JP3156051B2 - 樹脂製管継手のインナリング圧入治具 - Google Patents

樹脂製管継手のインナリング圧入治具

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JP3156051B2
JP3156051B2 JP21682399A JP21682399A JP3156051B2 JP 3156051 B2 JP3156051 B2 JP 3156051B2 JP 21682399 A JP21682399 A JP 21682399A JP 21682399 A JP21682399 A JP 21682399A JP 3156051 B2 JP3156051 B2 JP 3156051B2
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卓也 石田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L47/00Connecting arrangements or other fittings specially adapted to be made of plastics or to be used with pipes made of plastics
    • F16L47/04Connecting arrangements or other fittings specially adapted to be made of plastics or to be used with pipes made of plastics with a swivel nut or collar engaging the pipe
    • F16L47/041Connecting arrangements or other fittings specially adapted to be made of plastics or to be used with pipes made of plastics with a swivel nut or collar engaging the pipe the plastic pipe end being flared either before or during the making of the connection

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂製管継手のイン
ナリング圧入治具に関するもので、詳しくは、半導体製
造や医療,医薬品製造、食品加工、化学工業等の各種技
術分野の製造工程で取り扱われる高純度液や超純水の配
管に適用される樹脂製管継手の一方の接続部材である樹
脂製管材の一端部内に、該管材と継手本体との間の密封
力および抜止め力を増大させるためのスリーブ状のイン
ナリングを圧入し固定する際に使用される樹脂製管継手
のインナリング圧入治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂製管継手の一例として、図
11に示すような構成のものが知られている。この図1
1に示す樹脂製管継手は、例えばPFA,PTFE,E
TFEなどの耐薬品性および耐熱性に優れた特性の樹脂
から製作される筒状の継手本体1と、スリーブ状インナ
ーリング8と、袋ナット状の押輪9とから構成されてい
る。
【0003】上記継手本体1は、その軸方向の一端部に
筒状の受口2が形成され、該受口2の入口に軸線Cに対
して交差して後述する三次シール部5Cを形成する傾斜
シール面4が形成されているとともに、受口2の奥部に
は後述する一次シール部5Aを形成する環状シール端面
6が形成され、この環状シール端面6の径外側位置には
後述する二次シール部5Bを形成する円筒状の溝部7が
形成されており、かつ、その外周には雄ねじ部3が形成
されてなる。
【0004】上記スリーブ状のインナーリング8は、そ
の内周が樹脂製管材10および継手本体1の胴部1Aの
内周と同一の内径に形成されて流体の移動(流動)を妨
げないように形成されているとともに、その内端部に継
手本体1の受口2に嵌合可能な嵌合部11を有し、この
嵌合部11に連続して形成された管材圧入部12の先端
部側の外側に断面山形の膨出部13が形成されており、
上記嵌合部11が管材10の一端部から突出する状態で
上記圧入部12を管材10の一端部内に圧入し固定する
ことにより、上記膨出部13に対応する箇所の管材10
の周壁部を拡径させて上記継手本体1の受口2の入口に
形成された傾斜シール面4に軸方向から当接して上記の
三次シール5Cを形成する外周シール面14を有し、上
記継手本体1の受口2に挿入される管材10の挿し込み
部15が形成されている。
【0005】また、上記インナリング8の管材10から
の突出部である上記嵌合部11には、上記管材10の挿
し込み部15を継手本体1の受口2に挿入したとき、上
記環状シール端面6に軸方向から当接して上記の一次シ
ール部5Aを形成する突出内端面16が形成されてお
り、この突出内端面16および上記環状シール端面6は
それぞれそれらの内周側ほど順次縮径されるテーパ面に
形成されているとともに、このテーパ面からなる突出内
端面16の径外側位置には該突出内端面16よりも軸方
向の外方へ向かって突出し上記円筒状溝部10内に圧入
されて上記の二次シール部5Bを形成する円筒状シール
部17が一体に突出形成されている。
【0006】上記袋ナット状の押輪9は、その円筒状部
9Aの内周面に上記継手本体1の雄ねじ部3に螺合する
雌ねじ部18が形成されているとともに、円筒状部9A
の外端部に軸心側に延設されて管材10をその外側から
押圧する環状押圧部9Bが一体に連設されており、この
環状押圧部9Bの内端位置には押圧エッジ9Cが形成さ
れている。
【0007】上記のごとき各構成部品1,8,9を有す
る樹脂製管継手においては、インナリング8の圧入部1
2を管材10の一端部内に圧入し固定し該圧入部12に
形成の膨出部13に対応する箇所の管材10の周壁部を
拡径させることにより、両者8,10を一体結合して管
材10の挿し込み部15を形成する。ついで、その管材
10の挿し込み部15を上記継手本体1の受口2に挿入
してインナリング8の円筒状シール部17を継手本体1
側の円筒状溝部7内に向けて進行させる。
【0008】次いで、管材10の外側に遊嵌させている
押輪9の雌ねじ部18を継手本体1側の雄ねじ部3に螺
合させて該押輪9を上記継手本体1側へ螺進させること
により、上記インナリング8を環状押圧部9Bの押圧エ
ッジ9Cによって軸方向から押圧して該インナリング8
の円筒状シール部17を継手本体1の円筒状溝部7内に
圧入させて両者17,7の内外周面間に径方向の面圧を
発生させて軸方向に長い二次シール部5Bを形成させ
る。さらに、上記押輪9を螺進させて強く締め付けるこ
とによって、上記二次シール部5Bの軸方向長さを大き
くするとともに、上記インナリング8側の突出内端面1
6を継手本体1側の受口2の環状シール端面6に当接さ
せて両者16,6間に軸方向の面圧を発生させて一次シ
ール部5Aを形成させ、さらに、上記継手本体1の受口
2の入口に形成の傾斜シール面4に上記管材10の挿し
込み部15が有する外周シール面14を軸方向から当接
させて三次シール部5Cを形成させ、これによって、管
材10を継手本体1に対して抜止め状態で、かつ、密封
状態に接続する。
【0009】ところで、上記構成の樹脂製管継手におい
て、常温下で樹脂製管材10の一端部内にスリーブ状イ
ンナリング8を圧入し固定する治具として、例えば実開
昭62−134629号公報などに開示されているよう
なインナリング挿入装置が知られている。この従来のイ
ンナリング挿入装置は、図12に示すように、ベースア
ーム20の一端側に管材10を固定保持するクランプ部
21を設けるとともに、ベースアーム20の他端側に
リップ部22とこのグリップ部22に揺動自在に枢着さ
れたトッグルレバー23とを設け、このトッグルレバー
23の端部に一端が係合され、上記ベースアーム20に
取付けられたガイドベース24に摺動自在でスプリング
28を介してクランプ部21から離間する方向に移動付
勢して保持されたスライド軸25の他端に、インナリン
グ8を嵌合保持可能なフィード矢26を持つフィード部
材27を螺合固定させて構成されている。
【0010】このような構成のインナリング挿入装置に
よれば、クランプ部21に管材10をクランプさせる一
方、フィード部材27のフィード矢26にインナリング
8を嵌合保持させた上、グリップ部22を握りトッグル
レバー23をスプリング28の弾性付勢力に抗して強く
引き操作することによって、図13に示すように、管材
10の一端部よりフィード矢26およびインナリング8
を管材10内に挿入し固定する。そして、挿入固定完了
後はトッグルレバー23をスプリング28の付勢力を介
して戻すことによって、インナリング8を管材10内に
残してフィート矢26を管材10の一端部から抜き出
し、これによって、管材10の一端部内にインナリング
8が挿入固定されて該インナリング8の圧入部12に形
成の膨出部13に対応する箇所の管材10の周壁部が拡
径され両者8,10が一体結合された管材10の挿し込
み部15を形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来のインナリング挿入装置においては、
管材10の内径がフィード部材27のフィード矢26の
外径よりも少しでも大きくなるような僅かな寸法誤差が
あっても、フィード矢26はもとよりこれに嵌合保持さ
れているインナリング8を管材10に圧入することがで
きなかったり、あるいは、無理に挿入することで、イン
ナリング8の先端や管材10の内周面を傷つけられると
いった問題がある。かといって、フィード矢26の外径
を管材10の内径に比して小さくすると、これに嵌合保
持されるインナリング8の内径も当然、管材10の内径
よりも小さくなるために、挿入状態において、管材10
の内周面とインナリング8の内周面との間に段差が生
じ、この段差が高純度液や超純水を輸送する場合の管継
手として好ましくない液溜まりの原因となりやすいとい
う問題があった。
【0012】また、上記したインナリング挿入装置を用
いる際、事前に樹脂製管材10の端部を加熱により柔ら
かくしてから、この管材10の端部にフイード矢26を
介してインナリング8を挿入することも考えられるが、
この場合は、加熱のためにヒーターなどの加熱装置を準
備しなければならないとともに、圧入後、管材10が冷
却されるまで待って接続を行なう必要があり、所定の管
継手接続作業を完了するまでに時間がかかるという別な
問題がある。
【0013】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、事前加熱などが不要が非常に効率のよい圧入
および接続作業を行なえるものでりながら、インナリン
グを管材の端部に容易に、かつ、製作誤差などにより多
少の径変化があっても、インナリングの先端や管材を傷
つけることなく、適正な拡径状態に圧入し固定すること
ができる樹脂製管継手のインナリング圧入治具を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る樹脂製管継手のインナリング圧入治具
は、樹脂製管材(10)の端部内にスリーブ状インナリ
ング(8)を樹脂製管材(10)との軸線方向相対移動
により圧入し固定するための樹脂製管継手のインナリン
グ圧入治具であって、上記インナリング(8)を挿入保
持するホルダー(30)の先端には、それの先端部(3
1a)の外径寸法(D1)が樹脂製管材(10)の内径
寸法(d1)よりも小さく、かつ、それの後端部(31
b)の外径寸法(D2)がインナリング(8)の先端部
の外径寸法(d2)よりも大きくて樹脂製管材(10)
の端部(10a)への押込み移動に伴い、その樹脂製管
材(10)の端部(10a)を拡径方向に塑性変形させ
る拡径部材(31)が取外し可能に固定保持されている
ことを特徴とするものである。
【0015】上記のような構成の本発明によれば、ホル
ダーにインナリングを挿入保持させるとともに、このホ
ルダーの先端に拡径部材を固定保持させた上で、この拡
径部材を固定保持しているホルダーが固定されている樹
脂製管材の端部に向けて押込まれるように治具を前進さ
せることにより、拡径部材がその先端部から樹脂製管材
内に進入されて管材の端部が拡径方向に塑性変形され
る。その後、治具を後退させて拡径部材を樹脂製管材か
ら抜き出すとともに、この拡径部材をホルダーの先端か
ら取外した後、治具を再び前進させてホルダー及びイン
ナーリングを拡径された樹脂製管材の端部から管材内に
所定量押込み移動させ、かつ、ホルダーのみを抜き出す
ことにより、管材の端部内へのインナリングの圧入固定
作業が完了する。
【0016】上記構成の樹脂製管継手のインナリング圧
入治具において、上記拡径部材を、請求項2に記載のよ
うに、樹脂管材の端部への押込み移動に伴いその端部が
拡径方向に塑性変形されたとき、樹脂製管材の内径がイ
ンナリングの内径と同じか、もしくは、それよりも大き
くなるような円錐形状に形成しておくことによって、拡
径後、一旦拡径部材を取り外してインナリングを管材の
端部に押込み移動させる際にインナリングの先端が管材
の内周面に突き当たって、それらインナリングの先端や
管材の内周面を傷つけるといった管継手にとって好まし
くない事態を発生することなく、インナリングを管材の
端部に容易かつスムースに圧入し固定することができ
る。
【0017】また、上記構成の樹脂製管継手のインナリ
ング圧入治具において、上記拡径部材の後端部に、請求
項3に記載のように、樹脂製管材への押込み量を制限す
るストッパーを設けることによって、樹脂製管材の端部
における管軸方向及び拡径方向の塑性変形量をばらつき
なく、適正値とすることができる。
【0018】また、上記構成の樹脂製管継手のインナリ
ング圧入治具において、上記ホルダーの全体及び拡径部
材は、製作面及び取扱い面を考慮して、請求項4に記載
のように、共に樹脂材料から構成されていることが好ま
しい。樹脂材料を用いる場合、通常は安価なポリプロピ
レン(PP)などから構成することが望ましいが、PP
などの他にポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、PFA等の弗
素樹脂材料を組合わせ使用してもよい。それら構成部材
のうち、特に、拡径部材については、請求項5に記載の
ように、弗素樹脂から構成することにより、該拡径部材
と管材との間の摩擦係数を低減させることが可能とな
り、管材端部の拡径のための押込み移動を一層スムーズ
に行なうことができる。
【0019】さらに、小径の管継手を対象とする場合に
おける治具強度を確保するために、請求項6に記載のよ
うに、ホルダーを金属材料から構成し、その外周面に樹
脂コーティングを施すことによって、必要強度を確保し
ながら、金属イオンの付着を防止し半導体製造工程で用
いる高純度液や超純水の輸送時に不純物の混入という不
都合を解消することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る樹脂製管継
手のインナリング圧入治具の半縦断側面図であり、この
インナリング圧入治具Aは、インナリング8を挿入保持
する軸線方向にストレートな大径部30aとその先端側
から前方へ向けて一体に突出形成されて後述する拡径部
材を嵌合固定する小径部30bと図12で説明したイン
ナリング挿入装置におけるフィード部材27先端に形成
の保持孔27a内に挿嵌しセットボルト33により固定
可能な取付軸部30cとを有し、これら全体がPPなど
の樹脂材料から一体成形されたホルダー30と、このホ
ルダー30の小径部30bに取外し可能に嵌合固定され
たPPなどの樹脂製拡径部材31とから構成されてい
る。
【0021】上記拡径部材31は、それの軸線方向の先
端部31aの外径寸法(D1)が樹脂製管材10の内径
寸法(d1)よりも小さく、かつ、それの軸線方向の後
端部31bの外径寸法(D2)がインナリング8の先端
部8aの外径寸法(d2)よりも大きい円錐形状に形成
されているとともに、上記後端部31bには樹脂製管材
10への押込み量を制限するストッパー31cが一体に
設けられている。この拡径部材31は、図5に示すよう
に、樹脂製管材10の端部10aへの押込み移動に伴
い、その樹脂製管材10の端部10aを拡径方向に塑性
変形させるもので、そのような塑性変形がなされたと
き、樹脂製管材10の拡径端部10aに連なるストレー
ト部分の内径(d3)がインナリング8の内径(d4)
と同じか、もしくは、それよりも僅かに大きくなるよう
に形成されている。
【0022】次に、上記のような構成を持つ樹脂製管継
手のインナリング圧入治具Aを用いてインナリング8を
管材10の一端部10a内に圧入し固定して図11にお
ける樹脂製管継手の挿し込み部15を形成する作業につ
いて説明する。 (1)図12に示すインナリング挿入装置におけるフィ
ード部材27先端に形成の保持孔27a内にホルダー3
0の取付軸部30cを挿嵌しセットボルト33により固
定させた上で、図2に示すように、ホルダー30の大径
部30aにインナリング8を挿入保持させる。 (2)この状態で、図3に示すように、上記ホルダー3
0の小径部30bに拡径部材31を嵌合固定する。 (3)次に、図4に示すように、12に示すインナリ
ング挿入装置におけるクランプ部21に管材10をクラ
ンプさせる。 (4)続いて、インナリング挿入装置のグリップ部22
を握りトッグルレバー23をスプリング28の弾性付勢
力に抗して強く引き操作して、図5に示すように、圧入
治具Aを管材10の端部10aに向けて前進移動させる
ことにより、拡径部材31がそれの小径側先端部31a
から管材10の一端部10a内に押込み進入され、これ
によって、管材10の一端部10aが拡径方向に塑性変
形される。このとき、樹脂製管材10の拡径された一端
部10aに連なるストレート部分の内径(d3)はイン
ナリング8の内径(d4)と同じか、もしくは、それよ
りも僅かに大きくなっている。 (5)その後、インナリング挿入装置のグリップ部22
を放してトッグルレバー23をスプリング28の付勢力
を介して戻すことによって、治具Aが後退移動して拡径
部材31が図6に示すように、管材10の一端部10a
から抜け出される。この抜き出し状態で、ホルダー30
の小径部30bに嵌合固定されている拡径部材31を図
7に示すように、ホルダー30から取り外す。 (6)そして、再びインナリング挿入装置のグリップ部
22を握りトッグルレバー23をスプリング28の弾性
付勢力に抗して強く引き操作して、図8に示すように、
圧入治具Aを管材10の拡径一端部10aに向けて前進
移動させることにより、ホルダー30に挿入保持されて
いるインナリング8を管材10の一端部10a内に挿入
した後、ホルダー30を抜き出すことによって、図9に
示すように、管材10の一端部10a内へのインナリン
グ8の圧入固定作業が完了する。
【0023】上記のように、樹脂製管材10の端部10
aに対する事前加熱などを要することなく、治具Aを管
材10に対して軸線方向に2回に亘り移動させるだけ
で、管材10の端部10aを常に適正かつ均一に拡径し
てインナリング8を管材10の端部10aに容易かつス
ムーズに圧入し固定することができ、また、インナリン
グ8の内径(d4)が管材10の内径(d3)と同一あ
るいはそれよりも僅かに大きくなるような製作誤差など
があったとしても、インナリング8の先端や管材10の
内周面を傷つけるといった管継手にとって好ましくない
事態の発生を確実に回避することができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、管材10及び
継手本体の径が大きい大径管継手を対象にしてホルダー
30の全体及び拡径部材31を共にPPなどの樹脂材料
から構成したものについて説明したが、拡径部材31を
PETやPTFE、PFAなどの弗素樹脂材料から構成
することによって、この拡径部材31と管材10との間
の摩擦係数を低減させて管材10の端部10aを拡径す
る際の拡径部材31の管材10に対する押込み移動を一
層スムーズに行なうことができる。
【0025】また、管材10及び継手本体が共に小さい
小径管継手を対象とする場合は、ホルダー30の強度を
確保するために、図10に示すように、該ホルダー30
をSUS304等の金属材料から構成し、この金属材料
製ホルダー30の外周面に例えば弗素樹脂コーティング
層34を施すことによって、ホルダー30の強度を十分
に確保しながら、その外周面への金属イオンの付着を防
止し半導体製造工程で用いる高純度液や超純水の輸送時
に不純物の混入という不都合を解消することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、管材を
事前加熱するなどの設備及び手間を要することなく、樹
脂製管材の端部を冷間のままで拡径塑性変形し、その拡
径された管材の端部にインナリングを圧入すればよいの
で、管材端部の拡径及びインナリングの圧入から管継手
としての接続までの作業を非常に効率よいものとするこ
とができる。しかも、インナリングの内径が管材の内径
と同一あるいはそれよりも多少大きい場合であっても、
そのインナリングを管材の端部に容易に、かつ、それら
を傷付けないでスムースに圧入させることができ、加え
て、管材の拡径度合いを常に均一かつ適正にして過剰な
拡径や不均一な拡径を防止することができる。したがっ
て、簡単な作業で管材の一端部にインナリングを容易確
実に圧入し固定することができるという効果を奏する。
【0027】特に、ホルダーの全体及び拡径部材を樹脂
材料から構成することにより、半導体製造工程で用いる
高純度液や超純水の輸送時における耐蝕性および耐薬品
性で優れた効果を奏することができる。
【0028】また、ホルダーと拡径部材のうち、拡径部
材を弗素樹脂材料から構成することにより、管材端部の
拡径時における拡径部材と樹脂製管材との摩擦係数を低
減することが可能で、拡径部材の管材への押込み移動を
一層スムーズに行なうことができる。
【0029】さらに、小径の管継手を対象とする場合
は、ホルダーを金属材料から構成し、その外周面に、例
えば弗素樹脂などの樹脂コーティングを施す構成を採用
することによって、治具としての必要強度を確保しなが
ら、金属イオンの付着を防止して半導体製造工程で用い
る高純度液や超純水の輸送時に不純物の混入という不都
合をも解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂製管継手のインナリング圧入
治具を示す半縦断側面図である。
【図2】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
る圧入作業前でホルダーのセット状態を示す半縦断側面
図である。
【図3】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
る圧入作業前でホルダーへの拡径部材の取付け状態を示
す半縦断側面図である。
【図4】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
る管材端部の拡径作業時の第1状態を示す半縦断側面図
である。
【図5】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
る管材端部の拡径作業時の第2状態を示す半縦断側面図
である。
【図6】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
る管材端部の拡径作業完了時の状態を示す半縦断側面図
である。
【図7】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
るインナリング圧入作業前の状態を示す半縦断側面図で
ある。
【図8】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
るインナリング圧入作業時の状態を示す半縦断側面図で
ある。
【図9】同上樹脂製管継手のインナリング圧入治具によ
るインナリング圧入作業の完了状態を示す半縦断側面図
である。
【図10】本発明に係る樹脂製管継手のインナリング圧
入治具の他の実施形態を示す半縦断側面図である。
【図11】樹脂製管継手の一例を示す縦断側面図であ
る。
【図12】従来から使用されていたインナリング挿入装
置の縦断側面図である。
【図13】同上インナリング挿入装置による挿入状態を
示す要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
8 インナリング 10 樹脂製管材 10a 管材の端部 30 ホルダー 30a 大径部 30b 小径部 31 拡径部材 31a 小径先端部 31b 大径後端部 31c ストッパー 34 樹脂コーテング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−9273(JP,A) 特開 昭56−82138(JP,A) 特開 平4−296273(JP,A) 実開 昭62−134629(JP,U) 実開 平3−80188(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 13/00 F16L 33/00 F16K 31/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製管材の端部内にスリーブ状インナ
    リングを樹脂製管材との軸線方向相対移動により圧入し
    固定するための樹脂製管継手のインナリング圧入治具で
    あって、 インナリングを挿入保持するホルダーの先端には、それ
    の先端部の外径寸法が樹脂製管材の内径寸法よりも小さ
    く、かつ、それの後端部の外径寸法がインナリングの先
    端部の外径寸法よりも大きくて樹脂製管材の端部への押
    込み移動に伴い、その樹脂製管材の端部を拡径方向に塑
    性変形させる拡径部材が取外し可能に固定保持されてい
    ることを特徴とする樹脂製管継手のインナリング圧入治
    具。
  2. 【請求項2】 上記拡径部材は、樹脂管材の端部への押
    込み移動に伴いその端部が拡径方向に塑性変形されたと
    き、樹脂製管材の内径がインナリングの内径と同じか、
    もしくは、それよりも大きくなるような円錐形状に形成
    されている請求項1に記載の樹脂製管継手のインナリン
    グ圧入治具。
  3. 【請求項3】 上記拡径部材の後端部には、樹脂製管材
    への押込み量を制限するストッパーが設けられている請
    求項1または2に記載の樹脂製管継手のインナリング圧
    入治具。
  4. 【請求項4】 上記ホルダーの全体及び拡径部材が、共
    に樹脂材料から構成されている請求項1ないし3のいず
    れかに記載の樹脂製管継手のインナリング圧入治具。
  5. 【請求項5】 上記ホルダー及び拡径部材のうち拡径部
    材が、弗素樹脂から構成されている請求項4に記載の樹
    脂製管継手のインナリング圧入治具。
  6. 【請求項6】 上記ホルダーが、金属材料から構成さ
    れ、その外周面には、樹脂コーティングが施されている
    請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂製管継手のイ
    ンナリング圧入治具。
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