JP3915184B2 - 往復動部材の密封装置、及び該密封装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

往復動部材の密封装置、及び該密封装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復動部材の密封装置、及び該密封装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置に関し、特に高圧の流体室に一部が露呈する往復動部材を適切に密封する密封装置と、この密封装置を内蔵する車両用液圧ブレーキ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
近時の油圧機器、車両用液圧ブレーキ装置等においては、種々のシール部材を備えた密封装置が設けられているが、特に往復動部材に対する高圧流体のシールが重要課題であり、厳しい密封条件が課せられている。このような密封装置に関し、例えば「油圧と空気圧」誌の第27巻第7号(平成8年11月発行)の第30頁乃至第36頁には、「高圧用シリンダシールの動向」と題し、高圧用のシールが例示されている。同誌では往復動用シールの一形態の自己密封型シールとして、スクイーズタイプシール(両圧用シール)とリップタイプシールが例示されており、高圧用シーリングシステムにおいては、これらのシールが組み合わされ、図5に示すものが提案されている。
【0003】
図5に示すロッドMに対する高圧用シーリングシステムにおいては、圧力側(図5の左側)に配置する一次シールとしてスクイーズタイプのOリングS1と摺動面シールB1から成る組合せシールが設けられ、一次シールを通過した油膜を密封する二次シールとしてリップタイプのUパッキンS2とバックアップリングB2が用いられている。そして、一次シールと二次シールとの中間の蓄圧防止に関し、組合せシールの密封性に方向性をもたせている旨記載されている。
【0004】
また、車両用液圧ブレーキ装置においても種々の密封装置が用いられているが、例えば特開平5−124505号公報には、図6に示す密封装置が開示されている。図6はハウジングHに対するパワーピストンPの支持部を示すものであるが、この部分はパワー圧室R1に隣接しており高圧に曝されるため、一次シールのOリングSaと二次シールのカップシールSbが組み合わされている。そして、パワーピストンPに接するOリングSaとカップシールSbとの間の中間室が連通路Aを介して低圧部のリザーバ(図6では省略)に連通されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記「油圧と空気圧」誌公報に記載の高圧用シーリングシステムにおいては、確かに一次シールと二次シールとの中間(室)の蓄圧防止が企図されているが、摺動面シールB1の断面形状の変更だけでは、例えば車両用液圧ブレーキ装置に適用しても所期の蓄圧防止を実現することは困難である。特に、摺動面シールB1とロッドMとの間は、一次シールと二次シールとの間の中間室に対する圧力の導入と排出の両方に供されることになるので、必然的に適用部位が制限される。しかも、摺動面シールB1の摩耗によって、密封性に方向性をもたせることが期待できなくなり、所期の蓄圧防止効果が維持できなくなるおそれもある。
【0006】
従って、やはり上記公報に記載の車両用液圧ブレーキ装置に用いられている密封装置のように、高圧流体の導入経路とは別に蓄圧排出経路を設けることが望ましく、一次シールと二次シールとの間の中間室を低圧部に接続することが必要である。然し乍ら、図6に示すように連通路Aを介して低圧部に接続するためには、複雑な加工が必要であり、また直接ハウジングHに加工する構造では液圧ブレーキ装置の大型化が不可避となる。
【0007】
そこで、本発明は、往復動部材の密封装置において、一対のシール部材間の中間室への蓄圧を確実に防止すると共に、蓄圧防止効果を適切に維持し得るようにすることを課題とする。
【0008】
また、本発明は、簡単な構造で、製造が容易且つ小型化が可能な高圧用の密封装置を備えた車両用液圧ブレーキ装置を提供することを別の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本発明は、流体室を郭成する本体と、該本体に対し往復動可能に支持すると共に、前記流体室に一部が露呈するように支持する往復動部材と、該往復動部材の往復動に応じて前記流体室内を少くとも低圧状態と高圧状態に選択的に調整する圧力調整手段とを備えた装置に対し、前記往復動部材の前記本体への支持部に、往復動の軸に沿って所定距離隔てて第1のシール部材及び第2のシール部材を並設して成る往復動部材の密封装置において、前記往復動部材と前記本体との間に介装する保持部材であって、前記第1のシール部材及び前記第2のシール部材を保持すると共に、前記往復動部材に接する前記第1のシール部材と前記第2のシール部材との間の中間室に対し前記流体室から圧力伝達される前記往復動部材と前記第1のシール部材との間の経路とは異なる経路で、前記中間室を前記流体室に連通する連通路を形成する保持部材と、前記連通路に配設し、前記流体室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記流体室側への圧力伝達を許容する一方向密封手段とを備えることとしたものである。
【0010】
前記一方向密封手段は、前記連通路に対し、前記流体室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記流体室側への圧力伝達を許容するように配設したシール部材、例えばカップシールで構成することができる。あるいは、前記一方向密封手段を、前記連通路に介装した逆止弁によって構成することもできる。
【0011】
また、本発明は、シリンダボデー内にマスタピストンを往復動可能に支持し、該マスタピストンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を形成し、ブレーキ操作部材の非操作時にはブレーキ液を貯蔵するリザーバに前記圧力室及び前記パワー室を連通し、前記ブレーキ操作部材の操作に応じて前記マスタピストンを前進駆動して前記圧力室からブレーキ液圧を出力するマスタシリンダと、前記リザーバ内のブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記シリンダボデー内で前記マスタピストンの前方に往復動可能に支持し前記マスタピストンに連動するように配置する制御ピストンと、前記補助液圧源の出力パワー液圧を調圧室内に導入し前記制御ピストンの移動に応じて所定の圧力に調圧する調圧弁手段とを備え、該調圧弁手段が調圧したブレーキ液圧を前記パワー室に付与し前記マスタピストンを助勢する車両用液圧ブレーキ装置において、前記マスタピストンと前記シリンダボデーとの間に介装するスリーブであって、前記マスタピストンの往復動の軸に沿って所定距離隔てて第1のシール部材及び第2のシール部材を並設して保持すると共に、前記マスタピストンに接する前記第1のシール部材と前記第2のシール部材との間の中間室に対し前記パワー室から圧力伝達される前記マスタピストンと前記第1のシール部材との間の経路とは異なる経路で、前記中間室を前記パワー室に連通する連通路を形成するスリーブと、前記連通路に配設し、前記パワー室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記パワー室側への圧力伝達を許容する一方向密封手段とを備えた密封装置を具備したものとすることができる。
【0012】
この液圧ブレーキ装置においても、前記一方向密封手段は、前記連通路に対し、前記パワー室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記パワー室側への圧力伝達を許容するように配設したシール部材、例えばカップシールで構成することができる。あるいは、前記一方向密封手段を、前記連通路に介装した逆止弁によって構成することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の液圧ブレーキ装置に適用する密封装置の一実施形態を示すもので、本発明の本体たるシリンダボデー1hに流体室たるパワー室R1が郭成され、往復動部材たるピストン12がシリンダボデー1hに対し往復動可能、且つパワー室R1に一部が露呈するように支持されている。また、圧力調整手段及び調圧弁手段として、後述するレギュレータ(図1では省略)が設けられており、ピストン12の往復動に応じてパワー室R1が少くとも低圧状態と高圧状態に選択的に調整されるように構成されている。即ち、ピストン12とシリンダボデー1hとの間の連通路1tを介してパワー室R1が高圧のレギュレータ又は後述する低圧のリザーバ(図1では省略)と連通するように構成されている。そして、ピストン12とシリンダボデー1hの間に、保持部材たるスリーブ17が介装されている。
【0014】
スリーブ17は円筒部材で、内側面に2条の環状溝17a,17bが形成され、外側面に2条の環状溝17c,17dが形成されている。そして、環状溝17a,17bには第1のシール部材18a及び第2のシール部材18bが収容され、これらはピストン12の往復動の軸(図中、双方向の矢印で表す)に沿って所定距離隔てて並設されている。そして、ピストン12に接する第1のシール部材18aと第2のシール部材18bとの間の中間室がパワー室R1に連通するように、スリーブ17の径方向に連通路17eが形成されると共に、スリーブ17のシリンダボデー1hに対する間隙によって連通路1dが形成されている。第2のシール部材18bはコ字状断面を有する所謂カップシールであり、前述のリップシールに相当する。
【0015】
更に、一方向密封手段として、本実施形態では第3のシール部材18cが環状溝17cに収容され、一端部が連通路1dを塞ぐように配設されている。この第3のシール部材18cもコ字状断面を有するカップシールで、パワー室R1側から第1のシール部材18aと第2のシール部材18bとの間の中間室Rm側への圧力伝達を阻止し、その逆方向の圧力伝達を許容するように構成されている。尚、図1においては、連通路17eの後方(第2のシール部材18b側)の環状溝17dに、第4のシール部材18dが配設されている。また、第1のシール部材18aとピストン12との間には摺動面シール18eが配設され、第2のシール部材18bとスリーブ17との間にはバックアップリング18fが配設されている。
【0016】
而して、図1の実施形態に係る密封装置によれば、ピストン12がシリンダボデー1hに対し往復動し、パワー室R1が高圧状態であるときには第1のシール部材18a及び第2のシール部材18bによって確実に密封されるが、これらの間の中間室Rmに蓄圧される。このとき、パワー室R1側から連通路1dを介した連通路17e側への圧力伝達は、第3のシール部材18cによって阻止される。そして、パワー室R1が低圧状態となると、中間室Rmに蓄圧された高圧流体は連通路17e及び連通路1dを介してパワー室R1に排出される。このとき、第3のシール部材18cはパワー室R1側への圧力伝達を許容するように構成されているので、中間室Rmは直ちに減圧される。尚、第4のシール部材18dはスリーブ17とシリンダボデー1hとの間の間隙の後方側に対するシールに供されるが、必ずしもこの位置に設ける必要はなく、またスリーブ17と別体に設けることとしてもよい。
【0017】
以上のように、第3のシール部材18cは一方向密封手段として機能し、中間室Rmへの蓄圧防止に寄与することができる。特に、連通路17e及び連通路1dが蓄圧排出経路となり、ピストン12と第1のシール部材18aとの間の高圧流体導入経路とは異なる経路となる。従って、中間室Rmへの蓄圧を確実に防止することができ、その効果を適切に維持することができる。
【0018】
図2は本発明の他の実施形態に係る密封装置を示すもので、図1に示す径方向の連通路17eに代えて、一端がパワー室R1側から第1のシール部材18aと第2のシール部材18bとの間の中間室Rmに連通し、他端がパワー室R1に連通する連通路17fが形成されている。そして、一方向密封手段として、第3のシール部材18cに代えて逆止弁18vがパワー室R1側に設けられている。この逆止弁18vはボール弁体とスプリングを有し、パワー室R1側から中間室Rm側への圧力伝達を阻止し中間室Rm側からパワー室R1側への圧力伝達を許容するもので、上記の第3のシール部材18cと同様に機能する。尚、逆止弁18vのスプリングは必ずしも必要ではなく、また、逆止弁18vは中間室Rm側に設けることとしてもよい。而して、本実施形態においても、逆止弁18vによって確実に中間室Rmへの蓄圧防止を行なうことができる。
【0019】
図3は本発明の液圧ブレーキ装置の一実施形態を示すもので、図1の密封装置を備えているが、もちろん図2の密封装置を備えたものとしてもよい。本実施形態のシリンダボデー1h内にはマスタシリンダ部と調圧弁手段たるレギュレータ部が構成されており、車両後方側(図3の右側)にブレーキ操作部材たるブレーキペダル2が設けられている。このブレーキペダル2に加えられた踏力がプッシュロッド3及び入力部材4を介してブレーキ作動力として伝えられ、これに応じてマスタシリンダ部及びレギュレータ部の出力ブレーキ液圧が車両前方右側及び左側の車輪FR,FL、並びに後方右側及び左側の車輪RR,RLのホイールシリンダWfr,Wfl,Wrr,Wrlに出力される(図3では車両右側の前方及び後方の車輪FR,RR、並びに各車輪に装着されたホイールシリンダWfr,Wrrのみを示す)。
【0020】
シリンダボデー1hには、内径が異なる孔1a,1b,1c等から成る段付孔が形成されており、この中にマスタピストン10及び制御ピストン21が収容され、マスタピストン10と制御ピストン21との間に圧力室R2が郭成されている。尚、孔1aはこれより大きい内径を有するパワー室R1に連通している。最も径が小さい孔1bには制御ピストン21が液密的摺動自在に嵌合されている。マスタピストン10は二つのピストン11及びピストン12から成り、孔1bと、これより大径の孔1aの両者に、夫々ピストン11の両端部が収容され支持されている。即ち、ピストン11の外面には、前方端部に小径のランド部11aが形成されると共に、軸方向に所定距離隔てて後方側に大径のランド部11bが形成されており、前者に環状カップ形状のシール部材14が配設されて孔1bに液密的摺動自在に嵌合され、後者は孔1aに摺動自在に嵌合されピストン12に当接するように配置されている。
【0021】
ピストン11のランド部11a側には円筒状の支持部11sが延出形成され、軸方向に凹部11eが形成されている。また、ピストン11の径方向に貫通孔11cが形成されると共に、これに連通する軸方向の連通孔11dが形成され、凹部11eに開口している。支持部11sにはリテーナ16が装着され、これに弁体25が係止されて弁体25の制御ピストン21方向への移動が規制されている。弁体25の一端にはゴム等の弾性部材が被着され、連通孔11dに当接してこれを密閉し得るように構成されている。弁体25の他端側にはロッド25bが一体的に形成され、その前端に係止部25cが形成されている。また、ピストン11のランド部11aの周縁部軸方向には連通孔11fが形成されている。この連通孔11fの前方の圧力室R2側の開口端に環状のシール部材14が装着されており、これらによって逆止弁が構成されている。従って、給液室R5は連通孔11c及び連通孔11d、並びに連通孔11fを介して圧力室R2に連通し得る。尚、給液室R5は液圧路1eを介してリザーバ6に連通している。
【0022】
更に、ピストン11の後方側にはピストン12が収容されている。ピストン12は、その前方外面にランド部12aが形成され、これに環状のシール部材12bが装着されて孔1aに液密的摺動自在に嵌合されており、シール部材12bによってパワー室R1と給液室R5が分離されている。また、ピストン12の後方には凹部12cが形成されており、この凹部12cに入力部材4が収容され、前方で当接部材5と螺合されている。ピストン12は、その前方端面がピストン11の後方端面に対向し、入力部材4及び当接部材5を介してブレーキペダル2からの押圧力がピストン11に伝達されるように構成されている。ピストン12の本体部はスリーブ17によって前述のように支持されている。即ち、図4にピストン12及びパワー室R1部分を拡大して示すように、図1の構成をそのまま包含しているので、説明は省略する。尚、ピストン11とピストン12は一体で形成することとしてもよい。
【0023】
次に、シリンダボデー1hの前方部分には、レギュレータ部が形成されており、これに補助液圧源40が接続され、その出力パワー液圧が適宜制御されて出力される。補助液圧源40は電動モータ42によって駆動される液圧ポンプ43を備え、入力側がリザーバ6に接続され出力側がアキュムレータ44に接続され、このアキュムレータ44から液圧路1pを介して連通孔31dにパワー液圧が供給されるように構成されている。孔1c内に収容される制御ピストン21には、軸方向に所定距離を隔てて一対のランド部21a,21bが形成されているが、前方のランド部21aにのみ環状のシール部材24が装着され、後方のランド部21bは連通している。従って、シール部材24によって、圧力室R2と後述のレギュレータ室R3が分離されており、シール部材24と、ピストン11のランド部11aに装着されたシール部材14との間に圧力室R2が郭成されている。
【0024】
図3に明らかように、制御ピストン21には、径方向に貫通すると共に、軸方向に延び後端で開口する貫通孔21cが形成されている。前方のランド部21aの後端に位置し径方向に延在するように係止ピン28がシリンダボデー1hに固定されており、これによって制御ピストン21の前進は許容されるが、後退(マスタピストン10方向への移動)は規制される。制御ピストン21の貫通孔21cは軸方向にも延び、これを囲繞するように円筒状の支持部21sが一体的に延出形成されており、この中に弁体25の係止部25cが収容されている。支持部21sにはリテーナ26が装着され、このリテーナ26に係止部25cが係止され、弁体25のマスタピストン10方向への移動が規制されている。また、制御ピストン21の、リテーナ26と反対方向の軸方向端部には凹部が形成されており、この凹部に後述するスプール32の先端部が保持されている。
【0025】
孔1bに連通する段付の孔1c内には、円筒状のスリーブ31及び36が嵌着されており、スリーブ31と制御ピストン21との間に調圧室たるレギュレータ室R3が形成されている。スリーブ31,32の外周には複数の環状溝が形成されており、夫々に環状のシール部材が嵌合されている。これらの隣接するシール部材間にはスリーブ31の径方向に連通孔31d,31fが形成され、スリーブ36の径方向に連通孔36b,36cが形成されている。スリーブ31の中空部内にはスプール32が摺動自在に収容されており、スプール32の前進移動により連通孔31fの開口部が遮蔽されるように配設されている。
【0026】
スリーブ31の軸方向には、一端が連通孔31fに連通し、他端がレギュレータ室R3に連通する連通孔31eが形成されており、連通孔31fが開口しているときにはレギュレータ室R3が連通孔31e,31fを介して液圧路1sに連通し得るように構成されている。連通孔31dは、液圧路1pを介して補助液圧源40に連通接続されているが、図3の位置ではスプール32の外周面によって遮蔽されている。更に、連通孔31dの後方のスリーブ31の内周面に環状の溝31cが形成されている。尚、連通孔36b,36cは夫々液圧路1q,1rに連通接続されている。
【0027】
スプール32の前端にはプランジャ35が軸方向に突出するように嵌着されており、スプール32の後端はレギュレータ室R3内に位置し、制御ピストン21に係止されている。即ち、制御ピストン21の前方の凹部内にリテーナ33が支承され、これとスリーブ31との間にスプリング34が張架され、スプール32が制御ピストン21に当接するように付勢されている。この制御ピストン21の初期位置(後退位置)においては、連通孔31fの開口部はスプール32によって遮蔽されておらず、レギュレータ室R3はスリーブ31の連通孔31e,31f、そして液圧路1sを介してリザーバ6に連通し、大気圧のブレーキ液が充填されている。また、スプール32の外周面には、その後退位置でスリーブ31の後端を中心とする軸方向の所定範囲に亘って環状の溝32bが形成される共に、その前方に所定距離隔ててスリーブ31の溝31cと対向する位置に環状の溝32cが形成されている。
【0028】
而して、レギュレータ室R3内は図3の位置では、スリーブ31の連通孔31e,31f、そして液圧路1sを介してリザーバ6に連通しており、大気圧となっているが、制御ピストン21の前進移動に伴ってスプール32が前方に移動すると、スリーブ31の連通孔31fが遮断され、代わって連通孔31dがスプール32の溝32cと対向すると共に、溝31cと溝32bが対向し、従って補助液圧源40と連通する。これにより、補助液圧源40のパワー液圧がレギュレータ室R3内に供給されて昇圧する。
【0029】
一方、スリーブ36の中空部は段付孔形状に形成され、その小径孔部分に伝達部材37が軸方向に摺動自在に収容され、その後端がプランジャ35の先端と対向するように配置されている。更に、スリーブ36の大径孔部分に例えばゴム製の弾性部材38が嵌着されており、これに伝達部材37の先端が当接するように配置されている。尚、本実施形態では、伝達部材37の先端に円錐台形状の当接部材(符号省略)が設けられているが、伝達部材37の先端を同形状に形成することとしてもよい。そして、スリーブ36の中空部の先端にはプラグ39が嵌着され、このプラグ39と弾性部材38との間にレギュレータ室R4が形成されている。
【0030】
レギュレータ室R4は連通孔36b及び液圧路1qを介してレギュレータ室R3に連通接続されると共に、連通孔36c及び液圧路1rを介してパワー室R1に連通接続されている。また、圧力室R2は液圧路1nを介してホイールシリンダWfrに連通接続され、パワー室R1は液圧路1kを介してホイールシリンダWrrに連通接続されている。
【0031】
次に、上記の構成になる液圧ブレーキ装置の全体作動を説明する。図3及び図4はブレーキペダル2の非操作時の状態を示すもので、パワー室R1は液圧路1r、レギュレータ室R4、液圧路1q、レギュレータ室R3、連通孔31e,31f、そして液圧路1sを介してリザーバ6に連通しており、大気圧に等しい低圧状態にある。この状態から、ブレーキペダル2が操作され、プッシュロッド3、伝達部材4及び当接部材5を介してピストン11,12が前方(図3の左方)に押圧されると、ピストン11に弁体25が当接し、弁体25の弾性部材によって連通孔11dが閉塞され、圧力室R2と給液室R5との連通が遮断され密閉状態となる。このように、圧力室R2と給液室R5との連通が遮断された状態で、ピストン11,12がブレーキペダル2の操作力によって駆動されると、ピストン11はスプリング19を介して図3の状態に保持されているので、これらは一体となって前進する。
【0032】
従って、制御ピストン21に支持されたスプール32によって連通孔31fが閉塞され、リザーバ6との連通が遮断される。同時に、補助液圧源40からのパワー液圧が液圧路1pから、連通孔31d、環状の溝31c,32c、そして溝32bを介してレギュレータ室R3に流入し、レギュレータ液圧として液圧路1qを介してレギュレータ室R4に供給され、更に液圧路1rを介してパワー室R1に供給される。これによって、パワー室R1が高圧状態となり、ピストン11,12が助勢されて前進し、圧力室R2内が更に圧縮され、液圧路1nからマスタシリンダ液圧がホイールシリンダWfrに出力されると共に、液圧路1kを介してレギュレータ液圧がホイールシリンダWrrに出力される。
【0033】
この間、レギュレータ室R3内のレギュレータ液圧によって制御ピストン21に付与される力が、圧力室R2内のマスタシリンダ液圧によって制御ピストン21に付与される力より大であれば、制御ピストン21が後方に移動し、連通孔31fが開口しリザーバ6と連通するのでレギュレータ室R3内が減圧される。制御ピストン21に付与される力の関係が上記と逆になると、制御ピストン21が前方に移動し、連通孔31fが遮断され、代わってレギュレータ室R3が連通孔31d等を介して補助液圧源40と連通するので、レギュレータ室R3内が増圧される。このような制御ピストン21の移動に伴うスプール32の移動の繰り返しによって、制御ピストン21に付与されるレギュレータ液圧による力と、マスタシリンダ液圧による力とが等しくなるように制御される。そして、レギュレータ室R4内のレギュレータ液圧による力が弾性部材38及び伝達部材37を介してプランジャ35に伝達されるまでは、マスタシリンダ液圧に略比例したレギュレータ液圧が出力され、第1のブレーキ液圧特性が得られる。
【0034】
更にレギュレータ液圧が増圧され、レギュレータ室R4に供給されるレギュレータ液圧によって弾性部材38の中央部が後方に変位し、伝達部材37がプランジャ35に当接してスプール32が後方に押圧されると、連通孔31fの開口面積が増大する。これにより、レギュレータ室R3内のレギュレータ液圧が減圧され、マスタシリンダ液圧に略比例するが第1のブレーキ液圧特性の増圧勾配より緩やかな増圧勾配を有する第2のブレーキ液圧特性が得られる。
【0035】
上述の作動において、パワー室R1が低圧状態となると、図1に示すように中間室Rmに蓄圧されたレギュレータ液圧は連通路17e及び連通路1dを介してパワー室R1に排出され、更に液圧路1r、レギュレータ室R4、液圧路1q、レギュレータ室R3、連通孔31e,31f、そして液圧路1sを介してリザーバ6に排出される。このとき、第3のシール部材18cはパワー室R1側への圧力伝達を許容するように構成されており、中間室Rmは直ちに減圧されるので、中間室Rmへの蓄圧を確実に防止することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の往復動部材の密封装置によれば、往復動部材と本体との間に保持部材が介装され、これに往復動部材に接する第1及び第2のシール部材が保持されると共に、保持部材によって第1のシール部材と第2のシール部材との間の中間室に対し流体室から圧力伝達される往復動部材と第1のシール部材との間の経路とは異なる経路で、中間室が流体室に連通する連通路が形成され、この連通路に、流体室側から中間室側への圧力伝達を阻止しその逆方向への圧力伝達を許容する一方向密封手段が配設されているので、その連通路が蓄圧排出経路となり、往復動部材と第1のシール部材との間の高圧流体導入経路とは異なる経路となる。而して、中間室への蓄圧を確実に防止すると共に、蓄圧防止効果を適切に維持することができる。しかも、複雑な加工を必要とすることはなく、容易に製造することができる。
【0037】
また、本発明の車両用液圧ブレーキ装置においては、上記の密封装置を備え、蓄圧排出経路は連通路となり、マスタピストンと第1のシール部材との間の高圧流体導入経路とは異なる経路となるので、中間室への蓄圧を確実に防止すると共に、蓄圧防止効果を適切に維持することができる。しかも、この連通路はスリーブに形成されるので、密封装置を簡単な構造で、容易に製造することができ、従って液圧ブレーキ装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の往復動部材の密封装置の一実施形態の断面図である。
【図2】本発明の往復動部材の密封装置の他の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の車両用液圧ブレーキ装置の一実施形態の断面図である。
【図4】本発明の車両用液圧ブレーキ装置の一実施形態の後方部分を拡大して示す断面図である。
【図5】従来の往復動部材の密封装置の断面図である。
【図6】従来の車両用液圧ブレーキ装置における密封装置部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1h シリンダボデー
1e,1p,1q,1r,1s,1k,1n 液圧路
1d 連通路
2 ブレーキペダル
6 リザーバ
10 マスタピストン
11 ピストン
12 ピストン
17 スリーブ
17a,17b,17c,17d 環状溝
17e 連通路
18a 第1のシール部材
18b 第2のシール部材
18c 第3のシール部材
18d 第4のシール部材
18v 逆止弁
21 制御ピストン
32 スプール
40 補助液圧源
R1 パワー室
R2 圧力室
R3,R4 レギュレータ室
R5 給液室
Rm 中間室

Claims (6)

  1. 流体室を郭成する本体と、該本体に対し往復動可能に支持すると共に、前記流体室に一部が露呈するように支持する往復動部材と、該往復動部材の往復動に応じて前記流体室内を少くとも低圧状態と高圧状態に選択的に調整する圧力調整手段とを備えた装置に対し、前記往復動部材の前記本体への支持部に、往復動の軸に沿って所定距離隔てて第1のシール部材及び第2のシール部材を並設して成る往復動部材の密封装置において、前記往復動部材と前記本体との間に介装する保持部材であって、前記第1のシール部材及び前記第2のシール部材を保持すると共に、前記往復動部材に接する前記第1のシール部材と前記第2のシール部材との間の中間室に対し前記流体室から圧力伝達される前記往復動部材と前記第1のシール部材との間の経路とは異なる経路で、前記中間室を前記流体室に連通する連通路を形成する保持部材と、前記連通路に配設し、前記流体室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記流体室側への圧力伝達を許容する一方向密封手段とを備えたことを特徴とする往復動部材の密封装置。
  2. 前記一方向密封手段が、前記連通路に対し、前記流体室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記流体室側への圧力伝達を許容するように配設したシール部材であることを特徴とする請求項1記載の往復動部材の密封装置。
  3. 前記一方向密封手段が、前記連通路に介装した逆止弁であることを特徴とする請求項1記載の往復動部材の密封装置。
  4. シリンダボデー内にマスタピストンを往復動可能に支持し、該マスタピストンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を形成し、ブレーキ操作部材の非操作時にはブレーキ液を貯蔵するリザーバに前記圧力室及び前記パワー室を連通し、前記ブレーキ操作部材の操作に応じて前記マスタピストンを前進駆動して前記圧力室からブレーキ液圧を出力するマスタシリンダと、前記リザーバ内のブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記シリンダボデー内で前記マスタピストンの前方に往復動可能に支持し前記マスタピストンに連動するように配置する制御ピストンと、前記補助液圧源の出力パワー液圧を調圧室内に導入し前記制御ピストンの移動に応じて所定の圧力に調圧する調圧弁手段とを備え、該調圧弁手段が調圧したブレーキ液圧を前記パワー室に付与し前記マスタピストンを助勢する車両用液圧ブレーキ装置において、前記マスタピストンと前記シリンダボデーとの間に介装するスリーブであって、前記マスタピストンの往復動の軸に沿って所定距離隔てて第1のシール部材及び第2のシール部材を並設して保持すると共に、前記マスタピストンに接する前記第1のシール部材と前記第2のシール部材との間の中間室に対し前記パワー室から圧力伝達される前記マスタピストンと前記第1のシール部材との間の経路とは異なる経路で、前記中間室を前記パワー室に連通する連通路を形成するスリーブと、前記連通路に配設し、前記パワー室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記パワー室側への圧力伝達を許容する一方向密封手段とを備えた密封装置を具備したことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  5. 前記一方向密封手段が、前記連通路に対し、前記パワー室側から前記中間室側への圧力伝達を阻止し前記中間室側から前記パワー室側への圧力伝達を許容するように配設したシール部材であることを特徴とする請求項4記載の車両用液圧ブレーキ装置。
  6. 前記一方向密封手段が、前記連通路に介装した逆止弁であることを特徴とする請求項記載の車両用液圧ブレーキ装置。
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