JP3156263B2 - 半導体論理回路 - Google Patents

半導体論理回路

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JP3156263B2 JP04599391A JP4599391A JP3156263B2 JP 3156263 B2 JP3156263 B2 JP 3156263B2 JP 04599391 A JP04599391 A JP 04599391A JP 4599391 A JP4599391 A JP 4599391A JP 3156263 B2 JP3156263 B2 JP 3156263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体論理回路に利用
され、特に、BiCMOS論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3はBiCMOS論理回路の一例を示
す回路図である。図3において、VCCおよびVCCQ は電
源、M1 はPMOSトランジスタ、M2 およびM3 はN
MOSトランジスタ、ならびにQ1 はNPNバイポーラ
トランジスタである。ここで、NPNバイポーラトラン
ジスタQ1 がドライバーであり、NMOSトランジスタ
3 がオフバッファである。
【0003】ゲートG1 からの信号g1 をPMOSトラ
ンジスタM1 とNMOSトランジスタM2 で構成するイ
ンバータが受けて、その反転信号をNPNバイポーラト
ランジスタQ1 とNMOSトランジスタM3 で駆動す
る。いまかりに、ゲートG1からの信号g1 が「H」レ
ベルのとき、インバータからの信号は「L」レベルとな
り、NPNバイポーラトランジスタQ1 は「オフ」し、
NMOSトランジスタM3 は「オン」するので、出力端
子DOUT は「L」レベルに下がる。逆に、ゲートG1
らの信号g1 が、「L」レベルのときは、NPNバイポ
ーラトランジスタQ1 が「オン」、出力端子DOUT のレ
ベルは「H」レベルに駆動され、いわゆるインバータ動
作をする。
【0004】このとき、出力端子DOUT には、図3に示
すように、NPNバイポーラトランジスタQ1 のエミッ
タ−ベース間容量C3 と、NMOSトランジスタM3
ドレイン−ゲート間容量C4 、およびドレイン−接地間
容量C5 とが負荷している。C3 =1.5pF 、C4 =0.5p
F 、C5 =2.0pF とすると、出力端子DOUT には約4pF
の容量が負荷していることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の半導体論理
回路の場合、出力DOUT には、NPNバイポーラトラン
ジスタQ1 のエミッタ−ベース間容量C3 と、NMOS
トランジスタM3 のソース−ゲート間容量C4 およびソ
ース−接地間容量C5 とが負荷されており、これら容量
のため、例えば出力端子DOUT の容量が約4pFあった。
【0006】通常高速のバスラインBSを構成する場
合、図4に示すように、前記従来回路D1 、D2 、D3
…の出力が多数(例えば50回路) のこのバスラインBS
に接続される。このため、このバスラインBSには、 4pF×50回路=200pF の容量が存在することになり、高速動作を実現する上で
の大きな障害となっていた。
【0007】本発明の目的は、前記の課題を解消するこ
とにより、多数の半導体論理回路を並列接続したバスラ
インに負荷される容量を低減し、高速動作を可能とする
半導体論理回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドライバーと
オフバッファの直列回路より構成されたインバータ回路
を含む半導体論理回路において、前記インバータ回路
は、第一の電位と前記第一の電位とは異なる第二の電位
間にゲートを共通接続とする第一及び第二のトランジス
タが直列に接続され、前記ドライバーと前記オフバッフ
ァの間に第一のダイオードと第二のダイオードが直列に
接続され、かつ前記ドライバーと前記オフバッファは第
三の電位と前記第二の電位間に直列に接続され、前記第
一のダイオードのカソードと前記第二のダイオードのア
ノードは、出力端子に接続され、前記ドライバーは、前
記インバータ回路の出力を入力とし、前記オフバッファ
は、前記インバータ回路の入力または出力を入力として
いることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、前記第一および第二のダ
イオードがショットキー障壁ダイオードであることが好
ましい。
【0010】
【作用】出力端子とドライバ(NPNバイポーラトラン
ジスタQ1 )間、ならびに出力端子とオフバッファ(N
MOSトランジスタM3 )間にはそれぞれ第一および第
二のダイオードが接続される。これにより、回路には二
つのダイオードの陽極−陰極間容量が直列に挿入され、
それぞれのダイオードの陽極−接地間容量が並列に挿入
された形となる。
【0011】ここで、ダイオードの陽極−接地間容量は
値が小さく無視することができ、全体の負荷容量はダイ
オードの陽極−陰極間容量が直列に挿入された分だけ小
さくなる。この軽減効果はダイオードの陽極−陰極間容
量値が小さいほど大であり、この点よりダイオードとし
てショットキー障壁ダイオードを用いることが好まし
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】図1は本発明の第一実施例を示す回路図で
ある。本第一実施例は、入力が入力端子IN に接続され
たゲートG1 と、ゲートがゲートG1 の出力に共通接続
され電源VCCと接地電位間に接続されたPMOSトラン
ジスタM1 とNMOSトランジスタM2 からなるインバ
ータと、ベースがこのインバータの出力にコレクタが電
源VCCQ にそれぞれ接続されたドライバーとしてのNP
NバイポーラトランジスタQ1 と、陽極がNPNバイポ
ーラトランジスタQ1 のエミッタに陰極が出力端子D
OUT にそれぞれ接続された第一のダイオードとしてのシ
ョットキー障壁ダイオードS1 と、ゲートがゲートG1
の出力にソースが接地電位に接続されたオフバッファと
してのNMOSトランジスタM3 と、陽極が出力端子D
OUTに陰極がNMOSトランジスタM3 のドレインにそ
れぞれ接続された第二のダイオードとしてのショットキ
ー障壁ダイオードS2 とを含んでいる。
【0014】本発明の特徴は、図1において、ショット
キー障壁ダイオードS1 およびS2 を挿入したことにあ
る。
【0015】次に、本第一実施例の動作について説明す
る。
【0016】いま、ゲートG1 から「H」レベルの信号
1 がPMOSトランジスタM1 とNMOSトランジス
タM2 からなるインバータに入力されるとき、インバー
タからの信号は「L」レベルとなり、NPNバイポーラ
トランジスタQ1 は「オフ」し、NMOSトランジスタ
3 は「オン」するので、出力端子DOUT のレベルは接
地電位近くまで下がる。
【0017】逆に、ゲートG1 からの信号g1 が「L」
レベルのとき、NPNバイポーラトランジスタQ1
「オン」し、NMOSトランジスタM3 は「オフ」する
ので、出力端子DOUT のレベルは、NPNバイポーラト
ランジスタQ1 の順方向電圧VF1とショットキー障壁ダ
イオードS1 の順方向電圧VF2の和だけ電源VCCの電圧
から下がるレベルとなる。NPNバイポーラトランジス
タQ1 のVF1は約 0.7V、ショットキー障壁ダイオード
1 のVF2は約 0.5Vであるから、出力端子DOUT
「H」レベルはVCC=5Vのとき 3.8Vとなる。
【0018】このとき、NPNバイポーラトランジスタ
1 のエミッタ−ベース間容量C3 、ショットキー障壁
ダイオードS1 およびS2 による負荷容量C1 、C2
6 およびC7 、NMOSトランジスタM3 のソース−
ゲート間容量C4 、ならびにソース−接地間容量C5
存在する。ここで各容量の代表的な値として、C1 =C
2 = 0.8pF、C6 =C7 =0.5pF 、C3 =1.5pF 、C4
=0.5pF 、C5 =2.0pF とすると、出力端子DOUT に負
荷される容量は1.68pFとなる。
【0019】従って、従来の回路にくらべ、本第一実施
例での出力端子DOUT の負荷容量は42% (1.68pF/4p
F) に削減され、従来より高速化されることになる。
【0020】図2は本発明の第二実施例を示す回路図で
ある。本第二実施例は、図1の第一実施例において、N
PNバイポーラトランジスタQ1 のかわりにPMOSト
ランジスタM4 を用い、さらに、NMOSトランジスタ
3 のゲートを、ゲートG1 の出力からかえてPMOS
トランジスタM1 とNMOSトランジスタM2 からなる
インバータの出力に接続したものである。
【0021】本第二実施例の動作は以下のとおりであ
る。ゲートG1 からの信号g1 が「L」レベルのとき、
インバータの出力は「H」レベルとなり、PMOSトラ
ンジスタM4 が「オフ」し、NMOSトランジスタM3
は「オン」するので、出力端子DOUT は「L」レベルに
下がる。また、信号g1 が「H」レベルのときは、PM
OSトランジスタM4 は「オン」し、NMOSトランジ
スタM3は「オフ」するので出力端子DOUT のレベル
は、「H」レベルに駆動される。
【0022】本第二実施例は第一実施例と同様、ショッ
トキー障壁ダイオードS1 およびS2 のために、出力端
子DOUT の負荷容量が小さくなり、高速化を図ることが
できる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明は、ドラ
イバーとオフバッファ間に、例えば、ショットキー障壁
ダイオードを直列に二つ接続し、その共通接続点から出
力を取り出すことで、出力の負荷容量を下げ、反射ノイ
ズを抑え、高速化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示す回路図。
【図2】 本発明の第二実施例を示す回路図。
【図3】 従来例を示す回路図。
【図4】 バスラインと従来回路の関係図。
【符号の説明】
BS バスライン C1 、C2 ショットキー障壁ダイオードS1 、S2
の陽極−陰極間容量 C3 NPNバイポーラトランジスタQ1 のエミッタ
−ベース間容量 C4 NMOSトランジスタM3 のドレイン−ゲート
間容量 C5 NMOSトランジスタM3 のドレイン−接地間
容量 C6 、C7 ショットキー障壁ダイオードS1 、S2
の陽極−接地間容量 D1 〜D3 ゲート DOUT 出力端子 G1 ゲート g1 信号 In 入力端子 M1 、M4 PMOSトランジスタ M2 、M3 NMOSトランジスタ Q1 NPNバイポーラトランジスタ S1 、S2 ショットキー障壁ダイオード VCC、VCCQ 電源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライバーとオフバッファの直列回路より
    構成されたインバータ回路を含む半導体論理回路におい
    て、 前記インバータ回路は、第一の電位と前記第一の電位と
    は異なる第二の電位間にゲートを共通接続とする第一及
    び第二のトランジスタが直列に接続され、 前記ドライバーと前記オフバッファの間に第一のダイオ
    ードと第二のダイオードが直列に接続され、かつ前記ド
    ライバーと前記オフバッファは第三の電位と前記第二
    電位間に直列に接続され、 前記第一のダイオードのカソードと前記第二のダイオー
    ドのアノードは、出力端子に接続され、 前記ドライバーは、前記インバータ回路の出力を入力と
    し、 前記オフバッファは、前記インバータ回路の入力または
    出力を入力としていることを特徴とする半導体論理回
    路。
  2. 【請求項2】前記第一および第二のダイオードがショッ
    トキー障壁ダイオードである請求項1に記載の半導体論
    理回路。
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