JP3154112B2 - 水中ポンプ - Google Patents
水中ポンプInfo
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- Japan
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- pump casing
- casing
- pump
- impeller
- suction port
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
場等において給排水に使用されたり、農業用や家庭用の
簡易給排水に使用される水中ポンプに関する。
用される水中ポンプは、通常、モーターの回転によって
羽根車を回転させて流体を吸引し、吸引された流体をモ
ーターと外側ケーシングとの間に形成された流路を通っ
て上方へと吐出するようになっている。従来の水中ポン
プの下部の断面を図3に示す。モーターにおけるロータ
ーシャフト41は、外側ケーシング内に位置されたモー
ターから下方へと延出しており、そのモーターシャフト
41の下端部に羽根車42が取り付けられている。羽根
車42は、ポンプケーシング43によって覆われてお
り、また、ポンプケーシング43全体が、周面に多数の
透孔を有するストレーナー44によって覆われている。
面部43aと、この周面部の下端面を閉塞するように配
置された底面部43bと、周面部43aの上端面に外方
へと延出するように設けられたフランジ部43cとを有
している。底面部43bの中央部には、羽根車42に対
向して吸引口43dが設けられている。
車42が、ローターシャフト41の回転によって回転す
ると、吸引口43dからポンプケーシング43内に流体
が流入し、羽根車42の回転によってポンプケーシング
43内を渦流になって通流する。そして、ポンプケーシ
ング43内を通流する流体は、遠心力によって、その上
方のモーターと外側ケーシングとの間に形成された流路
内に流入し、その流路内を通って上方に吐出される。
ポンプケーシング43は、羽根車42による高い流体圧
によって破損しないように、剛性に優れた鋳鉄等によっ
て製造されていたが、最近では、底面部43bにおける
磨耗を抑制するため、および軽量化を図るために、硬質
ゴム等の弾性体によって構成されている。ポンプケーシ
ング43を硬質ゴム等の弾性体によって形成する場合に
は、ポンプケーシング43内の高圧力に耐え得るよう
に、硬度Hs90以上の高硬度の弾性体が使用されてお
り、また、さらに剛性を高めるために、必要に応じて底
面部43aの下面に、補強リブ43fが設けられてい
る。
のような高硬度の弾性体によって構成しても、十分な強
度が得られず、羽根車42の回転によりポンプケーシン
グ43内に水等の流体を吸引する際に、ポンプケーシン
グ43が変形するおそれがある。
2の回転によってポンプケーシング43内に流体を吸引
する際に、流量が多ければ、ポンプケーシング43の軸
心部に負圧が発生する。これにより、ポンプケーシング
43における底面部43aの中央部に設けられた吸引口
43dの周縁部が上方に吸引されて、羽根車42と底面
部43b中央部との間隙が小さくなる。その結果、羽根
車42が底面部43bに接触してロックするおそれがあ
る。反対に、締切り運転の場合には、ポンプケーシング
43内に流体が流入すると、ポンプケーシング43内が
加圧されて、羽根車42と底面部43bの吸引口43d
周縁部との間隙が広くなり、吸引力が低下するおそれが
ある。
グ43の底面部43bは、補強リブ43fによって補強
されているが、それでもポンプケーシング43の変形を
完全には防止することができない。
であり、その目的は、ポンプケーシングの変形を確実に
防止することができて、羽根車のロック、吸引力の低下
を抑制できる水中ポンプを提供することにある。本発明
の他の目的は、耐磨耗性に優れた低硬度の弾性体を用い
て高強度で軽量なポンプケーシングを有する水中ポンプ
を提供することにある。
外側ケーシングとの間に流路が形成されるようにこの外
側ケーシング内に配置されたモーターと、このモーター
によって回転される羽根車と、この羽根車を内部に収容
するように外側ケーシングの下側に取り付けられてお
り、羽根車と対向する底面部に流体の吸引口が設けられ
た弾性体製のポンプケーシングと、このポンプケーシン
グの底面部を補強するように取り付けられており、吸引
口を閉塞しないように開口部が設けられた補強板と、を
具備する水中ポンプにおいて、前記補強板には、下方に
突出する複数本の凹溝が少なくとも放射方向に形成され
ているとともに、その開口部の周縁部が、ポンプケーシ
ングの底面部の吸引口の周縁部に係止されていることを
特徴とするものである。
て弾性体製のポンプケーシングの底面部に設けられた吸
引口を通って流体がポンプケーシング内に流入し、モー
ターと外側ケーシングとの間に設けられた流路を通って
流体が通流する。この際、羽根車の回転により、弾性体
製のポンプケーシングの底面部に設けられた吸引口の周
縁部に吸引力が作用したとしても、ポンプケーシングの
底面部には、下方に突出する複数本の凹溝が少なくとも
放射方向に形成された補強板が取り付けられ、かつ、該
補強板の開口部の周縁部が、ポンプケーシングの底面部
の吸引口の周縁部に係止されていることにより、補強板
の薄肉化および軽量化を図りつつポンプケーシングの底
面部が補強され、弾性体製のポンプケーシングの底面部
の変形を確実に防止することができる。この結果、羽根
車とポンプケーシングの底面部中央部との間隙の縮小に
伴う羽根車のロックや、羽根車と底面部の吸引口周縁部
との間隙の増大に伴う吸引力の低下を確実に防止するこ
とができる。
する。図1は、本発明の水中ポンプの縦断面図である。
本発明の水中ポンプは、図1に示すように、円筒状をし
た外側ケーシング12の内部に、流路13を介してモー
ター11が配置されている。このモーター11は、軸心
部にローターシャフト14が鉛直状態で回転可能に配置
されており、このローターシャフト14にローター15
が取り付けられている。ローター15の周囲には、ステ
ーターケーシング17内に取り付けられたステーター1
6が配置されている。
ーケーシング17の上側に取り付けられたカバー24が
設けられており、このカバー24と外側ケーシング12
内周面との間にも流路13が連続して設けられている。
外側ケーシング12の上面には、吐出口12aが形成さ
れており、その吐出口12aを取り囲むように、管状の
ホースカップリング25が上方へと突出した状態で取り
付けられている。このホースカップリング25にはホー
スが取り付けられるようになっており、このホースの内
部を、吐出口12aから吐出される水等の流体が通流す
る。
18によって覆われており、このオイルケーシング18
は、外側ケーシング12の下面に嵌合されたポンプ側ブ
ラケット19上に支持されている。ポンプ側ブラケット
19には、外側ケーシング12とポンプケーシング17
との間に形成された流路13内に水を流入させる3個の
流入口19aが、周方向に等しい間隔をあけて形成され
ている。
ット19を貫通して下方へと延出しており、その延出し
た部分に羽根車21が取り付けられている。この羽根車
21は、ポンプ側ブラケット19に取り付けられたポン
プケーシング22によって覆われた状態になっている。
そして、ポンプケーシング22は、周面に多数の透孔が
形成されたストレーナー27によって覆われている。
て両端面が開放された周面部22aと、この周面部22
aの底面を覆うようにボルト止めされた底面部22bと
を有している。周面部22aおよび底面部22bは、そ
れぞれ硬質ゴムによって、分割状態に構成されている。
底面部22bの中央部には吸引口22cが設けられてい
る。
周縁部は、下方に突出した厚肉部22dになっており、
この厚肉部22dの外周面に、凹溝22eが全周にわた
って形成されている。
23が取り付けられている。図2(a)はこの補強板2
3の平面図、(b)はそのA−A線における断面図、
(c)はそのB−B線における断面図である。補強板2
3の外周縁部は、周方向に等しい間隔をあけた三箇所に
切欠部がそれぞれ形成されており、各切欠部の間が外方
に突出した突出部23gになっている。各突出部23g
の周方向の一方の側部には、周方向に等しい間隔をあけ
てボルト孔23bがそれぞれ形成されている。そして、
補強板23は、各ボルト孔23bの外周側部分を除いた
全周にわたって、外周縁部が上方に折り曲げられた外縁
部23dが設けられている。また、補強板23の外周縁
部における突出部23gには、下方に突出した凹溝23
eが、外縁部23dに沿って周方向に延びるようにそれ
ぞれ設けられている。各凹溝23eにおける中央部近傍
は、補強板23の開口部23aに対して放射方向に延び
る凹溝23fにそれぞれ連続している。
22の底面部22bに当接されて、各ボルト孔23aに
挿入された各ボルト26(図1参照)が、底面部22b
を通って周面部22aにねじ込まれることにより、周面
部22a、底面部22bおよび補強板23が一体化され
ている。
設けられている。この開口部23aは、ポンプケーシン
グ22の底面部22bの中央部に設けられた吸引口22
cよりも若干大きな内径を有しており、その開口部23
aの周縁部が、ポンプケーシング22の底面部22bに
設けられた吸引口22c周縁部における厚肉部22dの
外周面の凹溝22e内に嵌合されて係止されている。
ー15の回転によってローターシャフト14が回転する
と、ポンプケーシング22内の羽根車21が回転し、ス
トレーナー27の周面に設けられた多数の透孔、および
ポンプケーシング22の底面部22bに設けられた吸引
口22cを通って、このポンプケーシング22内に流体
が流入する。ポンプケーシング22内に流入した流体
は、ポンプ側ブラケット19に設けられた流入口19a
を通って、外側ケーシング12と、ステーターケーシン
グ17およびカバー24との間の流路13内に流入して
その流路13内を通流し、外側ケーシング12上面に設
けられた吐出口12aから吐出される。
22内に流入する流体量が少ない場合には、硬質ゴムに
よって構成されたポンプケーシング22における底面部
22bは、吸引口22c周縁部がポンプケーシング22
内に引き上げられるように変形しようとする力が加わる
が、ポンプケーシング22の底面部22bは、鋼板製の
補強板23によって補強されているために、変形するお
それがない。しかも、補強板23の開口部23a周縁部
が、底面部22bの吸引口22cの周縁部に設けられた
厚肉部22dの凹溝22e内に係止されているために、
吸引口22cの周縁部の変形は確実に防止される。
が少なく、流体が連続して流入する場合には、ポンプケ
ーシング22内の圧力が高くなるために、硬質ゴム製の
底面部22bは、吸引口22cの周縁部を下方に押し下
げらるように変形する力が加わるが、この場合にも、鋼
板製の補強板23によって補強された底面部23bは変
形するおそれがない。
凹溝23eおよび23fとによって強度が著しく向上し
ているために、薄肉化して軽量化しても、ポンプケーシ
ング22の変形を確実に防止することができる。しか
も、補強板23を底面部22bおよび周面部22aと一
体化するためにボルト26によって締め付ける際にもポ
ンプケーシング22が変形するおそれがなく、ポンプケ
ーシング22のシール性が向上する。
2とモーター11のステーターケーシング17とがほぼ
同心状態になっており、両者の間に流路13が全周にわ
たって形成された全水路型の水中ポンプについて説明し
たが、本発明は、外側ケーシング12に対してステータ
ーケーシング17が偏心状態になっており、流路13が
一方の側方に偏って形成された片水路型の水中ポンプに
も適用できる。また、ポンプケーシング22は、周面部
22aと底面部22bとが分割された構成になっていた
が、周面部22aと底面部22bとが硬質ゴム等の弾性
体によって一体に構成されていてもよい。
回転により、弾性体製のポンプケーシングの底面部に設
けられた吸引口の周縁部に吸引力が作用したとしても、
ポンプケーシングの底面部には、下方に突出する複数本
の凹溝が少なくとも放射方向に形成された補強板が取り
付けられ、かつ、該補強板の開口部の周縁部が、ポンプ
ケーシングの底面部の吸引口の周縁部に係止されている
ことにより、補強板の薄肉化および軽量化を図りつつポ
ンプケーシングの底面部が補強され、弾性体製のポンプ
ケーシングの底面部の変形を確実に防止することができ
る。この結果、羽根車とポンプケーシングの底面部中央
部との間隙の縮小に伴う羽根車のロックや、羽根車と底
面部の吸引口周縁部との間隙の増大に伴う吸引力の低下
を確実に防止することができる。
る。
そのA−A線における断面図およびB−B線における断
面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】外側ケーシングとの間に流路が形成される
ようにこの外側ケーシング内に配置されたモーターと、
このモーターによって回転される羽根車と、この羽根車
を内部に収容するように外側ケーシングの下側に取り付
けられており、羽根車と対向する底面部に流体の吸引口
が設けられた弾性体製のポンプケーシングと、このポン
プケーシングの底面部を補強するように取り付けられて
おり、吸引口を閉塞しないように開口部が設けられた補
強板と、を具備する水中ポンプにおいて、前記補強板に
は、下方に突出する複数本の凹溝が少なくとも放射方向
に形成されているとともに、その開口部の周縁部が、ポ
ンプケーシングの底面部の吸引口の周縁部に係止されて
いることを特徴とする水中ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00536794A JP3154112B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 水中ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00536794A JP3154112B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 水中ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208382A JPH07208382A (ja) | 1995-08-08 |
JP3154112B2 true JP3154112B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=11609206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00536794A Expired - Lifetime JP3154112B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 水中ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154112B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6236810B2 (ja) * | 2013-03-14 | 2017-11-29 | 日本電産株式会社 | ポンプ |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP00536794A patent/JP3154112B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07208382A (ja) | 1995-08-08 |
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