JP3155564B2 - 送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置 - Google Patents

送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置

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JP3155564B2
JP3155564B2 JP18297891A JP18297891A JP3155564B2 JP 3155564 B2 JP3155564 B2 JP 3155564B2 JP 18297891 A JP18297891 A JP 18297891A JP 18297891 A JP18297891 A JP 18297891A JP 3155564 B2 JP3155564 B2 JP 3155564B2
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insulating
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孝雄 川島
秋夫 嶺山
武男 宗像
良之 小池
貞彦 田中
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Chubu Electric Power Co Inc
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の懸垂部や
耐張部の絶縁吊下部、および、ジヤンパー線絶縁吊下部
等における鳥害を防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】社会に与える影響が大きい停電事故を起
こす要因の多くは雷、台風、雪等の予知可能な気象現象
であるが、穏やかな日に突発的に発生する鳥に起因する
予知できない停電事故も全体の10%以上を占めてい
る。この鳥による停電事故は主に烏の接触が原因であ
り、この鳥害対策として鉄塔腕金に針山、風車、ミラ
ー、目玉風船、烏の模型等や糸・テグス等による鳥の接
近防止策が試みられたが、鳥の学習効果のため短期間で
役に立たなくなる。
【0003】また、アークホーンを絶縁物で覆うことに
より鳥が止まってもアークホーン間の短絡を防ぐように
するために、実開平1−30746号のホーン被覆型鳥
害防止具のように、倒立U字状の嵌合部に上方リブと下
方リブを突設した絶縁物製カバーをアークホーンの先端
部に被せて鳥が止まってもアークホーン間を短絡しない
ように構成した装置があるが、複雑に曲がったアークホ
ーンに対しては硬質の絶縁物製カバーを装着することが
できず、課電側にカバー等の絶縁物を装着することは耐
トラッキング特性の面で問題があり、雷撃時のアークに
より絶縁物が損傷する欠点がある。
【0004】この対策として鳥害が頻発する碍子装置の
鉄塔側アークホーンに直列の小ギャップ付き小碍子を挿
入して電気的に絶縁し鳥がアークホーン間を短絡しても
フラッシュオーバーしないようにした鳥害防止ホーンが
提案されている。
【0005】たとえば特開昭63−281323号の鳥
害防止装置は、耐張碍子連の両側に取付けられる主アー
クホーンの一方の接地側ホーンを碍子連の端部に小碍子
を介して支持させ、この小碍子に1対の副アークホーン
を設け、鳥が止まって主アークホーン間を短絡しても、
副アークホーンにより対地絶縁を維持している。
【0006】また特開昭64−65730号の鳥害防止
機能を持つアークホーンは、耐張碍子連の両側に取付け
られるメインホーンの一方の接地側ホーンを碍子連の端
部に設けた小碍子に支持させ、この小碍子に1対の小ギ
ャップホーンとリング状補助ホーンを設けて対地絶縁を
維持するとともに、小碍子に支持させたホーンにガード
を取付けて鳥の接触を防止している。
【0007】また実開昭64−40121号の2連耐張
碍子装置用の鳥害防止装置は、2連の耐張碍子を支持す
るヨークに小碍子を取付け、この小碍子に1対の小ギャ
ップホーンを設け、小碍子の先端にメインホーンを取付
け、小碍子の基部から斜め上方にアーク固定用ホーンを
取付けて鳥害を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近雷等による停電事
故を防止するため送電線の支持点に避雷器が設置される
が、このような避雷器はギャップを設けたものと設けな
いものとがあって懸垂部やジヤンパー線吊下部まわりが
複雑化しており、懸垂碍子を利用したり耐張装置のジヤ
ンパー線を利用して避雷器を取付けると、取付け金具の
張出しが長くなって鳥が止まり易くなるだけでなく、課
電側のアークホーンの構成長が著しく長くなるために、
このような箇所においては従来の装置では鳥害防止は困
難である。鳥による接触事故は鳥の直接接触による事故
だけでなく、営巣材の接触による事故も多いが、前記の
ような小ギャップ付き小碍子を設けた鳥害防止装置はい
ずれも営巣材の接触による事故を免れることができな
い。
【0009】たとえば図8のように、懸垂碍子等による
送電線の絶縁吊下部において、懸垂碍子Cの上方に鳥B
が止まり嘴で運んできた営巣材の針金等Aによりアース
側ホーンDと課電側ホーンEを短絡させたような場合
は、小碍子Fに設けた小ギャップGが全く役に立たなく
なる欠点がある。
【0010】本発明は、送電線の絶縁吊下部における針
金等の鳥の営巣材による地絡事故を防止する送電線絶縁
吊下部の鳥害防止装置を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明の送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置は、 (1)鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円板を椀形もし
くは傘形に成形し中央に碍子取付孔2を設け周縁部3の
外径Rを前記碍子の外径よりも大に形成した絶縁遮蔽板
1を、該碍子取付孔2を前記碍子に嵌着して取付けた
のである。
【0012】(2)鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円
板を椀形もしくは傘形に成形し中央に碍子取付孔2を設
け周縁部3の外径Rを前記碍子の外径よりも大に形成し
た絶縁遮蔽板1を、該碍子取付孔2を前記碍子に嵌着し
て取付け、かつ、ジヤンパー線絶縁吊下部におけるジヤ
ンパー線20に絶縁被覆21を設け、前記ジヤンパー線
20の懸垂クランプ把持部分に絶縁被覆21を剥離し
たジヤンパー線露出部20aを設け、前記ジヤンパー線
露出部20aを懸垂クランプ9で把持吊下するものであ
る。
【0013】(3)鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円
板を椀形もしくは傘形に成形し中央に碍子取付孔2を設
け周縁部3の外径Rを前記碍子の外径よりも大に形成し
た絶縁遮蔽板1を、該碍子取付孔2を前記碍子に嵌着し
て取付け、かつ、課電側アークホーンの先端の一部を
残しその大部分を絶縁体被覆19で被覆したものであ
る。
【0014】
【作用】鉄塔から垂直下方に吊下された懸垂碍子、長幹
碍子、避雷器碍子等の碍子とは別個の絶縁遮蔽板1を製
作し、この絶縁遮蔽板1は、絶縁円板を椀形もしくは傘
形に成形し中央に碍子取付孔2を設けるとともに周縁部
3の外径Rを前記碍子の外径よりも大に形成した構成と
し、この絶縁遮蔽板の碍子取付孔2を前記碍子に嵌着す
ることにより絶縁遮蔽板1を前記碍子に取付ける。これ
により、既設の送電線において、吊下された碍子の取り
外し、交換の大掛かりな作業を行う必要がなく、既設の
碍子に容易に装着することが可能になる。鉄塔から吊下
された前記碍子の上方に鳥が止まり嘴で運んできた営巣
材の針金A等が下方に垂れ下がってその下端部が碍子下
端から側方に張り出している課電側アークホーンに接
触しようとしても、その上方の碍子部分に絶縁遮蔽板
が取付けてあるので、垂れ下がった針金等の下部は絶縁
遮蔽板の周縁部に受け止められてこの周縁部より
も外側方に垂下し、課電側アークホーンから離れて垂
下する。これにより営巣材は課電側アークホーンに接
触せず地絡事故が防止される。
【0015】鉄塔から吊下された碍子に絶縁遮蔽板1を
取付けるとともに、ジヤンパー線絶縁吊下部におけるジ
ヤンパー線20を絶縁被覆21で被覆することにより、
前記の地絡事故防止がさらに確実になる。ジヤンパー線
20は絶縁被覆21で被覆されているので、上方に止ま
った鳥の営巣材の針金等Aが下方に垂れ下がってジヤン
パー線20の絶縁被覆21に触れてもジヤンパー線の導
体には直接接触しないから地絡事故が防止される。ジヤ
ンパー線を懸垂クランプ9で把持する部分は絶縁被覆を
剥離したジヤンパー線露出部20a を懸垂クランプが
把持するので絶縁被覆のトラッキングが防止される。こ
の把持部におけるジヤンパー線露出部20a の上方は
絶縁遮蔽板1が覆っているのでジヤンパー線露出部20
a に営巣材の針金等Aが接触することはない。
【0016】また、鉄塔から吊下された碍子に絶縁遮蔽
板1を取付けるとともに、課電側ホーン8の先端の一部
を残しその大部分を絶縁体被覆19で被覆したことによ
り、上方に止まった鳥の営巣材の針金等Aが下方に垂れ
下がっても課電側アークホーンの導体部分には直接接
触しないから地絡事故は起らない。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
本発明の送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置の1実施例を
1部破断して示した正面図の図1およびその下面図の図
2において、1はシリコンゴムや弗素樹脂等の絶縁物製
の絶縁遮蔽板であり、絶縁円板を碗形もしくは傘状に成
形してその中央部に碍子取付孔2を設け、周縁部3の外
径Rを、装着する碍子の外径よりも大に形成したもので
ある。
【0018】図3は前記の絶縁遮蔽板1をギャップ式避
雷器を設けた懸垂碍子装置に装着した実施例を示し、4
は鉄塔の腕金部、5は懸垂碍子連、5aは懸垂碍子連下端
の碍子、6は接地側のアークホーン、7、8は課電側の
アークホーン、9は懸垂クランプ、10は送電線、11は避
雷器の碍子、12は腕金4から延びる避雷器吊下用支持
板、13は避雷器下端のギャップ放電電極、Z1は接地側の
アークホーン6と課電側アークホーン7間の放電ギャッ
プ、Z2は避雷器下端のギャップ放電電極13と課電側アー
クホーン8間の放電ギャップである。鎖線で図示した19
は課電側アークホーン7、8に先端部を残して設けた絶
縁体被覆である。
【0019】前記の懸垂碍子連5の下端の碍子5aの上部
5bに前記の絶縁遮蔽板1の碍子取付孔2を嵌着して固定
する。この絶縁遮蔽板1は、外径Rを碍子5aの外径より
も大に形成するが、周縁3がアークホーンの先端を越え
てアークホーン6、7の先端間の放電ギャップZ1および
避雷器下端の放電電極13とアークホーン8の先端間の放
電ギャップZ2を遮らないような大きさに形成し、碍子取
付孔2の径は碍子5aの上部5bに嵌着し得る径に形成す
る。また絶縁遮蔽板1の取付け位置と取付け個数は、懸
垂碍子連5の最下端の碍子5aの1か所のみでなく、さら
にその上方や懸垂碍子連5の中間部、上部等必要に応じ
て適宜の個数を取付けてもよい。
【0020】前記のように懸垂碍子装置に絶縁遮蔽板1
を装着することにより、懸垂碍子連5の上方の腕金部4
に鳥Bが止まり嘴で運んできた営巣材の針金等Aが下方
に垂れ下がっても、針金等Aの下部は絶縁遮蔽板1の周
縁部3に受け止められて周縁部3の外側方に垂下し、課
電側アークホーン7、8には接触しないから課電側と接
地側の地絡事故が防止される。
【0021】図4は、77KVクラスの懸垂碍子部にお
ける避雷器に前記の絶縁遮蔽板1を装着した実施例を送
電線の長手方向に見た図で示したものであり、4は懸垂
碍子連5を吊下する腕金部、8は懸垂碍子連5の下側に
設けた課電側アークホーン、9は懸垂クランプ、10は送
電線、14は腕金部4から側方に延びる張出し金具、11は
この張出し金具14に取付けられた避雷器、13は避雷器11
の下端のギャップ放電電極である。19は課電側アークホ
ーン8の先端の一部を残してその大部分を被覆するよう
に設けた絶縁体被覆である。
【0022】この避雷器11の碍子下端部11a に前記の絶
縁遮蔽板1の碍子取付孔2を嵌着して絶縁遮蔽板1を取
付ける。この絶縁遮蔽板1の外径Rは避雷碍子の外径よ
りも大にし、避雷器上方の金具から営巣材針金等が垂れ
下がっても課電側アークホーン8に接触させないような
周縁形状に形成する。また絶縁遮蔽板1の取付け位置と
取付け個数は、避雷碍子の下端の1か所のみでなく中間
部等にも必要に応じて取付けてもよい。
【0023】前記のように絶縁遮蔽板1を取付けても、
懸垂碍子連5の上方の腕金部4や張出し金具14に鳥Bが
止まって嘴で運んできた営巣材針金等Aが下方に垂れ下
がりその下部が絶縁遮蔽板1の周縁部3に当ってその外
側方に垂下し長尺な課電側アークホーン8に接触する場
合も考えられるので、課電側アークホーン8に絶縁体被
覆19を設けることにより、課電側の地絡を防止する。こ
のように絶縁遮蔽板1を避雷器11側に取付け、絶縁体被
覆19を課電側アークホーン8の全長よりわずかに短尺な
カバーとしてホーン先端を露出させれば、避雷器11の下
端のギャップ放電電極13と課電側アークホーン8との間
の放電ギャップZ2を絶縁遮蔽板1と絶縁体被覆19が遮ら
ないから避雷器の機能が損なわれることはない。
【0024】図5は耐張鉄塔のギャップ付避雷器を設置
したジヤンパー線絶縁吊下部に前記の絶縁遮蔽板1を装
着した実施例を送電線の長手方向に見た図で示し、図6
はその上部取付け部材の上面を示したもので、4は鉄塔
の腕金主材、15は耐張プレート、16は避雷器取付プレー
ト、17は長幹碍子、18は長幹碍子17の下端の課電側アー
クホーン、9は懸垂クランプ、20はジヤンパー線、11は
取付プレート16に取付けられた避雷器、13は避雷器11の
下端のギャップ放電電極である。
【0025】前記の避雷器11の碍子下端部11a に絶縁遮
蔽板1の碍子取付孔2を嵌着して前記の絶縁遮蔽板1を
1Aのように取付けるとともに、長幹碍子17の上端の碍
子上端部17b にも絶縁遮蔽板1を1Bのように取付け
る。なおこの絶縁遮蔽板1A、1Bの外径Rは避雷碍子
および長幹碍子の外径よりも大に形成し、絶縁遮蔽板1
の取付け位置と取付け個数は、避雷碍子の下端および長
幹碍子の上端の各1か所のみでなくさらにそれらの中間
部等にも必要に応じて取付けてもよい。
【0026】前記のように絶縁遮蔽板1を取付けること
により、腕金4やプレート15、16に鳥Bが止まって嘴で
運んできた営巣材針金等Aが下方に垂れ下がっても、針
金等Aの下部は絶縁遮蔽板1A、1Bの周縁部3に当っ
て周縁部3よりも外側方に垂下し課電部には接触しない
から課電側の地絡が防止される。
【0027】図7は、前記のジヤンパー線絶縁吊下部に
おける地絡防止効果を高めるためにジヤンパー線20を絶
縁被覆した実施例を示し、前記した図5と同様に、4は
鉄塔の腕金部、17は長幹碍子、長幹碍子17の背後に点線
で示した11は避雷器、18は長幹碍子17の下端の課電側ア
ークホーンであり、この長幹碍子17の下端部には前記の
絶縁遮蔽板1を装着する。9はジヤンパー線の懸垂クラ
ンプ、20はジヤンパー線である。
【0028】前記のジヤンパー線20には絶縁被覆21を設
ける。66〜77KVのジヤンパー線の吊下部において
は、絶縁被覆したジヤンパー線20を懸垂クランプ9で直
接把持すると、表面漏れ電流によりトラッキングが生じ
て絶縁被覆を破壊し、この部分に雨水等が浸水して電線
を異常腐食させたり、テレビノイズを発生したりするお
それがあるので、絶縁被覆ジヤンパー線の懸垂クランプ
把持部分は絶縁被覆21を剥離してジヤンパー線20の露出
部20a を設け、このジヤンパー線露出部20a を懸垂クラ
ンプ9で把持して吊下する。
【0029】前記のジヤンパー線20は絶縁被覆21で被覆
されているので、腕金部4に止まった鳥Bの営巣材針金
等Aが下方に垂れ下がっても、ジヤンパー線20の課電導
体には直接接触しないから地絡事故が防止される。また
懸垂クランプ把持部分の絶縁被覆21を剥離したジヤンパ
ー線露出部20a を懸垂クランプ9で把持することによ
り、この懸垂クランプ把持部における絶縁被覆のトラッ
キングが確実に防止される。
【0030】また、ジヤンパー線露出部20a の上方の長
幹碍子17の下端部に取付けた絶縁遮蔽板1は、前記の各
実施例と同様に腕金部4に止まった鳥Bの営巣材針金等
Aが下方に垂れ下がったとき、その下部を絶縁遮蔽板1
の周縁で受け外側方に垂下させるので、ジヤンパー線露
出部20a に営巣材の針金等Aが接触することはない。
【0031】前記の各実施例の碍子部に取付ける絶縁遮
蔽板1は、1個だけに限らず、少なくとも1か所以上に
設けることができる。また、絶縁遮蔽板1の形状は前記
した図示の円形に限らず、長円形その他の営巣材が課電
導体に接触するのを防止し得る適宜の形状に形成するこ
とができるものであり、また絶縁遮蔽板1を碍子に取付
ける部分の構成は、前記した図示の構成に限らず、取付
け固定部材を付加する等適宜に構成することができるも
のである。
【0032】
【発明の効果】前記のように本発明の送電線絶縁吊下部
の鳥害防止装置は、鉄塔から垂直下方に吊下された懸垂
碍子、長幹碍子、避雷碍子等の碍子とは別個の絶縁遮
蔽板を製作し、この絶縁遮蔽板を、絶縁円板を椀形もし
くは傘形に成形し中央に碍子取付孔を設けるとともに周
縁部の外径を前記碍子の外径よりも大に形成した構成と
し、この絶縁遮蔽板の碍子取付孔を前記碍子に嵌着する
ように構成したので、既設の送電線に対して鳥害防止装
置の取付け工事を行うのに、既設の碍子の取り外し交換
の大掛かりな作業を行う必要がなく、既設の碍子に容易
に装着することが可能であり、したがって既設の送電線
に対する鳥害防止装置の取付け工事を迅速にしかも経済
的に行うことができる。また、前記の絶縁遮蔽板は鉄塔
から吊下された碍子の外径よりも大なる外径に形成した
から、鳥の営巣材の針金等が下方に垂れ下がっても課電
側導体部分に接触するのを防いで地絡事故を防止するこ
とができる。
【0033】またジヤンパー線絶縁吊下部におけるジヤ
ンパー線を絶縁被覆するとともに、ジヤンパー線露出部
を懸垂クランプで把持するので、営巣材の針金等が下方
に垂下してもジヤンパー線に直接接触せず地絡事故を防
止することができ、懸垂クランプ把持部におけるトラッ
キングの発生がなく、鳥害事故を確実に防止することが
できる。
【0034】また課電側アークホーンを絶縁被覆して先
端部が露出する絶縁被覆ホーンとしたので、営巣材針金
等が下方に垂れ下がってホーンに触れても地絡事故を防
止することができる。
【0035】また前記のように絶縁遮蔽板を取付けると
ともに、課電側アークホーンに絶縁体被覆を設けること
により、営巣材針金等が課電導体に接触するのを一層確
実に防ぐことができ、ホーンに接触しても地絡事故を確
実に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の絶縁遮蔽板の1実施例の1部破断し
た正面図
【図2】 図1の絶縁遮蔽板の下面図
【図3】 ギャップ式避雷器を設けた懸垂碍子装置に絶
縁遮蔽板を装着した実施例の正面図
【図4】 ギャップ式避雷器を設けた懸垂碍子装置に絶
縁遮蔽板を装着した他の実施例の正面図
【図5】 ギャップ付避雷器を設置したジヤンパー線部
に絶縁遮蔽板を装着した1実施例の正面図
【図6】 図5の上部取付け部材の上面図
【図7】 ジヤンパー線絶縁吊下部における本発明の1
実施例の正面図
【図8】 従来例を示す図
【符号の説明】
1;絶縁遮蔽板 5、11、11a 、17、 17b;碍子 9;懸垂クランプ 19;課電側ホーンの絶縁体被覆 20;ジヤンパー線 20a ;ジヤンパー線露出部 21;ジヤンパー線の絶縁被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶺山 秋夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番 地の1 中部電力株式会社技術開発本部 電力技術研究所内 (72)発明者 宗像 武男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 小池 良之 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 田中 貞彦 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−101015(JP,A) 特開 平1−112618(JP,A) 実開 昭64−27916(JP,U) 実開 昭63−125316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/46 H01T 4/14 H02G 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円板を
    椀形もしくは傘形に成形し中央に碍子取付孔を設けると
    ともに周縁部の外径を前記碍子の外径よりも大に形成し
    絶縁遮蔽板を、該碍子取付孔を前記碍子に嵌着して
    付けたことを特徴とする送電線絶縁吊下部の鳥害防止装
    置。
  2. 【請求項2】 鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円板を
    椀形もしくは傘形に成形し中央に碍子取付孔を設けると
    ともに周縁部の外径を前記碍子の外径よりも大に形成し
    た絶縁遮蔽板を、該碍子取付孔を前記碍子に嵌着して取
    付け、かつ、ジヤンパー線絶縁吊下部におけるジヤンパ
    ー線に絶縁被覆を設け、前記ジヤンパー線の懸垂クラン
    プ把持部分に絶縁被覆を剥離したジヤンパー線露出部
    を設け、前記ジヤンパー線露出部を懸垂クランプで把持
    吊下することを特徴とする送電線絶縁吊下部の鳥害防止
    装置。
  3. 【請求項3】 鉄塔から吊下された碍子に、絶縁円板を
    椀形もしくは傘形に成形し中央に碍子取付孔を設けると
    ともに周縁部の外径を前記碍子の外径よりも大に形成し
    た絶縁遮蔽板を、該碍子取付孔を前記碍子に嵌着して取
    付け、かつ、課電側アークホーンの先端の一部を残しそ
    の大部分を絶縁体で被覆したことを特徴とする送電線絶
    縁吊下部の鳥害防止装置。
JP18297891A 1991-06-27 1991-06-27 送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置 Expired - Lifetime JP3155564B2 (ja)

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JP18297891A JP3155564B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 送電線絶縁吊下部の鳥害防止装置

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