JP3154092B2 - 地下式消火栓 - Google Patents

地下式消火栓

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JP3154092B2
JP3154092B2 JP11419497A JP11419497A JP3154092B2 JP 3154092 B2 JP3154092 B2 JP 3154092B2 JP 11419497 A JP11419497 A JP 11419497A JP 11419497 A JP11419497 A JP 11419497A JP 3154092 B2 JP3154092 B2 JP 3154092B2
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、伸縮可能な放水機構
部を有し、かつ、地下に設置して使用する地下式消火栓
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伸縮可能な放水機構部を有し、か
つ、地下に設置して使用する地下式消火栓は、一般に内
部に弁機構を備え、この弁機構を操作する操作軸を外部
に導出したその上端にハンドルを備えた筒状の導水筐の
側面に、有底の案内筒内に昇降筒を摺動可能に密嵌して
成る放水機構部を連結した構成の消火栓本体から成り、
かつ、前記昇降筒の先端部に、消防用ホースの接続金具
と接続可能な接続機構を備えて成り、このように構成さ
れた消火栓は、地下に設けられて上面が開閉蓋により閉
じられたボックス内に設置されると共に、導水筐の下端
部は地下に埋設された送水管にフランジを介して接続さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来構成の消火栓本体及びその他の多くの部品は、専ら鋳
鉄から成るのて、肉厚が分厚くなってかなりの重量とな
り、そのため、運搬取り扱いに不便であると共に、施工
作業に手数を要し、また鋳造後、錆損を防止するために
塗装を施す工程を必要とするので、製作に手数を要し、
また塗装部分がはげて見苦しくなると共に、耐腐食性に
弱いので、可動部分が錆損して消火作業時に支障が生じ
る惧れがあり、そのため定期的に点検補修を繰返しおこ
なわなければならないという煩わしさがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本願は主として
消火栓本体の構成に改良を加えて、軽量化でき、かつ耐
腐食性に強いステンレスにより製作することを可能なら
しめたもので、下端が地下に埋設した送水管に接続され
る導水筐の側面に、有底の案内筒内に先端に接続筒を固
着した昇降筒を摺動可能に密嵌した放水機構部の前記案
内筒の側面を連結して成る消火栓本体の前記導水筐に、
弁機構と該弁機構を開閉操作する外部操作可能な操作機
構とを装備し、前記接続筒の先端部に消防用ホースの接
続金具と接続する接続機構を備えて成る地下式消火栓に
おいて、前記導水筐を、側面に流出口部を有したステン
レス製の胴部と、下端にフランジを設け、側面が前記胴
部の下端開口部に固着されたステンレス製の導水口部
と、前記操作機構を回転可能に支承し、かつ、前記胴部
の上端に取外し可能に装着されたステンレス製の蓋板と
から構成し、前記放水機構部の案内筒、昇降筒及び接続
筒をそれぞれステンレスパイプから構成すると共に、案
内筒側面に流入口部を設け、この流入口部と前記流出口
部とをステンレスパイプから成る連結手段により連結し
たことを特徴とするものであり、好ましくは、胴部と導
水口部、胴部と連結手段、連結手段と案内筒及び昇降筒
と接続筒とをそれぞれイナート熔接により固着して成
る。
【0005】導水筐は具体的には、胴部の上端に外方に
張り出すリング状の下鍔片を固着し、かつ蓋板の下部内
周に前記下鍔片の内周と密嵌する案内リングを固着する
と共に、蓋板の下端外周に上鍔片を屈曲して一体に設
け、この上鍔片と前記下鍔片とをパッキングを介して、
ねじ軸により緊締して成り、好ましくは、下鍔片と、案
内リングとがそれぞれステンレスから成り、下鍔片と胴
部、案内リングと蓋板とをそれぞれイナート熔接により
固着して成る。
【0006】また本願において、弁機構が、導水口部の
上端面を封口する弁板から成り、操作機構が、蓋板の中
心部を貫通して上下方向に延び、上端にハンドルを、下
部に弁機構をそれぞれ設けると共に外周に雄ねじを有し
たステンレス製の操作軸と、中間部が蓋板の中心部に固
着されて前記操作軸を回転可能に支承し、かつ、前記雄
ねじと螺合する雌ねじとを有した弁箱とから成る。上記
において弁箱が、蓋板の中心部を貫通して上下方向に延
びると共に、操作軸を回転可能に支承し、かつ、上部外
周に操作駒を設けた筒状の内弁箱と、上部が蓋板の中心
部に固着されて導水筐内に延びて内部に前記内弁箱を嵌
合する筒状の外弁箱と、内周に雌ねじを有して前記外弁
箱内に嵌合する雌ねじリングとから構成され、前記内弁
箱と外弁箱とをねじ螺合により連結することにより、内
弁箱の下面と外弁箱の底部との間で雌ねじリングを狭着
して成り、好ましくは、内弁箱と外弁箱と雌ねじリング
とがステンレス製のパイプから成り、外弁箱と蓋板とを
イナート熔接により固着する。
【0007】上記において、水の流れを良好にするため
に、導水筐の胴部を球状に膨形して成る。また消火栓の
据付け、取扱い並びに補修作業を容易にするために、連
結手段を、2分割すると共に、これらを分割可能に、か
つ、水密状態に接合して成り、好ましくは、一端が流出
口に固着され、他端に連結フランジを固着したステンレ
スから成る筒状の一方の連結部材と、一端が流入口に固
着され、他端に連結フランジを固着したステンレスから
成る筒状の他方の連結部材とから構成し、前記連結フラ
ンジ同士を水密状態にボルト・ナットにより緊締して成
る。
【0008】また上記において、放水機構部の、取扱い
並びに補修作業を容易にするために、案内筒を短尺な下
部分と長尺な上部分とから構成し、前記下部分と上部分
とを分割可能に、かつ、水密状態に接合して成る。
【0009】また上記において、昇降筒の引き上げ操作
を容易にするために、案内筒と昇降筒との間に、昇降筒
を常時上昇方向に付勢する付勢手段と、常態で昇降筒を
案内筒に係止する手動の係止部材とをそれぞれ備えて成
り、具体的には、付勢手段が、案内筒の底面上で回転可
能な回転板と、昇降筒の上端内周面に固着した止リング
との間にコイルスプリングを負荷状態に介在して成る。
【0010】さらにまた、昇降筒の引き上げ操作時に連
動して付勢手段が確実に作用するように、係止部材が、
常態でばね力により、案内筒に係止して昇降を固定する
係止爪と、ばね力に抗して回動することにより係止爪の
係止状態を解除するレバーとを有し、かつ、昇降筒の上
端部に固着した接続筒を屈曲パイプから構成すると共
に、その外側に、昇降筒を引き上げるための手持具を回
動自在に取付け、該手持具と前記係止部材のレバーとの
回動を連動して成るものである。
【0011】
【発明の実施の態様】以下図面にもとづいて本願発明の
実施の態様を詳述すると、地下式消火栓を構成する消火
栓本体Aは、導水筐1と上下方向に伸縮可能な放水機構
部2と、これらを並列的に連結する連結手段3とから構
成されている。
【0012】前記導水筐1は、太いステンレスパイプか
ら成り、側面に環状の屈曲リブ4を有した流水口部5を
有すると共に、下端開口部が稍内方に絞らせた筒状の胴
部6と、この下端開口部に外側面が嵌合固着され、下端
にシールプレート7及びステンレス製のフランジ8をそ
れぞれ設けたステンレスパイプから成る導水口部9と、
前記胴部6の上端開口部に固着されると共に内径が胴部
6の内径とほぼ等しく、外径が胴部6の外径よりも大き
いステンレス製のリング状の下鍔片10と、頂面が凸状
に湾曲すると共に下端部に外方に張り出すように上鍔片
11を一体に有し、かつ、内周面に下部が前記胴部6の
内周面に密嵌するステンレスパイプから成る案内リング
12を固着したステンレス製の蓋板13とから構成さ
れ、前記上鍔片11と下鍔片10との間にパッキング1
4を介した状態で複数のねじ軸15により水密状態に緊
締されている。
【0013】上記において、胴部6と導水口部9、胴部
6と下鍔片10、蓋板13と案内リング12及び導水口
部9とフランジ8とは好ましくはそれぞれイナート熔接
により固着される。
【0014】前記放水機構部2は、上下方向に長く、下
面に底板16と排水口部17を設けると共に、側面に流
入口33を形成する環状の屈曲リブ18を有したステン
レスパイプから成る案内筒19と、上下方向に長く、上
端にステンレスの屈曲パイプから成る接続筒20を好ま
しくはイナート熔接により固着して前記案内筒19内に
摺動可能に密嵌するステンレスパイプから成る昇降筒2
1とから構成されており、前記案内筒19の上端開口部
には、内周面に複数のパッキング22を介在したステン
レス製の口金具23が固着されていて、前記昇降筒21
がこの口金具23に対しパッキング22を介して水密状
態に嵌合してある。
【0015】上記において、案内筒19はさらに底板1
6と排水口部17とを有した短尺な下部分19aと、上
端開口部に口金具23を設けた長尺な上部分19bとか
ら構成されており、前記下部分19aの上端開口部に
は、上部内周面にねじを施したステンレスパイプから成
る連結リング24を好ましくはイナート熔接により固着
し、この連結リング24に上部分19bの下端外周に設
けたねじを螺合し、かつ、Oリング25を介在すること
により、上部分19bと下部分19aとが気水密状態に
螺合連結される。
【0016】また昇降筒21の上端部及び下端部の外周
には、上昇時に口金具23の下面と当接して案内筒21
の上昇及び下降時に口金具23の上面と当接してその下
降限度をそれぞれ規制するストッパリング26a,26
bが設けてある。
【0017】このように構成された導水筐1と放水機構
部2とは、胴部6に設けた屈曲リブ4と外筒19に設け
た屈曲リブ18とをステンレスパイプから成る連結手段
27を介して好ましくはイナート熔接で固着することに
より連結される。
【0018】前記接続筒20の先端開口部には、内周面
にねじを施したステンレスパイプから成るねじリング2
8が好ましくはイナート熔接により固着してあり、これ
に消防用ホースの接続金具と接続可能な接続機構29が
取付けられる。
【0019】前記導水筐1内には弁機構30が設けてあ
る。この弁機構30は、前記導水口部9の上端面を封口
する弾性材から成る弁板31の上下面を押え板32によ
り狭接し、これらの中心を貫通したステンレス製の弁軸
34の下部に設けたねじ部にナット35を螺合して緊締
することにより構成される。
【0020】前記弁機構30を開閉操作する操作機構3
6は、下端に弁機構30から突出する弁軸34を嵌着す
る嵌合孔37と止ねじ37aとを有し、下部外周に雄ね
じ38を設けると共に、上端に外部操作可能なハンドル
39に軸着したステンレス製の操作軸40と、該操作軸
40を蓋板13の中心部に設けた通孔41に対し回転可
能に支承すると共に前記雄ねじ38と螺合する雌ねじ4
2を設けた弁箱43とから構成されている。
【0021】前記弁箱43は、蓋板13の中心部を貫通
して上下方向に延び、上半部で前記操作軸40を回転自
在に支承すると共に、下半部を稍広径に形成し、上部外
周に多角形状の操作駒44を設けたステンレスパイプか
ら成る内弁箱45と、上部が前記通孔41に例えばイナ
ート熔接により固着されて胴部6内に臨み、かつ内部に
内弁箱45の下半部を嵌合したステンレスパイプから成
る外弁箱46と、前記雄ねじ38と螺合する雌ねじ42
を内周面に設け、かつ前記外弁箱46内に嵌合されたス
テンレスパイプから成る雌ねじリング48とから構成さ
れ、外弁箱46内に嵌合した雌ねじリング48は、外弁
箱46に内弁箱45をねじ螺合49により連結すること
により内弁箱45の下面と外弁箱46の底面に設けた受
リブ50との間に狭圧により固定され、かつ、前記内弁
箱45の上端部には、Oリング51を介してねじキャッ
プ52が螺合してある。
【0022】前記ねじリング28に取付られる接続機構
29は、図1で示すように、先端部外周に沿って内厚部
54を形成し、後端部外周に前記ねじリング28に螺合
するねじ55を有した差し金具56と、後端外周に鍔5
7を有して前記差し金具56の外周に摺動可能に嵌合す
る押し輪58と、後端が鍔57に当接して差し金具56
を包覆する有頂筒状のキャップ59と、キャップ59の
内側面に設けてキャップ59の包覆状態を弾性的に保持
するばね60とから成り、この接続機構53を構成する
部片は、アルミニウム乃至砲金から成る。
【0023】なお図中62は接続管20に設けた内筒2
1の引き出すために基部を接続管20の外周面に回転自
在に取付けた手持具、63は鎖64を介してキャップ5
9を放水機構部2に連結するために、キャップ59の頂
部と上部ストッパリング26aの外面とに設けた取付部
片、64は前記案内リング12の内周に設けた弁箱43
の振り止め板出ある。
【0024】なお本願構成の消火栓は、図示しないが周
知の消火栓と同様に地下に設けられ、上面に開閉蓋を備
えて成る消火栓用ボックス内に設置されると共に、フラ
ンジ8を介して地下に埋設された送水管に接続される。
【0025】しかして、使用に際し、図1で示す状態に
おいて、手持具62を握持して内筒21を図1仮想線で
示すように昇降筒21を引き上げ、次いでキャップ59
をばね片60に抗して差し金具56より取り外すと共
に、接続機構53を介して消防ホースの接続金具(図示
せず)を差し込んで接続し、この状態でハンドル29を
所定の工具を用いて回転操作する。
【0026】すると、弁機構30が開弁して、水は地下
の送水管より導水筐1と放水機構部2とを経て消防ホー
スに導入される。
【0027】また上記において弁機構30を補修する場
合には、ねじ軸15を外して蓋板13と共に、接続機構
36及び弁機構30を胴部6から抜き出す。
【0028】図3は他の実施例を示しており、前記図
1,2に示す実施例と相違するところは、水の流れを良
好にするために導水筐1の胴部6を球状に膨形とした
点。
【0029】また導水筐1と放水機構部2との分割,連
結を行なうことができるように、一端が導水筐1側の屈
曲リブ4に、他端にステンレス製の連結フランジ70を
それぞれ好ましくはイナート熔接により固着したステン
レスパイプから成る短尺の連結部材71と、一端が放水
機構部2側の屈曲リブ18に、他端にステンレス製の連
結フランジ72をそれぞれ好ましくはイナート熔接によ
り固着したステンレスパイプから成る短尺の連結部材7
3との前記連結フランジ70と72とをパッキング74
を介在した状態でボルト・ナット75により水密状態に
緊締した点。
【0030】また案内筒19の上部分19bと下部分1
9aとの分離,連結を行なうことができるように、上部
分19bの下端外周と下部分19aの上端外周とにそれ
ぞれステンレス製の鍔片76,77を好ましくはイナー
ト熔接により固着して、これらをパッキング78を介在
した状態でボルト・ナット79により水密状態に緊締し
た点、及び
【0031】放水機構部2を構成する昇降筒21を手持
具62により引き上げるときの労力を軽減するために、
案内筒19と昇降筒21との間に昇降筒21に常時上昇
方向の弾性力を付勢するための付勢手段80を設けて成
る点にあり、その余の構成に基本的に相違するところは
なく従って同一部材を同一符号により表示している。
【0032】上記した付勢手段80は、案内筒19の底
板16の面上で転動する複数の転動子81を周縁部に配
して回転自在とした回転板82と、昇降筒21の上端部
内周に固着した止リング83との間にコイルスプリング
84を負荷状態に介在して成る。
【0033】また昇降筒21の上端部外周に設けたスト
ッパリング26aには、常態においてばね85の付勢に
より係止爪86が口金具23の上端外周に突設した環状
の係止片87に係止して昇降筒21の上昇付勢力を抑止
し、レバー88の回動によりその抑止状態が解放する係
止部材89が設けてあり、本例においては、昇降筒21
を引き上げるために手持具62を図中反時計方向に回動
したとき、前記係止部材89のレバー88も連動してば
ね85に抗して同方向回動するように連動紐90により
連結してある。
【0034】この構成によるときは、手持具62を手持
ちして図中反時計方向に回動したとき連動紐90により
レバー88も同方向に回動して係止爪86が係止片87
より外れ、これによりコイルスプリング84の付勢力が
昇降筒21に作用して昇降筒21を軽快に引き上げるこ
とができる。
【0035】コイルスプリング84は、昇降筒21の昇
降に伴って伸縮し、その伸縮作用により、回転板82及
び上記のストッパリング26aに回転力が付与するが、
この回転力は回転板82の回転により吸収され、従って
接続筒20の向きが変更する惧れはない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本願によれば、消火栓本体
を構成する導水筐を、胴部と導水口部と蓋板都から構成
し、かつ放水機構部を、案内筒と接続筒を上端に設けた
昇降筒とから構成すると共に、これらを連結手段により
連結して、その消火栓本体を構成する部品を耐腐食性並
びに機械強度に秀れたステンレス製としたので、長期に
おいて美観と昇降筒の消火栓機能とを維持することがで
き、また塗装工程なども省略できて製作に有利であると
共に、薄い肉厚で構成し得るので、軽量化ができて取り
扱い及び施工作業に極めて便利であり、さらにまた耐久
性を有するので点検などの作業も省略できて経済的であ
るなどの利点を有する。
【0037】また請求項2,4及び7記載の構成によれ
ば、熔接跡の体裁が良好となり、また請求項3記載の構
成によれば、弁機構の補修に便利であり、また請求項5
及び6記載の構成によれば、ステンレスによる製作が容
易となり、また請求項7記載の構成によれば水の流れが
良好となり、さらにまた請求項9,10記載の構成によ
れば、消火栓を導水筐部分と放水機構部分とに分離でき
るので、施工、取り扱い並びに補修作業に極めて有効で
あり、また請求項11記載の構成によれば、排水口部の
補修などに便利である。
【0038】さらに請求項12記載の構成によれば、内
筒の引き上げ操作に有効であると共に、請求項13記載
の構成によれば、接続機構の向きを一定に保持すること
ができ、さらにまた請求項14記載の構成によれば、昇
降筒の引き上げ操作を円滑、かつ、軽快に行なうことが
できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】総体縦断面図
【図2】導水筐の拡大断面図
【図3】他の実施例における総体縦断面図
【符号の説明】
A 消火栓本体 1 導水筐 2 放水機構部 3 連結手段 6 胴部 8 フランジ 9 導水口部 10 下鍔片 11 上鍔片 12 案内リング 13 蓋板 14 パッキング 16 底板 19 案内筒 19a 下部分 19b 上部分 20 接続筒 21 昇降筒 23 口金具 24 連結リング 26a,26b ストッパリング 27 連結手段 28 ねじリング 29 接続機構 30 弁機構 31 弁板 34 弁軸 36 操作機構 38 雄ねじ 39 ハンドル 40 操作軸 42 雌ねじ 43 弁箱 44 操作駒 45 内弁箱 46 外弁箱 48 雌ねじリング 49 ねじ螺合 62 手持具 70,72 連結フランジ 71,73 連結部材 75,79 ボルト・ナット 80 付勢手段 82 回転板 83 止リング 84 コイルスプリング 86 係止爪 87 係止片 88 レバー 89 係止部材 90 連動紐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03B 9/00 - 9/04 A62C 35/20

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端が地下に埋設した送水管に接続され
    る導水筐の側面に、有底の案内筒内に先端に接続筒を固
    着した昇降筒を摺動可能に密嵌した放水機構部の前記案
    内筒の側面を連結して成る消火栓本体の前記導水筐に、
    弁機構と該弁機構を開閉操作する外部操作可能な操作機
    構とを装備し、前記接続筒の先端部に消防用ホースの接
    続金具と接続する接続機構を備えて成る地下式消火栓に
    おいて、前記導水筐を、側面に流出口を有したステンレ
    ス製の胴部と、下端にフランジを設け、側面が前記胴部
    の下端開口部に固着されたステンレス製の導水口部と、
    前記操作機構を回転可能に支承し、かつ、前記胴部の上
    端に取外し可能に装着されたステンレス製の蓋板とから
    構成し、前記放水機構部の案内筒、昇降筒及び接続筒を
    それぞれステンレスパイプから構成すると共に、案内筒
    側面に流入口部を設け、この流入口と前記流出口とをス
    テンレスパイプから成る連結手段により連結したことを
    特徴とする地下式消火栓。
  2. 【請求項2】 胴部と導水口部、胴部と連結手段、連結
    手段と案内筒及び昇降筒と接続筒とをそれぞれイナート
    熔接により固着して成る請求項1記載の地下式消火栓。
  3. 【請求項3】 胴部の上端に外方に張り出すリング状の
    下鍔片を固着し、かつ蓋板の下部内周に前記下鍔片の内
    周と密嵌する案内リングを固着すると共に、蓋板の下端
    外周に上鍔片を屈曲して一体に設け、この上鍔片と前記
    下鍔片をパッキングを介して、ねじ軸により緊締して成
    る請求項1または請求項2記載の地下式消火栓。
  4. 【請求項4】 下鍔片と、案内リングとがそれぞれステ
    ンレスから成り、下鍔片と胴部、案内リングと蓋板とを
    それぞれイナート熔接により固着して成る請求項3記載
    の地下式消火栓。
  5. 【請求項5】 弁機構が、導水口部の上端面を封口する
    弁板から成り、操作機構が、蓋板の中心部を貫通して上
    下方向に延び、上端にハンドルを、下端部に弁機構をそ
    れぞれ設けると共に外周に雄ねじを有したステンレス製
    の操作軸と、中間部が蓋板の中心部に固着されて前記操
    作軸を回転可能に支承し、かつ、前記雄ねじと螺合する
    雌ねじとを有した弁箱とから成る請求項1,2,3また
    は4記載の地下式消火栓。
  6. 【請求項6】 弁箱が、蓋板の中心部を貫通して上下方
    向に延びると共に、操作軸を回転可能に支承し、かつ、
    上部外周に操作駒を設けた筒状の内弁箱と、上部が蓋板
    の中心部に固着されて導水筐内に延びて内部に前記内弁
    箱を嵌合する筒状の外弁箱と、内周に雌ねじを有して前
    記外弁箱内に嵌合する雌ねじリングとから構成され、前
    記内弁箱と外弁箱とをねじ螺合により連結することによ
    り、内弁箱の下面と外弁箱の底部との間で雌ねじリング
    を狭着して成る請求項5記載の地下式消火栓。
  7. 【請求項7】 内弁箱と外弁箱と雌ねじリングとがステ
    ンレスから成り、外弁箱と蓋板とをイナート熔接により
    固着して成る請求項6記載の地下式消火栓。
  8. 【請求項8】 導水筐の胴部を球状に膨形して成る請求
    項1,2,3,4,5または7記載の地下式消火栓。
  9. 【請求項9】 連結手段を、連結方向で2分割すると共
    に、これらを分割可能に、かつ、水密状態に接合して成
    る請求項1乃至8のいづれか1記載の地下式消火栓。
  10. 【請求項10】 連結手段を、一端が流出口部に固着さ
    れ、他端に連結フランジを固着したステンレスから成る
    筒状の一方の連結部材と、一端が流入口に固着され、他
    端に連結フランジを固着したステンレスから成る筒状の
    他方の連結部材とから構成し、前記連結フランジ同士を
    水密状態にボルト・ナットにより緊締して成る請求項1
    乃至8のいづれか1記載の地下式消火栓。
  11. 【請求項11】 案内筒を下部分と上部分とから構成
    し、前記下部分と上部分とを分割可能に、かつ、水密状
    態に接合して成る請求項1乃至10のいづれか1記載の
    地下式消火栓。
  12. 【請求項12】 案内筒と昇降筒との間に、昇降筒を常
    時上昇方向に付勢する付勢手段と、常態で昇降筒を案内
    筒に係止する手動の係止部材とをそれぞれ備えて成る請
    求項1乃至11のいづれか1記載の地下式消火栓。
  13. 【請求項13】 付勢手段が、案内筒の底面上で回転可
    能な回転板と、昇降筒の上端内周面に固着した止リング
    との間にコイルスプリングを負荷状態に介在して成る請
    求項12記載の地下式消火栓。
  14. 【請求項14】 係止部材が、常態でばね力により、案
    内筒に係止して昇降筒を固定する係止爪と、ばね力に抗
    して回動することにより係止爪の係止状態を解除するレ
    バーとを有し、かつ、昇降筒の上端部に固着した接続筒
    を屈曲パイプから構成すると共に、その外側に、昇降筒
    を引き上げるための手持具を回動自在に取付け、該手持
    具と前記係止部材のレバーとの回動を連動して成る請求
    項1乃至13のいづれか1記載の地下式消火栓。
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