JP3156030U - スクリーン - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが前面に描く軌跡をデータ化するために用いられるコード化パターンを有するスクリーンにおいて、自立可能で、かつ、当該スクリーンの前面及び背面の何れの面からも投影された画像を表示することが可能なスクリーンを提供する。【解決手段】スクリーン5は、前面4a側にドットパターンが印刷により形成された基材パネル5aと、ドットパターンが形成された前面4aを保護する保護パネル5bと、保護パネル5bとともに基材パネル5aを立設させるための支持部材5dとから構成される。【選択図】図1
Description
本考案は、位置座標を示すコード化パターンを用いて情報を入力する際に用いられるスクリーンに関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto Pen)」が知られている。このアノトペンは、所定のアルゴリズムによりパターン化された位置座標を示すドットパターンが印刷された専用紙(以下、単に「専用紙」という。)とともに使用される。
具体的には、このアノトペンは、ペン先部に、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。また、ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いた場合に、または、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入した場合に、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが記入した文字、記号または図形などの情報(以下、「記入情報」という。)が生成される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
このようなドットパターンとアノトペンを用いて種々の情報を入力し、当該入力された情報をデータ化するシステムにおいては、プロジェクターを用いて画像を投影する画像投影システムについても適用することが可能である。例えば、この画像投影システムは、一方の面にドットパターンが印刷されたシート(フィルム)を具備するスクリーンを有し、ユーザによって当該スクリーン上においてアノトペンを用いて文字などが記入されると、当該アノトペンに位置座標を読み取らせて記入された文字などを記入情報として取得する(例えば、特許文献2参照)。また、プラズマディスプレイやプロジェクターなどの表示装置に適用可能な座標板であって、携帯性を向上させるために、フレキシブルなフィルム状で、かつ、軽量なロール状のシートによって形成されたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
一方、最近では、このような画像表示システムに用いるシートであって、当該シートの両面にドットパターンを設け、両面にて上述の記入情報をデータ化することが可能なものであって、前面から画像を投影するフロントプロジェクターの投影システムと連動させること、及び、当該シートの背面から画像を投影するリアプロジェクターの投影システムと連動させることが可能なものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献2に記載されたスクリーンであっては、シートのみから形成されており、自立してプロジェクターから投影された画像を表示させることは難しい。また、特許文献3又は4に記載されたシートにあっても、フレキシブル性を有するロール状を有し、又は、フィルム状であるため、自立してプロジェクターから投影された画像を表示させることは難しい。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザが前面に描く軌跡をデータ化するために用いられるコード化パターンを有するスクリーンにおいて、自立可能で、かつ、当該スクリーンの前面及び背面の何れの面からでも投影された画像を表示することが可能なスクリーンを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、第1面と当該第1面と反対の面を形成する第2面を有し、ユーザが前記第1面上に描く軌跡をデータ化するために用いられるコード化パターンが形成されたパネルと、前記パネルを略垂直に支持して立設させるための支持部材と、を備え、前記パネルが、前記第1面に投射された可視光を反射させるとともに、前記第2面に投射された可視光を透過させる構成を有している。
この構成により、請求項1に記載の考案は、パネルを垂直に立設させることによってスクリーン自体を自立させることができるので、壁面や白板などのスクリーンを支えるものを不要にすることができるとともに、第1面又は第2面の何れの面から可視光が投影されたとしても当該可視光に基づく画像をパネルに表示することができるので、第1面側から投影手段によって画像を投影すること及び第2面の側から投影手段によって画像を投影することが可能な兼用のスクリーンとして用いることができる。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のスクリーンにおいて、前記コード化パターンは、前記パネルの第1面に形成されており、更に前記第1面に、透過性を有する保護部材が積層されている構成を有している。この構成により、請求項2に記載の考案は、パネルに投射される画像を遮ることなくコード化パターンを保護することができる。
また、請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のスクリーンにおいて、前記第2面に対向して配置され、当該第2面に入光する光を遮蔽する遮蔽部材を更に備える構成を有している。この構成により、請求項3に記載の考案は、第2面を遮蔽することによって第1面に投影された可視光を的確に反射させることができるので、当該第1面に投影される可視光に基づいて形成される画像を鮮明に表示することができる。
また、請求項4に記載の考案は、請求項3に記載のスクリーンにおいて、前記遮蔽部材は、前記第1面に可視光が投射される際には前記第2面に対向して配置されるとともに前記第2面に可視光を投射する際には当該第2面に可視光が投射可能に配置されるように可動可能な可動板から構成される構成を有している。この構成により、請求項4に記載の考案は、第1面に可視光が投射された場合には、当該可視光を的確に反射させることができるとともに、第2面に可視光が投射された場合には、当該可視光を的確に透過させることができるので、第1面側から投影手段によって画像を鮮明に投影することができ、第2面側から投影手段によって画像を確実に投影することができる。
また、請求項5に記載の考案は、請求項3に記載のスクリーンにおいて、前記遮蔽部材は、シート形状を有し、前記第2面に可視光を投射する際には、前記遮蔽部材が前記第2面に対向配置しないよう前記遮蔽部材を収納する収納手段を更に備える構成を有している。この構成により、請求項5に記載の考案は、第1面に可視光が投射された場合には、当該可視光を確実に反射させることができるとともに、第2面に可視光が投射された場合には、当該可視光を的確に透過させることができるので、第1面側から投影手段によって画像を鮮明に投影することができ、第2面の側から投影手段によって画像を確実に投影することができる。
また、請求項6に記載の考案は、請求項1乃至5の何れか一項に記載のスクリーンにおいて、前記パネルに可視光を投射する投射手段の位置決めを行う位置決め部材を更に備える構成を有している。この構成により、請求項6に記載の考案は、投影手段の位置決めを行うことができるので、第1面又は第2面に投影された可視光に基づく画像を的確に表示することができる。
また、請求項7に記載の考案は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のスクリーンにおいて、前記パネルは、透明又は半透明な樹脂から形成されている構成を有している。この構成により、請求項7に記載の考案は、透明又は半透明な樹脂によって構成され、軽量化を図ることができるので、携帯性を向上させることができるとともに、第1面又は第2面に投影された可視光に基づく画像を的確に表示することができる。
本考案は、パネルを垂直に立設させることによってスクリーン自体を自立させることができるので、壁面や白板などのスクリーンを支えるものを不要にすることができるとともに、第1面又は第2面の何れの面から可視光が投影されたとしても当該可視光に基づく画像をパネルに表示することができるので、第1面側から投影手段によって画像を投影すること及び第2面の側から投影手段によって画像を投影することが可能な兼用のスクリーンとして用いることができる。
以下、本考案の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、位置座標を示すドットパターン(コード化パターン)を電子ペンなどの読取装置に読み取らせてコンピュータ装置に様々な処理を行わせる情報処理システムに本考案のスクリーンを適用した場合の実施形態である。
<第1実施形態>
はじめに、図1〜図5の各図を用いて情報処理システムの第1実施形態について説明する。
はじめに、図1〜図5の各図を用いて情報処理システムの第1実施形態について説明する。
[情報処理システムのシステム構成]
まず、情報処理システムSの構成について説明する。なお、図1は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
まず、情報処理システムSの構成について説明する。なお、図1は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
情報処理システムSは、図1に示すように、スクリーン5と、ユーザによって後述するドットパターン5c上において使用され、ドットパターン(コード化パターン)5cを読み取って位置座標を演算し、記入情報を生成する電子ペン1と、当該電子ペン1から記入情報を受信して処理するコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2から画像信号を受信して当該コンピュータ装置2に表示される画像と同一の画像をスクリーン5に投影するプロジェクター3A又は3Bとから構成される。この構成により、スクリーン5に電子ペン1で文字などを手書きすると、コンピュータ装置2の処理により、手書きの軌跡に沿って文字などの画像をプロジェクター3A又は3Bにより投影し、スクリーン5に表示させることができる。また、プロジェクター3A又は3Bにより投影されているアイコン画像やメニューを電子ペン1でタップすることで、アプリケーションを起動させたり、種々の処理をさせたりすることもできる。
プロジェクター3Aは、スクリーン5の前面(第1面)4aから適切に投影可能な一定の距離を有する位置に設置される。そして、このプロジェクター3Aは、スクリーン5の前面4a側から可視光による画像をスクリーン5に投影し、投影された画像を当該スクリーン5によって反射させて表示させる。つまり、プロジェクター3Aは、フロント・プロジェクターとして用いられる。また、プロジェクター3Bは、スクリーン5の背面(第2面)4bから適切に投影可能な一定の距離を有する位置に設置される。そして、このプロジェクター3Bは、スクリーン5の背面4b側から可視光による画像を投影し、投影された画像を表示させる。なお、スクリーン5の背面4b側から画像が透過して表示される際には、当該画像の左右が反転される画像データの加工処理(反転処理)がコンピュータ装置2又はプロジェクター3Bの内部にて実行され、当該加工処理が実行された画像がスクリーン5に投影される。つまり、プロジェクター3Aは、リア・プロジェクターとして用いられる。
[スクリーン]
次に、図1及び図2を用いてスクリーン5について説明する。なお、図2(a)は、スクリーン5を構成するドットパターンパネル5fの断面図であり、図2(b)は、ドットパターンパネル5fの他の例を示す断面図である。
次に、図1及び図2を用いてスクリーン5について説明する。なお、図2(a)は、スクリーン5を構成するドットパターンパネル5fの断面図であり、図2(b)は、ドットパターンパネル5fの他の例を示す断面図である。
ドットパターンパネル5fは、図2(a)に示すように、透明樹脂又は半透明樹脂(例えば、PETなど)からなる基材パネル5aに、後述するドットパターン(コード化パターン)5cが前面4a側に印刷により形成されており、さらに、ドットパターン5cが形成された前面4aを保護するため、透明樹脂からなる保護パネルないし保護層5bが配置されている。スクリーン5は、このようなドットパターンパネル5fを支持部材5d(図1参照)により立設させて構成される。ここで、基材パネル5aが半透明である場合には、プロジェクター3で投影された画像をより鮮明に結像させることができる。
また、他の構造例として、ドットパターンパネル5fは、図2(b)に示すように、図2(a)に示す構造に加えて、背面側に支持を補強するための透明樹脂からなる支持パネル5eを積層するようにしてもよい。この場合、支持パネル5eから保護パネルないし保護層5bまで積層されたドットパターンパネル5fが支持部材5dにより立設されて(図1参照)、スクリーン5が構成される。
なお、保護パネルないし保護層5bは、UV(紫外線)硬化性樹脂又はEB(電子線(Electron Beam))硬化性樹脂を基材パネル5aに塗布して硬化させて形成させてもよい。また、図2(b)の構成を有する場合には、基材パネル5aを、薄い用紙によって構成してもよい。
支持部材5dは、ドットパターンパネル5fの前面4a及び背面4bの両面から挟持してドットパターンパネル5fを略垂直に立設するL字形状の金具から構成される。そして、L字部分の一方の面は、基材パネル5a又は保護パネルないし保護層5bの一部に固着され、その他の面は、床などの当該スクリーン5が載置される面(以下、「載置面」という。)に当接される。なお、図2(b)に示すドットパターンパネル5fを採用するときも、同様に、支持部材5dを取り付ける。
[ドットパターン]
次に、図3および図4を用いて基材パネル5aに印刷されているアノト方式のドットパターン(コード化パターン)5cについて説明する。なお、図3は、基材パネル5aに印刷されたドットパターン5cのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。また、図4は、ドットパターン5cを説明するための図であり、特に、図4(a)は、ドットパターン5cを模式的に示し、図4(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。
次に、図3および図4を用いて基材パネル5aに印刷されているアノト方式のドットパターン(コード化パターン)5cについて説明する。なお、図3は、基材パネル5aに印刷されたドットパターン5cのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。また、図4は、ドットパターン5cを説明するための図であり、特に、図4(a)は、ドットパターン5cを模式的に示し、図4(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。
ドットパターン5cの各ドットは、図3に示すように、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を仮想格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できるようになっており、このようにして対応付けられた情報の組合せにより、スクリーン5上の位置座標(例えば、X座標及びY座標)が決定されるよう構成されている。
図4(a)は、ある位置のドットパターン5cの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6の36個のドット(以下、「6×6ドット」という。)が、スクリーン5上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターン5cは、当該スクリーン5上における相対的な位置座標を保持している。なお、図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターン5cの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
例えば、このドットパターン5cは、赤外線を吸収するカーボンを含有するインクによって印刷されている。また、このドットパターン5cは、赤外線反射材料から構成されていてもよい。すなわち、このドットパターン5cは、電子ペン1のドット領域の判別手法に基づいて材料が選択されるようになっており、電子ペン1が赤外線を吸収するスクリーン5上の部分をドットの領域と判別させる際には、ドットパターン5cは、赤外線を吸収するカーボン含有インクによって形成され、電子ペン1が赤外線を反射させるスクリーン5上の部分をドット領域と判別させる際には、ドットパターン5cは、赤外線を反射させる材料を含有するインクによって形成される。赤外線を反射させる材料としては、電子ペン1によって読み取り可能な赤外線領域の波長で、かつ、所望の反射率を示すもので有ればよく、例えば、白色顔料又は金属粉顔料、具体的には、酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛、SiO2(石英)、Al2O3(アルミナ)、アルミニウム又は金が好ましく用いられる。
[電子ペン]
次に、図5を用いて本実施形態における電子ペン1の構造とその動作について説明する。なお、図5は、電子ペン1の構造を示す概略図であるとともに、その機能を示すブロック図である。
次に、図5を用いて本実施形態における電子ペン1の構造とその動作について説明する。なお、図5は、電子ペン1の構造を示す概略図であるとともに、その機能を示すブロック図である。
電子ペン1は、プロジェクター3A又は3Bにより画像投影されるスクリーン5のドットパターンパネル5fへの、タップ(ペン先部103によるスクリーン5への軽叩)や文字、記号、図形等の記入に用いられる。また、記入者となるユーザによって電子ペン1を用いてスクリーン5のドットパターンパネル5f上にタップされたり、あるいは、文字、記号または図形が描かれたりすると、電子ペン1は、後述するペン先部103のスクリーン5上の移動経路(以下、「筆跡」、「ストローク」ともいう。)に沿って、ドットパターン5cを局所的、かつ、連続的に読み取る。そして、この電子ペン1は、スクリーン5のドットパターンパネル5fにおけるその局所位置の座標を算出するとともに、その算出した位置座標データをコンピュータ装置2へ送信する。
具体的には、電子ペン1は、図5に示すように、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、このペン先部103は、文字などの記入、または、タップを行う際に、ユーザによってスクリーン5のドットパターンパネル5fの前面に当接される。
なお、電子ペン1によって、スクリーン5のドットパターンパネル5fに記入された筆跡は、コンピュータ装置2の処理によりプロジェクター3によって投影されるため、ペン部104には、インクが充填されていないものがよいが、消去可能なインクが充填されたものであってもよい。このため、「描く」とは、記入者が、インクが充填された電子ペン1によって文字、記号または図形をスクリーン5上に記入することのみならず、インクが充填されていない電子ペン1によって文字等をスクリーン5上に記入することも含む。
バッテリー112は、電子ペン1内の各部材に電力を供給するためのものであり、例えば、電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うように構成されている。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1によりスクリーン5に文字などを記入したりタップしたりする際に、ペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、すなわち、筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、電子ペン1のペンダウン(スクリーン5のドットパターンパネル5fに当接(接触)すること)及びペンアップ(スクリーン5のドットパターンパネル5fに当接している状態からペン先部103が離れること)を判定してLED105およびCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切換える。すなわち、ユーザが電子ペン1にてスクリーン5に文字等を記入すると、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されるので、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105およびCMOSカメラ106を作動させる。そして、ユーザがスクリーン5から電子ペン1を離すと、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧の検出がされなくなるので、その際には、プロセッサ108は、ユーザが1つの筆跡の記入を終了したと判定して、LED105およびCMOSカメラ106の作動を終了させる。
LED105およびCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105およびCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、スクリーン5上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照射する。赤外線が照射される領域は、ペン先部103がスクリーン5に接触する位置とはわずかにずれるように構成されている。CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内における上述したドットパターン5cを撮影し、そのドットパターン5cの画像データをプロセッサ108に供給する。
なお、赤外線を吸収するカーボンを含有するインクによってドットパターン5cを形成する場合は、LED105によって照射された赤外線は、ドットの位置においては吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多くなる。その一方、赤外線を反射するインクによってドットパターン5cを形成する場合は、LED105によって照射された赤外線は、ドットの位置においては反射される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が多くなり、ドット以外の部分は赤外線の反射量が少なくなる。いずれの場合にも、CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。また、CMOSカメラ106による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。
プロセッサ108は、ユーザによってスクリーン5のドットパターンパネル5fに文字等が記入されている間、すなわち、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいてLED105およびCMOSカメラ106のスイッチがオンの状態のときに、CMOSカメラ106によって供給される各画像データのドットパターン5c毎に、スクリーン5上におけるX、Y座標(以下、単に「位置座標」、「座標データ」ともいう。)を個々に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターン5cの画像データを、図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値及びY座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを演算する。
なお、上述のように、スクリーン5における6×6のドットパターン5cは、スクリーン5内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置がスクリーン5のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻と、筆圧データと、X,Y座標データとを関連付けて一の座標属性情報を生成する。
メモリ109には、電子ペン1を識別するためのペンID(電子ペン識別情報)、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、座標属性情報等にペンIDが関連付けられた各記入情報をコンピュータ装置2へ順次送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的にリアルタイムで行われる。
次に、電子ペン1よりコンピュータ装置2へ送信される記入情報について説明する。ユーザが電子ペン1を用いてスクリーン5にストローク(筆跡)を記入する際、まず、電子ペン1をスクリーン5のドットパターンパネル5fに接触させる。すると、電子ペン1の圧力センサ107によってペン先部103にかかる筆圧を検出するため、プロセッサ108は、ペンダウンを判定すると、電子ペン1のドットパターンパネル5fへの接触を示すペンダウン情報と、電子ペン1の識別情報であるペンID等とを関連付けた記入情報を生成して、通信ユニット111に、その記入情報をコンピュータ装置2へ送信させる。
ユーザは、電子ペン1のペン先部103のスクリーン5への接触後、ペン先部103を移動させてストロークを描くが、電子ペン1のプロセッサ108も引き続き、演算により求めた座標データと、圧力センサ107により検出される筆圧データ、リアルタイムクロック110により発信された時刻情報とを含む座標属性情報、及びペンIDを関連付けた記入情報を、CMOSカメラ106によるドットパターン5cの撮影周期に応じて、逐次生成し、通信ユニット111に当該記入情報を順次、コンピュータ装置2へ送信させる。
ユーザがストロークを描き終え、電子ペン1をスクリーン5のドットパターンパネル5fから離すと、圧力センサ107は筆圧を検出しなくなるため、プロセッサ108は、ペンアップを判定して、電子ペン1のスクリーン5への離脱を示すペンアップ情報と、電子ペン1の識別情報であるペンID等とを関連付けた記入情報を生成して、通信ユニット111に、その記入情報をコンピュータ装置2へ送信させる。このように、電子ペン1がペンダウンと判定してからペンアップと判定するまでに、すなわち、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合をストローク情報と呼ぶ。
[コンピュータ装置]
次に、上述した図1を用いて本実施形態のコンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、例えば、パーソナルコンピュータであって、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等によって構成される。
次に、上述した図1を用いて本実施形態のコンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、例えば、パーソナルコンピュータであって、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等によって構成される。
具体的には、このコンピュータ装置2は、電子ペン1から送信された各記入情報を順次受信して記憶し、各記入情報に対して所定の処理を実行して、電子ペン1によってドットパターンパネルに記入されたストロークを再現する画像データを生成する。また、このコンピュータ装置2は、生成した画像データをディスプレイなどの表示手段に画像として表示する。そして、このコンピュータ装置2は、当該表示手段に表示された画像と同一の画像をプロジェクター3A又は3Bによってスクリーン5に投影させるための画像信号を当該プロジェクター3A又は3Bに送信する。なお、このコンピュータ装置2は、プロジェクター3Bに画像信号を送信する場合には、表示手段26に表示された画像と左右が反転された反転処理を実行する。ただし、上述のように、当該反転処理は、プロジェクター3Bによって実行されてもよい。
また、このコンピュータ装置2は、キャリブレーション処理及びキャリブレーション処理の結果に基づいて画像データを表示手段に表示するための座標変換を行う。具体的には、このコンピュータ装置2は、キャリブレーション処理としては、スクリーン5のドットパターンパネル5fにおけるドットパターン5cによる位置座標をコンピュータ装置2のディスプレイ上の位置座標に変換するための座標変換関数を求める処理を実行する。例えば、コンピュータ装置2は、ディスプレイにキャリブレーション用マークを2箇所以上表示させることによって、スクリーン5に対してプロジェクター3A又は3Bによりキャリブレーション用マークを投影させるとともに、電子ペン1によってスクリーン5に投影されたキャリブレーション用マークをタップすると、キャリブレーション用マークに係るディスプレイ上の位置座標と、スクリーン5のドットパネル上におけるドットパターン5cの位置座標との対応関係を取得して、座標変換関数を算出する。そして、このコンピュータ装置2は、この座標変換関数に基づいて、電子ペン1から受信した記入情報毎に、当該各記入情報に含まれるスクリーン5上のX、Y座標データをディスプレイ上のX、Y座標に変換して当該記入情報に基づくストロークを表示する。
なお、このコンピュータ装置2は、スクリーン5全体又はその一部の領域において記入されたストロークに関する記入情報の文字認識を行うとともに、当該認識された文字を文字データ化して表示するようにしてもよい。また、コンピュータ装置2は、プレゼンテーション又は文書作成等のソフトウェアによって予め作成されたファイルに基づく画像をディスプレイに表示して、当該画像と同一の画像をプロジェクター3A又は3Bによってスクリーン5に投影させることとし、当該画像が投影されているドットパターンパネル5f上に電子ペン1によってストロークが記入されると、コンピュータ装置2は、当該画像と当該ストロークとを重ね合わせてディスプレイに表示したり、スクリーン5に投影させたりするようにしてもよい。
[第1実施形態の効果]
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、ドットパターンパネル5fを支持部材5dによって載置面より垂直に立設させて当該スクリーン5自体を自立させることができるので、壁面や白板などのスクリーン5を支えるものを不要にすることができるとともに、スクリーン5の前面4a又は背面4bの何れかの面から可視光が投影されたとしても当該可視光に基づく画像をドットパターンパネル5fに表示することができるので、スクリーン5の前面4a側からプロジェクター3Aによって画像を投影すること及び背面4bの側からプロジェクター3Bによって画像を投影することが可能な兼用のスクリーンとして用いることができる。
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、ドットパターンパネル5fを支持部材5dによって載置面より垂直に立設させて当該スクリーン5自体を自立させることができるので、壁面や白板などのスクリーン5を支えるものを不要にすることができるとともに、スクリーン5の前面4a又は背面4bの何れかの面から可視光が投影されたとしても当該可視光に基づく画像をドットパターンパネル5fに表示することができるので、スクリーン5の前面4a側からプロジェクター3Aによって画像を投影すること及び背面4bの側からプロジェクター3Bによって画像を投影することが可能な兼用のスクリーンとして用いることができる。
また、このスクリーン5は、ドットパターンパネル5fに透過性を有する保護パネルないし保護層5bを積層して構成するので、スクリーン5に投影される画像を遮ることなくドットパターン5cを保護することができる。
また、このスクリーン5は、透明又は半透明な樹脂からドットパターンパネル5fが形成されているので、スクリーン5自体の軽量化を図ることにより携帯性を向上させることができるとともに、スクリーン5の前面4aから画像を投影するフロントプロジェクションシステム又はスクリーン5の背面4bから画像を投影するリアプロジェクションシステムに利用することができる。
また、このスクリーン5は、透明又は半透明な樹脂からドットパターンパネル5fが形成されているので、スクリーン5自体の軽量化を図ることにより携帯性を向上させることができるとともに、スクリーン5の前面4aから画像を投影するフロントプロジェクションシステム又はスクリーン5の背面4bから画像を投影するリアプロジェクションシステムに利用することができる。
<第2実施形態>
次に、図6を用いて情報処理システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態の情報処理システムは、スクリーン5の背面側に可動可能な背面板を設けた点に特徴があり、その他の点は、第1実施形態と同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、図6を用いて情報処理システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態の情報処理システムは、スクリーン5の背面側に可動可能な背面板を設けた点に特徴があり、その他の点は、第1実施形態と同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
[スクリーン]
図6を用いて第2実施形態のスクリーン5について説明する。なお、図6は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
図6を用いて第2実施形態のスクリーン5について説明する。なお、図6は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
スクリーン5は、図6に示すように、ドットパターン5cが印刷された基材パネル5a及び保護パネルないし保護層5bにより構成されるドットパターンパネル5fと、支持部材5dと、ドットパターンパネル5fの背面4b側の面に対向配置される可動可能な背面板5gとから構成される。なお、背面板5gは、本考案の遮蔽部材を構成する。
背面板5gは、蝶番などの開閉可能な図示しない連結金具によってドットパターンパネル5fの上端と連結される上端部51と、ドットパターンパネル5fとは連結されずに開放される下端部52とを有している。そして、この背面板5gは、プロジェクター3Aによって前面4aからスクリーン5に画像が投影される場合には、背面4bからの光がスクリーン5に入射せずにドットパターンパネル5fの背面全体を覆うように、ドットパターンパネル5fの背面に対向配置される(以下、「閉状態」という。)。また、背面板5gのドットパターンパネル5fに対向する面は、白色にて形成されている。なお、このような構成を有することにより、プロジェクター3Aによって前面4aからスクリーン5のドットパターンパネル5fに画像が投影される場合には、ドットパターンパネル5fの背面4bから入射される光を遮蔽することができるので、ドットパターンパネル5fは、鮮明に前面4aから投影された画像を表示することができる。
一方、背面板5gは、プロジェクター3Bによって背面4bからドットパターンパネル5fに画像が投影される場合には、図示しない連結金具を中心に回転し、ドットパターンパネル5fの背面全体に光が入光可能となるように、すなわち、プロジェクター3Bからの画像が投影可能となるように、スクリーン5の背面4bに画像を投影可能な位置に配置される(以下、「開状態」という。)。特に、背面板5gは、開状態のときは、図示しない金具で連結金具が可動しないように構成されている。また、図6は、背面板5gが開状態を示しており、ニ点鎖点によって示される背面板5gの閉状態から動かされた場合を示している。
[第2実施形態の効果]
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、第1実施形態と同様の効果に加えて、ドットパターンパネル5fの前面4aにプロジェクター3Aから画像を投影する場合には(すなわち、前面4aに可視光が投射される場合には)背面板5gを閉状態に配置させ、スクリーン5のドットパターンパネル5fの背面4bにプロジェクター3Bから画像を投影する場合には(すなわち、背面4bに可視光が投射される場合には)背面板5gを開状態に配置させることができるので、いずれのプロジェクター3A又は3Bから画像が投影されたとしても、鮮明に投影された画像を表示することができる。なお、本実施形態の情報処理システムSのスクリーン5は、連結金具から回転可能に背面板5gを有しているが、背面板5gが取り外し可能に設けられていてもよい。
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、第1実施形態と同様の効果に加えて、ドットパターンパネル5fの前面4aにプロジェクター3Aから画像を投影する場合には(すなわち、前面4aに可視光が投射される場合には)背面板5gを閉状態に配置させ、スクリーン5のドットパターンパネル5fの背面4bにプロジェクター3Bから画像を投影する場合には(すなわち、背面4bに可視光が投射される場合には)背面板5gを開状態に配置させることができるので、いずれのプロジェクター3A又は3Bから画像が投影されたとしても、鮮明に投影された画像を表示することができる。なお、本実施形態の情報処理システムSのスクリーン5は、連結金具から回転可能に背面板5gを有しているが、背面板5gが取り外し可能に設けられていてもよい。
<第3実施形態>
次に、図7を用いて情報処理システムの第3実施形態について説明する。第3実施形態の情報処理システムは、第2実施形態の情報処理システムにおいて、スクリーン5の背面側に設置されたプロジェクター3Bの設置位置を決めるためのプロジェクター用支持部材を設けた点に特徴があり、その他の点は、第2実施形態と(基本的な構成については第1実施形態と)同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。なお、このプロジェクター用支持部材は、第1実施形態や後述する第4実施形態に適用することもできる。
次に、図7を用いて情報処理システムの第3実施形態について説明する。第3実施形態の情報処理システムは、第2実施形態の情報処理システムにおいて、スクリーン5の背面側に設置されたプロジェクター3Bの設置位置を決めるためのプロジェクター用支持部材を設けた点に特徴があり、その他の点は、第2実施形態と(基本的な構成については第1実施形態と)同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。なお、このプロジェクター用支持部材は、第1実施形態や後述する第4実施形態に適用することもできる。
[プロジェクター用支持部材]
次に、図7を用いて第3実施形態のスクリーン5に設けたプロジェクター用支持部材(位置決め部材)6について説明する。なお、図7は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
次に、図7を用いて第3実施形態のスクリーン5に設けたプロジェクター用支持部材(位置決め部材)6について説明する。なお、図7は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図である。
プロジェクター用支持部材6は、図7に示すように、スクリーン5の背面4b側にその一端(以下、「第1端部」という。)が当接されつつ、スクリーン5の面中心を基準に左右均等に載置されて使用される。具体的には、このプロジェクター用支持部材6は、スクリーン5からのプロジェクター3Bの距離を位置決めするために、所定の幅を有し、かつ、当該スクリーン5のドットパターンパネル5fの面と垂直する方向に一定長を有する部分(以下、「第1部分」という。)6aと、第1端部と略平行で反対の端部(以下、「第2端部」という。)にプロジェクター3Bを載置するための所定の形状を有する部分(以下、「第2部分」という。)6bとから構成される。第1端部は、スクリーン5の背面4bに接着か着脱できる機構等により取付けるとよい。特に、第2部分6bは、プロジェクター3Bにおけるスクリーン5に対する高さを位置決めするために、スクリーン5が載置される載置面に対して垂直となる方向に所定の高さを有しているとともに、プロジェクター3Bを確実に支持するために所定の幅(例えば、プロジェクター3Bの横幅と同等以上の幅)を有している。なお、第1部分6aの高さは、プロジェクター3Bからの画像の投影が確実にできるように、第2部分6bの高さよりも低く形成されている。
[第3実施形態の効果]
以上のように、情報処理システムSは、第2実施形態の効果に加えて、スクリーン5に対して画像を投影するプロジェクター3Bの位置決めを行うプロジェクター用支持部材6を有し、プロジェクター3Bのスクリーン5のドットパターンパネル5fに対する位置を確実に定めることができるので、スクリーン5に投影される画像を的確に表示することができる。なお、本実施形態のプロジェクター用支持部材6は、スクリーン5の背面4b側に設置しているが、プロジェクター3Aが前面4aに画像を投影するように、プロジェクター用支持部材6をスクリーン5の前面4a側に設置されてもよい。
以上のように、情報処理システムSは、第2実施形態の効果に加えて、スクリーン5に対して画像を投影するプロジェクター3Bの位置決めを行うプロジェクター用支持部材6を有し、プロジェクター3Bのスクリーン5のドットパターンパネル5fに対する位置を確実に定めることができるので、スクリーン5に投影される画像を的確に表示することができる。なお、本実施形態のプロジェクター用支持部材6は、スクリーン5の背面4b側に設置しているが、プロジェクター3Aが前面4aに画像を投影するように、プロジェクター用支持部材6をスクリーン5の前面4a側に設置されてもよい。
<第4実施形態>
次に、図8及び図9を用いて情報処理システムの第4実施形態について説明する。第4実施形態の情報処理システムは、第2実施形態においてスクリーン5の背面側に設けられた背面板5gに代えて、収納可能な背面シートを設けた点に特徴があり、その他の点は、第2実施形態と(基本的な構成については第1実施形態と)同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、図8及び図9を用いて情報処理システムの第4実施形態について説明する。第4実施形態の情報処理システムは、第2実施形態においてスクリーン5の背面側に設けられた背面板5gに代えて、収納可能な背面シートを設けた点に特徴があり、その他の点は、第2実施形態と(基本的な構成については第1実施形態と)同一であるため、同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
[スクリーン]
次に、図8及び図9を用いて第4実施形態のスクリーン5について説明する。なお、図8は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図であり、図9は、スクリーン5の側面図である。
次に、図8及び図9を用いて第4実施形態のスクリーン5について説明する。なお、図8は、情報処理システムSの構成を示すシステム構成図であり、図9は、スクリーン5の側面図である。
スクリーン5は、図8及び図9に示すように、ドットパターンパネル5fの背面4b側の面に対向配置される背面シート5jと、当該背面シート5jをロール状に収納するシート収納部(収納部材)5iとを備える。なお、背面シート5jは、本考案の遮蔽部材を構成する。
背面シート5jは、プロジェクター3Aによって前面4aからスクリーン5に画像を投影する場合には、ドットパターンパネル5fの背面全体を覆うように、ドットパターンパネル5fの背面に対向配置される(以下、この状態を「使用状態」という。)。また、この背面シート5jは、プロジェクター3Bによって背面4bからスクリーン5に画像を投影する場合には、ドットパターンパネル5fの背面全体に光が入射するように、シート収納部5iにロール状に巻き取られて収納される(以下、この状態を「未使用状態」という。)。そして、この背面シート5jのドットパターンパネル5fと対向する面は、白色に形成されている。
なお、このような構成を有することにより、プロジェクター3Aによって前面4aからスクリーン5のドットパターンパネル5fに画像が投影される場合には、スクリーン5の背面4bから入射される光を遮蔽することができるので、スクリーン5は、鮮明に前面4aから投影された画像を表示することができるとともに、プロジェクター3Bによって背面4bからスクリーン5に画像が投影される場合には、スクリーン5は、確実に背面4bから投影された画像を表示することができる。
シート収納部5iは、スクリーン5の上端部に設けられ、背面シート5jを載置面に対して垂直方向、すなわち、スクリーン5の上下方向に可動し、背面シート5jの未使用状態の際に背面シート5jを巻き取って内部に収納する。特に、このシート収納部5iは、電動又は手動にて背面シート5jを収納する。また、図9は、背面シート5jが使用状態である場合のスクリーン5の側面を示している。なお、シート収納部5iをスクリーン5の右端部又は左端部に設けて、背面シート5jを載置面に対して水平方向、すなわち、スクリーンの左右方向に可動するように構成してもよい。この場合、スクリーン5の上部あるいは上部及び下部に、背面シート5jを使用状態にするために引き出したり未使用状態にするために巻き取ったりするためのガイド部材を更に設ける。
[第4実施形態の効果]
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、第2実施形態と同様に、スクリーン5の前面4aにプロジェクター3Aから画像を投影する場合には(すなわち、前面4aに可視光が投射される場合には)背面シート5jを使用状態に配置させ、スクリーン5の背面4bにプロジェクター3Bから画像を投影する場合には(すなわち、背面4bに可視光が投射される場合には)背面シート5jを未使用状態に配置させることができるので、いずれのプロジェクター3A又は3Bから画像が投影されたとしても、鮮明に投影された画像を表示することができる。
以上のように、情報処理システムSのスクリーン5は、第2実施形態と同様に、スクリーン5の前面4aにプロジェクター3Aから画像を投影する場合には(すなわち、前面4aに可視光が投射される場合には)背面シート5jを使用状態に配置させ、スクリーン5の背面4bにプロジェクター3Bから画像を投影する場合には(すなわち、背面4bに可視光が投射される場合には)背面シート5jを未使用状態に配置させることができるので、いずれのプロジェクター3A又は3Bから画像が投影されたとしても、鮮明に投影された画像を表示することができる。
本考案の情報処理システムSは、学校の授業や企業等での会議、講演会、プレゼンテーションなどスクリーンやプロジェクターが常設されていない場所において利用することができる。
S … 情報処理システム
1 … 電子ペン
2 … コンピュータ装置
3A、3B … プロジェクター
4a … スクリーンの前面(第1面)
4b … スクリーンの背面(第2面)
5 … スクリーン
5a … 基材パネル
5b … 保護パネル/保護層
5c … ドットパターン(コード化パターン)
5d … 支持部材
5e … 支持パネル
5f … ドットパターンパネル
5g … 背面板(遮蔽部材)
5i … シート収納部(収納部材)
5j … 背面シート(遮蔽部材)
51 … 上端部
52 … 下端部
6 … プロジェクター用支持部材(位置決め部材)
1 … 電子ペン
2 … コンピュータ装置
3A、3B … プロジェクター
4a … スクリーンの前面(第1面)
4b … スクリーンの背面(第2面)
5 … スクリーン
5a … 基材パネル
5b … 保護パネル/保護層
5c … ドットパターン(コード化パターン)
5d … 支持部材
5e … 支持パネル
5f … ドットパターンパネル
5g … 背面板(遮蔽部材)
5i … シート収納部(収納部材)
5j … 背面シート(遮蔽部材)
51 … 上端部
52 … 下端部
6 … プロジェクター用支持部材(位置決め部材)
Claims (7)
- 第1面と当該第1面と反対の面を形成する第2面を有し、ユーザが前記第1面上に描く軌跡をデータ化するために用いられるコード化パターンが形成されたパネルと、
前記パネルを略垂直に支持して立設させるための支持部材と、
を備え、
前記パネルが、前記第1面に投射された可視光を反射させるとともに、前記第2面に投射された可視光を透過させることを特徴とするスクリーン。 - 請求項1に記載のスクリーンにおいて、
前記コード化パターンは、前記パネルの第1面に形成されており、
更に前記第1面に、透過性を有する保護部材が積層されていることを特徴とするスクリーン。 - 請求項1又は2に記載のスクリーンにおいて、
前記第2面に対向して配置され、当該第2面に入光する光を遮蔽する遮蔽部材を更に備えるスクリーン。 - 請求項3に記載のスクリーンにおいて、
前記遮蔽部材は、前記第1面に可視光が投射される際には前記第2面に対向して配置されるとともに前記第2面に可視光を投射する際には当該第2面に可視光が投射可能に配置されるように可動可能な可動板から構成されることを特徴とするスクリーン。 - 請求項3に記載のスクリーンにおいて、
前記遮蔽部材は、シート形状を有し、
前記第2面に可視光を投射する際には、前記遮蔽部材が前記第2面に対向配置しないよう前記遮蔽部材を収納する収納手段を更に備えることを特徴とするスクリーン。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載のスクリーンにおいて、
前記パネルに可視光を投射する投射手段の位置決めを行う位置決め部材を更に備えることを特徴とするスクリーン。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載のスクリーンにおいて、
前記パネルは、透明又は半透明な樹脂から形成されていることを特徴とするスクリーン。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009006912U JP3156030U (ja) | 2009-09-29 | 2009-09-29 | スクリーン |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012033068A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Dainippon Printing Co Ltd | パターン印刷シート及びそれを用いた多機能映写スクリーン |
WO2012043327A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | 大日本印刷株式会社 | ドットパターン配列板、当該ドットパターンを備えた表示装置、および当該表示装置を備えた情報処理システム |
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JP2017026652A (ja) * | 2015-07-15 | 2017-02-02 | 国立大学法人東北大学 | スクリーン、位置特定装置、映像処理装置、パターン生成装置、スクリーンの製造方法 |
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-
2009
- 2009-09-29 JP JP2009006912U patent/JP3156030U/ja not_active Expired - Fee Related
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