JP2014025489A - 被固定物の固定構造及びこれに用いるuボルト - Google Patents

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Abstract

【課題】被固定物を固定するための作業を効率よく行うことができるUボルト及びこれを用いた被固定物の固定構造を提供する。
【解決手段】Uボルト10は、先端に雄ねじ30aが形成された一対のボルト部30と、両ボルト部30の基端部に連続する梁部31とを有する。各雄ねじ30aを梁部31に対向する支持体40に挿通させた状態で、各雄ねじ30aの挿通先端側にナット50を螺合させて締め付けることにより、配管20を梁部31と支持体40との間で挟み込んで固定する。各ボルト部30に、ナット50との間で支持体40を挟み込むピン60を設ける。各ピン60の相互間の最小間隔Dを、配管20を当該各ピン60の相互間を通して梁部10側に導入可能な寸法に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被固定物の固定構造及びこれに用いるUボルトに関する。
一般に、水道用、ガス用、各種プラント用、及び船舶用などの各種配管及び棒材などの断面形状が円環形状又は円形形状をなす被固定物を固定する場合には、Uボルトが使用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このUボルトの典型的な例としては、図4に示すようなUボルト1を挙げることができる。図4は従来のUボルト1の正面図である。同図を参照して、従来のUボルト1は、先端に雄ねじ2a1が形成された一対のボルト部2aと、各ボルト部2aの基端部に連続する湾曲形状の梁部2bとを有し、全体としてU字形状をなしている。
前記従来のUボルト1を用いて被固定物としての配管6を支持体3に固定する場合、一般に、予め各ボルト部2aの雄ねじ2a1に上部ナット4を螺合させた状態で、Uボルト1を、支持体3上に載置された配管6の上方から下方へ移動させて、配管6を各ボルト部2aの相互間を通して梁部2b側へ導入しながら、各ボルト部2aの先端を支持体3に挿通させた後、各雄ねじ2a1の挿通先端側(下端側)に下部ナット5を螺合させて締め付けることにより、配管6を梁部2bと支持体3との間で挟み込むことが行われている。
実開昭61−57286号公報 特開平10−213118号公報
ところが、前記従来のUボルト1を用いて、配管6を固定する場合においては、予め各ボルト部2aの雄ねじ2a1に上部ナット4を螺合させた状態で、各ボルト部2a先端を支持体3に挿通させようとすると、各上部ナット4の相互の間隔が狭いために、上部ナット4が配管6の左右の外周部分に干渉して、各ボルト部2aの先端を支持体3に挿通させることができない場合がある。
そこで、予め各ボルト部2aの雄ねじ2a1に上部ナット4を螺合させることなく、Uボルト1を配管6の上方から下方へ移動させて、各ボルト部2aの相互間の途中位置まで配管6を導入し、各ボルト部2aの下端部を、配管6の左右の外周部分と支持体3との間に配置した状態で、つまりボルト部2aを、上部ナット4が配管6に干渉しない空間に配置した状態で、上部ナット4をボルト部2aの雄ねじ2a1に螺合させた後、ボルト部2aの先端を支持体3に挿通させることが行われている。
しかし、この場合、配管6の左右の外周部分と支持体3との間の狭い空間で、上部ナット4をボルト部2aに螺合させる必要があるので、予め各ボルト部2aの雄ねじ2a1に上部ナット4を螺合させる場合に比して、その作業が困難で手間がかる。このため、配管6を固定するための作業効率が悪いという問題があった。
本発明は、前記技術的課題に鑑みなされたもので、被固定物のサイズに応じて各ボルト部の相互の間隔を狭くした場合でも、被固定物を固定するための作業を効率よく行うことができる被固定物の固定構造及びこれに用いるUボルトを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明にかかる被固定物の固定構造は、先端に雄ねじが形成された一対のボルト部と、両ボルト部の基端部に連続する梁部とを有するUボルトと、
前記梁部に対向して設けられ、前記一対のボルト部の各雄ねじを挿通させた支持体とを備え、
前記各雄ねじの挿通先端側にナットを螺合させて締め付けることにより、被固定物を梁部と支持体との間で挟み込んで固定する被固定物の固定構造であって、
前記各ボルト部に、前記ナットとの間で前記支持体を挟み込むピンが設けられていることを特徴とする。
以上の構成の被固定物の固定構造によれば、ボルト部に取り付けた各ピンの相互間の最小間隔を、当該各ピンの相互間を通して梁部側に導入可能な寸法に設定しておくことにより、ボルト部の先端を支持体に挿通させる際に、各ピンと被固定物とが干渉するのを回避することができる。このため、被固定物のサイズに応じて各ボルト部の相互の間隔を狭くした場合でも、ボルト部の先端を支持体に挿通させることができる。
また、ボルト部の先端を支持体に挿通させた状態で、各ピンをボルト部に事後的に取り付けるようにしても、各ピンと被固定物とが干渉するのを回避することができる。
さらに、被処理物と支持体との間の狭い空間で、Uボルトの雄ねじに対して上部ナットを螺合させる作業が不要であるので、被固定物を支持体に効率よく固定することができる。
前記被固定物の固定構造においては、前記各ピンの相互間の最小間隔が、前記被固定物を当該各ピンの相互間を通して前記梁部側に導入可能な寸法に設定されているのが好ましい。
この場合には、各ピンを予めボルト部に取付けた状態で、各ピンと被固定物とを干渉させることなく、ボルト部の先端を支持体に挿通させることができる。このため、各ピンを事後的にボルト部に取付ける場合よりも、被固定物の固定作業を効率よく行うことができる。
前記被固定物の固定構造において、各ピンは、前記各ボルト部に貫通形成されたピン孔に圧入されているのが好ましい。
この場合には、各ピンをピン孔に打ち込むだけで、ボルト部に容易に取り付けることができる。また、各ピンがピン孔から抜けるのを容易に防止することができる。
前記被固定物の固定構造において、前記被固定物が配管であり、前記各ピンが、その軸線を前記配管の軸線と交差させた状態で配置されていてもよい。
この場合、各ピンを事後的にピン孔に打ち込む場合において、ピンを容易に打ち込むことができる。すなわち、各ピンを配管の軸線と平行に配置すると、ピンを配管に接近させた状態で打ち込むことになるので、ピンを打ち込む際に、ハンマー等の工具が配管に接触し易いが、前記各ピンの軸線を配管の軸線と交差させると、ピンの一端側を配管から離反させた状態で当該ピンを打ち込むことができる。これにより、工具が配管に接触し難くなるので、ピンを容易に打ち込むことができる。
前記被固定物の固定構造において、前記支持体は、前記各雄ねじが挿通された金属製の台座と、この台座と被固定物との間に介在した合成樹脂製のすべり材とを有するすべり支承板を含み、前記各ボルト部側に前記すべり支承板の台座との相互間を絶縁する絶縁ライニングが施されているのが好ましい。
この構成によれば、各ボルト部側に施された絶縁ライニングによって、各ボルト部とすべり支承板の台座との相互間を絶縁することができるので、各ボルト部と台座との相互間に雨などの水分が浸入することに起因して、異種間金属腐食が発生するのを防止することができる。
前記被固定物の固定構造において、前記各ボルト部に固定されたピンと、前記両雄ねじが挿通されたすべり支承板の台座との間に、第1の絶縁ワッシャを介在していることが好ましい。この場合、ピン及びすべり支承板の台座の両者間を確実に絶縁することができる。
前記被固定物の固定構造において、前記各ナットは、金属素材から構成されており、前記雄ねじに螺合されたナットと、前記雄ねじが挿通されたすべり支承板の台座との間に、第2の絶縁ワッシャを介在していることが好ましい。この場合、すべり支承板の台座及びナットの両者間を確実に絶縁することができる。
本発明にかかるUボルトは、先端に雄ねじが形成された一対のボルト部と、両ボルト部の基端部に連続する梁部とを有し、各雄ねじを梁部に対向する支持体に挿通させた状態で、各雄ねじの挿通先端側にナットを螺合させて締め付けることにより、被固定物を梁部と支持体との間で挟み込んで固定するためのUボルトであって、
前記各ボルト部に、前記ナットとの間で前記支持体を挟み込むピンが設けられており、
これら各ピンの相互間の最小間隔が、前記被固定物を当該各ピンの相互間を通して前記梁部側に導入可能な寸法に設定されていることを特徴とする。
このUボルトによれば、各ピンの相互間の最小間隔が、被固定物を当該各ピンの相互間を通して梁部側に導入可能な寸法に設定されているので、被固定物のサイズに応じて各ボルト部の相互の間隔を狭くした場合でも、ボルト部の先端を支持体に挿通させる際に、各ピンと被固定物とが干渉するのを回避することができる。このため、ボルト部の先端を支持体に支障なく挿通させることができる。
また、各ボルト部の先端を支持体に挿通させ、その挿通先端側の雄ねじにナットを螺合させて締め付けるだけで、ピンとナットとの間で支持体を挟み込んで、被固定物を固定することができるので、被固定物を支持体に効率よく固定することができる。
本発明によると、被固定物のサイズに応じて各ボルト部の相互の間隔を狭くした場合でも、被固定物を固定するための作業を効率よく行うことができる。
本発明の実施の形態にかかるUボルトを用いた被固定物の固定構造を示す正面図である。 図1のX部を拡大して示す断面図である。 被固定物の固定構造を示す分解斜視図である。 従来のUボルトユニットの正面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかるUボルト10を利用した配管20の固定構造を示す断面図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかるUボルト10は、被固定物としての水道用、ガス用、各種プラント用、及び船舶用などの各種配管20を固定するためのものである。
このUボルト10は、先端に雄ねじ30aが形成された一対のボルト部30と、各ボルト部30の基端部に連続する梁部31とを有している。梁部31は、U字状に湾曲している。
各ボルト部30の雄ねじ30aは、梁部31に対向して配置された支持体40に挿通されており、その挿通先端側にナット50を螺合させて締め付けることにより、配管20を梁部31と支持体40との間で挟み込んで固定している。
なお、各ボルト部30の雄ねじ30aは、後述する金属ワッシャ122の内部からボルト部30の先端(下端)に至る範囲に形成されている。
前記Uボルト10は、例えば、SS400、SUS304及びSUS316などの金属を素材として作製されている。このUボルト10の各ボルト部30には、ナット50との間で支持体40を挟み込むための円柱状のピン60が設けられている。具体的には、各ボルト部30には、ピン孔32(図3参照)が貫通形成されており、これら各ピン孔32に各ピン60が圧入されている。ピン孔32の軸線は配管20の軸線と平行であり、したがって、ピン60は配管20の軸線と平行に延びている。
前記ピン60は、ナット50との間で支持体40を挟み込んだ状態で、配管20をUボルト10の梁部31と支持体40との間で挟持できる位置に設けられている。
なお、前記Uボルト10は、予めピン孔32にピン60を圧入した状態で提供されたものである。また、Uボルト10の各ボルト部30の相互の間隔は、配管20を導入可能な寸法であるので、当然ながら、各ピン60の相互の間隔Dについても、配管20を導入可能な寸法である。
Uボルト10の梁部31の湾曲部内面と配管20との間には、すべり材として機能するパッド100を介在している。このパッド100は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化))樹脂、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)樹脂、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化))樹脂、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)樹脂、PVDF(ポリビニリデンフルオライド(2フッ化))樹脂、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化))樹脂及びECTFE(クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体)樹脂などの摩擦係数の小さいフッ素樹脂で作製されている。
支持体40は、すべり支承板41、絶縁板42及び架台43から構成されている。すべり支承板41、絶縁板42及び架台43には、この順で各ボルト部30の雄ねじ30aが挿通されている。すべり支承板41と架台43との間には、絶縁板42を介在しているので、この絶縁板42によりすべり支承板41及び架台43の両者が絶縁されている。
すべり支承板41は、配管20に作用する鉛直加重を支持するとともに、配管20の水平方向の移動を許容している。このすべり支承板41は、台座41a及びすべり材41bから構成されている。
台座41aは、例えば、SS400、SUS304及びSUS316などの金属を素材として作製されている。特に、SS400を用いて台座41aを作製する場合には、シアナミド鉛さび止め塗料などのさび止め塗料が塗布される。この台座41aの中央部上面と配管20との間に、前記すべり材41bを介在している。このすべり材41bを挟んだ台座41aの両端側には、前記各ボルト部30の雄ねじ30aが挿通されるボルト挿通孔41c(図3参照)が形成されている。
すべり材41bは、配管20を直接受け止めるパッドである。このすべり材41bは、例えば、充填剤を含むフッ素樹脂から構成されている。充填材としては、オイル類、ワックス類、及びシリコーンゴムなどを例示することができる。また、フッ素樹脂としては、PTFE樹脂、PFA樹脂、FEP樹脂,ETFE樹脂、PVDF樹脂、PCTFE樹脂及びECTFE樹脂などの摩擦係数の小さいフッ素樹脂を例示することができる。なお、すべり材41bは、充填材を含むポリアミド樹脂から構成されてもよい。この場合、ポリアミド樹脂には、特に制限はないが、ラクタムの開環重合によるもの、アミノカルボン酸の重縮合によるもの、又はジアミンと二塩基酸との重縮合によるもののいずれかの重合形式のものも用いることができる。強度などの点から、ポリ−ε−カプロラクタム(ナイロン6)又はポリアミド6−6(ナイロン6−6)を用いることが好ましい。
絶縁板42は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック、例えば、ガラス繊維で補強したエポキシ樹脂)及びPTFE樹脂などの絶縁樹脂を素材として作製されている。一方、架台43は、金属を素材として作製されている。
絶縁板42及び架台43の各両端側には、前記各ボルト部30の雄ねじ30aが挿通されるボルト挿通孔42a及び43a(図3参照)が、すべり支承板41のボルト挿通孔41cと対応させて形成されている。
図2は図1のX部を拡大して示す断面図である。図2を参照して、前記ピン60とすべり支承板41の台座41aとの間には、第1の絶縁ワッシャ111及び第1の金属ワッシャ121の2枚のワッシャを、互いに重ね合わせて介在している。第1の絶縁ワッシャ111は、すべり支承板41の台座41aと接触する側に配置されて、ピン60とすべり台座41aとを絶縁している。
一方、前記ナット50と架台43との間には、第2の絶縁ワッシャ112及び第2の金属ワッシャ122の2枚のワッシャを、互いに重ね合わせて介在している。前記第2の絶縁ワッシャ112は、架台43と接触する側に配置されて、架台43とナット50とを絶縁している。
第1及び第2の絶縁ワッシャ111,112並びに第1及び第2の金属ワッシャ121,122は、平ワッシャである。第1及び第2の絶縁ワッシャ111,112は、ともに、例えば、FRP及びPTFE樹脂などの絶縁樹脂を素材として作製されている。一方、第1及び第2の金属ワッシャ121,122は、ともに、例えば、SS400、SUS304及びSUS316などの金属を素材として作製されている。
前記各ボルト部30には、当該各ボルト部30と前記すべり支承板41の台座41aとの相互間を絶縁するための絶縁ライニングLが施されている。具体的には、前記ピン孔32の下方であって第1の絶縁ワッシャ111の上面よりも上方位置から、前記ナット50の上面よりも上方であって第2の絶縁ワッシャ112の下面よりも下方に至る領域130には、絶縁ライニングLが施されている。前記絶縁ライニングLとしては、絶縁性や耐久性に優れるフッ素樹脂ライニングが好適に用いられる。
このように、各ボルト部30のうちの、第1の絶縁ワッシャ111、すべり支承板41の台座41a、絶縁板42、架台43及び第2の絶縁ワッシャ112が装着される領域130に絶縁ライニングLを施すことにより、雨などが浸入して異種間金属腐食が発生するのを回避できる。特に、絶縁ライニングLが台座41aよりも上方から架台43よりも下方に至る領域に形成されているため、確実に絶縁効果を発揮することができる。
なお、前記すべり支承板41のボルト挿通孔41c、絶縁板42のボルト挿通孔42a、及び架台43のボルト挿通孔43aは、それぞれ、配管20の軸線方向と直交する方向(図2においては左右方向)に沿って長い長孔となっている。
次に、図3を参照しながら配管20の固定手順について説明する。
まず、架台43上に絶縁板42を配置し、この絶縁板42上にすべり支承板41を配置する。この状態で、支持体40のすべり材41b上に、配管20を載置する。
次に、各ボルト部30の先端の相互間を通して配管20を梁部31側へ導入しながら、各ボルト部30の雄ねじ30aを、第1の金属ワッシャ121、第1の絶縁ワッシャ111、すべり支承板41のボルト挿通孔41c、絶縁板42のボルト挿通孔42a、及び架台43のボルト挿通孔43aに順次挿入する。この際、各ピン60の相互の間隔Dが、配管20を各ピン60の相互間を通して梁部31側に導入可能な寸法に設定されているので、ピン60が配管20の左右部分に干渉するのを回避することができる。このため、ボルト部30を支障なく支持体40等に挿入することができる。
続いて、第2の絶縁ワッシャ112及び第2の金属ワッシャ122を、各ボルト部30の雄ねじ30aに通すとともに、ナット50を雄ねじ30aに螺合させて締め付ける。これにより、ピン60とナット50との間で支持体40を挟み込むとともに、配管20を梁部31と支持体40との間で挟み込んで固定することができる。
このように、ボルト部30の先端を支持体40に挿通させてナット50をボルト部30の雄ねじ30aに螺合するだけで、配管20を支持体40上に固定できるので、その固定作業を効率よく行うことができる。
特に、従来の上部ナットを用いることなく、配管20を固定することができるので、この上部ナットをボルト部30の雄ねじ30aに螺合する作業を省略することができる。しかも、ボルト部30の高さ方向の位置がピン60により決定されるため、その位置調整も不要となる。このため、配管20の固定作業をより効率よく行うことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、前記実施の形態では、ピン60をUボルト10のピン孔32対して予め圧入している場合を示したが、ボルト部30の先端を支持体40に挿通させた状態で、各ピン60をピン孔32に事後的に打ち込んでもよい。
また、前記実施形態では、各ピン60を配管20の軸線と平行に設けた例について記載したが、配管20の固定態様に応じて、配管のピン60を配管20の軸線に対して交差する方向に設けてもよい。この場合には、各ピン60を事後的にピン孔32に打ち込む作業が容易となる。これは、各ピン60を配管20の軸線と平行に配置すると、ピン60を配管20に接近させた状態で打ち込むことになるので、ピン60を打ち込むためのハンマー等の工具で配管20を打撃し易いが、前記各ピン60の軸線を配管の軸線と交差させると、ピン60の打撃側の端部を配管20から離反させた状態で、当該ピン60を打ち込むことができる。これにより、工具で配管20を打撃し難くなるので、ピン60をピン孔32に容易に打ち込むことができる。なお、このようにピン60を事後的にピン孔32に打ち込む場合には、各ピン60の相互の間隔Dの最小寸法は、必ずしも配管20を導入可能な寸法に設定しておく必要はない。
さらに、前記ピン60は、ピン孔32に対して隙間を設けて挿入してもよい。この場合、ピン60を配管20の軸線と平行に配置すると、例えば、配管20を鉛直な壁面に対して鉛直方向又は斜め上方に延びるように固定する際に、ピン60がピン孔32から抜け落ちる可能性がある。しかし、ピン60を水平方向に延びるように、配管20の軸線と交差させておくと、ピン60がピン孔32から抜け落ちるのを防止することができるので、その分、配管20の固定作業が容易となる。
前記実施の形態では、Uボルト10の梁部31がU字形に湾曲している例について記載したが、この梁部31は、コの字形形状に屈折したものであってもかまわない。
また、前記実施の形態においては、支持体40をすべり支承板41、絶縁板42及び架台43で構成した例について記載したが、絶縁板42及び架台43を構成することなく、支持体40をすべり支承板41のみで構成して実施することもできる。
本発明にかかるUボルトは、金属製のものの他、合成樹脂のものであってもよい。
また、本発明にかかるUボルトは、前記配管20の他、棒材などの断面形状が円環形状、円形形状及び角形形状等の被固定物を固定する場合にも好適に用いられる。
本明細書で開示した実施の形態は単に例示であって、本発明が前述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、本明細書の記載内容を参酌した上で、別紙の特許請求の範囲によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
10 Uボルト
20 配管(被固定物)
30 ボルト部
30a 雄ねじ
31 梁部
32 ピン孔
40 支持体
41 すべり支承板
41a 台座
42 絶縁板
43 架台
50 ナット
60 ピン
111 第1の絶縁ワッシャ
112 第2の絶縁ワッシャ
D 各ピンの相互の間隔
L 絶縁ライニング

Claims (8)

  1. 先端に雄ねじが形成された一対のボルト部と、両ボルト部の基端部に連続する梁部とを有するUボルトと、
    前記梁部に対向して設けられ、前記一対のボルト部の各雄ねじを挿通させた支持体とを備え、
    前記各雄ねじの挿通先端側にナットを螺合させて締め付けることにより、被固定物を梁部と支持体との間で挟み込んで固定する被固定物の固定構造であって、
    前記各ボルト部に、前記ナットとの間で前記支持体を挟み込むピンが設けられていることを特徴とする被固定物の固定構造。
  2. 前記各ピンの相互間の最小間隔が、前記被固定物を当該各ピンの相互間を通して前記梁部側に導入可能な寸法に設定されている請求項1記載の被固定物の固定構造。
  3. 前記各ピンが、前記各ボルト部に貫通形成されたピン孔に挿通されている請求項1又は2に記載の被固定物の固定構造。
  4. 前記被固定物が配管であり、前記各ピンが、その軸線を前記配管の軸線と交差させた状態で配置されている請求項1から3のいずれかに記載の被固定物の固定構造。
  5. 前記支持体は、前記各雄ねじが挿通された金属製の台座と、この台座と被固定物との間に介在した合成樹脂製のすべり材とを有するすべり支承板を含み、
    前記各ボルト部側に前記すべり支承板の台座との相互間を絶縁する絶縁ライニングが施されている請求項1から4のいずれかに記載の被固定物の固定構造。
  6. 前記各ボルト部に固定されたピンと、前記両雄ねじが挿通されたすべり支承板の台座との間に、第1の絶縁ワッシャを介在している請求項1から5のいずれかに記載の被固定物の固定構造。
  7. 前記各ナットは、金属素材から構成されており、
    前記雄ねじに螺合されたナットと、前記雄ねじが挿通されたすべり支承板の台座との間に、第2の絶縁ワッシャを介在している請求項1から6のいずれかに記載の被固定物の固定構造。
  8. 先端に雄ねじが形成された一対のボルト部と、両ボルト部の基端部に連続する梁部とを有し、各雄ねじを梁部に対向する支持体に挿通させた状態で、各雄ねじの挿通先端側にナットを螺合させて締め付けることにより、被固定物を梁部と支持体との間で挟み込んで固定するためのUボルトであって、
    前記各ボルト部に、前記ナットとの間で前記支持体を挟み込むピンが設けられており、
    これら各ピンの相互間の最小間隔が、前記被固定物を当該各ピンの相互間を通して前記梁部側に導入可能な寸法に設定されていることを特徴とするUボルト。
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