JP3152839B2 - 交換型インクカートリッジ、パッケージ、およびパッケージの開封方法 - Google Patents

交換型インクカートリッジ、パッケージ、およびパッケージの開封方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換型インクカートリ
ッジ、パッケージ、およびパッケージの開封方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、インクジェット記録
ヘッドとは別体に構成されて、インク供給管等を介して
記録ヘッドに連結可能とされた交換型インクカートリッ
ジが提案されている。
【0003】かかる交換型インクカートリッジは、プラ
スチック製等のインクカートリッジ本体内にインクを収
容した上、物流時に備えて、記録ヘッド側へのインク供
給口および大気連通口をシール部材で封止した形態に構
成されており、振動および環境温度や気圧の変動に対し
てインク漏れがないように配慮がなされている。そし
て、使用時には、ユーザによってシール部材が引き剥が
される。このとき、シール部材に、引き剥がしのために
張力や剪断力が作用するため、それに耐え得る材料を用
いてシール部材を形成する必要があり、例えば、アルミ
ニウム薄片と樹脂系材料との積層になるアルミラミネー
ト樹脂などの可撓性材料が用いられている。
【0004】特に、インク供給口と大気連通口とが同一
面に形成される形態の交換型インクカートリッジでは、
1枚のシール部材によってインク供給口と大気連通口と
が封止されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな交換型インクカートリッジでは、多くの場合、その
カートリッジ本体内にインク吸収体が装填されていて、
そのインク吸収体にインクを保持させるように構成され
ており、インクジェット記録ヘッドに連結したときに記
録ヘッドにインクが供給され易いようにするために、イ
ンク供給口近傍ではインクが密に保持され、大気連通口
の側ではインクが疎になるようにしてある。
【0006】従来、このようなインクカートリッジにお
いては、シール部材の引き剥がしによるユーザの開封の
仕方によっては、インク供給口と大気連通口に対するシ
ール部材2つの封止部分に同時に剥離力が作用し、結果
として、インク供給口の方が先に開封されてしまうこと
があった。
【0007】ところが、インク供給口側を大気連通口側
に先行して開封した場合、内圧が気温や気圧の変化によ
って大気圧よりも高くなっているとインク供給口からイ
ンクが四方に飛散して、ユーザの衣服や手を汚してしま
うことがある。また、このような問題は、インクと共に
空気などの気体がインクカートリッジ本体内に密封され
ているものにあっても同様であり、その気体の膨張圧に
よってインク供給口からインクが飛散するおそれがあ
る。
【0008】本発明の目的は、物流時においてインクの
漏れがなく、しかも開封時にインク供給口からインクが
飛散することを防止することのできる信頼性の高い交換
型インクカートリッジ、パッケージ、およびパッケージ
の開封方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の交換型インクカ
ートリッジは、内部にインクを収容しかつインク供給口
と大気連通口とを備えたインクカートリッジ本体と、前
記インク供給口の開口部と前記大気連通口の開口部とを
共に封止するとともに、剥離可能に密着する1つのシー
ル部材とを有する交換型インクカートリッジにおいて、
前記シール部材は、該シール部材を剥離するための剥離
力が加えられる操作部を有しており、該操作部は、前記
インク供給口と大気連通口との配列方向に対して交差す
る方向に前記剥離力を作用させることで前記インク供給
口及び前記大気連通口から前記シール部材を剥離可能な
位置に配置されているとともに、前記操作部から前記イ
ンク供給口の開口部を封止する第1封止部分までの距離
よりも、前記操作部から前記大気連通口の開口部を封止
する第2封止部分までの距離の方が短い関係を満足する
ことを特徴とする。
【0010】本発明のパッケージは、内部にインクを収
容しかつインク供給口と大気連通口とを備えたインクカ
ートリッジ本体と、前記インク供給口の開口部と前記大
気連通口の開口部とを共に封止するとともに、剥離可能
に密着する1つのシール部材と前記インクカートリッジ
本体を包装する包装部材と、を有するパッケージにおい
て、前記シール部材の一部が前記包装部材と接合されて
おり、当該接合部が前記シール部材を剥離するための剥
離力が加えられる操作部とされ、該操作部は、前記イン
ク供給口と大気連通口との配列方向に対して交差する方
向に前記剥離力を作用させることで前記インク供給口及
び前記大気連通口から前記シール部材を剥離可能な位置
に配置されているとともに、前記操作部から前記インク
供給口の開口部を封止する第1封止部分までの距離より
も、前記操作部から前記大気連通口の開口部を封止する
第2封止部分までの距離の方が短い関係を満足すること
を特徴とする。
【0011】本発明のパッケージの開封方法は、内部に
インクを収容しかつインク供給口と大気連通口とを備え
たインクカートリッジ本体と、前記インク供給口の開口
部と前記大気連通口の開口部とを共に封止するととも
に、剥離可能に密着する1つのシール部材と、前記イン
クカートリッジ本体を包装する包装部材と、を有するパ
ッケージの開封方法において、前記シール部材の一部が
前記包装部材と接合されており、当該接合部が前記シー
ル部材を剥離するための剥離力が加えられる操作部とさ
れ、該操作部は、前記インク供給口と大気連通口との配
列方向に対して交差する方向に前記剥離力を作用させる
ことで前記インク供給口及び前記大気連通口から前記シ
ール部材を剥離可能な位置に配置されているとともに、
前記操作部から前記インク供給口の開口部を封止する第
1封止部分までの距離よりも、前記操作部から前記大気
連通口の開口部を封止する第2封止部分までの距離の方
が短い関係を満足するパッケージに対し、当該パッケー
ジの一部を開封して前記インクカートリッジ本体の一部
を前記パッケージの外部に露出させ、露出した前記イン
クカートリッジ本体と前記操作部とに作用力を加えるこ
とで前記シール部材が前記大気連通口、前記インク供給
口の順に開封されることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、シール部材に、それを剥離するため
の剥離力が加えられる操作部を設け、その操作部に加え
られる剥離力を、インク供給口を封止するシール部材の
第1封止部分に対してよりも、大気連通口を封止するシ
ール部材の第2封止部分に対して伝達しやすくしたこと
により、ユーザーの自然態の剥離作業によって、第1封
止部分よりも先に第2封止部分を剥離させて、インク供
給口よりも先に大気連通口を開封させる。これにより、
インクカートリッジ本体の内外圧の変化に拘らず、イン
ク漏れの発生を確実に防止する。なお、シール部材の操
作部と第1封止部分との長さよりも操作部と第2封止部
分との間の長さを短くすることによって、簡易に、操作
部に加えられる剥離力を第1封止部分に対してよりも第
2封止部分に対して伝達しやすくする。
【0013】具体的には、シール部材の第1封止部分の
剥離抵抗を第2封止部分の剥離抵抗よりも小さく設定す
ることにより、より確実に、インク供給口よりも先に大
気連通口を開封させる。
【0014】また、シール部材の第1封止部分の剥離抵
抗を第2封止部分の剥離抵抗よりも小さく設定すること
により、より確実に、インク供給口よりも先に大気連通
口を開封させる。
【0015】
【0016】
【0017】さらに、インクカートリッジ本体を包装す
るパッケージを備えることによって、物流時におけるイ
ンクカートリッジ本体の保護、およびシール部材の不本
意な剥離等を防止する。
【0018】また、本発明は、インクカートリッジ本体
を包装するパッケージを備えて、そのパッケージと前記
シール部材の操作部とを結合したことにより、パッケー
ジを開封してインクカートリッジ本体から分離させる際
に、シール部材の操作部に剥離力が加えられるように
し、またインク供給口と大気連通口の開封時に、仮りに
インクが外部に飛散したとしても、その飛散するインク
をパッケージに受容させてユーザーの手や服を汚すおそ
れをなくす。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0022】図1は、パッケージにより包装されてなる
本発明の一実施例の交換型インクカートリッジの透視平
面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は
パッケージを除いて示す斜視図、図4はさらにシール部
材を除いて示す斜視図である。なお、本例による交換型
インクカートリッジは、そのシール部材がパッケージに
関連して取付けられており、ユーザによるパッケージの
開封時に、それに連れてシール部材が引き剥がされるも
のである。
【0023】これらの図において、1は本発明によるイ
ンクカートリッジ本体(以下、単に「本体」という)、
2はそのインク供給口、3は大気連通口であり、4はこ
れらインク供給口2および大気連通口3を封止している
シール部材、5は本体1全体を包装するパッケージであ
る。本体1の内部にはインクが収容されており、本例の
場合は、後述するように、インクを吸収保持する負圧発
生部材を収容しかつインク供給口2と大気連通口3に連
通する負圧発生部材収容部と、この収容部に隣接してイ
ンクを収容するインク収容部が形成されている。
【0024】インク供給口2および大気連通口3の開口
部の周囲のそれぞれには、円筒状のカラーリブ2Aおよ
び断面菱形の筒状のカラーリブ(壁部)3Aが形成され
ている。インク供給口2は、図8に示すようにカラーリ
ブ2Aの内周面とほぼ同径であって、大気連通口3より
も大径に形成されている。また、カラーリブ2Aの肉厚
WAはカラーリブ3Aの肉厚WBよりも大きく設定され
ている。
【0025】一方、シール部材は引張り等に対して十分
な強度があり、かつ、可撓性のあるバリヤー材料とし
て、例えば、単層のものあるいは複層のプラスチックフ
ィルムからなる複合化のものが望ましく、さらにカラー
リブ2A,3Aの端面に対して溶着性のあるものが好ま
しい。本例のシール部材は、図3に示すように、短い上
辺部4Aと長い下辺部4Bを有する平面台形とされてお
り、その下辺部4Bがカラーリブ2A,3Aの間に亘っ
て位置するように、その下辺部4Bの近傍部分がカラー
リブ2A,3Aのそれぞれの端面に溶着されている。こ
れにより、インク供給口2と大気連通口が封止されてい
る。以下、シール部材4において、インク供給口2を封
止する部分を第1封止部分A、大気連通口3を封止する
部分を第2封止部分Bという。なお、シール部材4の封
止部分A,Bは、本体1内のインクの蒸発を防止しかつ
本体1内の空気またはインクの膨張に耐えるようにイン
ク供給口2と大気連通口3を封止できればよく、カラー
リブ2A,3Aに対して、溶着の他、圧着または接着等
のいかなる方法によって密着させてもよい。高い信頼性
を確保するためには、本体1と同質系の材質の溶着層を
溶着させることが好ましい。
【0026】シール部材4の上辺部4Aは、第1封止部
分Aよりも第2封止部分B寄り(図3中の上方寄り)に
位置しており、この上辺部4Aの近傍部分(図3中の斜
線部分C)は、パッケージ5の内面に溶着されている。
以下、この図3中の斜線部分Cを操作部という。
【0027】パッケージ5は、本体1全体を包む袋状で
あり、本例の場合は、周囲の部分6が溶着されることに
よって袋状とされ、その部分6と共にシール部材4の操
作部Cが溶着されている。パッケージ5は、圧着、接
着、溶着等によってシール部材4の操作部Cと結合可能
であればよく、シール部材と同様の素材の他、紙などの
包装分野一般で使用される素材の使用が可能である。本
例では、シール部材4とパッケージ5のそれぞれの溶着
層が熱により溶着して一体化されている。また、本体1
がパッケージ5によって包装されている状態では、図2
に示すように、シール部材4が上辺部4Aと下辺部4B
との間の部分にて曲げられている。
【0028】次に、本実施例の交換型インクカートリッ
ジの開封手順について説明する。
【0029】まず、図5に示すように、パッケージ5の
同図中の右半分を切り離す。つまり、シール部材4に連
結されているパッケージ5の左半分(インク飛散防止部
分)を残して、右半分を切り離す。その切り離しを簡易
かつ確実なものとするためには、切り離しのライン上に
位置するパッケージ5の周縁部に切り込みを入れたり、
また切り離しのラインに沿ってミシン目を入れたりする
ことが好ましい。より好ましくは、切り離しのラインに
沿う剥離テープ等をパッケージ5に配し、それを引き操
作することによって、切り離しのラインに沿ってパッケ
ージ5を切断できるようにすればよい。図6(a)で
は、パッケージ5の右半分が切り離された状態における
斜視図であり、残されたパッケージ5の左半分を2点鎖
線で表わしている。
【0030】その後、作業者がパッケージ5の左半分の
端部を摘み、それを本体2から離れる方向(例えば、図
6中の矢印P方向)に引く。その引き操作の力はシール
部材4の操作部Cに作用し、本体1からのパッケージ5
の左半分の分離に伴なって、シール部材4がカラーリブ
2A,3Aから引き剥がされる。
【0031】その際、操作部Cに作用する矢印P方向の
力(以下、「剥離力」という)は、第1封止部分Aに対
してよりも第2封止部分Bに対して伝達されやすい。す
なわち、図3に示すように、操作部Cと第1封止部分A
との間の長さL1 よりも、操作部Cと第2封止部分Bと
の間の長さL2 が短いからである。なお、本例では、操
作部Cが上辺部4Aに沿って延在していること、および
作業者によってパッケージ5の左半分の摘み位置やその
引き離し方向などが異なることを考慮し、操作部Cと第
1封止部分Aとの間の最短の長さL1 よりも、操作部C
と第2封止部分Cとの間の最短の長さL2 が短く設定さ
れている。
【0032】この結果、第1封止部分Aがカラーリブ2
Aから剥離されるよりも先に、第2封止部分Bがカラー
リブ3Aから剥離されることになる。つまり、インク供
給口2よりも先に大気連通口3が開封されることにな
り、それとは逆にインク供給口2が先に開封された場合
に生じるインクの飛散が防止される。このような開封順
序とインクの飛散との関係は、本体1の内部構造と共に
後述する。
【0033】図6(b)は、大気連通口3の開封開始時
の状態、同図(c)は、インク供給口2の開封開始時の
状態を示す。これらの図では、パッケージ5の左半分の
図示を省略している。そのパッケージ5の左半分は、開
封時においてインク供給口2と大気連通口3の開口部を
覆っているため、その閉封時に、例えインクがそれらの
開口部から漏れることがあっても、そのインクを受容し
てユーザーの手や服が汚されることを防止する。
【0034】また、本実施例では、カラーリブ3Aが平
面菱形の筒状とされて、その鋭角の角部分E(図7参
照)が第2封止部分Bの剥離開始位置にあるため、シー
ル部材4の操作部Cに加えられた剥離力の応力が角部分
Eに集中し、第2封止部分Bが剥離しやすくなる。した
がって、より確実に、大気連通口3の開封が先行するこ
とになる。なお、第2封止部分Bの剥離開始位置に剥離
力の応力を集中させる上においては、大気連通口2の開
口部と第2封止部分Bとの互いの密着面の周縁におい
て、第2封止部分の剥離方向に沿って漸次広がる辺部が
形成されていればよい。さらに、本実施例では、カラー
リブ2Aの肉厚WAよりもカラーリブ2Bの肉厚WBを
小さくしているため、カラーリブ2Aに対する第1封止
部分Aの溶着よりも、カラーリブ3Aに対する溶着の程
度が弱い。したがって、さらに確実に、大気連通口3の
開封が先行することになる。
【0035】また、本実施例では、シール部材5を平面
台形として、その短い上辺部4A側の部分をパッケージ
5の図1中WCの幅の溶着部分6内に位置させて、その
上辺部4A側の部分を操作部Cとしているため、パッケ
ージ5を袋状に溶着作業性を何ら損うことなく、その溶
着と同時にパッケージ5とシール部材4とを結合するこ
とができることになる。
【0036】なお、長さL1 >L2 の関係は、第1,第
2の封止部分A,Bおよび操作部Cの相互の位置関係、
つまりインク供給口2、大気連通口3、シール部材4と
パッケージ5との連結部分のそれぞれの位置関係に依存
するため、当然ながら、それらの位置関係を保つ限りに
おいてはシール部材4やパッケージ5の形状等を変更す
ることは任意であり、要は、シール部材4とパッケージ
5との連結部分に相当する操作部Cがインク供給口2側
よりも大気連通口3側寄りにあればよい。さらに、シー
ル部材4の操作部Cに加えられる剥離力が第1封止部分
に対してよりも第2封止部分に対して伝達しやすくする
上においては、操作部Cと第1封止部Aとの間の部位、
および操作部Cと第2封止部Bとの間の部位の材質、形
状等を変更することも有効である。
【0037】次に、本実施例における本体1の内部構造
を図9から図11を参照して説明する。
【0038】本体1には、インクジェット記録ヘッドに
連結されるインク供給口2と、それよりも上側に位置す
る大気連通口3が形成され、また本体1の内部には、イ
ンク供給口2および大気連通口3のそれぞれに連通しか
つインクを吸収保持する負圧発生部材20を収容した負
圧発生部材収容部11と、この収容部11に対してリブ
12の下側を通って連通しかつインクを収容するインク
収容部13が形成されている。さらに、インク収容部1
3は、連通路14A,14Bを介して連通する第1,第
2,第3インク収容部13A,13B,13Cによって
成り、インクの収容容積が大きく設定されている。した
がって、本体1は、カラー画像の記録装置において、特
に使用頻度の高いブラックインクを収納するために用い
て好適である。なお、第1インク収容部13Aの図9中
下側の内部底面、および第2,第3インク収容部13
B,13Cの内部底面のそれぞれは、図11に示すよう
にインク供給口2よりも所定距離だけ上方に位置してい
る。また、負圧発生部材20としては、ウレタンフォー
ム等の多孔質部材が使用されている。また1Aは、本体
1を記録ヘッドに対して着脱する際に把持されるつまみ
部である。
【0039】負圧発生部材収容部11内のインクの分布
は、インクジェット記録ヘッドへのインクの供給を容易
にするために、インク供給口2側が密になっており、大
気連通口3にはできるだけインクがない状態となってい
る。そのため、シール部材4の剥離に際しては、大気連
通口3側より先に開封することが好ましく、インク供給
口3側に先に開封した場合には、そのインク供給口2か
ら外部にインクが飛散するおそれがある。シール部材4
により密閉されている本体1の内圧が環境の変化(気
温、気圧の変化)により上昇しているときは、インク供
給口2よりも開口面積の小さい大気連通口3側から先に
開放することによって、本体1の内圧を大気圧状態に戻
しインク供給口2からのインクの噴き出しを抑制でき
る。
【0040】本体1の使用時には、図10に示すよう
に、インク供給口2内に、インクジェット記録装置のイ
ンクジェット記録ヘッド側のインク導入管31を差し込
んで負圧発生部材20を押圧する。その導入管31の開
口部には、フィルターが設置されることもある。そし
て、インクジェット記録装置が稼働することにより、イ
ンクジェット記録ヘッドのオリフィスからインクが吐出
されて、収容部11内にインクの吸引力が発生する。イ
ンクは、この吸引力によりインク収容部13からリブ1
2の下側の隙間部12Aを通って負圧発生部材収容部1
1内へ入り、そして負圧発生部材20を通って導入管3
1内に引き込まれてインクジェット記録ヘッドへ供給さ
れる。これにより、隙間部12A以外は密閉しているイ
ンク収容部13の内部の圧力が低下し、インク収容部1
3と負圧発生部材収容部11との間に圧力差を生ずる。
記録動作が継続してインクの供給が続行すると、その圧
力差は上昇を続けるが、負圧発生部材収容部11は大気
連通孔3により大気に開放されているため、外部の空気
が負圧発生部材20を通ってリブ12の下側の隙間部1
2Aからインク収容部13に入る。この時点で、インク
収容部13と負圧発生部材収容部11との間の圧力差が
解消される。記録動作中は、このような動作が繰り返さ
れることによって、インクをスムーズに供給する。ま
た、インク収容部13内のインクは、第1,第2インク
収容部13A,13B内の壁面に付着するインク以外
は、ほぼ全て使用できるためインク使用効率が高い。非
記録動作時は、負圧発生部材20自身の毛細管力などが
発揮され、インクジェット記録ヘッドからのインクの漏
れが防止される。
【0041】図12は、本体1の他の例を示す斜視図で
ある。本例の本体1は、その内部の全範囲に亘って、イ
ンクを吸収保持するインク吸収体(図示せず)が収容さ
れている。このように本体1の構成は任意であり、本例
のようにインク収容部が構成されていないもの、前述し
た実施例のように2つのインク収容部13A,13Bが
構成されたものの他、例えば1つのインク収容部が構成
されているもの等を用いてもよい。
【0042】図13は、シール部材4の他の例を示す斜
視図である。本例のシール部材4は平面L字状に形成さ
れており、同図中の上下方向に延在する一方の辺部分の
上下に第1,第2封止部分A,Bが位置し、左右方向に
延在する他方の辺部分に、パッケージ5に溶着される操
作部Cと第2封止部分Bが位置する。したがって、操作
部Cに加えられる剥離力は、第1封止部分Aに対してよ
りも第2封止部分Bに対して伝わりやすく、インク供給
口2よりも先に大気連通口3が開封されることになる。
【0043】
【0044】なお、シール部材4の形状は任意であり、
要は、操作部Cに加えられる剥離力を、第1封止部分A
に対してよりも第2封止部分Bに対して伝達しやすい形
状であればよい。
【0045】また、前述した各実施例において、パッケ
ージ5は必ずしも備える必要はなく、ユーザがシール部
材4の操作部Cに剥離力を加えることができればよい。
この点、前述した各実施例では、本体1のインク供給口
2および大気連通口3の形成面から離れる方向に、シー
ル部材4の操作部Cが舌状に延出しているため、必然的
に、剥離力を加える部位を操作部Cのみに特定できて有
効である。また、パッケージ5を備えた場合でも、その
パッケージ5と操作部Cとは必ずしも連結する必要はな
い。
【0046】また、インク供給口2よりも先に大気連通
口3を開封させる上においては、以上説明したシール部
材4による剥離力の伝達特性、つまり操作部Cに加えら
れる剥離力を第1封止部分Aに対してよりも第2封止部
部Bに対して伝達しやすいという伝達特性を考慮するこ
ととは別に、第1,第2封止部分A,Bの剥離抵抗(剥
離方向において剥離に対する抵抗)を考慮することが有
効である。すなわち、インク供給口2の開口部と第1封
止部分Aとの剥離抵抗よりも、大気連通口3の開口部と
第2封止部分Bとの剥離抵抗を小さくすることによっ
て、仮に、シール部材4の第1,第2封止部分A,Bに
同程度の剥離力が同時に作用したとしても、第1封止部
分Aよりも先に第2封止部分が剥離されて、インク供給
口2よりも先に大気連通口3が開封されることになる。
【0047】シール部材4の第1封止部分Aの剥離抵抗
よりも第2封止部分Bの剥離抵抗を小さくするために
は、例えば前述したように、カラーリブ2Aの肉厚2A
よりもカラーリブ2Bの肉厚WBを小さくしたり(図8
参照)、第2封止部分Bの剥離開始位置に当たる角部分
E(図7参照)に剥離力の応力を集中させるようにすれ
ばよい。
【0048】図14は、大気連通口3の開口部に対する
シール部材4の第2封止部分Bのシール形態の他の例を
説明するための要部の拡大図である。本例では、第2封
止部分Bの剥離開始位置P1 におけるカラーリブ3A
の部位(図14中の左側の部位)に、シール部材4の剥
離方向に対してほぼ直交する方向(図14中の上下方
向)に延在する辺部3Bが設けられている。したがっ
て、第2封止部分Bの剥離開始位置P1 における剥離
抵抗は、大気連通口3が開封される開封開始位置P2
における剥離抵抗よりも大きくなり、その剥離開始位置
P1 における大きな剥離抵抗によって、インクカート
リッジの取扱い中においてシール部材4が不用意に剥離
されることを防止する。また、それらの位置P1 ,P
2 の間の長さL3 を大きく設定することにより、より
確実に、シール部材4の不用意な剥離を防止できること
になる。さらに、第2封止部分Bの剥離開始位置P1
における剥離抵抗を、第1封止部分Aの剥離開始位置に
おける剥離抵抗よりも小さくすることにより、仮に、そ
れらの剥離開始位置に同程度の剥離力が同時に作用した
としても、第2封止部分Bの剥離開始位置P1 の剥離
を先行させて、インク供給口2よりも先にに大気連通口
3を開封できることになる。
【0049】図15は、第2封止部分Bによるシール形
態のさらに他の例を説明するための要部の拡大図であ
り、本例では、剥離開始位置P1 におけるカラーリブ
3Aの部位を湾曲部3Cとし、剥離開始位置P1 と開
封開始位置P2 との間の長さL3 の部分にて、シール
部材4の不用意な剥離を防止する。また、その長さL3
の部分中における剥離抵抗の最大値を、第1封止部分A
の剥離開始位置における剥離抵抗よりも小さくしてもよ
い。
【0050】図16は本発明に係る上記インクカートリ
ッジを用いたインクジェット記録装置としてのプリンタ
を示す斜視図である。
【0051】図16において、101はプリンタであ
り、102はプリンタ101のハウジングの上面前部に
設けられた操作パネル部であり、103は上記ハウジン
グの前面の開口から装着される給紙カセットであり、1
04は給紙カセット3から供給された紙(被記録媒体)
であり、105は上記プリンタ101内の紙搬送経路を
通って排出された紙を保持する排紙トレーである。10
6はその断面がL字状の本体カバーである。この本体カ
バー106は、上記ハウジングの右前部に形成された開
口部107を覆うものであって、蝶番108によって開
口部107の内側端部に回動自在に取り付けられてい
る。また、上記ハウジングの内部には、ガイド等(不図
示)に支持されたキャリッジ110が配設されている。
キャリッジ110は、上記紙搬送経路を通過する紙の幅
方向、すなわち上記ガイド9等の長手方向に沿って往復
移動可能に設けられている。
【0052】本実施例におけるキャリッジ110は、ガ
イド等によって水平に保持されるステージ110aと、
このステージ110a上であってガイドの近傍に形成さ
れインクジェットヘッドを装着するための開口部(図示
略)と、この開口部の前方のステージ110a上に装着
されたインクカートリッジ1Y,1M,1Cおよび1B
kを収容するためのカートリッジガレージ110bと、
このガレージ110bに収容されたカートリッジの離脱
を防止するためのカートリッジホルダ110cとから概
略構成されている。
【0053】上記ステージ110aは、その後端部にお
いて上記ガイドにより摺動自在に支持されると共に、そ
の前端部の下側は図示しないガイド板上に搭載されてい
る。なお、このガイド板は上述の紙搬送経路を搬送され
る紙の浮き上がりを防止するための紙押え部材として機
能するものでもよく、また紙の厚さに応じてステージを
ガイドに対して片持ち状に持ち上げる機能を有するもの
でもよい。
【0054】上記ステージ110aの開口部にはインク
ジェットヘッド(不図示)がそのインク吐出口を下側に
向けた状態で装着されるようになっている。
【0055】上記カートリッジガレージ110bは、4
個のインクカートリッジ1Y,1M,1C,1Bkを同
時に収容するための貫通口が前後方向に形成され、外側
の両側部にはカートリッジホルダ110cの係合爪が係
合する係合凹部が形成されている。
【0056】上記ステージ110aの前端部には、蝶番
116によって上記カートリッジホルダ10cが回動自
在に取り付けられている。上記ガレージ110bの前端
面から上記蝶番116までの寸法は、上記カートリッジ
1Y,1M,1C,1Bkがガレージ110b内に収容
された際にガレージ110bの前端部から突出する寸法
等を考慮して定められる。上記カートリッジホルダ11
0cは概略矩形の板状である。カートリッジホルダ11
0cには、上記蝶番116によって固定された下部から
離れた上部の両側部に板面に直交する方向に突出し、か
つ、ホルダ110cが閉じられた際に上記ガレージ11
0bの係合凹部110dに係合する一対の係合爪110
eが設けられている。また、ホルダ10cには、その板
部に上記各カートリッジ1Y,1M,1C,1Bkの取
手部を嵌合するための嵌合孔120が形成されている。
これら嵌合孔120は上記取手部に対応する位置、形状
および大きさを有している。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
部材に、それを剥離するための剥離力が加えられる操作
部を設け、その操作部に加えられる剥離力を、インク供
給口を封止するシール部材の第1封止部分に対してより
も、大気連通口を封止するシール部材の第2封止部分に
対して伝達しやすくした構成であるから、ユーザーの自
然態の剥離作業によって、第1封止部分よりも先に第2
封止部分を剥離させて、インク供給口よりも先に大気連
通口を開封させることができ、この結果、インクカート
リッジ本体の内外圧の変化に拘らず、インク漏れの発生
を確実に防止することができる。
【0058】具体的には、シール部材の操作部と第1封
止部分との長さよりも操作部と第2封止部分との間の長
さを短くすることによって、簡易に、操作部に加えられ
る剥離力を第1封止部分に対してよりも第2封止部分に
対して伝達しやすくすることができる。
【0059】また、シール部材の第1封止部分の剥離抵
抗を第2封止部分の剥離抵抗よりも小さく設定すること
により、より確実に、インク供給口よりも先に大気連通
口を開封させることができる。
【0060】
【0061】
【0062】さらに、インクカートリッジ本体を包装す
るパッケージを備えることによって、物流時におけるイ
ンクカートリッジ本体の保護、およびシール部材の不本
意な剥離等を防止することができる。
【0063】また、インクカートリッジ本体を包装する
パッケージを備えて、そのパッケージと前記シール部材
の操作部とを結合した構成であるから、パッケージを開
封してインクカートリッジ本体から分離させる際に、シ
ール部材の操作部に剥離力を加えることができ、しかも
インク供給口と大気連通口の開封時に、仮りにインクが
外部に飛散したとしても、その飛散するインクをパッケ
ージに受容させてユーザーの手や服を汚すこともない。
【0064】
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す透視平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すインクカートリッジ本体およびシー
ル部材の斜視図である。
【図4】図1に示すインクカートリッジ本体の斜視図で
ある。
【図5】図1に示す交換型インクカートリッジのパッケ
ージの一部の切り離し状態を示す平面図である。
【図6】図1に示すシール部材の剥離手順を説明するた
めの斜視図である。
【図7】図1に示す大気連通口部分の拡大側面図であ
る。
【図8】図1に示すシール部材の剥離作業の状況を説明
するための断面図である。
【図9】図1に示すインクカートリッジ本体の拡大側面
図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図9のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】インクカートリッジ本体の他の例を示す斜視
図である。
【図13】本発明の他の実施例におけるインクカートリ
ッジ本体とシール部材の斜視図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例における要部の拡
大図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例における要部の拡
大図である。
【図16】本発明の交換型インクカートリッジを装着し
たインクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ本体 2 インク供給口 2A カラーリブ 3 大気連通口 3A カラーリブ(壁部) 4 シール部材 5 パッケージ A 第1封止部分 B 第2封止部分 C 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 源次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−162326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にインクを収容しかつインク供給口
    と大気連通口とを備えたインクカートリッジ本体と、 前記インク供給口の開口部と前記大気連通口の開口部と
    を共に封止するとともに、剥離可能に密着する1つのシ
    ール部材とを有する交換型インクカートリッジにおい
    て、 前記シール部材は、該シール部材を剥離するための剥離
    力が加えられる操作部を有しており、該操作部は、前記
    インク供給口と大気連通口との配列方向に対して交差す
    る方向に前記剥離力を作用させることで前記インク供給
    口及び前記大気連通口から前記シール部材を剥離可能な
    位置に配置されているとともに、前記操作部から前記イ
    ンク供給口の開口部を封止する第1封止部分までの距離
    よりも、前記操作部から前記大気連通口の開口部を封止
    する第2封止部分までの距離の方が短い関係を満足する
    ことを特徴とする交換型インクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記交換型インクカートリッジは、包装
    パッケージ内に収納されており、前記シール部材の一部
    の前記包装パッケージに接合された個所が前記操作部と
    されることを特徴とする請求項1に記載の交換型インク
    カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記大気連通口の開口部と前記シール部
    材の第2封止部分との間の剥離抵抗は、前記インク供給
    口の開口部と前記シール部材の第1封止部分との間の剥
    離抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の
    交換型インクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 内部にインクを収容しかつインク供給口
    と大気連通口とを備えたインクカートリッジ本体と、 前記インク供給口の開口部と前記大気連通口の開口部と
    を共に封止するとともに、剥離可能に密着する1つのシ
    ール部材と前記インクカートリッジ本体を包装する包装
    部材と、 を有するパッケージにおいて、 前記シール部材の一部が前記包装部材と接合されてお
    り、当該接合部が前記シール部材を剥離するための剥離
    力が加えられる操作部とされ、該操作部は、前記インク
    供給口と大気連通口との配列方向に対して交差する方向
    に前記剥離力を作用させることで前記インク供給口及び
    前記大気連通口から前記シール部材を剥離可能な位置に
    配置されているとともに、前記操作部から前記インク供
    給口の開口部を封止する第1封止部分までの距離より
    も、前記操作部から前記大気連通口の開口部を封止する
    第2封止部分までの距離の方が短い関係を満足すること
    を特徴とするパッケージ。
  5. 【請求項5】 前記大気連通口の開口部と前記シール部
    材の第2封止部分との間の剥離抵抗は、前記インク供給
    口の開口部と前記シール部材の第1封止部分との間の剥
    離抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の
    パッケージ。
  6. 【請求項6】 前記パッケージからのインクカートリッ
    ジ本体の取り出しに際して、前記パッケージの一部を開
    封して前記インクカートリッジ本体の一部を前記パッケ
    ージの外部に露出させ、露出した前記インクカートリッ
    ジ本体と前記操作部とに作用力を加えることで前記シー
    ル部材が前記大気連通口、前記インク供給口の順に開封
    されることを特徴とする請求項4に記載のパッケージ。
  7. 【請求項7】 前記パッケージには、当該パッケージの
    一部を開封するための構成を有していることを特徴とす
    る請求項6に記載のパッケージ。
  8. 【請求項8】 内部にインクを収容しかつインク供給口
    と大気連通口とを備えたインクカートリッジ本体と、前
    記インク供給口の開口部と前記大気連通口の開口部とを
    共に封止するとともに、剥離可能に密着する1つのシー
    ル部材と、前記インクカートリッジ本体を包装する包装
    部材と、を有するパッケージの開封方法において、 前記シール部材の一部が前記包装部材と接合されてお
    り、当該接合部が前記シール部材を剥離するための剥離
    力が加えられる操作部とされ、該操作部は、前記インク
    供給口と大気連通口との配列方向に対して交差する方向
    に前記剥離力を作用させることで前記インク供給口及び
    前記大気連通口から前記シール部材を剥離可能な位置に
    配置されているとともに、前記操作部から前記インク供
    給口の開口部を封止する第1封止部分までの距離より
    も、前記操作部から前記大気連通口の開口部を封止する
    第2封止部分までの距離の方が短い関係を満足するパッ
    ケージに対し、当該パッケージの一部を開封して前記イ
    ンクカートリッジ本体の一部を前記パッケージの外部に
    露出させ、露出した前記インクカートリッジ本体と前記
    操作部とに作用力を加えることで前記シール部材が前記
    大気連通口、前記インク供給口の順に開封されることを
    特徴とするパッケージの開封方法。
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