JP2022103207A - フランジ補強具の装着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジ接合部の周囲に十分な作業スペースが確保されていなくても、フランジ接合部にフランジ補強具を上方から容易に装着でき、作業能率を向上させうるようにしたフランジ補強具の装着方法を提供する。【解決手段】吊支工具により、下部挟持部材14を下方のフランジ接合部3c,4cの外径部に側方から嵌合して仮置きするとともに、上部挟持部材11を上方のフランジ接合部2d,4dの外径部に側方から嵌合して仮置きする工程と、連結ボルト17a及びナット17bを、供回りを防止しながら締結工具60により上方から緊締し、下方のフランジ接合部3c,4cに下部挟持部材14を装着するとともに、上方のフランジ接合部2d,4dに上部挟持部材11を装着する工程と、を少なくとも備える。【選択図】図10

Description

本発明は、弁室等の狭隘な空間内に設置されている管路構成部材のフランジと接続部材のフランジとのフランジ接合部を、上下方向から挟持して補強するフランジ補強具の装着方法及びそれに用いる装着工具に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、接続部材である弁装置の上下両端のフランジに、それぞれ管路構成部材である流体管及び消火栓のフランジを接合したものがある。このようにフランジ同士を接合する場合、経年劣化等による腐食や不等沈下、または地震等の外力などが加わると、フランジの接合部分から流体管内の流体が外部に漏出するおそれがある。
そこで、特許文献1に記載されているように、フランジ接合部を上下方向から挟持して補強し、流体の漏出を未然に防止するためのフランジ補強具が開発されている。
特開2016-180452号公報(第4頁、第1図)
特許文献1に記載されているフランジ補強具は、一端を支点として開閉可能な上下1対の挟持部材により、管路構成部材である流体管と消火栓の両フランジの接合部を上下方向から挟持し、上下の挟持部材同士をボルトとナットにより連結することにより、フランジ接合部を上下から補強するものであるが、フランジ補強具を装着する際に、次のような課題がある。
すなわち、流体管の殆どは地中に埋設されているため、それに接続される弁装置や消火栓も地表からやや深い位置においてフランジ接合される場合が多い。また弁装置や消火栓は、狭隘な弁筺や弁室内に配置されることが多いため、フランジ接合部の周囲に十分な作業スペースを確保することができず、作業者が弁室内で作業するのは困難である。このため、フランジ補強具の装着に熟練を要したり、フランジ接合部へのフランジ補強具の装着作業に時間がかかり過ぎて、作業能率が低下するという問題がある。また、弁室を一旦壊したり、取外したりしてフランジ補強具の装着作業を行ってから、再度弁室を構築する場合もあるが、作業コスト、時間、労力を非常に費やすことになるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、フランジ接合部の周囲に十分な作業スペースが確保されていなくても、フランジ接合部にフランジ補強具を上方から容易に装着でき、作業能率を向上させうるようにしたフランジ補強具の装着方法及びそれに用いる装着工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のフランジ補強具の装着方法は、
上下両端にフランジを有する接続部材の両フランジにそれぞれ接合される管路構成部材の下方のフランジ接合部に外嵌される1対の分割体からなる下部挟持部材と、前記管路構成部材の上方のフランジ接合部に外嵌される1対の分割体からなる上部挟持部材と、前記下部挟持部材及び前記上部挟持部材同士を連結する連結ボルト及びナットと、から少なくとも構成されフランジ接合を補強するフランジ補強具の装着方法であって、
前記下部挟持部材における前記1対の分割体の一方の端部同士を、両分割体が開閉可能なようにボルトとナットにより予め仮連結した状態で、前記1対の分割体を上下方向を向く1対の吊支工具により支持する第1の工程と、
前記吊支工具により支持された前記1対の分割体の仮連結部を支点として開いた状態で前記下方のフランジ接合部の側方まで移動させ、前記両分割体を閉じることにより、前記下方のフランジ接合部の外径部に前記下部挟持部材を側方から嵌合して仮置きする第2の工程と、
前記1対の分割体の他方の端部同士を連結するボルトとナットを締結工具の下端部の支持部により上下対向状に支持し、前記締結工具を移動させて前記ボルトとナットにより前記1対の分割体の他方の端部を連結する第3の工程と、
前記1対の分割体の前記一方の端部同士を仮連結したボルトとナット及び前記1対の分割体の他方の端部同士を連結したボルトとナットを、供回りを防止しながら前記締結工具により上方から緊締し、前記下方のフランジ接合部に前記下部挟持部材を装着する第4の工程と、を少なくとも備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ないし第4の工程を実施することにより、フランジ補強具を構成する下部挟持部材を、接続部材の下端のフランジと管路構成部材のフランジとのフランジ接合部に、上方から容易に装着してフランジ接合部を上下方向から補強する部材を装着することができる。従って、例えば狭隘な空間内に管路構成部材及び接続部材が設置され、それらのフランジ接合部の周囲に大きな作業スペースが確保されていなくても、弁室を壊したり、取外したりせずに、フランジ補強具の装着作業を効率よく行うことができ、作業能率が向上する。
前記第1の工程において、前記分割体の外径部に形成された切欠部に前記吊支工具の下端部を嵌合させた状態で、前記分割体の上下両面を吊支工具の支持部材により挟持して支持することを特徴としている。
この特徴によれば、1対の分割体を2つの吊支工具により支持して容易に開閉したり、下方へ移動させたりすることができる。
前記第1ないし第4の工程と同じ手順により、前記上部挟持部材を前記上方のフランジ接合部に装着した後、前記上下の分割体の外径部にそれぞれ形成された切欠部同士が上下に整合するように周方向に位置決めする第5の工程を更に備えることを特徴としている。
この特徴によれば、上下の分割体を周方向に位置決めして切欠部同士を整合させることで、これらの切欠部に架けて連結ボルトを正確に取付けることができる。
前記第5の工程において、前記上下の分割体の前記切欠部にロッドを上方から挿入して位置決めすることを特徴としている。
この特徴によれば、ロッドを切欠部に上方から挿入するだけで、上下の分割体の切欠部同士を容易に整合させることができる。
前記上部挟持部材及び前記下部挟持部材同士を連結する前記連結ボルト及びナットを締結工具の下端部の保持部により上下対向状に保持する第6の工程と、
前記締結工具を移動させて、それに保持された連結ボルトを、前記上下の分割体の前記切欠部に側方から嵌合し、前記連結ボルトとナットとの供回りを防止しながら前記締結工具により上方から緊締し、前記上部挟持部材と下部挟持部材同士とを連結する第7の工程と、を更に備えることを特徴としている。
この特徴によれば、上部挟持部材及び前記下部挟持部材同士を連結する連結ボルト及びナットを上方から緊締することで、フランジ補強具を、接続部材の上下両端のフランジと管路構成部材の上下のフランジとのフランジ接合部に、上方から容易に装着してフランジ接合部を上下方向から補強することができる。
前記フランジ補強具の装着方法に用いる装着工具であって、
先端部が前記分割体の前記切欠部に側方から嵌合可能な上下方向に配設されるロッド部材と、
前記ロッド部材の先端部に設けられ、該ロッド部材の先端部を前記切欠部に嵌合した状態で前記分割体の上下両面を挟んで支持可能な1対の支持部材と、から構成された吊支工具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、1対の分割体を2つの吊支工具を用いて支持して容易に開閉したり、下方に移動させたりすることができる。また、上下方向に長い吊支工具を狭隘な空間内に上方から挿入して、両分割体をフランジ接合部に容易に装着することができる。
前記フランジ補強具の装着方法に用いる装着工具であって、
上下方向に配設される第1ロッド部材と、
前記第1ロッド部材の下端部に取付けられ、上面に、ボルトの頭部とナットとのいずれか一方を回り止めして保持可能な下向き凹部を有する第1のボルトナット保持部材と、
前記第1ロッド部材に取付けられた上下複数のロッド連結部材と、
前記各ロッド連結部材に上下方向に移動可能かつ回転可能に支持された、前記第1ロッド部材と略平行をなす第2ロッド部材と、
前記第2ロッド部材の下端部に取付けられ、下面に、前記ボルトの頭部とナットとのいずれか他方を回り止めして保持可能な、前記下向き凹部と対向する上向き凹部を有する第2のボルトナット保持部材と、
前記第2ロッド部材の上端部に設けられた操作ハンドルと、から構成された締結工具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ロッド部材の第1のボルトナット保持部材と第2のロッド部材の第2のボルトナット保持部材により、ボルトとナットを対向状に保持して分割体に簡単に取付けることができ、その後連続して、第2のロッド部材の第2のボルトナット保持部材によりボルトとナットを緊締することができる。また、上下方向に長い締結工具を狭隘な空間内に上方から挿入して、ボルトとナットの取付けや緊締作業を容易に行うことができる。
前記第1ロッド部材は、前記連結ボルトの軸部を側方から挿脱可能に保持する軸部保持部材を有することを特徴としている。
この特徴によれば、第1または第2のボルトナット保持部材に保持されたボルトが倒れるのが防止されるので、ボルトの軸部が長くても、分割体の切欠部に側方から容易に嵌合することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のフランジ補強具の装着方法は、
管路構成部材のフランジとそれに接合される接続部材のフランジとを、上下1対の挟持部材の挟持部により上下方向から挟んで補強するフランジ補強具の装着方法であって、
前記上下1対の挟持部材同士を、上下方向に相対移動可能なように上下方向からボルトとナットにより仮連結する第1の工程と、
前記仮連結された上下の挟持部材を上下方向を向く吊支工具の下端部により保持して吊支する第2の工程と、
前記吊支工具により吊支された前記上下の挟持部材を前記上下のフランジ接合部の側方まで移動させ、前記上下の挟持部を前記上下のフランジの外径部に側方から挟入する第3の工程と、
前記仮連結したボルトとナットを供回りを防止しながら締結工具により上方から緊締し、前記上下のフランジ接合部を前記上下の挟持部により挟持する第4の工程と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ないし第4の工程を実施することにより、上下1対の挟持部材からなるフランジ補強具を、管路構成部材と接続部材とのフランジ接合部に、上方から容易に装着してフランジ接合部を上下方向から補強することができる。従って、例えば狭隘な空間内に管路構成部材及び接続部材が設置され、それらのフランジ接合部の周囲に大きな作業スペースが確保されていなくても、弁室を壊したり、取外したりせずに、フランジ補強具の装着作業を効率よく行うことができ、作業能率が向上する。
前記フランジ補強具の装着方法に用いる装着工具であって、
上下方向に配設されるロッド部材と、前記ロッド部材の下端部に取付けられ、前記上下の挟持部材における挟持部と反対側の側端部を側方から挟んで支持可能な上下1対の支持部材と、から構成された吊支工具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、フランジ補強具が装着されるフランジ接合部の周囲に大きなスペースがなくても、上下方向に長い吊支工具の下端部に取り付けられた上下1対の支持部材により挟持部材を保持して、上下のフランジ接合部に側方から容易に装着することができる。
前記フランジ補強具の装着方法に用いる装着工具であって、
上下方向に配設されるロッド部材と、前記ロッド部材の下端部に取付けられ、上下1対の挟持部材を仮連結するボルトの頭部またはナットに上方から回り止めして嵌合可能なソケットと、前記ロッド部材の上端部に設けられた操作ハンドルと、から構成された締結工具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、フランジ補強具が装着されるフランジ接合部の周囲に大きなスペースがなくても、上下方向に長い締結工具を狭隘な空間内に上方から挿入して、下端部に取り付けたソケットにより、ボルトまたはナットを上方から容易に締め付けることができる。
前記フランジ補強具の装着方法に用いる装着工具であって、
前記吊支工具のロッド部材と前記締結工具のロッド部材とを、それぞれのロッド部材が並行をなすように、かつ前記吊支工具に対し前記締結工具が上下方向に移動可能なように、上下複数のロッド連結部材により連結することにより、前記吊支工具と前記締結工具とが一体化されていることを特徴としている。
この特徴によれば、吊支工具と締結工具とが一体化された装着工具を用いることにより、吊支工具による上下1対の挟持部材の保持及び下方への移動作業と、締結工具によるボルトとナットの締付け作業とを、工具を取り替えることなく連続的に行うことができ、作業能率が向上する。
(a)は、実施例1のフランジ補強具の装着方法及び装着工具により、補修弁と消火栓及び分岐首部とにフランジ補強具を装着した状態の側面図、(b)は、フランジ補強具の装着対象となる補修弁と消火栓及び分岐首部とを示す側面図である。 フランジ補強具全体の斜視図である。 (a)は上部挟持部材を構成する分割体の平面図、(b)は同じく左側面図、(c)は同じく右側面図、(d)は同じく正面図、(e)は同じく下面図、(f)は下部挟持部材を構成する分割体の要部の下面図である。 (a)は、第1の吊支工具の側面図、(b)は、同じく、第2の吊支工具の側面図である。 (a)は、第1の締結工具の側面図、(b)は、同じく、第2の締結工具の側面図である。 図4のA-A断面図である。 図5(b)のB-B断面図である。 第1の工程を示し、下部挟持部材の分割体を第1の吊支工具により吊支して開いた状態の平面図である。 図8のC-C断面図である。 第2の工程を示し、下部挟持部材の分割体を第1の吊支工具により開いた状態で下部のフランジ接合部まで移動した後閉じ、下部挟持部材を下部のフランジ接合部に仮置きした状態の側面図である。 第3の工程を示し、第1の締結工具によりボルトとナットを保持し、分割体の他方の端部を仮連結した状態の側面図である。 第4の工程を示し、第1の締結工具により分割体の両端部を連結するボルトとナットを緊締した状態の側面図である。 同じく平面図である。 上部挟持部材の分割体を1対の第2の吊支工具により吊支して開いた状態の平面図である。 図14のD-D断面図である。 第5の工程を示し、第2の吊支工具を用いて上下の挟持部材同士を位置決めした状態の側面図である。 第6の工程を示し、第2の締結工具により連結ボルトとナットを保持した状態の側面図である。 第7の工程を示し、第2の締結工具により保持した連結ボルトとナットを、上下の挟持部材の切欠部に側方から嵌合する状態の平面図である。 第2の締結工具により連結ボルトとナットを緊締し、フランジ接合部に上下の挟持部材の装着した状態の側面図である。 実施例2のフランジ補強具の装着方法及び装着工具により、フランジ接合部にフランジ補強具を装着した状態の側面図である。 (a)は上部の挟持部材の側面図、(b)は同じく平面図、(c)は同じくE-E断面図、(d)は下部の挟持部材の側面図、(e)は同じく平面図、(f)は同じくF-F断面図、(g)は上下の挟持部材を連結した状態の断面図である。 吊支工具と締結工具からなる装着工具の側面図である。 図22のG-G断面図である。 図22のH-H断面図である。 実施例2のフランジ補強具の装着方法の第1ないし第4の工程、及び吊支工具と締結工具からなる装着工具を用いて、上下の挟持部材からなるフランジ補強具をフランジ接合部に装着した状態の側面図である。 弁室内の埋設物を掘削するための掘削工具を示した側面図である。
本発明に係るフランジ補強具の装着方法及びそれに用いる装着工具を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るフランジ補強具の装着方法及びそれに用いる装着工具について、図1~図19及び図26を参照して説明する。先ず図1に示すように、管路構成部材である流体管3の分岐首部3bの上端に設けられた略水平の分岐部フランジ3cには、接続部材である補修弁4の下端の略水平をなすフランジ4cが接続され、補修弁4の上端の略水平をなすフランジ4dには、管路構成部材である消火栓2の下端の略水平をなすフランジ2dが接続され、流体管3の分岐部フランジ3cと消火栓2のフランジ2dとがフランジ補強具10によって結合、補強されている。流体管3の分岐首部3b、補修弁4及び消火栓2は、狭隘な弁室20(図10参照)の空間内に設置されている。なお、フランジ3cとフランジ4c同士及びフランジ2dとフランジ4d同士は、それぞれ複数のボルトとナットにより連結されているが、本実施例では、便宜上ボルトとナットは省略してある。
ここで、流体管3は、既設流体管あるいは新設流体管であってもよく、地中に埋設されるダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいはコンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
図1(a)及び図2に示すように、本発明の方法の実施に用いられるフランジ補強具10は、消火栓2のフランジ2dを管路軸方向である上下方向に挟持する上部挟持部材11と、流体管3の分岐部フランジ3cを上下方向に挟持する下部挟持部材14と、上部挟持部材11と下部挟持部材14を連結する連結部材17と、後述する分割体12,12’を一体に結合して環状の上部挟持部材11及び下部挟持部材14を構成する結合部材18と、から主に構成されている。連結部材17は、上下方向を向く長寸の連結ボルト17aとそれに螺合されるナット17bにより構成され、結合部材18は、上下方向を向く短寸のボルト18aとそれに螺合されるナット18bにより構成されている。
以下、上部挟持部材11及び下部挟持部材14について説明する。尚、下部挟持部材14は、基本的に上部挟持部材11と同一構造をなし、上下反転された状態で取り付けられるものであるので、上部挟持部材11についてのみ詳細に説明する。
図2に示すように、上部挟持部材11は、周方向に2分割された分割体12,12’からなり、両分割体12,12’は結合部材18であるボルト18aとナット18b(図1(a)参照)により結合されることで、環状に構成される。
図2及び図3に示されるように、一方の分割体12は、径方向内側を向くように周方向の2箇所に形成された挟持部12a,12a’と、該挟持部12a,12a’に対応する周方向位置で径方向外側を向くように周方向の2箇所に形成された、上面が挟持部12a,12a’の上面より低い段差面をなす挟持鍔部12c,12c’と、一方の挟持部12aの基部と他方の挟持部12a’の基部とを連結する連結アーム部12bと、一方の挟持部12aの基部から他方の挟持部12a’とは反対方向に延びるアーム部12dと、を備えている。尚、分割体12には、挟持部12a及び挟持鍔部12cが1つまたは3つ以上の複数ずつ設けられていてもよい。
挟持部12a,12a’は、挟持部12aの基部の上端縁から径方向内側に突出する2つの突状部12e,12eから構成されている。また、一方の挟持部12aの基部の下端縁には、径方向内側に突出する突状部12j,12jが形成されている。また、挟持鍔部12c,12c’は、挟持部12a,12a’の基部から外径側に突出しており、該挟持鍔部12c,12c’には、連結ボルト17aの軸部を外径側から嵌合可能な、外径方向から内径方向に向けて切り欠かれた切欠部12fが形成されている。挟持鍔部12c,12c’において切欠部12fを構成する壁部12k,12kの外端縁には、連結ボルト17aの頭部またはナット17bの外径方向への移動を防止するための上方に突出する凸部12mがそれぞれ設けられている。
また、連結アーム部12bは、一方の挟持部12aの基部の下端部と、他方の挟持部12a’の基部の下端部とを連結するように略円弧状に形成されている。また、アーム部12dは、一方の挟持部12aの基部の上端部から略水平方向に、連結アーム部12bと同心且つ同径の略円弧状に形成されている。また、アーム部12dの端部には、アーム部12dの下端部から周方向に突出する結合部12gが形成されており、結合部12gには、上下方向に貫通する貫通孔12hが形成されている。また、他方の挟持部12a’の基部の端部には、他方の挟持部12a’の基部の上端部から周方向に突出する結合部12pが形成されており、結合部12pには、上下方向に貫通する貫通孔12qが形成されている。すなわち、結合部12pは、挟持鍔部12c’の近傍に設けられている。
また、他方の分割体12’は、分割体12と同一構成となっている。特に図2に示されるように、これら分割体12,12’を結合する際には、分割体12の結合部12gと分割体12’の結合部12pとを上下に重ねた状態で、貫通孔12h,12qの上方からボルト18aを挿入し下方からナット18bを緊締する。同様に、分割体12の結合部12pと分割体12’の結合部12gとを上下に重ねた状態で、貫通孔12h,12qの上方からボルト18aを挿入し下方からナット18bを緊締する。このとき、分割体12の結合部12pは分割体12’の結合部12gよりも上方(管路軸方向外側)に位置しており、分割体12’の結合部12pは分割体12の結合部12gよりも上方(管路軸方向外側)に位置している。ここで、ボルト18aを下方から挿入し、上方からナット18bを緊締してもよい。
これら分割体12,12’が結合されることにより、上方から見て環状を成す上部挟持部材11が構成される。尚、分割体12,12’の各挟持部12a,12a’の基部、各連結アーム部12b及び各アーム部12dは、上部挟持部材11を環状に構成する本体部であり、分割体12,12’の各結合部12g,12pは、周方向に延びる前記本体部の延長線上に設けられている。なお、下部挟持部材14は、基本的に上部挟持部材11と同一構造をなし、上下反転させて装着されるものであるので、その詳細な説明は省略する。ただし、図3(f)に示すように、下部挟持部材14における切欠部12fが形成されている挟持鍔部12cの下面には、連結ボルト17aの頭部17cが下方から嵌合されて回り止めされる回り止め用凹部12nが形成されており、この点が上部挟持部材11と異なっている。
下部挟持部材14は、上記のように結合した分割体12,12’を上下反転した状態で、連結ボルト17aとナット17bにより上部挟持部材11と連結される。
次に、前述したフランジ接合部にフランジ補強具10を装着する方法及びそれに用いる工具の実施例1について説明する。なお、本実施例では、流体管3の分岐首部3b、補修弁4、消火栓2を囲繞する平面視略長方形状の比較的狭隘な弁室20の空間内でフランジ補強具10を装着する形態について説明する。
まず、図4ないし図7を参照して装着工具について説明する。
図4(a)は、下部挟持部材14を吊支する第1の吊支工具30、図4(b)は、上部挟持部材11を吊支する第2の吊支工具40を示す。ここで本願において「吊支」とは、吊り下げた状態で支えることを意味する。第1の吊支工具30は、上下方向の長さが弁室20の深さよりも所定寸法長く形成されたロッド部材30aと、その下端部に固着され、下部挟持部材14の挟持鍔部12c、12c’の下面に形成された回り止め用凹部12n(図3(f)参照)に嵌合されてその下面を支持する六角ナット状の下部支持部材30bと、この下部支持部材30bの上方のロッド部材30aに上下方向及び回転方向に移動可能に嵌合され、下部挟持部材14の分割体12,12’における中間部の挟持鍔部12c,12c’の上面の段差面に上方から嵌合されて、凸部12mにより外径方向への移動が規制される平板状の上部支持部材30cとにより構成されている。上部支持部材30cの平面形状は、図6に示すように、ほぼ横長の長方形をなしている。
第2の吊支工具40は、第1の吊支工具30のロッド部材30aとほぼ同じ長さの上下方向のロッド部材40aと、このロッド部材40aの下端よりも若干上方に固着され、上部挟持部材11の分割体12,12’における中間部の挟持鍔部12c,12c’の下面の段差面を下方から支持し、凸部12mによって外径方向への移動が規制される下部支持部材40bと、下部支持部材40bよりも上方のロッド部材40aに上下方向及び回転方向に移動可能に嵌合され、分割体12,12’における中間部の挟持鍔部12c,12c’の上面の段差面に上方から嵌合されて、凸部12mにより外径方向への移動が規制される平板状の上部支持部材40cとにより構成されている。
下部支持部材40bと上部支持部材40cの平面形状は、第1の吊支工具30の上部支持部材30cと略同形をなしている。なお、第2の吊支工具40は、上部挟持部材11と下部挟持部材14との分割体12,12’に形成された切欠部12f同士を上下に整合させるための位置決め工具も兼ねており、ロッド部材40aにおける下部支持部材40bより下方に突出する部分が、下部挟持部材14の切欠部12fに上方から挿入される位置決め部40dとして使用される。また、第1及び第2の吊支工具30、40のロッド部材30a、40aの直径は、分割体12,12’に形成された切欠部12fの開口幅よりも僅かに小とされている。なお、下部支持部材40bの段差面と嵌め合わせるような構造にして、下部支持部材40bも位置決めのために用いてもよい。
図5(a)は、分割体12,12’の端部同士を連結するボルト18aとナット18bを締め付けるための第1の締結工具50、図5(b)は、上部挟持部材11と下部挟持部材14を連結する連結ボルト17aとナット17bを締め付けるための第2の締結工具60を示す。なお、第1の締結工具50及び第2の締結工具60は、それぞれ、分割体12,12’の一方の端部同士を連結するボルト18aとナット18b、及び上部挟持部材11と下部挟持部材14とを連結する連結ボルト17aとナット17bを保持してフランジ補強具10に取付けるボルトナット取付具も兼ねている。
第1の締結工具50は、上下方向の長さが弁室20の深さよりも所定寸法長く形成された第1ロッド部材50aと、その下端に側方を向くように略水平に取付けられ、上面に、ナット18bまたはボルト18aの頭部を回り止めして保持可能な、上方に開口する下向き凹部50bを有する第1のボルトナット保持部材50cと、第1ロッド部材50aに第1のボルトナット保持部材50cと同方向を向くように略水平に取付けられた上下複数のロッド連結部材50dと、各ロッド連結部材50dの先端部に上下方向に移動可能かつ回転可能に支持された、第1ロッド部材50aと略平行かつそれよりも長寸をなす第2ロッド部材50eと、第2ロッド部材50eの下端に取付けられ、下面に、ボルト18aの頭部またはナット18bを回り止めして保持可能な、前記下向き凹部50bと対向する上向き凹部50fを有する第2のボルトナット保持部材50gと、第2ロッド部材50eの上端部に取付けられた操作ハンドル50hとにより構成されている。なお、上向き凹部50fは、その内側壁に略水平方向に図示しないスプリングプランジャが設けられ、それによりボルト18aの頭部またはナット18bが保持されて脱落しないように設定されている。なお、必ずしもスプリングプランジャが設けられるものに限られず、例えば凹部50fの穴寸法をボルト18aの頭部またはナット18bと略同じくして摩擦力によって脱落しないように設定してもよいし、あるいは上向き凹部50fの奥面にマグネット等を設けて、磁性を有するボルト18aの頭部またはナット18bが簡単に落下するのを防止するようにしてもよい。
最下方のロッド連結部材50dは、第1ロッド部材50aに上下方向に移動可能に取付けられ、この最下方のロッド連結部材50dとその上方のロッド連結部材50dとの間の第1ロッド部材50aには、圧縮コイルばね50jが外嵌されている。第2ロッド部材50eの下端部には、最下方のロッド連結部材50dの下面に当接して抜け止めされる抜止め部材50kが固着されている。第1ロッド部材50aを下方に移動させるか、または第2ロッド部材50eを上方に移動させると、圧縮コイルばね50jが圧縮されて、弾性復元方向に付勢されるようになっている。なお、圧縮コイルばね50jは省略してもよい。
第2の締結工具60は、基本的に上記第1の締結工具50と同一構成をなし、第1ロッド部材60aと、下向き凹部60bを有する第1のボルトナット保持部材60cと、上下複数のロッド連結部材60dと、各ロッド連結部材60dに上下方向に移動可能かつ回転可能に支持された、第1ロッド部材60aと略平行をなす第2ロッド部材60eと、下面に下向き凹部60bと対向する上向き凹部60fを有する第2のボルトナット保持部材60gと、第2ロッド部材60eの上端部に取付けられた操作ハンドル60hと、第2ロッド部材60eに嵌合された抜止め部材60kとにより構成されている。
第1のボルトナット保持部材60cの下向き凹部60bには、上部挟持部材11と下部挟持部材14とを連結する連結ボルト17aの頭部17cまたはナット17bが回り止めして嵌合される。また、第2のボルトナット保持部材60gの上向き凹部60fには、上部挟持部材11と下部挟持部材14とを連結するナット17bまたは連結ボルト17aの頭部17cが回り止めして嵌合される。なお、上向き凹部60fは、その内側壁に略水平方向に図示しないスプリングプランジャが設けられ、それによりナット17bまたは連結ボルト17aの頭部17cが保持されて脱落しないように設定されている。なお、必ずしもスプリングプランジャが設けられるものに限られず、例えば凹部60fの穴寸法をナット17bまたは連結ボルト17aの頭部17cと略同じくして摩擦力によって脱落しないように設定してもよいし、あるいは上向き凹部60fの奥面にマグネット等を設けて、磁性を有するナット17bまたは連結ボルト17aの頭部17cが簡単に落下するのを防止するようにしてもよい。第1ロッド部材60aの下端部には、図7に示すように、連結ボルト17aの軸部17dの上下方向の中間部を保持可能な側方及び上下両方向に開口する平面視外向きU字状の保持溝60mを有する軸部保持部材60nが取付けられている。なお、連結ボルト17aが比較的短寸の場合には、軸部保持部材60nは省略することもある。
次に、図8ないし図13を参照して、まずフランジ補強具10の下部挟持部材14を装着する手順について説明する。装着する前に、弁室20の上面を閉塞している蓋体(図示略)を取り外し、弁室20の上面を解放する。また、流体管3の分岐首部3bの分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの接合部が、地中に埋設されている場合には、その周囲を掘削して露出させる。掘削工具として、上記した工具に近似した長尺のロッド部材により構成した工具を採用してもよく、例えば図26に示される掘削工具80は、一対のロッド部材81,82を互いに平行に配設し、これらの軸方向に相対移動可能に構成されており、一方のロッド部材81の下端にリンク部材83を介しバケット84の基端部84aを回動可能に枢支するとともに、他方のロッド部材82の下端にバケット84の上端部84bを回動可能に枢支して取付けられている。このようにすることで、これらのロッド部材81,82を軸方向に相対移動させ、バケット84を回動操作させることで、弁室20内に埋設された土砂等の埋設物Gの掘削作業を上方から行うことができる。なお、掘削作業は、フランジ補強具10を取付可能とするため、少なくとも流体管3の分岐部フランジ3cの下方の分岐首部3bが露出するまで行われると好ましい。
まず、下部挟持部材14を装着する前の工程において、下部挟持部材14を構成する分割体12,12’における一方の端部の結合部12p、12g同士を、上方から挿入したボルト18aとナット18bにより緩く仮連結する。分割体12,12’の他方の端部の結合部12p、12gは、仮連結部を支点として開閉しうるように連結しないで開放しておく(図8参照)。
次に、第1の工程において、図8及び図9に示すように、両分割体12,12’の中間部の切欠部12fに前述した1対の第1の吊支工具30、30のロッド部材30aの下端部を外径側から嵌合し、下部支持部材30bを、挟持鍔部12c,12c’の下面に形成された回り止め用凹部12nに嵌合するとともに、上部支持部材30cを、分割体12,12’の挟持鍔部12c,12c’の上面の段差面に上方から嵌合し、両分割体12,12’を1対の第1の吊支工具30、30により吊支する。
次いで、第2の工程において、図8に示すように、第1の吊支工具30、30により吊支された両分割体12,12’を仮連結部を支点として開いた状態で、図10に示すように、各第1の吊支工具30のロッド部材30aを把持しながら、両分割体12,12’を、流体管3の分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの接合部近傍まで下降させた後、両分割体12,12’を閉じて分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの外径部に側方から嵌合して仮置きする。この際、両分割体12,12’の突状部12j,12jが補修弁4のフランジ4cの上面に当接した状態で仮置きされる。両分割体12,12’を仮連結部を支点として開いた状態で下方に移動させうるので、弁室20内の幅寸が小さくても、消火栓2や補修弁4に干渉するのを回避して下方に移動させることができる。
次いで、第3の工程において、図11に示すように、前述した第1の締結工具50の第2のボルトナット保持部材50gの上向き凹部50fにより、両分割体12,12’の他方の端部同士を連結するボルト18aの頭部を保持するとともに、第1の締結工具50の第1のボルトナット保持部材50cの下向き凹部50bにより、ボルト18aに螺合されるナット18bを嵌合して保持する。その後、第1の締結工具50を把持して下方に移動させ、ボルト18aを両分割体12,12’の他方の端部の貫通孔12h,12qに上方より挿入し、保持されたナット18bをボルト18aの下端部に螺合させて、両分割体12,12’の他方の端部同士を仮連結する。なお、この第3の工程においては、上記とは反対に、ボルト18aの頭部を下向き凹部50bにより、ナット18bを上向き凹部50fにより、それぞれ保持してもよい。
次いで、第4の工程において、図12及び図13に示すように、第1の締結工具50を用いて、すなわち、第1のボルトナット保持部材50cの下向き凹部50bをナット18bに、第2のボルトナット保持部材50gの上向き凹部50fをボルト18aの頭部にそれぞれ嵌合した状態で、第2ロッド部材50eの上端の操作ハンドル50hを回転操作し、それぞれ、両分割体12,12’の両端部を連結しているボルト18aとナット18bとを緊締する。この際、ナット18bは、第1のボルトナット保持部材50cの上向き凹部50bに嵌合されて供回りが防止されているので、容易に緊締することができる。また、一対の第1の吊支工具30、30で下部挟持部材14の周方向の回転を抑えて、容易に緊締することができる。なお、緊締するためにトルクレンチを用いてもよい。この第4の工程により、下部挟持部材14が分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの接合部に、周方向に回動可能に仮装着される。
このように、第1ないし第4の工程を実施することにより、フランジ補強具10を構成する下部挟持部材14を、分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとのフランジ接合部に、上方から容易に装着してフランジ接合部を上下方向から補強する部材を装着することができる。従って、本実施例1のように、狭隘な弁室20の空間内に消火栓2及び補修弁4が設置され、それらのフランジ接合部の周囲に大きな作業スペースが確保されていなくても、フランジ補強具10の装着作業を効率よく行うことができ、作業能率が向上する。
下部挟持部材14を分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの接合部に仮装着した後、補修弁4の上端のフランジ4dと消火栓2のフランジ2dとの接合部に上部挟持部材11を構成する両分割体12,12’が装着される。この場合、上部挟持部材11の両分割体12,12’を吊支するのに前述した第2の吊支工具40を使用する以外は、下部挟持部材14における第1ないし第4の工程と同じ手順で装着されるため、その詳細な工程の説明は省略する。
上部挟持部材11の両分割体12,12’を吊支する場合は、図14及び図15に示すように、第2の吊支工具40のロッド部材40aを、上部挟持部材11の両分割体12,12’の中間部の切欠部12fに外径側から嵌合するとともに、両分割体12,12’における中間部の挟持鍔部12c,12c’の下面と上面の段差面を、下部支持部材40bと上部支持部材40cにより挟持して支持する。この際、ロッド部材40aに上下方向に移動可能に嵌合されている上部支持部材40cを一端上方に移動させてから下方に移動させればよい。また、下部支持部材40bと上部支持部材40cは、凸部12mにより外径方向への移動を規制されているので、図14に示すように、両分割体12,12’を1対の第2の吊支工具40、40により開く場合に、ロッド部材40aが切欠部12fより離脱するおそれはない。
上部挟持部材11を補修弁4の上端のフランジ4dと消火栓2のフランジ2dとの接合部に装着した後の第5の工程において、図16に示すように、1対の第2の吊支工具40、40を上部挟持部材11の分割体12,12’に取付けた状態のまま、第2の吊支工具40、40のロッド部材40a、40aを下方に移動させ、それらの下端部の位置決め部40dを下部挟持部材14の分割体12,12’の切欠部12fに上方から挿入する。これにより、上部挟持部材11と下部挟持部材14の分割体12,12’の切欠部12f同士が位置決めされて上下に整合する。なお、第2の吊支工具40のロッド部材40aを下方に移動させると、上部支持部材40cは上方に移動するので、位置決め部40dは下部挟持部材14の切欠部12fに支障なく挿入される。
このように、上部挟持部材11と下部挟持部材14の分割体12,12’を周方向に位置決めして切欠部12f同士を整合させることで、これらの切欠部12fに架けて連結ボルト17aを正確に取付けることができる。
次いで、第6の工程において、図17に示すように、第2の締結工具60の第1のボルトナット保持部材60cの下向き凹部60bに、上部挟持部材11と下部挟持部材14における上下の分割体12,12’同士を連結する上下方向の連結ボルト17aの頭部17cを嵌合して保持するとともに、連結ボルト17aの軸部17dの中間部を、第2の締結工具60の軸部保持部材60nの保持溝60m(図7参照)により保持する。また同時に、第2の締結工具60の第2のボルトナット保持部材60gの上向き凹部60fに、連結ボルト17aに螺合されるナット17bを嵌合し、連結ボルト17aと同軸をなして対向するように保持する。なお、この作業は地表で行われる。この第6の工程においては、上記とは反対に、連結ボルト17aの頭部17cを上向き凹部60fにより、ナット17bを下向き凹部60bにより、それぞれ保持してもよい。
次いで、連結ボルト17aとナット17bを保持した状態の第2の締結工具60を把持して、連結ボルト17aを、図17に示すように上部挟持部材11と下部挟持部材14と近接する側方まで下方に移動させた後、第7の工程において、図18に示すように、第2の締結工具60により保持された連結ボルト17aの軸部17dを、上部挟持部材11と下部挟持部材14の分割体12,12’の切欠部12fに、外径側である側方から嵌合する。この際、連結ボルト17aの軸部17dは軸部保持部材60nにより保持されているので、連結ボルト17aが倒れるおそれはない。また、上下の切欠部12fは、第2の吊支工具40、40により上下に位置決めされて整合して周方向の回転を抑えているので、軸部17dを上下の切欠部12fに容易に嵌合することができる。
軸部17dを上下の切欠部12fに嵌合した後、第2の締結工具60の第2ロッド部材60eの操作ハンドル60hを回転操作して、第2のボルトナット保持部材60gに保持されたナット17bを連結ボルト17aの上部に螺合し、上下の分割体12,12’同士を仮連結する。なお、上下の分割体12,12’の切欠部12fは周方向に4箇所形成されているので、この作業は、第2の吊支工具40を必要に応じて取外しながら繰り返し行われる。例えば、2箇所の連結ボルト17a及びナット17bの連結後に第2の吊支工具40を取外せばよい。ただし、切欠部12fは周方向に4箇所形成されているものに限られない。
最後に、4個のナット17bを第2の締結工具60の第2のボルトナット保持部材60gにより順次締め付ければ、図19に示すように、フランジ補強具10の装着は完了し、上部挟持部材11と下部挟持部材14とにより、消火栓2のフランジ2dと流体管3の分岐部フランジ3cとが上下両方向から挟持され、補修弁4のフランジ4c,4dと、消火栓2のフランジ2d及び流体管3の分岐部フランジ3cとのフランジ接合部が補強される。なお、ナット17bを第2の締結工具60を用いて締め付ける代わりに、上下方向に長い締付け専用の工具を使用して締付けてもよい。いずれの工具を使用してナット17bを締め付ける場合でも、連結ボルト17aの頭部17cは、下部挟持部材14の挟持鍔部12c,12c’の下面に形成された回り止め用凹部12n(図3(f)参照)に嵌合されて供回りが防止されているので、ナット17bを上方から容易に締め付けることができる。なお、締め付けるためにトルクレンチを用いてもよい。
以上説明したように、実施例1のフランジ補強具の装着方法によれば、前述した第1ないし第7の工程を実施することにより、外周面に連結ボルト17aの軸部17dを外径側から嵌合可能な切欠部12fが形成された分割体12,12’を有し、この分割体12,12’の周方向の端部同士をボルト18aとナット18bにより連結して環状に形成される上部挟持部材11と下部挟持部材14からなるフランジ補強具10を、上部挟持部材11及び下部挟持部材14同士を連結する連結ボルト17a及びナット17bを上方から緊締することで、補修弁4の上下のフランジ4c,4dと、消火栓2のフランジ2d及び流体管3の分岐部フランジ3cとのフランジ接合部に、弁室20内で、弁室20の上方の地表から容易に装着することができる。従って、弁室20の内部空間が狭く、消火栓2や補修弁4の周囲に大きな作業スペースが確保されていなくても、フランジ補強具10の装着作業を効率よく行うことができ、作業能率が向上する。
また、実施例1の第1の吊支工具30、位置決め工具を兼ねる第2の吊支工具40、第1の締結工具50及び第2の締結工具60は、いずれも上下方向に長いロッド状をなしているので、弁室20の内部空間が狭く、消火栓2や補修弁4の周囲に大きなスペースがなくても、それらの工具を弁室20内に上方から挿入して、フランジ補強具10をフランジ接合部に容易に装着することができる。
実施例2に係るフランジ補強具の装着方法及びそれに用いる装着工具について、図20~図25を参照して説明する。なお、上記した実施例1と同様の構成については、実施例1と同じ符号を付して重複する説明を省略する。この実施例2では、流体管3の分岐部フランジ3cと補修弁4の下端のフランジ4cとの接合部に、実施例1とは異なるフランジ補強具70を装着する。
実施例2の方法に用いられるフランジ補強具70は、図21(a)~図21(c)に示す上部の挟持部材71と、図21(d)~図21(f)に示す下部の挟持部材72とからなり、1対のフランジ補強具70が分岐部フランジ3cとフランジ4cとの接合部に装着される。上部の挟持部材71は、上面が上壁部71aにより閉塞され、内部に下方に開口する円形の嵌合孔71bを有する本体部71cと、本体部71cの上部の外周面に一体的に連設された外向きの挟持部71dとを備え、上壁部71aの中央部には、後述する連結ボルト73の軸部73aが挿通される貫通孔71eが形成されている。また、嵌合孔71bの内面には、上下方向を向くとともに、挟持部71dの突出方向と反対方向に凹入する嵌合溝71fが形成されている。さらに、挟持部71dと反対側の本体部71cの上面には、後述する吊支工具76の保持部材76cにより保持される上向き突部71gが突設されている。挟持部71dの略水平をなす下面は、滑り止めのために凹凸面とされている。
下部の挟持部材72は、上部の挟持部材71の嵌合孔71b内に嵌合される本体部72aと、本体部72aの下端部に外向きに突設された、上部の挟持部材71の挟持部71dと対をなす挟持部72bとを備え、本体部72aには、後述する連結ボルト73の軸部が挿通される上下方向の貫通孔72cが形成されている。貫通孔72cの下部は、連結ボルト73の頭部または後述するナット74が嵌合されて回り止めされる六角孔72dとされている。挟持部72bと反対側の本体部72aの側面には、上部の挟持部材71の嵌合溝71fに嵌合される上下方向の突条72eが形成されている。挟持部72bの略水平をなす上面は、滑り止めのために凹凸面とされている。
図21(g)に示すように、上部の挟持部材71と下部の挟持部材72は、連結ボルト73とナット74により連結された状態で使用される。すなわち、上部の挟持部材71の嵌合孔71bに、下部の挟持部材72を、上部の挟持部材71の嵌合溝71fに下部の挟持部材72の突条72eを嵌合させながら下方より嵌合した後、両貫通孔71e、72cに下方より挿入した連結ボルト73の上端部にナット74を螺合させると、上部の挟持部材71と下部の挟持部材72とが連結される。連結後においては、上部の挟持部材71の嵌合溝71fに下部の挟持部材72の突条72eが嵌合されているので、それらの相対回動は防止され、挟持部71d、72b同士が上下に対向した状態に維持される。なお、連結ボルト73を上方から挿入し、下端部にナット74を螺合させてもよい。
次に、図22ないし図24を参照して実施例2の装着方法に用いる装着工具について説明する。この装着工具75は、フランジ補強具70を吊支する吊支工具76と、ナット74または連結ボルト73を締め付ける締結工具77とを一体化したものである。吊支工具76は、上下方向に長いロッド部材76aと、その下端部に側方に突出させて取り付けられた、上部の挟持部材71の下端を支持する略水平の支持部材76bと、支持部材76bの若干上方のロッド部材76aに取り付けられた、上部の挟持部材71を保持する保持部材76cとからなっている。
図23に示すように、支持部材76bには、下部の挟持部材72の本体部72aに側方から嵌合される平面視半円形の凹部76dが形成され、この凹部76dを本体部72aに側方から嵌合した状態で、上部の挟持部材71の下端面が保持部材76cの上面により支持される(図25参照)。保持部材76cは、支持部材76b方向に突出する互いに略平行な1対の保持片76e、76eを有し、この両保持片76eにより、上部の挟持部材71の本体部71cに設けられた上向き突部71gが両側から保持されるようになっている(図25参照)。
締結工具77は、上下方向に長いロッド部材77aと、その下端部に固定され、下面に上向きの六角穴77bが形成されたソケット77cと、ロッド部材77aの上端部に取り付けられた操作ハンドル77dとからなっている。締結工具77のロッド部材77aは、吊支工具76のロッド部材76aに取り付けられた上下複数の連結部材78により、上下方向に移動可能及び回転可能かつロッド部材76aと略平行をなすように保持されている。また、ロッド部材77aには、連結部材78から抜け外れないように、抜止め部材79が取り付けられている。
次に、図25を参照して、フランジ補強具70を装着する手順について説明する。まず、第1の工程において、上部の挟持部材71と下部の挟持部材72とを、連結ボルト73とナット74により仮連結する。この際、ナット74を緩めて、上部の挟持部材71の挟持部71dと下部の挟持部材72の挟持部72bが、装着されるフランジ3cとフランジ4cに嵌合可能な状態にしておく。
次いで、第2の工程において、吊支工具76の支持部材76bの上面により、上部の挟持部材71における挟持部71dと反対側の下端面を支持するとともに、保持部材76cの1対の保持片76eにより、上部の挟持部材71の上向き突部71gを挟持して保持し、上下の挟持部材71、72を吊支工具71により吊支する。
次いで、第3の工程において、装着工具75を把持して吊支工具71を下方に移動させ、吊支された上部の挟持部材71の挟持部71dと下部の挟持部材72の挟持部72bをフランジ3cとフランジ4cの外径部に側方から挟入する。
次いで、第4の工程において、締結工具77を下方に移動させて、下端部のソケット77cによりナット74を締め付ける。この際、連結ボルト73の頭部は、下部の挟持部材72の下部の六角孔72d内において回り止めされているので、上方からナット74を容易に締め付けることができる。なお、この第4の工程においては、吊支工具76と別体をなす上下方向に長い専用の締結工具を使用して、ナット74を締め付けてもよく、締め付けるためにトルクレンチを用いてもよい。前記第1ないし第4の工程を繰り返し、反対側のフランジ3cとフランジ4cの外径部を別の上部の挟持部材71の挟持部71dと下部の挟持部材72の挟持部72bにより挟持すると、フランジ3cとフランジ4cの180°対向する外径部が1対のフランジ補強具70、70により上下方向から強く挟持されて補強される(図20参照)。
以上説明したように、実施例2のフランジ補強具の装着方法によれば、前記第1ないし第4の工程を実施することにより、上下に対をなす上部の挟持部材71と下部の挟持部材72とからなるフランジ補強具70を、流体管3の分岐部フランジ3cと補修弁4の下部のフランジ4cとに、弁室20の上方の地表から容易に装着して、フランジ接合部を弁室20内で上下方向から補強することができる。従って、前記実施例1の装着方法と同様に、弁室20の内部空間が狭く、消火栓2や補修弁4の周囲に大きな作業スペースが確保されていなくても、フランジ補強具70の装着作業を効率よく行うことができ、作業能率が向上する。また、実施例2の吊支工具76及び締結工具77は、実施例1の装着工具と同様に、上下方向に長いロッド状をなしているので、弁室20の内部空間が狭く、消火栓2や補修弁4の周囲に大きなスペースがなくても、それらの工具を弁室20内に上方から挿入して、フランジ補強具70をフランジ接合部に容易に装着することができる。更に、挟持部材72の下面は外径側に向けて上方に延びるテーパ部72fが形成されており、このようにすることで、流体管3の分岐首部3bの側方にて受口部を構成する大径部3fとの取り合いが容易である。
以上、本発明を実施例1及び実施例2に基づいて説明したが、具体的な構成はこれらの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、次のような種々の変形や変更があっても、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、補修弁4を接続部材としてその上下のフランジ4c、4dと、管路構成部材である消火栓2のフランジ2d及び流体管3の分岐部フランジ3cとのフランジ接合部に、フランジ補強具10を装着する例を説明し、また前記実施例2では、流体管3の分岐部フランジ3cと補修弁4の下部のフランジ4cにフランジ補強具70を装着する例を説明したが、接続部材は補修弁4に限らず、上下両端にフランジを有するバタフライ弁、切換弁、ボールバルブ等であってもよく、それらの上部にフランジ接合される部材については特に限定されるものではない。また、接続部材が消火栓や空気弁等であり、分岐部フランジ3cにフランジ接続されている場合に本発明を適用してもよい。
また、前記実施例2では、流体管3の分岐部フランジ3cと補修弁4の下部のフランジ4cにフランジ補強具70を装着する例を説明したが、補修弁4の上部のフランジ4dと消火栓2のフランジ2dにフランジ補強具70を装着する場合にも、本発明を適用しうることは勿論である。
また、前記実施例1では、下部挟持部材14と上部挟持部材11とを連結部材17によって連結する例を説明したが、上部挟持部材11や連結部材17を用いずともよく、例えば、管路構成部材のフランジとそれに接合される接続部材のフランジとのフランジ接合部に、フランジ補強具として下部挟持部材14のみを、吊支工具や締結工具を用いて装着するような場合にも本発明を適用できる。この場合、分割体12の突状部12eと突状部12jとの隙間をフランジ接合部の厚さよりも僅かに大きくし、例えば上方向からボルトや止めネジでフランジ接合部を挟み込むようにするとよい。
2 消火栓(管路構成部材)
2d フランジ
3 流体管(管路構成部材)
3b 分岐首部
3c 分岐部フランジ
4 補修弁(接続部材)
4c,4d フランジ
10 フランジ補強具
11 上部挟持部材
12,12’ 分割体
12a,12a’ 挟持部
12b 連結アーム部
12c,12c’ 挟持鍔部
12d アーム部
12e 突状部
12f 切欠部
12g 結合部
12j 突状部
12m 凸部
12n 回り止め用凹部
12p 結合部
14 下部挟持部材
17 連結部材
17a 連結ボルト
17b ナット
17c 頭部
17d 軸部
18 結合部材
18a ボルト
18b ナット
20 弁室
30 第1の吊支工具
40 第2の吊支工具
30a、40a ロッド部材(ロッド)
30b、40b 下部支持部材
30c、40c 上部支持部材
40d 位置決め部
50 第1の締結工具
60 第2の締結工具
50a、60a 第1ロッド部材
50b、60b 下向き凹部
50c、60c 第1のボルトナット保持部材
50d、60d ロッド連結部材
50e、60e 第2ロッド部材
50f、60f 上向き凹部
50g、60g 第2のボルトナット保持部材
50h、60h 操作ハンドル
50j 圧縮コイルばね
50k、60k 抜止め部材
60m 保持溝
60n 軸部保持部材
70 フランジ補強具
71 上部の挟持部材
71a 上壁部
71b 嵌合孔
71c 本体部
71d 挟持部
71e 貫通孔
71f 嵌合溝
71g 上向き突部
72 下部の挟持部材
72a 本体部
72b 挟持部
72c 貫通孔
72d 六角孔
72e 突条
73 連結ボルト
74 ナット
75 装着工具
76 吊支工具
76a ロッド部材
76b 支持部材
76c 保持部材(支持部材)
76d 凹部
76e 保持片
77 締結工具
77a ロッド部材
77b 六角穴
77c ソケット
77d 操作ハンドル
78 連結部材
79 抜止め部材
80 掘削工具
81,82 ロッド部材
83 リンク部材
84 バケット

Claims (2)

  1. 上下両端にフランジを有する接続部材の両フランジにそれぞれ接合される管路構成部材の下方のフランジ接合部に外嵌される下部挟持部材と、前記管路構成部材の上方のフランジ接合部に外嵌される上部挟持部材と、前記下部挟持部材及び前記上部挟持部材同士を連結する連結ボルト及びナットと、から少なくとも構成されフランジ接合を補強するフランジ補強具の装着方法であって、
    吊支工具により、前記下部挟持部材を前記下方のフランジ接合部の外径部に側方から嵌合して仮置きするとともに、前記上部挟持部材を前記上方のフランジ接合部の外径部に側方から嵌合して仮置きする工程と、
    前記連結ボルト及びナットを、供回りを防止しながら締結工具により上方から緊締し、前記下方のフランジ接合部に前記下部挟持部材を装着するとともに、前記上方のフランジ接合部に前記上部挟持部材を装着する工程と、を少なくとも備えることを特徴とするフランジ補強具の装着方法。
  2. 管路構成部材のフランジとそれに接合される接続部材のフランジとを、上下1対の挟持部材の挟持部により上下方向から挟んで補強するフランジ補強具の装着方法であって、
    上下方向に相対移動可能なように上下方向からボルトとナットにより仮連結された前記上下の挟持部材を、吊支工具により前記上下のフランジの外径部に側方から挟入する工程と、
    前記仮連結したボルトとナットを供回りを防止しながら締結工具により上方から緊締し、前記上下のフランジ接合部を前記上下の挟持部により挟持する工程と、を備えることを特徴とするフランジ補強具の装着方法。
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