JP3153282U - 複数の刃を持つ包丁、およびその専用調理台 - Google Patents
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Abstract
【課題】刃を一度下におろすだけで非常に多くの肉や野菜を切ることができる包丁を提供する。【解決手段】大量の長くて強靭な刃を、横に等間隔に並べて固定する。隣り合う2枚の刃の間隔は、肉や野菜のスライスの厚さに等しい。肉や野菜をスライスしたい厚さに合わせて、刃の間隔を設定することができる。調理台には、刃の1枚1枚と対応する部分に刃の入り口がある。それぞれの刃が、肉や野菜を切ったあと、対応する溝に入る。切り出された肉や野菜は、調理台の上に残る。【選択図】図1
Description
本考案は、包丁に関するものである。
従来型の包丁には、刃が1枚しかない。
上記の従来型の包丁を用いて肉や野菜を切る場合、一度に大量に切ることはできない。肉や野菜をスライスしたり、千切りにしたりする場合、一度に大量に切ることができないので、非常に時間がかかってしまう。
本考案は、従来型の包丁に存在する上記の問題を、解決することができる。本考案の複数の刃を持つ包丁およびその専用調理台は、一度に(1回切ると)非常に多くの肉や野菜を、スライスしたり、千切りにしたりすることができる。スライスした肉や野菜を千切りにするには、たとえ大量でも、もう一度切るだけで事足りる。
本考案は、上記の目的を達成するために、大量の長くて強靭な刃を、横に等間隔に並べて固定する。隣り合う2枚の刃の間隔は、肉や野菜のスライスの厚さに等しい。肉や野菜をスライスしたい厚さに合わせて、刃の間隔を設定することができる。
調理台には、刃の1枚1枚と対応する部分に刃の入り口がある。それぞれの刃が、肉や野菜を切ったあと、対応する溝に入る。切り出された肉や野菜は、調理台の上に残る。
本考案の複数の刃を持つ包丁は、一度に(刃を一度下におろすだけで)非常に多くの肉や野菜を切ることができる。
本考案の複数の刃を持つ包丁が、野菜を切るスピードは速い。複数の刃を持つ包丁を一度下におろせば、大量の肉や肝(牛の肝、豚の肝、煮込んだ魚の肝など)あるいは大量の野菜(たとえば、ニンジン、キュウリ、ジャガイモ、ショウガ、事前にわたを抜いたニガウリ、事前にわたを抜いたトウガン、トマトなど)をスライスすることができる。豚肉、牛肉、鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、ショウガ、キュウリ(ただし、事前にわたを抜く。)などを千切りにする場合は、たとえ調理台全体に並んでいたとしても、2回刃を下におろすだけでよい。1回目で、すべてスライスされる。2回目に、スライスされたものが、すべて千切りになる。本考案の複数の刃を持つ包丁を用いて、キャベツ(事前に従来型の包丁を用いて、半分に切っておく)、ピーマン(事前に芯を取っておく)、タマネギ(事前に従来型の包丁を用いて、半分に切っておく)、シイタケ、長ネギ、ワケギなどを切る場合は、一度切るだけでよい。たとえ大量でも(調理台に並べることができれば)、一度に切ることができる。
本考案の複数の刃を持つ包丁で肉や野菜を切ったあと、刃はそれぞれ所定の溝に収まるので、切り出された肉や野菜は、調理台の上に残り、刃に挟まることはない。
本考案の複数の刃を持つ包丁で肉や野菜を切る際、片方の手で肉や野菜を支える必要はなく、両手で柄を下に押さえつけることができるので、切りやすい。
実施例1では、まず肉、肝、野菜のスライスの厚さを決めてから、数枚(必要に応じて刃の枚数を決定する)の薄くて頑丈な細長い刃を、スライスの厚さに合わせて横に並べ、固定する。固定方法は以下の通りである。すべての刃の前部と後部を、2本の鋼の棒でそれぞれ固定する。鋼の棒は、ボルトの軸に似た形をしており、ナットも付いている。まず、すべての刃の前部と後部の同じ位置に、穴をあける。穴の直径は、前述した鋼の棒の直径に等しい。さらに、中央に円い穴(穴の直径は、前述した鋼の棒の断面の直径と同じ。)がある、(刃の枚数−1)×2枚の小さな円形のスペーサーを造る。スペーサーの厚さは、刃の間隔に等しい。隣り合う2枚の刃の間に、上下に1枚ずつスペーサーを設置する。各々にあけられた穴を通るように、鋼の棒を刃とスペーサーに通してから、ナットをボルトの軸にねじ込んで締める。
包丁の中間部にある、2枚から3枚の刃の端に、柄を設置する。包丁の柄は比較的大きく、両手で握ることができる。
刃を回転させることができる、回転軸を設置する。
刃の間隔が比較的大きい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、水平に並べられた細長いステンレス製の鋼片から、その専用調理台を造ることができる。鋼片の間には、隙間がある。隣り合う2枚の鋼片の間隔は、複数の刃を持つ包丁の刃の厚みより大きい。鋼片の幅は、隣り合う2枚の刃の間隔より小さい。それぞれの刃に対応するように、隙間(鋼片の隙間)がひとつずつあり、刃を自由に挿入することができる。細長いステンレス製の鋼片の前部と後部を、1枚ごとに、鋼片に垂直な2本の鋼の棒で固定する。鋼の棒の高さは、刃の幅より大きい。それぞれの鋼片の前部に固定された、鋼片に垂直な鋼の棒の下部を、1枚のステンレス製の鋼片に固定する。それぞれの鋼片の後部に固定された、鋼片に垂直な鋼の棒の下部を、前述とは異なる1枚のステンレス製の鋼片に固定する。
刃の間隔が比較的小さい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、垂直に立てて並べられたステンレス製の鋼片から、その専用調理台を造ることができる。垂直に立てて並べられた鋼片の間には、隙間がある。複数の刃を持つ包丁のそれぞれの刃に対応するように、隙間(垂直に立てて並べられた鋼片の隙間)がひとつずつある。垂直に立てて並べられた、隣り合う2枚の鋼片の間隔は、刃の厚みより大きい。鋼片の厚さは、隣り合う2枚の刃の間隔より小さい。対応する隙間(垂直に立てて並べられた鋼片の隙間)に、刃を自由に挿入することができる。鋼片の高さ(幅)は、刃の幅より大きい。鋼片の下部を、水平に置かれた2本の鋼の棒に固定する。あるいは、垂直に立てて並べられた鋼片の下部を、1枚のステンレス製の鋼片に固定する。
実施例2において、実施例1と異なるのは以下の部分である。刃の間隔が比較的小さい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片から、その専用調理台を造ることができる。ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片を垂直に立てて、距離をあけて並べる。複数の刃を持つ包丁のそれぞれの刃に対応するように、隙間(ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片の隙間)がひとつずつある。隣り合う2枚の鋼片の間隔は、刃の厚みより大きく、鋼片の厚さは、刃の間隔より小さい。対応する隙間(ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片の隙間)に、刃を自由に挿入することができる。鋼片の高さは、刃の幅より大きい。鋼片の2本の足の下部を、水平に置かれた2本の鋼の棒にそれぞれ固定する。また、垂直に立てて並べられた、鋼片の下部を、2枚のステンレス製の鋼板に固定してもよい。
図1から図3に沿って説明する。1は細長い刃である。3は軸である。4は包丁の柄である。5は細長いステンレス製の鋼片である。8はステンレス製の鋼片である。本考案の複数の刃を持つ包丁の刃1は、水平に置かれた鋼の棒2に、横に等間隔に並べて固定される。刃1の前部と後部を、前述の水平に置かれた2本の鋼の棒2に、それぞれ固定する。刃1は、軸3によって回転させることができる。
刃の間隔が比較的大きい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、水平に等間隔で並べられた細長いステンレス製の鋼片5から、その専用調理台を造ることができる。鋼片5の前部と後部を、鋼片に垂直な2本の鋼の棒6でそれぞれ固定する。鋼の棒6の下部を、鋼片7に固定する。
刃の間隔が比較的小さい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、垂直に立てて並べられたステンレス製の鋼片8から、その専用調理台を造ることができる。鋼片8は、等間隔で並んでいる。垂直に立てて並べられた鋼片8を、2本の鋼の棒9に等間隔で固定する。鋼片8の下部を、2本の鋼の棒9に固定する。あるいは、鋼片8の下部を、1枚のステンレス製の鋼片に固定する。
複数の刃を持つ包丁の刃1を、調理台の隙間に1対1で対応させ、肉や肝や野菜を切ったあと、その刃が各々対応する隙間に入ることができるように、調理台を適当な位置に固定する。
肉や肝や野菜を切る場合は、まず、手で包丁の柄4を握って複数の刃を持つ包丁を上に持ち上げ、切ろうとする肉や肝や野菜を調理台の上に置く。それから、両手で包丁の柄4を下向きに押して、刃1を押し下げる。刃1が押し下げられると、肉や肝や野菜がスライス(あるいは棒状)になる。
図4に沿って説明する。10はホッチキスの針形のステンレス製の鋼片である。本実施例において、実施例1と異なる点は以下の通りである。刃の間隔が比較的小さい、複数の刃を持つ包丁に関しては、(刃の枚数+1)枚の、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片10から、その専用調理台を造ることができる。鋼片10を垂直に立てて、等間隔に並べる。鋼片10の2本の足の下部を、水平に置かれた2本の鋼の棒11にそれぞれ固定する。また、鋼片10の2本の足の下部を、2枚の鋼板にそれぞれ固定してもよい。
1 細長い刃
2 鋼の棒
3 軸
4 包丁の柄
5 細長いステンレス製の鋼片
6 鋼の棒
7 鋼片
8 ステンレス製の鋼片
9 鋼の棒
10 ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片
11 鋼の棒
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Claims (18)
- 複数枚の刃がある包丁。
- 複数枚の刃で造られた包丁。
- 軸によって刃を回転させることができる、請求項1記載の包丁。
- 水平に並べられた数枚の細長い鋼片から、その専用調理台を造った、請求項1記載の包丁。
- 調理台を構成する、水平に並べられた細長い鋼片の間に隙間がある、請求項4記載の包丁。
- 包丁の刃の枚数+1枚の、水平に並べられた細長い鋼片から、その専用調理台を造った、請求項4記載の包丁。
- 調理台を構成する細長い鋼片を、鋼片に垂直な鋼の棒に固定した、請求項4記載の包丁。
- 数枚の垂直に立てて並べられた鋼片から、その専用調理台を造った、請求項1記載の包丁。
- 調理台を構成する、垂直に立てて並べられた鋼片の間に隙間がある、請求項8記載の包丁。
- 調理台を構成する、垂直に立てて並べられた鋼片がステンレス製である、請求項9記載の包丁。
- 包丁の刃の枚数+1枚の、垂直に立てて並べられた鋼片から、その専用調理台を造った、請求項8記載の包丁。
- 調理台を構成する、垂直に立てて並べられた鋼片の下部を、水平に置かれた2本の鋼の棒に固定した、請求項9記載の包丁。
- 調理台を構成する、垂直に立てて並べられた鋼片を、1枚の鋼板に固定した、請求項9記載の包丁。
- 垂直に立てて並べられた、数枚のホッチキスの針形のステンレス製の鋼片(図中の10)から、その専用調理台を造った、請求項1記載の包丁。
- 調理台を構成する、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片の間に隙間がある、請求項14記載の包丁。
- 包丁の刃の枚数+1枚の、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片から、その専用調理台を造った、請求項14記載の包丁。
- 調理台を構成する、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片の2本の足の下部を、水平に置かれた2本の鋼の棒に固定した、請求項15記載の包丁。
- 調理台を構成する、ホッチキスの針形のステンレス製の鋼片の2本の足の下部を、2枚の鋼板にそれぞれ固定した、請求項15記載の包丁。
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