JP3153385U - 縦葺き屋根材用の固定金具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、このようにして施工される縦葺き屋根では、吊子によって屋根下地材に固定される縦葺き屋根材の幅方向両縁の間における縦葺き屋根材の中央部位が強風に煽られるなどの風圧により浮き上ることを防ぐために、縦葺き屋根材の幅方向中央部位を浮上り防止用の固定金具を用いて屋根下地材に固定することが行われている。その一例を図4に示す。
例えば、長さが5mの縦葺き屋根材を用いて縦葺きが行われる施工現場の場合では、50cmの間隔をおいて屋根下地材に取り付け配置されるものであるが、従来技術の固定金具では、図4に示されているように、2本のネジ200を用いて固定金具100の左右の座部102を屋根下地材400に取り付ける必要があるなどから、その取り付け配置が面倒で、手間が掛かるなどの施工性の不具合を有していた。そのために、従来技術では、施工期間が予定より長引いてしますなどの問題を引き起こす要因になっていた。
前記屋根下地材にねじ込みにより直接取り付けられるネジ部を有する支柱杆部と、この支柱杆部の上端に備えられて、前記立上り折返し部が嵌め合わせ固定される掛止杆部とから略T字型形状に形成されていることを特徴とする。
ここで、前記支柱杆部に、前記屋根下地材に対するねじ込み深さ(ねじ込み量)を規制するための規制座部を備えていることが好適である。
そして、支柱杆部の屋根下地材へのねじ込み深さ(ねじ込み量)は、屋根下地材に当接する規制座部によって規制されることで、縦葺き屋根材からの支柱杆部の取り付け高さを全て同じくすることができる。つまり、縦葺き屋根材の立上り折返し部が嵌め合わせ固定される支柱杆部に上端に備えられている掛止杆部の高さを全て一定の高さとすることができる。
また、固定金具の支柱杆部を屋根下地材へ直接ねじ込み取り付けるときに、そのねじ込み深さ(ねじ込み量)が規制座部によって規制されることで、施工者の技量を問わずに、一定の高さにて固定金具を屋根下地材に取り付け配置することができる。
また、構造がシンプルであることから、安価に製作し、提供することが期待できる。
図1は、本実施形態に係る固定金具を適用して縦葺き屋根を施工した例を示す縦断面図であり、図2は、縦葺き屋根の概要を示す斜視図である。
縦葺き屋根Bは、図1および図2に示すように、梁(母屋)b2の上に屋根下地材(野地材)b1を釘止めやネジ止めなどによって取り付け、この屋根下地材b1の上にアスファルトルーフィングなどからなる防水シート材b3を敷き詰める。そして、屋根の傾斜方向と直交する方向に並設させながら防水シート材b3の上に縦葺き屋根材1を敷設するとともに、並設方向において隣り合う縦葺き屋根材1の幅方向両縁の立上り部2,3などを金属製の吊子(図示省略)に対するハゼ締め加工などによる巻締めによって一体化接続ししながら多数の縦葺き屋根材1を順次に屋根の全面に敷設することにより構築される。
そして、このようにして構築される縦葺き屋根Bでは、吊子によって屋根下地材b1に固定される縦葺き屋根材1の幅方向両縁の間における縦葺き屋根材1の中央部位を浮上り防止用の固定金具Aを用いて屋根下地材1にさらに固定するようになっている。
そして、縦葺き屋根材1は、幅方向両縁に、両縁から折り曲げ立ち上げた立上り部2,3をそれぞれ備え、この両立上り部2,3の間における幅方向中央部位に立上り折返し部4備えている。
立上り折返し部4は、縦葺き屋根材1の幅方向中央部位において上方に盛り上がるように、縦葺き屋根材1の長手方向の全長にわたり折り曲げ形成されるとともに、上部に折返し嵌合部4aを備えている。この折返し嵌合部4aは、固定金具Aの後記の掛止杆部a2に嵌め合せ掛止されて固定されるように形成されている。
図3は、本実施形態に係る固定金具を示す斜視図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
固定金具Aは、図1および図2に示すように、屋根下地材b1にねじ込みにより直接取り付けられるネジ部5を有する支柱杆部a1と、この支柱杆部a1の上端に備えられて、縦葺き屋根材b2の立上り折返し部4が嵌め込み固定される掛止杆部a2とを備えた略T字型形状に形成されている。
また、固定金具Aは、支柱杆部a1に、該支柱杆部a1の屋根下地材b1へのねじ込み深さ(ねじ込み量)を規制するための規制座部a3が設けられている。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る固定金具Aを適用させた縦葺き屋根Bの施工例を簡単に説明する。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
屋根の傾斜方向(図2の矢印X方向)に長手方向を向けて、傾斜方向に対して直交する方向(図2の矢印Y方向)に隣り合わせて並設されて敷設される縦葺き屋根材1毎の立上り折返し部4の固定位置に合わせて屋根の傾斜方向に墨付けされた墨付けライン上において支柱杆部a1のネジ部5を屋根下地材b2にねじ込み、図2に示すように、固定金具Aを予め定められている等間隔をおいて屋根の傾斜方向に取り付け配置する。
このとき、支柱杆部a1の屋根下地材b1へのねじ込み深さが規制座部a3に規制され、屋根下地材b1からの支柱杆部a1の取り付け高さは全て同じになる。つまり、縦葺き屋根材1の立上り折返し部4が嵌め合わせ固定される掛止管部a2の高さを、図2に示すように、屋根の傾斜方向に向けて一定の高さとすることができる。
例えば、支柱杆部a1の上端に、掛止杆部a2を回動自在(首振り自在)に取り付けることができる。この場合、専用のねじ込み具に掛止させる掛止突起などを、規制座部a3に設けることで実施することができる。
これにより、支柱杆部a1を屋根下地材b1に取り付けた後の掛止杆部a2の方向性が自在となり、その方向合わせが簡便になる。つまり、縦葺き屋根材の立上り折返し部の方向に対する方向合わせが自在となる。
a1 支柱杆部
a2 掛止杆部
a3 規制座部
1 縦葺き屋根材
2,3 立上り部
4 立上り折返し部
5 ネジ部
B 縦葺き屋根
b1 屋根下地材
Claims (2)
- 屋根の傾斜方向と直交する方向に並設されて、当該並設方向において隣り合う幅方向両縁が連結、かつ、屋根下地材に固定されて前記屋根の全面に敷設される長尺な縦葺き屋根材を、該縦葺き屋根材の幅方向中央部位に設けられている立上り折返し部を介して前記屋根下地材に固定する固定金具であって、
前記屋根下地材にねじ込みにより直接取り付けられるネジ部を有する支柱杆部と、
この支柱杆部の上端に備えられて、前記立上り折返し部が嵌め合わせ固定される掛止杆部と、を備えた略T字型形状に形成されていることを特徴とする縦葺き屋根材用の固定金具。 - 前記支柱杆部に、前記屋根下地材に対するねじ込み深さを規制するための規制座部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の縦葺き屋根材用の固定金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009004250U JP3153385U (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | 縦葺き屋根材用の固定金具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009004250U JP3153385U (ja) | 2009-06-22 | 2009-06-22 | 縦葺き屋根材用の固定金具 |
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JP3153385U true JP3153385U (ja) | 2009-09-03 |
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ID=54857625
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021085306A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 日鉄鋼板株式会社 | 屋根材及び屋根材の固定構造 |
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2009
- 2009-06-22 JP JP2009004250U patent/JP3153385U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021085306A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 日鉄鋼板株式会社 | 屋根材及び屋根材の固定構造 |
JP7553236B2 (ja) | 2019-11-29 | 2024-09-18 | 日鉄鋼板株式会社 | 屋根材の固定構造 |
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