JP2007283519A - リライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタ - Google Patents

リライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】 リライトプリンタにおいて、リライタブル記録媒体および印刷消去装置の寿命を延ばし、無駄な電力消費を防止することが課題であった。
【解決手段】 感熱紙などのリライタブル記録媒体3をフィード装置4により移送中に、マーク検出装置8などの印刷情報検出装置11によってリライタブル記録媒体3に記録された消去確認マーク7などの印刷情報を検出したときにのみ、印刷消去装置15を稼動させ消去確認マーク7を含む印刷情報を消去してリライタブル記録媒体3を再生するようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、感熱紙などのリライタブル記録媒体に印刷された文字などを消去して再利用可能とするリライトプリンタに関する。
従来のリライトプリンタには、感熱式のリライタブル記録媒体に印刷情報と印刷回数マーカとを印刷し、次回の印刷時には、この印刷回数マーカの印刷回数を読取ってカウントした後に印刷回数マーカと印刷情報とを消去ヘッドにより消去して再生し、その後カウントした印刷回数と印刷回数マーカの消去状況とから判断して再利用が可能かどうかを判断しているものがある。この印刷回数マーカの読取時において、まだ印刷回数マーカが印刷されていない未使用のリライタブル記録媒体が供給されてきた場合でも、搬送路により消去ヘッドを通過させて印刷ヘッドに搬送し、この印刷ヘッドにより最初の印刷回数マーカおよび印刷情報を印刷している。(例えば、特許文献1参照)
従来の他のリライトプリンタでは、新品か、印刷済みか、若しくは印刷消去済みかのリライタブル記録媒体である感熱紙を、用紙セット部にセットして搬送ローラにより搬送し、一つの印刷ヘッドにより感熱紙に印刷するとともに、印刷しない部分は消去処理を同時に行うことができる印刷消去処理部を備えたものがある。このリライトプリンタは、消去ボタンを押すことにより、多数の感熱紙を搬送ローラにより順次フィードして、それぞれの感熱紙に連続的な消去処理を行って再生し、それぞれ再利用を可能としている。(例えば、特許文献2参照)
これらのいずれのリライトプリンタにおいても、リライタブル記録媒体である感熱紙を再生して再利用可能とするために、消去ヘッドの温度を印刷ヘッドよりも高温にしたり、消去ヘッドを印刷ヘッドよりも感熱紙に対して長時間近接した状態となるようにして感熱紙を加熱している。
特開2004−243563号公報(第4頁、図1) 特開2004−345334号公報(第4頁、図2)
これらの従来例において、前者のリライタブルプリンタは、まだ未使用であったり、印刷情報がすでに消去済みのリライタブル記録媒体である感熱紙が供給されたりした場合であっても、消去処理のために加熱をして高温となった消去ヘッドに感熱紙を通過させて、印刷ヘッドの位置までフィードすることにより、再生処理回数を不要に増加させている。また、消去ヘッドが常時加熱状態となっているために、消去ヘッドの寿命を短くするとともに、無駄な電力消費を行っている。
また、一般的に印刷消去時は印刷時よりもヘッドを高温とする必要性から、後者のリライトプリンタでは、印刷処理と消去処理とを同時に行うことにより印刷速度が遅くなったり、高温のためヘッド寿命が短くなったりする。また、未使用の新品、印刷済み、印刷消去済みのリライタブル記録媒体が混在して積層された状態から、消去ボタン操作により1枚ずつ移送して消去処理を行って再生した場合には、混在する新品、印刷消去済みのリライタブル記録媒体にも消去処理を行うことになり、不要に再生処理回数を増加させることになる。
これらのように、不要にリライタブル記録媒体の再生処理回数を増加することにより、印刷回数マーカや印刷情報の消去が十分に行われなくなって印刷情報が鮮明に印刷できなくなり、リライタブル記録媒体の寿命を短くすることになる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、リライタブル記録媒体の不要な消去処理を予防して再利用の機会を増加し、印刷消去装置の寿命を高め、無駄な電力消費が行われることを防止できるリライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、印刷情報が印刷されるリライタブル記録媒体を移送するフィード装置と、このフィード装置により移送中に前記リライタブル記録媒体に記録された前記印刷情報を検出する印刷情報検出装置と、前記リライタブル記録媒体の前記印刷情報を消去する印刷消去装置と、前記印刷情報検出装置により前記印刷情報を検出したときに前記印刷消去装置を稼動させる印刷消去制御装置とを備え、前記印刷情報が記録された前記リライタブル記録媒体が移送されたときにのみ前記印刷消去装置により前記リライタブル記録媒体の前記印刷情報を消去することを特徴としている。
本発明のリライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタは、リライタブル記録媒体および印刷消去装置の寿命を延ばし、無駄な電力消費を防止することができる。
以下、本発明によるリライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタの一実施態様について、図1から図5を参照して説明する。
図1および図2に示すように、リライトプリンタ1には、感熱紙などのリライタブル記録媒体3を上下方向から挟み込むようにして、搬送路2に沿って前方から後方の矢印A方向に移送するために、フィード装置である1対の前部フィードローラ4が設けられている。リライタブル記録媒体3は、先頭部を横断するように位置した消去確認マーク印刷部5と、その後方全体に渡って位置したデータ印刷部6とに分けられている。またこのリライタブル記録媒体3は、データ印刷部6に文字、図や画像などの印刷情報が印刷される場合に、消去確認マーク印刷部5の片側角部に位置して消去確認マーク7の印刷情報が印刷される。従って、データ印刷部6に何も印刷されない場合には、消去確認マーク印刷部5に消去確認マーク7は印刷されない。
リライタブル記録媒体3が移送される搬送路2の前部フィードローラ4の下流には、リライタブル記録媒体3に印刷された消去確認マーク7が確認できるように、横方向片側に位置してマーク検出装置8が設けられている。このマーク検出装置8は、一方から発射した光線を消去確認マーク印刷部5で反射させて他方で受光する反射型センサ9を有し、センサ出力検出装置10により消去確認マーク7の有無を読取ることができる。これらのマーク検出装置8、反射型センサ9、センサ出力検出装置10により印刷情報検出装置11を構成している。
また、マーク検出装置8の下流に位置して、リライタブル記録媒体3の横幅よりも多少長く延びた印刷消去装置15が設けられている。この印刷消去装置15は、平坦面を有する消去ヘッド16と、この消去ヘッド16の平坦面にリライタブル記録媒体3を押圧して搬送する消去ローラ17を有している。消去ヘッド16には、電気的に加熱される図示しないヒータを内蔵し、印刷消去時に通電されて短時間に140〜150℃の設定温度まで加熱されるようになっている。なお、この設定温度は、リライタブル記録媒体3の性能または種類によって変更が必要である。
この印刷消去装置15は、リライタブル記録媒体3に印刷された消去確認マーク7の存在が印刷情報検出装置11により確認された時点で印刷消去制御装置19により制御され、その消去ヘッド16を急速に設定温度まで加熱させる。そして搬送路2を前部フィードローラ4の回転により移送されてきたリライタブル記録媒体3を加熱し、リライタブル記録媒体3の表面に印刷された消去確認マーク7およびデータ印刷部6に印刷された文字や画像などの印刷情報に可逆反応を生じさせて消去する。これにより、リライタブル記録媒体3の印刷用紙としての再生利用が可能となる。
また、印刷消去装置15の下流には、印刷ヘッド20とこの印刷ヘッド20に対向するプラテン21が設けられた印刷装置22が取付けられている。印字ヘッド20はサーマルヘッドであり、横方向に配列された多数のドットを有している。これらのドットのうち、印刷情報によって必要な部分に通電して加熱させ、文字を形成する一般的なサーマルプリンタと同様となっている。この印刷装置22によって、消去ヘッド16により事前に印刷が消去されたリライタブル記録媒体3に、新たな消去確認マーク7および文字や画像などの印刷情報を印刷することができる。
リライトプリンタ1は、この印刷装置22を稼動させずに印字消去装置15を含むその他の装置を稼動させて、消去確認マーク7および文字や画像などの印刷情報を消去し、リライタブル記録媒体3の再利用を可能とする再生処理のみを行うこともできる。
また印刷装置22の下流に位置して、前部フィードローラ4により矢印A方向に移送されてきた感熱紙であるリライタブル記録媒体3を、さらに下流に移送するフィード装置である一対の後部フィードローラ25が設けられている。この後部フィードローラ25は、前部フィードローラ4と同期して回転し、リライタブル記録媒体3を図示しない収納部であるスタッカに送り出すようになっている。
上記で説明した前部フィードローラ4、マーク検出装置8、印刷消去装置15、印刷装置22、後部フィードローラ25は、図3に示すように、インターフェイス30を介してマイコン(CPU)31に接続され、コンピュータプログラムが記憶されたリードオンリーメモリ(ROM)32、およびランダムアクセスメモリ(RAM)33により制御される。また、このリライトプリンタ1は、キーボード34によって、上述した印刷処理または消去処理、およびこれらの両方の処理を選択的に行うことができる。
次に図4のフローチャートにより、印刷された情報を消去してリライタブル記録媒体3の再利用を可能にする再生処理、およびリライタブル記録媒体3に印刷情報を印刷するリライトプリンタ1の印刷処理についてそれぞれ説明する。リライトプリンタ1の図示しない用紙セット部には、未使用のリライタブル記録媒体3、および印刷後に印刷が消去されたリライタブル記録媒体3、ならびに消去確認マーク7と文字や画像などの印刷情報とが印刷されたままのリライタブル記録媒体3が混在して多数積層され収容されているものとする。
まず、印刷された印刷情報を消去処理してリライタブル記録媒体3の再利用を可能にする処理について説明する。この印刷消去処理を行うために、リライトプリンタ1に有するキーボード34の中から図示しない消去キーを操作する。これにより前部フィードローラ4が回転し、用紙セット部に積層されたリライタブル記録媒体3の最も上方の1枚のみを引き出して前進される。そして、リライタブル記録媒体3の先頭部がマーク検出装置8の下方に達すると、反射型センサ9の一方から光線を発射して消去確認マーク印刷部5に反射させて他方で受光し、センサ出力検出装置10によって消去確認マーク7の有無を読取る。
このときリライタブル記録媒体3に消去確認マーク7が検出された場合(YES)には、印刷消去制御装置19の制御により印刷消去装置15に有する消去ヘッド16のヒータに通電して加熱させる。そしてリライタブル記録媒体3が下流に移動し、この加熱された消去ヘッド16に近接しながら通過して搬送路2をさらに前進することにより、リライタブル記録媒体3に印刷された消去確認マーク7、および文字や画像などの印刷情報が温度の上昇に伴う可逆反応により消去される。これによってリライタブル記録媒体3の印刷消去処理が完了して再生され、再利用が可能となる。
一方、リライタブル記録媒体3に前記の消去確認マーク7が印刷されていない場合(NO)には、印刷消去制御装置19の制御により印刷消去装置15に有する消去ヘッド16のヒータに通電されないために、リライタブル記録媒体3が加熱されずそのまま印刷消去装置15を通過して前進することにより完了する。このとき、比較的長い時間を要する消去処理を行う必要がないために、前部フィードローラ4と後部フィードローラ25の送り速度を高速にすることができる。
これにより、まだ未使用のものや、印刷後にその印刷がすでに消去されているリライタブル記録媒体3が使用された場合には、消去確認マーク7が印刷されていないことにより、消去ヘッド16やリライタブル記録媒体3が加熱をされることがないため、これらの寿命を長く保つことができる。また、消去ヘッド16による消費電力を削減することができる。
次に、同じ図4のフローチャートにより、リライトプリンタ1によって印刷処理を行う場合について説明する。キーボード34の中から図示しない印刷キーを操作したときに、前部フィードローラ4が駆動され、印刷情報を消去してリライタブル記録媒体3の再生処理終了までは上記と同様に行われる。そして、印刷指令が有りかどうかの判断ではYESとなって、印刷ヘッド20に印刷情報が送信され、消去確認マーク7および文字や画像の印刷情報が印刷される。印刷キーが操作されずに印刷指令がない場合(NO)は、リライタブル記録媒体3は後部フィードローラ25の回転により下流に移送されて印刷装置22の印刷ヘッド20を通過し、そのままリライトプリンタ1の図示しない用紙ストッカに収容される。
上記で説明したように、このリライトプリントでは、未使用品、再生品、印刷済みの各種リライタブル記録媒体3が混在して積層された用紙セット部から1枚ずつ移送されたとしても、リライタブル記録媒体3に記録された印刷情報である消去確認マーク7の有無によって、それぞれのリライタブル記録媒体3において再生処理の要否が自動的に判断されて実行される。また、印刷処理においても、印刷指令の有無によって必要な印刷が行われる。
なお、上記により消去処理と印刷処理とを連続して行うことが可能であるが、印刷処理速度に比較して消去ヘッド16による消去処理速度が遅いために、全体としての速度が遅くなることがある。このため未使用品、再生品のリライタブル記録媒体3により印刷処理のみを行う場合には、消去ヘッド16を非加熱状態とし、前部フィードローラ4と後部フィードローラ25の送り速度を高めることにより、印刷ヘッド20によって高速に印刷処理を行うことができる。従って、消去処理と印刷処理とは、別々に行うようにした方がそれぞれ効率的となる場合が多い。
次に、図5によってリライトプリンタ1の他の実施例につき説明する。上記実施例1と同様な構成は同一の番号で示している。この実施例2における特長は、読取ヘッド35および読取ローラ36からなるマーク検出装置8が、リライタブル記録媒体3を横方向に横断して設けられていること、およびこの読取ヘッド35が消去確認マーク7に限らずリライタブル記録媒体3に印刷された各行の文字や画像の有無を検知できるようになっていることである。このマーク検出装置8は、印刷情報の有無やその行位置を検知するラインセンサとも呼べるものである。これにより、リライタブル記録媒体3に消去確認マーク7が印刷されていなくても、各行の文字や画像などによる印刷情報の有無をマーク検出装置8により検知して、消去処理の要否を決定することができる。
このように印字情報が印刷された行または部分をマーク検出装置8により検知して、リライタブル記録媒体3の印刷行または部分が搬送されて印刷消去装置15の位置に達した時にのみに加熱して消去処理が行われるように、必要時に消去ヘッド16を選択的に加熱するようにすることができる。これにより一層消去ヘッド16の寿命と消費電力の削減が可能となる。なお、消去ヘッド16を印刷消去が可能となる温度に急激に上昇させることが容易となるよう、低い温度の予熱を与えておくこともできる。
また、マーク検出装置は、CCDセンサを利用して、リライタブル記録媒体に有する消去確認マーク、文字、画像などの印刷情報の有無やその位置を検知するようにすることもできる。
本発明のリライトプリンタに用いるリライタブル記録媒体は、感熱紙に限らず熱または光などにより印刷を消去して再利用可能に再生できるものを用いることができる。
以上説明したように、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変形することが可能である。
本発明のリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタの側面配置図である。(実施例1) 図1に示すリライトプリンタの平面配置図である。 図1に示すリライトプリンタにおける基本電気回路のブロック図である。 図1に示すリライトプリンタの消去処理および印刷処理を表すフローチャートある。 本発明の他のリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタの斜視図である。(実施例2)
符号の説明
1 リライトプリンタ
3 リライタブル記録媒体
4、25 フィード装置(前部および後部フィードローラ)
7 印刷情報(消去確認マーク)
8 マーク検出装置
9 反射型センサ
10 センサ出力検出装置
11 印刷情報検出装置(8、9、10)
15 印刷消去装置
19 印刷消去制御装置

Claims (3)

  1. 印刷情報が印刷されるリライタブル記録媒体を移送するフィード装置と、
    このフィード装置により移送中に前記リライタブル記録媒体に記録された前記印刷情報を検出する印刷情報検出装置と、
    前記リライタブル記録媒体の前記印刷情報を消去する印刷消去装置と、
    前記印刷情報検出装置により前記印刷情報を検出したときに前記印刷消去装置を稼動させる印刷消去制御装置とを備え、
    前記印刷情報が記録された前記リライタブル記録媒体が移送されたときにのみ前記印刷消去装置により前記リライタブル記録媒体の前記印刷情報を消去することを特徴とするリライタブル記録媒体再生装置。
  2. 前記印刷情報は、前記リライタブル記録媒体に印刷された消去確認マークであり、
    前記印刷情報検出装置は、前記消去確認マークを検出することを特徴とする請求項1記載のリライタブル記録媒体再生装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の前記リライタブル記録媒体再生装置を備えたことを特徴とするリライトプリンタ。
JP2006110343A 2006-04-12 2006-04-12 リライタブル記録媒体再生装置およびこのリライタブル記録媒体再生装置を備えたリライトプリンタ Withdrawn JP2007283519A (ja)

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