JP2016109245A - 管状部材の固定構造 - Google Patents

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【課題】未熟練者であっても容易に且つ安定した状態で管状部材を取付部材に固定しておくことができる管状部材の固定構造を提供する。【解決手段】管状部材2に外嵌状に係合させたU字状の固定杆1の両端部を板状の取付部材4に取り付けることにより、管状部材2を取付部材4に固定するようにした管状部材の固定構造において、取付部材4に形成したボルト挿通孔4a,41aに挿通させたボルト3を、その頭部3bと取付部材4との間に第1座金5a,5bを介装すると共に固定杆1の端部と板状部材4との間に固定杆1の端部が嵌合する凹部6aをザグリ形成した第2座金6を介装した状態で、固定杆1の端部に形成したネジ孔13に螺合、締め付けることにより、管状部材2を取付部材4に固定する。【選択図】図1

Description

各種プラントや船舶等においては管状部材(例えば、流体輸送管等)を板状の取付部材(例えば、壁面、甲板やこれらに取り付けたブラケット等)に固定しておくことが行われているが、本発明はこのような管状部材の固定構造に関するものである。
この種の管状部材の固定構造にあっては、管状部材にU字状の固定杆を外嵌状に係合させると共に、固定杆の両端部を板状の取付部材に取り付けることにより、管状部材を取付部材に固定するが、一般に、特許文献1、2に開示される如く、固定杆として両端部に雄ネジ部を形成したUボルトが使用されている。
すなわち、特許文献1に開示された固定構造(以下「第1従来構造」という)では、取付部材の表面上に配置した管状部材にUボルトを外嵌状に係合させると共に、このUボルトの各雄ネジ部を取付部材に形成したボルト挿通孔に挿通させた上、取付部材の裏面側において各雄ネジ部に固定ナットを螺合、締め付けることによって、管状部材をUボルトにより取付部材に緊縛固定するようにしている。
また、特許文献2に開示された固定構造(以下「第2従来構造」という)では、取付部材の表面上に配置した管状部材にUボルトを外嵌状に係合させると共に、このUボルトの各雄ネジ部に位置決めナットを螺合させた上、各雄ネジ部を取付部材に形成したボルト挿通孔に挿通させ、取付部材の裏面側において各雄ネジ部に固定ナットを螺合、締め付けることによって、管状部材をUボルトで取付部材に緊縛固定するようにしている。
特開2004−190815号公報 特開2004−232649号公報
しかし、流体輸送管等の管状部材は流体温度や外気温度の変化等によって軸線方向又は径方向に伸縮変形することがあるが、第1従来構造では、固定ナットの締め付け度が高い場合には、管状部材をUボルトで強く緊縛することになるため、つまりUボルトが管状部材に強く接触することになるため、管状部材が伸縮変形した場合、この変形がUボルトで拘束されることから、管状部材に亀裂や変形を生じたり、取付部材が変形したり大きな歪を生じたりする虞れがあった。逆に、管状部材が伸縮変形できるように固定ナットの締め付け度を低くした場合には、流体流動に伴う振動等により固定ナットが緩み、管状部材の固定を適正に行い得ない虞れがある。
これに対して、第2従来構造では、位置決めナットの螺送位置を調整することによって、固定ナットの締め付け度に拘らず、Uボルトによる管状部材の緊縛度を管状部材の伸縮変形を吸収できるように(Uボルトとの管状部材との係合部分に管状部材の伸縮変形を吸収しうる隙間が生じるように)設定しておくことができ、上記した問題を生じることなく管状部材を取付部材に確実に固定しておくことができる。
しかし、第2従来構造にあっては、位置決めナットを雄ネジ部に螺合させた状態では位置決めナットが邪魔になってUボルトを管状部材に係合させることができないことから、Uボルトを管状部材に係合させた後において雄ネジ部に位置決めナットを螺合させる必要があり、Uボルトによる管状部材の固定作業が面倒である。しかも、管状部材は複数個所をUボルトで固定されることから、これらの固定箇所すべてにおいて位置決めナットの螺送位置を適切に調整しておく作業は極めて面倒且つ困難である。したがって、作業者が未熟練者である場合には勿論、熟練者である場合にも、固定箇所によってUボルトによる管状部材の緊縛度が異なることがあり、管状部材の固定を安定した状態で行い得ない虞れがある。
また、第1及び第2従来固定構造の何れにおいても、Uボルトの雄ネジ部の長さが取付部材の厚みに比して必要以上に長い場合、雄ネジ部の端部が固定ナットから大きくはみ出すことになり、外観体裁が悪くなる。逆に、雄ネジ部の長さを取付部材の厚みに合わせて当該雄ネジ部の端部が固定ナットから殆どはみ出さない程度とした場合、厚みの異なる複数種の取付部材に管状部材を固定させる必要があるときは、雄ネジ部の長さ(呼び長さ)を取付部材の厚みに応じて異なるものとした複数種のUボルトが必要となり、管状部材の固定作業が面倒であると共に経済的負担も大きくなる。
本発明は、第1及び第2従来構造における上記した問題をすべて解決し、未熟練者であっても容易に且つ安定した状態で管状部材を取付部材に固定しておくことができる管状部材の固定構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、管状部材に外嵌状に係合させたU字状の固定杆の両端部を板状の取付部材に取り付けることにより、管状部材を取付部材に固定するようにした管状部材の固定構造において、上記の目的を達成すべく、特に、取付部材に形成したボルト挿通孔に挿通させたボルトを、その頭部と取付部材との間に第1座金を介装すると共に固定杆の端部と取付部材との間に固定杆の端部が嵌合する凹部をザグリ形成した第2座金を介装した状態で、固定杆の端部に形成したネジ孔に螺合、締め付けることにより、管状部材を取付部材に固定しておくことを提案するものである。
かかる管状部材の固定構造にあって、第2座金は外形を方形とした角座金であることが好ましい。
本発明の管状部材の固定構造にあっては、固定杆の端部と取付部材との間に介装した第2座金によって、ボルトの締め付け度に拘らず、固定杆による管状部材の緊縛度を一定に保持することができるから、管状部材の複数箇所を固定杆により固定する場合にも、管状部材のすべての固定箇所において固定杆による緊縛度を同一にすることができ、管状部材を安定した状態で固定することができる。しかも、第2座金が固定杆の端部に嵌合する凹部をザグリ形成したものであるから、固定杆と第2座金とを固定杆のネジ孔と第2座金のボルト孔とを一致させた状態に容易且つ確実に保持しておくことができ、取付部材のボルト挿通孔及び第2座金のボルト孔から挿通合させたボルトのネジ孔への螺合作業を容易に行うことができる。したがって、固定杆による管状部材の取付部材への固定作業を、作業者が熟練者である場合には勿論、未熟練者である場合にも、容易且つ適正に行うことができる。また、固定杆の両端部をこれに形成したネジ孔にボルトを螺合、締め付けることによって取付部材に固定することから、ボルトのネジ部が露出せず、ボルトの頭部が露出するのみであり、外観体裁が頗る良い。
図1は本発明に係る管状部材の固定構造の一例を示す平面図である。 図2は当該固定構造の一部断面正面図(断面は図1のII−II線に沿う)である。 図3は図2の要部を拡大して示す一部断面正面図である。 図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は図3のV−V線に沿う断面図である。 図6は当該固定構造の組立工程を示す図3相当の一部断面正面図である。 図7は本発明に係る管状部材の固定構造の変形例を示す図2対応の一部断面正面図である。 図8は図7の要部を拡大して示す一部断面正面図である。 図9は図8のIX−IX線に沿う断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る管状部材の固定構造の一例を示す平面図であり、図2は当該固定構造の一部断面正面図(断面は図1のII−II線に沿う)であり、図3は図2の要部を拡大して示す一部断面正面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は図3のV−V線に沿う断面図であり、図6は当該固定構造の組立工程を示す図3相当の一部断面正面図である。
本発明に係る管状部材の固定構造は、図1及び図2に示す如く、複数の固定杆1を管状部材2に外嵌状に係合させた上、各固定杆1を一対のボルト3,3により板状の取付部材4に取り付けることにより、管状部材2を取付部材4に固定したものである。なお、以下の説明においては、各部材の表面とは図2における上側の面をいい、各部材の裏面とは同図における下側の面をいうものとする。
固定杆1は、図2に示す如く、丸棒をU字状に折曲したもので、半円状の湾曲部分11とその両端から平行に延びる直線部分12,12とからなる。なお、固定杆1の構成材(丸棒)としては、一般に、一般構造用圧延鋼材(SS)やステンレス鋼(SUS)等の金属材が使用される。
固定杆1の両端部(両直線部分12,12の端部)には、図2に示す如く、夫々、ボルト3が螺合するネジ孔13が直線部分12と同心状に形成されている。固定杆1の内周部には、湾曲部分11及び直線部分12,12(ネジ孔13が形成されている端部側部分を除く)に沿うU字状のベアリング14が固着されている。ベアリング14は帯板状のもので、湾曲部分11及び直線部分12,12の内周面に形成した凹溝1aに嵌合固着されている。固定杆1の湾曲部分11の内径(この例では、湾曲部分11に沿うベアリング14の中央部分の内径)ないし直線部分12,12の対向間隔(この例では、直線部分12,12に沿うベアリング14の両端部分の対向間隔)L(以下「固定杆幅」という)は、図2に示す如く、管状部材2の外径Dより若干大きく設定されていて、固定杆1の管状部材2への係合を容易に行いうると共に、固定杆1の内周部(ベアリング14)が管状部材2の外周面に必要以上に強く接触しない状態(管状部材2の伸縮変形を許容する状態)で固定杆1により管状部材2を取付部材4に固定することができるように工夫されている。なお、ベアリング14は自己潤滑性を有する低摩擦係数のプラスチック(例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッソ系プラスチックやこれを主成分とする複合プラスチック)等の低摩擦材で構成されている。
管状部材2は金属製の円筒管、楕円筒管、角筒管等であり、この例では、液体、ガス等の輸送する断面円形の流体輸送管である。
取付部材4は、船舶等において管状部材2を固定する取付部材(壁板、甲板、架台板、ブラケット等)であり、その表面(固定杆1により管状部材2を固定する面)には、図1及び図2に示す如く、長手方向中央部の表面に方形状のスライド板42を固着した方形板状の台座41が設けられている。取付部材4及び台座41はSS材、SUS材等の金属製のものであり、取付部材4における固定杆1の取付箇所にはボルト3,3を挿通させるためのボルト挿通孔4a,4aが穿設されており、台座41の両端部にも当該ボルト挿通孔4a,4aに合致するボルト挿通孔41a,41aが穿設されている。スライド板42は、固定杆1により管状部材2を取付部材4に固定した場合において管状部材2に接触するものであり、ベアリング14と同様に自己潤滑性を有する低摩擦係数のプラスチック(例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッソ系プラスチックやこれを主成分とする複合プラスチック)等の低摩擦材で構成されている。なお、管状部材2に接触するベアリング14及びスライド板42は、火災発生を防止する必要がある船舶等の用途においては導電性のプラスチック又は複合プラスチックで構成し、電蝕等を防止するために電気絶縁を必要とする用途においては電気絶縁性のプラスチック又は複合プラスチックで構成しておくことが好ましい。
而して、固定杆1は、図2に示す如く、湾曲部分11を管状部材2に外嵌状に係合させた上で、各直線部分12に形成したネジ孔13に取付部材4及び台座41のボルト挿通孔4a,41aに挿通させたボルト3を螺合、締め付けることにより、取付部材4に取り付けられる。ボルト3としては、この例では、先端側部分をネジ部3aとする半ネジの六角ボルトが使用されている。なお、半ネジボルト3は、取付部材4の厚み、ネジ孔13の長さ等に応じた寸法(首下長さ、有効ネジ部長さ)のものが使用されることはいうまでもない。
取付部材4とボルト3の頭部3b及び固定杆1の直線部分12との間には、図2に示す如く、夫々第1座金5a,5b及び第2座金6が介装されている。
すなわち、第1座金5a,5bは取付部材4とボルト3の頭部3bとの間に配してボルト3に挿通されており、この例では取付部材4の裏面に接触する円形の平座金5aとボルト頭部3bの表面に接触するバネ座金5bとを組み合わせてなる。
また、第2座金6は取付部材4の台座41と固定杆1の端部つまり直線部分12の端部との間に配してボルト3に挿通されており、この例では外形を方形(正方形)とする平座金(角座金)である。
第2座金6の表面には、図3〜図5に示す如く、ボルト3が挿通するボルト孔6bと同心をなして、直線部分12の端部が嵌合しうる円柱状の凹部6aがザグリ形成(ザグリ加工により形成)されている。すなわち、第2座金6は凹部6aが形成された表面側部分とボルト孔6bが形成された裏面側部分とで構成されており、直線部分12の端部に第2座金6の凹部6aを嵌合させた状態では直線部分12に形成されたネジ孔13と座金6に形成されたボルト孔6bとが同一軸線上に位置するように構成されている。
第2座金6の表面側部分の厚みは、固定杆1の直線部分12の端部をその径方向に移動不能に嵌合できる深さの凹部6aを形成することができるように設定されており、第2座金6の裏面側部分の厚みは、当該裏面側部分がボルト3を締め付けたときにおいて固定杆1の直線部分12を受け止めるに十分な強度を有するように設定されている。この例では、第2座金6の外形を、図4に示す如く、第2座金6を円形の平座金60とした場合における当該平座金60の外周円が内接する正方形をなすものとしている。なお、第2座金6のボルト孔6bの径は直線部分12の端面径より小さく設定されていることはいうまでもない。
ところで、固定杆1の全長(湾曲部分11の半径及び直線部分12の長さの合計寸法)及び第2座金6の厚みは、図2に示す如く、固定杆1により管状部材2を取付部材4に固定した場合において、湾曲部分11の頂部の内周面から台座41までの高さ(湾曲部分11に沿うベアリング14の頂部の内周面から固定杆1の直線部分12の端部に嵌合させた第2座金6の他方の面(台座41に接触する裏面)までの直線部分12に平行する方向の距離であり、以下「固定杆高さ」という)Hが管状部材2の外径D及びスライド板42の厚みの合計寸法(以下「管状部材高さ」という)hより若干大きく設定されている。すなわち、固定杆高さHは、固定杆1により管状部材2を取付部材4に固定した場合において、固定杆1の湾曲部分12つまりベアリング14及びスライド板42が管状部材2に必要以上に強く接触することがなく、管状部材2の伸縮変形を許容しうるように設定されている。
以上のように構成された管状部材の固定構造は、図6に示す手順により、図2に示す如く組立てられる。
すなわち、固定杆1を管状部材2に外嵌状に係合させた(図6(A))上、固定杆1の直線部分12の端部に第2座金6の凹部6aを嵌合させる(同図(B))。そして、固定杆1の直線部分12に第2座金6を嵌合させた状態のまま、固定杆1の湾曲部分11(これに沿うベアリング14の湾曲部分)を管状部材2の外周面に接近させつつ第2座金6のボルト孔6bが取付部材4及び台座41のボルト挿通孔4a,41aに一致するように第2座金6を台座41に当接させる(図6(C))。
しかる後、第1座金5a,5bを挿通させたボルト3を、取付部材4及び台座41のボルト孔4a,41aから第2座金6のボルト孔6bに挿通させた上、ボルト3のネジ部3aを固定杆1の直線部分12のネジ孔13に螺合させる(図6(D))。そして、ボルト3を締め付けることにより、図2に示す如く、管状部材2を取付部材4に緊縛固定する。
ところで、第2座金6に凹部6aが形成されていないときは、固定杆1と第2座金6との相対位置を規制する術がないことから、両者1,6をボルト孔6bとネジ孔13とが一致する状態に保持しておくことが困難であり、更に固定杆1はボルト3により固定する前の段階では一定姿勢に保持しておくことが困難な不安定なものであるから、両者1,6を上記孔6b,13が一致する状態に保持しつつボルト3をネジ孔13に螺合させることは極めて困難である。
しかし、第2座金6に凹部6aを形成しておくと、固定杆1と座金6とをボルト6bとネジ孔13とが一致する状態に連結しておくことが容易であるから、図6(B)から同図(D)への移行作業を容易に行うことできる。したがって、作業者が熟練者である場合には勿論、未熟練者である場合にも固定杆1による管状部材2の取付部材4への固定作業を容易且つ効率よく迅速に行うことができる。
また、上記のように組立てられた管状部材の固定構造にあっては、図2に示す如く、固定杆幅Lを管状部材2の外径Dより若干大きく設定すると共に固定杆高さHを管状部材高さhより若干大きく設定していることから、管状部材2に接触するベアリング14及びスライド板42が低摩擦材で構成されていることとも相俟って、管状部材2の軸線方向又は径方向への伸縮変形が固定杆1で拘束されることなく許容されることになる。したがって、管状部材2の伸縮変形が固定杆1によって拘束されることによって生じるトラブル(管状部材2に亀裂や変形が生じたり、取付部材4やこれを支持する架台等に歪や変形が生じたりする等)が発生せず、管状部材2を安定して固定させておくことができる。
また、固定杆高さHは、固定杆1及び第2座金6の形状によって一定であり、第1従来構造における如くボルト3のネジ孔13への締め付け度によっては変化することがないから、管状部材2の固定杆1による固定箇所が複数ある場合にも、すべての固定箇所において固定杆1による管状部材2の緊縛度が異なることなく、一定とでき、第2従来構造における如く位置決めナットを調整をするといった煩わしく面倒な作業も必要としない。したがって、作業者の熟練度に拘らず、管状部材2の取付部材4への固定を安定且つ適正な状態で行うことができる。
また、第2座金6を、図4に示す如く、円形の平座金60より受圧面積の大きな角座金としていることから、ボルト3の締め付けによる固定杆1の取付部材4への取付強度が大きくなり、固定杆1による管状部材2の固定を強固且つ確実なものとできる。
また、第1及び第2従来構造における如くボルト3のネジ部3aが露出せず、ボルト3の頭部3bが露出するのみであるから、外観体裁が頗るよい。
さらに、取付部材4の厚みが異なる場合にも、呼び長さの異なるボルト3を使用することにより対応することができ、第2従来構造における如く複数種の固定杆1を用意する必要も取付部材4の厚みが異なる都度固定杆1を交換する必要もない。また、ボルト3及びネジ孔13の呼び長さを想定される最大厚みの取付部材4に対応するものとしておけば、取付部材4が厚くなった場合にも、固定杆1のみならずボルト3も交換することなく、当該取付部材4に管状部材2を良好に固定することができる。
また、上記した管状部材の固定構造は、図7〜図9に示す如く構成することによって、電蝕等を防止する必要がある用途にも適用できるものに容易に改造することができる。
すなわち、図7〜図9は管状部材2と取付部材4との間を電気的に絶縁した管状部材の固定構造の一例を示すもので、図7は図2対応の一部断面正面図であり、 図8は図7の要部を拡大して示す一部断面正面図であり、図9は図8のIX−IX線に沿う断面図であるが、この固定構造にあっては、ボルト30として前記ボルト3と同様の半ネジであって、ネジ部3aが形成されていない胴部3cに電気絶縁材3dを被覆した絶縁ボルトを使用し、第1座金(平座金)5aと取付部材4との間及び第2座金6と取付部材4(台座41)との間に夫々電気絶縁材からなる絶縁板(又は絶縁座金)5c,6cを介装し、更に取付部材4と台座41との間に電気絶縁材からなる絶縁板43を介装してある。絶縁板5cは平座金5aと、絶縁板6cは第2座金6の裏面側部分と、また絶縁板43は台座41と、夫々同一形状をなすものである。固定杆高さHは、図7に示す如く、固定杆1の湾曲部分11の頂部の内周面から台座41までの高さであり、この例では、湾曲部分11に沿うベアリング14の頂部の内周面から絶縁板6cの裏面(台座41に接触する面)までの直線部分12に平行する方向の距離であり、前記したと同様に、管状部材高さhより若干大きく設定されている。
このような管状部材の固定構造にあっては、図1〜図6に示す管状部材の固定構造と同様の作用効果が奏せられると共に、絶縁材3d及び絶縁板5c,6c,43によって固定杆1及び管状部材2と取付部材4との間が電気的に絶縁され、管状部材2が電蝕する等の問題を確実に防止することができる。このような絶縁構造は、ボルト30を絶縁ボルトに変更し、絶縁板5c,6c,43を追加するのみで、図1〜図6に示す固定構造の構成部材をそのまま利用することによって構築することができる。なお、図7〜図9に示す管状部材の固定構造は、上記した点を除いて図1〜図6に示す管状部材の固定構造と同一構造をなすものであるから、これと同一部分については図7〜図9に図1〜図6に示す符号と同一符号を付すことによってその詳細な説明は省略する。
本発明に係る管状部材の固定構造は、図1〜図6及び図7〜図9に示す各実施の形態に限定されるものでなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲で適宜に改良、変更することができる。
例えば、取付部材4は台座41及びスライド板42を有しないものであってもよい。また、大きな伸縮変形を生じない管状部材2を固定する場合には、ベアリング14は必ずしもこれを設けておく必要がない。また、第2座金6は上記したような角座金としておくことが好ましいが、管状部材2の固定条件によっては丸形の平座金としてすることも可能である。また、固定杆1は上記した如く断面形状が円形のものでなく、円形以外の断面形状をなすものであってもよい。この場合、第2座金6の凹部6aは当該断面形状に応じたものとしておく。また、ボルト3,30は六角ボルトや半ネジに限定されず、固定構造に応じて任意に変更することができる。
1 固定杆
1a 凹溝
2 管状部材
3 ボルト
3a 頭部
3b ネジ部
3c 胴部
3d 電気絶縁材
4 取付部材
4a ボルト挿通孔
5a 平座金(第1座金)
5b バネ座金(第1座金)
6 第2座金
6a 凹部
6b ボルト孔
6c 絶縁板
11 湾曲部分
12 直線部分
13 ネジ孔
14 ベアリング
30 ボルト
41 台座
41a ボルト挿通孔
42 スライド板
43 絶縁板
60 円形の平座金
D 管部材の外径
H 固定杆高さ
h 管状部材高さ
L 固定杆幅

Claims (2)

  1. 管状部材に外嵌状に係合させたU字状の固定杆の両端部を板状の取付部材に取り付けることにより、管状部材を取付部材に固定するようにした管状部材の固定構造において、
    取付部材に形成したボルト挿通孔に挿通させたボルトを、その頭部と取付部材との間に第1座金を介装すると共に固定杆の端部と取付部材との間に固定杆の端部が嵌合する凹部をザグリ形成した第2座金を介装した状態で、固定杆の端部に形成したネジ孔に螺合、締め付けることにより、管状部材を取付部材に固定してあることを特徴とする管状部材の固定構造。
  2. 第2座金が外形を方形とする角座金であることを特徴とする、請求項1に記載する管状部材の固定構造。
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