JP3154300B2 - ポリウレタン接着剤層を含む電子写真画像形成部材 - Google Patents

ポリウレタン接着剤層を含む電子写真画像形成部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に電子写真画像形成
部材に向けられ、さらに詳しくは、電子写真画像形成部
材の調製中に接着剤層を形成するためのある種のポリウ
レタンの混合物の水性分散液またはラテックスの使用に
向けられ、及びこの接着剤層を含む電子写真画像形成部
材に向けられている。
【0002】
【従来技術】電子写真画像形成部材は基体、導電層、電
荷ブロッキング層、接着剤層、電荷発生層、及び電荷輸
送層を含む多層感光体であってもよい。優れたトナー画
像が多層感光体で得られるが、電荷発生層が溶剤溶性あ
るいは溶剤膨潤性の接着剤層上に真空蒸着または昇華に
よって形成される薄い均一な層である多層感光体を組み
立てようと試みる場合、電荷輸送材料の塗料溶液がその
薄い電荷発生層に適用されるときに、亀裂のパターンが
電荷発生層に生じる。その亀裂のパターンは現像中にプ
リントアウトされて、このパターンは最終のゼログラフ
ィー複写で目に見えるものとなる。この亀裂のパターン
は非常に限られた空間内で操業する感光体ベルトシステ
ムにおいて、小さな直径の支持ローラーを使用する小型
の画像形成機の中で長い有効寿命のフレキシブルベルト
を必要とするシステムに、これらの感光体を使用するこ
とを妨げる。小さな直径の支持ローラーはまた、コピー
用紙のビーム強度を利用してトナー画像転写後に自動的
にコピー用紙シートを感光体ベルトの表面から除く簡単
な信頼性のあるコピー用紙剥離システムにとって、高度
に望ましい。不幸なことに、小さな直径のローラー、例
えば約0.75インチ(19mm)より小さい直径のローラ
ーは、感光体ベルトの継目不良が多層ベルト感光体に受
け入れられない程に機械的性能の基準の閾値を上昇させ
る。このように、多層ベルト感光体を利用する高度な画
像形成システムにおいて、亀裂及び離層は小さい径のロ
ーラー上をベルトが循環する間におこる。頻繁な感光体
の亀裂及び離層は感光体の融通性に重大な衝撃を与え、
自動電子写真複写機、複写機及び印刷機におけるその使
用を妨げる。
【0003】1990年5月1日に発行されたYuh 等の
米国特許第4,921,769 号には、任意の支持基体; 下引平
板層; ブロッキング層; 任意の接着剤層; 光発生層; 及
び電荷輸送層を含み、そのブロッキング層がある種の特
定のポリウレタンを含む画像形成部材が開示されてい
る。発行済のYashiki の米国特許第4,571,371 号には、
基体と光導電層の間に樹脂または接着剤層を含む電子写
真感光性部材が開示されている。その接着剤層はポリア
クリル酸のような水溶性の樹脂及びポリウレタンエラス
トマーのようなポリアミド樹脂からなるものでもよい。
【0004】発行済のStaudenmayer等の米国特許第4,57
8,333 号には、ペリレン化合物のような光導電性顔料を
含む電荷発生層、電荷輸送層および電荷発生層と支持体
の間に配置されたアクリロニトリル共重合体の中間層を
開示している。このアクリロニトリル中間層は接着性を
示し、亀裂を起こす欠点がない。例えば、第2欄の8〜
13行を参照せよ。
【0005】発行済のPerez-Aubuerneの米国特許第3,93
2,179 号には、導電層、光導電層、及び重合体の中間層
を含む電子写真部材が開示されている。この中間層は
(1)第1の重合体相としての疎水性ポリマー及び
(2)第2の重合体相としてのアルカリ水溶性のポリマ
ーからなる。この中間相は障壁及び接着剤層の両者とし
て役立つ。ポリ(アクリル)酸のポリマーは水溶性ポリ
マーの典型的な例である。
【0006】発行済の荒井等の米国特許第3,775,108 号
には、光導電層と支持体の間の中間層を含む電子写真複
写材料が開示されている。この中間層はアクリル乳剤、
ポリウレタン及び水溶性のアミノ樹脂からなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は亀裂に
抵抗する改良された電子画像形成部材を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の及び他の目的は、
電気的に導電性である表面を有する基体を用意し、自己
架橋性のポリウレタン及び非自己架橋性のポリウレタン
を含有する半−相互浸透性のポリマー網状構造(半−I
PN、semi-interpenetrating polymer network )を含
む水性分散液または水性ラテックスを適用し、そのポリ
ウレタンを硬化して連続的な接着剤層を形成し、その接
着剤層の上に薄い均一な電荷発生層を形成し、有機溶剤
中に溶解したフィルム形成ポリマーを含む組成物を形成
する電荷輸送層の塗料溶液を適用し、及びそのポリマー
を硬化させて電荷輸送層を形成することを含む、電子写
真画像形成部材を組み立てるための方法を提供すること
によって本発明で達成される。この方法で製造された感
光体は、電気的に導電性である表面を有する基体、自己
架橋性のポリウレタン及び非自己架橋性のポリウレタン
の半−IPNを含む接着剤層、薄い均一な電荷発生層、
及びフィルム形成ポリマーを含む電荷輸送層を含有す
る。
【0009】その基体は不透明かまたは実質的に透明
で、要求される機械的特性を有する多数の適当な材料を
含んでもよい。従って、基体は無機または有機の組成物
のような電気的に非導電性または導電性の材料の層を含
んでもよい。電気的に非導電性の材料としては、この目
的で知られている多様な樹脂が使用され、それらはポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアミド及びポリウレ
タン等の薄いウェッブとして柔軟なものを含む。この電
気的に絶縁性または導電性の基体は柔軟で、エンドレス
軟質ベルトの形状でありうる。好ましくは、エンドレス
軟質ベルトの形状の基体は、E.I.du Pont de Nemours &
Co から入手できるMylar 、またはICI から入手できる
Melinex として知られている、市場で入手可能な二軸延
伸ポリエステルを含有する。例えばポリエーテルスルホ
ンのような、ポリカーボネートの線熱膨張率と匹敵する
線熱膨張率を有する他のフィルム形成ポリマーもまた、
基体として適用できる。
【0010】基体層の厚さはビーム強度及び経済的考慮
を含む多数の要因に依存し、従って軟質ベルトにとって
この層は実質的な厚さ、例えば、約125μm、または
最終の電子写真デバイスに悪影響を与えなければ、50
μm よりも小さい最小の厚さを有してもよい。1つの軟
質ベルトの実施態様では、この層の厚さは約65μm か
ら約150μm の範囲であり、最適の柔軟性、及び、例
えば19mmの径のローラーのような小さい直径のローラ
ーの回りを循環する時の最小の伸びにとっては、好まし
くは約75μm から約100μm である。基体層の表面
は好ましくは、堆積された皮膜のより強い接着性を促進
するために塗被の前に洗浄される。洗浄は、例えば、基
体層の表面をプラズマ放電及びイオン衝撃等にさらすこ
とによって実施される。
【0011】導電層はその光学的透明性及び電子写真部
材として望まれる柔軟性の度合いによって、実質的に広
範囲にわたる厚さにおいて多様である。従って、基体が
もし金属ドラムまたは平板の形状であれば、かなり厚く
なる。柔軟な光感応性画像形成デバイスにとって、導電
層の厚さは約20オングストロームと約750オングス
トロームの間であり、さらに好ましくは、電気的導電
率、柔軟性及び光透過性の最適な組合せにとって、約1
00オングストローム単位から約200オングストロー
ム単位である。柔軟な導電層は、例えば真空蒸着技術の
ような適当な塗被技術のいずれかによって基体上に形成
される電気的に導電性である金属層であってもよい。代
表的な金属はアルミニウム、ジルコニウム、ニオブ、タ
ンタル、バナジウム及びハフニウム、チタン、ニッケ
ル、ステンレス鋼、クロム、タングステン、及びモリブ
デン等を含む。代表的は蒸着技術はスパッタリング、マ
グネトロンスパッタリング、及びRFスパッタリング等を
含む。
【0012】もし望めば、適当な金属の合金が蒸着され
てもよい。代表的な金属合金は、ジルコニウム、ニオ
ブ、タンタル、バナジウム及びハフニウム、チタン、ニ
ッケル、ステンレス鋼、クロム、タングステン、及びモ
リブデン等、及びそれらの混合物のような2種またはそ
れ以上の金属を含んでもよい。金属層を形成するために
使用する技術にかかわらず、金属酸化物の薄い層は空気
に暴露することによって殆どの金属の外部表面上に生じ
る。このように、金属層の上に重なる他の層が“隣接”
層(contiguous layers) として特徴づけられる時は、こ
れらの重なる隣接層が、実際には、酸化されうる金属層
の外部表面上に生じた薄い金属酸化物層に接触すること
を意味する。一般的に、背面消去露光にとって導電層の
光透過性は少なくとも約15%であることが望ましい。
導電層は金属に限定される必要はない。導電層の他の例
は、約4000オングストロームと約7000オングス
トロームの間の波長の光に対しての透過性の層として導
電性のインジウム−スズ酸化物またはヨウ化銅、または
不透明な導電層としてプラスチックバインダー中に分散
された導電性のカーボンブラックのような材料の組み合
わせでもよい。遅い速度の複写機において電子写真画像
形成部材の導電層の典型的な電気的導電率は、約102
から103 オーム/スクエアである。
【0013】もし望めば、導電層はまた、適当な導電性
ポリマーの薄膜のどれかから形成されることもできる。
代表的な導電性ポリマーはポリアニリン、ポリアセチレ
ン(酸化に対して安定化されている)、ポリフェニレ
ン、ポリチオフェン及びポリピロール等を含む。正孔ブ
ロッキング層が基体の電気的導電性表面に適用されても
よい。一般的に正に帯電した感光体にとって電子ブロッ
キング層は、感光体の画像形成表面からの正孔を導電層
へ移動させる。隣接する光導電層と下にある導電層の間
で正孔に対して電子のバリヤを形成することのできる適
当なブロッキング層のどれかが利用されてもよい。その
ブロッキング層は、例えば、トリメトキシシリルプロピ
レンジアミン、水素化トリメトキシシリルプロピルエチ
レンジアミン、N-β-(アミノエチル) γ- アミノ-プロ
ピルトリメトキシシラン、イソプロピル-4- アミノベン
ゼンスルホニル、ジ( ドデシルベンゼンスルホニル) チ
タネート、イソプロピル−ジ(4−アミノベンゾイル)
イソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ(N- エ
チルアミノ- エチルアミノ) チタネート、イソプロピル
トリアンスラニルチタネート、イソプロピルトリ(N,N-
ジメチル- エチルアミノ) チタネート、チタン-4- アミ
ノベンゼンスルホネートオキシアセテート、チタン-4-
アミノベンゾエートイソステアレートオキシアセテー
ト、[H2N(CH2)4]CH3Si(OCH3)2 ( γ- アミノブチル) メ
チルジエトキシシラン、及び[H2N(CH2)3]CH3Si(OCH3)
2(γ- アミノプロピル) メチルジエトキシシランのよう
な、米国特許第4,291,110 号、第4,338,387 号、第4,28
6,033 号及び第4,291,110 号に開示されている窒素含有
シロキサンまたは窒素含有チタン化合物であってもよ
い。米国特許第4,338,387 号、第4,286,033 号及び第4,
291,110 号の開示は全体的に本明細書中に織り込まれて
いる。好ましいブロッキング層は加水分解シランと金属
下地層の酸化表面との間の反応生成物を含有する。酸化
された表面は本質的に、殆どの金属下地層の外部表面上
に、堆積後に空気にさらされた時に生じる。ブロッキン
グ層は例えば、吹付塗、浸漬被覆、引き棒塗布、グラビ
ア塗布、シルクスクリーン、エアナイフ塗布、リバース
ロール塗布、真空蒸着及び化学処理等のような適当な慣
用の技術のどれかによって適用されてもよい。薄い層を
得るために便利なように、ブロッキング層は好ましく
は、皮膜の堆積後に真空及び加熱等のような慣用の技術
によって除去される溶剤での希釈溶液の形で適用され
る。ブロッキング層は連続し、約0.2μm よりも小さい
厚さを有するべきである。なぜならば、より大きい厚さ
は望ましくない高度な残留電位をもたらすからである。
【0014】本発明の接着剤層は、任意の正孔ブロッキ
ング層に、またはブロッキング層が接着剤層に組み込ま
れているときは、基体の電気的に導電性である表面に直
接適用されてもよい。接着剤層の塗料組成物は、自己架
橋性のポリウレタン及び非自己架橋性のポリウレタンの
水性分散液の配合物を含む。水性分散液は1μm よりも
小さい粒子(または小球)を含み、その粒子が分散され
た相かつ分散媒体である溶剤であるコロイド系として定
義される。一般的に、分散媒体は水である。本発明の接
着剤の皮膜に利用される水性分散液は安定で、水性媒体
中に分散されたプレポリマーの小球を含み、1μm より
も大きいいかなる固形粒子をも含まない。これらの小球
は大きさにおいてミクロン以下である。これに対して、
水性ラテックスは水のような媒体中に分散された油性の
液滴または低分子量のオリゴマーを含有する乳濁液とし
て定義される。ラテックスは一般的に乳化剤または界面
活性剤を含み、一方、分散液はその中に分散剤(built-
in dispersant)または自己分散剤を含む。ポリウレタン
分散液中のプレポリマーは20,000と30,000の間の分子量
を持つので、それは液滴の代わりに小球を形成し、従っ
て、それらは一般的に乳濁液の代わりに分散液と呼ばれ
る。本発明の塗膜混合物に利用される水性ポリウレタン
分散液は非常に安定で、かつ比較的高い固形分を含む。
市場で入手できる代表的な水性ポリウレタン分散液は分
散液の全重量に基づいて約30〜40重量%の固形分を
有する。これらの安定な分散液は容易に希釈される。例
えば、非自己架橋性のポリウレタンの水性分散液(Witc
o Chemical Companyから入手可能な Witcobond W260)
の約2.35g は7.65g のアルコールで希釈されて、分
散液の全重量に基づいて約0.8重量%の固形分を含む安
定な分散液を得る。本明細書中で“水性分散液”という
表現がしばしば引用されるが、幾つかの場合、“水性分
散液”の代わりに比較的低分子量のプレポリマーである
“水性ラテックス”で置換されうることが解されるべき
である。
【0015】2種の線状ポリマーが液体状態(分散液、
乳濁液、溶液、またはバルク液体プレポリマー)で混合
され、その後に触媒の存在下または不在下で現場架橋化
される時に、相互浸透性のポリマー網状構造(IPN)
が形成される。もし2種の線状ポリマーのうち1種のみ
が架橋されれば、それは半−相互浸透性のポリマー網状
構造(半−IPN)である。鎖の撚り合わせによって、
得られた網状構造は鎖の撚り合わせのない純粋な配合物
よりも一般的に強い。2種のポリウレタンの配合の上述
の例は、実際には半−IPNである。強い接着力を有す
る接着剤層を作るのは半−IPNの形成である。
【0016】ポリウレタン分散液を調製するために使用
される少なくとも6種の方法(表1)がある:(1)分
散剤、剪断力方法、(2)アセトン方法、(3)プレポ
リマー混合方法、(4)溶融分散方法、(5)ケチミン
/ケタジン方法、及び(6)固形自己−分散方法であ
る。 表1 ポリウレタン分散系の特徴 分散剤 アセトン プレポリマー 剪断力方法 方法 混合方法 ─────────────────────────────────── ポリヒドロキシ ポリエーテル 線状、任意 ポリエーテル 化合物 (液体) 幾つかのポリエステル ジイソシアネート TDI 任意 TDI,IPDI,H12MDI グリコール 少量のみ 任意 ジメチロール プロピオン酸 分散前の生成物 非イオン性 ポリウレタン NCO-プレポリマー NCO-プレポリマー イオノマー イオノマー 分散剤 + − − 溶剤 5-10%トルエン 10-70% たいてい10-30% アセトン N-メチルピロリドン 剪断力ミキサー + − − 分散温度 〜20℃ 〜50℃ 20-80℃ 分散後の処理 アミン伸張 アセトン蒸留 アミン伸張 最終生成物 ポリウレタン- ポリウレタン、 ポリウレタン 尿素 ポリウレタン尿素 尿素イオノマー 最終分散液の 2-8% <0.5% たいてい5-15% 溶剤含有量 N-メチルピロリドン 粒子サイズ(nm) 700-3000 30-100,000 100-500 硬化後の温度 >100℃ − − 表1(つづき) ポリウレタン分散系の特徴 溶融 ケチミン/ 固形自己 分散方法 ケタジン方法 分散方法 ───────────────────────────────────ホ゜リヒト゛ロキシ 化合物 任意 任意 ジイソシアネート TDI,HDI,IPDI 任意 グリコール 主にイオン性 任意 分散前の生成物 イオン性− NCO-フ゜レホ゜リマー プレポリマー ヒ゛ウレットフ゜レホ゜リマー +ケチミン/ケタシ゛ン 分散剤 − − − 溶剤 − 5-30%の − アセトンが可能 剪断力ミキサー − − − 分散温度 50-130 ℃ 50-80℃ 15-30℃ 分散後の処理 重縮合 アセトン蒸留 硬化剤添加 が可能 最終生成物 ポリウレタン- ポリウレタン尿素 ポリウレタン ビウレット 最終分散液の − <2% アセトン − 溶剤含有量 粒子サイズ(nm) 30-10,000 30-1000 30-500 硬化後の温度 50-150℃ − >120℃ これらのすべての方法は過剰のイソシアネート基を一
般的に含むプレポリマーを要する。6種の方法のすべて
は、非自己架橋性ポリウレタンを製造することができ
る。しかしながら、第3、第5及び第6の方法だけが、
かなり均一なミクロン以下の粒子を製造することができ
る。末端キャップ化合物の添加により、これらの上記の
方法のうち3種(第2、第3および第4の方法)は
(1)非自己架橋性ポリウレタン及び(2)自己架橋性
ポリウレタンの両者を製造することができる。この3種
の方法の中で、第3の方法は分散液から例えばアセトン
のような溶剤の蒸留を必要としない唯一の方法であるプ
レポリマー混合方法であり、均一なミクロン以下の粒子
を製造することができる。
【0017】本発明の接着剤適用にとって、第3の方法
によるポリウレタン分散液は詳細に説明される好ましい
方法である。しかしながら、本発明がこの方法だけに限
定されることは意図しない。この第3の方法は陰イオ
ン、陽イオンまたは非イオン性のプレポリマーを必要と
する。陰イオン性のプレポリマーにとっての一般的な製
図方法は次のようである:ポリヒドロキシ化合物は適当
なポリエーテルまたはポリエステルのどれかでよい。こ
の適用に引用される具体例においては、ポリエステルは
次の一般式を有する。
【0018】
【化1】
【0019】上記式中、R1 は1〜30個の、またはそ
れ以上の炭素原子を含有する置換または非置換の脂肪族
基を表し、R2 は1〜30個の、またはそれ以上の炭素
原子を含有する置換または非置換の脂肪族基、もしくは
置換または非置換の芳香族基を表し、xは少なくとも1
であるすべての数を表す。使用されるジイソシアネート
は次の一般式を有する。
【0020】 脂肪族:O=C=N−R−N=C=O 芳香族:O=C=N−Ar−N=C=O 上記式中、Rは1〜12個の炭素原子を含有する置換ま
たは非置換の脂肪族基を表し、及びArは置換または非
置換の芳香族基を表す。例えば、ジイソシアネートとし
てはトリレンジイソシアネート(TDI)、イソフォロ
ンジイソシアネート(IPDI)及び4,4'- ジシクロヘ
キシル- メタン-ジイソシアネート( H12MDI)等が
可能である。
【0021】このように、過剰のイソシアネート基を含
有する20,000−30,000の平均分子量を有するプレポリマ
ー−イオノマーは、10%−30%のn−メチルピロリ
ドン(NMP)を含有する水性溶剤中に20℃−80℃
で分散させることができ、分散液からその溶剤を除去す
るための蒸留工程を必要せず、乾燥中にフラッシュする
ことができる。得られた分散液は水中の分散相として約
0.1μm -0.5μm(または100nm-500nm)の大きさのポリマ
ーの小球を含有する。
【0022】分散液の形成の完了時に、すべての残留す
るイソシアネート基はウレタン結合(−NH−CO−)
を形成するために消費されるべきで、さもないと小球の
ポリマー鎖は一般に、限定はされないがヒドロキシル基
を末端とするようになる。他の官能基は、アジリジニ
ル、メルカプト、アミノ、エポキシ、クロロメチル、カ
ルボキシル及びアルコキシメチル基等である。たとえ
ば、もし末端基がエポキシ基またはアミノ基であれば、
それらはヒドロキシル基よりも反応性があり、ポリウレ
タンは乾燥によって容易に自己架橋する傾向にある。
【0023】一般的に、第三アミンがカルボキシル基を
中和するために及びpH値を約8に調整するために添加
される。これはアミン伸張(amine extension)と呼ばれ
る。最終分散液において、幾らかの残留する第三アミン
と5%−15%のメチルピロリドンが存在してもよい。
陰イオンのプレポリマー−イオノマーにとって、ポリカ
ルボキシレートは良好な疎水性特性を提供し、一方、ポ
リスルホネートは優れた安定性のある分散液を与える。
これらの分散液は例えばフィルムのような、良好な機械
的安定性、化学的安定性、良好な接着性及び光沢及び良
好な溶剤耐性を有する最終生成物を製造する。このよう
に、光導電体に接着剤として陰イオン分散体を使用する
ことが好ましい。
【0024】上述の例は陰イオンプレポリマー−イオノ
マーを説明しているが、実際には陽イオンプレポリマー
−イオノマーもまた使用できる。例えば、ジブロミドと
ジアミンとの反応は重付加を4分の1にすることを可能
とする。もしこれらの成分の1つが長いポリエーテル鎖
断片を含めば、陽イオン−イオノマーが形成される。第
三スルホニウム基を有する陽イオン−ポリウレタンはte
rt-アミノグリコールがチオグリコール( ビス-2- ヒド
ロキシ-エチルスルフィド) の代わりに使用された時に
調製される。
【0025】陽イオンプレポリマーに加えて、非イオン
性プレポリマーもまた使用される。これらのプレポリマ
ーはジイソシアネートとして修飾されたジオールを介し
て幾つかの組み込まれたイオン性の中心を含む。しかし
ながら非イオン性の分散液の不利な点は、例えば膨張、
軟化及び起こりうる加水分解のような、水に対するそれ
らの増大した感度である。
【0026】
【化2】
【0027】上記式中、Rは1〜30個の炭素原子を含
むアルキル基を表す。非自己架橋性ポリウレタンは、実
質的に線状であるポリウレタンとして定義され、例え
ば、エポキシド、トリアジリジンのような触媒または硬
化剤の添加、または外部加熱の使用なしでは三次元の網
状構造を形成できない。一般に、非自己架橋性ポリウレ
タン鎖はヒドロキシル基を末端としている。非自己架橋
性ポリウレタンは、通常、乾燥によって縮重合をもたら
すことのできる反応性末端基を含まない。これらの非自
己架橋性ポリウレタンの乾燥した皮膜は、例えばアセト
ン、塩化メチレン、ベンゼン及びジメチルホルムアミド
等のような溶剤に溶ける固形フィルムである。このよう
に、非架橋性及び架橋性ポリマーを区別するための試験
は、簡単に、コットンパッドを適当な溶剤で飽和させ
て、ポリウレタン皮膜をこすることを含む。非架橋性の
皮膜はこすっている間に材料のそのパッドへの目につく
移動を生じ、架橋性の皮膜はこすっている間に材料のそ
のパッドへの目につく移動を生じない。水に分散したポ
リウレタンは市場で入手可能である。水に分散した非自
己架橋性ポリウレタンの適当などれかが利用されてもよ
い。水に分散した非自己架橋性ポリウレタンの代表的な
供給源は、例えば、Witcobond W260分散液(Witco Chemi
cal Company から入手可能) を含む。この非自己架橋性
ポリウレタン分散液は約34%の固形分を有する。非自
己架橋性ポリウレタンは好ましくは下記の式で表される
ヒドロキシ−末端ポリウレタンである。
【0028】 HO-[- CO- NH- R- NH- CO- O- R’- O- ] X - H 上記式中、R及びR’は1〜10個の炭素原子を有する
置換または非置換のアルキル基であり、xは1から約5
000である。その置換基は低級アルキル基または芳香
族基でもよい。非自己架橋性ポリウレタンを含む水性分
散液にとっての固形分の範囲は、分散液の全重量に基づ
いて約30重量%と約40重量%の間である。
【0029】ポリウレタンの陰イオンプレポリマー−イ
オノマーは例えば、不活性溶剤媒体中で通常約80℃以
下の温度、好ましくは約20℃と約80℃の間の温度
で、やや過剰のジイソシアネートとともに、ジヒドロキ
シ−官能化モノマーと、例えばジメチロールプロピオン
酸のようなジヒドロキシカルボン酸とを反応させること
によって合成することができる。もし望めば、第三アミ
ン、ジブチル錫ジアセテートまたはジブチル錫ジラウレ
ートのような適当な触媒のどれかを重合の速度を増加す
るために使用してもよい。上記の反応は次のように説明
される。
【0030】
【化3】
【0031】上記式中、Rは1〜5個の炭素原子を含む
アルキル基を表す。上述の予備重合にとって適当な溶剤
の例は、エチルアセテート、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミ
ド、及びジメチルホルムアミドを含む。また、上述の反
応は一般的に、試薬の性質及び反応条件に依存して約2
〜約24時間の間になされる。
【0032】代表的なジヒドロキシ−官能化モノマー
(A)は例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、ヒドロキシ−末端
ポリエステル、及び異なった分子量のポリグリコール等
を含む。代表的なジヒドロキシカルボン酸(C)は例え
ば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸及び
ジメチロール吉草酸等を含む。共重合ウレタンの調製に
選ばれるジイソシアネート(B)の代表的な例は、メタ
ンジイソシアネート、1,2-エタンジイソシアネート、1,
3-プロパンジイソシアネート、1,6-ヘキサンジイソシア
ネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、1,4-ジ
メチレンシクロヘキサンジイソシアネート、イソフォロ
ンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート及びメ
チレンビス(4- フェニルイソシアネート) 等を含む。
【0033】フィルム形成自己架橋性ポリウレタンの適
当などれかが利用されてもよい。自己架橋性ポリウレタ
ンは、反応性の末端基を含有する、触媒、硬化剤、また
は熱の不在化でさらに縮合して三次元の網状構造を形成
することのできるポリウレタンとして定義される。一般
的に、自己架橋性ポリウレタンはアミノ、エポキシ及び
アジリジニル基等といった典型的な末端基を含む。充分
な架橋は、風乾によってポリマーが実質的に溶剤に不溶
性である固形フィルムになった時に達成される。従っ
て、適当な架橋のための試験は簡単に、コットンパッド
を塩素化された溶剤で飽和させて、架橋性ポリウレタン
皮膜をこすることを含む。架橋した皮膜は実質的に摩擦
試験によっては影響されず、パッドへの材料の目に見え
る移動も摩擦中には起こらない。自己架橋性ポリウレタ
ンプレポリマーが水中で分散するか、またはラテックス
を形成することが重要である。水中で分散する自己架橋
性ポリウレタンのいずれかを使用してもよい。水中で分
散するポリウレタンは市場で入手可能である。水中で分
散するポリウレタンの代表的な供給源は、例えば、Witc
obond W240分散液(Witco Chemical Company から入手可
能) を含む。この自己架橋性ポリウレタン皮膜組成物は
約30%の固形分を有する。その一般式はポリウレタン
分散液に関する上記の部分に示されている。
【0034】自己架橋性ポリウレタンを含む水性分散液
における固形分の範囲は、分散液の全重量に基づいて約
30重量%と約40重量%の間である。自己架橋性ポリ
ウレタンは、反応性の末端基のない非自己架橋性ポリウ
レタンの場合のように合成される。陰イオン分散液の調
製のための手順は、先のパラグラフで述べられている。
分子量の範囲は20,000と30,000の間である。幾つかの場
合には、触媒または外部加熱の不在下でヒドロキシル基
またはイソシアネート基を含む少量の三官能価モノマー
が架橋を促進するために添加されてもよい。これらの三
官能価モノマーは分散液の保存寿命に影響するので、少
量のみが使用されることが重要である。Witcobond W240
分散液の場合、保存寿命は約6か月である。非自己架橋
性ポリウレタンを自己架橋性ポリウレタンから区別する
物理的特性の1つは、乾燥フィルムの最大の伸び率であ
る。例えば、Witcobond W-260 分散液からの非自己架橋
性皮膜の伸び率は340%である。一方、Witcobond W-
240分散液からの自己架橋性皮膜のそれは僅かに70%
である。
【0035】一般に、非自己架橋性ポリウレタン水性分
散液と自己架橋性ポリウレタン水性分散液の重量の比が
約90:10と約50:50の間である時に、満足な結
果が達成される。好ましくは、非自己架橋性ポリウレタ
ン水性分散液と自己架橋性ポリウレタン水性分散液の比
は約80:20と約60:40の間である。固形分に基
づいて、その比は約80:20と約60:40の間であ
るべきである。
【0036】希釈された分散液の最適の固形分は分散液
の適用のために利用される方法を含む多様な要因に依存
する。従って、例えば、最適な固形分は、分散液を適用
するのにグラビアロールを使用する時よりもバードアプ
リケーターを使用する時の方がより低い。バードアプリ
ケーターを使用する皮膜適用において、架橋性ポリウレ
タンと線状ポリウレタンの水性分散液の混合液はアルコ
ールで希釈されて、最終の分散液中の固体の全重量に基
づいて、約0.6重量%と約1.2重量%の間の固形分を形
成する。分散液の最終濃度はまた、接着剤層の望ましい
厚さによって変わる。例えば、0.8−1.2μm の厚さに
とっては、上記の濃度範囲はかなり好適である。従っ
て、濃度範囲は固体の全重量に基づいて約0.6重量%と
約1.2重量%の固形分の間である。最適な結果は、分散
液中の固体の全重量に基づいて約0.7重量%と約0.9重
量%の間の最終固形分で達成される。固形分が約0.6重
量%よりも小さい時は接着剤層の厚さは薄すぎて、劣し
た接着性となる。固形分が約1.2重量%よりも大きい時
は接着剤層の厚さは厚すぎて、最終の感光体に高度な残
留電位をもたらす。もしグラビアロールが使用されるな
らば、固形分の範囲は好ましくは、約7%と約9%の間
であり、最適の固形分は約8%である。このように、利
用される塗被方法の型によって、本明細書中の教示に基
づいて、好ましい範囲が容易に実験的に決定されること
ができるようである。さらに、アプリケーターの相対的
な速度及び塗被される表面のような他の要因は、最終の
皮膜の厚さに影響する。このように、例えば、グラビア
ロールの型、ロールのスピード及び塗被される表面の速
さ等がまた、最適の固形分に影響を与える。
【0037】適当なアルコールのどれかが、水性分散液
を希釈して望ましい最終固形分を達成するために利用さ
れてもよい。代表的なアルコールは、例えば、イソプロ
ピルアルコール、イソブチルアルコール、エチルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、n−プロピルアルコール
及び2−エトキシエタノール等を含む。イソプロピルア
ルコールとイソブチルアルコールの混合物が好ましくは
利用されて、堆積された皮膜の乾燥速度のよりきわだっ
た制御を提供する。例えば、もし乾燥がイソブチルアル
コールのみで非常にゆっくりと起こり、及びイソプロピ
ルアルコールで非常に速く起こると、その2種のアルコ
ールの混合物は、皮膜の型及び使用される乾燥技術のた
めに最も適当な中間の乾燥スピードを提供することがで
きる。イソプロピルアルコール/イソブチルアルコール
の比は、100重量%から60重量%のイソプロピルア
ルコール及び0重量%から40重量%のイソブチルアル
コールである。イソプロピルアルコールとイソブチルア
ルコールの好ましい混合物は、約60重量%のイソプロ
ピルアルコールと約40重量%のイソブチルアルコール
を含む。希釈の方法においては、イソプロピルアルコー
ルの全容量が添加されて、その後、分散液を攪拌しなが
らイソブチルアルコールを漸次加えていくべきである。
エチルアルコールとメチルアルコールは蒸発するのに速
すぎる傾向があり、n−ブタノールは乾燥するのに遅す
ぎる傾向がある。別の好ましい実施態様では、分散媒体
がイソプロピルアルコール(IPA)と使用される元の
ウレタン水性分散液の量と等しい量の水を含む。その分
散液は適当な技術のどれかで調製されてもよい。代表的
な技術は、自己架橋性及び非自己架橋性ポリウレタンの
分散液をまず配合し、その後、水を添加し(もし使用す
るならば)、及びその後攪拌しながらゆっくりとアルコ
ールを添加することを含む。もし水中に分散されたポリ
ウレタンの水性分散液がアルコール希釈剤の添加なしで
皮膜として適用されるならば、乾燥した皮膜は粉の形状
であり、連続しない。従って、希釈添加剤として水相溶
性アルコールが利用されることが重要である。一般的
に、最終の分散液またはラテックスの全重量に基づい
て、約1.7重量%から約2重量%の水及び約98.3重量
%から約98重量%のアルコールを含有する最終の分散
液で満足する結果が達成される。
【0038】ポリウレタン分散液は自己架橋性であるの
で、外部分散剤の必要性はない。しかしながら、分散液
以外の混合物を含む幾つかの場合、乳化剤が要求される
ことがある。適当な塗被技術のどれかが接着剤層を適用
するのに利用されてもよい。代表的な塗被技術は、例え
ば、引き棒、グラビア、吹付け、浸漬被覆、ロール塗
布、線巻ロッド塗布及びバードアプリケーター等を含
む。
【0039】最終の凝固した層の厚さは分散液の固形
分、使用される特定の皮膜適用技術及び利用される個々
の乾燥条件によって影響されるので、所望される最終乾
燥接着剤層の厚さによって、分散液中の広範囲な固形分
が利用されてもよい。従って、例えば、吹付塗を利用す
る適用技術にとっては、グラビア塗布を利用する適用技
術と比較して低い固形分が望ましい。
【0040】適当な乾燥技術のどれかが利用されて、堆
積された接着剤層を乾燥してもよい。代表的な乾燥技術
は、風乾、オーブン乾燥、強制空気オーブン乾燥、赤外
線乾燥、ゾーン乾燥及び多段乾燥等を含む。例えば、満
足のいく皮膜は30分間の風乾で達成される。同様の皮
膜は105℃で約5分間のオーブン乾燥によって得られ
る。もし望めば、適用された皮膜を加熱の種々の段階で
より高い温度にさらす大規模な塗被操作に多段乾燥技術
が利用されてもよい。例えば、第1の段階は約80℃の
温度で、第2の段階は約115℃で、最終の段階は約1
30℃である。多段階乾燥にとって、各ゾーンの加熱時
間は非常に短く、例えば24−26秒である。
【0041】一般的に、満足な結果は約400オングス
トロームと約1800オングストロームの間の乾燥厚さ
を有する接着剤層で達成される。好ましくは、接着剤層
の乾燥厚さは約800オングストロームと約1200オ
ングストロームの間である。乾燥された接着剤層の厚さ
が約400オングストロームよりも小さい時は、接着性
が顕著に劣化し始める。接着剤層の厚さが約1500オ
ングストロームよりも大きい時は、電子写真画像形成部
材上の残留電位が画像繰り返し中に蓄積され始め、最終
の電子写真複写において高度な背景堆積を引き起こす。
本発明の乾燥した接着剤層は、ポリエステル(例えば、
E.I.duPont de Nemours and Company から入手可能であ
るduPont 49,000 ポリエステルおよびGoodyear Tire &
Rubberから入手可能であるVitel PE100 ポリエステル)
のような従来の接着剤層を浸食する有機溶剤を通常含む
電荷輸送塗料組成物の適用中に、電荷発生層におこる亀
裂形成を防ぐ非自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポ
リウレタンの固形配合物を含有する。
【0042】驚いたことに、その接着剤層が100%の
非自己架橋性ポリウレタンまたは100%の自己架橋性
ポリウレタンのいずれかを含む時には、フィルム形成ポ
リマー及び有機溶剤を含有する電荷輸送塗料組成物の適
用中に、電荷発生層中に亀裂が発生する。さらに、10
0%の自己架橋性ポリウレタンを含む接着剤層で製造さ
れた感光体は、接着剤層と電荷発生層の間の乏しい接着
性を示し、かつ小さな径のローラー上を循環する間に離
層する。このように、半浸透性ポリマー網状構造は良好
な接着性及び強さを提供するが、架橋界面の脆性または
非自己架橋性界面の乏しい接着性をもたらすことのない
丈夫な接着剤層を形成する。
【0043】本発明の接着剤層上に適当な電荷発生層の
どれかが適用されてもよい。典型的な電荷発生材料が真
空蒸着されてもよく、それらはベンズイミダゾールペリ
レン、クロロインジウムフタロシアニン、米国特許第3,
357,989 号に記載されているX型無金属フタロシアニ
ン、バナジルフタロシアニン、チタニルフタロシアニン
及び銅フタロシアニンのような金属フタロシアニン含む
多様なフタロシアニン顔料、ジブロモアンサンスロン、
スクアリリウム、商品名Monastral Red 、Monastral Vi
olet及びMonastral Red Y としてDuPontから入手可能な
キナクリドン、ジブロモアンサンスロン顔料の商品名で
あるVat Orange 1及びVat Orange 3、米国特許第3,442,
781 号に記載されている置換2,4-ジブロモトリアジン、
Indofast Double Scarlet 、Indofast Violet Lake B、
Indofast Brilliant Scarlet及び Indofast Orange等の
商品名でAllied Chemical Corporation から入手可能は
多核芳香族キノンを含む。この技術分野で公知の他の適
当な光発生材料がまた利用されてもよく、もし望めば、
例えばアゾ顔料及び砒化三セレン、砒化三テルル、三方
晶系セレンのようなカルコゲニドを利用してもよい。好
ましくは、これらの薄い均一な電荷発生層の厚さは、約
8000オングストロームと約9000オングストロー
ムの間である。これらの電荷発生層は薄く均一である。
一般的に、これらの薄い均一な電荷発生層の厚さは結晶
モニターで測定して約5000オングストロームと90
00オングストロームの間である。これらの薄い均一な
電荷発生層の厚さが約5000オングストロームよりも
小さいときは、電気的感度が低すぎる。この厚さが90
00オングストロームより大きいときは、暗放電電位が
高くなりすぎる。適当なかつ慣用の技術のどれかが、そ
の光発生層塗料混合物を適用するのに利用されてもよ
い。典型的な適用技術は真空蒸着、昇華及び分散液から
の塗被等を含む。塗料分散液はフィルム形成バインダー
中に分散された微粉砕された電荷発生粒子を含有する。
【0044】活性電荷輸送層は電気的不活性重合体材料
中に分散する添加剤として有用な活性化合物を含んでも
よく、それらは電気的に不活性重合体材料を電気的に活
性化する。これらの化合物は、発生材料から光発生した
正孔の注入を支持することのできない、かつこれらの正
孔の輸送をそれらを通してすることのできない重合体材
料に添加されてもよい。これは電気的に不活性重合体材
料を発生材料からの光発生正孔の注入を支持することの
できる、かつ活性層の表面電荷を放電するために活性層
を通してこれらの正孔の輸送をすることのできる材料に
転換することになる。本発明の多層光導電体中の2つの
電気的作業層のうちの1つに使用される特に好ましい輸
送層は、約25重量%から約75重量%の少なくとも1
種の電荷輸送芳香族アミン化合物、及びその芳香族アミ
ンが溶解することのできる約75重量%から約25重量
%の重合体フィルム形成樹脂を含有する。
【0045】その電荷輸送層形成混合物は好ましくは、
下記の一般式を有する1またはそれ以上の芳香族アミン
化合物を含有する。
【0046】
【化4】
【0047】上記式中、R1 とR2 は置換または非置換
のフェニル基、ナフチル基及びポリフェニル基からなる
群から選ばれる芳香族基であり、R3 は1〜18個の炭
素原子を有する置換または非置換のアリール基、アルキ
ル基及び3〜18個の炭素原子を有する環状脂肪族化合
物からなる群から選ばれる。その置換基はNO2 基、C
N基等のような電子吸引性基を持つべきではない。
【0048】上記の構造式で表される、電荷発生層の光
発生正孔の注入を支持でき、かつその正孔を電荷輸送層
を通して輸送できる電荷輸送芳香族アミンの例は、不活
性樹脂バインダーに分散されたトリフェニルメタン、ビ
ス(4−ジメチルアミ−2−メチルフェニル)フェニ
ルメタン;4',4"-ビス( ジエチルアミノ)-2',2"-ジメチ
ルトリフェニルメタン、アルキル基が例えば、メチル、
エチル、プロピル、n-ブチル等であるN,N'- ビス( アル
キルフェニル) -[1,1'- ビフェニル]-4,4'- ジアミン、
N,N'- ジフェニル-N,N'-ビス( クロロフェニル)-[1,1'-
ビフェニル]-4,4'- ジアミン、N,N'- ジフェニル-N,N'-
ビス(3"-メチルフェニル)-(1,1'-ビフェニル)-4,4'- ジ
アミン等を含む。
【0049】塩化メチレンまたは他の適当な溶剤に溶解
する適当な樹脂バインダーのどれかが本発明の方法に使
用されてもよい。塩化メチレンに溶解する代表的な不活
性樹脂バインダーはポリカーボネート樹脂、ポリビニル
カルバゾール、ポリエステル、ポリアリレート、ポリア
クリレート、ポリエーテル、ポリスルホン等を含む。分
子量は約20,000から約150,000 まで変わる。電荷輸送層
塗料混合物中のその樹脂バインダー用の代表的な有機溶
剤は通常、慣用の接着剤層材料を溶かす。従って、塩化
メチレン、1,1,2-トリクロロエタン、テトラヒドロフラ
ン、トルエン、またはそれらの混合物はポリエステル接
着剤層を溶解する。真空蒸着または昇華された電荷発生
層に塩化メチレンのような溶剤が滲みとおるので、その
有機溶剤は電荷発生層に浸透し、慣用の接着剤層に作用
することができる。
【0050】適当なかつ慣用の技術のいずれかが利用さ
れて、電荷輸送層塗料混合物を混合し、その後電荷発生
層に適用してもよい。代表的な適用方法は吹付塗、ロー
ル塗布、線巻ロッド塗布などを含む。堆積された塗膜の
乾燥はオーブン乾燥、赤外線乾燥、風乾等のような適当
な慣用の技術のどれかによって促進されてもよい。なぜ
ならば、それは下にある接着剤を軟化してゆるい発生層
顔料をややしっかりと付着させるからである。それはま
た、電荷発生層中の熱応力を減少させる。
【0051】一般的に正孔輸送層の厚さは約10から約
50μm の間であるが、この範囲外の厚さもまた使用さ
れる。その正孔輸送層は、その正孔輸送層上に置かれた
静電的電荷が、照射のないときにその上の静電潜像の形
成及び保持を防ぐのに十分な速度で導電しない程度に、
絶縁体でなければならない。一般に、その正孔輸送層と
電荷発生層の厚さの比は好ましくは約2:1から20
0:1に保持されて、幾つかの例では400:1ほどで
ある。
【0052】好ましい電気的に不活性な樹脂材料は分子
量約20,000から約150,000 の分子量、さらに好ましくは
約50,000から約120,000 の分子量を有するポリカーボネ
ート樹脂である。電気的に不活性な樹脂材料として最も
好ましい材料は、General Electric CompanyからLexan
145 として入手可能な約35,000から約40,000の分子量の
ポリ(4,4'-ジプロピリデン- ジフェニレンカーボネー
ト);General Electric CompanyからLexan 141 として入
手可能な約40,000から約45,000の分子量のポリ(4,4'-イ
ソプロピリデン- ジフェニレンカーボネート);Farbenfa
bricken Bayer A.G.からMakrolonとして入手可能な約5
0,000から約120,000 の分子量のポリカーボネート樹脂
及びMobay Chemical CompanyからMerlonとして入手可能
な約20,000から約50,000の分子量のポリカーボネート樹
脂である。塩化メチレン溶剤は、全ての成分を適切に溶
解すること、かつその低い沸点によって、電荷輸送層塗
料混合物の望ましい成分である。塩化メチレン及び1,1,
2-トリクロロエタンを含有する溶剤混合物が利用されて
もよい。
【0053】少なくとも2種の電気的作業層を有する光
感応性部材の例は、米国特許第4,265,990 号、米国特許
第4,233,384号、米国特許第4,306,008 号、米国特許第
4,299,897 号及び米国特許第4,439,507 号に開示されて
いる電荷発生層及びジアミン含有輸送層部材を含む。こ
れらの特許の開示は、本明細書中にそのまま織り込まれ
ている。
【0054】ベルトの一方の端に沿って導電層に接触す
る慣用の電気的導電性の下引層、ブロッキング層、接着
剤層または電荷発生層のような他の層が、感光体基体の
電気的導電性表面と接地用導体(ground)または電気的バ
イアスとの連結を容易にするために使用されてもよい。
下引層は公知であり、通常はフィルム形成バインダー中
に分散した導電性粒子を含む。
【0055】必要に応じて、保護層もまた耐磨耗性を改
善するために利用されてもよい。幾つかの場合、アンチ
−カール裏面塗膜が感光体の反対の側面に適用されて、
平面性及び/または耐磨耗性を提供してもよい。これら
の保護層及びアンチ−カール裏面塗膜層はこの技術分野
では公知であり、電気的に絶縁性かまたは軽度に半導体
である熱可塑性有機ポリマーまたは無機ポリマーを含ん
でもよい。保護膜は連続的であり、一般に約10μm よ
り小さい厚さを有する。アンチ−カール裏面層の厚さ
は、支持基体層の反対の側面上の1または複数の層の全
体的な力を実質的に釣り合わせるために十分でなければ
ならない。その全体的な力は、すべての層が乾燥後、ベ
ルトがめくれる顕著な傾向が見られない時に実質的に釣
り合っている。例えば、画像形成部材の感光体側の皮膜
厚さの大部分が、約76μm の厚さを持つMylar 基体上
にある、主にポリカーボネート樹脂を含み約24μm の
厚さを有する電荷輸送層である電子写真画像形成部材に
とって、力の十分な釣り合いは約99重量%のポリカー
ボネート樹脂、約1重量%のポリエステル及び約5〜約
20%の間のカップリング剤で処理された結晶粒子を含
む13.5μm 厚さのアンチ−カール層で達成すること
ができる。アンチ−カール裏面層の1例は、米国特許第
4,654,284号に記載されていて、その特許の全体の開示
は本明細書中に参照として織り込まれている。約70〜
約160μm の間の厚さが柔軟な感光体にとって満足の
いく範囲である。約85μm 〜145μm の間の厚さが
好ましく、最適の結果は約90μm 〜135μm の間の
厚さを有する感光体で達成される。
【0056】もし望めば、光導電性ベルトはベルトの端
に沿って導電性の下引層を有してもよい。その下引層は
例えば、溶剤で希釈した不粘着性ポリエステル接着剤中
のカーボンブラックの均一な分散液から調製されてもよ
い。この下引層分散液は、例えばブラシ、グラビアロー
ル、スプレー等のような適当なアプリケーターのどれか
で適用することができる。典型的な下引層は約10mmの
幅及び約1Ω-cm の体抵抗率を有する。
【0057】
【発明の効果】このように、本発明の多層感光体には、
溶剤溶性、膨潤性または拡散性の接着剤層の上にある薄
い電荷発生層に電荷輸送材料の塗料溶液が適用されると
きに電荷発生層中に発生する亀裂のパターンがない。ま
た、本発明の多層感光体は、感光体ベルトシステムのた
めに、小さい直径の支持ロールを使用する画像形成機中
の柔軟なベルト感光体の形態に、より長い有効寿命を提
供する。長い有効寿命は本発明の感光体の寸法的な安定
性及び電気的安定性により達成れる。
【0058】多くの実施例が下文に挙げられ、本発明の
実施に利用することのできる種々の組成物及び条件が説
明される。実施例1から7は実験室規模で実施され;一
方、実施例8から12はずっと大規模なパイロットプラ
ントで実施された。装置及び材料の量が非常に異なるこ
とは注意すべきである。すべての比率は特に記載のない
限り重量による。しかしながら、本発明が多くのタイプ
の組成で実施されうること、及び上述のおよび下文に示
される開示によって多くの異なる使用法を有することが
明らかであろう。
【0059】
【実施例】実施例1 光導電性画像形成部材を、3ミルの厚さを有するチタン
被覆ポリエステル(Melinex 、ICI Inc.から入手可能)
の基体を用意し、そこへバードアプリケーター(Bird ap
plicator) を使用して2.592gの3-アミノプロピルトリエ
トキシシラン、0.784gの酢酸、180gの190 プルーフ変性
アルコール及び77.3g のヘプタンを含む溶液を適用する
ことによって製造した。この層をその後、室温で5分間
乾燥して、135℃で10分間強制空気オーブン中で乾
燥した。得られたブロッキング層は約200−400オ
ングストロームの乾燥厚さであった。接着剤界面層をそ
の後、ブロッキング層の最上に、テトラヒドロフラン/
シクロヘキサノンの70:30の容量比の混合物中にそ
の溶液の全重量に基づいて0.5重量%のポリエステル
接着剤(DoPont 49,000, E.I.du Pont de Nemours & C
o. から入手可能) を含む塗料を0.5 ミルのバードアプ
リケーターで適用することによって調製した。接着剤界
面層をその後ブロッキング層へ、湿り厚さ0.5 ミルを有
し、テトラヒドロフラン/シクロヘキサノンの70:3
0の容量比の混合物中にその溶液の全重量に基づいて
0.5重量%のポリエステル接着剤(DoPont 49,000 E.
I.du Pont Nemours &Co.から入手可能) を含む皮膜をバ
ードアプリケーターで適用することによって調製した。
その接着剤界面層を1分間室温で乾燥し、100℃で1
0分間強制空気オーブン中で乾燥した。得られた接着剤
界面層は約800−1200オングストロームの乾燥厚
さであった。約580℃で粉末体から真空昇華されたベ
ンゾイミダゾールペリレンは、650nmでの光学的吸収
率が85−90%になるようにその接着剤層上に堆積さ
れて、約5000オングストロームの厚さを有する電荷
発生層を形成した。この光発生層は電荷輸送層で保護被
覆された。その電荷輸送層を、5.61g のN,N'- ジフェニ
ル-N,N'-ビス(3- メチルフェニル)-1,1'- ビフェニル-
4,4'-ジアミン及び10.4g の約50,000から100,000 の分
子量を有するポリカーボネート樹脂(Makrolon R,Farben
sabricken Bayer A.G.から入手可能) を琥珀色ガラスボ
トルに導入することによって製造した。得られた混合物
をを83.99gの塩化メチレンに溶解した。この溶液を光発
生層上へガードナーコーターと3ミルのバードアプリケ
ーターを使用して適用し、塗膜を形成した。上記のすべ
ての層を含む得られた感光体デバイスを30分間室温で
風乾し、その後135℃で20分間乾燥し、20μm の
厚さを有する塗膜を形成した。この乾燥した感光体の、
肉眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡による微小亀裂
を検査した。多数の巨大亀裂及び微小亀裂が観察され
た。巨大亀裂は直径で660μm より大きく、重なった
幅で35±30μm であった。
【0060】一般に、巨大亀裂は長さで500μm より
大きく、幅が30μm より大きい小板の重なりを持つ亀
裂を含む。これらのタイプの亀裂は肉眼によって見え
る。100μm と500μm の間の巨大亀裂は顕微鏡で
検証することができる。微小亀裂は長さが100μm よ
り小さく、1μm より小さい重なりの幅の亀裂として定
義れる。これらの微小亀裂は目では見えず、顕微鏡での
み観察される。
【0061】実施例2 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液のみを含
有する接着剤層を適用すること以外は、実施例1で記載
された手順を繰り返して、別の試験サンプルを形成し
た。この接着剤層塗料分散液を、97.65gのイソプロピル
アルコールをゆっくりと添加しながら、2.35g の非自己
架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcobond W260
分散液、固形分34重量% 、Witco Corporation から入手
可能) を攪拌することによって調製した。得られた分散
液( 固形分0.8 重量% )をブロッキング層(200-400オン
グストローム) の最上にガードナーコーターと0.5 ミル
のバードアプリケーターを使用して適用した。この接着
剤を5分間室温で乾燥し、5分間105℃で強制空気オ
ーブン中で乾燥した。得られた接着剤層は約1000オ
ングストロームの乾燥厚さであった。実施例1に記載さ
れた電荷発生層及び電荷輸送層の適用及び乾燥の後、乾
燥した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡
による微小亀裂を検査した。多くの巨大亀裂及び微小亀
裂が観察された。巨大亀裂のサイズは600μm よりも
大きかった。
【0062】実施例3 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液のみを含
有する接着剤層を適用すること以外は、実施例1で記載
された手順を繰り返して、別の試験サンプルを形成し
た。この接着剤層塗料分散液を、97.33gのイソプロピル
アルコールをゆっくりと添加しながら、2.67g の非自己
架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcobond W260
分散液、34重量% 固形分、Witco Corporation から入手
可能) を攪拌することによって調製した。得られた分散
液( 固形分0.8 重量% )をブロッキング層(200-400オン
グストローム) の最上にガードナーコーターと0.5 ミル
のバードアプリケーターを使用して適用した。この接着
剤を10分間室温で乾燥し、5分間105℃で強制空気
オーブン中で乾燥した。得られた接着剤層は約950オ
ングストロームの乾燥厚さであった。実施例1に記載さ
れた電荷発生層及び電荷輸送層の適用及び乾燥の後、乾
燥した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡
による微小亀裂を検査した。巨大亀裂は観察されず、幾
つかの微小亀裂が観察された。
【0063】実施例4 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに本発明の接着剤層が適用されること以外は、実施
例1で記載された手順を繰り返して、別の試験サンプル
を形成した。この接着剤層塗料分散液を、95.72gのイソ
プロピルアルコールをゆっくりと添加しながら、1.07g
の非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcob
ond W260分散液、固形分34重量% 、Witco Corporation
から入手可能) 及び1.41g の自己架橋性ポリウレタンの
水性分散液(100% Witcobond W240分散液、固形分30重量
% 、Witco Corporation から入手可能) を攪拌すること
によって調製した。非自己架橋性ポリウレタンと自己架
橋性ポリウレタンの重量比60:40を有する得られた
分散液( 固形分0.8 重量% ) を、ブロッキング層(200-4
00オングストローム) の最上にガードナーコーターと0.
5 ミルのバードアプリケーターを使用して適用した。こ
の接着剤を10分間室温で乾燥し、5分間105℃で強
制空気オーブン中で乾燥した。得られた接着剤層は約1
000オングストロームの乾燥厚さであった。実施例1
に記載された電荷発生層及び電荷輸送層の適用及び乾燥
の後、乾燥した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂及
び顕微鏡による微小亀裂を検査した。巨大亀裂も微小亀
裂も観察されなかった。
【0064】実施例5 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに本発明の接着剤層が適用されること以外は、実施
例1で記載された手順を繰り返して、別の試験サンプル
を形成した。この接着剤層塗料分散液を、95.07gのイソ
プロピルアルコールと2.48g の水をゆっくりと添加しな
がら、1.07gの非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液
(100% Witcobond W260分散液、固形分34重量% 、Witco
Corporation から入手可能) 及び1.41g の自己架橋性ポ
リウレタンの水性分散液(100% Witcobond W240分散液、
固形分30重量% 、Witco Corporationから入手可能) を
攪拌することによって調製した。非自己架橋性ポリウレ
タンと自己架橋性ポリウレタンの重量比60:40を有
する得られた分散液( 固形分0.8 重量% ) をブロッキン
グ層(200-400オングストローム) の最上に適用した。こ
の接着剤を10分間室温で乾燥し、5分間105℃で強
制空気オーブン中で乾燥した。得られた接着剤層は約9
70オングストロームの乾燥厚さであった。実施例1に
記載された電荷発生層及び電荷輸送層の適用及び乾燥の
後、乾燥した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂及び
顕微鏡による微小亀裂を検査した。巨大亀裂も微小亀裂
も観察されなかった。
【0065】実施例6 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに本発明の接着剤層が適用されること以外は、実施
例1で記載された手順を繰り返して、別の試験サンプル
を形成した。この接着剤層塗料分散液を、58.51gのイソ
プロピルアルコールと39.01gのイソブチルアルコールを
ゆっくりと添加しながら、1.07g の非自己架橋性ポリウ
レタンの水性分散液(100%Witcobond W260分散液、固形
分34重量% 、Witco Corporation から入手可能) 及び1.
41g の自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witc
obond W240分散液、固形分30重量% 、Witco Corporatio
n から入手可能) を攪拌することによって調製した。非
自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポリウレタンの重
量比60:40を有する得られた分散液( 固形分0.8 重
量% ) をガードナーコーターと0.5 ミルのバードアプリ
ケーターを使用してブロッキング層(200-400オングスト
ローム) の最上に適用した。この接着剤を10分間室温
で乾燥し、5分間105℃で強制空気オーブン中で乾燥
した。得られた接着剤層は約960オングストロームの
乾燥厚さであった。実施例1に記載された電荷発生層及
び電荷輸送層の適用及び乾燥の後、乾燥した感光体の肉
眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡による微小亀裂を
検査した。巨大亀裂も微小亀裂も観察されなかった。
【0066】実施例7 実施例1で記載されたポリエステル接着剤層の堆積の代
わりに本発明の接着剤層が適用されること以外は、実施
例1で記載された手順を繰り返して、別の試験サンプル
を形成した。この接着剤層塗料分散液を、58.55gのイソ
プロピルアルコールと39.04gのイソブチルアルコールを
ゆっくりと添加しながら、1.88g の非自己架橋性ポリウ
レタンの水性分散液(100%Witcobond W260分散液、固形
分34重量% 、Witco Corporation から入手可能) 及び0.
53g の自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witc
obond W240分散液、固形分30重量% 、Witco Corporatio
n から入手可能) を攪拌することによって調製した。非
自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポリウレタンの重
量比60:40を有する得られた分散液( 固形分0.8 重
量% ) をガードナーコーターと0.5 ミルのバードアプリ
ケーターを使用してブロッキング層(200-400オングスト
ローム) の最上に適用した。この接着剤を10分間室温
で乾燥し、5分間105℃で強制空気オーブン中で乾燥
した。得られた接着剤層は約1000オングストローム
の乾燥厚さであった。実施例1に記載された電荷発生層
及び電荷輸送層の適用及び乾燥の後、乾燥した感光体の
肉眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡による微小亀裂
を検査した。巨大亀裂も微小亀裂も観察されなかった。
【0067】実施例8 光導電性画像形成部材を、3ミルの厚さを有するチタン
被覆ポリエステル(Melinex 、ICI Inc.から入手可能)
のウェブ基体を用意し、そこへグラビアコーターを使用
して2.592gの3-アミノプロピルトリエトキシシラン、0.
784gの酢酸、180gの190 プルーフ変性アルコール及び7
7.3g のヘプタンを含む溶液を適用することによって製
造した。この層をその後、135℃で10分間ゾーンオ
ーブンで乾燥した。この得られたブロッキング層は約20
0-400 オングストロームの乾燥厚さを有した。15000gの
接着剤層分散液をその後、46.99 重量% のイソプロピル
アルコールと31.33 重量% のイソブチルアルコールをゆ
っくりと添加しながら、12.35 重量% の非自己架橋性ポ
リウレタンの水性分散液(100% Witcobond W260分散液、
固形分34重量% 、Witco Corporation から入手可能) 及
び9.33重量% 自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100
% Witcobond W240分散液、固形分30重量% 、Witco Corp
oration から入手可能) を攪拌することによって調製し
た。非自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポリウレタ
ンの重量比60:40の7重量%の分散液をグラビアロ
ールを使用して毎分50フィートの速度でブロッキング
層に適用した。その接着剤層を、強制空気オーブンの8
0℃、115℃及び130℃にそれぞれ維持された3つ
の温度ゾーンを通過させることによって乾燥した。各ゾ
ーンの時間は約24−26秒であった。得られた接着剤
界面層は0.05μm の乾燥厚さを有した。約580℃で粉
末体から真空昇華されたベンゾイミダゾールペリレン
は、650nmでの光学的吸収率が85−90%になるよ
うにその接着剤層上に堆積されて、約6000オングス
トロームの厚さを有する電荷発生層を形成した。この光
発生層は電荷輸送層で保護被覆された。その電荷輸送層
はポリカーボネート重量に基づいて35重量%のN,N'-
ジフェニル-N,N'-ビス(3- メチルフェニル)-1,1'- ビフ
ェニル-4,4'-ジアミンを含む約50,000から100,000 の分
子量を有するポリカーボネート樹脂(Makrolon R,Farben
sabricken Bayer A.G.から入手可能) であった。これら
の2つの成分を、塩化メチレン及び1,1,2−トリク
ロロエタン(65/35 重量比) の混合液に溶解し、固形分
14.5% の溶液を形成した。この溶液をグラビアコートを
使用して光発生層上へ適用した。得られた上記のすべて
の層を含む感光体デバイスを、上述のゾーンの3種の温
度および時間でゾーン加熱オーブン中で乾燥して25μ
m の厚さの皮膜を形成した。乾燥した感光体の裏の塗被
されていない表面はその後、ポリカーボネートを含むア
ンチカール皮膜で被覆された。得られた感光体の肉眼で
の観察による巨大亀裂及び顕微鏡による微小亀裂を検査
した。巨大亀裂も微小亀裂も観察されなかった。
【0068】実施例9 実施例8で記載された接着剤層の堆積の代わりに本発明
の別の接着剤層が適用されること以外は、実施例8で記
載された手順を繰り返して、別の試験サンプルを形成し
た。約15000gのこの接着剤層塗料分散液を、47.32 重量
% のイソプロピルアルコールと31.54 重量% のイソブチ
ルアルコールをゆっくりと添加しながら、16.47 重量%
の非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcob
ond W260分散液、固形分34重量% 、Witco Corporation
から入手可能) 及び4.67重量% 自己架橋性ポリウレタン
の水性分散液(100% Witcobond W240分散液、固形分30重
量% 、Witco Corporation から入手可能) を攪拌するこ
とによって調製した。非自己架橋性ポリウレタンと自己
架橋性ポリウレタンの重量比80:20の固形分7重量
%の分散液をグラビアコーターアプリケーターを使用し
てブロッキング層(200-400 オングストローム) に適用
した。乾燥後のその接着剤層は1000オングストロー
ムの厚さを有した。実施例8に記載した電荷発生層、電
荷輸送層及びアンチカール層の適用及び乾燥の後、乾燥
した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂及び顕微鏡に
よる微小亀裂を検査した。巨大亀裂も微小亀裂も観察さ
れなかった。
【0069】実施例10 実施例8で記載された接着剤層の堆積の代わりに本発明
の別の接着剤層が適用されること以外は、実施例8で記
載された手順を繰り返して、別の試験サンプルを形成し
た。15000gのこの接着剤層塗料分散液を、43.69 重量%
のイソプロピルアルコールと29.13 重量% のイソブチル
アルコールをゆっくりと添加しながら、21.18 重量% の
非自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcobon
d W260分散液、固形分34重量% 、Witco Corporation か
ら入手可能) 及び6.00重量% 自己架橋性ポリウレタンの
水性分散液(100% Witcobond W240分散液、固形分30重量
% 、Witco Corporation から入手可能) を攪拌すること
によって調製した。非自己架橋性ポリウレタンと自己架
橋性ポリウレタンの重量比80:20の固形分9重量%
の分散液をグラビアコーターを使用して200-400 オング
ストロームの厚さを有するブロッキング層に適用した。
乾燥後の接着剤層は1480オングストロームの厚さを
有した。実施例8に記載した電荷発生層、電荷輸送層及
びアンチカール層の適用及びゾーン加熱オーブン中の乾
燥の後、乾燥した感光体の肉眼での観察による巨大亀裂
及び顕微鏡による微小亀裂を検査した。巨大亀裂も微小
亀裂も観察されなかった。
【0070】実施例11 実施例8で記載された接着剤層の堆積の代わりに本発明
の別の接着剤層が適用されること以外は、実施例8で記
載された手順を繰り返して、別の試験サンプルを形成し
た。約15,000g のこの接着剤層塗料分散液を、41.2重量
% のイソプロピルアルコールと27.5重量% のイソブチル
アルコールをゆっくりと添加しながら、24.4重量% の非
自己架橋性ポリウレタンの水性分散液(100% Witcobond
W260分散液、固形分34重量% 、Witco Corporation から
入手可能) 及び6.9 重量% 自己架橋性ポリウレタンの水
性分散液(100% Witcobond W240分散液、固形分30重量%
、Witco Corporation から入手可能) を攪拌すること
によって調製した。非自己架橋性ポリウレタンと自己架
橋性ポリウレタンの重量比80:20の固形分11重量
%の分散液をグラビアコーターを使用してブロッキング
層(200-400 オングストローム)の最上に適用した。ゾ
ーン−加熱オーブン中での乾燥後のその接着剤層は17
80オングストロームの厚さを有した。実施例8に記載
した電荷発生層、電荷輸送層及びアンチカール層の適用
及び乾燥の後、乾燥した感光体の肉眼での観察による巨
大亀裂及び顕微鏡による微小亀裂を検査した。巨大亀裂
も微小亀裂も観察されなかった。
【0071】実施例12 シラン−ブロッキング層が省略され、かつ接着剤層中の
非自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポリウレタンの
重量比及び接着剤層の厚さが変わること以外は、実施例
8で記載された手順を繰り返して、追加の試験サンプル
を形成した。電荷発生層とその下にある層の間の接着力
は、剥離強さ試験を使用して測定された。剥離試験はAS
TM D-93 剥離強さ試験(American Society for Testing
Materials standard methods、アメリカ標準試験法) 中
に記載されている。この試験方法は幾分、感光体の試験
のために改良されている。さらに詳しくは、レザーブレ
ードを使用して、十分に電荷発生層(及び電荷輸送層)
を下にある層から分離してグリッパーを付着させ、固定
グリッパーで下にある層を掴み、及びインストロンゲー
ジのグリッパーを使用して掴んだ端の元の位置から18
0°の角度に発生層と輸送層を逆のモードで剥離するこ
とによって、逆剥離強さが得られた。通常の剥離試験と
して知られている同様の試験は、レザーブレードを使用
して、十分に電荷発生層(及び下にある層)を上にある
電荷輸送層から分離してグリッパーを付着させ、固定の
グリッパーで電荷輸送層を掴み、及びインストロンゲー
ジのグリッパーを使用して発生層(及び下にある層)を
掴んだ端の元の位置から180°の角度に剥離すること
が必要である。接着剤層の接着力の評価において、逆剥
離強さモードは最も適当な測定方法であると思われる。
また、電荷発生層と電荷輸送層の間の接着力は通常の剥
離強さ試験の技術を使用して試験される。その試験結果
は表2に示される。表2の結果はまた、W−260分散
液からの非自己架橋性ポリウレタン由来の接着剤層が亀
裂を起こすことを示している。
【0072】 表2 チタン基体上の接着剤層Aの剥離強さ (シラン−ブロッキング層を含まない) 接着剤厚さ 剥離強さ接着剤 処理 基体 オングストロ 通常 逆 亀裂 ーム (g/cm) (g/cm) 60/40 --- PET/Ti * 〜225 6.0 3.0 なし W-260/W-240 80/20 --- PET/Ti * 〜250 5.0 3.0 なし W-260/W-240 80/20 --- PET/Ti * 〜400 8.5 5.7 なし W-260/W-240 60/40 --- PET/Ti * 〜435 4.8 5.7 なし W-260/W-240 100% --- PET/Ti * 〜435 5.7 5.7 あり W-260 * PET/Ti はチタン被覆ポリエステルである。
【0073】実施例13 接着剤層中の非自己架橋性ポリウレタンと自己架橋性ポ
リウレタンの重量比及び接着剤層の厚さが変わること以
外は、実施例8で記載された手順を繰り返して、追加の
試験サンプルを形成した。電荷発生層と基体の間の接着
力を、実施例12に記載された逆剥離強さ試験を使用し
て測定した。その試験の結果を表3に示す。耐亀裂性の
結果を予測することにおいて、剥離強さのみでは不十分
であることを指摘することは重要である。
【0074】 表3 チタン基体上の接着剤層Aの剥離強さ (シラン−ブロッキング層を含む) 接着剤厚さ 剥離強さ接着剤 処理 基体 オングストロ 通常 逆 亀裂 ーム (g/cm) (g/cm) 60/40 --- PET/Ti/Si * 〜315 4.0 4.0 なし W-260/W-240 4.0 4.0 80/20 --- PET/Ti/Si * 〜325 5.4 4.4 なし W-260/W-240 4.5 4.1 100% --- PET/Ti/Si * 〜350 5.0 4.6 あり W-260 5.0 5.0 60/40 グラビア PET/Ti/Si * 〜360 4.5 3.8 なし W-260/W-240 再清浄 4.5 4.0 * PET/Ti/Siはシラン−ブロッキング層で覆われたチタン被覆ポリエステルであ る。
【0075】シラン−ブロッキング層の不在または存在
は機械的特性に影響しなかった。しかし、シラン−ブロ
ッキング層の存在は低い相対湿度で電気的特性のより大
きい安定性を提供した。 実施例14 実施例8から実施例12で調製された感光体で実施され
たゼロクラフィーの繰り返し試験は、電荷発生層が優れ
た少なくとも73%の光学的吸収率を表すことを示し
た。また、これらの感光体は1000ボルトを越える高
い初期帯電電位、184V/sec 以下の低い暗放電電位
(VDDP ) 、光−誘導カーブの勾配に関する鋭い臨界的
電位、56ボルト以下の低い残留電位、高感度(650
nmで130V/erg/cm2 より大きい)、良好な繰り返し安
定性及び良好な環境的安定性を有した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダイアン シー リンカーン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 01810アンドーヴァー ハイ ストリー ト 58 (72)発明者 クリスチン ジェイ ターナウスキー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14617 ロチェスター リッジポート サークル 75 (56)参考文献 特開 昭63−236051(JP,A) 特開 昭49−10044(JP,A) 特開 平2−108064(JP,A) 特開 昭60−12555(JP,A) 特開 平2−167557(JP,A) 特開 昭52−82238(JP,A) 特開 平2−158745(JP,A) 特開 昭63−216059(JP,A) 特開 平2−47666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に導電性である表面を有する基体
    を用意し、自己架橋性ポリウレタン及び非自己架橋性ポ
    リウレタンを含有する水性分散液または水性ラテックス
    を適用し、前記ポリウレタンを硬化して半−相互浸透性
    の網状構造を有する連続的な接着剤層を形成し、前記接
    着剤層の上に薄い均一な電荷発生層を形成し、有機溶剤
    中に溶解したフィルム形成ポリマーを含む電荷輸送層形
    成組成物溶液の塗膜を適用し、及び前記ポリマーを硬化
    させて電荷輸送層を形成することを含む、電子写真画像
    形成部材を組み立てる方法。
JP27286191A 1990-10-26 1991-10-21 ポリウレタン接着剤層を含む電子写真画像形成部材 Expired - Fee Related JP3154300B2 (ja)

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