JPH07208382A - 水中ポンプ - Google Patents

水中ポンプ

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JPH07208382A
JPH07208382A JP536794A JP536794A JPH07208382A JP H07208382 A JPH07208382 A JP H07208382A JP 536794 A JP536794 A JP 536794A JP 536794 A JP536794 A JP 536794A JP H07208382 A JPH07208382 A JP H07208382A
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JP
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pump casing
impeller
casing
reinforcing plate
suction port
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JP536794A
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Yoshiyuki Shiromizu
善之 白水
Kanji Yamamoto
寛治 山本
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬質ゴムによって構成されたポンプケーシング
の変形を防止する。 【構成】羽根車21を収容した硬質ゴム製のポンプケー
シング22の底面部22bの中央部には吸引口22cが
設けられており、羽根車21の回転によって流体が吸引
口22cを通ってポンプケーシング22内に流入する。
ポンプケーシング22の底面部22b下面には、鋼板製
の補強板23が取り付けられており、流体がポンプケー
シング22内に流入する際のポンプケーシング22の変
形が防止される。補強板23の中央部には、吸引口に対
応して開口部23aが形成されており、開口部23aの
周縁部が吸引口22cの周縁部に設けられた厚肉部22
dの凹溝22e内に嵌合されて係止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建築等の工事現
場等において給排水に使用されたり、農業用や家庭用の
簡易給排水に使用される水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】工事現場等において、給排水のために使
用される水中ポンプは、通常、モーターの回転によって
羽根車を回転させて流体を吸引し、吸引された流体をモ
ーターと外側ケーシングとの間に形成された流路を通っ
て上方へと吐出するようになっている。従来の水中ポン
プの下部の断面を図4に示す。モーターにおけるロータ
ーシャフト41は、外側ケーシング内に位置されたモー
ターから下方へと延出しており、そのモーターシャフト
41の下端部に羽根車42が取り付けられている。羽根
車42は、ポンプケーシング43によって覆われてお
り、また、ポンプケーシング43全体が、周面に多数の
透孔を有するストレーナー44によって覆われている。
【0003】ポンプケーシング43は、円筒状をした周
面部43aと、この周面部の下端面を閉塞するように配
置された底面部43bと、周面部43aの上端面に外方
へと延出するように設けられたフランジ部43cとを有
している。底面部43bの中央部には、羽根車42に対
向して吸引口43dが設けられている。
【0004】ポンプケーシング43内に配置された羽根
車42が、ローターシャフト41の回転によって回転す
ると、吸引口43dからポンプケーシング43内に流体
が流入し、羽根車42の回転によってポンプケーシング
43内を渦流になって通流する。そして、ポンプケーシ
ング43内を通流する流体は、遠心力によって、その上
方のモーターと外側ケーシングとの間に形成された流路
内に流入し、その流路内を通って上方に吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】羽根車42を収容する
ポンプケーシング43は、羽根車42による高い流体圧
によって破損しないように、剛性に優れた鋳鉄等によっ
て製造されていたが、最近では、底面部43bにおける
磨耗を抑制するため、および軽量化を図るために、硬質
ゴム等の弾性体によって構成されている。ポンプケーシ
ング43を硬質ゴム等の弾性体によって形成する場合に
は、ポンプケーシング43内の高圧力に耐え得るよう
に、硬度Hs90以上の高硬度の弾性体が使用されてお
り、また、さらに剛性を高めるために、必要に応じて底
面部43aの下面に、補強リブ43fが設けられてい
る。
【0006】しかしながら、ポンプケーシング43をこ
のような高硬度の弾性体によって構成しても、十分な強
度が得られず、羽根車42の回転によりポンプケーシン
グ43内に水等の流体を吸引する際に、ポンプケーシン
グ43が変形するおそれがある。
【0007】すなわち、開放運転の場合には、羽根車4
2の回転によってポンプケーシング43内に流体を吸引
する際に、流量が多ければ、ポンプケーシング43の軸
心部に負圧が発生する。これにより、ポンプケーシング
43における底面部43aの中央部に設けられた吸引口
43dの周縁部が上方に吸引されるて、羽根車42と底
面部43b中央部との間隙が小さくなる。その結果、羽
根車42が底面部43bに接触してロックするおそれが
ある。反対に、締切り運転の場合には、ポンプケーシン
グ43内に流体が流入すると、ポンプケーシング43内
が加圧されて、羽根車42と底面部43bの吸引口43
d周縁部との間隙が広くなり、吸引力が低下するおそれ
がある。
【0008】弾性体によって構成されたポンプケーシン
グ43の底面部43bは、補強リブ43fによって補強
されているが、それでもポンプケーシング43の変形を
完全には防止することができない。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、ポンプケーシングの変形を確実に
防止することができて、羽根車のロック、吸引力の低下
を抑制できる水中ポンプを提供することにある。本発明
の他の目的は、耐磨耗性に優れた低硬度の弾性体を用い
て高強度で軽量なポンプケーシングを有する水中ポンプ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の水中ポンプは、
外側ケーシングとの間に流路が形成されるようにこの外
側ケーシング内に配置されたモーターと、このモーター
によって回転される羽根車と、この羽根車を内部に収容
するように外側ケーシングの下側に取り付けられてお
り、羽根車と対向する底面部に流体の吸引口が設けられ
た弾性体製のポンプケーシングと、このポンプケーシン
グの底面部を補強するように取り付けられており、吸引
口を閉塞しないように開口部が設けられた補強板と、を
具備するものであり、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0011】また、前記補強板は、開口部の周縁部が、
ポンプケーシングの底面部の周囲に係止されている。
【0012】さらに、前記補強板は、高強度を必要とす
る部分が、下方に突出する凹溝によって補強されてい
る。
【0013】
【作用】本発明の水中ポンプでは、羽根車の回転によっ
てポンプケーシングの底面部に設けられた吸引口を通っ
て流体がポンプケーシング内に流入し、モーターと外側
ケーシングとの間に設けられた流路を通って流体が通流
する。羽根車の回転によって、羽根車に対向した吸引口
の周縁部が吸引される際に、吸引口に対応して設けられ
た補強板の開口部の周縁部が、吸引口の周縁部に係止さ
れていることにより、ポンプケーシングの底面部の変形
が確実に防止される。補強板は、高強度を必要とする部
分を、下方に突出する凹溝によって補強することによ
り、薄肉化および軽量化が図れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の水中ポンプの縦断面図である。
本発明の水中ポンプは、図1に示すように、円筒状をし
た外側ケーシング12の内部に、流路13を介してモー
ター11が配置されている。このモーター11は、軸心
部にローターシャフト14が鉛直状態で回転可能に配置
されており、このローターシャフト14にローター15
が取り付けられている。ローター15の周囲には、ステ
ーターケーシング17内に取り付けられたステーター1
6が配置されている。
【0015】外側ケーシング12の上部には、ステータ
ーケーシング17の上側に取り付けられたカバー24が
設けられており、このカバー24と外側ケーシング12
内周面との間にも流路13が連続して設けられている。
外側ケーシング12の上面には、吐出口12aが形成さ
れており、その吐出口12aを取り囲むように、管状の
ホースカップリング25が上方へと突出した状態で取り
付けられている。このホースカップリング25にはホー
スが取り付けられるようになっており、このホースの内
部を、吐出口12aから吐出される水等の流体が通流す
る。
【0016】モーター11の下面は、オイルケーシング
18によって覆われており、このオイルケーシング18
は、外側ケーシング12の下面に嵌合されたポンプ側ブ
ラケット19上に支持されている。ポンプ側ブラケット
19には、外側ケーシング12とポンプケーシング17
との間に形成された流路13内に水を流入させる3個の
流入口19aが、周方向に等しい間隔をあけて形成され
ている。
【0017】ローターシャフト14は、ポンプ側ブラケ
ット19を貫通して下方へと延出しており、その延出し
た部分に羽根車21が取り付けられている。この羽根車
21は、ポンプ側ブラケット19に取り付けられたポン
プケーシング22によって覆われた状態になっている。
そして、ポンプケーシング22は、周面に多数の透孔が
形成されたストレーナー27によって覆われている。
【0018】ポンプケーシング22は、ほぼ円筒状をし
て両端面が開放された周面部22aと、この周面部22
aの底面を覆うようにボルト止めされた底面部22bと
を有している。周面部22aおよび底面部22bは、そ
れぞれ硬質ゴムによって、分割状態に構成されている。
底面部22bの中央部には吸引口22cが設けられてい
る。
【0019】底面部22bに設けられた吸引口22cの
周縁部は、下方に突出した厚肉部22dになっており、
この厚肉部22dの外周面に、凹溝22eが全周にわた
って形成されている。
【0020】底面部22bの下面には、例えば鋼板を切
り抜いて形成された補強板23が取り付けられている。
図2はこの補強板23の平面図である。補強板23の外
周縁部は、周方向に等しい間隔をあけた三箇所に切欠部
がそれぞれ形成されており、各切欠部の間が外方に突出
した突出部23gなっている。各突出部23gの周方向
の一方の側部には、周方向に等しい間隔をあけてボルト
孔23bがそれぞれ形成されている。そして、補強板2
3は、ポンプケーシング22の底面部22bに当接され
て、各ボルト孔23aに挿入された各ボルト26(図1
参照)が、底面部22bを通って周面部22aにねじ込
まれることにより、周面部22a、底面部22bおよび
補強板23が一体化されている。
【0021】補強板23の中央部には、開口部23aが
設けられている。この開口部23aは、ポンプケーシン
グ22の底面部22bの中央部に設けられた吸引口22
cよりも若干大きな内径を有しており、その開口部23
aの周縁部が、ポンプケーシング22の底面部22bに
設けられた吸引口22c周縁部における厚肉部22dの
外周面の凹溝22e内に嵌合されて係止されている。
【0022】このような構成の水中ポンプでは、ロータ
ー15の回転によってローターシャフト14が回転する
と、ポンプケーシング22内の羽根車21が回転し、ス
トレーナー27の周面に設けられた多数の透孔、および
ポンプケーシング22の底面部22bに設けられた吸引
口22cを通って、このポンプケーシング22内に流体
が流入する。ポンプケーシング22内に流入した流体
は、ポンプ側ブラケット19に設けられた流入口19a
を通って、外側ケーシング12と、ステーターケーシン
グ17およびカバー24との間の流路13内に流入して
その流路13内を通流し、外側ケーシング12上面に設
けられた吐出口12aから吐出される。
【0023】羽根車21の回転によりポンプケーシング
22内に流入する流体量が少ない場合には、硬質ゴムに
よって構成されたポンプケーシング22における底面部
22bは、吸引口22c周縁部がケーシングポンプ22
内に引き上げられるように変形しようとする力が加わる
が、ポンプケーシング22の底面部22bは、鋼板製の
補強板23によって補強されているために、変形するお
それがない。しかも、補強板23の開口部23a周縁部
が、底面部22bの吸引口22cの周縁部に設けられた
厚肉部22dの凹溝22e内に係止されているために、
吸引口22cの周縁部の変形は確実に防止される。
【0024】ポンプケーシング22内へ流入する流体量
が少なく、流体が連続して流入する場合には、ポンプケ
ーシング22内の圧力が高くなるために、硬質ゴム製の
底面部22bは、吸引口22cの周縁部を下方に押し下
げらるように変形する力が加わるが、この場合にも、鋼
板製の補強板23によって補強された底面部23bは変
形するおそれがない。
【0025】図3は補強板23の他の実施例を示すもの
であり、図3(a)はその補強板23の平面図、(b)
はそのA−A線における断面図、(c)はそのB−B線
における断面図である。この補強板23は、各ボルト孔
23bの外周側部分を除いた全周にわたって、外周縁部
が上方に折り曲げられた外縁部23dが設けられてい
る。また、補強板23の外周縁部における突出部23g
には、下方に突出した凹溝23eが、外縁部23dに沿
って周方向に延びるようにそれぞれ設けられている。各
凹溝23eにおける中央部近傍は、補強板23の開口部
23aに対して放射方向に延びる凹溝23fにそれぞれ
連続している。
【0026】このような構成の補強板23では、外縁部
23dと、各凹溝23eおよび23fとによって強度が
著しく向上しているために、薄肉化して軽量化しても、
ポンプケーシング23の変形を確実に防止することがで
きる。しかも、補強板23を底面部22bおよび周面部
22aと一体化するためにボルト26によって締め付け
る際にもポンプケーシング23が変形するおそれがな
く、ポンプケーシング23のシール性が向上する。
【0027】なお、上記各実施例では、外側ケーシング
12とモーター11のステーターケーシング17とがほ
ぼ同心状態になっており、両者の間に流路13が全周に
わたって形成された全水路型の水中ポンプについて説明
したが、本発明は、外側ケーシング12に対してステー
ターケーシング17が偏心状態になっており、流路13
が一方の側方に偏って形成された片水路型の水中ポンプ
にも適用できる。また、ポンプケーシング22は、周面
部22aと底面部22bとが分割された構成になってい
たが、周面部22aと底面部22bとが硬質ゴム等の弾
性体によって一体に構成されていてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の水中ポンプは、このように、弾
性体によって構成されたポンプケーシングの変形が補強
板によって防止されるようになっているために、羽根車
のロックおよび吸引力の低下を確実に防止することがで
きる。補強板の開口部が、ポンプケーシングにおける底
面部の吸引口周縁部に係止されることによって、底面部
の変形がさらに確実に防止される。さらに、補強板に補
強用の凹溝を形成することによって、補強板は薄肉化お
よび軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中ポンプの一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】その水中ポンプに使用される補強板の平面図で
ある。
【図3】(a)は補強板の他の実施例の平面図、(b)
は(a)のA−A線における断面図、(c)は(a)の
B−B線における断面図である。
【図4】従来の水中ポンプの一例を示す要部の縦断面図
である。
【符号の説明】
11 モーター 12 外側ケーシング 13 流路 14 ローターシャフト 15 ローター 16 ステーター 17 ステーターケーシング 19 ポンプ側ブラケット 21 羽根車 22 ポンプケーシング 22a 周面部 22b 底面部 22c 吸引口 23 補強板 23a 開口部 23b ボルト孔 23d 外縁部 23e 凹溝 23f 凹溝 27 ストレーナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側ケーシングとの間に流路が形成され
    るようにこの外側ケーシング内に配置されたモーター
    と、 このモーターによって回転される羽根車と、 この羽根車を内部に収容するように外側ケーシングの下
    側に取り付けられており、羽根車と対向する底面部に流
    体の吸引口が設けられた弾性体製のポンプケーシング
    と、 このポンプケーシングの底面部を補強するように取り付
    けられており、吸引口を閉塞しないように開口部が設け
    られた補強板と、 を具備することを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記補強板は、開口部の周縁部が、ポン
    プケーシングの底面部の周囲に係止されている請求項1
    に記載の水中ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記補強板は、高強度を必要とする部分
    が、下方に突出する凹溝によって補強されている請求項
    1に記載の水中ポンプ。
JP00536794A 1994-01-21 1994-01-21 水中ポンプ Expired - Lifetime JP3154112B2 (ja)

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JP00536794A JP3154112B2 (ja) 1994-01-21 1994-01-21 水中ポンプ

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JP00536794A JP3154112B2 (ja) 1994-01-21 1994-01-21 水中ポンプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177881A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Nippon Densan Corp ポンプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014177881A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Nippon Densan Corp ポンプ

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