JP3154070U - ウェザストリップの型成形部 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車のフロントドアとリヤドアの間の見切り部をシールするウェザストリップにおいて、ウエストライン上下の押し出し成形部を接続する型成形部のシール部がドア閉じ時にめくれて見切り部よりはみ出すことによる外観不良を来たすことがないようにすると共に、金型の製造コストを低減させることができ、更に成形作業を容易にする型成形部を提供する。【解決手段】押出成形部5のシール部を端から一定長さ切除して押出成形部と接続する型成形部21は、切除したシール部のあとに型成形されたシール部22が押出成形部5の取付部15と共にストレートに形成し、車両の湾曲形状に沿わせてシール部22が外周側となるように湾曲させる。シール部22はフロントドアのリヤドアの見切り部3を塞ぎ、前方に延出して中芯取出し孔23を前方に向ける。【選択図】図7
Description
本考案は、自動車のフロントドアとリヤドアの間の見切り部或いはフロントドアとボデーの間の見切り部をシールするウェザストリップに関し、ことにウエストラインの上下に配置される押出成形部を接続する型成形部に関する。
自動車のフロントドアとリヤドアの間の見切り部をシールするウェザストリップには、リヤドアのセンターピラーに沿ってウエストラインの上下に設けられるものがある。この種のウェザストリップは通常、ウエストライン上部の押出成形部と、ウエストライン下部の押出成形部を型成形部で接続した構造をなしている。図2は、こうしたウェザストリップの図1に示す自動車のa部、すなわちリヤドア2のセンターピラーに沿って取付けられ、フロントドア1とリヤドア2の見切り部3をフロアからルーフまでシールするウェザストリップのウエストライン付近を示すもので、ウエストライン上部の押出成形部4とウエストライン下部の押出成形部5をウエストラインの型成形部6で接続した構造をなしている。
図3は、リヤドア2のウエストライン上のフレーム7に取付けた押出成形部4の図2のA−A線における断面、図4はリヤドア2のウエストライン下のパネル13に取付けた押出成形部5の図2のB−B線における断面、図5はウエストラインにおける型成形部6のC−C線における断面を示すもので、押出成形部4は、リヤドア2のフレーム7に取付けられる取付部8と、該取付部端より湾曲して延設され、ドア閉じ時にフロントドア1のフレーム11に弾接してドア1、2間のウエストライン上の見切り部3をシールするリップ9とからなり、押出成形部5は、リヤドア2のパネル13に取付けられ、芯金14を備えたU形断面の取付部15と、該取付部15の側面に突出形成されてパネル13の前端面に接触し、ドア閉じ時にはフロントドア1のパネル16に弾接してドア1、2間のウエストライン下の見切り部3をシールする中空状のシール部17よりなっている。
型成形部6は、上端のシール部17を一定長さ切除した押出成形部5と、上記押出成形部4を一体に接続してなるもので、図2のC−C線断面である図5に示す型成形部6は取付部15と、シール部17に代えて型成形されるシール部18よりなり、このシール部18はウエストラインに達するまで形成されている。19は中芯取出し孔で、ウェザストリップを車両に取付けた状態で図示するように外部から見えない位置に設定されている。なお、図2に示す三角印は、黒く塗り潰した部分の側が型成形部、非塗り潰し部分の側が押出成形部を示している。以下の図においても同様である。
ウェザストリップは、車両の建付けのばら付きによってはドア閉じ時に中空状のシール部17が圧縮されるが、図5に示す型成形部6では、シール部18の過圧縮によってシール部18が図5の一点鎖線で示すようにめくれて見切り部3よりはみ出し、外観不良を来 たすことがある。
前述の型成形部6はまた、図2に示すように車両の湾曲形状に合致した形状をなしているが、こうした形状に型成形するためには、金型のキャビティを形成する面も車両の湾曲形状に合致した形状に形成する必要がある。
本考案の第1の目的は、自動車のフロントドアとリヤドアの間の見切り部或いはフロントドアとボデーの間の見切り部をシールするウェザストリップにおいて、ウエストライン上下の押し出し成形部を接続する型成形部のシール部がドア閉じ時にめくれて見切り部よりはみ出すことによる、外観不良を来たすことがないようにするものであり、
第2の目的は、型成形用金型の形状を単純化し、金型の製造コストを低減させることができる型成形部を提供しようとするものである。
第2の目的は、型成形用金型の形状を単純化し、金型の製造コストを低減させることができる型成形部を提供しようとするものである。
請求項1に係わる考案は、ウエストラインの上下に配置される押出成形部と、これら両押出成形部を一体に接続する型成形部よりなり、フロントドアとリヤドアの間の見切り部又はフロントドアとボデーの間の見切り部をシールする自動車用ウェザストリップにおける前記型成形部であって、リヤドア前縁又はフロントドア前縁に取付けられる取付部の車外側に一体形成され、ドア閉じ時にフロントドアまたはボデーに弾接して前記見切り部をシールするシール部よりなり、該シール部は、中芯取出し孔が車前方を向き、ドア閉じ時にはフロントドア又はボデーに押えられて中芯取出し孔の孔縁が前記見切り部よりはみ出すことがないようにしたことを特徴とする。
請求項2に係わる考案は、請求項1に係わる考案において、ウエストライン下の型成形部の大部分ないし全部をストレートに成形し、車両への組付け時に車両の凸状の湾曲形状に沿うように湾曲させて組付けることを特徴とする。
請求項1に係わる考案においては、建付けのばらつきによりドア閉じ時にシール部が過圧縮されるようなことがあっても、シール部がめくれて中芯取出し孔の孔縁が見切り部よりはみ出すようなことがなく、はみ出しによる外観不良を生ずることがない。なお、中芯取出し孔は、ドア閉じ時にはシール部が圧縮されることにより閉じられるか、或いは狭められて目立たなくなるが、中芯取出し後は、接着剤により接着し、中芯取出し孔を塞いでおくのが望ましい。中芯取出し孔を塞いでおけば、ドア閉じ時はもとよりドアを開いたときでも中芯取出し孔が目立たちにくくなる。
請求項2に係わる考案においては、ストレート部を形成する金型のキャビティを形成する面は長手方向に直線状となるため、車両の凸状の湾曲形状に沿うように湾曲形成するのと比べ、形状が単純となって、金型の製造コストが低減される。またウェザストリップを車両に組付ける際、型成形部のストレート部は、車両の凸状の湾曲形状に沿うように湾曲させて組み付けられるが、この際、車外側のシール部が外周側となって湾曲されるため、シール部が押し潰された状態となって中芯取出し孔を閉じるようになり、前述するような中芯取出し孔を塞ぐ作業が不要となる。
以下、本考案の実施形態の型成形部について図面により説明する。図中、図2〜図5に示すウェザストリップや型成形部6と同一構造部分には同一符号を付した。
図6は、取付部15を残してシール部17を端から一定長さ切除した押出成形部5と押出成形部4を接続する型成形部21について示すもので、切除したシール部17のあとに型成形されたシール部22は、押出成形部5の取付部15と共にストレートに形成されている。上述のシール部22に一体形成される取付部には、押出成形部5の取付部15を利用しているが、押出成形部5の取付部15を用いないで、取付部もシール部22と共に型成形により形成してもよい。
型成形部21の組付け時においては、車両の湾曲形状に沿わせて型成形部21を取付部15が内周側、シール部22が車外側の外周側となるように湾曲させ、取付部15をリヤドア2のパネル13に取付ける。
図7は、パネル13に取付けた図6に示す型成形部21のD−D線断面(図2のC−C線断面に相当する)を示すもので、取付部15に型成形されたシール部22は、取付部15の車外側の開口端より延出してリヤドア2のパネル13に接触し、それより車前方側に屈曲してドア閉じ時にフロントドア1とリヤドア2の見切り部3を塞ぎ、車前方に延びている。図中、一点鎖線で示すシール部22は、パネル取付前の図6に示すストレートな状態であるときのものを示しており、中芯取り出し孔23が車前方側に向けて開口している。
車両の湾曲形状に沿わせて取付部15をシール部22が外周側となるように湾曲させて組付けると、シール部22は押し潰されるように取付部15側に接近しようとするが、パネル13に接触してパネル側に倒れ込むのが規制されるシール部22は、前方に向って倒れこむように押込まれ、中芯取出し孔23を塞ぐ。塞がれた中芯取出し孔23は、シール部先端が取付部15に向って迫り出しているため、フロントドア閉じ時はもとよりのこと、フロントドア1を開いたときでもシール部先端で隠れて外側から見えることがない。
本実施形態の型成形部によると、シール部22は建付けのばら付きにより、フロントドア閉じ時に過圧縮されるようなことがあっても、フロントドア1とリヤドア2の見切り部3よりはみ出して外観不良を来たすことがないこと、ウエストライン下のシール部22はその大半が押出成形部5の取付部15と共にストレートに形成されているため、金型のキャビティを形成する面が単純化され、金型の製作コストを低減でき、成形作業が容易になること、取付部15を車両の湾曲形状に沿うように湾曲させて組付けると、外周側のシール部22が前方に向って倒れこむように押込まれることにより、中芯取出し孔23が塞がれ、シール部先端で中芯取出し孔23が隠されて外観が損なわれることがないこと等の効果を奏する。
1・・フロントドア
2・・リヤドア
3・・見切り部
4、5・・押出成形部
6、21・・型成形部
7、11・・フレーム
8、15・・取付部
9・・リップ
13、16・・パネル
14・・芯金
17、18、22・・中空状のシール部
19、23・・中芯取出し孔
2・・リヤドア
3・・見切り部
4、5・・押出成形部
6、21・・型成形部
7、11・・フレーム
8、15・・取付部
9・・リップ
13、16・・パネル
14・・芯金
17、18、22・・中空状のシール部
19、23・・中芯取出し孔
Claims (2)
- ウエストラインの上下に配置される押出成形部4、5と、これら両押出成形部4、5を一体に接続する型成形部21よりなり、フロントドア1とリヤドア2の間の見切り部3又はフロントドア1とボデーの間の見切り部をシールする自動車用ウェザストリップにおける前記型成形部21であって、リヤドア前縁又はフロントドア前縁に取付けられる取付部15の車外側に一体形成され、ドア閉じ時にフロントドア1またはボデーに弾接して前記見切り部3をシールするシール部22よりなり、該シール部22は、中芯取出し孔23が車前方を向き、ドア閉じ時にはフロントドア1又はボデーに押えられて中芯取出し孔23の孔縁が前記見切り部3よりはみ出すことがないようにしたことを特徴とする型成形部。
- ウエストライン下の型成形部21の大部分ないし全部をストレートに成形し、車両への組付け時に車両の凸状の湾曲形状に沿うように湾曲させて組付けることを特徴とする請求項1記載の型成形部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003352U JP3154070U (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | ウェザストリップの型成形部 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003352U JP3154070U (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | ウェザストリップの型成形部 |
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JP3154070U true JP3154070U (ja) | 2009-10-08 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012076487A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | 自動車用ウエザストリップ |
JP2017505252A (ja) * | 2014-02-07 | 2017-02-16 | エフシーエー フィアット クライスラー オートモーヴィス ブラジル リミターダ | サイドピラーを伴わないドア間の垂直シール設備 |
CN111196136A (zh) * | 2018-11-20 | 2020-05-26 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 一种用于车辆的密封件及车辆 |
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2009
- 2009-05-22 JP JP2009003352U patent/JP3154070U/ja not_active Expired - Fee Related
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