JP3153373B2 - シリコーンレジンの製造方法 - Google Patents

シリコーンレジンの製造方法

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JP3153373B2 JP04458993A JP4458993A JP3153373B2 JP 3153373 B2 JP3153373 B2 JP 3153373B2 JP 04458993 A JP04458993 A JP 04458993A JP 4458993 A JP4458993 A JP 4458993A JP 3153373 B2 JP3153373 B2 JP 3153373B2
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンレジンの製
造方法に関し、詳しくは、一官能性シロキサン単位(M
単位)と四官能性シロキサン単位(Q単位)からなるシ
リコーンレジンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一官能性シロキサン単位(M単位)と四
官能性シロキサン単位(Q単位)からなるシリコーンレ
ジンは、感圧接着剤の原料、シリコーンゴム組成物の補
強性成分、シリコーンワニス等の被膜形成用材料の原料
として利用されている。このようなシリコーンレジンの
製造方法としては、アルキルシリケートと加水分解性ト
リアルキルシランの混合物に水を加えて共加水分解する
方法(米国特許明細書第2,857,356号参照)、
および塩酸水溶液中で、ジシロキサンおよび加水分解性
トリオルガノシランから選択される有機ケイ素化合物と
の混合系に、アルキルシリケートを滴下する方法(特公
平3−60851号公報参照)が提案されている。
【0003】ところで、このシリコーンレジンを被膜形
成材料として使用する場合には、その分子量に依存し
て、優れた被膜形成性を示すことから、高分子量のシリ
コーンレジンを製造することが必要であった。
【0004】しかし、米国特許明細書第2,857,3
56号および特公平3−60851号により提案された
製造方法では、四官能性シロキサン単位(Q単位)の原
料であるアルキルシリケートのモル数に対して、添加す
る一官能性シロキサン単位(M単位)の原料である加水
分解性トリアルキルシランまたはジシロキサンのモル数
が小さくなる場合には(得られるシリコーンレジンが高
分子量となる。)、それ自体ゲル化を生じたり、またそ
れ自体ゲル化を生じなくても、その溶液状態で保存した
場合に保存安定性が著しく悪化するという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の目的は、高分子量でか
つ溶液状態での保存安定性に優れたシリコーンレジンの
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)一般式: [R1 2HSi]2O (式中、R1は一価炭化水素基である。)で示されるジ
シロキサンと(B)一般式: Si(OR24 (式中、R2はアルキル基である。)で示されるアルキ
ルシリケート[(A)成分と(B)成分の配合比は、(A)成分
のモル数/(B)成分のモル数が0.05〜0.6であ
る。]とを、(C)30重量%以上のアルコールと5重量
%以上の無機酸とを含有する水溶液中で加水分解縮合反
応し、次いで、得られたシリコーンレジンを、(D)水に
対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機溶剤
により分離することを特徴とするシリコーンレジンの製
造方法に関する。
【0008】以下、本発明のシリコーンレジンの製造方
法について詳細に説明する。
【0009】本発明の製造方法において、(A)成分の
ジシロキサンは、得られるシリコーンレジンに一官能性
シロキサン単位(M単位)を導入するための原料であ
り、一般式: [R1 2HSi]2 O で示される。上式中、R1 は一価炭化水素基であり、具
体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基等アルキル基;フェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、
フェネチル基等のアラルキル基が例示され、好ましくは
メチル基である。このような(A)成分のジシロキサン
としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、1,3−ジメチル−1,3−ジエチルジシロキサ
ン、1,1−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−
テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,
3−ジフェニルジシロキサンが例示され、これら2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0010】本発明の製造方法において、(B)成分のア
ルキルシリケートは、得られるシリコーンレジンに四官
能性シロキサン単位(Q単位)を導入するための原料で
あり、一般式: Si(OR24 で示される。上式中、R2はアルキル基であり、具体的
には、メチル基,エチル基,プロピル基が例示され、入
手の容易さおよび炭素数が小さいアルキル基ほど(B)成
分の加水分解速度が大きくなる傾向にあることから、好
ましくはメチル基である。このような(B)成分のアルキ
ルシリケートは、一般にオルソシリケートとして市販さ
れており、(B)成分として具体的には、メチルオルソシ
リケート,エチルオルソシリケート,イソプロピルオル
ソシリケートが例示され、これら2種以上を組み合わせ
て使用することができるが、入手の容易さおよび炭素数
が小さいアルキル基を有するアルキルシリケートほど加
水分解速度が大きくなる傾向にあることから、メチルオ
ルソシリケートまたはエチルオルソシリケートであるこ
とが好ましい。
【0011】本発明の製造方法において、(A)成分と(B)
成分の配合比は、(A)成分のモル数/(B)成分のモル数が
0.05〜0.6であることが必要である。これは、
(A)成分のモル数が、(B)成分のモル数に対して、0.0
5未満では、高分子量のシリコーンレジンが得られる可
能性はあるが、著しくゲル化しやすいという問題があ
り、また0.6をこえると、得られたシリコーンレジン
がゲル化しにくくなる反面、得られたシリコーンレジン
が低分子量であり、その被膜形成性が乏しいという問題
があるからである。
【0012】本発明の製造方法では、まずはじめに、上
記(A)成分と(B)成分を、(C)30重量%以上のアルコー
ルと5重量%以上の無機酸とを含有する水溶液中で共加
水分解縮合反応する。本発明の製造方法において、共加
水分解するための溶液として、アルコール水溶液を用い
ることにより、(B)成分中の加水分解縮合速度を緩和
し、得られるシリコーンレジンのゲル化に至るまでの高
分子量化を妨げるものである。(C)成分の水溶液中、使
用できるアルコールとしては特に限定されず、例えば、
メチルアルコール,エチルアルコール,i−プロピルア
ルコール,n−プロピルアルコールが挙げられ、シリコ
ーンレジンを調製後、シリコーンレジンを(D)成分で溶
媒置換する際に、より低沸点であることが望ましいこと
から、好ましくはメチルアルコールまたはエチルアルコ
ールである。本発明の製造方法において、(C)成分中の
アルコール含有量は30重量%以上であることが必要で
ある。これは、アルコール含有量が30重量%未満であ
ると、(A)成分と(B)成分との反応において、(B)成分の
加水分解縮合速度を緩和し、得られるシリコーンレジン
のゲル化に至るまでの高分子量化を妨げることができな
くなるためである。また(C)成分の水溶液中には、上記
アルコール以外の水可溶性の有機溶剤を併用すること
は、本発明の目的を損なわない限り可能である。
【0013】また、(C)成分の水溶液中、使用できる無
機酸としては特に限定されず、具体的には、塩酸,硫
酸,硝酸が例示され、シリコーンレジン調製後、シリコ
ーンレジン反応混合物中より容易に除くことができるこ
とから、塩酸であることが好ましい。本発明の製造方法
において、(C)成分中の無機酸の含有量は5重量%以上
であることが必要であるが、これは無機酸の含有量が5
重量%未満であると、(A)成分と(B)成分との反応におい
て、(A)成分の切断反応が遅くなり、このため(B)成分の
加水分解縮合反応が優先して生じ、ゲル化に至るまでに
高分子量化するためである。
【0014】本発明の製造方法において、(C)成分の添
加量は特に限定されず、(B)成分を十分に加水分解縮合
反応することができる程度の量であることが好ましい。
また、本発明の製造方法おいて、反応温度は特に限定さ
れず、例えば、反応温度が30℃以下であることが好ま
しく、さらに好ましくは15℃以下である。
【0015】続いて、本発明の製造方法では、上記加水
分解縮合反応により得られたシリコーンレジンを、(D)
水に対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機
溶剤により分離することを特徴とする。これは、得られ
たシリコーンレジン中に無機酸を含有していると、シリ
コーンレジン自体の保存安定性が悪化し、またこれをコ
ーティング剤として使用した場合には、被処理面の腐食
を生じたりするからである。このためシリコーンレジン
を反応混合物中から(D)成分中に十分に溶解し、これを
水洗することにより、シリコーンレジン中から無機酸等
の不純物を取り除くことができる。(D)成分の有機溶剤
としては、水に対して難溶で(水に対して二層を形成す
ることができることを意味する。)かつ比誘電率の値が
4以上であれば特に限定されず、(D)成分の有機溶剤と
して具体的には、ジエチルエーテル(比誘電率:4.1
97),ジイソプロピルエーテル(比誘電率:4.4
9),アニソール(比誘電率:4.33),フェネトー
ル(比誘電率:4.22),1,2−ジメトキシエタン
(比誘電率:5.50),1,2−ジエトキシエタン
(比誘電率:5.10),等のエーテル系溶剤;メチル
エチルケトン(比誘電率:18.51),メチルイソブ
チルケトン(比誘電率:13.11),2−ヘプタノン
(比誘電率:9.77)等のケトン系溶剤;酢酸ブチル
(比誘電率:5.01),酢酸イソブチル(比誘電率:
5.29),セバシン酸ジエチル(比誘電率:5.0
0)等のエステル系溶剤;その他の有機溶剤として、ク
ロロホルム(比誘電率:4.335)が例示される。
【0016】本発明の製造方法において、(D)成分の
配合する手順特に限定されず、例えば、(C)成分と
(D)成分の混合液を形成し、次いで、この系中で
(A)成分と(B)成分とを反応する方法、または
(C)成分中で(A)成分と(B)成分とを反応後、こ
の系中に速やかに(D)成分を加える方法が挙げられ
る。(D)成分の有機溶剤は、その比誘電率の値が4以
上であり、その極性が高いため、生成する高分子量のシ
リコーンレジンを反応系から十分に溶解することがで
き、かつシリコーンレジン溶液とした場合には、その溶
液を脱水することにより、さらにその溶液状態での保存
安定性を向上することができる。本発明の製造方法にお
いて、(D)成分の配合量は特に限定されず、生成する
シリコーンレジンを十分に溶解することができる量であ
ることが好ましい。
【0017】本発明の製造方法で調製されたシリコーン
レジンの分子量は特に限定されないが、得られたシリコ
ーンレジンがコーティング剤の主成分として使用できる
ためには、その数平均分子量が3000以上の高分子量
シリコーンレジンであることが好ましい。本発明の製造
法により調製されたシリコーンレジンは、高分子量であ
り、被膜形成性に優れているので、これをコーティング
剤用途の他、各種シリコーンゴム組成物の添加剤、シリ
コーンワニスの添加剤等に使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0019】
【実施例1】直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度
計を設けた200ミリリットル−四つ口フラスコに、メ
タノール20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化水素
=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン4.69g(0.035モル)を秤量し、
氷冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の流速
で窒素を通じた。この状態で溶液を攪拌させながら、直
管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.2モル)
を40分かけて滴下した。途中、発熱により液温は13
℃まで上昇したが、滴下終了時には8℃まで低下した。
さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室温で4時
間攪拌した。反応液は無色透明であった。反応液にメチ
ルイソブチルケトン100ミリリットルを加え、さらに
水100ミリリットルを加えたところ、2層に相分離し
た。下層を採取し、メチルイソブチルケトン50ミリリ
ットルを加えて振とうした後相分離させ、上層を採取
し、先の上層と合わせた。水200ミリリットルを添加
して振とうしたところ乳化状態になったのでジエチルエ
ーテル200ミリリットルを加えて静置し、相分離せし
めた。下層を除去し、上層を採取し、これに硫酸マグネ
シウムを加えて10時間放置した。硫酸マグネシウムを
濾別した後、濾液を固形分重量濃度30%まで濃縮し
た。この濃縮液をそのままテトラヒドロフランに希釈し
て固形分重量濃度0.2%の溶液を調整し、この溶液
を、テトラヒドロフランをキャリア溶媒とするゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーに注入したところ、溶
解成分の数平均分子量は3620、重量平均分子量は7
050、分散度は1.95であった。また、この溶解成
分を29Si−核磁気共鳴スペクトル分析により、次の構
造式で示されるシリコーンレジンであることが確認され
た。 [H(CH32SiO1/20.35[SiO4/21.0
【0020】濃縮液をシリコンウエハ上に滴下し、空気
中室温にて放置して溶剤を乾燥させることにより固形分
の約1μ厚の被膜を形成させた。この膜をフーリエ変換
型赤外線分光分析器で透過モードにより構造解析したと
ころ、1100cm-1付近にシロキサン結合に由来する
ブロードな強い吸収ピーク、1260cm-1付近にSi
−CH3基に由来するシャープな強い吸収ピーク、21
50cm-1付近にSiH基に由来するシャープな強い吸
収ピーク、2960cm-1付近にC−H基に由来するシ
ャープな中程度の吸収ピークが観察された。
【0021】また、この濃縮液を高密度ポリエチレン製
広口瓶中で室温にて密閉保管したところ、1ヶ月経過し
た時点で、溶液の粘度変化、溶解成分の分子量変化は起
きなかった。
【0022】
【実施例2】直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度
計を設けた200ミリリットル−四つ口フラスコに、メ
タノール20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化水素
=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン6.70g(0.05モル)を秤量し、氷
冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の流速で
窒素を流通させた。この状態で溶液を攪拌させながら、
直管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.2モ
ル)を40分かけて滴下した。途中、発熱により液温は
14℃まで上昇したが、滴下終了時には8℃まで低下し
た。さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室温で
4時間攪拌した。反応液は無色透明であった。反応液に
メチルイソブチルケトン100ミリリットルを加え、さ
らに水100ミリリットルを加えたところ、2層に相分
離した。下層を採取し、メチルイソブチルケトン50ミ
リリットルを加えて振とうした後相分離させ、上層を採
取し、先の上層と合わせた。水200ミリリットルを添
加して振とうしたところ乳化状態になったのでジエチル
エーテル100ミリリットルを加えて静置し、相分離せ
しめた。下層を除去し、さらに水200ミリリットルを
加えて振とう後静置した。相分離は速やかに起きた。上
層を採取し、硫酸マグネシウムを加えて10時間放置し
た。硫酸マグネシウムを濾別した後、濾液を固形分重量
濃度30%まで濃縮した。この濃縮液をそのままテトラ
ヒドロフランに希釈して固形分重量濃度0.2%の溶液
を調整し、この溶液を、テトラヒドロフランをキャリア
溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
注入したところ、溶解成分の数平均分子量は3310、
重量平均分子量は5760、分散度は1.74であっ
た。この溶解成分を29Si−核磁気共鳴スペクトル分析
を行ったところ、次の構造式で示されるシリコーンレジ
ンであることが確認された。 [H(CH32SiO1/20.5[SiO4/21.0
【0023】濃縮液をシリコンウエハ上に滴下し、空気
中室温にて放置して溶剤を乾燥させることにより固形分
の約1μ厚の被膜を形成させた。この膜をフーリエ変換
型赤外線分光分析器で透過モードにより構造解析したと
ころ、1100cm-1付近にシロキサン結合に由来する
ブロードな強い吸収ピーク、1260cm-1付近にSi
−CH3基に由来するシャープな強い吸収ピーク、21
50cm-1付近にSiH基に由来するシャープな強い吸
収ピーク、2960cm-1付近にC−H基に由来するシ
ャープな中程度の吸収ピークが観察された。
【0024】濃縮液を高密度ポリエチレン製広口瓶中で
室温にて密閉保管したところ、1ヶ月経過した時点で、
溶液の粘度変化、溶解成分の分子量変化は起きなかっ
た。
【0025】[比較例1] 直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度計を設けた2
00ミリリットル−四つ口フラスコに、メタノール5
g、トルエン20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化
水素=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン4.69g(0.035モル)を秤量
し、氷冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の
流速で窒素を流通させた。この状態で溶液を攪拌させな
がら、直管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.
2モル)を40分かけて滴下した。途中、発熱により液
温は13℃まで上昇したが、滴下終了後には9℃まで低
下した。さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室
温で4時間攪拌した。反応液は乳濁を呈していた。系を
窒素でパージした状態で室温で放置したところ、反応液
は12時間以内にゲル化した。
【0026】
【発明の効果】本発明のシリコーンレジンの製造方法
は、高分子量でかつ溶液状態での保存安定性に優れたシ
リコーンレジンを製造できるという特徴を有する。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 基 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ ウコーニング・シリコーン株式会社 研 究開発本部内 (72)発明者 峰 勝利 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ ウコーニング・シリコーン株式会社 研 究開発本部内 (56)参考文献 特開 昭61−195129(JP,A) 欧州特許出願公開389138(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式: [R1 2HSi]2O (式中、R1は一価炭化水素基である。) で示されるジシロキサンと (B)一般式: Si(OR24 (式中、R2はアルキル基である。)で示されるアルキ
    ルシリケート[(A)成分と(B)成分の配合比は、(A)成分
    のモル数/(B)成分のモル数が0.05〜0.6であ
    る。]とを、(C)30重量%以上のアルコールと5重量
    %以上の無機酸とを含有する水溶液中で加水分解縮合反
    応し、次いで、得られたシリコーンレジンを、(D)水に
    対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機溶剤
    により分離することを特徴とするシリコーンレジンの製
    造方法。
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