JP3153373B2 - シリコーンレジンの製造方法 - Google Patents

シリコーンレジンの製造方法

Info

Publication number
JP3153373B2
JP3153373B2 JP04458993A JP4458993A JP3153373B2 JP 3153373 B2 JP3153373 B2 JP 3153373B2 JP 04458993 A JP04458993 A JP 04458993A JP 4458993 A JP4458993 A JP 4458993A JP 3153373 B2 JP3153373 B2 JP 3153373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
silicone resin
solution
group
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04458993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06234857A (ja
Inventor
隆司 中村
基 佐々木
勝利 峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Priority to JP04458993A priority Critical patent/JP3153373B2/ja
Priority to TW082109805A priority patent/TW238321B/zh
Priority to US08/155,894 priority patent/US5338817A/en
Priority to DE69403689T priority patent/DE69403689T2/de
Priority to EP94101676A priority patent/EP0610818B1/en
Priority to KR1019940002218A priority patent/KR100282990B1/ko
Publication of JPH06234857A publication Critical patent/JPH06234857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3153373B2 publication Critical patent/JP3153373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンレジンの製
造方法に関し、詳しくは、一官能性シロキサン単位(M
単位)と四官能性シロキサン単位(Q単位)からなるシ
リコーンレジンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一官能性シロキサン単位(M単位)と四
官能性シロキサン単位(Q単位)からなるシリコーンレ
ジンは、感圧接着剤の原料、シリコーンゴム組成物の補
強性成分、シリコーンワニス等の被膜形成用材料の原料
として利用されている。このようなシリコーンレジンの
製造方法としては、アルキルシリケートと加水分解性ト
リアルキルシランの混合物に水を加えて共加水分解する
方法(米国特許明細書第2,857,356号参照)、
および塩酸水溶液中で、ジシロキサンおよび加水分解性
トリオルガノシランから選択される有機ケイ素化合物と
の混合系に、アルキルシリケートを滴下する方法(特公
平3−60851号公報参照)が提案されている。
【0003】ところで、このシリコーンレジンを被膜形
成材料として使用する場合には、その分子量に依存し
て、優れた被膜形成性を示すことから、高分子量のシリ
コーンレジンを製造することが必要であった。
【0004】しかし、米国特許明細書第2,857,3
56号および特公平3−60851号により提案された
製造方法では、四官能性シロキサン単位(Q単位)の原
料であるアルキルシリケートのモル数に対して、添加す
る一官能性シロキサン単位(M単位)の原料である加水
分解性トリアルキルシランまたはジシロキサンのモル数
が小さくなる場合には(得られるシリコーンレジンが高
分子量となる。)、それ自体ゲル化を生じたり、またそ
れ自体ゲル化を生じなくても、その溶液状態で保存した
場合に保存安定性が著しく悪化するという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明の目的は、高分子量でか
つ溶液状態での保存安定性に優れたシリコーンレジンの
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)一般式: [R1 2HSi]2O (式中、R1は一価炭化水素基である。)で示されるジ
シロキサンと(B)一般式: Si(OR24 (式中、R2はアルキル基である。)で示されるアルキ
ルシリケート[(A)成分と(B)成分の配合比は、(A)成分
のモル数/(B)成分のモル数が0.05〜0.6であ
る。]とを、(C)30重量%以上のアルコールと5重量
%以上の無機酸とを含有する水溶液中で加水分解縮合反
応し、次いで、得られたシリコーンレジンを、(D)水に
対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機溶剤
により分離することを特徴とするシリコーンレジンの製
造方法に関する。
【0008】以下、本発明のシリコーンレジンの製造方
法について詳細に説明する。
【0009】本発明の製造方法において、(A)成分の
ジシロキサンは、得られるシリコーンレジンに一官能性
シロキサン単位(M単位)を導入するための原料であ
り、一般式: [R1 2HSi]2 O で示される。上式中、R1 は一価炭化水素基であり、具
体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基等アルキル基;フェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、
フェネチル基等のアラルキル基が例示され、好ましくは
メチル基である。このような(A)成分のジシロキサン
としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、1,3−ジメチル−1,3−ジエチルジシロキサ
ン、1,1−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−
テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,
3−ジフェニルジシロキサンが例示され、これら2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0010】本発明の製造方法において、(B)成分のア
ルキルシリケートは、得られるシリコーンレジンに四官
能性シロキサン単位(Q単位)を導入するための原料で
あり、一般式: Si(OR24 で示される。上式中、R2はアルキル基であり、具体的
には、メチル基,エチル基,プロピル基が例示され、入
手の容易さおよび炭素数が小さいアルキル基ほど(B)成
分の加水分解速度が大きくなる傾向にあることから、好
ましくはメチル基である。このような(B)成分のアルキ
ルシリケートは、一般にオルソシリケートとして市販さ
れており、(B)成分として具体的には、メチルオルソシ
リケート,エチルオルソシリケート,イソプロピルオル
ソシリケートが例示され、これら2種以上を組み合わせ
て使用することができるが、入手の容易さおよび炭素数
が小さいアルキル基を有するアルキルシリケートほど加
水分解速度が大きくなる傾向にあることから、メチルオ
ルソシリケートまたはエチルオルソシリケートであるこ
とが好ましい。
【0011】本発明の製造方法において、(A)成分と(B)
成分の配合比は、(A)成分のモル数/(B)成分のモル数が
0.05〜0.6であることが必要である。これは、
(A)成分のモル数が、(B)成分のモル数に対して、0.0
5未満では、高分子量のシリコーンレジンが得られる可
能性はあるが、著しくゲル化しやすいという問題があ
り、また0.6をこえると、得られたシリコーンレジン
がゲル化しにくくなる反面、得られたシリコーンレジン
が低分子量であり、その被膜形成性が乏しいという問題
があるからである。
【0012】本発明の製造方法では、まずはじめに、上
記(A)成分と(B)成分を、(C)30重量%以上のアルコー
ルと5重量%以上の無機酸とを含有する水溶液中で共加
水分解縮合反応する。本発明の製造方法において、共加
水分解するための溶液として、アルコール水溶液を用い
ることにより、(B)成分中の加水分解縮合速度を緩和
し、得られるシリコーンレジンのゲル化に至るまでの高
分子量化を妨げるものである。(C)成分の水溶液中、使
用できるアルコールとしては特に限定されず、例えば、
メチルアルコール,エチルアルコール,i−プロピルア
ルコール,n−プロピルアルコールが挙げられ、シリコ
ーンレジンを調製後、シリコーンレジンを(D)成分で溶
媒置換する際に、より低沸点であることが望ましいこと
から、好ましくはメチルアルコールまたはエチルアルコ
ールである。本発明の製造方法において、(C)成分中の
アルコール含有量は30重量%以上であることが必要で
ある。これは、アルコール含有量が30重量%未満であ
ると、(A)成分と(B)成分との反応において、(B)成分の
加水分解縮合速度を緩和し、得られるシリコーンレジン
のゲル化に至るまでの高分子量化を妨げることができな
くなるためである。また(C)成分の水溶液中には、上記
アルコール以外の水可溶性の有機溶剤を併用すること
は、本発明の目的を損なわない限り可能である。
【0013】また、(C)成分の水溶液中、使用できる無
機酸としては特に限定されず、具体的には、塩酸,硫
酸,硝酸が例示され、シリコーンレジン調製後、シリコ
ーンレジン反応混合物中より容易に除くことができるこ
とから、塩酸であることが好ましい。本発明の製造方法
において、(C)成分中の無機酸の含有量は5重量%以上
であることが必要であるが、これは無機酸の含有量が5
重量%未満であると、(A)成分と(B)成分との反応におい
て、(A)成分の切断反応が遅くなり、このため(B)成分の
加水分解縮合反応が優先して生じ、ゲル化に至るまでに
高分子量化するためである。
【0014】本発明の製造方法において、(C)成分の添
加量は特に限定されず、(B)成分を十分に加水分解縮合
反応することができる程度の量であることが好ましい。
また、本発明の製造方法おいて、反応温度は特に限定さ
れず、例えば、反応温度が30℃以下であることが好ま
しく、さらに好ましくは15℃以下である。
【0015】続いて、本発明の製造方法では、上記加水
分解縮合反応により得られたシリコーンレジンを、(D)
水に対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機
溶剤により分離することを特徴とする。これは、得られ
たシリコーンレジン中に無機酸を含有していると、シリ
コーンレジン自体の保存安定性が悪化し、またこれをコ
ーティング剤として使用した場合には、被処理面の腐食
を生じたりするからである。このためシリコーンレジン
を反応混合物中から(D)成分中に十分に溶解し、これを
水洗することにより、シリコーンレジン中から無機酸等
の不純物を取り除くことができる。(D)成分の有機溶剤
としては、水に対して難溶で(水に対して二層を形成す
ることができることを意味する。)かつ比誘電率の値が
4以上であれば特に限定されず、(D)成分の有機溶剤と
して具体的には、ジエチルエーテル(比誘電率:4.1
97),ジイソプロピルエーテル(比誘電率:4.4
9),アニソール(比誘電率:4.33),フェネトー
ル(比誘電率:4.22),1,2−ジメトキシエタン
(比誘電率:5.50),1,2−ジエトキシエタン
(比誘電率:5.10),等のエーテル系溶剤;メチル
エチルケトン(比誘電率:18.51),メチルイソブ
チルケトン(比誘電率:13.11),2−ヘプタノン
(比誘電率:9.77)等のケトン系溶剤;酢酸ブチル
(比誘電率:5.01),酢酸イソブチル(比誘電率:
5.29),セバシン酸ジエチル(比誘電率:5.0
0)等のエステル系溶剤;その他の有機溶剤として、ク
ロロホルム(比誘電率:4.335)が例示される。
【0016】本発明の製造方法において、(D)成分の
配合する手順特に限定されず、例えば、(C)成分と
(D)成分の混合液を形成し、次いで、この系中で
(A)成分と(B)成分とを反応する方法、または
(C)成分中で(A)成分と(B)成分とを反応後、こ
の系中に速やかに(D)成分を加える方法が挙げられ
る。(D)成分の有機溶剤は、その比誘電率の値が4以
上であり、その極性が高いため、生成する高分子量のシ
リコーンレジンを反応系から十分に溶解することがで
き、かつシリコーンレジン溶液とした場合には、その溶
液を脱水することにより、さらにその溶液状態での保存
安定性を向上することができる。本発明の製造方法にお
いて、(D)成分の配合量は特に限定されず、生成する
シリコーンレジンを十分に溶解することができる量であ
ることが好ましい。
【0017】本発明の製造方法で調製されたシリコーン
レジンの分子量は特に限定されないが、得られたシリコ
ーンレジンがコーティング剤の主成分として使用できる
ためには、その数平均分子量が3000以上の高分子量
シリコーンレジンであることが好ましい。本発明の製造
法により調製されたシリコーンレジンは、高分子量であ
り、被膜形成性に優れているので、これをコーティング
剤用途の他、各種シリコーンゴム組成物の添加剤、シリ
コーンワニスの添加剤等に使用することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0019】
【実施例1】直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度
計を設けた200ミリリットル−四つ口フラスコに、メ
タノール20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化水素
=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン4.69g(0.035モル)を秤量し、
氷冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の流速
で窒素を通じた。この状態で溶液を攪拌させながら、直
管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.2モル)
を40分かけて滴下した。途中、発熱により液温は13
℃まで上昇したが、滴下終了時には8℃まで低下した。
さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室温で4時
間攪拌した。反応液は無色透明であった。反応液にメチ
ルイソブチルケトン100ミリリットルを加え、さらに
水100ミリリットルを加えたところ、2層に相分離し
た。下層を採取し、メチルイソブチルケトン50ミリリ
ットルを加えて振とうした後相分離させ、上層を採取
し、先の上層と合わせた。水200ミリリットルを添加
して振とうしたところ乳化状態になったのでジエチルエ
ーテル200ミリリットルを加えて静置し、相分離せし
めた。下層を除去し、上層を採取し、これに硫酸マグネ
シウムを加えて10時間放置した。硫酸マグネシウムを
濾別した後、濾液を固形分重量濃度30%まで濃縮し
た。この濃縮液をそのままテトラヒドロフランに希釈し
て固形分重量濃度0.2%の溶液を調整し、この溶液
を、テトラヒドロフランをキャリア溶媒とするゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーに注入したところ、溶
解成分の数平均分子量は3620、重量平均分子量は7
050、分散度は1.95であった。また、この溶解成
分を29Si−核磁気共鳴スペクトル分析により、次の構
造式で示されるシリコーンレジンであることが確認され
た。 [H(CH32SiO1/20.35[SiO4/21.0
【0020】濃縮液をシリコンウエハ上に滴下し、空気
中室温にて放置して溶剤を乾燥させることにより固形分
の約1μ厚の被膜を形成させた。この膜をフーリエ変換
型赤外線分光分析器で透過モードにより構造解析したと
ころ、1100cm-1付近にシロキサン結合に由来する
ブロードな強い吸収ピーク、1260cm-1付近にSi
−CH3基に由来するシャープな強い吸収ピーク、21
50cm-1付近にSiH基に由来するシャープな強い吸
収ピーク、2960cm-1付近にC−H基に由来するシ
ャープな中程度の吸収ピークが観察された。
【0021】また、この濃縮液を高密度ポリエチレン製
広口瓶中で室温にて密閉保管したところ、1ヶ月経過し
た時点で、溶液の粘度変化、溶解成分の分子量変化は起
きなかった。
【0022】
【実施例2】直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度
計を設けた200ミリリットル−四つ口フラスコに、メ
タノール20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化水素
=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン6.70g(0.05モル)を秤量し、氷
冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の流速で
窒素を流通させた。この状態で溶液を攪拌させながら、
直管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.2モ
ル)を40分かけて滴下した。途中、発熱により液温は
14℃まで上昇したが、滴下終了時には8℃まで低下し
た。さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室温で
4時間攪拌した。反応液は無色透明であった。反応液に
メチルイソブチルケトン100ミリリットルを加え、さ
らに水100ミリリットルを加えたところ、2層に相分
離した。下層を採取し、メチルイソブチルケトン50ミ
リリットルを加えて振とうした後相分離させ、上層を採
取し、先の上層と合わせた。水200ミリリットルを添
加して振とうしたところ乳化状態になったのでジエチル
エーテル100ミリリットルを加えて静置し、相分離せ
しめた。下層を除去し、さらに水200ミリリットルを
加えて振とう後静置した。相分離は速やかに起きた。上
層を採取し、硫酸マグネシウムを加えて10時間放置し
た。硫酸マグネシウムを濾別した後、濾液を固形分重量
濃度30%まで濃縮した。この濃縮液をそのままテトラ
ヒドロフランに希釈して固形分重量濃度0.2%の溶液
を調整し、この溶液を、テトラヒドロフランをキャリア
溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
注入したところ、溶解成分の数平均分子量は3310、
重量平均分子量は5760、分散度は1.74であっ
た。この溶解成分を29Si−核磁気共鳴スペクトル分析
を行ったところ、次の構造式で示されるシリコーンレジ
ンであることが確認された。 [H(CH32SiO1/20.5[SiO4/21.0
【0023】濃縮液をシリコンウエハ上に滴下し、空気
中室温にて放置して溶剤を乾燥させることにより固形分
の約1μ厚の被膜を形成させた。この膜をフーリエ変換
型赤外線分光分析器で透過モードにより構造解析したと
ころ、1100cm-1付近にシロキサン結合に由来する
ブロードな強い吸収ピーク、1260cm-1付近にSi
−CH3基に由来するシャープな強い吸収ピーク、21
50cm-1付近にSiH基に由来するシャープな強い吸
収ピーク、2960cm-1付近にC−H基に由来するシ
ャープな中程度の吸収ピークが観察された。
【0024】濃縮液を高密度ポリエチレン製広口瓶中で
室温にて密閉保管したところ、1ヶ月経過した時点で、
溶液の粘度変化、溶解成分の分子量変化は起きなかっ
た。
【0025】[比較例1] 直管付滴下管、蛇管コンデンサおよび温度計を設けた2
00ミリリットル−四つ口フラスコに、メタノール5
g、トルエン20g、7.4N−塩酸12.1g(塩化
水素=0.07モル)および1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン4.69g(0.035モル)を秤量
し、氷冷して液温を5℃以下に下げ、系内にごく少量の
流速で窒素を流通させた。この状態で溶液を攪拌させな
がら、直管付滴下管より正珪酸メチル30.4g(0.
2モル)を40分かけて滴下した。途中、発熱により液
温は13℃まで上昇したが、滴下終了後には9℃まで低
下した。さらに氷冷の状態で15分攪拌を続けた後、室
温で4時間攪拌した。反応液は乳濁を呈していた。系を
窒素でパージした状態で室温で放置したところ、反応液
は12時間以内にゲル化した。
【0026】
【発明の効果】本発明のシリコーンレジンの製造方法
は、高分子量でかつ溶液状態での保存安定性に優れたシ
リコーンレジンを製造できるという特徴を有する。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 基 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ ウコーニング・シリコーン株式会社 研 究開発本部内 (72)発明者 峰 勝利 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ ウコーニング・シリコーン株式会社 研 究開発本部内 (56)参考文献 特開 昭61−195129(JP,A) 欧州特許出願公開389138(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式: [R1 2HSi]2O (式中、R1は一価炭化水素基である。) で示されるジシロキサンと (B)一般式: Si(OR24 (式中、R2はアルキル基である。)で示されるアルキ
    ルシリケート[(A)成分と(B)成分の配合比は、(A)成分
    のモル数/(B)成分のモル数が0.05〜0.6であ
    る。]とを、(C)30重量%以上のアルコールと5重量
    %以上の無機酸とを含有する水溶液中で加水分解縮合反
    応し、次いで、得られたシリコーンレジンを、(D)水に
    対して難溶でかつ比誘電率の値が4以上である有機溶剤
    により分離することを特徴とするシリコーンレジンの製
    造方法。
JP04458993A 1993-02-09 1993-02-09 シリコーンレジンの製造方法 Expired - Fee Related JP3153373B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04458993A JP3153373B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 シリコーンレジンの製造方法
TW082109805A TW238321B (ja) 1993-02-09 1993-11-22
US08/155,894 US5338817A (en) 1993-02-09 1993-11-23 Method for the preparation of a silicone resin
DE69403689T DE69403689T2 (de) 1993-02-09 1994-02-04 Verfahren zur Herstellung eines Silicon-Harzes
EP94101676A EP0610818B1 (en) 1993-02-09 1994-02-04 Method for preparation of a silicone resin
KR1019940002218A KR100282990B1 (ko) 1993-02-09 1994-02-07 실리콘 수지의 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04458993A JP3153373B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 シリコーンレジンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06234857A JPH06234857A (ja) 1994-08-23
JP3153373B2 true JP3153373B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=12695669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04458993A Expired - Fee Related JP3153373B2 (ja) 1993-02-09 1993-02-09 シリコーンレジンの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5338817A (ja)
EP (1) EP0610818B1 (ja)
JP (1) JP3153373B2 (ja)
KR (1) KR100282990B1 (ja)
DE (1) DE69403689T2 (ja)
TW (1) TW238321B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3542185B2 (ja) * 1995-02-02 2004-07-14 ダウ コーニング アジア株式会社 シリコーンレジン、これを含む組成物およびその硬化方法
JPH10292047A (ja) * 1997-04-21 1998-11-04 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd シロキサン化合物の製造方法
DE19800021A1 (de) * 1998-01-02 1999-07-08 Huels Silicone Gmbh Verfahren zur Herstellung von Polyorganosiloxanharzen, die mono- und tetrafunktionelle Einheiten enthalten
DE102008041601A1 (de) 2008-08-27 2010-03-04 Evonik Goldschmidt Gmbh Verfahren zur Herstellung verzweigter SiH-funtioneller Polysiloxane und deren Verwendung zur Herstellung flüssiger, SiC- oder SiOC-verknüpfter, verzweigter organomodifizierter Polysiloxane
DE102011087931A1 (de) * 2011-12-07 2013-06-13 Wacker Chemie Ag Herstellung hochmolekularer Siliconharze
JP6277974B2 (ja) * 2015-02-26 2018-02-14 信越化学工業株式会社 付加硬化性シリコーン樹脂組成物及び光半導体装置用ダイアタッチ材
JP6702224B2 (ja) * 2017-02-17 2020-05-27 信越化学工業株式会社 付加硬化性シリコーン樹脂組成物及び光半導体装置用ダイアタッチ材

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1017883B (de) * 1954-07-08 1957-10-17 Fellows Gear Shaper Co Schalt- und Vorschubeinrichtung fuer Zahnradherstellungsmaschinen
JPS61195129A (ja) * 1985-02-22 1986-08-29 Toray Silicone Co Ltd 有機けい素重合体の製造方法
GB8906626D0 (en) * 1989-03-22 1989-05-04 Dow Corning Method of making organosiloxane resins
JPH0360851A (ja) * 1989-07-31 1991-03-15 Nippon Steel Corp セラミックス製の溶湯ノズルとその支承装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0610818B1 (en) 1997-06-11
US5338817A (en) 1994-08-16
EP0610818A1 (en) 1994-08-17
DE69403689T2 (de) 1998-01-08
DE69403689D1 (de) 1997-07-17
JPH06234857A (ja) 1994-08-23
KR100282990B1 (ko) 2001-03-02
TW238321B (ja) 1995-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6927270B2 (en) Process for the functionalization of polyhedral oligomeric silsesquioxanes
JP4707791B2 (ja) アミノ官能性ケイ素化合物の水ベース組成物、その製造法ならびにその使用
JP5362160B2 (ja) 多面体オリゴマーシルセスキオキサンの形成方法
US5210168A (en) Process for forming siloxane bonds
US4707531A (en) Method for producing organosilicon polymers and the polymers prepared thereby
CN107987278B (zh) 一种苯并环丁烯官能化有机硅树脂及其制备方法
US5391673A (en) Silicon resins and methods for their preparation
CN107226907B (zh) 一种无水合成有机硅氧烷树脂的方法及产品与应用
JP2010519397A5 (ja)
KR20070013329A (ko) 분지된 폴리실란의 제조방법
CN102027046B (zh) 有机硅化合物和用于形成二氧化硅基微粒的材料
KR101599952B1 (ko) 중합체 제조 방법 및 실리카계 절연막 형성용 조성물
JP3153373B2 (ja) シリコーンレジンの製造方法
JP2000044687A (ja) ケイ素原子を含有する超分枝ポリマ―
JPH0633335B2 (ja) オルガノポリシロキサンの製造方法
JP2596706B2 (ja) オルガノポリシロキサン樹脂の製法
JP3713719B2 (ja) ポリシロキサンの製造方法
JP3218872B2 (ja) 有機ケイ素樹脂の製造方法
KR101145492B1 (ko) 신규 유기 규소 화합물 및 디올을 갖는 유기 규소 수지, 및이들의 제조 방법
JP3477813B2 (ja) 無機粉体、無機粉体用コーティング液及びその製造方法
JP3121523B2 (ja) 1,3−ジメトキシテトラメチルジシロキサンの製造方法
JP3584482B2 (ja) 新規シリコーン化合物とその製造法
JPH07242678A (ja) 2,4,6,8−テトラメチルシクロテトラシロキサンの製造方法
WO2007007598A1 (ja) アルコ-ル性水酸基を有する有機ケイ素樹脂及びその製造方法
CN102361879A (zh) 1,3-双(氨烷基)二硅氧烷的合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees