JP3200725B2 - 水中ポンプ - Google Patents

水中ポンプ

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JP3200725B2
JP3200725B2 JP09505894A JP9505894A JP3200725B2 JP 3200725 B2 JP3200725 B2 JP 3200725B2 JP 09505894 A JP09505894 A JP 09505894A JP 9505894 A JP9505894 A JP 9505894A JP 3200725 B2 JP3200725 B2 JP 3200725B2
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新吾 黒田
寛治 山本
昭則 梅田
善之 白水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建築等の工事現
場等における給排水のため、あるいは、農業用や家庭用
の簡易給排水のために使用される水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】工事現場等において、給排水のために使
用される水中ポンプは、通常、ポンプケーシング内のポ
ンプ室に配置された羽根車を、ポンプケーシングの上側
に配置されたモーターによって回転させることによっ
て、流体をポンプ室内に吸引し、吸引した流体を、羽根
車の回転による遠心力によってポンプ室から流出させる
ようになっている。ポンプ室から流出された流体は、例
えば、モーターと外側ケーシングとの間に形成された流
路内に流入し、この流路内を渦流となって上方に通流し
て、外側ケーシングの上面に設けられた吐出口から吐出
されるようになっている。
【0003】モーターのローターシャフトは、ステータ
ーケーシングの底面を貫通して下方に延出しており、ス
テーターケーシングの底面に取り付けられたシールブラ
ケットを貫通している。ローターシャフトの下端部は、
シールブラケットに取り付けられたポンプケーシング内
のポンプ室内に位置しており、その下端部に羽根車が取
り付けられている。
【0004】近時、水中ポンプを軽量化すると共に耐磨
耗性を向上させるために、ポンプケーシングおよび羽根
車を、従来の鋳物よりも軽く、しかも、耐磨耗性に優れ
た硬質ゴム等によって構成することが行われている。こ
のような水中ポンプのポンプケーシングは、鋳物のよう
に中子を使用した型抜きができないために、上面を開放
するか、上面および下面の両方を開放した構造にするこ
とが一般的である。
【0005】しかし、ポンプケーシング内のポンプ室内
に流入する流体には、通常、土砂等が混入しているため
に、ポンプケーシング内に鋳物やアルミニウム製のシー
ルブラケットの下面が露出していると、露出したシール
ブラケット下面が、流体と共にポンプ室内を流動する土
砂によって傷つけられたり、磨耗するという問題があ
る。特に、ポンプの軽量化のためにシールブラケットを
アルミニウム製にした場合、シールブラケットの磨耗は
著しい。
【0006】このような問題を解決するために、シール
ブラケットの下面を、硬質ゴム等の弾性体によって構成
された上面カバーによって覆うことが行われている。こ
の上面カバーは、中心部に貫通孔を有しており、シール
ブラケットの中心部においてローターシャフトの周囲を
取り囲むように下方に突出したボス部に嵌合されて、シ
ールブラケットの下面に圧接された状態で支持されてい
る。
【0007】ポンプ室内は、羽根車の回転によって遠心
力が作用しており、その遠心力によるポンプ室内の圧力
分布は、中心部から外周側になるにつれて順次上昇した
状態になっている。このために、羽根車の遠心力によっ
てポンプ室内から流出される流体は、ポンプ室内の中心
付近よりも高圧になっており、上面カバーとシールブラ
ケットとの間隙内に浸入した状態になると、ポンプ室内
との圧力差によって上面カバーの中心部に力が作用し、
上面カバーは、シールブラケットから容易に浮き上がる
おそれがある。
【0008】上面カバーがシールブラケットから浮き上
がると、羽根車に接触して羽根車が回転されなくなって
しまう。特に、水中ポンプが締切り状態に近い吐出圧力
が大きい場合に、上面カバーが浮き上がって羽根車に接
触しやすくなる。
【0009】上面カバーがシールブラケットから浮き上
がることを防止するために、硬質ゴム等の弾性体によっ
て構成された上面カバーの貫通孔内径を、アルミニウム
製のシールブラケットのボス部外径に対して小さくし、
はめ合いをきつくして上面カバーを強く嵌合させること
が行われている。また、シールブラケットのボス部を大
径にすると共に、上面カバーの貫通孔を大径にして、上
面カバーの外周縁部と内周縁部との距離を小さくするこ
とにより、両者の間の圧力差を小さくすることも行われ
ている。
【0010】さらに、上面カバー内に、金属により構成
された平板状の補強板を埋設して、上面カバー自体の強
度を向上させ、上面カバーがポンプ室内の圧力差によっ
て浮き上がることを防止することも実施されている。
【0011】また、実開平4−49687号公報には、
上面カバーとシールブラケットとの間に流体が浸入する
ことを防止するために、ポンプケーシングに、上面カバ
ーの外周縁部下面を支持するための支持座を形成し、そ
の支持座にて支持される上面カバーの外周縁部をシール
ブラケットに圧接する構成が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上面カバーとシールブ
ラケットのボス部とのはめ合いをきつくすると、上面カ
バーの貫通孔をシールブラケットのボス部に嵌合させる
ための作業が困難になり、水中ポンプの組み立て作業効
率が低下するという問題がある。
【0013】また、シールブラケットにおけるボス部の
外径を大きくして、上面カバーの外周縁部に対する内周
縁部の圧力を小さくする構成では、アルミニウム等の磨
耗しやすい材質で構成されたシールブラケットのボス部
下面が、ポンプ室内に大きく露出した状態になり、その
ボス部下面が流体内に混入した土砂等によって磨耗する
ために、水中ポンプの耐久性が著しく低下するという問
題がある。
【0014】さらに、上面カバーを補強板によって補強
する構成では、補強板を所定の位置に位置決めした状態
で硬質ゴム製の上面カバーを成形する必要があり、上面
カバーの製造効率が著しく低下し、また、金属製の補強
板を使用することにより経済性も損なわれる。
【0015】実開平4−49687号公報に開示された
構成では、ポンプケーシングに上面カバーの外周縁部が
支持される支持座を精密に形成しなければ、上面カバー
の外周面に沿って流体が流動し、上面カバーとシールブ
ラケットとの間に流体が浸入するおそれがある。
【0016】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、シールブラケットの下面に取り付
けられる上面カバーが、シールブラケットから容易に浮
き上がるおそれがなく、しかも、上面カバーを容易に組
み立てることができて経済性にも優れた水中ポンプを提
供することにある。本発明の他の目的は、上面カバーと
シールブラケットとの間に流体が浸入することを確実に
防止することにより、上面カバーの浮き上がりを防止す
る水中ポンプを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の水中ポンプは、
モーターのローターシャフトが、モーターの下側に取り
付けられたシールブラケットを貫通して、シールブラケ
ットの下側に取り付けられたポンプケーシング内のポン
プ室内に下端部が位置しており、そのローターシャフト
の下端部に羽根車が取り付けられた水中ポンプであっ
て、前記ポンプケーシングの上面を覆う上面カバーが、
前記シールブラケットの下面に圧接されており、この上
面カバーに、上下方向に貫通する圧力バランス孔が設け
られていることを特徴とするものであり、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0018】また、本発明の水中ポンプは、モーターの
ローターシャフトが、モーターの下側に取り付けられた
シールブラケットを貫通して、シールブラケットの下側
に取り付けられたポンプケーシング内のポンプ室内に下
端部が位置しており、そのローターシャフトの下端部に
羽根車が取り付けられた水中ポンプであって、前記ポン
プケーシングの上面を覆う上面カバーが、前記シールブ
ラケットの下面に圧接されており、この上面カバーの外
周縁部上面に、全周にわたって連続したシール用突起部
が設けられていることを特徴とするものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0019】
【作用】本発明の水中ポンプでは、ポンプケーシング内
の羽根車が回転されることにより、ポンプケーシング内
に流体が流入して、羽根車の回転による遠心力によって
流体がポンプケーシングから吐出される。ポンプケーシ
ング内を流動する流体は、ポンプケーシングの上面を覆
う上面カバーの内周縁部を、羽根車側に牽引するが、上
面カバーに設けられた圧力バランス孔により上面カバー
の上面と下面との圧力差が減圧されて、上面カバーがシ
ールブラケット下面に密着された状態で保持される。こ
れにより、上面カバーがシールブラケットから浮き上が
ることが防止される。
【0020】また、遠心力によってポンプ室から吐出さ
れた流体が上面カバーとシールブラケットの間隙内に流
入しようとしても、上面カバーの外周縁部上面に形成さ
れたシール用突起部によって、上面カバーとシールブラ
ケットとの間に浸入することが防止される。これによっ
ても、上面カバーがシールブラケットから浮き上がるこ
とが防止される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の水中ポンプの縦断面図である。
本発明の水中ポンプは、図1に示すように、上面が閉塞
された円筒状の外側ケーシング10と、この外側ケーシ
ング10の軸心部に外側ケーシング10とは間隙をあけ
た状態で配置されたモーター20と、モーター20の下
側に取り付けられたポンプケーシング30とを有してい
る。
【0022】モーター20は、外側ケーシング10に対
してほぼ同心状態になった円筒状のステーターケーシン
グ24と、このステーターケーシング24の軸心部を鉛
直状態で挿通するローターシャフト21と、このロータ
ーシャフト21に外嵌状態で取り付けられたローター2
2と、ローター22を取り囲むようにステーターケーシ
ング24の内周面に取り付けられたステーター23とを
有している。ステーターケーシング24と外側ケーシン
グ10とは、全周にわたって適当な間隔があけられてお
り、その間隔が流路13として外側ケーシング10の上
下方向にわたって連通している。
【0023】外側ケーシング10の上面には、流路13
に連通する吐出口12が、外側ケーシング10の軸心か
ら偏心した側部に形成されており、この吐出口12を取
り囲むホースニップル14が、外側ケーシング10の上
面に、上方に突出するように取り付けられている。そし
て、このホースニップル14にホース(図示せず)が取
り付けられるようになっている。
【0024】ステーターケーシング24は上端面が開放
されており、その内部に嵌合された軸受けプレート27
によって上端面が閉塞されている。また、ステーターケ
ーシング24の下端面は、底面部24aによって閉塞さ
れている。ステーターケーシング24の上方には、中空
の上部ケーシング25が取り付けられており、この上部
ケーシング25内に、コンデンサー26等の電気部品が
収容されている。上部ケーシング25は、外側ケーシン
グ10の上端部内に位置しており、両者の間も流路13
が通過している。
【0025】モーター20の軸心部に配置されたロータ
ーシャフト21の上端部には、軸受け28が取り付けら
れ、軸受けプレート27の中心部で回転可能に支持され
ている。ローターシャフト21の下端部は、ステーター
ケーシング24の底面部24aを貫通して下方に延出し
ており、ローターシャフト21の下部はステーターケー
シング24の底面部24aにおいて軸受け29によって
回転可能に支持されている。
【0026】ステーターケーシング24の底面部24a
から延出したローターシャフト21の下端部は、ステー
ターケーシング24の下側に取り付けられたシールブラ
ケット41を貫通して、ポンプケーシング30内のポン
プ室31内に位置されている。シールブラケット41
は、ステーターケーシング24の底面部24aとは適当
な間隔をあけた状態になっており、ステーターケーシン
グ24の底面部24aとシールブラケット41との間に
位置するローターシャフト21に、メカニカルシール4
2が嵌合されている。ポンプ室31内に延出したロータ
ーシャフト21の下端部には羽根車51が取り付けられ
ている。
【0027】ポンプケーシング30は、上面および下面
が開放された概略円筒状をしており、開放された上面に
円板状の上面カバー34が嵌合されて、シールブラケッ
ト41の下面に圧接されている。
【0028】ポンプケーシング30の下面は、中心部に
吸引口43を有する硬質ゴム製のサクションプレート4
2によって覆われており、サクションプレート42の下
面には、板金製のサクションカバー52が取り付けられ
ている。ポンプケーシング30とサクションプレート4
2およびサクションカバー52とは、複数のボルト32
によってシールブラケット41に一体的に取り付けられ
ている。ポンプケーシング30、サクションプレート4
2、およびサクションカバー52は、ストレーナー44
によって覆われた状態になっている。
【0029】ポンプケーシング30および羽根車51は
硬質ゴム等の弾性体によって構成されているのに対し
て、シールブラケット41はアルミニウムによって構成
されている。
【0030】ポンプケーシング30の上端面を覆う円板
状の上面カバー34は、硬質ゴムによって成形されてお
り、その中央部には、貫通孔34aが設けられている。
この貫通孔34aは、シールブラケット41の軸心部下
面からローターシャフト21に沿って下方へ突出するよ
うに設けられたボス部41aに嵌合されている。このボ
ス部41a内には、オイルシール41bが配置されてい
る。
【0031】上面カバー34の外周面は、上側になるに
つれて直径が大きくなるテーパー状になっている。この
上面カバー34に対向したポンプケーシング30の上部
内周面も同様に傾斜したテーパー状になっており、両者
が相互に圧接された状態になっている。
【0032】図2は上面カバー34の平面図、図3はそ
の断面図である。上面カバー34の上面の外周縁部に
は、上方に突出するシール用突起部34bが全周にわた
って連続して設けられている。このシール用突起部34
bは、シールブラケット41の下面に圧接されて、シー
ルブラケット41の下面と上面カバー34の上面との間
に、ポンプケーシング30から吐出された高圧になった
水が、上面カバー34の外周から圧力の低い内周に浸入
することを防止するようになっている。
【0033】上面カバー34には、中央部の貫通孔34
aに近接して、3つの圧力バランス孔34dが、貫通孔
34aとは同心状態になった一つの円上に、周方向に等
しい間隔をあけて設けられており、さらに、その円より
も大きな同心円上に、3つの圧力バランス孔34eが、
周方向に等しい間隔をあけて設けられている。各圧力バ
ランス孔34dおよび34eは、上面カバー34を上下
方向に貫通した状態になっている。
【0034】このような構成の水中ポンプでは、モータ
ー20のローター22が回転されることによってロータ
ーシャフト21が回転すると、ポンプケーシング30内
のポンプ室31内に配置された羽根車51が回転し、ス
トレーナー44の周面に設けられた多数の透孔、および
サクションカバー42に設けられた吸引口43を通っ
て、このポンプケーシング30内に流体が流入する。ポ
ンプケーシング30内に流入した流体は、ポンプケーシ
ング30に設けられた連通口およびシールブラケット4
1に設けられた貫通孔を通って、外側ケーシング10
と、ステーターケーシング24および上部ケーシング2
5との間の流路13内に流入する。
【0035】流路13内に流入した水は、渦流となって
上方へと移動し、外側ケーシング10の上面に形成され
た吐出口12から吐出される。
【0036】ポンプケーシング30のポンプ室31内に
流入した流体が、羽根車51による遠心力によってポン
プ室31内を外周側に移動すると、ポンプケーシング3
0のポンプ室31は、中心部に近いほどポンプ室31に
おける水の圧力は低くなり、反対に、ポンプケーシング
30の外周部では水の圧力は高くなって、ポンプケーシ
ング30からは高圧の水が吐出される。その高圧水が上
面カバー34とシールブラケット41との間隙に浸入す
ると、上面カバー34は、ポンプケーシング30内との
圧力差によって、中心部がポンプ室31内に浮き上がろ
うとする。
【0037】しかし、上面カバー34の内周部には、圧
力バランス孔34dおよび34eが設けられているため
に、これらの圧力バランス孔34dおよび34eによっ
て、ポンプ室31内における圧力差が解消され、上面カ
バー34の中心部がポンプ室31内へ吸引されることが
防止される。これにより、上面カバー34がシールブラ
ケット41から浮き上がることが防止される。
【0038】また、上面カバー34の外周縁部上面に
は、シール用突起部34bが形成されているために、こ
のシール用突起部34bによって、上面カバー34とシ
ールブラケット41との間へ水が浸入することも防止さ
れる。これによっても、上面カバー34がシールブラケ
ット41から浮き上がることが防止される。
【0039】このように、上面カバー34の内周縁部が
シールブラケット41から浮き上がらず、しかも、上面
カバー34とシールカバー41との間に流体が浸入する
おそれもないために、特に、締切り状態での運転のよう
に吐出圧力が大きい場合にも、上面カバー34がシール
ブラケット41のボス部41aから浮き上がるするおそ
れがなく、従って、上面カバー34が、回転する羽根車
51に接触してロックするおそれもない。
【0040】上面カバー34は、各圧力バランス孔34
dおよび34eによってシールブラケット41からの浮
き上がりが防止されるために、中心部の貫通孔34aと
シールブラケット41のボス部41aとのはめ合いをき
つくした状態で上面カバー34をボス部41aに嵌合す
る必要がない。従って、上面カバー34の貫通孔34a
とシールブラケット41のボス部41aとの嵌合が容易
になり、組み立て作業効率は著しく向上する。また、シ
ールブラケット41のボス部41aを大径にする必要も
ないために、そのボス部41aがポンプ室31内に露出
する表面積を小さくすることができ、ボス部41aの磨
耗が抑制される。さらには、上面カバー34は補強板等
によって補強する必要がないために、製造が容易になる
とともに、経済性も損なわれない。
【0041】
【発明の効果】本発明の水中ポンプは、このように、ポ
ンプケーシングの上面を覆ってシールブラケットに圧接
される上面カバーに、上下方向に貫通する圧力バランス
孔が設けられているために、ポンプケーシング内に羽根
車の回転による圧力差が生じても、上面カバーがシール
ブラケットから浮き上がるおそれがない。また、上面カ
バーとシールブラケットとの間に流体が浸入すること
が、上面カバーの外周縁部上面に設けられたシール用突
起部により防止されることによっても、上面カバーのシ
ールブラケットからの浮き上がりが防止される。従っ
て、本発明の水中ポンプは、吐出圧力が上昇しても、上
面カバーがシールブラケットから浮き上がって羽根車の
回転を阻害するおそれがない。
【0042】上面カバーは、製造が容易であって安価に
製造でき、また、シールブラケットに対する取り付けも
容易である。さらには、上面カバーは、磨耗しやすいシ
ールブラケットを広く覆った状態になっているために、
水中ポンプ自体の耐久性も著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中ポンプの一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】その水中ポンプに使用される上面カバーの平面
図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
10 外側ケーシング 12 吐出口 13 流路 20 モーター 21 ローターシャフト 22 ローター 23 ステーター 24 ステーターケーシング 25 上部ケーシング 30 ポンプケーシング 31 ポンプ室 34 上面カバー 34a 貫通孔 34b シール用突起部 34d 圧力バランス孔 34e 圧力バランス孔 41 シールブラケット 51 羽根車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白水 善之 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社 産機システム事業部内 (56)参考文献 特開 平5−141387(JP,A) 特開 平6−229391(JP,A) 実開 平4−49687(JP,U) 実開 平4−49688(JP,U) 実開 昭63−98497(JP,U) 実開 昭57−114198(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターのローターシャフトが、モータ
    ーの下側に取り付けられたシールブラケットを貫通し
    て、シールブラケットの下側に取り付けられたポンプケ
    ーシング内のポンプ室内に下端部が位置しており、その
    ローターシャフトの下端部に羽根車が取り付けられた水
    中ポンプであって、 前記ポンプケーシングの上面を覆う上面カバーが、前記
    シールブラケットの下面に圧接されており、この上面カ
    バーに、上下方向に貫通する圧力バランス孔が設けられ
    ていることを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 モーターのローターシャフトが、モータ
    ーの下側に取り付けられたシールブラケットを貫通し
    て、シールブラケットの下側に取り付けられたポンプケ
    ーシング内のポンプ室内に下端部が位置しており、その
    ローターシャフトの下端部に羽根車が取り付けられた水
    中ポンプであって、 前記ポンプケーシングの上面を覆う上面カバーが、前記
    シールブラケットの下面に圧接されており、この上面カ
    バーの外周縁部上面に、全周にわたって連続したシール
    用突起部が設けられていることを特徴とする水中ポン
    プ。
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