JP3155761U - 絶縁ボルト構造および配管連結構造 - Google Patents
絶縁ボルト構造および配管連結構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3155761U JP3155761U JP2009006058U JP2009006058U JP3155761U JP 3155761 U JP3155761 U JP 3155761U JP 2009006058 U JP2009006058 U JP 2009006058U JP 2009006058 U JP2009006058 U JP 2009006058U JP 3155761 U JP3155761 U JP 3155761U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating ring
- insulating
- bolt
- ring member
- bolt structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Thermal Insulation (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
Description
ここで、スリーブ部材は、外径が絶縁性リング部材の内径よりも大きい大径部を少なくとも有しており、絶縁性リング部材は、ボルト本体の頭部とスリーブ部材の大径部の一端部との間で、所定の隙間をもって挟まれている。
スリーブ部材は、軸部の少なくとも一部に取りつけられていればよく、軸部全体に取りつけられている必要はない。
スリーブ部材を構成するフッ素樹脂には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化))樹脂,PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)樹脂,FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化))樹脂,ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)樹脂,PVDF(ポリビニリデンフルオライド(2フッ化))樹脂,PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化))樹脂,ECTFE(クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体)樹脂等があり、いずれを用いてもよい。
スリーブ部材は、熱収縮によりボルト本体の軸部に取りつけられているので、ボルト本体の軸方向に固定されている。
一方、絶縁性リング部材の大径部の一端部とスリーブ部材との間には、所定の隙間が設けられているので、絶縁性リング部材とスリーブ部材との間に大きな応力が作用するのを防ぐことができ、絶縁性リング部材の破損を回避することができる。
よって、フッ素樹脂からなるスリーブ部材の高い耐摩耗性,絶縁性能と相俟って、ボルト本体と被連結部材とを確実に絶縁することができる。
繊維強化樹脂の強化材としては、ガラス繊維(GFRP),ガラス長繊維(GMT),炭素繊維 (CFRP),強度の高いアラミド繊維繊維(AFRP)、ケブラー(KFRP)、ダイニーマ (DFRP),ザイロン(ZFRP) などがあり、いずれを用いてもよい。
繊維強化樹脂のマトリックスとしては、一般に、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂を使用することが多い。エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂を使用する場合もある。メチルメタアクリレートなどの熱可塑性樹脂を用いた繊維強化熱可塑性プラスチックもあり、以上のいずれを用いてもよい。
これにより、上述の作用により、2つのフランジ付き配管同士の絶縁を確保しつつ、両者を連結することができる。
そして、絶縁性リング部材31および座金部材32は、スリーブ部材20の小径部22と遊嵌合した状態で取りつけられている。
図1に示す構造では、スリーブ部材21は、軸部12の約半分程度を覆う構造となっているが、軸部12のほぼ全体を覆っていてもよい。
同図に示すように、この変形例では、絶縁性リング部材31および座金部材32は、ボルト本体10の軸部12と遊嵌合した状態で取りつけられている。
図3,図4に示すように、第1配管50の第1フランジ51と、第2配管60の第2フランジ61とが、芯体63aを有するガスケット63を挟んで連結されている。そして、第1フランジ51の連結用穴51aと、第2フランジの連結用穴61aとをボルト本体10が貫通した状態で、絶縁ボルト構造Aが介在している。
ガスケット63の芯体63aを除く部分は、たとえばフッ素樹脂からなる。また、芯体のないフッ素樹脂だけのガスケットであってもよい。さらに、ガスケット63の外径がフランジ51,61と同程度まで延びていて、ガスケットにボルト本体10が貫通する貫通穴が設けられていてもよい。
また、ボルト本体10の軸部12のネジ部に係合するナット部材33が設けられている。そして、ナット部材33と第2フランジ61との間にも、絶縁性リング部材31と座金部材32とが介在している。
本実施の形態では、スリーブ部材20は、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)樹脂の一種であるKFポリマーC1000(呉羽工業社製)によって構成されている。
繊維強化樹脂のマトリックスとしては、一般に、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂を使用することが多い。エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂を使用する場合もある。メチルメタアクリレートなどの熱可塑性樹脂を用いた繊維強化熱可塑性プラスチックもあり、以上のいずれを用いてもよい。
本実施の形態では、これらの材料から、曲げ強さが310(N/mm2)以上の繊維強化樹脂を選んで用いている。
まず、図5(a)に示す工程で、離型が容易なように特殊コーティングされた丸棒に、フッ素樹脂(本実施の形態では、ポリビニリデンフルオライド樹脂(PVDF))をライニングして、フッ素樹脂管20xを形成する。
このとき、丸棒の径は、ボルト本体10の軸部12の径よりも大きめにしておく。
これにより、スリーブ部材20が収縮してボルト本体20の軸部12を締め付けた状態で、軸部12に取りつけられる。
なお、上記工程はあくまで一例であり、本考案の絶縁ボルト構造を形成する手順は、これに限定されるものではない。
図4に示す構造からわかるように、ボルト本体10の軸部12に、絶縁性のフッ素樹脂からなるスリーブ部材20が取りつけられていることで、ボルト本体10の軸部12と第1フランジ51とが電気的に絶縁されている。なお、図4に示される構造では、ボルト本体10の軸部12と各フランジ51,61とは接触していないが、使用中には、いろいろな力が作用するので、ボルト本体10の位置が各フランジ51,61の連結用穴51a,61a内で移動することがしばしばある。したがって、ボルト本体10の軸部12と各フランジ51,61とが容易に導通してしまう。そこで、この部分に摩擦係数が小さく、絶縁性能が高いフッ素樹脂からなるスリーブ部材20を取りつけることで、長期間の絶縁性を確保することができる。
また、第1フランジ51とボルト本体10の頭部11との間に絶縁性リング部材31が介在していることで、ボルト本体10の頭部11と第1フランジ51とが電気的に絶縁されている。
そして、スリーブ部材20の大径部21の側端と絶縁性リング部材31との間に所定の隙間Spを設けることで、絶縁性リング部材31とスリーブ部材31との間に大きな応力が作用するのを防いでいる。
上記開示された本考案の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本考案の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載によって示される範囲を含み、さらに、実用新案登録請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
10 ボルト本体
11 頭部
12 軸部
20 スリーブ部材
21 大径部
22 小径部
31 絶縁性リング部材
32 座金部材
33 ナット部材
50 第1配管
51 第1フランジ
51a 連結用穴
60 第2配管
61 第2フランジ
61a 連結用穴
Claims (8)
- 2つの被連結部材を電気的に絶縁しつつ連結するための絶縁ボルト構造であって、
少なくとも一部に雄ねじ部が形成された軸部および頭部を有するボルト本体と、
上記軸部の少なくとも一部に熱収縮処理により取りつけられたフッ素樹脂からなるスリーブ部材と、
内径部が上記ボルト本体の軸部に貫通された絶縁性リング部材とを備え、
上記スリーブ部材は、外径が上記絶縁性リング部材の内径よりも大きい大径部を少なくとも有しており、
上記絶縁性リング部材は、上記ボルト本体の頭部と上記スリーブ部材の大径部の一端部との間で、所定の隙間をもって挟まれている、絶縁ボルト構造。 - 請求項1記載の絶縁ボルト構造において、
上記絶縁性リング部材は、上記スリーブ部材を構成するフッ素樹脂よりも高強度の繊維強化樹脂により構成されている、絶縁ボルト構造。 - 請求項1または2記載の絶縁ボルト構造において、
上記スリーブ部材は、外径が上記絶縁性リング部材の内径よりも小さく、上記大径部の一端部から上記絶縁性リング部材の内周部まで延びる,小径部をさらに有している、絶縁ボルト構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の絶縁ボルト構造において、
上記スリーブ部材は、ポリビニリデンフルオライド樹脂によって構成されている、絶縁ボルト構造。 - 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の絶縁ボルト構造において、
上記ボルト本体の軸部を貫通して、頭部と上記絶縁性リング部材との間に介在する座金部材をさらに備えている、絶縁ボルト構造ユニット。 - 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の絶縁ボルト構造において、
上記ボルト本体の軸部の先端側に取りつけられたもう1つの絶縁性リング部材と、
上記もう1つの絶縁性リング部材よりも先端側に取りつけられ、上記ボルト部材の雄ねじ部に係合するナット部材と、
をさらに備えている絶縁ボルト構造ユニット。 - 請求項6記載の絶縁ボルト構造において、
上記ナット部材と上記絶縁性リング部材との間に介在するもう1つの座金部材をさらに備えている、絶縁ボルト構造ユニット。 - 請求項1〜7記載の絶縁ボルト構造と、
2つの被連結部材として、ガスケットを挟んで相対向する2つのフランジ付き配管とを備え、
上記2つのフランジ付き配管の各フランジ同士が、上記絶縁ボルト構造を用いて連結されている、配管連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006058U JP3155761U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 絶縁ボルト構造および配管連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006058U JP3155761U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 絶縁ボルト構造および配管連結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3155761U true JP3155761U (ja) | 2009-12-03 |
Family
ID=54859780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009006058U Expired - Lifetime JP3155761U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 絶縁ボルト構造および配管連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155761U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190822A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Permelec Electrode Ltd | 配管の接続部分の腐食防止構造体及び腐食防止方法 |
WO2016021259A1 (ja) * | 2014-08-06 | 2016-02-11 | 本田技研工業株式会社 | 繊維強化樹脂部材および繊維強化樹脂部材の製造方法 |
JP2020150613A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
JP7070961B1 (ja) | 2021-11-30 | 2022-05-18 | 株式会社 大井製作所 | 高温高圧環境下で用いるための電気絶縁用頭付ボルトを用いた絶縁継手構造 |
-
2009
- 2009-08-26 JP JP2009006058U patent/JP3155761U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190822A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Permelec Electrode Ltd | 配管の接続部分の腐食防止構造体及び腐食防止方法 |
WO2016021259A1 (ja) * | 2014-08-06 | 2016-02-11 | 本田技研工業株式会社 | 繊維強化樹脂部材および繊維強化樹脂部材の製造方法 |
JPWO2016021259A1 (ja) * | 2014-08-06 | 2017-04-27 | 本田技研工業株式会社 | 繊維強化樹脂部材および繊維強化樹脂部材の製造方法 |
US10288097B2 (en) | 2014-08-06 | 2019-05-14 | Honda Motor Co., Ltd. | Fiber-reinforced resin member and method for producing fiber-reinforced resin member |
JP2020150613A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
WO2020184134A1 (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
EP3913768A4 (en) * | 2019-03-12 | 2022-11-09 | Daikin Industries, Ltd. | COMPRESSOR |
JP7502587B2 (ja) | 2019-03-12 | 2024-06-19 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
JP7070961B1 (ja) | 2021-11-30 | 2022-05-18 | 株式会社 大井製作所 | 高温高圧環境下で用いるための電気絶縁用頭付ボルトを用いた絶縁継手構造 |
JP2023081018A (ja) * | 2021-11-30 | 2023-06-09 | 株式会社 大井製作所 | 高温高圧環境下で用いるための電気絶縁用頭付ボルトを用いた絶縁継手構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11067114B2 (en) | Composite end connections | |
JP3155761U (ja) | 絶縁ボルト構造および配管連結構造 | |
US10612568B2 (en) | Connector | |
CN103261027B (zh) | 用于构造电流通路的导电套管连接件 | |
US20100156095A1 (en) | Hose joint | |
GB2454958A (en) | A connector for a composite tubular shaft | |
JP2014025489A (ja) | 被固定物の固定構造及びこれに用いるuボルト | |
JP2009144916A (ja) | チューブとチューブ継手との接続方法及びそのチューブ継手 | |
CN103994136A (zh) | 用于复合材料连结的半球形连结件 | |
JP2007040443A (ja) | プラスチック管の継手構造 | |
JP6034376B2 (ja) | 静電気放電用流体輸送カプラー | |
WO2015093066A1 (ja) | 高耐圧管継ぎ手と高耐力継ぎ手 | |
JP3215057U (ja) | 配管連結構造 | |
US10012254B2 (en) | Joining structure | |
US10167736B2 (en) | Joint assembly | |
JP2009052623A (ja) | 管継手 | |
US20150075663A1 (en) | Pipe and method for manufacturing pipe | |
JP6583957B2 (ja) | 管体の離脱防止機構 | |
JP2015086941A (ja) | フランジ継手およびフランジ継手の製造方法 | |
JP2006266479A (ja) | 圧送排水用管継手装置 | |
WO2015019479A1 (ja) | 継手構造体 | |
RU2684699C1 (ru) | Сетчатая оболочка из композиционных материалов | |
JP7499077B2 (ja) | 管体の離脱防止継ぎ手、離脱防止構造、及び、離脱防止構造の施工方法 | |
JP6531920B2 (ja) | 繊維強化プラスチック製構造部材の連結構造及び連結部分の加工方法 | |
US20150047734A1 (en) | Pipe and method for manufacturing pipe |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090930 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3155761 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |