JP3780645B2 - 車両用液圧ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用の車輪のホイールシリンダにブレーキ液圧を供給する液圧ブレーキ装置に関し、特に液圧倍力手段を備えた車両用液圧ブレーキ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の液圧ブレーキ装置に関しては種々の形態の装置が知られているが、液圧倍力手段を備えたものとして、米国特許第3928970号公報に記載されたものがある。同公報には、加圧流体源の圧力を利用したマスタシリンダに関し、シリンダボア内に摺動自在に収容されるピストンを有し、その前方にブレーキ液圧回路に接続する圧力室を形成すると共に、その後方に加圧流体源に接続するパワー室を形成し、加圧流体源からの流体の供給を制御する弁装置を備えたマスタシリンダ装置が開示されている。同公報では、加圧流体源を有するマスタシリンダにおいて、ピストンはブレーキペダル操作によって直接駆動されるが、加圧状態で移動するインレットもしくはインレットシールを必要としないように構成することを目的としている。そして、第1のピストンと第2のピストンの間に第1の圧力室を形成して液圧回路に接続し、第2のピストンの前方に第2の圧力室を形成して第1のピストンの後方に接続し、第2の圧力室内に加圧流体源の出力液圧を導入する導入弁を設けると共に、第2の圧力室をリザーバに連通する排出弁を設け、これらの弁を第2のピストンの作動に応じて駆動するように構成したマスタシリンダ装置が開示されている。
【0003】
また、特開平9−24818号公報においては、緊急ブレーキ時のブレーキ力を増大させるべく、通常時は圧力源の出力液圧をレギュレータによって調圧してホイールシリンダに導入し、緊急のブレーキ操作を検出した時には切換手段によって圧力源を直接ホイールシリンダに連通させるようにした車両用ブレーキ制御装置が提案されている。そして、同公報には、スプールバルブを用いたレギュレータが開示されており、このレギュレータにおいてマスタシリンダ液圧に対するレギュレータ液圧の特性を自由に設定し得るように、レギュレータ液圧の受圧面積を可変とする手段が開示されている。具体的には、ゴム等の弾性部材が係合部材を介してスプールバルブの前方に配置され、レギュレータ液圧の増加によって弾性部材が係合部材に当接する面積が増大することに応じて、スプールバルブに伝達される圧力を規制するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特開平9−24818号公報においては、スプールバルブによってブレーキ液の給排を行なうように構成されているので、高度の組付精度が要求されるだけでなく、全ての力がスプールに加えられる構造であるため、スプールを高強度の材料で形成する必要があり大型化が不可避となる。
【0005】
一方、上記の米国特許公報に記載の装置においては、ポペット弁機構の導入弁と排出弁が用いられており、特開平9−24818号公報に記載のような種々のブレーキ液圧特性を設定し得るものではない。そこで、仮に上記の米国特許公報に記載の装置に対し、特開平9−24818号公報の記載を参酌して、例えば図9に示すような二段の液圧勾配を有するブレーキ液圧特性を設定するとすれば、導入弁の前方に弾性部材を配置し、ここで受圧した力を導入弁及び排出弁を介して第2のピストンに伝達する構造を想到し得る。
【0006】
これにより、増圧過程では図9に上向きの矢印で示すように、弾性部材が機能するまでは第1の液圧勾配K1が設定され、弾性部材が機能した後は第2の液圧勾配K2が設定されることになり、所望の液圧特性を得ることができる。然し乍ら、導入弁がポペット弁機構であるため、減圧過程では図9に水平及び下向きの矢印で示したようになり、破線で示した一段の液圧勾配のみにおけるヒステリシスH1に対し、二段目の液圧勾配によってヒステリシスH2分が付加された形となる。これに対し、二段目の液圧勾配を適切な値にして、ヒステリシスを低減しようとしても、一段目の液圧勾配を大きくできないという設計制約が生ずることになる。
【0007】
そこで、本発明は、液圧倍力手段を備えた車両用液圧ブレーキ装置において、極力設計上の制約を抑え、ポペット弁機構の導入弁を用いた場合にも、少くとも二段の液圧勾配を有しヒステリシスの小さいブレーキ液圧特性を得ることができる構造とすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本発明は、ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、シリンダボデー内にマスタピストンを液密的摺動自在に収容して該マスタピストンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を形成し、前記リザーバ内のブレーキ液を前記圧力室に導入し前記マスタピストンの摺動に応じて前記圧力室からブレーキ液圧を出力する少くとも一つのマスタシリンダと、前記リザーバ内のブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記シリンダボデー内で前記マスタピストンの前方に液密的摺動自在に収容し前記マスタピストンに連動するように配置し、後方を前記圧力室に露呈すると共に前方にレギュレータ室を形成する制御ピストンと、該制御ピストンに連動して前記レギュレータ室を前記補助液圧源に連通又は遮断する増圧弁手段と、前記制御ピストンに連動して前記レギュレータ室を前記リザーバに連通又は遮断する減圧弁手段とを備え、少くとも前記パワー室を前記レギュレータ室に連通接続して前記マスタピストンを助勢する車両用液圧ブレーキ装置において、前記マスタピストン、前記制御ピストン、前記減圧弁手段及び前記増圧弁手段を前記シリンダボデー内に同軸上に配設し、前記増圧弁手段が、前記減圧弁手段の前方に配置する弁座と、該弁座に着座可能に配置し前記補助液圧源の出力パワー液圧を導入するパワー入力室を形成すると共に、前記制御ピストンの作動に応じて前記弁座に着座又は離座する弁体を備え、前記制御ピストンと前記減圧弁手段との間に前記レギュレータ室を形成し、前記レギュレータ室内に導入する前記補助液圧源の出力パワー液圧によって、前記制御ピストンに付与される前記圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第1の特性を有する第1の対抗ブレーキ液圧を前記制御ピストンに付与すると共に、前記減圧弁手段と前記増圧弁手段との間に配置し前記シリンダボデーに支持した弾性部材を備え、該弾性部材を介して前記補助液圧源の出力パワー液圧を前記制御ピストンに伝達し、前記制御ピストンに付与される前記圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第2の特性を有する第2の対抗ブレーキ液圧を前記制御ピストンに付与するように構成したものである。
【0009】
上記第1の特性は、例えば、対抗ブレーキ液圧がマスタシリンダ液圧に対し第1の液圧勾配を有する線形特性で、第2の特性は、第1の特性より緩やかな増圧勾配を有する線形特性に設定することができる。尚、パワー室を前記レギュレータ室及び前記増圧弁手段に連通接続し、前記増圧弁手段の出力液圧を前記パワー室を経由して前記レギュレータ室に供給するように構成してもよい。
【0010】
前記車両用液圧ブレーキ装置において、前記制御ピストンが前記弾性部材を貫通するプランジャを具備して成り、該プランジャの先端が前記増圧弁手段の前記弁体に対峙するように配置し、前記制御ピストンの前進作動に応じて前記プランジャが前記弁体を押圧して前記弁座から離座するように構成するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る液圧ブレーキ装置を示すもので、シリンダボデー1内にマスタシリンダMCとレギュレータRGが構成されている。本実施形態のマスタシリンダMCは二つの圧力室R2,R4が形成されたタンデムマスタシリンダで、所謂ダイアゴナル配管が構成されている。即ち、車両後方側(図1の右側)に設けられたブレーキ操作部材たるブレーキペダル2に踏力が加えられると、この踏力がプッシュロッド3を介してブレーキ作動力として伝えられ、これに応じてマスタシリンダMCの二つの圧力室R2,R4からの出力ブレーキ液圧が、夫々車両前方右側及び後方左側の車輪FR,RLのホイールシリンダWfr,Wrl、並びに前方左側及び後方右側の車輪FL,RRのホイールシリンダWfl,Wrrに出力されるように構成されている。このとき、レギュレータRGからはブレーキペダル2の操作に応じてレギュレータ液圧が出力され、後述するようにレギュレータRGの作動に応じてマスタシリンダMCが助勢される。
【0012】
シリンダボデー1には、内径が異なる孔1a,1b,1c等から成る段付孔が形成されており、この中にマスタピストン10,20及び制御ピストン30が収容され、マスタピストン10,20の間に圧力室R2が形成され、マスタピストン20と制御ピストン30との間に圧力室R4が形成されている。尚、孔1aの後端はこれより大きい内径を有するパワー室R1に連通している。最も径が小さい孔1bと、これより大径の孔1aの両者に、制御ピストン30の両端部が夫々液密的摺動自在に嵌合されている。
【0013】
マスタピストン10は、図2に拡大して示すように、その前方端部の外面にランド部11が形成され、これに断面カップ形状で環状のシール部材12と環状のシール部材13が装着されて孔1aに液密的摺動自在に嵌合され、前端面がマスタピストン20の後端面に対向するように配設されている。従って、シール部材12,13によってパワー室R1と圧力室R2が分離されている。マスタピストン10の本体部14は円筒状のスリーブ15によって支持されている。このスリーブ15の内面及び外面には環状の溝が形成されると共に、これから軸方向に一定距離隔てた内面にも環状の溝が形成されている。これらの溝には夫々環状のシール部材16,17及び断面カップ形状で環状のシール部材18が収容されており、パワー室R1に対するシール性が確保されている。更に、マスタピストン10の先端面から軸方向に凹部10aが形成されており、先端部にはリテーナ19が装着されている。
【0014】
マスタピストン20の外周には、後端部にランド部21が形成されると共に、軸方向に所定距離隔てた前方側にはランド部21と同径のランド部22が形成されており、これらのランド部21,22には、夫々断面カップ形状で環状のシール部材23,24が配設されて孔1aに液密的摺動自在に嵌合されている。また、マスタピストン20の両端から軸方向に凹部20a,20bが形成されると共に、マスタピストン20の径方向に穴20cが形成され、その底部で連通孔20dを介して凹部20aに連通している。ランド部21,22間に形成された環状の給液室R3はポート1eを介してリザーバ4に連通しており、給液室R3は穴20c、連通孔20d及び凹部20aを介して圧力室R2に連通し得る。更に、マスタピストン20の先端部にはリテーナ29が装着されている。
【0015】
マスタピストン20の後端側にはリテーナ25が装着され、これに弁体26が係止されて弁体26のマスタピストン10方向への移動が規制されている。弁体26の先端にはゴム等の弾性部材が被着され、連通孔20dに当接してこれを密閉し得るように構成されている。弁体26の他端側にはロッド27が一体的に形成され、その後端に係止部28が形成されており、係止部28は凹部10a内を移動可能に配置され、リテーナ19に係止されてマスタピストン20方向への移動が規制されている。そして、マスタピストン10のリテーナ19とマスタピストン20のリテーナ25との間にスプリング5が張設され、両者間が離隔する方向に付勢されている。尚、マスタピストン20の後退位置は、シリンダボデー1に固定された係止ピン7によって規制される。
【0016】
図3に拡大して示すように、制御ピストン30の外周には、後端部に大径のランド部31が形成されると共に、軸方向に所定距離隔てた前方側には小径のランド部32が形成されており、ランド部31に断面カップ形状で環状のシール部材33が配設されて孔1aに液密的摺動自在に嵌合され、ランド部32は孔1bに摺動自在に嵌合されている。而して、シール部材33によって、圧力室R4と給液室R5が分離され、シール部材34によって、給液室R5と後述のレギュレータ室R6が分離されている。即ち、シール部材33とシール部材34との間に給液室R5が形成され、給液室R5はポート1tを介してリザーバ4に連通接続されている。
【0017】
制御ピストン30には、軸方向の両端部に凹部30a及び段付凹部30bが形成されると共に、径方向に貫通する連通孔30cが形成されている。この連通孔30cは連通孔30dを介して凹部30aの底部に連通している。制御ピストン30の後端側にはリテーナ35が装着され、これに前述の弁体26と同一構成の弁体36が係止されて弁体36のマスタピストン10方向への移動が規制されている。弁体36の他端側にはロッド37が一体的に形成され、その後端に係止部38が形成されており、係止部38は凹部20b内を移動可能に配置され、リテーナ29に係止されて制御ピストン30方向への移動が規制されている。一方、制御ピストン30の段付凹部30bの底部には、後述するスプール53の後端部が保持されている。また、マスタピストン20のリテーナ29と制御ピストン30のリテーナ35との間にはスプリング6が張設され、両者間が離隔する方向に付勢されている。
【0018】
図1に示すように、シリンダボデー1の前方にはレギュレータRGが形成されており、このレギュレータRGに補助液圧源40が接続され、その出力パワー液圧が適宜制御されて例えば図1に二点鎖線で示した液圧制御装置PCに対しレギュレータ液圧が出力される。液圧制御装置PCは、例えばアンチスキッド制御等を行なうための電磁弁、コントローラ等を含み、ホイールシリンダWfr等に供給されるレギュレータ液圧が車両の運転状態に応じて適宜制御されるように構成されている。補助液圧源40は電動モータ41によって駆動される液圧ポンプ42を備え、入力側がリザーバ4に接続され出力側がアキュムレータ43に接続され、このアキュムレータ43からポート1pを介してレギュレータRGにパワー液圧が供給されるように構成されている。
【0019】
レギュレータRGは、図3に拡大して示すように、孔1bに連通する段付の孔1c内に段付円筒体のスリーブ51が嵌着されている。スリーブ51の外周には複数の環状溝が形成されており、夫々に環状のシール部材が嵌合されている。また、隣接するシール部材間にはスリーブ51の径方向に連通孔51e,51fが形成されており、これらを介してスリーブ51の中空部が夫々ポート1s、液圧路P1に連通接続されている。スリーブ51の後端面と制御ピストン30の前端面との間にはレギュレータ室R6が形成され、液圧路P2を介してパワー室R1(図1及び図2)に連通接続されている。スリーブ51の中空部内は孔51a,51b,51c,51dから成る段付孔に形成されており、最小径の孔51b内は、連通孔51e及びポート1sを介してリザーバ4に連通するドレン室R7となっている。
【0020】
孔51aには更にスリーブ52が収容されており、その中空部内には段付孔52aが形成されており、これに直交する径方向に、レギュレータ室R6に連通する連通孔52bが形成されている。スリーブ52の段付孔52aにはスプール53が摺動自在に収容されている。また、孔51bにはプランジャ54が収容されており、その基部54aが孔51bに摺動自在に支持され、その後端面にスプール弁機構50のスプール53の先端面が当接するように配設されている。
【0021】
そして、孔51c内には、円柱状に形成された例えばゴム製の弾性部材70が嵌合されており、プランジャ54はこれを貫通して先端がポペット弁機構60内に延出している。プランジャ54の基部54aと弾性部材70との間には環状の伝達部材71が介装されており、これに当接する面と反対側の弾性部材70の面には環状の凹部が形成されている。更に、弾性部材70の前端面にはプレート72が配設され、弾性部材70に対してその全面に亘り均一に液圧が付与されるように構成されている。孔51c内の弾性部材70とポペット弁機構60との間にはパワー出力室R8が形成され、スリーブ51の連通孔51fを介して液圧路P1に連通している。この液圧路P1は図1に明らかなようにパワー室R1に連通接続され、パワー室R1は液圧路P2を介してレギュレータ室R6に連通接続されている。換言すれば、パワー出力室R8、液圧路P1、パワー室R1、液圧路P2及びレギュレータ室R6によって調圧室が構成されている。
【0022】
スプール弁機構50は本発明の減圧弁手段を構成し、図4に拡大して示すように、段付円柱形状のスプール53を備え、その大径部に複数のラビリンス溝が形成されている。また、スプール53の中間部にはリテーナ54が支承され、このリテーナ54は制御ピストン30の段付凹部30b内で支承されている。そして、リテーナ54とスリーブ52との間にはスプリング55が張架され、スプール53が制御ピストン30の段付凹部30bの底面に当接するように付勢されている。
【0023】
スプール53のスリーブ52への嵌合部において、連通孔52bは常時レギュレータ室R6に開口し、スプール53の初期位置ではドレン室R7と連通するが、スプール53の前進作動に応じてその大径部によって流路面積が制限され、遂には連通孔52bが遮蔽されるように構成されている。図3に示すように、ドレン室R7はスリーブ51の連通孔51e、そしてポート1sを介してリザーバ4(図1)に連通されている。従って、スプール53の初期位置ではレギュレータ室R6内もリザーバ4と連通し、大気圧のブレーキ液が充填されている。尚、減圧弁手段としては、このスプール弁機構50に限らず他の態様でもよく、その配置もレギュレータRG内ではなく例えばパワー室R1に近接配置することしてもよい。
【0024】
ポペット弁機構60は本発明の増圧弁手段を構成し、図5に拡大して示すように構成されている。スリーブ61は有底円筒体で、軸方向に中空部61aが形成されると共に、これに連通する径方向の連通孔61bが形成され、更に中空部61aに平行にスリーブ61を貫通する連通孔61cが形成されている。また、スリーブ61の底部中央には軸方向に連通孔61dが形成されており、中空部61a側に弁座61eが形成されている。スリーブ61の外周には複数の環状溝が形成されており、夫々に環状のシール部材が嵌合され、隣接するシール部材間に連通孔61bが形成されており、この連通孔61bを介して中空部61aが図1及び図3に示すポート1pに連通接続されている。
【0025】
スリーブ61の中空部61a内には弁部材63、リテーナ64、スプリング65及びフィルタ66が収容され、中空部61aに段付円柱状のスリーブ62の小径部が嵌着されると、スリーブ61の中空部61a内にパワー入力室R9が形成される。尚、このパワー入力室R9は連通孔61dを介してパワー出力室R8(図3)と連通し得る。スリーブ62には軸方向に穴62aが形成されており、この穴62aに直交する径方向に連通孔62bが形成されている。弁部材63は先端に弁体63aが形成され、鍔部63bを介して、大径部63c、中径部63d及び小径部63eから成る段付円柱体が形成されており、中径部63d部分がスリーブ62の穴62aに摺動自在に支持される。尚、穴62aの開口面積は弁体63aの弁座61eへの着座面積と略等しくなるように設定されている。
【0026】
弁部材63はフィルタ66と共にスリーブ61の中空部61a内に収容され、スプリング65が弁部材63の鍔部63bとリテーナ64との間に張設されると、弁体63aが弁座61eに着座する方向に付勢される。この状態で、弁部材63の中径部63dが穴62aに支持されるように、スリーブ62の小径部がスリーブ61の中空部61aに嵌着される。このとき、スリーブ61の前端面とスリーブ62の後端面との間には間隙62cが形成され、穴62aが連通孔62b及び間隙62c並びにスリーブ61の連通孔61cを介して、パワー出力室R8、即ち弁座61eに着座する弁部材63の弁体63aの頂面側に連通している。これにより、弁部材63に対しては両端部から軸方向に略等しい圧力が加わることになるので、弁部材63に対する負荷は極めて小さいものとなる。尚、弁部材63の弁体63aに対向するようにプランジャ54が配置されているが、図5に示す初期位置では弁体63aとプランジャ54の先端との間に若干のクリアランスが形成される。
【0027】
而して、図1及び図3に示す初期位置では、レギュレータ室R6内はスリーブ52の連通孔52a,52b及びスリーブ51の連通孔51e、そしてポート1sを介してリザーバ4に連通しており、大気圧となっているが、制御ピストン30の前進移動に伴ってスプール53が前進すると、図6に示すようにスリーブ52の連通孔52bがスプール53の外周面によって遮蔽され、代わって図7に示すようにポペット弁機構60の弁部材63が開弁する。これにより、補助液圧源40のパワー液圧が先ず液圧路P1を介してパワー室R1に供給され、更に液圧路P2を介してレギュレータ室R6内に供給されて各室内が増圧される。制御ピストン30の前方のランド部32に加わるレギュレータ液圧による力が後方のランド部31に加わるマスタシリンダ液圧による力を上回ると、制御ピストン30が後方に移動し、ポペット弁機構60の弁部材63が閉弁すると共にスプール弁機構50のスプール53が開弁するので、レギュレータ室R6(及びパワー室R1、パワー出力室R8並びに液圧路P1,P2)内が減圧される。このような作動が繰り返されることによって、同室内が所定のレギュレータ液圧に調圧される。
【0028】
次に、上記の構成になる液圧ブレーキ装置の全体作動を説明する。図1乃至図3はブレーキペダル2の非操作時の状態を示すもので、この状態から、ブレーキペダル2が操作され、プッシュロッド3を介してマスタピストン10が前方(図1の左方)に押圧されると、マスタピストン20に弁体26が当接し、弁体26の弾性部材によって連通孔20dが閉塞され、圧力室R2と給液室R3との連通が遮断され密閉状態となる。また、制御ピストン30に弁体36が当接し、弁体36の弾性部材によって連通孔30dが閉塞され、圧力室R4と給液室R5との連通が遮断され密閉状態となる。このように、圧力室R2と給液室R3との連通及び圧力室R4と給液室R5との連通が遮断された状態で、マスタピストン10がブレーキペダル2の操作力によって駆動されると、マスタピストン10,20はスプリング5を介して、マスタピストン20と制御ピストン30はスプリング6を介して、夫々図2及び図3の状態に保持されているので、これらは一体となって前進する。
【0029】
従って、制御ピストン30に支持されたスプール53によって連通孔52bが閉塞され、リザーバ4との連通が遮断される。同時に、補助液圧源40のパワー液圧が液圧路P1を介してパワー室R1に供給される。これにより、マスタピストン10及び20が前進し、圧力室R2,R4内が更に圧縮され、ポート1x,1yからマスタシリンダ液圧が出力される。このとき、制御ピストン30のランド部31のシール径はランド部32のシール径より大きいので、制御ピストン30の移動に伴いマスタシリンダ液圧より大のレギュレータ液圧が発生するように制御される。而して、ブレーキペダル2の操作に応じてパワー出力室R8から液圧路P1を介してパワー室R1に供給されるパワー液圧(即ち、レギュレータ液圧)によってマスタピストン10の移動が助勢されることとなる。
【0030】
この間、レギュレータ室R6内のレギュレータ液圧によって制御ピストン30に付与される力が、圧力室R2,R4内のマスタシリンダ液圧によって制御ピストン30に付与される力より大であれば、スプール弁機構50のスプール53が開弁しポペット弁機構60の弁部材63が閉弁する方向に、制御ピストン30が移動し、レギュレータ室R6内が減圧される。制御ピストン30に付与される力の関係が上記と逆になると、スプール弁機構50のスプール53が閉弁しポペット弁機構60の弁部材63が開弁する方向に、制御ピストン30が移動し、レギュレータ室R6内が増圧される。このような制御ピストン30の移動とこれに伴うスプール弁機構50及びポペット弁機構60の開閉作動の繰り返しによってレギュレータ液圧がマスタシリンダ液圧より所定値以上高い圧力に調圧される。
【0031】
具体的には、制御ピストン30の小径のランド部32の受圧面積に付与されるレギュレータ液圧による力と、大径のランド部31の受圧面積に付与されるマスタシリンダ液圧による力とが等しくなるように制御され、マスタシリンダ液圧より所定値以上高く且つマスタシリンダ液圧に略比例したレギュレータ液圧が出力され、ブレーキペダル入力とマスタシリンダ液圧の間に、第1のブレーキ液圧特性が得られる。更に、弾性部材70がパワー出力室R8内のパワー液圧によって変形すると、この弾性部材70は伝達部材71に当接し、弁部材63が弁座61eに着座する方向に押圧されると共に、スプール53は連通孔52bへの開口面積が増大する方向に押圧される。これにより、レギュレータ液圧が減圧され、ブレーキペダル入力とマスタシリンダ液圧の間に、第1のブレーキ液圧特性の増圧勾配より緩やかな増圧勾配を有する第2のブレーキ液圧特性が得られる。
【0032】
図8はこれらの特性を示すもので、本実施形態の増圧過程では上向きの矢印で示すように変化し、レギュレータ室R6内の制御ピストン30の受圧面積に応じて第1の液圧勾配K1が設定されると共に、弾性部材70によって第2の液圧勾配K2が設定され所望の液圧特性を得ることができる。しかも、弾性部材70がスプール弁機構50とポペット弁機構60との間に配置されているので、弾性部材70に作用する第2の対抗ブレーキ液圧がポペット弁機構60を介することなく制御ピストン30に付与される。その結果、減圧過程(ブレーキペダル戻し過程)では、弾性部材70が伝達部材71に当接している間は常に第2の対抗ブレーキ液圧が制御ピストン30に付与される。従って、図8に水平及び下向きの矢印で示すように変化する。即ち、図9のヒステリシスH1及びH2と対比すれば明らかなように、ヒステリシスH3は極めて小さいものとなる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の車両用液圧ブレーキ装置は、増圧弁手段が、減圧弁手段の前方に配置する弁座と、この弁座に着座可能に配置し補助液圧源の出力パワー液圧を導入するパワー入力室を形成すると共に、制御ピストンの作動に応じて弁座に着座又は離座する弁体を備え、制御ピストンと減圧弁手段との間にレギュレータ室を形成し、レギュレータ室内に導入する補助液圧源の出力パワー液圧によって、制御ピストンに付与される圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第1の特性を有する第1の対抗ブレーキ液圧を制御ピストンに付与すると共に、減圧弁手段と増圧弁手段との間に配置しシリンダボデーに支持した弾性部材を備え、この弾性部材を介して補助液圧源の出力パワー液圧を制御ピストンに伝達し、制御ピストンに付与される圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第2の特性を有する第2の対抗ブレーキ液圧を制御ピストンに付与するように構成されているので、少くとも二段の液圧勾配を有し、ヒステリシスを抑えたブレーキ液圧特性を得ることができる。
【0034】
また、請求項2に記載の液圧ブレーキ装置においては、制御ピストンが弾性部材を貫通するプランジャを具備して成り、このプランジャの先端が増圧弁手段の弁体に対峙するように配置し、制御ピストンの前進作動に応じてプランジャが弁体を押圧して弁座から離座するように構成されているので、軸方向の寸法を最小限に抑えた小型の液圧ブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置におけるマスタシリンダ部分を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置におけるレギュレータ部分を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置におけるスプール弁機構を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置におけるポペット弁機構を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるスプール弁機構の作動状態を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるポペット弁機構の作動状態を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る車両用液圧ブレーキ装置のブレーキ液圧特性を示すグラフである。
【図9】従来技術を組み合わせた装置のブレーキ液圧特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 シリンダボデー
2 ブレーキペダル, 4 リザーバ
10,20 マスタピストン
30 制御ピストン
40 補助液圧源
50 スプール弁機構, 60 ポペット弁機構
70 弾性部材
MC マスタシリンダ, RG レギュレータ
R1 パワー室
R2,R4 圧力室
R3,R5 給液室
R6 レギュレータ室
R7 ドレン室
R8 パワー入力室
R9 パワー出力室
P1,P2 液圧路

Claims (2)

  1. ブレーキ液を貯蔵するリザーバと、シリンダボデー内にマスタピストンを液密的摺動自在に収容して該マスタピストンの前方に圧力室を形成すると共に後方にパワー室を形成し、前記リザーバ内のブレーキ液を前記圧力室に導入し前記マスタピストンの摺動に応じて前記圧力室からブレーキ液圧を出力する少くとも一つのマスタシリンダと、前記リザーバ内のブレーキ液を所定の圧力に昇圧してパワー液圧を出力する補助液圧源と、前記シリンダボデー内で前記マスタピストンの前方に液密的摺動自在に収容し前記マスタピストンに連動するように配置し、後方を前記圧力室に露呈すると共に前方にレギュレータ室を形成する制御ピストンと、該制御ピストンに連動して前記レギュレータ室を前記補助液圧源に連通又は遮断する増圧弁手段と、前記制御ピストンに連動して前記レギュレータ室を前記リザーバに連通又は遮断する減圧弁手段とを備え、少くとも前記パワー室を前記レギュレータ室に連通接続して前記マスタピストンを助勢する車両用液圧ブレーキ装置において、前記マスタピストン、前記制御ピストン、前記減圧弁手段及び前記増圧弁手段を前記シリンダボデー内に同軸上に配設し、前記増圧弁手段が、前記減圧弁手段の前方に配置する弁座と、該弁座に着座可能に配置し前記補助液圧源の出力パワー液圧を導入するパワー入力室を形成すると共に、前記制御ピストンの作動に応じて前記弁座に着座又は離座する弁体を備え、前記制御ピストンと前記減圧弁手段との間に前記レギュレータ室を形成し、前記レギュレータ室内に導入する前記補助液圧源の出力パワー液圧によって、前記制御ピストンに付与される前記圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第1の特性を有する第1の対抗ブレーキ液圧を前記制御ピストンに付与すると共に、前記減圧弁手段と前記増圧弁手段との間に配置し前記シリンダボデーに支持した弾性部材を備え、該弾性部材を介して前記補助液圧源の出力パワー液圧を前記制御ピストンに伝達し、前記制御ピストンに付与される前記圧力室内のブレーキ液圧に対抗して第2の特性を有する第2の対抗ブレーキ液圧を前記制御ピストンに付与するように構成したことを特徴とする車両用液圧ブレーキ装置。
  2. 前記制御ピストンが前記弾性部材を貫通するプランジャを具備して成り、該プランジャの先端が前記増圧弁手段の前記弁体に対峙するように配置し、前記制御ピストンの前進作動に応じて前記プランジャが前記弁体を押圧して前記弁座から離座するように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用液圧ブレーキ装置。
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