかをチェックする。S21において、速度指令値Upが上限値Umaxを越える場合には、S22に進み、上記式(1)で算出された速度指令値Upを上限値とする。また、上記S21において、速度指令値Upが上限値Umaxを越えない場合には、S23で速度指令値Upが下限値Uminより小さいかどうかをチェックする。
【0036】
上記S23において、速度指令値Upが下限値Uminより小さい場合には、S24に進み、上記式(1)で算出された速度指令値Upを下限値とする。また、上記S23において、上限値Umaxと下限値Uminとの間にある場合にはS25に進み、制御量はそのままとする。そして、S26では、制御量Upを出力して今回の処理を終了する。
【0037】
このように、サーボモータ20,24は、超音波流量計18,27による計測された流量計測値に基づいて塗料供給系路12を流れる塗料の流量、及び硬化剤供給系路13を流れる硬化剤の流量が予め設定された所定の混合比を保つように制御され、塗料に硬化剤が一定の混合比で混合された混合液を塗装ガン14に安定供給できる。
【0038】
尚、上記実施の形態では、塗料に硬化剤を混合させる場合を一例として挙げて説明したが、これに限らず、塗料に他の液体あるいは他の塗料を混合させる場合にも適用できるのは勿論である。
また、上記実施の形態において、バルブユニット16、21がない構成でも良いのは言うまでもない。
【0039】
さらに、上記実施の形態において、超音波流量計18,27を用いたが、これに限らず、供給系路内に超音波を発信して流量を計測する流量計であれば、超音波流量計18,27以外の流量計、例えば渦発生体の下流に発生するカルマン渦の周期又は周波数を検出して流量を計測する超音波式渦流量計を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、少なくとも色替えバルブユニットの吐出側系路に超音波を系路中に発信して流量を計測する流量計を設けたため、色替えバルブユニットで複数種の塗料又は液が混合された混合塗料の供給量を計測できると共に、超音波により塗装ガンに供給される混合塗料の混合を促進することができる。また、2液混合に用いた場合にも、音圧によりダイナミックミキサの効果が得られ、混合状態を改善でき、コリオリ式質量流量計や回転体を有する流量計等に比べて圧力損失が小さい上、脈動が殆どないため、塗装品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる塗料供給装置の一実施例の構成を示す構成図である。
【図2】塗料供給装置11を制御するシステム制御部31のブロック図である。
【図3】送液ポンプ17,22を駆動するモータ20,24の制御量を演算する演算処理のフローチャートである。
【図4】制御量Up0(k)、Up1(k)を算出するフィードバック制御系を示すブロック図である。
【図5】システム制御部31が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 塗料供給装置
12 塗料供給系路
13 硬化剤供給系路
14 塗装ガン
15 混合液供給系路
16 第1のバルブユニット
17 第1の送液ポンプ
18 第1の超音波流量計
20,24 サーボモータ
21 第2のバルブユニット
22 第2の送液ポンプ
25 第3のバルブユニット
26 ミキシングブロック
27 第2の超音波流量計
28 スタティックミキサ
31 システム制御部
32 CPU
33 A/D変換器
34 D/A変換器
35 I/Oインターフェース

Claims (3)

  1. 複数種の塗料とエアーとシンナーとが供給され、前記複数種の塗料又は前記エアー又は前記シンナーの何れか1つが選択されて吐出される第1のバルブユニットと、該第1のバルブユニットから吐出された第1の流体を送液する第1の送液ポンプと、該第1の送液ポンプから吐出された前記第1の流体の流路に超音波を発信して前記第1の流体の流量を計測する第1の超音波流量計と、が配設された塗料供給系路と、
    複数種の硬化剤とエアーとシンナーとが供給され、前記複数種の硬化剤又は前記エアー又は前記シンナーの何れか1つが選択されて吐出される第2のバルブユニットと、該第2のバルブユニットから吐出された第2の流体を送液する第2の送液ポンプと、が配設された硬化剤供給系路と、
    前記塗料供給系路と前記硬化剤供給系路のそれぞれの下流側端部とエアーとシンナーとが接続された第3のバルブユニットと、前記第1の流体と前記第2の流体とを混合させるミキシングブロックと、前記ミキシングブロックから吐出された混合塗料の流路に超音波を発信して前記混合塗料の流量を計測する第2の超音波流量計と、前記第2の超音波流量計を通過した前記混合塗料を均一に混合させるスタティックミキサと、前記スタティックミキサから供給された前記混合塗料を噴霧する塗装ガンと、が配設された混合液供給系路と、からなる塗料供給装置であって、
    前記混合塗料が所定の混合比となるよう予め設定された前記第1の超音波流量計及び前記第2の超音波流量計のそれぞれの目標流量Vr0及びVr1を所定の時間毎に読み込み、
    前記複数種の塗料の1つが選択されていれば前記塗料供給装置が塗装中であると判断して、前記第1及び第2の超音波流量計により前記第1の流体の流量Vf1と前記混合塗料の流量Vf2とを計測し、前記Vf2から前記Vf1を減算して前記第2の流体の流量Vf0を算出し、前記Vf0と前記Vf1とがそれぞれの前記目標流量Vr0及びVr1となるよう、前記第1の送液ポンプのギヤを駆動するサーボモータと前記第2の送液ポンプのギヤを駆動するサーボモータとを制御し、
    前記エアーと前記シンナーとが交互に選択されていれば前記塗料供給装置が洗浄中であると判断して、前記第1及び第2の超音波流量計の圧電セラミックへの印加電圧を通常の計測時のn倍にすること、を特徴とする塗料供給装置。
  2. 請求項1記載の塗料供給装置を備えたことを特徴とする塗装用ロボット。
  3. 請求項1記載の塗料供給装置を備えたことを特徴とするレシプロケータ。
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