JP3155810B2 - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JP3155810B2
JP3155810B2 JP6448492A JP6448492A JP3155810B2 JP 3155810 B2 JP3155810 B2 JP 3155810B2 JP 6448492 A JP6448492 A JP 6448492A JP 6448492 A JP6448492 A JP 6448492A JP 3155810 B2 JP3155810 B2 JP 3155810B2
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敏昭 神代
健志 鎌田
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置等の印字装置として用いられる感熱記録装置に関し、
特に熱可逆性材料により形成された熱可逆性記録媒体を
用いて情報の記録と消去を行う感熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置の受信は一般に
自動であるため、不必要なダイレクトメール等が勝手に
送られ、消費者の記録紙が無断で使われてしまうと言う
不具合がある。特に、家庭用のファクシミリ装置ではそ
れが顕著であり、アメリカでは法律で禁止しようとして
いる。また、他の対策としては、ファクシミリ装置内で
IDコード等のチェックを入れる事が提案されている
が、充分な対策とは言えない。ここに、再使用可能すな
わち一旦記録した情報を消去できる記録紙があれば前記
不具合が解消できる。
【0003】このような記録紙を実現する材料として熱
可逆性材料が、「第4回ノンインパクトプリンティング
技術シンポジウム論文集、熱可逆性材料と記録特性」に
報告されている。この熱可逆性材料には、フォトクロミ
ック材料、サーモクロミック材料などがあり、特に有機
材料を用いた熱可逆性材料は、取り扱いの容易さ及びコ
ストの安さから、高分子を用いた系を中心に検討されて
いる。
【0004】前記論文集「熱可逆性材料と記録特性」で
報告された熱可逆性材料は、熱により透明状態と白濁状
態が可逆的に変化し、常温でもその二形態が維持できる
という特異な性質をもつ材料である。透明状態と白濁状
態の違いは樹脂中に分散する有機低分子物質粒子中の結
晶の大きさが変化することによる。また、画像の形成
(情報の記録)と消去を500回繰り返しても画像の変
化がほとんどないことが報告されている。
【0005】このような可逆性材料により形成された熱
可逆性記録媒体に感熱記録装置により記録と消去を行う
場合は、ある温度で記録(例えばサーマヘッドを使用)
し、この温度より高い温度で記録された画像を消去(例
えば複写機の定着部に使われるヒータ等を使用)する。
このような感熱記録装置によれば、熱可逆性記録媒体に
よって記録紙の再使用が可能なので、コストメリットの
他に廃棄物処理の点からもメリットがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな感熱記録装置にあっては、例えば前述したように複
写機の定着部に使われるヒータ等、消去専用のヒータが
必要なので、コストが高くなるという問題があった。そ
こで、発明は、熱可逆性記録媒体に印加するエネルギ
ーを制御することにより、同一の発熱体を用いて記録と
消去を行い得る感熱記録装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】また、発熱体の温度に応じて熱可逆性記録
媒体に印加するエネルギーを制御することにより、記録
と消去の印加エネルギーを適正値に調整する感熱記録装
置を提供することを目的としている。次に、熱可逆性記
録媒体は情報の記録と消去ができるので、情報記録を行
う熱可逆性記録媒体と、情報消去を行う熱可逆性記録媒
体とを何らかの手段により区別しないと、これらが混同
しユーザーの取り扱い上、少なからず混乱を生じる虞れ
がある。
【0008】そこで、読取原稿を給紙する原稿給紙部か
ら消去用の熱可逆性記録媒体紙を給紙することにより、
記録媒体給送部から給送される記録用の熱可逆性記録媒
体との混同を防止できる感熱記録装置を提供することを
目的としている。また、消去の行われた熱可逆性記録媒
体を記録用として記録媒体給送部に排出することによ
り、消去済み熱可逆性記録媒体と記録済み熱可逆性記録
媒体との混同を防止できる感熱記録装置を提供すること
を目的としている。
【0009】また、自重落下方式の記録媒体給送部を形
成することにより、記録媒体給送部への熱可逆性記録媒
体セットを自動化する感熱記録装置を提供することを目
的としている。次に、ファクシミリ装置等で受信記録し
た原稿を別の宛先に再送しようとするとき、例えば発信
者名や宛先など、今回の相手先に不要な情報が記録され
ている場合には、このような情報を部分的に消去する必
要がある。
【0010】そこで、発熱体の上流に配置した読取部に
より熱可逆性記録媒体の記録面に記入されたマーカーを
検知することにより、マーカーで示される部分の情報の
みを消去できる感熱記録装置を提供することを目的とし
ている。また、通常の読取時とマーカーの読取時とで異
なる発光素子アレーを点灯することにより、マーカーの
検出精度に優れる感熱記録装置を提供することを目的と
している。
【0011】次に、再記録のために熱可逆性記録媒体に
記録された情報を消去する場合には、完全に消去しなけ
ればならないが、これを確認する手段がなかった。そこ
、発熱体の下流に配置した読取部により不十分な消去
部分を検出し再消去することにより、熱可逆性記録媒体
の情報を完全に消去できる感熱記録装置を提供すること
を目的としている。
【0012】また、消去不十分時の熱エネルギーを再消
去時には変更することにより、情報消去の確実性を向上
する感熱記録装置を提供することを目的としている。ま
、読取部の光源による発熱を消去時に利用することに
より、消去時に要求される発熱体の負荷を軽減する感熱
記録装置を提供することを目的としている。
【0013】次に、一般原稿で文字等の情報が記録され
ている部分は全体の5〜10%であるが、この5〜10
%の情報を消去するために、熱可逆性記録媒体全体に均
一に消去用の熱エネルギーを印加することは、非常に効
率が悪いという問題がある。そこで、消去すべき情報が
記録されているラインのみを消去対象領域に設定するこ
とにより、消去効率を向上する感熱記録装置を提供する
ことを目的としている。
【0014】また、消去すべき情報が記録されているラ
インの前後数ラインを含む領域を消去対象領域として設
定することにより、域内情報の消去を確実化する感熱記
録装置を提供することを目的としている。そして、消
すべき情報が記録されている画素のみを消去対象領域に
設定することにより、消去効率を向上する感熱記録装置
を提供することを目的としている。
【0015】また、消去すべき情報が記録されている画
素の周囲画素を含む領域を消去対象領域として設定する
ことにより、域内情報の消去を確実化する感熱記録装置
を提供することを目的としている。次に、使用されるサ
プライ(熱可逆性記録媒体)の品質規格が統一されると
は限らず、ユーザーによって区々のサプライが使用され
る虞れがある。このため、一定でないサプライの品質に
よって消去条件が異なる場合が考えられ、場合によって
は消去不十分が発生し、オペレータが再度操作を繰り返
したり消去条件の変更設定などの操作が必要となる。
【0016】そこで、消去状態が不完全である場合に再
消去を行うと共に再消去時の印加エネルギーを可変設定
することにより、確実な消去を実現する感熱記録装置を
提供することを目的としている。また、再消去時に設定
された印加エネルギーを以後の新規消去時の基準値とす
ることにより、ユーザーに応じて消去条件を最適化でき
る感熱記録装置を提供することを目的としている。
【0017】次に、熱可逆性記録媒体に記録された情報
のうち不要な情報のみを消去したい場合がある。そこ
、マーカーによって指定された部分消去範囲内に限定
して情報を消去することにより、ライン毎または画素毎
に部分消去範囲内の不要な情報を消去できる感熱記録装
置を提供することを目的としている。
【0018】また、指定された部分消去範囲より少なく
とも一回り大きな範囲を消去範囲とすることにより、部
分消去範囲内の情報を確実に消去できる感熱記録装置を
提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、所定の記録温度に加熱する
ことにより情報が記録され、該記録温度とは異なる消去
温度に加熱することにより該記録情報が消去される熱可
逆性材料により形成された熱可逆性記録媒体を用いて情
報の記録と消去を行う感熱記録装置において、前記記録
温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体
に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加する発熱
体と、この発熱体により印加するエネルギーのデータを
あらかじめ記憶してある記憶テーブルと、この記憶テー
ブルに記憶されているエネルギーのデータに従って記録
時と消去時とで前記発熱体による印加エネルギーを制御
するエネルギー制御部と、発熱体の温度を検出する温度
検出部と、を備え、記憶テーブルに発熱体の温度に対応
させて記録時と消去時それぞれに数種類のエネルギーデ
ータを記憶しておき、前記温度検出部により検出された
温度に応じたエネルギーデータをエネルギー制御部によ
って読み出して前記発熱体の印加エネルギーを制御する
ことを特徴とする。
【0020】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、所定の記録温度に加熱することにより
情報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱
することにより該記録情報が消去される熱可逆性材料に
より形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と
消去を行う感熱記録装置において、前記記録温度と消去
温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体に記録エネ
ルギーまたは消去エネルギーを印加する発熱体と、この
発熱体により印加するエネルギーのデータをあらかじめ
記憶してある記憶テーブルと、この記憶テーブルに記憶
されているエネルギーのデータに従って記録時と消去時
とで前記発熱体による印加エネルギーを制御するエネル
ギー制御部と、読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿
給紙部と、発熱体に向けて情報記録を行う熱可逆性記録
媒体を給送する記録媒体給送部と、を備え、前記原稿給
紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録媒体が前記
読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可逆性記録媒
体の給送経路を切り替える切替板を備えたことを特徴と
する
【0021】また、請求項3記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載の発明の構成に加えて、
読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿給紙部と、発熱
体に向けて情報記録を行う熱可逆性記録媒体を給送する
記録媒体給送部と、を備え、前記原稿給紙部から給紙さ
れた消去対象の熱可逆性記録媒体が前記読取部の手前で
発熱体に向かうように該熱可逆性記録媒体の給送経路を
切り替える切替板を備えたことを特徴とする。
【0022】また、請求項4記載の発明は、上記目的を
達成するために、所定の記録温度に加熱することにより
情報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱
する ことにより該記録情報が消去される熱可逆性材料に
より形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と
消去を行う感熱記録装置において、前記記録温度と消去
温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体に記録エネ
ルギーまたは消去エネルギーを印加する発熱体と、この
発熱体により印加するエネルギーのデータをあらかじめ
記憶してある記憶テーブルと、この記憶テーブルに記憶
されているエネルギーのデータに従って記録時と消去時
とで前記発熱体による印加エネルギーを制御するエネル
ギー制御部と、読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿
給紙部と、情報記録を行う熱可逆性記録媒体を発熱体に
向けて下側から1枚ずつ給送する記録媒体給送部と、該
発熱体を通過した熱可逆性記録媒体が排出されるスタッ
カと、を備え、前記原稿給紙部から給紙された消去対象
の熱可逆性記録媒体が前記読取部の手前で発熱体に向か
うように該熱可逆性記録媒体の給送経路を切り替える第
1の切替板と、この第1の切替板により給送経路を切り
替えられ前記発熱体により情報を消去された熱可逆性記
録媒体が前記スタッカの手前で記録媒体給送部に向かう
ように該熱可逆性記録媒体の排出経路を切り替える第2
の切替板と、この第2の切替板により排出経路を切り替
えられた熱可逆性記録媒体を前記記録媒体給送部に向け
て上方から排出する還流排出路と、を設けたことを特徴
とする。また、請求項5記載の発明は、上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明の構成に加えて、読取
部に向けて読取原稿を給紙する原稿給紙部と、情報記録
を行う熱可逆性記録媒体を発熱体に向けて下側から1枚
ずつ給送する記録媒体給送部と、該発熱体を通過した熱
可逆性記録媒体が排出されるスタッカと、を備え、前記
原稿給紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録媒体
が前記読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可逆性
記録媒体の給送経路を切り替える第1の切替板と、この
第1の切替板により給送経路を切り替えられ前記発熱体
により情報を消去された熱可逆性記録媒体が前記スタッ
カの手前で記録媒体給送部に向かうように該熱可逆性記
録媒体の排出経路を切り替える第2の切替板と、この第
2の切替板により排出経路を切り替えられた熱可逆性記
録媒体を前記記録媒体給送部に向けて上方から排出する
還流排出路と、を備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項2から5いずれかに記載の発明
の構成に加えて、記録媒体給送部に熱可逆性記録媒体を
置くと該熱可逆性記録媒体が自重により自動的に給送部
にセットされるように該記録媒体給送部を斜めに形成し
たことを特徴とする。また、請求項7記載の発明は、上
記目的を達成するために、所定の記録温度に加熱するこ
とにより情報が記録され、該記録温度とは異なる消去温
度に加熱することにより該記録情報が消去される熱可逆
性材料により形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報
の記録と消去を行う感熱記録装置において、前記記録温
度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体に
記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加する発熱体
と、この発熱体により印加するエネルギーのデータをあ
らかじめ記憶してある記憶テーブルと、この記憶テーブ
ルに記憶されているエネルギーのデータに従って記録時
と消去時とで前記発熱体による印加エネルギーを制御す
るエネルギー制御部と、発熱体の上流に配置されて原稿
の読取面をライン毎に読取走査すると共に前記熱可逆性
記録媒体の記録面に記入されたマーカーを検知する読取
部と、を備え、熱可逆性記録媒体の記録面で検知された
マーカー内の記録情報を前記発熱体により消去すること
を特徴とする。また、請求項記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項1記載の発明の構成に加え
て、発熱体の上流に配置されて原稿の読取面をライン毎
に読取走査すると共に前記熱可逆性記録媒体の記録面に
記入されたマーカーを検知する読取部を備え、熱可逆性
記録媒体の記録面で検知されたマーカー内の記録情報を
前記発熱体により消去することを特徴とする。
【0024】また、請求項記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項7または8記載の発明の構成に
加えて、発光特性の異なる2種類の発光素子を所定の順
序で配列した発光素子アレーを読取部の光源として用
い、原稿面の読取時とマーカーの検知時とで前記2種類
の発光素子のうちどちらか一方を点灯させることを特徴
とする。また、請求項10記載の発明は、上記目的を達
成するために、所定の記録温度に加熱することにより情
報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱す
ることにより該記録情報が消去される熱可逆性材料によ
り形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消
去を行う感熱記録装置において、前記記録温度と消去温
度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体に記録エネル
ギーまたは消去エネルギーを印加する発熱体と、この発
熱体により印加するエネルギーのデータをあらかじめ記
憶してある記憶テーブルと、この記憶テーブルに記憶さ
れているエネルギーのデータに従って記録時と消去時と
で前記発熱体による印加エネルギーを制御するエネルギ
ー制御部と、発熱体の下流に配置されて熱可逆性記録媒
体の記録面をライン毎に読取走査する読取部と、を備
え、この読取部により熱可逆性記録媒体の消去状態を読
み取って消去不十分の可逆性記録媒体を前記発熱体に逆
送し再消去することを特徴とする。また、請求項11
載の発明は、上記目的を達成するために、請求項1記載
の発明の構成に加えて、発熱体の下流に配置されて熱可
逆性記録媒体の記録面をライン毎に読取走査する読取部
を備え、この読取部により熱可逆性記録媒体の消去状態
を読み取って消去不十分の可逆性記録媒体を前記発熱体
に逆送し再消去することを特徴とする。
【0025】また、請求項12記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項10または11記載の発明の
構成に加えて、再消去する場合に印加する熱エネルギー
を消去不十分に終わった際に印加した熱エネルギーとは
異なる値に変更することを特徴とする。また、請求項
記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項1
0から12いずれかに記載の発明の構成に加えて、発光
特性の異なる2種類の発光素子を所定の順序で配列した
発光素子アレーを読取部の光源として用い、発熱体によ
る情報記録時および情報消去時に読取部の光源による発
熱を利用することを特徴とする。
【0026】また、請求項14記載の発明は、上記目的
を達成するために、所定の記録温度に加熱することによ
り情報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加
熱することにより該記録情報が消去される熱可逆性材料
により形成された熱可逆性記 録媒体を用いて情報の記録
と消去を行う感熱記録装置において、前記記録温度と消
去温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体に記録エ
ネルギーまたは消去エネルギーを印加する発熱体と、こ
の発熱体により印加するエネルギーのデータをあらかじ
め記憶してある記憶テーブルと、この記憶テーブルに記
憶されているエネルギーのデータに従って記録時と消去
時とで前記発熱体による印加エネルギーを制御するエネ
ルギー制御部と、熱可逆性記録媒体の記録面をライン毎
に読取り走査する読取部と、読み取ったライン毎に記録
情報の有無を判定する判定部と、記録情報が有ると判定
されたラインに基づいて前記熱可逆性記録媒体上に消去
対象領域を設定する消去領域設定部と、を備え、設定さ
れた消去対象領域の記録情報を発熱体によって消去する
ことを特徴とする。また、請求項15記載の発明は、上
記目的を達成するために、請求項1記載の発明の構成に
加えて、熱可逆性記録媒体の記録面をライン毎に読取り
走査する読取部と、読み取ったライン毎に記録情報の有
無を判定する判定部と、記録情報が有ると判定されたラ
インに基づいて前記熱可逆性記録媒体上に消去対象領域
を設定する消去領域設定部と、を備え、設定された消去
対象領域の記録情報を発熱体によって消去することを特
徴とする。
【0027】また、請求項16記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項14または15記載の発明の
構成に加えて、消去領域設定部は、記録情報が有ると判
定されたラインの前後数ラインを含む領域を消去対象領
域として設定することを特徴とする。また、請求項17
記載の発明は、上記目的を達成するために、所定の記録
温度に加熱することにより情報が記録され、該記録温度
とは異なる消去温度に加熱することにより該記録情報が
消去される熱可逆性材料により形成された熱可逆性記録
媒体を用いて情報の記録と消去を行う感熱記録装置にお
いて、前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱
可逆性記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギー
を印加する発熱体と、この発熱体により印加するエネル
ギーのデータをあらかじめ記憶してある記憶テーブル
と、この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデ
ータに従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加
エネルギー を制御するエネルギー制御部と、熱可逆性記
録媒体の記録面を画素単位に読取り走査する読取部と、
読み取った画素毎に記録情報の有無を判定する判定部
と、記録情報が有ると判定された画素に基づいて前記熱
可逆性記録媒体上に消去対象領域を設定する消去領域設
定部と、を備え、設定された消去対象領域の記録情報を
発熱体によって消去することを特徴とする。また、請求
18記載の発明は、上記目的を達成するために、請求
項1記載の発明の構成に加えて、熱可逆性記録媒体の記
録面を画素単位に読取り走査する読取部と、読み取った
画素毎に記録情報の有無を判定する判定部と、記録情報
が有ると判定された画素に基づいて前記熱可逆性記録媒
体上に消去対象領域を設定する消去領域設定部と、を備
え、設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によっ
て消去することを特徴とする。
【0028】また、請求項19記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項17または18記載の発明の
構成に加えて、消去領域設定部は、記録情報が有ると判
定された画素の周囲画素を含む領域を消去対象領域とし
て設定することを特徴とする。また、請求項20記載の
発明は、上記目的を達成するために、請求項14、1
5、17または18に記載の発明の構成に加えて、発熱
体によって消去を行った消去対象領域の消去状態を検知
する消去状態検知部と、検知された消去状態が不完全で
ある場合に前記発熱体により再消去を行う再消去制御部
と、再消去時の発熱体による印加エネルギーを前記消去
状態に応じて可変設定する可変設定部と、を備えたこと
を特徴とする。
【0029】また、請求項21記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項20記載の発明の構成に加え
て、再消去時に設定された印加エネルギーを以後の新規
消去時の基準値とすることを特徴とする。また、請求項
22記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項
14、15、17または18に記載の発明の構成に加え
て、ドロップアウトカラーのマーカーにより熱可逆性記
録媒体の記録面に指定された部分消去範囲を認識する部
分消去範囲認識部を備え、認識された部分消去範囲の記
録情報を発熱体により消去することを特徴とする。
【0030】また、請求項23記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項22記載の発明の構成に加え
て、認識された部分消去範囲より少なくとも一回り大き
な範囲を消去範囲とすることを特徴とする。
【0031】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、発熱体により印加するエネルギーのデータを記憶テ
ーブルにあらかじめ記憶しておき、この記憶テーブルに
記憶されている記録時と消去時それぞれのエネルギーの
データをエネルギー制御部が読み出して、記録温度と消
去温度それぞれに対応した記録エネルギーまたは消去エ
ネルギーを発熱体により熱可逆性記録媒体に印加する。
【0032】また、記憶テーブルに発熱体の温度に対応
させて記録時と消去時それぞれに数種類のエネルギーデ
ータを記憶しておき、温度検出部により検出された発熱
体の温度に応じたエネルギーデータをエネルギー制御部
によって読み出して、前記発熱体の印加エネルギーを制
御する。
【0033】また、上記構成を有する請求項2または3
記載の発明においては、読取部に向けて読取原稿を給紙
する原稿給紙部から消去対象の熱可逆性記録媒体を給紙
し、この消去対象の熱可逆性記録媒体が前記読取部の手
前で発熱体に向かうように、該熱可逆性記録媒体の給送
経路を切替板によって切り替える。また、上記構成を有
する請求項4または5記載の発明においては、情報記録
を行う熱可逆性記録媒体を記録媒体給送部によって下側
から1枚ずつ発熱体に向けて給送する一方で、読取部に
向けて読取原稿を給紙する原稿給紙部から消去対象の熱
可逆性記録媒体を給紙し、この消去対象の熱可逆性記録
媒体が前記読取部の手前で発熱体に向かうように、該熱
可逆性記録媒体の給送経路を第1の切替板によって切り
替える。次いで、前記発熱体により情報を消去された熱
可逆性記録媒体がスタッカの手前で記録媒体給送部に向
かうように、該熱可逆性記録媒体の排出経路を第2の切
替板によって切り替えて、この第2の切替板により排出
経路を切り替えられた熱可逆性記録媒体を還流排出路を
通して前記記録媒体給送部に向けて上方から排出する。
【0034】また、上記構成を有する請求項記載の発
明においては、記録媒体給送部を斜めに形成し、記録媒
体給送部に置かれた熱可逆性記録媒体を自重により自動
的に給送部にセットする。また、上記構成を有する請求
7または8記載の発明においては、発熱体の上流に配
置された読取部によって、原稿の読取面をライン毎に読
取走査すると共に熱可逆性記録媒体の記録面に記入され
たマーカーを検知し、熱可逆性記録媒体の記録面で検知
されたマーカー内の記録情報を発熱体により消去する。
【0035】また、上記構成を有する請求項記載の発
明においては、発光特性の異なる2種類の発光素子を所
定の順序で配列した発光素子アレーを読取部の光源とし
て用い、原稿面の読取時とマーカーの検知時とで前記2
種類の発光素子のうちどちらか一方を点灯する。また、
上記構成を有する請求項10または11記載の発明にお
いては、発熱体の下流に配置された読取部によって、熱
可逆性記録媒体の記録面をライン毎に読取走査すること
により、この熱可逆性記録媒体の消去状態を読み取っ
て、消去不十分の可逆性記録媒体を前記発熱体に逆送し
再消去する。
【0036】また、上記構成を有する請求項12記載の
発明においては、再消去する場合に印加する熱エネルギ
ーを消去不十分に終わった際に印加した熱エネルギーと
は異なる値に変更する。また、上記構成を有する請求項
13記載の発明においては、発光特性の異なる2種類の
発光素子を所定の順序で配列した発光素子アレーを読取
部の光源として用い、発熱体による情報記録時および情
報消去時に読取部の光源による発熱を利用する。
【0037】また、上記構成を有する請求項14または
15記載の発明においては、読取部により熱可逆性記録
媒体の記録面をライン毎に読取り走査し、読み取ったラ
イン毎に判定部が記録情報の有無を判定し、記録情報が
有ると判定されたラインに基づいて消去領域設定部が前
記熱可逆性記録媒体上に消去対象領域を設定し、設定さ
れた消去対象領域の記録情報を発熱体によって消去す
る。
【0038】また、上記構成を有する請求項16記載の
発明においては、記録情報が有ると判定されたラインの
前後数ラインを含む領域を、消去領域設定部によって消
去対象領域として設定する。また、上記構成を有する請
求項17または18記載の発明においては、読取部によ
り熱可逆性記録媒体の記録面を画素単位に読取り走査
し、読み取った画素毎に判定部が記録情報の有無を判定
し、記録情報が有ると判定された画素に基づいて消去領
域設定部が前記熱可逆性記録媒体上に消去対象領域を設
定し、設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によ
って消去する。
【0039】また、上記構成を有する請求項19記載の
発明においては、記録情報が有ると判定された画素の周
囲画素を含む領域を、消去領域設定部によって消去対象
領域として設定する。また、上記構成を有する請求項
記載の発明においては、発熱体によって消去を行った
消去対象領域の消去状態を消去状態検知部により検知
し、検知された消去状態が不完全である場合に再消去制
御部は前記発熱体をして再消去を行う。このとき可変設
定部は、再消去時の発熱体による印加エネルギーを前記
消去状態に応じて可変設定する。
【0040】また、上記構成を有する請求項21記載の
発明においては、再消去時に設定された印加エネルギー
を以後の新規消去時の基準値とする。また、上記構成を
有する請求項22記載の発明においては、ドロップアウ
トカラーのマーカーにより熱可逆性記録媒体の記録面に
指定された部分消去範囲を部分消去範囲認識部により認
識し、認識された部分消去範囲の記録情報を発熱体によ
り消去する。
【0041】また、上記構成を有する請求項23記載の
発明においては、認識された部分消去範囲より少なくと
も一回り大きな範囲を消去範囲とする。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は請求項1記載の発明の一実施例に係る感熱記録装
置を示す図であり、同図(a)はそのブロック構成図、
同図(b)はエネルギーデータの記憶テーブルを示す。
【0043】まず、構成を説明する。図1(a)におい
て、10は発熱体としてのサーマルヘッドで、感熱記録
紙すなわち熱可逆性記録媒体を加熱して情報の記録と消
去を行う。11はサーマルヘッドドライブ回路で、電源
部12から供給される電源電圧をサーマルヘッド10に
印加して該サーマルヘッド10を発熱させる。13はモ
ータで、サーマルヘッド10に熱可逆性記録媒体を圧接
させながら所定速度で搬送する。14はモータドライブ
回路で、電源部12から供給される電源電圧をモータ1
3に印加して該モータ13を駆動する。
【0044】15はエネルギー制御部としてのサーマル
ヘッド制御部で、記憶テーブル16にパルス幅として記
憶されているエネルギーデータに従って、記録時と消去
時とでサーマルヘッド10による印加エネルギーを制御
する。記憶テーブル16は、サーマルヘッド10により
印加する熱エネルギーを電圧のパルス幅によって規定し
たデータテーブルである。図1(b)に示すように、熱
可逆性記録媒体の記録温度と消去温度それぞれが得られ
るエネルギーデータを、パルス幅PY、PWとして予め
記憶している。このパルス幅のデータPY、PWは、サ
ーマルヘッド10の温度がT1以下、T1〜T2、T2
〜T3いずれかであるかに応じて、それぞれ3種類のパ
ルス幅PY1〜3、PW1〜3が記憶されている。サー
マルヘッド制御部15は、サーマルヘッド10の温度を
温度検出部17により検出し、この検出温度に応じてパ
ルス幅を制御する。なお、本実施例でパルス幅の種類を
3種としたのは一例であり、その種類はいくつであって
も構わない。また、本実施例ではエネルギーデータをパ
ルス幅により規定したが、他に例えば電圧値によって規
定しても、またパルス幅と電圧値両方によって規定して
も構わない。
【0045】18は装置全体を制御するシステム制御部
で、本実施例の感熱記録装置を例えばファクシミリ装置
に適用した場合に、このファクシミリ装置全体を制御す
るものである。19は操作部で、感熱記録装置またはフ
ァクシミリ装置の各種操作を行う。次に、作用を説明す
る。
【0046】まず、ファクシミリ装置としての受信時ま
たは原稿コピー時等の通常の記録については、操作部1
9において熱可逆性記録媒体に対する記録モードまたは
消去モードを選択しなくても、自動的に記録モードが設
定される。システム制御部18からサーマルヘッド制御
部15に記録情報の信号が出力されると、サーマルヘッ
ド制御部15は、温度検出部17の検出温度に応じて記
憶テーブル16から必要な印加パルス幅PY1〜3を読
み出す。このパルス幅はサーマルヘッドドライブ回路1
1に伝送され、このパルス幅に応じた電圧がサーマルヘ
ッドドライブ回路11からサーマルヘッド10に印加さ
れる。同時に、サーマルヘッド制御部15からは該パル
ス幅に応じた指令値が電源部12、モータドライブ回路
14に出力され、情報記録が行われる。
【0047】一方、消去については、操作部19で消去
モードを設定する。その信号がシステム制御部18を経
てサーマルヘッド制御部15へ伝えられる。サーマルヘ
ッド制御部15は、消去に必要な印加パルス幅PW1〜
3を読み出し、必要に応じて印加電圧の変更やモータ1
3のドライブタイミングの変更を行いながら、サーマル
ヘッド10から熱可逆性記録媒体の情報消去に必要なエ
ネルギーを放出させる。
【0048】ここで、消去用熱エネルギーの印加につい
て説明する。一般に、印加電圧を高くすることにより、
同じ発熱体(サマーヘッド10)において高温化が可能
である。また、印加時間を長くしても高温化が可能であ
る。そして、発熱体の熱を熱可逆性記録媒体側に伝える
ためには接触時間を長くする(搬送速度を遅くする)方
法や接触圧を高くする方法が効果がある。
【0049】これらの中で本実施例は、印加時間に着目
し、サーマルヘッド10に印加される電圧のパルス幅
を、記録時に比べて消去時で長くして消去用熱エネルギ
ーを得るものである。このようにすれば、一つのサーマ
ルヘッド10で受信時の記録と記録済み情報の消去が可
能となり、低価格化が図れる。なお、本実施例のパルス
幅制御のみによらず、前記した他の高温化技術と組み合
せて消去用熱エネルギーを供給するように構成しても構
わない。
【0050】本実施例によれば、消去速度が記録速度に
対して遅くなるが、消去時は記録時に対して時間的制約
が少ないので遅速化は問題にならない。例えば、ファク
シミリ装置における記録は、相手と電話回線が接続され
ている時に行う必要があるから短時間での実行が望まれ
る。しかし、消去は、過去に記録された情報の消去であ
るため、相手に関係なくでき、特別のヒータ等(高消費
電力のもの)を使って短時間で行う必要はない。
【0051】このように、本実施例においては、パルス
幅を制御して高くない温度でも加熱時間を長くすること
により、消去に必要な一定のエネルギー量を供給し、同
一のサーマルヘッド10を用いて記録と消去を行うこと
ができる。このため、消去用の特別なヒータが不要にな
り、熱可逆性材料による再使用可能な熱可逆性記録媒体
の消去を低価格で実現することができる。
【0052】また、サーマルヘッド10の発熱温度に応
じてパルス幅を制御することにより、熱可逆性記録媒体
の加熱時間を最適化することができ、記録と消去の精度
を向上することができる。次に、図2を参照して請求項
2または3記載の発明を説明する。図2は請求項2また
3記載の発明の一実施例に係る感熱記録装置を適用し
たファクシミリ装置を示す図であり、同図(a)はその
概略構成図、同図(b)は同図(a)における給送経路
の切替部分を示す拡大図である。なお、本実施例におい
て上述例と同一の構成については、同一符号を付してそ
の具体的な説明を省略する。
【0053】まず、構成を説明する。図2(a)におい
て、100はファクシミリ装置で、密着センサ20、搬
送ローラ21等により読取部が構成される。また、原稿
テーブル22、給紙ローラ23、分離片24等により原
稿給紙部が構成される。原稿テーブル22に載置された
読取原稿は、上側の原稿から1枚ずつ前記読取部に向け
て給紙される。読み取られた原稿は、原稿スタッカ25
上に排出される。
【0054】一方、熱可逆性記録媒体は、記録紙テーブ
ル26、給紙ローラ27、分離片28等により構成され
た記録媒体給送部から、サーマルヘッド10に向けて給
送される。給送された熱可逆性記録媒体は、図1(a)
に示したモータ13により駆動される搬送ローラ29に
よってサーマルヘッド10に圧接されながら搬送され、
記録紙スタッカ30上に排出される。
【0055】31は切替板で、原稿テーブル22から給
紙された消去対象の熱可逆性記録媒体の給送経路をサー
マルヘッド10に向かうように切り替える。次に、作用
を説明する。ファクシミリ装置100において、送信時
または読取時、原稿は原稿テーブル22上から給紙ロー
ラ23と分離片24により一枚ずつ分離され左側へ送ら
れる。このとき、切替板31は、図2(b)の実線にて
示す位置になっているので、原稿の先端は左上(A方
向)に進む。そして、原稿は、密着センサ20と搬送ロ
ーラ21間にくわえ込まれて一行ずつ読み取られなが
ら、さらに左側へ送られ原稿スタッカ25上へ排出され
る。
【0056】また、受信(記録)時も同様で、記録紙テ
ーブル26上から給紙ローラ27と分離片28により一
枚ずつに分離された熱可逆性記録媒体は、サマールヘッ
ド10と搬送ローラ29間で一行ずつ記録され、最後に
記録紙スタッカ30上に排出される。一方、記録済み画
像を消去するときは、消去したい熱可逆性記録媒体を原
稿テーブル22上にセットする。図1(a)に示した操
作部19において消去モードをセットすることにより、
図2(b)に示す切替板31がレバー32により連結さ
れたソレノイド33によって吸引され、実線から一点鎖
線の状態に変る。給紙ローラ23と分離片24で一枚ず
つに分離された消去対象の熱可逆性記録媒体は、切替板
31により読取部へ送られないで、B方向すなわちサー
マルヘッド10が設けられている記録部側へ送られる。
そして、サーマルヘッド10により消去に必要な熱エネ
ルギーを与えられ消去されながら記録紙スタッカ30上
へ排出される。なお、本実施例では前述したように熱可
逆性記録媒体を上給紙とし、かつ記録面を上にしている
ので、原稿テーブル22および記録紙スタッカ30上で
紙面の確認が容易となり、操作性に優れる。
【0057】図3は図2のファクシミリ装置における動
作を示すフローチャートである。まず、原稿テーブル2
2に原稿または消去対象の熱可逆性記録媒体がセットさ
れるのを待機し(ステップS1)、セットされると、図
1に示した操作部19において送信モード(ステップS
2)、コピーモード(ステップS3)、または消去モー
ド(ステップS4)いずれかのモードが選択されるのを
待機する。
【0058】ここで、送信モードが選択されると(ステ
ップS5)、密着センサ20に向けて切替板31をA側
に設定し(ステップS6)、原稿テーブル22にセット
された原稿を給紙し(ステップS7)、密着センサ20
によって原稿画像を読み取りながら送信する(ステップ
S8)。また、コピーモードが選択されると(ステップ
S9)、密着センサ20に向けて切替板31をA側に設
定する(ステップS10)。次いで、原稿テーブル22
にセットされた原稿については、1枚ずつ給紙しならが
ら(ステップS11)、密着センサ20によって原稿画
像を読み取る(ステップS12)。一方、記録紙テーブ
ル26にセットされた熱可逆性記録媒体については、前
記原稿読取に同期させて1枚ずつ給送し(ステップS1
3)、読み取った原稿の画像データをサーマルヘッド1
0により熱可逆性記録媒体に記録する(ステップS1
4)。このとき、サーマルヘッド10により、図1
(b)に示す記録エネルギーPYが印加される。
【0059】また、消去モードが選択されると(ステッ
プS15)、サーマルヘッド10に向けて切替板31を
B側に設定し(ステップS16)、原稿テーブル22に
セットされた熱可逆性記録媒体を給送し(ステップS1
7)、サーマルヘッド10によって熱可逆性記録媒体を
消去する(ステップS18)。このとき、サーマルヘッ
ド10により、図1(b)に示す消去エネルギーPWが
印加される。
【0060】このように、本実施例においては、原稿テ
ーブル22から消去対象の熱可逆性記録媒体を給紙し
て、この熱可逆性記録媒体の給送経路を切替板31によ
りサーマルヘッド10に向けて切り替えることができる
ので、記録紙テーブル26上に載置されている記録用の
熱可逆性記録媒体を消去時にいちいち取り除く必要がな
く、記録紙テーブル26から給紙される記録用の熱可逆
性記録媒体との混同を防止でき、消去時の操作性を向上
することができる。
【0061】次に、図4を参照して請求項4または5
載の発明を説明する。図4は請求項4または5記載の発
明の一実施例に係る感熱記録装置を適用したファクシミ
リ装置を示す図であり、同図(a)はその概略構成図、
同図(b)は同図(a)における給送経路の切替部分を
示す拡大図、同図(c)は消去済み熱可逆性記録媒体が
原稿テーブルに排出される状態を示す図である。なお、
本実施例において上述例と同一の構成については、同一
符号を付してその具体的な説明を省略する。
【0062】まず、構成を説明する。図4(a)におい
て、密着センサ20、搬送ローラ21等により読取部が
構成される。また、原稿テーブル22、給紙ローラ2
3、分離コロ24a等により原稿給紙部が構成される。
原稿テーブル22に載置された読取原稿は、下側の原稿
から1枚ずつ前記読取部に向けて給紙される。読み取ら
れた原稿は、排紙ローラ40およびコロ41によって排
紙スタッカ42上に排出される。一方、熱可逆性記録媒
体は、記録紙テーブル26、給紙ローラ27、分離コロ
28a等により構成された記録媒体給送部によって下側
の原稿から1枚ずつ、サーマルヘッド10に向けて給送
される。給送された熱可逆性記録媒体は、図1(a)に
示したモータ13により駆動される搬送ローラ29によ
ってサーマルヘッド10に圧接されながら搬送され、排
紙ローラ43およびコロ44によって排紙スタッカ42
上に排出される。
【0063】31は第1の切替板で、原稿テーブル22
から給紙された消去対象の熱可逆性記録媒体の給送経路
をサーマルヘッド10に向かうように切り替える。45
は第2の切替板で、前記第1の切替板31により給送経
路を切り替えられ前記サーマルヘッド10により情報を
消去された熱可逆性記録媒体の排出経路を、排紙スタッ
カ42の手前で前記記録媒体給送部に向かうように切り
替える。第2の切替板45により排出経路を切り替えら
れた熱可逆性記録媒体は、還流排出路を形成するガイド
板46に案内され、排紙セットローラ47およびコロ4
8によって前記記録媒体給送部の記録紙テーブル26に
向けて、上方から排出される。
【0064】次に、作用を説明する。図4(a)におい
て、送信(読取)時、原稿は、原稿テーブル22上から
給紙ローラ23と分離コロ24aにより一枚ずつに分離
されて左側へ送られる。ここで、第1の切替板31は、
図4(b)に示すように、実線の状態になっているの
で、原稿の先端は左下すなわちA方向に進み、密着セン
サ20と搬送ローラ21間にくわえ込まれて一行ずつ読
み取られながら、さらに左側へ送られ排紙スタッカ42
上へ排出される。
【0065】また、受信(記録)時も同様で、熱可逆性
記録媒体は、記録紙テーブル26上から給紙ローラ27
と分離コロ28aにより一枚ずつに分離された後、サー
マルヘッド10と搬送ローラ29間で一行ずつ記録され
更に左側へ送られる。ここで、第2の切替板45は、図
4(a)に示すように、実線の状態になっているので、
熱可逆性記録媒体は直進し排紙ローラ43により排紙ス
タッカ42上へ排出される。
【0066】一方、記録済み画像を消去するときは、消
去したい熱可逆性記録媒体を原稿テーブル22上にセッ
トする。図1(a)に示した操作部19において消去モ
ードをセットすることにより、第1と第2の切替板がそ
れぞれ実線から一点鎖線の状態に変わる。給紙ローラ2
3と分離コロ24aで一枚ずつに分離された消去対象の
熱可逆性記録媒体は第1の切替板31により読取部へ送
られないで、B方向すなわちサーマルヘッド10側へ送
られる。そして、サーマルヘッド10により消去に必要
な熱エネルギーを与えられ消去されながら左へ進む。
【0067】ここで、第2の切替板45も一点鎖線の状
態に変っているので消去された熱可逆性記録媒体は左上
の方向へ進み、ガイド板46によってターンさせられ、
排紙セットローラ47により記録紙テーブル26上へ排
出される。なお、このとき、記録紙側の給紙ローラ27
は回転していないので、熱可逆性記録媒体の先端は給紙
ローラ27に突き当たる。突き当たった状態でさらに排
紙されるため、図4(c)の破線にて示すように、熱可
逆性記録媒体のループができ、最終的に記録媒体の腰で
はじかれて記録紙テーブル26上に平らにセットされ
る。
【0068】このように、本実施例においては、消去の
行われた熱可逆性記録媒体を記録用として記録紙テーブ
ル26上に排出することにより、消去済み熱可逆性記録
媒体と記録済み熱可逆性記録媒体との混同を防止でき
る。また、消去された熱可逆性記録媒体が自動的に一番
上に排紙され、一番下から給紙されるため、特定の熱可
逆性記録媒体の使用頻度が高くなるということがなく、
熱可逆性記録媒体を循環させて万遍無く使用することが
できる。このため、熱可逆性記録媒体は均一に劣化して
ゆき、特定の熱可逆性記録媒体が著しく劣化して、良い
画像が得られないと云う不具合がなくなる。また、オペ
レータも消去済みの熱可逆性記録媒体を記録紙テーブル
26上にセットする操作が不要になり、他の業務に専念
できる。
【0069】ここで、請求項記載の発明について説明
する。図2および図4にて示した実施例において、記録
紙テーブル26は、自動落下方式を採用し、給送方向に
向けて斜めに形成されている。すなわち、記録紙テーブ
ル26に熱可逆性記録媒体を置くと、熱可逆性記録媒体
の先端が自重で給紙部すなわち給紙ローラ27にセット
できる傾きを持っているものとする。これにより消去さ
れた熱可逆性記録媒体が自動的にセットされる。
【0070】図5は請求項7または8記載の発明に係る
感熱記録装置の一実施例を示す構成図であり、同図
(a)はその基本構成図、同図(b)はその感熱記録装
置を適用したファクシミリ装置を示す図である。なお、
本実施例において上述例と同一の構成については、同一
符号を付してその具体的な説明を省略する。図5(a)
において、発熱体としてのサーマルヘッド10は、記録
温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性記録媒体
に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加する。読
取部としての密着センサ20は、サーマルヘッド10の
上流に配置されて原稿の読取面をライン毎に読取走査す
ると共に、前記熱可逆性記録媒体の記録面に記入された
マーカーを検知する。なお、サーマルヘッド10と密着
センサ20とは、一体化ユニット50として構成されて
いる。本実施例においては、密着センサ20により熱可
逆性記録媒体の記録面で検知されたマーカー内の記録情
報を、サーマルヘッド10により消去する。
【0071】上記構成において、原稿読取時に原稿は、
原稿テーブルを兼ねる記録紙テーブル26上から給紙ロ
ーラ27と分離片28により分離され、搬送される。そ
して、一体化ユニット50の密着センサ20で読み取ら
れ、その後に原稿スタッカを兼ねる記録紙スタッカ30
に排出される。また、記録時には、原稿読取と同様に、
熱可逆性記録媒体は、記録紙テーブル26上から給紙ロ
ーラ27と分離片28により分離され、搬送される。そ
して、一体化ユニット50のサーマルヘッド10で記録
され、その後に記録紙スタッカ30に排出される。
【0072】図5(b)は、図5(a)の感熱記録装置
をファクシミリ装置に適用し操作性を改良した具体例で
ある。通常のファクシミリ装置として使用するときは、
切替板45が実線のようになっており、基本動作は図5
(a)と同じである。ただし、原稿は原稿テーブル22
に、また熱可逆性記録媒体は記録紙テーブル26にセッ
トするようになっており、ファクシミリ装置の無人受信
などに対応可能となっている。
【0073】ここで、熱可逆性材料により形成された熱
可逆性記録媒体を用いた記録モードについて説明する。
熱可逆性材料は熱により透明状態と白濁状態が可逆的に
変化し、常温でもその2形態が維持できるという特異な
性質を有する材料である。図6(a)はその特性グラフ
である。記録紙テーブル26にセットされた熱可逆性記
録媒体は、分離コロ28aにより分離され、搬送され
る。一体化ユニット50に到達すると、サーマルヘッド
10により記録されるが、その際の印加エネルギーは、
記録媒体が図6(a)に示す温度Tbの透明化温度に達
するように与えられ、該透明化により情報が記録され
る。すなわち、熱可逆性記録媒体は、黒色ベース層の上
に熱可逆性材料が記録層として形成された、少なくとも
2層構造を有しており、熱可逆性材料の透明化によりベ
ース層の黒色が情報として目視される。記録時に切替板
45は、図5(b)の実線の状態になっており、サーマ
ルヘッド10を通過した熱可逆性記録媒体は排紙ローラ
43にて排紙スタッカ42に排出される。
【0074】次に、記録済み熱可逆性記録媒体の不要な
部分だけ消去する方法を説明する。ファクシミリ装置を
消去モードに入ると、図5(b)の切替板45はソレノ
イドなどにより一点鎖線の状態になる。消去したい領域
を、図7(a)に示すように、専用のマーカーで指定
し、この熱可逆性記録媒体を原稿テーブル22にセット
する。記録済みの熱可逆性記録媒体は、一体化ユニット
50の密着センサ20により読み取られる。
【0075】図8は本実施例の密着センサの構成例を示
す図であり、同図(a)はセンサ部の拡大図、同図
(b)は密着センサにおけるLEDアレーの構成図であ
る。同図(a)において、記録済み熱可逆性記録媒体
は、搬送ローラ29によって密着センサ20のガラス基
板51上を搬送される。このとき、LEDアレー52に
よる照射光が記録済み熱可逆性記録媒体に反射され、そ
の情報がCCD等の感光センサ53により読み取られ
る。なお、本実施例では発光素子アレーとしてLEDア
レー52を例示しているが、液晶アレー等を用いても構
わない。
【0076】ここで、図8(b)に示すように、LED
アレー52の光源は、原稿読取時に使用される分光特性
wをもつ光源Wと、専用マーカー検知用の分光特性eを
もつ光源Eとがベース54上に交互に配列されており、
消去部分の読取時には光源Eを点灯させる。密着センサ
20の受光部となる感光センサ53の感度特性は図9
(c)のような特性を有しており、この感光センサ53
による受光感度は前記光源W、Eに対して各々同図
(a)、(b)に示すようにピーク周波数が異なる。ま
た、専用マーカーの分光特性は図9(d)に示すように
白色レベルと黒色レベルの中間に現れる。熱可逆性記録
媒体で記録部分は黒色になっているので、密着センサ2
0からの出力は図9(d)のように低い出力が得られ
る。
【0077】熱可逆性記録媒体のバックグラウンドは黒
に加工されているので、専用マーカーを読み取ったとき
の出力は、図9(d)のように、白色レベルまでは達し
ないが、ある程度の出力が得られる。このため、システ
ム側でのマーカー検知すなわち消去部分の読取は、感光
センサ53からの出力を図6(b)のようにスレッシュ
1とスレッシュ2で各々2値化し、得られたデータより
判断する。このようにして、密着センサ20側で得られ
たデータより不要領域すなわち部分消去領域を検知し、
下流のサーマルヘッド10でその部分のみに図6(a)
の温度Tcになるように熱エネルギーを印加すること
で、エネルギー印加部分が白濁化温度に達し記録済み情
報が消去される。
【0078】ここで、図5(b)において、消去された
熱可逆性記録媒体は切替板45により上方に導かれ、排
紙セットローラ47とコロ48により記録紙テーブル2
6上に排出される。排出時は、図4(c)で説明したよ
うに、停止中の給紙ローラ27と分離コロ28aに記録
媒体の先端を突き当てた後、右側にループを作って排出
される。具体的には記録紙テーブル26上で記録媒体の
最上位に排出され、いつでも記録用として使用可能の状
態となる。なお、記録紙テーブル26は記録媒体の自重
でセットされる傾きを持っているものとする。
【0079】なお、図7(b)に示すようにマーカー指
定を行わず熱可逆性記録媒体の全面を消去したい場合
は、密着センサ20で消去部分を検知する必要はない。
また、感光センサ53からの出力により黒の出力部分を
検知し、その部分のみをサーマルヘッド10で消去する
ことも可能である。このように、本実施例においては、
熱可逆性記録媒体の消去部分を密着センサ20により読
み取り、該消去部分をサーマルヘッド10により消去す
ることができるので、記録媒体上の任意部分を指定して
消去することができ、また記録媒体の全面消去に比べて
消去効率を向上することができる。従って、受信したF
AX(記録済み熱可逆性記録媒体)を別の人に再送しよ
うとするとき、相手にとって不要な情報を消去すること
ができ、相手も見やすくなる。また、消去した部分に追
記も可能となる。ファイルなどに使う場合も同様なこと
がいえる。
【0080】また、本実施例においては、発光特性の異
なる2種類のLEDを所定の順序で配列したLEDアレ
ー52を密着センサ20の光源として用い、通常の読取
時と消去部分の読取時とで前記2種類のLEDのうちど
ちらか一方を点灯させることにより、それぞれの読み取
りに係る分光特性を最適化し、消去部分の読み取り精度
を向上することができる。
【0081】さらに、密着センサ20とサーマルヘッド
10をユニットとして一体化し、また密着センサ20に
おいて分光特性の異なる光源を一体化しているので、小
型化およびコストダウンが可能となる。図10は請求項
10〜13いずれかに記載の発明に係る感熱記録装置の
一実施例を示す構成図であり、同図(a)はその基本構
成図、同図(b)はその感熱記録装置を適用したファク
シミリ装置を示す図である。なお、本実施例において上
述例と同一の構成については、同一符号を付してその具
体的な説明を省略する。
【0082】図10(a)において、発熱体としてのサ
ーマルヘッド10は、記録温度と消去温度それぞれに対
応し前記熱可逆性記録媒体に記録エネルギーまたは消去
エネルギーを印加する。読取部としての密着センサ20
は、サーマルヘッド10の下流に配置されて記録媒体の
記録面をライン毎に読取走査する。本実施例において
は、前記熱可逆性記録媒体の消去状態を密着センサ20
により読み取り、消去不十分の熱可逆性記録媒体をサー
マルヘッド10に逆送し再消去する。また、再消去する
場合に印加する熱エネルギーは、消去不十分に終わった
際に印加した熱エネルギーと異なる値に変更される。さ
らに、サーマルヘッド10による情報記録時および情報
消去時に密着センサ20の光源による発熱を利用する。
【0083】上記構成において、読取時に原稿は、原稿
テーブルを兼ねる記録紙テーブル26上から給紙ローラ
27と分離片28により分離され、搬送される。そし
て、一体化ユニット50の密着センサ20で読み取ら
れ、その後に原稿スタッカを兼ねる記録紙スタッカ30
に排出される。また、記録時には、原稿読取と同様に、
熱可逆性記録媒体は、記録紙テーブル26上から給紙ロ
ーラ27と分離片28により分離され、搬送される。そ
して、一体化ユニット50のサーマルヘッド10で記録
され、その後に記録紙スタッカ30に排出される。
【0084】記録紙テーブル26にセットされた熱可逆
性記録媒体は、分離コロ28aにより分離され、搬送さ
れる。一体化ユニット50に到達すると、サーマルヘッ
ド10により記録されるが、その際の印加エネルギー
は、記録媒体が図6(a)に示す温度Tbの透明化温度
に達するように与えられ、該透明化により情報が記録さ
れる。記録された熱可逆性記録媒体は、記録紙スタッカ
30に排出される。
【0085】このようにして、透明化した部分が記録と
して残る。また、密着センサ20とサーマルヘッド10
とが隣接しているので、密着センサ20の光源を点灯す
ることにより、発生する熱をも記録エネルギーとして利
用することができる。次に、消去モードについて説明す
る。記録済みの熱可逆性記録媒体は、記録紙テーブル2
6にセットされると一体化ユニット50に搬送される。
そこで、サーマルヘッド10で消去されるが、その際の
印加エネルギーは、記録紙が図6(a)の温度Tcの白
濁化温度に達するように与えられる。そして、サーマル
ヘッド10の下流に配置した密着センサ20で消去状況
を監視し、OKの場合にはそのまま記録紙スタッカ30
に排出される。NGの場合は、搬送ローラ29を逆回転
し、消去条件を変えて再度消去する。例えば、印加エネ
ルギーが足りなくて白濁化温度Tcに達しなかった場合
には、先ほどの搬送速度より幾分遅く搬送したり、印加
エネルギーを高めたりして、最適化が可能である。ここ
で、消去条件は消費電力の点から、最も低い設定のエネ
ルギー条件から始めることとする。このように、このシ
ステムが消去状況を監視しているので、確実に消去可能
であり、オペレータの取扱が楽になる。なお、搬送ロー
ラ29の逆転時は給紙ローラ27の駆動側に一方向クラ
ッチが組まれており、回転は伝わらないものとする。
【0086】図10(b)は、図10(a)の感熱記録
装置をファクシミリ装置に適用し操作性を改良した具体
例である。通常のファクシミリ装置として使用するとき
は、切替板45が実線のようになっており、基本動作は
図10(a)と同じである。ただし、原稿は原稿テーブ
ル22に、感熱記録紙は記録紙テーブル26にセットす
るようになっており、ファクシミリ装置の無人受信など
に対応可能となっている。
【0087】次に、記録された熱可逆性記録媒体の情報
を消去する方法を説明する。ファクシミリ装置を消去モ
ードに入ると、切替板45はソレノイドなどにより、一
点鎖線の状態になる。消去したい熱可逆性記録媒体を原
稿テーブル22にセットすると、給紙ローラ23と分離
コロ24aによって一枚ずつ分離され、一体化ユニット
50のサーマルヘッド10により消去される。次いで、
密着センサ20によって記録媒体上の消去状況をチェッ
クし、上述のように確実な消去を行う。そして、消去さ
れた後、記録媒体は切替板45により上方に導かれ、排
紙セットローラ47とコロ48により記録紙テーブル2
6上に排出される。排出時は、図4(c)のように、停
止中の給紙ローラ27と分離コロ28aに記録媒体の先
端を突き当てた後、右側にループを作って排出される。
具体的には記録媒体の最上位に排出され、いつでも記録
用として使用可能の状態となる。なお、記録紙テーブル
26は記録媒体の自重でセットされる傾きを持っている
ものとする。
【0088】このように、本実施例においては、サーマ
ルヘッド10の下流に配置された密着センサ20によ
り、熱可逆性記録媒体の消去状態を読み取り、消去不十
分の熱可逆性記録媒体を前記サーマルヘッド10に逆送
し再消去することで、消去を確実に行うことができ、信
頼性および操作性を向上することができる。また、本実
施例においては、消去不十分により再消去を行う場合、
前回消去時の消去エネルギーを変更することにより、消
去エネルギーを最適化できる。
【0089】さらに、本実施例においては、サーマルヘ
ッド10による情報記録時および情報消去時に密着セン
サ20の光源による発熱を利用することで、低消費電力
化を達成し、消去効率を向上することができる。以上の
実施例ではファクシミリ装置を例示したが、本発明に係
る感熱記録装置の適用例としては他に、例えばワードプ
ロセッサ、パソコン、プリンタ等が上げられる。
【0090】また、上記実施例における熱可逆性記録媒
体は、白地に黒字(黒地)で情報を記録するもの、また
は黒地に白字(白地)で情報を記録するもの、どちらで
あっても構わない。なお、白字に黒情報を記録する場合
は図6(a)のTcが消去温度になり、黒地に白情報を
記録する場合は図6(a)のTbが消去温度になる。以
下、請求項14〜23記載の発明を実施例に基づいて説
明する。
【0091】図11は請求項14〜23いずれかに記載
された発明の一実施例に係る感熱記録装置および熱可逆
性記録媒体を示す図であり、同図(a)は本感熱記録装
置を適用したファクシミリ装置のシステム図、同図
(b)は熱可逆性記録媒体の構成図、同図(c)は熱可
逆性記録媒体の記録面で目視される情報を示す図であ
る。なお、本実施例において上述例と同一の構成につい
ては、同一符号を付してその具体的な説明を省略する。
【0092】まず、請求項14から16いずれかに記載
の発明について、その構成を説明する。図11(a)に
おいて、読取部としての密着センサ20は、熱可逆性記
録媒体の記録面をライン毎に読取り走査する。画像処理
部61は、判定部として、密着センサ20により読み取
ったライン毎に記録情報の有無を判定する。図12
(a)は画像処理部61による2値化画像処理を示す図
であり、1ライン上で黒レベルとして2値化される画素
が1つでもある場合は、記録情報有りとして判定する。
システム制御部18は、消去領域設定部として、前記画
像処理部61により記録情報が有ると判定されたライン
に基づいて、前記熱可逆性記録媒体上に消去対象領域を
設定する。すなわち、システム制御部は、ライン毎に消
去対象を選別してゆき、消去対象ラインが連続する場合
は、これらの消去対象ライン毎に消去対象領域を設定し
てゆく。システム制御部18により設定された消去対象
領域の記録情報は、サーマルヘッド10によってライン
毎に消去される。
【0093】また、システム制御部18は、記録情報が
有ると判定されたラインに忠実に消去対象領域を設定す
る動作だけに限らず、消去対象ラインの前後数ラインを
含む領域を消去対象領域として設定することも可能であ
る。すなわち、消去対象ラインの前後1ラインを含む領
域に設定された消去対象領域が図12(b)に示され
る。
【0094】なお、本実施例の構成図は、前述した図5
とする。すなわち、サーマルヘッド10の上流に密着セ
ンサ20が配置される。ここで、熱可逆性記録媒体につ
いて説明する。熱可逆性記録媒体に用いられる熱可逆性
材料は、図6(a)に示したように、熱により透明状態
と白濁状態が可逆的に変化し常温でもその2形態が維持
できるという特異な性質を持つ材料である。図5(a)
の記録紙テーブル26にセットされた熱可逆性記録媒体
は、給紙コロ27および分離片28によって、分離され
搬送される。一体化ユニット50に到達すると熱可逆性
記録媒体は、サーマルヘッド10により図6(a)の温
度Tbになるよう熱エネルギーが印加される。熱可逆性
記録媒体62は、図11(b)に示すように、黒色のベ
ース層63に、熱可逆性材料64、および保護層65を
順次積層して形成されたものである。このため、温度T
bになるように熱エネルギーを印加した部分は、図11
(c)に示すように、熱可逆性材料64が透明状態にな
るので黒く印字されたように見える。このように、熱可
逆性材料64の透明化により画像を形成する。また、白
濁化した領域は下地となり、消去した状態となる。
【0095】次に、作用を説明する。図11(a)およ
び図5(a)において、記録の行われた熱可逆性記録媒
体62は、記録紙テーブル26にセットされ、一枚ずつ
分離されて一体化ユニット50に向けて搬送される。熱
可逆性記録媒体62の記録面は、密着センサ20により
読み取られ、読み取ったライン上に熱可逆性材料64の
透明化による黒画素があるかどうかが判定される。判定
は、画像処理部61において、図12(a)に示すよう
に、所定のスレッシュ値でセンサ20からの出力を2値
化することにより行われる。2値化されたデータ中に黒
データが確認されると、このラインすなわち図12
(b)のラインnを消去対象ラインとする。次いで、消
去対象ラインnに当たる熱可逆性記録媒体62の記録面
に、サーマルヘッド10で図6(a)の白濁化温度Tc
に達するように熱エネルギーを印加する。エネルギー印
加により消去対象ラインnに有る透明部分が白濁化し、
消去が行われる。もちろん、本実施例では、黒画素が確
認されなければそのラインには印加エネルギーを与えな
い。
【0096】このように、本実施例においては、記録情
報のあるラインのみを消去対象領域に設定し、ライン毎
に情報を消去するので、記録面全体を無差別に消去する
ものに比べて消去効率を向上できる。このため、低消費
電力化を実現でき、システムの負荷を軽減できる。ま
た、記録情報のあるラインの前後数ラインを含む領域を
消去対象領域に設定することもできる。このように設定
された消去対象領域の消去動作を図13のフローチャー
トに従って説明する。
【0097】まず、図11(a)の操作部19において
消去モードを指定すると(ステップT1)、図5(a)
の給紙テーブル26にセットされた熱可逆性記録媒体が
1枚ずつ機内に搬送される(ステップT2)。熱可逆性
記録媒体は、サーマルヘッド10の上流に配置された密
着センサ20によってライン毎に読取走査され(ステッ
プT3)、1ラインの読取が終了する毎に(ステップT
4)、画像処理部61によって記録情報の有無が判定さ
れる(ステップT5)。
【0098】ここで、記録情報が有ると判定されると、
システム制御部18は、判定された消去対象ラインの前
後1ラインを無条件に消去対象領域として設定する(ス
テップT6)。一方、記録情報が無いと判定されると、
消去対象領域の設定を行わずステップT7に進む。ステ
ップT7においては、消去対象領域の設定に応じて、サ
ーマルヘッド10に対向するラインが消去対象ラインか
どうかを判断し(ステップT7)、熱可逆性記録媒体が
搬送されて消去対象ラインがサーマルヘッド10の位置
に来ると、この消去対象ラインが図6(a)の白濁化温
度Tcになるように、サーマルヘッド10により熱エネ
ルギーを印加する(ステップT8)。一方、消去対象ラ
インでない場合は、サーマルヘッド10からのエネルギ
ー印加を停止して、消去対象外のラインをやり過ごす
(ステップT9)。
【0099】次いで、最終ラインかどうか、すなわち熱
可逆性記録媒体の1ページを全て消去し終わったかどう
かを判断し(ステップT10)、未消去の場合は搬送ロ
ーラ29を1ライン分送って(ステップT11)、ステ
ップT4に戻り次ラインの消去動作を繰り返す。一方、
最終ラインの場合は、消去が完了した熱可逆性記録媒体
を記録紙スタッカ30に排出して(ステップT12)、
処理を終了する。
【0100】このように、本実施例においては、確認さ
れた印字ラインの前後数ラインを含んで消去対象領域を
設定するので、搬送精度が悪い場合や熱可逆性記録媒体
がスキューした場合であっても、領域内の記録情報を確
実に消去でき、信頼性および操作性を向上できる。以
下、請求項17から19いずれかに記載の発明を実施例
に基づいて説明する。
【0101】まず、請求項17から19いずれかに記載
の発明について、その構成を説明する。図11(a)に
おいて、読取部としての密着センサ20は、熱可逆性記
録媒体の記録面を画素単位に読取り走査する。画像処理
部61は、判定部として、密着センサ20により読み取
った画素毎に記録情報の有無を判定する。なお、記録情
報の有無判定は、図12(a)で説明したとおり、黒レ
ベルの画素データが有る場合に記録情報有りとする。シ
ステム制御部18は、消去領域設定部として、前記画像
処理部61により記録情報が有ると判定された画素に基
づいて、前記熱可逆性記録媒体上に消去対象領域を設定
する。すなわち、システム制御部は、画素毎に消去対象
を選別してゆき、消去対象画素が連続する場合は、これ
らの消去対象画素毎に消去対象領域を設定してゆく。シ
ステム制御部18により設定された消去対象領域の記録
情報は、サーマルヘッド10によって画素毎に消去され
る。
【0102】また、システム制御部18は、記録情報が
有ると判定された画素に忠実に消去対象領域を設定する
動作だけに限らず、消去対象画素の周囲画素を含む領域
を消去対象領域として設定することも可能である。すな
わち、消去対象画素の周囲1画素を含む領域に設定され
た消去対象領域が図12(c)に示される。なお、本実
施例の構成も、前述した図5のとおり、サーマルヘッド
10の上流に密着センサ20が配置されるものとする。
【0103】次に、作用を説明する。図11(a)およ
び図5(a)において、記録の行われた熱可逆性記録媒
体62は、記録紙テーブル26にセットされ、一枚ずつ
分離されて一体化ユニット50に向けて搬送される。熱
可逆性記録媒体62の記録面は、密着センサ20により
読み取られ、読み取ったライン上に熱可逆性材料64の
透明化による黒画素があるかどうかが判定される。判定
は、画像処理部61において、図12(a)に示すよう
に、所定のスレッシュ値でセンサ20からの出力を2値
化することにより行われる。2値化されたデータ中に黒
データが確認されると、この黒データ画素を消去対象画
素とする。次いで、消去対象画素に当たる熱可逆性記録
媒体62の記録面に、サーマルヘッド10で図6(a)
の白濁化温度Tcに達するように熱エネルギーを印加す
る。エネルギー印加により消去対象画素に当たる透明部
分が白濁化し、消去が行われる。もちろん、本実施例で
は、白画素については印加エネルギーを与えない。
【0104】このように、本実施例においては、記録情
報のある画素のみを消去対象領域に設定し、画素毎に情
報を消去するので、記録面全体を無差別に消去するもの
に比べて消去効率を向上できる。このため、低消費電力
化を実現でき、システムの負荷を軽減できる。また、記
録情報のある画素の周囲にある数画素を含む領域を消去
対象領域に設定することもできる。なお、この場合の消
去動作は図13に準ずるので、その説明は省略する。
【0105】このように、本実施例においては、確認さ
れた印字画素の周囲画素を含んで消去対象領域を設定す
るので、搬送精度が悪い場合や熱可逆性記録媒体がスキ
ューした場合であっても、領域内の記録情報を確実に消
去でき、信頼性および操作性を向上できる。以下、請求
20または21記載の発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0106】まず、請求項20または21記載の発明に
ついて、その構成を説明する。なお、本実施例の構成図
は、前述した図10とする。すなわち、サーマルヘッド
10の下流に密着センサ20が配置される。図11
(a)において、密着センサ20を消去状態検知部とし
て用い、サーマルヘッド10によって消去を行った消去
対象領域の消去状態を検知する。検知された消去状態が
不完全である場合に、システム制御部18は、再消去制
御部として前記サーマルヘッド10をして再消去を行う
と共に、可変設定部として再消去時のサーマルヘッド1
0による印加エネルギーを、前記消去状態に応じて可変
設定する。
【0107】消去状態に応じた再消去動作を説明するた
めの図が図14に示される。なお、同図(a)はセンサ
出力に対するスレッシュ値TH1〜TH3を示し、同図
(b)はスレッシュ値TH1より黒レベルに近い消去状
態を示し、同図(c)はスレッシュ値TH1、TH2間
の消去状態を示し、同図(d)はスレッシュ値TH2、
TH3間の消去状態を示し、同図(e)は100%の消
去状態を示し、同図(f)は同図(b)〜(e)の消去
状態に応じて可変設定される再消去時のストローブ信号
を示す。
【0108】図11の画像処理部61には、図14
(a)に示すように、白レベルと黒レベルとの間にスレ
ッシュ値TH1〜TH3が設定されており、これらのス
レッシュ値TH1〜TH3とセンサ20の出力をそれぞ
れ比較し、熱可逆性記録媒体の消去状態(消去レベル)
を検知する。例えば、消去状態が図14(b)に示すよ
うであれば、図14(f)のに示すように、スレッシ
ュ値TH1〜TH3との比較結果が全て×と判定され
る。すなわち、消去状態が極めて悪い(黒レベル側)と
判定される。この判定結果に応じてシステム制御部18
は、再消去時にサーマルヘッド10により印加する熱エ
ネルギーを、ストローブ信号のパルス幅によって可変設
定し、再消去時にパルス幅STR0のストローブ信号を
出力する。なお、ストローブ信号のパルス幅は、STR
0>STR1>STR2として規定されており、図14
(e)の100%の消去状態が確認された場合のみ、図
14(f)のに示すように、再消去を行わず消去動作
を完了する。
【0109】また、以上の動作により、再消去時に設定
された印加エネルギーすなわちストローブ信号のパルス
幅STR0、STR1、STR2は、以後の新規消去時
の基準値とされる。すなわち、再消去時の印加エネルギ
ーよりも、以後の新規消去時の印加エネルギーが同等以
上に設定される。図11(a)の画像処理部61および
サーマルヘッド制御部15が図15に示される。
【0110】画像処理部61のブロック構成を示す図1
5(a)において、センサ20からの出力は、シェーデ
ィング補正回路71にて光量ムラ等を補正された後、A
/D変換器72にてデジタルの多値データに変換され
る。基準電圧発生器73は、A/D変換器72にデジタ
ル変換のための基準電圧を供給する。前記A/D変換器
72から出力された多値データは、変化点検出回路7
4、2値化回路75、および消去レベル判定回路76に
それぞれ供給される。変化点検出回路74は、多値デー
タに基づいて白から黒、または黒から白に変化する画像
上の変化点を検出する。2値化回路75は、画素毎の多
値データを白または黒いずれか一方のデータに2値化す
る。消去レベル判定回路76は、図14に示したスレッ
シュ値TH1〜TH3と多値データを比較して、消去状
態が図14(f)に示す〜いずれであるかを判定す
る。
【0111】次に、図11(a)のサーマルヘッド制御
部15の回路図を示す図15(b)において、シフトレ
ジスタ部77には、サーマルヘッド10の各発熱抵抗体
に対応させた1ライン分のON/OFF情報(SIGN
AL)がクロック信号(CLOCK)に同期して順次入
力される。1ライン分のSIGNALが全て入力される
と、図16に示すようにラッチ信号(LATCH)が出
力され、ラッチ部78にシフトレジスタ部77からSI
GNALが移送される。ここで、通常の記録時であれば
SIGNALは印字対象の画素に対応したON情報を有
しているが、本実施例では消去対象の画素に対応したO
N情報を有している。
【0112】ラッチ部78に保持されたSIGNAL
は、画素毎にアンド回路79に出力される。アンド回路
79は、SIGNALのON情報と、例えば図14
(f)のパルス幅STR0〜STR2を有するストロー
ブ信号(STROBE)とのアンド積を出力する。アン
ド回路79の出力により、サーマルヘッドドライブ回路
11のトランジスタがON情報を設定された画素毎に、
かつパルス幅STR0〜STR2の間ONし、サーマル
ヘッド10の各発熱抵抗体を発熱させる。なお、ストロ
ーブ信号が2つ存在する訳は、図16に示すように駆動
タイミングをずらし、発熱抵抗体を2群に分けて分割駆
動するためである。
【0113】次に、作用を説明する。図11(a)およ
び図10(a)において、記録された熱可逆性記録媒体
は、記録紙テーブル26にセットされると、一枚ずつ分
離されて一体化ユニット50に搬送される。サーマルヘ
ッド10に到達すると、消去(白濁化)するための熱エ
ネルギーを印加する。このときの印加エネルギーは、所
定品質の熱可逆性記録媒体を想定して与えられる。具体
的には、図14(f)および図16に示すパルス幅ST
R2より狭いパルス幅、例えば図1(b)に示したパル
ス幅PWのストローブ信号が与えられる。
【0114】このために、図15(b)のシフトレジス
タ部77にクロック信号と同期したシグナル信号を転送
する。シグナル信号のデータは、ドライブ回路11をO
Nさせて、サーマルヘッド10の発熱抵抗体をONさせ
るデータである。次に、ラッチ信号により、シフトレジ
スタ部77に格納されているデータがラッチ部78に転
送される。この後、ストローブ信号がONになっている
期間だけ前記シグナル信号のON情報に対応するトラン
ジスタがONになり、発熱抵抗体に電流が流れ込み発熱
する。発熱抵抗体の発熱により熱可逆性記録媒体に消去
エネルギーが印加される。
【0115】サーマルヘッド10を通過した熱可逆性記
録媒体は、図10(a)に示す密着センサ20によって
ライン毎に記録面を読取走査され、図15(a)に示す
消去レベル判定回路76によって消去状態をチェックさ
れる。すなわち、読み取られた1ライン分のセンサ出力
は画像処理部15に送られ、シェーディング補正回路7
1で補正された後、A/D変換器72でデジタル多値化
される。次に、消去レベル判定回路76で、図14に示
した3つのスレッシュレベルTH1〜TH3により2値
化を行い、図14(f)に示すように、各々画像あり
(×)、無し(○)を判定する。これにより、消去レベ
ルが図14(f)の〜のどのレベルか分かるので、
再消去の必要なラインはもう一度サーマルヘッド10で
その消去レベルに応じた再消去ストローブ幅STR0〜
STR3で消去されることとなる。例えば、消去レベル
がの状態であれば再消去時にはSTR1のストローブ
幅分のエネルギーで消去することとなる。
【0116】図17は消去状態に応じた再消去動作を示
すフローチャートである。まず、図11(a)の操作部
19において消去モードを設定すると(ステップP
1)、図10(a)の記録紙テーブル26にセットされ
た熱可逆性記録媒体が1枚ずつ機内に搬送される(ステ
ップP2)。熱可逆性記録媒体の搬送に同期して、図1
5(b)に示すサーマルヘッド制御部15が消去のため
に起動する(ステップP3)。ここで、ストローブ信号
のパルス幅は前述したようにPWが設定され(ステップ
P4)、ライン毎に又は画素毎に消去が行われる(ステ
ップP5)。
【0117】サーマルヘッド10を通過した熱可逆性記
録媒体は、下流に配置された密着センサ20によって1
ライン毎に読取走査され(ステップP6)、図15
(a)に示す消去レベル判定回路76によって、その消
去状態を判定される(ステップP7)。ここで、消去状
態と判定されると(ステップP8)、図10(a)の
搬送ローラ29を逆回転し、再消去が必要なラインをサ
ーマルヘッド10の位置まで逆送する(ステップP
9)。次いで、図15(b)に示すサーマルヘッド制御
部15は、パルス幅STR0のストローブ信号により再
消去を行う(ステップP10)。
【0118】一方、消去状態と判定されると(ステッ
プP11)、図10(a)の搬送ローラ29を逆回転
し、再消去が必要なラインをサーマルヘッド10の位置
まで逆送する(ステップP12)。次いで、図15
(b)に示すサーマルヘッド制御部15は、パルス幅S
TR1のストローブ信号により再消去を行う(ステップ
P13)。
【0119】一方、消去状態と判定されると(ステッ
プP14)、図10(a)の搬送ローラ29を逆回転
し、再消去が必要なラインをサーマルヘッド10の位置
まで逆送する(ステップP15)。次いで、図15
(b)に示すサーマルヘッド制御部15は、パルス幅S
TR2のストローブ信号により再消去を行う(ステップ
P16)。
【0120】そして、消去状態すなわち100%消去
が行われると、次のラインをセンサ20の読取位置に搬
送し(ステップP17)、最終ラインの消去状態を確認
するまで、ステップP5からの処理を繰り返す(ステッ
プP18)。最終ラインまでの消去が完了すると、熱可
逆性記録媒体を記録紙スタッカ30に排出して(ステッ
プP19)、処理を終了する。
【0121】このように、本実施例においては、消去状
態に応じて印加エネルギーを可変して再消去を行うの
で、確実に熱可逆性記録媒体から記録情報を消去するこ
とができ、信頼性および操作性を向上できる。また、本
実施例においては、再消去に設定された印加エネルギー
すなわち図17のステップP10、P13、P16で設
定されたパルス幅STR0〜STR2を、以後の新規消
去時の基準値(初期値)としてSTR0〜STR2いず
れかを最初から印加する。
【0122】このように、本実施例においては、再消去
が行われた場合に、使用されている熱可逆性記録媒体の
品質が一定基準に達していないものと見做して、以後の
新規消去時に印加されるエネルギーの初期値を変更する
ので、再消去が実行される頻度を低減し、消去効率を向
上できる。以下、請求項22または23記載の発明を実
施例に基づいて説明する。
【0123】まず、請求項22または23記載の発明に
ついて、その構成を説明する。なお、本実施例の構成図
は、前述した図5とする。すなわち、サーマルヘッド1
0の上流に密着センサ20が配置される。図11(a)
および図5(a)において、画像処理部61を部分消去
範囲認識部として用い、熱可逆性記録媒体の記録面に記
入されたドロップアウトカラーのマーカーを密着センサ
20により読み取り、このマーカーによって指定された
部分消去範囲を認識する。システム制御部18は、前記
画像処理部61により認識された部分消去範囲の記録情
報を、サーマルヘッド10をして消去する。
【0124】また、画像処理部61は、マーカーにより
認識された部分消去範囲より少なくとも一回り大きな範
囲を消去範囲とする。次に、作用を説明する。記録され
た熱可逆性記録媒体に対し、部分消去を行う際に消去範
囲を示すマーカーにドロップアウトカラーのマーカーを
使用する。消去範囲の確認は、図15(a)の変化点検
出回路74により行う。
【0125】図18は部分消去範囲の認識動作を説明す
るための図であり、同図(a)はマーカーにより消去部
分を指定された熱可逆性記録媒体を示し、同図(b)は
同図(a)のラインAにおけるセンサ出力を示す。変化
点検出回路74は、図18(b)に示すスレッシュTH
4を、センサ出力(A/D変換器72の多値データ)が
横切った場合に、白から黒、または黒から白の変化点を
検出する。ただし、これらの変化点がスレッシュTH5
に対しても変化点として検出された場合は対象外とし、
残った変化点が4個以上の時に、マーカーによる変化点
e1 〜e4 と認定する。そして、1ライン中の消去
部分は、最初の変化点e1 から最後の変化点e4 ま
での画素を対象とする。ここで設定された消去範囲を、
下流に位置するサーマルヘッド10で消去する。
【0126】また、変化点e1 〜e4 までに設定さ
れた消去範囲より少なくとも一回り大きな範囲、すなわ
ち主走査方向左右の数画素および副走査方向の前後数ラ
インを含む範囲を消去範囲とすることも可能である。図
19は部分消去の動作を示すフローチャートである。ま
ず、図11(a)の操作部19において消去モードを設
定すると(ステップP1)、図5(a)の記録紙テーブ
ル26にセットされた熱可逆性記録媒体が1枚ずつ機内
に搬送される(ステップR2)。熱可逆性記録媒体が搬
送されると、図15(a)に示す変化点検出回路74に
スレッシュTH4、5を設定して読み取りを開始する
(ステップR3)。
【0127】1ラインを読み取ると(ステップR4)、
変化点が4ヶ所以上あるかどうかを判断し(ステップR
5)、YESならば最初の変化点e1 から最後の変化
点e4 までを消去範囲に設定する(ステップR6)。
一方、変化点が4ヶ所以上ない場合は、今回の読取ライ
ン上に消去範囲は指定されていないと判断する(ステッ
プR7)。
【0128】次いで、密着センサ20を通過したライン
がサーマルヘッド10の位置に搬送されてくると(ステ
ップR8)、そのライン上に消去範囲が設定されている
かどうかを判断し(ステップR9)、設定されている場
合は、この消去範囲のサーマルヘッド10を発熱するよ
うに、図15(b)に示すシフトレジスタ部77にON
情報を転送し、また消去用のストローブ信号を設定する
(ステップR10)。
【0129】そして、1ラインの消去が終わると、最終
ラインを確認するまで(ステップR11)、1ライン分
の搬送を繰り返し(ステップR12)、ステップR4に
戻る。最終ラインまでの消去が完了すると、熱可逆性記
録媒体を記録紙スタッカ30に排出して(ステップR1
3)、処理を終了する。このように、本実施例において
は、ドロップアウトカラーのマーカーにより指定された
部分を消去できるので、送信先にとって不要な情報を消
去でき、信頼性および操作性を向上できる。
【0130】なお、部分消去した熱可逆性記録媒体を第
3者に送信する時、マーカーを消さないで送信できる。
送信後マーカーは表面を拭く(クリーニング)ことで消
去する。送信前に拭くと、こすれにより部分発色の恐れ
があり使用後の方が良い。また、マーカーによる消去指
定範囲より主走査方向および副走査方向に一回り大きな
範囲を消去することにより、搬送精度が悪い場合や熱可
逆性記録媒体がスキューした場合であっても、領域内の
記録情報を確実に消去でき、信頼性および操作性を向上
できる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る感熱記録装置によれば、パルス幅を制御して熱
可逆性記録媒体に印加される熱エネルギーを可変するこ
とにより、消去に必要な一定のエネルギー量を供給し、
同一の発熱体を用いて記録と消去を行うことができる。
このため、消去用の特別なヒータが不要になり、熱可逆
性材料による再使用可能な熱可逆性記録媒体の消去を低
価格で実現することができる。
【0132】また、発熱体の温度に応じて印加エネルギ
ーを制御することにより、熱可逆性記録媒体の加熱時間
を最適化することができ、記録と消去の精度を向上する
ことができる。また、請求項2、3記載の発明に係る感
熱記録装置によれば、原稿給紙部から消去対象の熱可逆
性記録媒体を給紙して、この熱可逆性記録媒体の給送経
路を切替板により発熱体に向けて切り替えることができ
るので、記録媒体給送部上に載置されている熱可逆性記
録媒体を消去時にいちいち取り除く必要がなく、記録媒
体給送部から給送する記録用の熱可逆性記録媒体との混
同を防止でき、消去時の操作性を向上することができ
る。
【0133】また、請求項4、5記載の発明に係る感熱
記録装置によれば、消去の行われた熱可逆性記録媒体を
記録用として記録媒体給送部に排出することにより、消
去済み熱可逆性記録媒体と記録済み熱可逆性記録媒体と
の混同を防止できる。また、消去された熱可逆性記録媒
体が自動的に一番上に排紙され、一番下から給紙される
ため、特定の熱可逆性記録媒体の使用頻度が高くなると
いうことがなく、熱可逆性記録媒体を循環させて万遍無
く使用することができる。
【0134】また、請求項記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、自重落下方式の記録媒体給送部を用いる
ことにより、記録媒体給送部への熱可逆性記録媒体セッ
トを自動化することができる。また、請求項7、8記載
の発明に係る感熱記録装置によれば、発熱体の上流に配
置された読取部により熱可逆性記録媒体の消去部分を読
み取り、該消去部分を発熱体により消去することができ
るので、熱可逆性記録媒体上の任意部分を指定して消去
することができ、また熱可逆性記録媒体の全面消去に比
べて消去効率を向上することができる。
【0135】また、請求項記載の発明に係る感熱記録
装置によれば、発光特性の異なる2種類の発光素子を所
定の順序で配列した発光素子アレーを読取部の光源とし
て用い、通常の読取時と消去部分の読取時とで前記2種
類の発光素子のうちどちらか一方を点灯させることによ
り、それぞれの読み取りに係る分光特性を最適化し、消
去部分の読み取り精度を向上することができる。
【0136】また、請求項10、11記載の発明に係る
感熱記録装置によれば、サーマルヘッドの下流に配置さ
れた読取部により、熱可逆性記録媒体の消去状態を読み
取り、消去不十分の熱可逆性記録媒体を発熱体に逆送し
再消去することで、消去を確実に行うことができ、信頼
性および操作性を向上することができる。また、請求項
12記載の発明に係る感熱記録装置によれば、消去不十
分により再消去を行う場合、前回消去時の消去エネルギ
ーを変更することにより、消去エネルギーを最適化でき
る。
【0137】また、請求項13記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、発熱体による情報記録時および情報消
去時に読取部の光源による発熱を利用することで、低消
費電力化を達成し、消去効率を向上することができる。
また、請求項14、15記載の発明に係る感熱記録装置
によれば、読取部により熱可逆性記録媒体の記録面をラ
イン毎に読取り走査し、読み取ったライン毎に判定部が
記録情報の有無を判定し、記録情報が有ると判定された
ラインに基づいて消去領域設定部が前記熱可逆性記録媒
体上に消去対象領域を設定し、設定された消去対象領域
の記録情報を発熱体によって消去するので、記録面全体
を無差別に消去するものに比べて消去効率を向上でき
る。このため、低消費電力化を実現でき、システムの負
荷を軽減できる。
【0138】また、請求項16記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、記録情報が有ると判定されたラインの
前後数ラインを含む領域を、消去領域設定部によって消
去対象領域として設定するので、搬送精度が悪い場合や
熱可逆性記録媒体がスキューした場合であっても、領域
内の記録情報を確実に消去でき、信頼性および操作性を
向上できる。
【0139】また、請求項17、18記載の発明に係る
感熱記録装置によれば、読取部により熱可逆性記録媒体
の記録面を画素単位に読取り走査し、読み取った画素毎
に判定部が記録情報の有無を判定し、記録情報が有ると
判定された画素に基づいて消去領域設定部が前記熱可逆
性記録媒体上に消去対象領域を設定し、設定された消去
対象領域の記録情報を発熱体によって消去するので、記
録面全体を無差別に消去するものに比べて消去効率を向
上できる。このため、低消費電力化を実現でき、システ
ムの負荷を軽減できる。
【0140】また、請求項19記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、記録情報が有ると判定された画素の周
囲画素を含む領域を、消去領域設定部によって消去対象
領域として設定するので、搬送精度が悪い場合や熱可逆
性記録媒体がスキューした場合であっても、領域内の記
録情報を確実に消去でき、信頼性および操作性を向上で
きる。
【0141】また、請求項20記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、発熱体によって消去を行った消去対象
領域の消去状態を消去状態検知部により検知し、検知さ
れた消去状態が不完全である場合に再消去制御部は前記
発熱体をして再消去を行い、このときの発熱体による印
加エネルギーを前記消去状態に応じて可変設定するの
で、確実に熱可逆性記録媒体から記録情報を消去するこ
とができ、信頼性および操作性を向上できる。
【0142】また、請求項21記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、再消去時に設定された印加エネルギー
を以後の新規消去時の基準値とするので、使用されてい
る熱可逆性記録媒体の品質が一定基準に達していない場
合であっても、以後の新規消去時に印加されるエネルギ
ーの初期値を変更し、再消去が実行される頻度を低減
し、消去効率を向上できる。
【0143】また、請求項22記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、ドロップアウトカラーのマーカーによ
り熱可逆性記録媒体の記録面に指定された部分消去範囲
を部分消去範囲認識部により認識し、認識された部分消
去範囲の記録情報を発熱体により消去するので、送信先
にとって不要な情報を消去でき、信頼性および操作性を
向上できる。
【0144】また、請求項23記載の発明に係る感熱記
録装置によれば、認識された部分消去範囲より少なくと
も一回り大きな範囲を消去範囲とするので、搬送精度が
悪い場合や熱可逆性記録媒体がスキューした場合であっ
ても、領域内の記録情報を確実に消去でき、信頼性およ
び操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係る感熱記録
装置を示す図であり、同図(a)はそのブロック構成図
を示し、同図(b)はエネルギーデータの記憶テーブル
を示す。
【図2】請求項2、3または6記載の発明の一実施例に
係る感熱記録装置を適用したファクシミリ装置を示す図
であり、同図(a)はその概略構成図、同図(b)は同
図(a)における給送経路の切替部分を示す拡大図であ
る。
【図3】図2のファクシミリ装置における動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】請求項4〜6いずれかに記載の発明の一実施例
に係る感熱記録装置を適用したファクシミリ装置を示す
図であり、同図(a)はその概略構成図、同図(b)は
同図(a)における給送経路の切替部分を示す拡大図、
同図(c)は消去済み熱可逆性記録媒体が原稿テーブル
に排出される状態を示す図である。
【図5】請求項7〜9いずれかに記載の発明に係る感熱
記録装置の一実施例を示す構成図であり、同図(a)は
その基本構成図、同図(b)はその感熱記録装置を適用
したファクシミリ装置を示す図である。
【図6】熱可逆性記録媒体の特性を示す図であり、同図
(a)は温度変化に対する透明化/白濁化特性図、同図
(b)は透明部分/白濁部分の密着センサによる読取特
性図である。
【図7】記録済みの感熱記録紙を示す図であり、同図
(a)は消去部分をマーカー指定した記録紙を示し、同
図(b)はマーカー指定なしの記録紙を示す。
【図8】図4の実施例の密着センサの構成例を示す図で
あり、同図(a)はセンサ部の拡大図、同図(b)は密
着センサにおけるLEDアレーの構成図である。
【図9】密着センサの受光感度を示す特性図であり、同
図(a)は光源Wの受光感度、同図(b)は光源Eの受
光感度、同図(c)は感光センサの受光感度、同図
(d)はセンサによる検知レベルを示す感度特性図であ
る。
【図10】請求項10〜13いずれかに記載の発明に係
る感熱記録装置の一実施例を示す構成図であり、同図
(a)はその基本構成図、同図(b)はその感熱記録装
置を適用したファクシミリ装置を示す図である。
【図11】請求項14〜23いずれかに記載された発明
の一実施例に係る感熱記録装置および熱可逆性記録媒体
を示す図であり、同図(a)は本感熱記録装置を適用し
たファクシミリ装置のシステム図、同図(b)は熱可逆
性記録媒体の構成図、同図(c)は熱可逆性記録媒体の
記録面で目視される情報を示す図である。
【図12】請求項14〜19いずれかに記載された発明
に係る消去対象領域を説明するための図であり、同図
(a)は1ライン上での2値化画像処理を示す図、同図
(b)は消去対象ラインの前後1ラインを含む領域に設
定された消去対象領域を示す図、同図(c)は消去対象
画素の周囲画素を含む領域に設定された消去対象領域を
示す図である。
【図13】請求項16記載の発明に係り、記録情報のあ
るラインの前後数ラインを含む領域を消去する際の動作
を示すフローチャートである。
【図14】請求項20または21記載の発明に係り、消
去状態に応じた再消去動作を説明するための図であり、
同図(a)はセンサ出力に対するスレッシュ値TH1〜
TH3を示し、同図(b)はスレッシュ値TH1より黒
レベルに近い消去状態を示し、同図(c)はスレッシュ
値TH1、TH2間の消去状態を示し、同図(d)はス
レッシュ値TH2、TH3間の消去状態を示し、同図
(e)は100%の消去状態を示し、同図(f)は同図
(b)〜(e)の消去状態に応じて可変設定される再消
去時のストローブ信号を示す。
【図15】図11(a)の画像処理部およびサーマルヘ
ッド制御部を示す図であり、図15(a)は画像処理部
のブロック構成図、図15(b)はサーマルヘッド制御
部の回路図である。
【図16】サーマルヘッドの駆動タイミングチャートで
ある。
【図17】消去状態に応じた再消去動作を示すフローチ
ャートである。
【図18】請求項22または23記載の発明に係り、部
分消去範囲の認識動作を説明するための図であり、同図
(a)はマーカーにより消去部分を指定された熱可逆性
記録媒体を示し、同図(b)は同図(a)のラインAに
おけるセンサ出力を示す。
【図19】部分消去の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド(発熱体) 15 サーマルヘッド制御部(エネルギー制御部) 16 記憶テーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 B41J 2/355 B41M 5/26

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の記録温度に加熱することにより情報
    が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱する
    ことにより該記録情報が消去される熱可逆性材料により
    形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消去
    を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、発熱体の温度を検出する温度検出部と、を備え、 記憶テーブルに発熱体の温度に対応させて記録時と消去
    時それぞれに数種類のエネルギーデータを記憶してお
    き、前記温度検出部により検出された温度に応じたエネ
    ルギーデータをエネルギー制御部によって読み出して前
    記発熱体の印加エネルギーを制御することを 特徴とする
    感熱記録装置。
  2. 【請求項2】所定の記録温度に加熱することにより情報
    が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱する
    ことにより該記録情報が消去される熱可逆性材料により
    形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消去
    を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去 時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿給紙部と、 発熱体に向けて情報記録を行う熱可逆性記録媒体を給送
    する記録媒体給送部と、を備え、 前記原稿給紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録
    媒体が前記読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可
    逆性記録媒体の給送経路を切り替える切替板を備えたこ
    とを特徴とする 感熱記録装置。
  3. 【請求項3】読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿給
    紙部と、 発熱体に向けて情報記録を行う熱可逆性記録媒体を給送
    する記録媒体給送部と、を備え、 前記原稿給紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録
    媒体が前記読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可
    逆性記録媒体の給送経路を切り替える切替板を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の感熱記録装置。
  4. 【請求項4】所定の記録温度に加熱することにより情報
    が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱する
    ことにより該記録情報が消去される熱可逆性材料により
    形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消去
    を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿給紙部と、 情報記録を行う熱可逆性記録媒体を発熱体に向けて下側
    から1枚ずつ給送する記録媒体給送部と、 該発熱体を通過した熱可逆性記録媒体が排出されるスタ
    ッカと、を備え、 前記原稿給紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録
    媒体が前記読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可
    逆性記録媒体の給送経路を切り替える第1の切替板と、 この第1の切替板により給送経路を切り替えられ前記発
    熱体により情報を消去された熱可逆性記録媒体が前記ス
    タッカの手前で記録媒体給送部に向かうように該熱可逆
    性記録媒体の排出経路を切り替える第2の切替板と、 この第2の切替板により排出経路を切り替えられた熱可
    逆性記録媒体を前記記録媒体給送部に向けて上方から排
    出する還流排出路と、を設けたことを特徴とする感熱記
    録装置。
  5. 【請求項5】 読取部に向けて読取原稿を給紙する原稿給
    紙部と、 情報記録を行う熱可逆性記録媒体を発熱体に向けて下側
    から1枚ずつ給送する記録媒体給送部と、 該発熱体を通過した熱可逆性記録媒体が排出されるスタ
    ッカと、を備え、 前記原稿給紙部から給紙された消去対象の熱可逆性記録
    媒体が前記読取部の手前で発熱体に向かうように該熱可
    逆性記録媒体の給送経路を切り替える第1の切替板と、 この第1の切替板により給送経路を切り替えられ前記発
    熱体により情報を消去された熱可逆性記録媒体が前記ス
    タッカの手前で記録媒体給送部に向かうように該熱可逆
    性記録媒体の排出経路を切り替える第2の切替板と、 この第2の切替板により排出経路を切り替えられた熱可
    逆性記録媒体を前記記録媒体給送部に向けて上方から排
    出する還流排出路と、を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の感熱記録装置。
  6. 【請求項6】記録媒体給送部に熱可逆性記録媒体を置く
    と該熱可逆性記録媒体が自重により自動的に給送部にセ
    ットされるように該記録媒体給送部を斜めに形成したこ
    とを特徴とする請求項2から5いずれかに記載の感熱記
    録装置。
  7. 【請求項7】 所定の記録温度に加熱することにより情報
    が記録され、該記録温度とは異なる 消去温度に加熱する
    ことにより該記録情報が消去される熱可逆性材料により
    形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消去
    を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 発熱体の上流に配置されて原稿の読取面をライン毎に読
    取走査すると共に前記熱可逆性記録媒体の記録面に記入
    されたマーカーを検知する読取部と、を備え、 熱可逆性記録媒体の記録面で検知されたマーカー内の記
    録情報を前記発熱体により消去することを特徴とする感
    熱記録装置。
  8. 【請求項8】発熱体の上流に配置されて原稿の読取面を
    ライン毎に読取走査すると共に前記熱可逆性記録媒体の
    記録面に記入されたマーカーを検知する読取部を備え、 熱可逆性記録媒体の記録面で検知されたマーカー内の記
    録情報を前記発熱体により消去することを特徴とする請
    求項1記載の感熱記録装置。
  9. 【請求項9】発光特性の異なる2種類の発光素子を所定
    の順序で配列した発光素子アレーを読取部の光源として
    用い、原稿面の読取時とマーカーの検知時とで前記2種
    類の発光素子のうちどちらか一方を点灯させることを特
    徴とする請求項7または8記載の感熱記録装置。
  10. 【請求項10】 所定の記録温度に加熱することにより情
    報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱す
    ることにより該記録情報が消去される熱可逆性材料によ
    り形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消
    去を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネル ギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 発熱体の下流に配置されて熱可逆性記録媒体の記録面を
    ライン毎に読取走査する読取部と、を備え、 この読取部により熱可逆性記録媒体の消去状態を読み取
    って消去不十分の可逆性記録媒体を前記発熱体に逆送し
    再消去することを特徴とする感熱記録装置。
  11. 【請求項11】発熱体の下流に配置されて熱可逆性記録
    媒体の記録面をライン毎に読取走査する読取部を備え、 この読取部により熱可逆性記録媒体の消去状態を読み取
    って消去不十分の可逆性記録媒体を前記発熱体に逆送し
    再消去することを特徴とする請求項1記載の感熱記録装
    置。
  12. 【請求項12】再消去する場合に印加する熱エネルギー
    を消去不十分に終わった際に印加した熱エネルギーとは
    異なる値に変更することを特徴とする請求項10または
    11記載の感熱記録装置。
  13. 【請求項13】発光特性の異なる2種類の発光素子を所
    定の順序で配列した発光素子アレーを読取部の光源とし
    て用い、発熱体による情報記録時および情報消去時に読
    取部の光源による発熱を利用することを特徴とする請求
    10から12いずれかに記載の感熱記録装置。
  14. 【請求項14】 所定の記録温度に加熱することにより情
    報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱す
    ることにより該記録情報が消去される熱可逆性材料によ
    り形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消
    去を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネルギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 熱可逆性記録媒体の記録面をライン毎に読取り走査する
    読取部と、 読み取ったライン毎に記録情報の有無を判定する判定部
    と、 記録情報が有ると判定されたラインに基づいて前記熱可
    逆性記録媒体上に消去対象領域を設定する消去領域設定
    部と、を備え、 設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によって消
    去することを特徴とする感熱記録装置。
  15. 【請求項15】熱可逆性記録媒体の記録面をライン毎に
    読取り走査する読取部と、 読み取ったライン毎に記録情報の有無を判定する判定部
    と、 記録情報が有ると判定されたラインに基づいて前記熱可
    逆性記録媒体上に消去対象領域を設定する消去領域設定
    部と、を備え、 設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によって消
    去することを特徴とする請求項1記載の感熱記録装置。
  16. 【請求項16】消去領域設定部は、記録情報が有ると判
    定されたラインの前後数ラインを含む領域を消去対象領
    域として設定することを特徴とする請求項14または1
    記載の感熱記録装置。
  17. 【請求項17】 所定の記録温度に加熱することにより情
    報が記録され、該記録温度とは異なる消去温度に加熱す
    ることにより該記録情報が消去される熱可逆性材料によ
    り形成された熱可逆性記録媒体を用いて情報の記録と消
    去を行う感熱記録装置において、 前記記録温度と消去温度それぞれに対応し前記熱可逆性
    記録媒体に記録エネル ギーまたは消去エネルギーを印加
    する発熱体と、 この発熱体により印加するエネルギーのデータをあらか
    じめ記憶してある記憶テーブルと、 この記憶テーブルに記憶されているエネルギーのデータ
    に従って記録時と消去時とで前記発熱体による印加エネ
    ルギーを制御するエネルギー制御部と、 熱可逆性記録媒体の記録面を画素単位に読取り走査する
    読取部と、 読み取った画素毎に記録情報の有無を判定する判定部
    と、 記録情報が有ると判定された画素に基づいて前記熱可逆
    性記録媒体上に消去対象領域を設定する消去領域設定部
    と、を備え、 設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によって消
    去することを特徴とする感熱記録装置。
  18. 【請求項18】熱可逆性記録媒体の記録面を画素単位に
    読取り走査する読取部と、 読み取った画素毎に記録情報の有無を判定する判定部
    と、 記録情報が有ると判定された画素に基づいて前記熱可逆
    性記録媒体上に消去対象領域を設定する消去領域設定部
    と、を備え、 設定された消去対象領域の記録情報を発熱体によって消
    去することを特徴とする請求項1記載の感熱記録装置。
  19. 【請求項19】消去領域設定部は、記録情報が有ると判
    定された画素の周囲画素を含む領域を消去対象領域とし
    て設定することを特徴とする請求項17または18記載
    の感熱記録装置。
  20. 【請求項20】発熱体によって消去を行った消去対象領
    域の消去状態を検知する消去状態検知部と、 検知された消去状態が不完全である場合に前記発熱体に
    より再消去を行う再消去制御部と、 再消去時の発熱体による印加エネルギーを前記消去状態
    に応じて可変設定する可変設定部と、を備えたことを特
    徴とする請求項14、15、17または18に記載の感
    熱記録装置。
  21. 【請求項21】再消去時に設定された印加エネルギーを
    以後の新規消去時の基準値とすることを特徴とする請求
    20記載の感熱記録装置。
  22. 【請求項22】ドロップアウトカラーのマーカーにより
    熱可逆性記録媒体の記録面に指定された部分消去範囲を
    認識する部分消去範囲認識部を備え、 認識された部分消去範囲の記録情報を発熱体により消去
    することを特徴とする請求項14、15、17または1
    8に記載の感熱記録装置。
  23. 【請求項23】認識された部分消去範囲より少なくとも
    一回り大きな範囲を消去範囲とすることを特徴とする請
    求項22記載の感熱記録装置。
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