JP3155284B2 - フィルムを取り扱う装置 - Google Patents

フィルムを取り扱う装置

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JP3155284B2
JP3155284B2 JP40629590A JP40629590A JP3155284B2 JP 3155284 B2 JP3155284 B2 JP 3155284B2 JP 40629590 A JP40629590 A JP 40629590A JP 40629590 A JP40629590 A JP 40629590A JP 3155284 B2 JP3155284 B2 JP 3155284B2
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feeding
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perforations
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム上の各撮影画
面を所定の撮影位置に停止させるフィルムを取り扱う装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムの情報記録領域に塗付された磁
気記録媒体に情報を記録したり、あるいは磁気記録媒体
に記録されている情報を再生するカメラが知られてい
る。この種のカメラでは、磁気ヘッドなどを用いて情報
の記録、再生を行なう際、フィルムの撮影画面に対して
傷をつけないように、情報の記録領域は撮影画面外に設
けられる。ところが、撮影画面外にはフィルム給送用に
パーフォレーションが設けられており、情報の記憶容量
を充分に確保するため、このパーフォレーションの数を
可能な限り少なくして情報記録領域を広く設定する必要
がある。
【0003】このような問題を解決するため、本出願人
は例えば図13に示すようなフィルムとその給送制御装
置を提案している(特願平2−173998号参照)。
このフィルム21では、各撮影画面の上部左右の所定位
置に2個のパーフォレーションが設けられ、撮影画面3
5とパーフォレーション35a,35b、撮影画面36
とパーフォレーション36a,36bはそれぞれ絶対的
な位置関係を有する。このようなフィルム21を用いた
場合、各撮影画面がアパーチャーに正確に対向するよう
に、各撮影画面と絶対的な位置関係を有するパーフォレ
ーションを所定の停止位置範囲内に停止させなければな
らない。そこでフィルム給送制御装置では、フィルム給
送時に目標停止位置のパーフォレーションの1つ手前の
パーフォレーションを検出したら給送モータをデューテ
ィー駆動し、フィルム給送速度を減速する。そして、目
標停止位置のパーフォレーションを検出したら給送モー
タにショートブレーキをかけ、所定の停止位置に正確に
停止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム給送速度が速いカメラでは、パーフォレーションとパ
ーフォレーションとの間のわずかな区間でフィルム給送
速度を減速しても、充分に減速できず目標停止位置をオ
ーバーランするという問題がある。
【0005】本発明の目的は、充分な情報記録領域を確
保するため、必要最小限のパーフォレーションを設けた
フィルムの各撮影画面を所定の停止位置に正確に停止さ
せるフィルムを取り扱う装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて請求項1の発明を説明すると、撮影画面
ごとに2個のパーフォレーションが所定の位置に設けら
れたフィルムを取り扱い、2個のパーフォレーションの
内の一方を目標減速位置のパーフォレーションとし、他
方を目標停止位置のパーフォレーションとしてフィルム
を給送する装置であって、フィルム給送モータを駆動制
御してフィルムを給送するフィルム給送手段6,7と、
フィルムのパーフォレーションを検出するパーフォレー
ション検出手段1,2と、1駒分のフィルム給送に要す
る時間を計時する計時手段9と、フィルムの1駒送りを
開始してから、計時手段9で計時された1駒分のフィル
ム給送時間から予め設定した時間を減じてパーフォレー
ション検出手段1,2が目標減速位置のパーフォレーシ
ョンを検出する前のタイミングで減速信号を発生する減
速信号発生手段10と、減速信号を受信した時に、フィ
ルム給送手段6,7のフィルム給送速度を減速させると
ともに、パーフォレーション検出手段1,2が目標停止
位置のパーフォレーションを検出した時に、フィルム給
送手段6,7のフィルム給送モータにブレーキをかけて
フィルム給送を停止させる給送制御手段8とを備える。
【0007】また、クレーム対応図である図2に対応づ
けて請求項2の発明を説明すると、撮影画面ごとに2個
のパーフォレーションが所定の位置に設けられたフィル
ムを取り扱い、2個のパーフォレーションの内の一方を
減速開始位置のパーフォレーションとし、他方を目標停
止位置のパーフォレーションとしてフィルムを給送する
装置であって、フィルム給送モータを駆動制御してフィ
ルムを給送するフィルム給送手段6,7と、フィルムに
設けられたパーフォレーションを検出する第1のパーフ
ォレーション検出手段1,2と、この第1のパーフォレ
ーション検出手段1,2よりもフィルム給送方向に対し
て上流の位置に設けられ、パーフォレーションを検出す
る第2のパーフォレーション検出手段1,31と、この
第2のパーフォレーション検出手段1,31が減速開始
位置のパーフォレーションを検出した時に、フィルム給
送手段6,7のフィルム給送速度を減速させるととも
に、第1のパーフォレーション検出手段1,2が目標停
止位置のパーフォレーションを検出した時に、フィルム
給送手段6,7のフィルム給送モータにブレーキをかけ
フィルム給送を停止させる給送制御手段8Aとを備え
る。
【0008】
【作用】請求項1では、1駒分のフィルム給送時間を計
時し、1駒送り開始後、計時結果の1駒分のフィルム給
送時間から設定時間を減じて目標減速位置のパーフォレ
ーションを検出する前のタイミングで給送速度を減速す
る。そして、減速後に目標停止位置のパーフォレーショ
ンを検出したらフィルム給送モーターにブレーキをかけ
フィルム給送を停止する。
【0009】請求項2では、減速開始用の第2のパーフ
ォレーション検出手段で減速開始位置のパーフォレーシ
ョンを検出したらフィルムの給送速度を減速し、給送停
止用の第1のパーフォレーション検出手段で目標停止位
置のパーフォレーションを検出したらフィルム給送モー
ターにブレーキをかけてフィルムの給送を停止する。な
お、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための
手段および作用の項では、本発明を分りやすくするため
に各手段の符号に対応する実施例の要素と同一の符号を
用いたが、これにより本発明が実施例に限定されるもの
ではない。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 図3は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。1は光電検出回路であり、光電変換素子2によ
ってフィルム上のパーフォレーションを検出する。な
お、光電変換素子2は、図4に示すようにカメラのアパ
ーチャーAPの左上に設けられる。3は、不図示のシャ
ッターレリーズを半押しした時にオンするスイッチ、4
は、シャッターレリーズを全押しした時にオンするスイ
ッチ、5は、カメラの裏蓋が閉じられた時にオンするス
イッチ、6は、フィルム給送モータ7を駆動するモータ
駆動回路である。さらに8は、マイクロコンピュータお
よびタイマ9〜11,メモリ12などの周辺部品から構
成される制御回路であり、後述する制御プログラムを実
行してフィルム給送などを制御する。
【0011】図5,図6は、フィルムをカメラに装填し
て第1撮影画面をアパーチャー対向位置まで給送する制
御プログラムである。また図7は、その時の制御装置各
部の動作波形を示すタイムチャートで、(a)はモータ
の駆動出力波形を示し、(b)はパーフォレーションの
検出波形を示し、(c)はブレーキ動作波形を示す。さ
らに図8は、本発明に係わるカメラに用いられるフィル
ムの先端部を示す。これらの図により、新たに装填され
たフィルム21を4駒分22〜25空送りし、第1撮影
画面26をアパーチャーAPに対向する位置まで給送す
る動作を説明する。なお以下では、フィルム21上の各
撮影画面の2個のパーフォレーションの内、左上のパー
フォレーション22a〜26aを第1パーフォレーショ
ンと呼び、右上のパーフォレーション22b〜26bを
第2パーフォレーションと呼ぶ。第1パーフォレーショ
ンは、フィルム給送時の目標停止位置を示す。すなわ
ち、図4に示す光電変換素子2が撮影画面の第1パーフ
ォレーションを検出した時にフィルム給送を停止させる
と、その撮影画面がアパーチャーAPに対向する。なお
従来、第2パーフォレーションは減速開始のために用い
られ、光電変換素子2が第2パーフォレーションを検出
した時にフィルム給送速度を減速していた。
【0012】ステップS1で、スイッチ5によりカメラ
の裏蓋が閉じられたかどうかを判別し、閉じられたらス
テップS2へ進んでフィルム給送モータ7を駆動し、フ
ィルム21の給送を開始する。このとき、光電変換素子
2は、図4に示すようにアパーチャーAPの左上に設け
られているので、装填されたフィルム21の給送開始に
ともなって、空送り1駒目22の第2パーフォレーショ
ン22bから検出を始める(図7の時刻t1)。続くス
テップS3で、空送り2駒目23の第2パーフォレーシ
ョン23bを検出したかどうかを判別し、検出したらス
テップS4へ進み、1駒分のフィルム給送時間を計時す
るタイマ9をスタートさせる(図7の時刻t2)。さら
にステップS5では、空送り3駒目24の第2パーフォ
レーション24bを検出したかどうかを判別し、検出し
たらステップS6へ進んで、タイマ9を停止する(図7
の時刻t3)。そしてステップS7において、タイマ9
により計時した1駒分のフィルム給送時間Ts(t3−
t2)をメモリ12へ格納する。
【0013】ステップS8において、1駒分の給送時間
Tsから予め定めた時間Tpを減じた時間Ts−Tpを
タイマ10へセットしてスタートさせる。続くステップ
S9でタイムアップしたかどうかを判別する。タイムア
ップしたらステップS10へ進み、フィルム給送モータ
7のデューティー駆動を開始し、フィルム給送速度を減
速する(図7の時刻t4)。ここで、従来の給送制御装
置では、光電検出回路1によって空送り4駒目25の第
2パーフォレーション25bが検出される時刻、すなわ
ち図7の時刻t5でフィルム給送モータ7をデューティ
ー駆動して給送速度を減速開始していた。本発明の停止
制御装置では、時刻t5よりも時間Tpだけ早い時刻t
4で減速を開始する。
【0014】次に、図6のステップS11で給送確認用
タイマ11をスタートさせ、続くステップS12で、空
送り4駒目25の第2パーフォレーション25bが検出
されたかどうか、すなわち正常にフィルムが給送されて
いるかどうかを判別し、検出されたらステップS13へ
進み、検出されなければステップS17へ進む。ステッ
プS13では、タイマ11を停止する(図7の時刻t
5)。なおタイマ11は、図7の時刻t3から時刻t5
までの予測される時間よりわずかに長い時間に設定すれ
ばよい。次にステップS14において、第1撮影画面2
6の第1パーフォレーション26aが検出されたかどう
か、すなわち目標停止位置かどうかを判別し、目標停止
位置が検出されたらステップS15へ進み、モータ7の
デューティー駆動を停止する(図7の時刻t6)。さら
にステップS16で、モータ7のブレーキ処理を行な
う。この時、上述したように従来よりも早く減速を開始
したので、時刻t6の直前ではフィルム給送速度が充分
に減速されており、時刻t6のブレーキ処理を行なうと
目標停止位置に正確にフィルム21を停止させることが
できる。
【0015】ステップS12でパーフォレーション25
bが検出されなかった時は、ステップS17へ進み、タ
イマ11がタイムアップしたかどうかを判別する。タイ
ムアップしていればフィルム給送に何らかの異常があ
り、ステップS18へ進んでフィルム給送を停止し、タ
イムアップしていなければステップS12へ戻る。ステ
ップS19では、フィルム給送モータ7を逆転してフィ
ルム21の巻戻しを開始し、続くステップS20で巻戻
し完了したかどうかを判別する。巻戻し完了後、ステッ
プS21でモータ7を停止し、さらにステップS22で
フィルム給送異常を示す警告出力を行なう。
【0016】図9は、撮影ごとのフィルム給送制御プロ
グラムを示すフローチャートである。このフローチャー
トにより、フィルム21上の各撮影画面の撮影後の給送
動作を説明する。ステップS31において、スイッチ3
によりシャッターレリーズが半押しされたかどうかを判
別し、半押しされたらステップS32で測光および測距
を行なう。さらにステップS33で、スイッチ4により
シャッターレリーズが全押しされたかどうかを判別し、
全押しされるとステップS34で露出を行なう。その
後、ステップS35で上述した減速開始時間Ts−Tp
をタイマ10にセットし、ステップS36でフィルムの
給送を開始した後、ステップS37でタイマ10をスタ
ートさせる。ステップS38では、タイマ10がタイム
アップしたかどうか、つまり減速開始時刻かどうかを判
別し、減速開始時刻になったらステップS39へ進み、
モータ7のデューティー駆動を開始してフィルム給送速
度を減速させる。なおこれ以後の動作は、上述した図6
に示す動作と同様であり説明を省略する。
【0017】このように、フィルム装填後の給送中に1
駒分のフィルム給送時間Tsを計時し、この時間Tsよ
りも予め定めた時間Tpだけ短い時間をタイマ10に設
定し、タイムアップ後に給送モータ7の減速を開始する
ようにしたので、従来よりも早く減速を開始でき、目標
停止位置のパーフォレーションを検出する時点ではフィ
ルム給送速度が充分に減速されており、高速でフィルム
給送を行なっても高い停止精度を確保できる。
【0018】なお上記実施例では、フィルム初期送り中
の複数駒の内の一駒の給送時間を計時したが、給送中の
複数の駒の給送時間を計時して平均給送時間を求めても
よいし、プリワインド方式のカメラでは、最終駒まで予
備給送を行なった後にさらに1駒分を給送し、その1駒
分を巻戻す時に給送時間を計時してもよい。
【0019】また上記実施例では、フィルム初期送り中
に計時した1駒分の給送時間Tsをその後のフィルム給
送処理に適用すべくメモリ12に記憶したが、フィルム
給送ごとに給送時間を計時し、メモリ12の内容を更新
するようにしてもよい。
【0020】ところでフィルム給送時間は、バッテリの
電源電圧や周囲温度の変化により影響を受けやすく、ま
たフィルム巻取り時のスプールの巻取り径によっても変
化する。従って、初期送り中に計時した1駒分の給送時
間Tsを基準とするような場合は、フィルム給送ごとに
電源電圧および周囲温度の変化や給送駒番号などを考慮
して給送時間Tsを補正してもよい。さらに、減速開始
のための時間Tpについても、給送時間Tsに応じて補
正してもよい。例えば、給送時間Tsが短かければフィ
ルム給送速度が速く、停止時のオーバーラン量も大きく
なる事が予想されるため、時間Tpを大きくして早めに
減速を開始させる。
【0021】 −第2の実施例− 図10は、本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。なお、第1の実施例を示す図3および図4と
同様な機器に対しては同符号を付して相違点を中心に説
明する。図において、31は光電変換素子であり、図4
に示すように上述した光電変換素子2の左側、すなわち
フィルム給送方向に対して上流に設けられ、フィルム2
1上のパーフォレーションを光電変換素子2よりも先に
検出する。
【0022】図11は、制御回路8Aで実行される給送
制御プログラムを示すフローチャート、図12は、その
時の制御装置各部の動作波形を示すタイムチャートで、
(a)はモータの駆動出力波形を示し、(b)はパーフ
ォレーションの検出波形を示し、(c)はブレーキ動作
波形を示す。また図13は、フィルム上のパーフォレー
ションと光電変換素子2,31との位置関係を示す。こ
れらの図により、第2実施例装置の動作を説明する。
今、図13の撮影画面36がアパーチャーAPに対向す
る位置にあって撮影が終了したとする。ステップS41
で、フィルムの給送を開始した後、ステップS42で、
光電変換素子31が撮影画面36の第2パーフォレーシ
ョン36bを検出したかどうかを判別し、検出したらス
テップS43へ進む(図12の時刻t11)。さらにス
テップS43では、光電変換素子31が次の撮影画面3
7の第1パーフォレーション37aを検出したかどうか
を判別し、検出したらステップS44へ進み、モータ7
のデューティー駆動を開始する(図12の時刻t1
2)。
【0023】次にステップS45で、光電変換素子2が
目標停止位置のパーフォレーション、すなわち次の撮影
画面37の第1パーフォレーション37aを検出したか
どうかを判別し、検出したらステップS46へ進む(図
12の時刻t14)。ステップS46でデューティー駆
動を停止した後、ステップS47でブレーキ処理を行な
う。なお、図12の時刻t13において発生するパーフ
ォレーション検出波形は、光電変換素子2が撮影画面3
6の第2パーフォレーション36bを検出した時の波形
である。ここで、パーフォレーションの短い間隔、すな
わち、撮影画面の第2パーフォレーションと次の撮影画
面の第1パーフォレーションとの間隔と同じ間隔に、2
つの光電変換素子2,31を配置すると、時刻t12の
光電変換素子31の検出波形と時刻t13の光電変換素
子2の検出波形とが重なる。
【0024】このように、光電変換素子2よりもパーフ
ォレーションを先に検出する位置に別の光電変換素子3
1を設け、この光電変換素子31によって次の撮影画面
の第1パーフォレーションが検出された時に、給送速度
を減速開始するようにしたので、従来よりも早く減速を
開始でき、従来と同じ位置にある光電変換素子2が目標
停止位置のパーフォレーションを検出する時点では充分
にフィルム給送速度が減速されることになり、高速でフ
ィルム給送を行なっても高い停止精度が確保できる。
【0025】なお、上記第2の実施例では、光電変換素
子31により次の撮影画面の第1パーフォレーションを
検出し、このタイミングで減速を開始したが、フィルム
の給送量を検出するパルス発生器などを設け、検出され
るフィルム給送量に基づいて減速開始のタイミングを決
定するようにしてもよい。
【0026】図14は、給送制御プログラムの他の例を
示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、給送開始後、最初に検出されるパーフォレーション
までの給送時間に応じて、フィルム減速の開始時刻を変
更する給送動作を説明する。なお、図11と同様に図1
3の撮影画面36に対して測光・測距および露出動作が
終了した後の動作を説明する。ステップS51でフィル
ム給送を開始し、続くステップS52でタイマ32をス
タートさせてフィルム給送時間の計時を開始する。ステ
ップS53では、光電変換素子31が撮影画面36の第
2パーフォレーション36bを検出したかどうかを判別
し、検出したらステップS54へ進んでタイマ32を停
止する(図12の時刻t11)。
【0027】ステップS55で、タイマ32の計時時
間、すなわちフィルムの給送を開始してから光電変換素
子31が最初のパーフォレーション36bを検出するま
での時間が、予め基準となるフィルム給送速度に基づい
て設定された基準時間以下かどうかを判別し、基準時間
以下であればステップS57へ進み、フィルム給送速度
が基準給送速度よりも早いのですぐにデューティー駆動
を開始し、そうでなければステップS56へ進む。ステ
ップS56では、光電変換素子31が次の撮影画面37
の第1パーフォレーション37aを検出したかどうかを
判別し、検出したらステップS57へ進んでデューティ
ー駆動を開始する。その後、図11のステップS45へ
進み、上述したように光電変換素子2が目標停止位置の
パーフォレーション37aを検出したらデューティー駆
動を停止し、ブレーキ処理を行なう。
【0028】このように、フィルム給送ごとの実際の給
送時間を計時して基準給送時間と比較し、基準給送時間
以下であれば光電変換素子31が最初のパーフォレーシ
ョンを検出した後、すぐにフィルム給送速度を減速する
ようにしたので、バッテリの電源電圧や周囲温度の変
化、あるいは給送駒番号によってフィルム給送速度が変
化しフィルム給送速度が早くなっても、その分だけフィ
ルム給送速度を早い時点で減速開始でき、光電変換素子
2が目標停止位置のパーフォレーションを検出する時点
では、フィルム給送速度が充分に減速されてフィルムを
所定位置に正確に停止させることができる。
【0029】
【0030】以上の実施例の構成において、光電検出回
路1および光電変換素子2がパーフォレーション検出手
段および第1のパーフォレーション検出手段を、光電検
出回路1および光電変換素子31が第2のパーフォレー
ション検出手段を、モータ駆動回路6およびフィルム給
送モータ7がフィルム給送手段を、制御回路8,8Aが
給送制御手段を、タイマ9が計時手段を、タイマ10が
減速信号発生手段をそれぞれ構成する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、撮影画面ごとに2個のパーフォレーションが所定
の位置に設けられたフィルムを取り扱い、1駒分のフィ
ルム給送時間を計時し、1駒送り開始後、計時結果の1
駒分のフィルム給送時間から設定時間を減じて目標減速
位置のパーフォレーションを検出する前のタイミングで
給送速度を減速する。そして、減速後に目標停止位置の
パーフォレーションを検出したらフィルム給送モーター
にブレーキをかけてフィルム給送を停止するようにした
ので、フィルム給送速度が速いカメラでも、目標停止位
置のパーフォレーションを検出してブレーキ処理を行な
う時のフィルム給送速度が充分に減速され、情報記憶領
域を確保するためにパーフォレーションの数を減らした
フィルムを所定の停止位置に正確に停止させることがで
きる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、撮影画面
ごとに2個のパーフォレーションが所定の位置に設けら
れたフィルムを取り扱い、2個のパーフォレーションの
内の一方を減速開始位置のパーフォレーションとし、他
方を目標停止位置のパーフォレーションとするととも
に、第1と第2のパーフォレーション検出手段を設け、
第2のパーフォレーション検出手段を第1のパーフォレ
ーション検出手段よりもフィルム給送方向の上流側に配
置する。そして、減速開始用の第2のパーフォレーショ
ン検出手段で減速開始位置のパーフォレーションを検出
したらフィルムの給送速度を減速し、給送停止用の第1
のパーフォレーション検出手段で目標停止位置のパーフ
ォレーションを検出したらフィルム給送モーターにブレ
ーキをかけてフィルムの給送を停止するようにしたの
で、上記と同様にフィルム給送速度が速いカメラでも、
第1のパーフォレーション検出手段が目標停止位置のパ
ーフォレーションを検出してブレーキ処理を行なう時の
フィルム給送速度は充分に減速され、情報記憶領域を確
保するためにパーフォレーションの数を減らしたフィル
ムを所定の停止位置に正確に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に対応するクレーム対応図で
ある。
【図2】本発明の請求項2に対応するクレーム対応図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】カメラのアパーチャーに対する光電変換素子の
配置を示す図である。
【図5】初期給送制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図6】初期給送制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図7】図5および図6に示す制御プログラム実行時の
装置各部の動作波形を示す図である。
【図8】本発明のカメラに用いられるフィルムの先端部
を示す図である。
【図9】撮影後のフィルム給送制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
【図10】第2の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】第2の実施例装置の給送制御プログラムを示
すフローチャートである。
【図12】図11に示す制御プログラム実行時の装置各
部の動作波形を示す図である。
【図13】光電変換素子とフィルム上のパーフォレーシ
ョンの位置関係を示す図である。
【図14】第2の実施例装置の給送制御プログラムの他
の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光電検出回路 2,31 光電変換素子 6 モータ駆動回路 7 フィルム給送モータ 8,8A 制御回路 9〜11 タイマ 12 メモリ 21 フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−257134(JP,A) 特開 平1−298330(JP,A) 特開 平1−202724(JP,A) 特開 昭58−24124(JP,A) 特開 平4−152328(JP,A) 実開 昭63−135331(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面ごとに2個のパーフォレーション
    が所定の位置に設けられたフィルムを取り扱い、前記2
    個のパーフォレーションの内の一方を目標減速位置のパ
    ーフォレーションとし、他方を目標停止位置のパーフォ
    レーションとして前記フィルムを給送する装置であっ
    て、フィルム給送モータを駆動制御して 前記フィルムを給送
    するフィルム給送手段と、 前記フィルムのパーフォレーションを検出するパーフォ
    レーション検出手段と、 1駒分のフィルム給送に要する時間を計時する計時手段
    と、 前記フィルムの1駒送りを開始してから、前記計時手段
    で計時された1駒分のフィルム給送時間から予め設定し
    た時間を減じて前記パーフォレーション検出手段が前記
    目標減速位置のパーフォレーションを検出する前のタイ
    ミングで減速信号を発生する減速信号発生手段と、 前記減速信号を受信した時に、前記フィルム給送手段の
    フィルム給送速度を減速させるとともに、前記パーフォ
    レーション検出手段が前記目標停止位置のパーフォレー
    ションを検出した時に、前記フィルム給送手段の前記フ
    ィルム給送モータにブレーキをかけてフィルム給送を停
    止させる給送制御手段とを備えることを特徴とするフィ
    ルムを取り扱う装置。
  2. 【請求項2】撮影画面ごとに2個のパーフォレーション
    が所定の位置に設けられたフィルムを取り扱い、前記2
    個のパーフォレーションの内の一方を減速開始位置のパ
    ーフォレーションとし、他方を目標停止位置のパーフォ
    レーションとして前記フィルムを給送する装置であっ
    て、フィルム給送モータを駆動制御して 前記フィルムを給送
    するフィルム給送手段と、 前記フィルムに設けられたパーフォレーションを検出す
    る第1のパーフォレーション検出手段と、 この第1のパーフォレーション検出手段よりもフィルム
    給送方向に対して上流の位置に設けられ、パーフォレー
    ションを検出する第2のパーフォレーション検出手段
    と、 この第2のパーフォレーション検出手段が前記減速開始
    位置のパーフォレーションを検出した時に、前記フィル
    ム給送手段のフィルム給送速度を減速させるとともに、
    前記第1のパーフォレーション検出手段が前記目標停止
    位置のパーフォレーションを検出した時に、前記フィル
    ム給送手段の前記フィルム給送モータにブレーキをかけ
    フィルム給送を停止させる給送制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするフィルムを取り扱う装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のフィルム
    を取り扱う装置はカメラであることを特徴とするフィル
    ムを取り扱う装置。
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