JP3155708B2 - 車両の液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両の液圧ブレーキ装置

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JP3155708B2 JP16102096A JP16102096A JP3155708B2 JP 3155708 B2 JP3155708 B2 JP 3155708B2 JP 16102096 A JP16102096 A JP 16102096A JP 16102096 A JP16102096 A JP 16102096A JP 3155708 B2 JP3155708 B2 JP 3155708B2
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    • B60T8/441Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition co-operating with a power-assist booster means associated with a master cylinder for controlling the release and reapplication of brake pressure through an interaction with the power assist device, i.e. open systems using hydraulic boosters
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    • B60T13/14Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid using accumulators or reservoirs fed by pumps
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の車輪の
ホイールシリンダにブレーキ液圧を供給する液圧ブレー
キ装置に関し、特に、マスタシリンダに加え補助液圧源
と調圧弁手段を備えた車両の液圧ブレーキ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車用の液圧ブレーキ装置に関しては
種々の形態の装置が知られているが、例えば特開平2−
41965号公報に、マスタシリンダに加え補助液圧源
と調圧弁手段を備えた液圧ブレーキ装置が開示されてい
る。同公報においては、補助液圧源としてのパワー液圧
源あるいは液圧ブースタの出力液圧が不十分な場合に
は、増圧器を作動させてマスタシリンダの出力ブレーキ
液圧を増圧させると共に、パワー液圧源あるいは液圧ブ
ースタの出力液圧が十分で増圧作用が不要な場合には、
増圧器を非作動とし過大なブレーキ液圧が生じないよう
にした液圧ブレーキ装置が開示されている。この液圧ブ
レーキ装置は、パワー液圧及び液圧ブースタの出力液圧
の何れか一方がマスタシリンダのブレーキ液圧を所定圧
力差以上、下回ったときに作動状態としてブレーキ液圧
を増圧する増圧器を備えると共に、パワー液圧源、液圧
ブースタ及びマスタシリンダの何れか一の出力液圧を入
力し、この出力液圧が所定圧以下のときのみ増圧器を作
動状態とする制御装置を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の液圧
ブレーキ装置は、上述の目的を達成するためには非常に
有効であるが、マスタシリンダと液圧ブースタは一体に
形成されているものの増圧器は別体として並設されてお
り、大型である。また、増圧器が別体であるので液圧路
の構成が複雑となり、設計が困難である。従って、装置
全体の小型化を図る際には大きな制約となり、コストア
ップ要因ともなる。
【0004】そこで、本発明は、マスタシリンダに加え
補助液圧源と調圧弁手段を備えた車両の液圧ブレーキ装
置において、補助液圧源の出力液圧が十分のときにはブ
レーキ操作部材の操作に応じて調圧弁手段の出力液圧に
よりマスタシリンダを倍力駆動し、補助液圧源の出力液
圧が不十分のときにはブレーキ操作部材の操作に応じて
マスタシリンダを直接駆動し得る、小型で安価な液圧ブ
レーキ装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、本発明は、シリンダボデー内にマスタシリンダピス
トンを液密的摺動自在に収容し、該マスタシリンダピス
トンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を
形成し、ブレーキ操作部材の操作に応じて前記マスタシ
リンダピストンを前進駆動し前記圧力室からブレーキ液
圧を出力するマスタシリンダと、ブレーキ液を所定の圧
力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記
シリンダボデー内で前記マスタシリンダピストンの前方
に液密的摺動自在に収容し前記マスタシリンダピストン
に連動するように配置する制御ピストンと、前記補助液
圧源の出力パワー液圧を前記制御ピストンの移動に応じ
て所定の圧力に調圧する調圧弁手段とを備え、該調圧弁
手段が調圧したブレーキ液圧を前記マスタシリンダのパ
ワー室に付与し前記ブレーキ操作部材の駆動を助勢する
車両の液圧ブレーキ装置において、前記マスタシリンダ
ピストンが、前記ブレーキ操作部材に連結する第1のピ
ストンと、該第1のピストンに対し相対的に摺動可能な
第2のピストンを備えると共に、該第2のピストンの前
進時に前記第1のピストンに係合する係合部材を備え、
前記第1及び第2のピストンの各々の後端部を前記パワ
ー室に露呈し、各々の前端部を前記圧力室に露呈するよ
うに配置し、前記第2のピストンは、前端部を前記圧力
室に収容し後端部を前記パワー室に収容する筒体から成
り、該筒体の中空部に前記第1のピストンを摺動自在に
収容し、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの
間に閉空間を形成すると共に、該閉空間を前記圧力室又
は前記パワー室に連通する連通路を設け、前記調圧弁手
段が調圧したブレーキ液圧による前記第2のピストンの
前進作動に応じて前記連通路を介して前記閉空間内のブ
レーキ液を前記圧力室又は前記パワー室に排出するよう
に構成したものである。これにより、前記第2のピスト
ンは前記パワー室の圧力のみで前進し、前記第1のピス
トンは前記ブレーキ操作部材の操作力及び前記パワー室
の圧力によって前進する。
【0006】前記車両の液圧ブレーキ装置において、前
記係合部材は、前記第1のピストンに形成し、前記第2
のピストンの前進時に前記第2のピストンが当接する肩
部から成るものとするとよい。
【0007】
【0008】更に、前記車両の液圧ブレーキ装置におい
て、前記連通路に、前記連通路の流路面積を制限する絞
りを設けるとよい。あるいは、前記連通路に、前記パワ
ー室の圧力に応じて絞り面積が変化する可変絞り手段を
介装することとしてもよい。前記可変絞り手段として
は、前記第2のピストンの位置に応じて絞り面積が変化
する第1の可変絞り手段、又は前記圧力室と前記パワー
室の圧力差に応じて絞り面積が変化する第2の可変絞り
手段がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に供する
ブレーキ液圧制御装置を示すもので、シリンダボデー1
h内にマスタシリンダ部とレギュレータ部が構成されて
おり、車両後方側(図1の右側)にブレーキ操作部材た
るブレーキペダル2が設けられている。このブレーキペ
ダル2に加えられた踏力がプッシュロッド3を介してブ
レーキ作動力として伝えられ、これに応じてマスタシリ
ンダ部及びレギュレータ部の出力ブレーキ液圧が車両前
方右側及び左側の車輪FR,FL、並びに後方右側及び
左側の車輪RR,RLのホイールシリンダWfr,Wfl,
Wrr,Wrlに出力される(図1では車両前方及び後方右
側の車輪FR,RR、並びに各車輪に装着されたホイー
ルシリンダWfr,Wrrのみを示す)。
【0010】シリンダボデー1hには、内径が異なる孔
1a,1b,1c等から成る段付孔が形成されており、
この中に第1及び第2のピストン11,12から成るマ
スタシリンダピストン10並びに制御ピストン21が収
容され、第1のピストン11と制御ピストン21との間
に圧力室R2が郭成されている。尚、孔1aはこれより
大きい内径を有するパワー室R1に連通している。最も
径が小さい孔1cには制御ピストン21が液密的摺動自
在に嵌合されている。そして、孔1bと、これより大径
の孔1aの両者に亘って、マスタシリンダピストン10
が収容され、液密的摺動自在に嵌合されている。
【0011】マスタシリンダピストン10は第1のピス
トン11及び第2のピストン12から成り、第1のピス
トン11は更にピストン11x及びピストン11yに二
分割されている。第2のピストン12は筒体で、その中
空部内面にランド部12eが形成され、これにシール部
材12fが配設されている。第2のピストン12の外面
には大径のランド部12aが形成されると共に、軸方向
に所定距離隔てて小径のランド部12bが形成されてお
り、前者にシール部材12cが配設されて孔1aに液密
的摺動自在に嵌合され、後者にシール部材12dが配設
されて孔1bに液密的摺動自在に嵌合されている。尚、
孔1b内でこれらのランド部12a,12b間に郭成さ
れる室R4はポート1eを介してリザーバ4に連通接続
されている。また、ランド部12eの後方側に連通孔1
2gが形成されている。
【0012】第1のピストン11を構成するピストン1
1xは、その前方端部に、孔1bに嵌合されるランド部
11a及び肩部11bが形成されており、これらの間に
環状カップ形状のシール部材14が収容されている。ピ
ストン11xの後方側の本体部は第2のピストン12内
に収容されている。また、ピストン11xの軸方向に
は、圧力室R2に連通する凹部11cが形成されると共
に、この凹部11cを肩部11b後方の外側に連通する
絞り孔11dが形成されている。而して、ピストン11
xのシール部材14と第2のピストン12のシール部材
12d,12fとの間に閉空間R6が形成されるが、こ
の閉空間R6は絞り孔11d及び凹部11cを介して圧
力室R2に連通する。シール部材14は、第1のピスト
ン11と第2のピストン12が離隔したときに、圧力室
R2から閉空間R6へのブレーキ液の流通のみを許容す
るものである。
【0013】更に、第2のピストン12内の後方側には
ピストン11yが収容されている。ピストン11yは、
その前方の端部にランド部11eが形成され、このラン
ド部11eには環状のシール部材11fが装着されてお
り、これらによって第2のピストン12の中空部にピス
トン11yが液密的摺動自在に嵌合され、ピストン11
yの前方端面がピストン11xの後方端面と当接するよ
うに配置されている。ピストン11yの本体部は円筒状
のスリーブ17によって支持されている。スリーブ17
の内面及び外面には環状の溝が形成されると共に、これ
から軸方向に一定距離隔てた内面にも環状の溝が形成さ
れている。これらの溝には、夫々シール部材17a,1
7b及びシール部材18が収容されており、パワー室R
1に対するシール性が確保されている。
【0014】次に、シリンダボデー1hの前方部分に
は、レギュレータ部が形成されており、これに補助液圧
源40が接続され、その出力パワー液圧が適宜制御され
て出力される。補助液圧源40は電動モータ42によっ
て駆動される液圧ポンプ43を備え、入力側がリザーバ
4に接続され出力側がアキュムレータ44に接続され、
このアキュムレータ44からポート1pを介して連通孔
31dにパワー液圧が供給されるように構成されてい
る。孔1c内に収容される制御ピストン21には、軸方
向に所定距離を隔てて一対のランド部が形成されてお
り、これらの間に給液室R5が郭成されている。
【0015】図1に明らかように、制御ピストン21は
径方向に貫通孔21aが形成されると共に、これに連通
する軸方向の連通孔21bが形成されている。従って、
連通孔21bの一端が給液室R5に連通し、他端が圧力
室R2に連通している。尚、給液室R5はポート1fを
介してリザーバ4に連通している。制御ピストン21の
一方のランド部の周縁部軸方向には連通孔21cが形成
されている。この連通孔21cの圧力室R2側の開口端
に環状のシール部材24が装着されており、これらによ
って逆止弁が構成されている。そして、このシール部材
24と、ピストン11xのランド部11aに装着された
シール部材14との間に圧力室R2が郭成されている。
【0016】制御ピストン21の連通孔21bを囲繞す
るように円筒状の支持部21sが一体的に形成されてお
り、この中に弁体25が摺動自在に収容されている。弁
体25の一端にはゴム等の弾性部材が被着され、連通孔
21bに当接してこれを密閉し得るように構成されてい
る。弁体25の他端側にはロッド25bが一体的に形成
され、その後端に係止部25cが形成されている。支持
部21sにはリテーナ26が装着され、弁体25のピス
トン11x方向への移動が規制されている。同様に、ピ
ストン11xのランド部11a側には軸方向に延出する
円筒状の支持部11sが形成されている。支持部11s
にはリテーナ16が装着され、これに係止部25cが係
止されて弁体25の制御ピストン21方向への移動が規
制されている。また、制御ピストン21の、リテーナ2
6と反対方向の軸方向端部には凹部が形成されており、
この凹部に後述するスリーブ32の先端部が保持されて
いる。そして、貫通孔21aには、シリンダボデー1h
に固定された係止ピン28が挿通されており、これによ
って制御ピストン21の前進は所定範囲で許容される
が、後退(マスタシリンダピストン10方向への移動)
は規制される。
【0017】孔1bに連通する段付の孔1c内には、円
筒状のスリーブ31が嵌着されている。スリーブ31の
外周には複数の環状溝が形成されており、夫々に環状の
シール部材が嵌合されている。また、隣接するシール部
材間にはスリーブ31の径方向に連通孔31d,31e
が形成されており、これらを介して中空部がポート1
p,1sに連通接続されている。スリーブ31の中空部
内にはスプール32が摺動自在に収容されており、中空
部の一端は閉塞部材31aによって密閉されている。
【0018】スプール32には軸方向に貫通する貫通孔
32aと、これに連通する径方向の絞り孔32bが形成
されており、一端がレギュレータ室R3内に位置し、制
御ピストン21に係止されている。即ち、制御ピストン
21の凹部内にリテーナ33が支承され、これとスリー
ブ31との間にスプリング34が張架され、スプール3
2が制御ピストン21に当接するように付勢されてい
る。尚、スプール32と制御ピストン21との接合部に
おいて、貫通孔32aは常時レギュレータ室R3に開口
するように構成されている。また、制御ピストン21の
停止位置において、スプール32の貫通孔32aの他端
側は、スリーブ31の連通孔31e、そしてポート1s
を介してリザーバ4に連通されている。従って、レギュ
レータ室R3内もリザーバ4と連通し、大気圧のブレー
キ液が充填されている。
【0019】連通孔31dは、ポート1pを介して補助
液圧源40に連通接続されているが、図示の位置ではス
プール32の外周面によって遮断されている。この連通
孔31dに隣接してスリーブ31の内周面に環状の溝3
1cが形成されており、これと対向する位置のスプール
32の外周面に環状の溝32cが形成されている。而し
て、レギュレータ室R3内は図1の位置では、スプール
32の貫通孔32a及びスリーブ31の連通孔31e、
そしてポート1sを介してリザーバ4に連通しており、
大気圧となっているが、制御ピストン21の前進移動に
伴ってスプール32が閉塞部材31a方向に摺動する
と、スリーブ31の連通孔31eが遮断され、代わって
連通孔31dがスプール32の溝32cと対向すると共
に、溝31cと絞り孔32bが対向し、従って貫通孔3
2aと連通する。これにより、補助液圧源40のパワー
液圧がレギュレータ室R3内に供給されて昇圧する。
【0020】次に、上記の構成になるブレーキ液圧制御
装置の作動を説明する。図1においてブレーキペダル2
が操作され、プッシュロッド3を介して第1のピストン
11が前方(図1の左方)に押圧されると、弁体25が
制御ピストン21に当接し、弁体25の弾性部材によっ
て連通孔21bが閉塞され、圧力室R2のリザーバ4と
の連通が遮断され密閉状態となる。マスタシリンダピス
トン10と制御ピストン21はスプリング19を介して
図1の状態に保持されているので、これらは一体となっ
て前進する。従って、制御ピストン21に支持されたス
プール32によって連通孔31eが閉塞され、リザーバ
4との連通が遮断される。同時に、補助液圧源40から
のパワー液圧がポート1pから、連通孔31d、溝31
c,32c、そして絞り孔32bを介してレギュレータ
室R3に流入し、ポート1qを介してレギュレータ液圧
としてホイールシリンダWrrに出力されると共に、ポー
ト1rを介してパワー室R1に供給される。これによ
り、第2のピストン12の前端面が第1のピストン11
の肩部11bに押接され、第1及び第2のピストン1
1,12が前進し、圧力室R2内が圧縮され、ポート1
nからマスタシリンダ液圧が出力される。このとき、第
2のピストン12のシール径は第1のピストン11のシ
ール径より大きいので、ブレーキペダル2の操作に応じ
てレギュレータ液圧によって第1のピストン11の移動
が助勢されることとなる。
【0021】この間、レギュレータ液圧がマスタシリン
ダ液圧より大であれば制御ピストン21はスリーブ31
から離隔する方向に移動し、スプール32の貫通孔32
aがリザーバ4と連通してレギュレータ室R3内が減圧
される。レギュレータ液圧の方がマスタシリンダ液圧よ
り小となると、連通孔31eが閉塞され、代わって連通
孔31dから補助液圧源40からのパワー液圧が流入
し、レギュレータ室R3内が増圧される。このような制
御ピストン21の移動とこれに伴うスプール32の移動
の繰り返しによってレギュレータ液圧が調圧される。
【0022】上記のマスタシリンダピストン10の作動
に関し、ブレーキペダル2の操作に応じてピストン11
x及びピストン11yが制御ピストン21方向に移動す
ると、レギュレータ液圧がパワー室R1に供給されて第
2のピストン12が駆動されるまでに一定の時間を要す
るので、ピストン11xの肩部11bが第2のピストン
12の端面から離隔し、閉空間R6が拡大する。このと
き、圧力室R2のブレーキ液の一部が一方向許容のシー
ル部材14を介して閉空間R6内に流入する。この状態
で、レギュレータ液圧がパワー室R1に供給されて第2
のピストン12が駆動されたとき、閉空間R6内のブレ
ーキ液は絞り孔11d及び凹部11cを介して緩やかに
圧力室R2に排出されるため、ダンパ効果によってショ
ックが低減される。
【0023】図2は本発明の他の実施形態に係る液圧ブ
レーキ装置の一部を示すもので、マスタシリンダピスト
ン10の構造が図1の実施形態と異なるが、その他の構
成は図1の実施形態と同様であるので省略している。本
実施形態における第1のピストン11を構成するピスト
ン11xは、後方端部にランド部11gが形成され、前
方の本体部が第2のピストン12の中空部内のランド部
12eに支持されている。尚、この実施形態ではピスト
ン11x側にはシール部材は設けられていない。一方、
ピストン11yは前方端部にランド部11h及び肩部1
1kが設けられ、これらの間にシール部材14が介装さ
れている。そして、第2のピストン12の後方端部には
環状の保持部材13が固着されており、その内側端面に
溝13aが形成され、この溝13aにシール部材13b
が収容されている。この保持部材13に肩部11kが係
止されるように構成されている。而して、ピストン11
yのシール部材14と保持部材13のシール部材13b
との間に閉空間R7が形成されるが、この閉空間R7は
絞り孔13dを介してパワー室R1に連通している。シ
ール部材14は、第1のピストン11と第2のピストン
12が離隔したときに、リザーバ4に連通するポート1
2gから閉空間R7へのブレーキ液の流通のみを許容す
るものである。
【0024】而して、本実施形態のマスタシリンダピス
トン10においては、ブレーキペダル2の操作に応じて
ピストン11x及びピストン11yが前進し制御ピスト
ン21方向に移動すると、ピストン11の肩部11k
が第2のピストン12の端面から離隔し、閉空間R7が
拡大する。このとき、ポート12gのブレーキ液の一部
が一方向許容のシール部材14を介して閉空間R7へ流
入する。この状態で、レギュレータ液圧がパワー室R1
に供給されて第2のピストン12が駆動されたとき、閉
空間R7内のブレーキ液は絞り孔13dを介して緩やか
にパワー室R1排出されるため、ダンパ効果によって
ショックが低減される。
【0025】図3は、上記二つの実施形態における、ブ
レーキペダル2に対する踏力とホイールシリンダ液圧と
の関係を示すもので、実線が正常時、破線がパワー液圧
消失時の特性を示す。2点鎖線は第2のピストン12を
備えていない場合の特性であり、これと破線を対比すれ
ば、破線の実施形態ではパワー液圧消失時に増圧される
ことが分かる。この理由は以下の通りである。即ち、第
2のピストン12を備えていない場合(即ち、大径ピス
トンのみの場合)には、ピストンの断面積が相対的に大
きいため、2点鎖線で示すように、所定のブレーキ踏力
を与えた場合のホイールシリンダ液圧(即ち、圧力室R
2の圧力)は小さくなる。これに対し、本実施形態にお
いては、パワー液圧消失時には、小径の第1のピストン
11のみが作動するため、その断面積が相対的に小さく
なり、破線で示すように、パワー液圧消失時に所定のブ
レーキ踏力を与えた場合のホイールシリンダ液圧(即
ち、圧力室R2の圧力)は大きくなる。
【0026】図4は、本発明にいう第1の可変絞り手段
たる可変絞り機構を備えた実施形態に係り、図2の絞り
孔13dに代えて、段付孔13eが形成され、この段付
孔13e内に弁部材50が収容されている。弁部材50
は、段付孔13eの小径部に挿入される軸部51、これ
に続く弁体部52、及び軸部53から成り、軸部51に
スリット51sが形成されると共に、弁体部52にスリ
ット52sが形成されている。そして、段付孔13eの
大径部に環状の弁座54が固定されている。尚、保持部
材13には、絞り孔13fが形成されており、これを介
して、段付孔13e内とパワー室R1とが常時連通して
いる。図4は第2のピストン12及び保持部材13が後
端に位置した状態を示し、保持部材13とスリーブ17
との間に間隙13gが形成されている。このとき、弁部
材50は、スプリング55によって軸部53がスリーブ
17に押接された状態にある。従って、パワー室R1と
閉空間R7は絞り孔13f及び間隙13gを介して連通
し、十分な流路面積をもって連通している。
【0027】パワー室R1内にパワー液圧が供給される
と、第2のピストン12及び保持部材13は前方に移動
し、弁部材50は、その弁体部52がスプリング55に
よって弁座54に着座するように付勢される。これによ
り、パワー室R1と閉空間R7は、絞り孔13fのほか
は弁体部52の細いスリット52sのみを介して連通す
ることとなり、流路面積が制限され最小となる。従っ
て、前述のダンパ効果が確保される。
【0028】一方、パワー室R1内にパワー液圧が存在
しない場合には、ブレーキペダル2が急激に操作される
とピストン11x,11yが前端に達するが、第2のピ
ストン12はそのままであるので、閉空間R7の容量が
大となる。この状態で、ブレーキペダル2が解放される
と、ピストン11x,11yが閉空間R7の容積を減少
させる方向に移動するが、このとき、図2の実施形態で
は、閉空間R7のブレーキ液は絞り孔13dのみを介し
てパワー室R1に排出されるため、その排出速度が遅く
なり、復帰作動に遅れが生ずるおそれがある。これに対
し、本実施形態によれば、第2のピストン12及び保持
部材13がスリーブ17に当接し(間隙13gは確
保)、弁座54は図4の状態から動かず、その結果、弁
体部52は弁座54から離脱している。これにより、パ
ワー室R1と閉空間R7は、絞り孔13fに加え、弁体
部52と弁座54との間、及び間隙13gを介して連通
し、十分な流路面積が確保され、ピストン11x,11
の復帰作動、ひいてはブレーキペダル2の復帰作動が
円滑に行われる。
【0029】図5は、本発明にいう第2の可変絞り手段
を備えた実施形態に係り、圧力室R2とパワー室R1の
圧力差に応じて絞り面積が変化するように構成されてい
る。前述のピストン11xの後端部に、連通孔11uを
介して凹部11cに連通する三段の段付孔11vが形成
されている。また、ピストン11xには、閉空間R6を
段付孔11vに連通すると共に、絞り11rを介して凹
部11cに連通する連通路11wが形成されている。段
付孔11v内には弁部材60が液密的摺動自在に収容さ
れている。弁部材60の前端部には弾性の弁体61が装
着されており、後端部には凹部62が形成されている。
この弁部材60の後方で、段付孔11vに環状のスリー
ブ63が嵌着され、前方に配置したスプリング65によ
って弁部材60がスリーブ63に押接するように付勢さ
れている。一方、ピストン11yは、その先端部に突起
11pが延出形成されており、突起11pがスリーブ6
3の中空部に嵌合するように配置されている。更に、ピ
ストン11yには、突起11pの先端、即ち弁部材60
とスリーブ63との間の間隙を、パワー室R1に連通す
る連通路11qが形成されている。
【0030】而して、本実施形態においては、パワー室
R1にパワー液圧が存在しない場合には、図5に示すよ
うに連通孔11u及び絞り11rを介して閉空間R6と
凹部11cが連通しており、十分な流路面積が確保され
ている。従って、ブレーキペダル2の復帰作動が円滑に
行われる。これに対し、パワー室R1にパワー液圧が供
給されると、パワー室R1と圧力室R2の圧力差により
弁部材60が前進し、連通孔11uが弁部材60の弁体
61によって閉塞され、閉空間R6は絞り11rのみを
介して凹部11cと連通することとなり、流路面積が制
限される。従って、前述のダンパ効果が確保される。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の車両の液
圧ブレーキ装置においては、マスタシリンダピストン
が、ブレーキ操作部材に連結する第1のピストンと、第
1のピストンに対し相対的に摺動可能な第2のピストン
を備えると共に、第2のピストンの前進時に第1のピス
トンに係合する係合部材を備え、第1及び第2のピスト
ンの各々の後端部をパワー室に露呈し、各々の前端部を
圧力室に露呈するように配置することとしているので、
補助液圧源の出力液圧が十分のときにはブレーキ操作部
材の操作に応じて調圧弁手段の出力液圧によりマスタシ
リンダを倍力駆動し、補助液圧源の出力液圧が不十分の
ときにはブレーキ操作部材の操作に応じてマスタシリン
ダを直接駆動することができ、十分なパワー液圧が得ら
れないときにも、マスタシリンダのみによって適切な制
動作動を行なうことができる。このように、本発明で
は、補助液圧源の出力液圧が不十分のときには第1のピ
ストンのみが作動するので、出力液圧が十分のときに比
べてマスタシリンダピストンの有効面積を小さくでき
る。従って、補助液圧源の出力液圧が不十分のときで
も、圧力室の圧力を十分に増圧することができ、その結
果、別個に増圧器を設ける必要がなくなり、液圧ブレー
キ装置を小型に形成することができる。
【0032】
【0033】更に、第2のピストンは、前端部を圧力室
に収容し後端部をパワー室に収容する筒体から成り、筒
体の中空部に第1のピストンを摺動自在に収容し、第1
のピストンと第2のピストンとの間に閉空間を形成する
と共に、この閉空間を圧力室又はパワー室に連通する連
通路を設け、調圧弁手段が調圧したブレーキ液圧による
第2のピストンの前進作動に応じて連通路を介して閉空
間内のブレーキ液を圧力室又はパワー室に排出すること
としているので、二重ピストン構造となり、小型に形成
することができる。しかも、閉空間を圧力室又はパワー
室に連通することとしているので、ブレーキ操作部材の
急激な操作に伴う第1及び第2のピストンの離脱と係合
によるショックを低減し、ダンパ効果により円滑な制動
作動を確保することができる。
【0034】更に、前記車両の液圧ブレーキ装置におい
て、前記連通路の流路面積を制限する絞りを設けたもの
にあっては、一層のダンパ効果が得られる。そして、前
記連通路に第1及び第2のピストンの相対的な位置関係
に応じて絞り面積が変化する第1の可変絞り手段、ない
し圧力室とパワー室の圧力差に応じて絞り面積が変化す
る第2の可変絞り手段を介装したものにあっては、パワ
ー液圧が存在するときにのみダンパとして機能させるこ
とができるので、パワー液圧が不十分のときのブレーキ
操作部材の復帰作動を円滑且つ迅速に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両の液圧ブレーキ
装置の断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る車両の液圧ブレー
キ装置の一部を拡大して示した断面図である。
【図3】本発明の一実施形態における液圧ブレーキ装置
のブレーキ液圧特性を示すグラフである。
【図4】本発明の更に他の実施形態に係る車両の液圧ブ
レーキ装置の一部を拡大して示した断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態に係る車両の液圧ブ
レーキ装置の一部を拡大して示した断面図である。
【符号の説明】
1h シリンダボデー 2 ブレーキペダル 4 リザーバ 10 マスタシリンダピストン 11 第1のピストン 12 第2のピストン 21 制御ピストン R1 パワー室 R2 圧力室 R3 レギュレータ室 R5 給液室 R6 閉空間 R7 閉空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 昌彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−172291(JP,A) 特開 昭62−68164(JP,A) 特開 昭63−301152(JP,A) 特開 平2−92765(JP,A) 特開 平2−41965(JP,A) 特開 昭62−131860(JP,A) 特開 昭59−23756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 13/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボデー内にマスタシリンダピス
    トンを液密的摺動自在に収容し、該マスタシリンダピス
    トンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を
    形成し、ブレーキ操作部材の操作に応じて前記マスタシ
    リンダピストンを前進駆動し前記圧力室からブレーキ液
    圧を出力するマスタシリンダと、ブレーキ液を所定の圧
    力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記
    シリンダボデー内で前記マスタシリンダピストンの前方
    に液密的摺動自在に収容し前記マスタシリンダピストン
    に連動するように配置する制御ピストンと、前記補助液
    圧源の出力パワー液圧を前記制御ピストンの移動に応じ
    て所定の圧力に調圧する調圧弁手段とを備え、該調圧弁
    手段が調圧したブレーキ液圧を前記マスタシリンダのパ
    ワー室に付与し前記ブレーキ操作部材の駆動を助勢する
    車両の液圧ブレーキ装置において、前記マスタシリンダ
    ピストンが、前記ブレーキ操作部材に連結する第1のピ
    ストンと、該第1のピストンに対し相対的に摺動可能な
    第2のピストンを備えると共に、該第2のピストンの前
    進時に前記第1のピストンに係合する係合部材を備え、
    前記第1及び第2のピストンの各々の後端部を前記パワ
    ー室に露呈し、各々の前端部を前記圧力室に露呈するよ
    うに配置し、前記第2のピストンが、前端部を前記圧力
    室に収容し後端部を前記パワー室に収容する筒体から成
    り、該筒体の中空部に前記第1のピストンを摺動自在に
    収容し、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの
    間に閉空間を形成すると共に、該閉空間を前記圧力室に
    連通する連通路を設け、前記調圧弁手段が調圧したブレ
    ーキ液圧による前記第2のピストンの前進作動に応じて
    前記連通路を介して前記閉空間内のブレーキ液を前記圧
    力室に排出するように構成したことを特徴とする車両の
    液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 シリンダボデー内にマスタシリンダピス
    トンを液密的摺動自在に収容し、該マスタシリンダピス
    トンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を
    形成し、ブレーキ操作部材の操作に応じて前記マスタシ
    リンダピストンを前進駆動し前記圧力室からブレーキ液
    圧を出力するマスタシリンダと、ブレーキ液を所定の圧
    力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記
    シリンダボデー内で前記マスタシリンダピストンの前方
    に液密的摺動自在に収容し前記 マスタシリンダピストン
    に連動するように配置する制御ピストンと、前記補助液
    圧源の出力パワー液圧を前記制御ピストンの移動に応じ
    て所定の圧力に調圧する調圧弁手段とを備え、該調圧弁
    手段が調圧したブレーキ液圧を前記マスタシリンダのパ
    ワー室に付与し前記ブレーキ操作部材の駆動を助勢する
    車両の液圧ブレーキ装置において、前記マスタシリンダ
    ピストンが、前記ブレーキ操作部材に連結する第1のピ
    ストンと、該第1のピストンに対し相対的に摺動可能な
    第2のピストンを備えると共に、該第2のピストンの前
    進時に前記第1のピストンに係合する係合部材を備え、
    前記第1及び第2のピストンの各々の後端部を前記パワ
    ー室に露呈し、各々の前端部を前記圧力室に露呈するよ
    うに配置し、前記第2のピストンが、前端部を前記圧力
    室に収容し後端部を前記パワー室に収容する筒体から成
    り、該筒体の中空部に前記第1のピストンを摺動自在に
    収容し、前記第1のピストンと前記第2のピストンとの
    間に閉空間を形成すると共に、該閉空間を前記パワー室
    に連通する連通路を設け、前記調圧弁手段が調圧したブ
    レーキ液圧による前記第2のピストンの前進作動に応じ
    て前記連通路を介して前記閉空間内のブレーキ液を前記
    パワー室に排出するように構成したことを特徴とする車
    両の液圧ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記連通路に、前記連通路の流路面積を
    制限する絞りを設けたことを特徴とする請求項又は
    記載の車両の液圧ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記連通路に、前記パワー室の圧力に応
    じて絞り面積が変化する可変絞り手段を介装したことを
    特徴とする請求項記載の車両の液圧ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記可変絞り手段が、前記第2のピスト
    ンの位置に応じて絞り面積が変化する第1の可変絞り手
    段であることを特徴とする請求項記載の車両の液圧ブ
    レーキ装置。
  6. 【請求項6】 前記可変絞り手段が、前記圧力室と前記
    パワー室の圧力差に応じて絞り面積が変化する第2の可
    変絞り手段であることを特徴とする請求項記載の車両
    の液圧ブレーキ装置。
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