JP3152814B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP3152814B2
JP3152814B2 JP23652893A JP23652893A JP3152814B2 JP 3152814 B2 JP3152814 B2 JP 3152814B2 JP 23652893 A JP23652893 A JP 23652893A JP 23652893 A JP23652893 A JP 23652893A JP 3152814 B2 JP3152814 B2 JP 3152814B2
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勝久 土屋
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバイパス式の給湯装置
に係り、特に湯水混合弁の故障を予め設定された温度と
熱交換器の出口温度の偏差により検出し、適切な加熱制
御を行う給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミキシング式の給湯装置は、図6
に示すように、熱交換器をバイパスして給水管と給湯管
を結ぶバイパス管と、熱交換器の出口側、バイパス管の
給湯管側および給湯管をそれぞれ接続し、熱交換器を通
過する湯とバイパス管を通過する水を混合して設定温度
の湯を給湯管に供給する混合弁とを備えたものは知られ
ている。
【0003】このようなミキシング式の給湯装置は、パ
ルス電源で駆動されるステッピングモータを備え、パル
ス電源のパルス数に対応してステッピングモータを回転
させ、混合弁の弁開度を調整することにより、熱交換器
を通過する湯とバイパス管を通過する水を適切な混合比
(分配比)で混合するよう構成される。
【0004】また、混合弁の全開位置または閉結位置に
対応したステッピングモータの位置を検出するために、
例えばホール素子等で構成された位置検出器を設け、給
湯装置に設けられた制御手段が位置検出器から出力され
る検出情報に基づいてステッピングモータや混合弁の調
整不良や故障(脱調と称する)を判定し、加熱を停止し
たり、給湯を禁止するよう構成される。
【0005】図7にステッピングモータの駆動パルス数
と分配比の関係図を示す。分配比(Qh/Q)は、給水
管に設けられた流量センサ(Q)が検出する全流量
(Q)に対する熱交換器を通過する湯の流量(Qh)の
比を表わし、例えばステッピングモータの駆動パルス数
(Np)は、混合弁の湯側(熱交換器の出口側)が全開
位置(Qh/Q=1)の場合には0(Np=0)、混合
弁の湯側が閉結位置(Qh/Q=0)の場合にはNm
(Np=Nm)となるよう予め設定される。また、パル
ス数(Np)に対応する混合弁の弁開度(Xm)も変換
テーブルとして予めROM等メモリに記憶させておき、
分配比(Qh/Q)が決定されるとパルス数(Np)が
設定され、パルス数(Np)に基づいてステッピングモ
ータが駆動されて混合弁を移動させ、弁開度(Xm)を
調整するよう構成される。
【0006】なお、分配比(Qh/Q)は、図6の給水
管、熱交換器の出口側および給湯管にそれぞれ設けられ
た給水温度(Tc)センサ、熱交出口温度(Th)セン
サおよび図示しない温度設定(Ts)部からの温度情報
に基づいて数1から算出される。
【0007】
【数1】
【0008】ステッピングモータの脱調検出は、給湯停
止時にステッピングモータを混合弁の全開位置または閉
結位置まで移動させる指令を発生し、全開位置または閉
結位置を検出する位置検出器(ホール素子等)からの出
力情報の有無により判定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のミキシング式の
給湯装置は、混合弁を駆動するステッピングモータに位
置検出器(ホール素子等)を設け、混合弁の全開位置ま
たは閉結位置に対応するステッピングモータの位置を検
出するよう構成されるため、位置検出器を設置するため
の混合弁構造が複雑になったり、コストアップする課題
がある。
【0010】また、位置検出器による脱調のチェックは
給湯停止時にのみ可能であり、給湯時に脱調が発生して
も位置検出器では検出できず、設定温度より高い(熱
い)、または設定温度より低い湯(冷たい)が供給され
る場合があったり、給湯停止時の脱調チェック中に給湯
を開始すると混合弁が最適な弁開度に設定されないため
給湯性が劣る課題がある。
【0011】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はステッピングモータの位置
検出器を設けず、熱交換器の出口温度と所定の目標温度
の偏差に基づいて給湯時にスッテッピングモータの脱調
や故障を検出して適切な給湯を行うことができる経済的
で使い勝手のよい給湯装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る給湯装置は、熱交換器の熱交出口温度と
予め設定された目標熱交出口温度との偏差に基づいて流
量制御弁の異常を判断する異常判定手段を備えたことを
特徴とする。
【0013】また、異常判定手段は、熱交換器の熱交出
口温度と目標熱交出口温度との偏差が所定値を超えて所
定時間継続する場合、または偏差が所定値を超える回数
が所定回数に達する場合に異常判定情報を出力すること
を特徴とする。
【0014】さらに、異常判定手段から出力される前記
異常判定情報に基づき、燃焼を停止する加熱停止制御手
段と、故障表示を行う表示手段とを備えたことを特徴と
する。
【0015】
【作用】この発明に係る給湯装置は、熱交換器の熱交出
口温度と目標熱交出口温度との偏差に基づいて流量制御
弁の異常を判断する異常判定手段を備えたので、給湯時
に流量制御弁の異常を検出して加熱を停止して異常を表
示することができる。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1はこの発明に係る給湯装置の全体構成図
である。図1において、給湯装置1は、熱交換器3に接
続される給水管2および給湯管6と、熱交換器3の出口
側、バイパス管5および給湯管6が接続され湯と水とを
混合して設定温度の湯を給湯管6に供給する流量制御弁
(混合弁)4と、電磁弁10、ガス比例弁11およびガ
スバーナ12から構成される加熱部9と、給湯装置1全
体の制御や処理を行う制御手段8と、リモコン装置20
とから構成する。
【0017】また、給水管2には給水温度(Tc)セン
サ14および流量(Q)センサ15、熱交換器3の出口
には熱交出口温度(Th)センサ16、給湯管6には給
湯温度(Tm)センサ17、緊急停止弁7および給湯栓
13をそれぞれ設ける。
【0018】流量制御弁(混合弁)4は数1の分配比率
(Qh/Q)となるよう混合弁を駆動するステッピング
モータ(M)4Aを備え、ステッピングモータ(M)4
Aは制御手段8から出力されるパルス駆動信号により駆
動される。
【0019】制御手段8はマイクロプロセッサを基本に
構成し、異常検出手段30、目標温度解除手段41およ
び加熱制御手段50等を備え、リモコン装置20の温度
設定部21に設定された設定温度(Ts)、給水温度
(Tc)、熱交出口温度(Th)に基づいて流量(Q)
に対する熱交側流量(Qh)の分配比(Qh/Q)を演
算し、スッテッピングモータ(M)4Aを駆動制御した
り、熱交出口温度(Th)と予め設定された目標熱交出
口温度(Tho)の偏差を演算し、演算結果に基づいて
加熱部9、緊急停止弁7およびリモコン装置20に設け
た表示手段22を駆動制御するよう構成する。
【0020】ここで、熱交出口温度Thによりステッピ
ングモータ(M)4Aまたは流量制御弁(混合弁)4の
脱調や故障を検出できることを説明する。図2は流量制
御弁の弁開度(X)に対する分配比(Qh/Q)の特性
図を示す。流量制御弁の弁開度(X)は図7のパルス数
(Np)に対応した値であり、X=1は熱交換器の出口
側(湯側)の弁開度が全開の状態、X=0は熱交換器の
出口側(湯側)の弁開度が閉結の状態を表す。一方、数
1を変形して熱交出口温度Thに関する数2が求められ
る。
【0021】
【数2】
【0022】数2および図2の特性から熱交出口温度T
hを算出する。例えば、パルス数(Np)に対応した流
量制御弁(混合弁)4の弁開度X=0.5で、設定温度
Ts=40℃、給水温度Tc=5℃とすると、数2よ
り、熱交出口温度Th=75℃が得られて目標熱交出口
温度Thoとほぼ等しい温度となり、温度偏差ΔT(T
h−Tho)は0となる。
【0023】しかし、ステッピングモータ(M)4Aや
流量制御弁(混合弁)4の脱調や故障により、同一パル
ス数(Np)が与えられても流量制御弁(混合弁)4の
弁開度がX=0.5からX=0.4やX=0.6となっ
た場合、熱交出口温度はTh=92.5℃やTh=6
3.3℃となり目標熱交出口温度Tho(75℃)から
大幅に外れてしまうため、熱交出口温度Thを検出する
ことによりステッピングモータ(M)4Aまたは流量制
御弁(混合弁)4の脱調や故障を検出することができ
る。
【0024】図3はこの発明に係る給湯装置の制御手段
のブロック構成図である。図3において、制御手段8
は、熱量演算部23、加熱制御部24、異常判定手段3
0、目標温度設定手段40、目標温度解除手段41、混
合弁制御手段42、加熱停止手段50を備える。
【0025】熱量演算部23は、設定温度(Ts)情報
21a、給水温度(Tc)情報14aおよび流量(Q)
情報15a、給湯温度(Tm)情報17a、熱交出口温
度(Th)情報16aおよび目標熱交出口温度(Th
o)情報40aに基づいて図1の給湯管6の給湯温度T
mを設定温度Ts、熱交出口温度Thを目標熱交出口温
度Thoに保つよう補正熱量Foを演算し、補正熱量
(Fo)情報23aを出力する。
【0026】加熱制御部24は、熱量―弁開度変換部2
5、比例弁駆動部26、電磁弁駆動部27等を備え、熱
量―弁開度変換部25で補正熱量Foを比例弁開度に変
換し、変換情報(X)25aを比例弁駆動部26に送
り、比例弁駆動信号(Xp)26aを出力して図1のガ
ス比例弁11を制御する。電磁弁駆動部27は、図1の
給湯栓13の開閉に伴い流量センサ15が検出した流量
(Q)情報15aに基づいて電磁弁10を開閉したり、
加熱停止制御手段50からの加熱停止情報50aに基づ
いて強制的に電磁弁10を閉じるよう電磁弁駆動情報
(Xd)27aを出力する。
【0027】目標温度設定手段40は、予め設定された
目標熱交出口温度(Tho)をROM等のメモリに記憶
し、目標熱交出口温度(Tho)情報40aを熱量演算
部23、混合弁制御手段42および異常判定手段30に
出力する。また、目標温度設定手段40は、目標温度解
除手段41から温度解除情報(Mk)41aが提供され
る場合には目標熱交出口温度(Tho)情報40aの出
力を停止してリセット信号を出力するよう構成し、混合
弁制御手段42および異常判定手段30の動作を停止す
る。
【0028】混合弁制御手段42は、分配比演算部4
3、モータ駆動手段44を備え、分配比演算部43は設
定温度(Ts)情報21a、給水温度(Tc)情報14
aおよび熱交出口温度(Th)情報16aに基づいて数
1から分配比(Qh/Q)を演算し、分配比情報43a
をモータ駆動部44に提供する。モータ駆動部44は分
配比情報43aに対応したパルス(Np)信号44aを
発生し、図1のステッピングモータ(M)4Aを駆動制
御することにより流量制御弁(混合弁)4の弁開度を調
節し、給湯温度(Tm)が設定温度(Ts)となるよう
制御する。
【0029】従って、ステッピングモータ(M)4Aお
よび流量制御弁(混合弁)4に異常がない場合、熱交出
口温度Thが目標熱交出口温度Thoと等しく、給湯温
度Tmが設定温度Tsとなるよう流量制御弁(混合弁)
4および加熱部9の燃焼が制御される。
【0030】異常判定手段30は、偏差演算手段31、
比較手段32、計時手段33、計数手段34を備え、目
標温度設定手段40からの目標熱交出口温度(Tho)
情報40aと熱交出口温度(Th)情報16aに基づい
てステッピングモータ(M)4Aまたは流量制御弁(混
合弁)4の異常の判定を行う。
【0031】偏差演算手段31は熱交出口温度Thと目
標熱交出口温度Thoの偏差を演算(Th−Tho)
し、偏差(ΔT)情報31aを比較手段32に提供す
る。比較手段32は、予め設定された温度所定値(α
1、α2)を記憶するメモリ、コンパレータ等で構成
し、偏差(ΔT)と温度所定値(α1、α2)を比較
し、比較結果の大小に応じた比較情報32a、32bを
出力する。
【0032】例えば、α1≦ΔT≦α2の場合には異常
なしと判定して比較情報32a、32bは両方共にLレ
ベル(L、L)、ΔT>α2の場合には流量制御弁(混
合弁)4が異常(熱交出口温度Thが高温)と判定して
比較情報32aはHレベル、比較情報32bはLレベル
(H、L)、ΔT<α1の場合には流量制御弁(混合
弁)4が異常(熱交出口温度Thが低温)と判定して比
較情報32aはLレベル、比較情報32bはHレベル
(L、H)をそれぞれ出力する。
【0033】計時手段33はタイマ回路を備え、比較情
報32a、32bをトリガ(例えばHレベル)として所
定時間τoを計時し、Hレベルが所定時間τo継続する
場合に比較情報32a、32bそれぞれに対応したタイ
マ信号33a、33b(例えばHレベル)を出力する。
計数手段34はカウンタを備え、計時手段33と同様に
比較情報32a、32bのHレベルの発生回数Nをカウ
ントし、発生回数Nが所定回数Nkに達する場合にカウ
ンタ信号34a、34b(例えばHレベル)を出力す
る。また、計時手段33および計数手段34は、所定時
間τoまたは所定回数Nkに達した場合には出力をラッ
チ(例えばHレベル)するよう構成する。なお、計時手
段33および計数手段34は、給湯停止時にリセットす
るよう構成する。
【0034】また、計時手段33および計数手段34
は、偶然に発生する異常判定の条件ΔT>α2、または
ΔT<α1により異常判定手段30が動作するのを避け
る目的と、図4の熱交出口温度の時間特性図に示すよう
な給湯開始から目標熱交出口温度Thoまでの過渡現
象、または図5の熱交出口温度のハンチング特性図に示
すような設定温度Tsや流量Q変更に伴う現象を異常判
定しないために設けている。しかし、異常判定の条件Δ
T>α2の場合にただちに異常と判定するよう構成する
こともできる。
【0035】加算器(OR論理)35は、計時手段33
からのタイマ信号33aと計数手段34からのカウンタ
信号34aを加算し、異常判定情報(It)30aを加
熱停止制御手段50に提供する。加算器(OR論理)3
6は、計時手段33からのタイマ信号33bと計数手段
34からのカウンタ信号34bを加算し、異常解除情報
(Ik)30bを目標温度解除手段41に提供する。
【0036】加熱停止制御手段50は、異常判定情報
(It)30aが供給されると電磁弁駆動部27へ電磁
弁停止信号50aを送り、電磁弁10を強制的に閉結す
るよう制御する。また、異常判定情報(It)30aに
基づいて図1に示す緊急停止弁7を強制的に閉結するよ
う構成する。なお、異常判定情報(It)は、比較手段
32から出力される比較情報32aを用いて構成し、Δ
T>α2の場合に流量制御弁(混合弁)4が異常(熱交
出口温度Thが高温)と判定して比較情報32aをHレ
ベルとして加熱停止制御手段50へ供給し、電磁弁10
および緊急停止弁7を強制的に閉結するよう制御するこ
ともできる。また、本実施例では異常判定時に緊急停止
弁7を用いて強制的に給湯を停止するよう構成している
が、緊急停止弁7を設けず電磁弁10を強制的に閉結し
た後、利用者が給湯栓13を停止するよう構成してもよ
い。
【0037】リモコン装置20に設けられた表示手段2
2は表示駆動回路を備え、異常判定情報(It)30a
が供給されると流量制御弁(混合弁)4が異常である内
容を表示する。
【0038】目標温度解除手段41は、異常解除情報
(Ik)30bが供給されると、給湯が停止されるまで
この異常解除情報(Ik)30bをラッチし、温度解除
情報(Mk)41aを目標温度設定手段40に提供して
目標熱交出口温度(Tho)の出力を禁止する。
【0039】目標温度設定手段40からの目標熱交出口
温度(Tho)が禁止されると、分配比演算部43は分
配比(Qh/Q)を1にして、流量制御弁(混合弁)4
を湯側全開に制御するように構成するか、流量制御弁
(混合弁)4が全開に制御できないような異常の場合に
はそのままの状態を保つよう構成する。流量制御弁(混
合弁)4を湯側全開に制御しても、熱交出口温度Thは
目標熱交出口温度Tho(例えば75℃)より低下して
給湯温度Tmと等しくなるので、流量制御弁(混合弁)
4の作用によるミキシング給湯の給湯性能(給湯開始か
らただちに設定温度Tsの給湯可能)は損われるが、設
定温度Tsで給湯を継続することができる。また、流量
制御弁(混合弁)4を湯側全開に制御できなくても、目
標熱交出口温度Tho(75℃)より低い熱交出口温度
Thの湯と給水温度Tcの水とを異常を発生した流量制
御弁(混合弁)4の弁開度で決められる割合で混合し、
熱量演算部23へ給湯温度Tmを入力して熱量を補正す
るため設定温度Tsの湯を供給することができる。
【0040】また、目標熱交出口温度(Tho)が禁止
されると、図示しないリセット信号を発生して異常判定
手段30の動作を停止し、温度解除情報(Mk)41a
が目標温度解除手段41に供給されなくなるが、目標温
度解除手段41は異常解除情報(Ik)30bをラッチ
するため給湯中は混合弁制御手段42の異常時動作が継
続されて給湯を継続することができる。
【0041】このように、制御手段8は、熱交出口温度
Thと目標熱交出口温度Thoの偏差ΔTが所定の値α
2を超える(ΔT>α2)場合、または超える時間が所
定時間τo継続する場合、または超える回数が所定回数
Nkに達する場合には、電磁弁10、および緊急停止弁
7を閉結して給湯を強制的に停止する。
【0042】また、制御手段8は、熱交出口温度Thと
目標熱交出口温度Thoの偏差ΔTが所定の値α1を下
回る(ΔT<α1)場合、または下回る時間が所定時間
τo継続する場合、または下回る回数が所定回数Nkに
達する場合には、設定温度Tsで給湯を継続することが
できる。
【0043】実施例では流量制御弁4を混合弁で説明し
たが、分岐弁、またはバイパス弁で構成してもよく、ス
テッピングモータ4Aの代りに直流モータ等で構成して
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る給湯
装置は、熱交出口温度Thに基づいて流量制御弁(混合
弁)の異常を判定する異常判定手段、加熱制御手段を備
えたので、熱交出口温度センサで検出した熱交出口温度
Thが目標温度設定手段に予め設定された目標熱交出口
温度Thoより所定値を超える場合、加熱制御手段から
電磁弁駆動部を制御して強制的に電磁弁を閉じて給湯を
停止することができる。
【0045】よって、ステッピングモータの位置検出器
を必要とせず、脱調等による流量制御弁(混合弁)の異
常に伴い高温の湯が給湯されたり、熱交出口温度が沸騰
したりすることを防止することができる。
【0046】よって、安全性が高く、使い勝手のよい給
湯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る給湯装置の全体構成図
【図2】流量制御弁の弁開度(X)に対する分配比(Q
h/Q)の特性図
【図3】この発明に係る給湯装置の制御手段のブロック
構成図
【図4】熱交出口温度の時間特性図
【図5】熱交出口温度のハンチング特性図
【図6】従来のミキシング式の給湯装置
【図7】ステッピングモータの駆動パルス数と分配比の
関係図
【符号の説明】
1 給湯装置 2 給水管 3 熱交換器 4 流量制御弁(混合弁) 4A ステッピングモータ 5 バイパス管 6 給湯管 7 緊急停止弁 8 制御手段 9 加熱部 10 電磁弁 11 ガス比例弁 14 給水温度(Tc)センサ 15 流量(Q)センサ 16 熱交温度(Th)センサ 17 給湯温度(Tm)センサ 20 リモコン装置 21 温度設定部 22 表示手段 23 熱量演算部 24 加熱制御部 30 異常判定手段 31 偏差演算手段 32 比較手段 33 計時手段 34 計数手段 40 目標温度設定手段 41 目標温度解除手段 42 混合弁制御手段 50 加熱停止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 透 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (72)発明者 宗村 浩 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−288634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 302 F24H 1/10 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器をバイパスして給水管の分岐部
    と給湯管の合流部をバイパス管で結び、前記分岐部から
    前記合流部の間に前記熱交換器を通過する湯と前記バイ
    パス管を通過する水の流量を制御可能な流量制御弁を配
    設した給湯装置において、 前記熱交換器の熱交出口温度と予め設定された目標熱交
    出口温度との偏差に基づいて前記流量制御弁の異常を判
    定する異常判定手段を備えたことを特徴とする給湯装
    置。
  2. 【請求項2】 前記異常判定手段は、前記熱交換器の熱
    交出口温度と目標熱交出口温度との偏差が所定値を超え
    て所定時間継続する場合、または前記偏差が前記所定値
    を超える回数が所定回数に達する場合に異常判定情報を
    出力することを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段から出力される前記異
    常判定情報に基づき、燃焼を停止する加熱停止制御手段
    と、故障表示を行う表示手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の給湯装置。
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